JPH10264870A - 自動車製造ライン及び自動車搬送方法 - Google Patents

自動車製造ライン及び自動車搬送方法

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JPH10264870A
JPH10264870A JP9076262A JP7626297A JPH10264870A JP H10264870 A JPH10264870 A JP H10264870A JP 9076262 A JP9076262 A JP 9076262A JP 7626297 A JP7626297 A JP 7626297A JP H10264870 A JPH10264870 A JP H10264870A
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chain
hanger
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Shinichi Ikeda
伸一 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チェーン搬送コンベアの途中に、調整用チェー
ン搬送コンベアを少なくとも一箇所設けるように構成
し、工程編成の変更を徐々に行うことができ、緊急時の
部品の取付けの加修工程を他の工程に影響なく実施可能
とする。 【解決手段】チェーン搬送コンベアで車体を吊り下げた
ハンガを搬送する工程を有する自動車製造ラインにおい
て、チェーン搬送コンベア8,12,15の途中又は端
部に、ハンガを移載自在でかつこのチェーン搬送コンベ
アより搬送速度を上げて設定可能な調整用チェーン搬送
コンベア5,9,13,17を備え、この調整用チェー
ン搬送コンベアの搬送路中に複数のハンガを停止させ貯
留可能なバッファーエリア6,10,14,18を設け
てなる自動車製造ライン1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体に構
成部品を取り付け、自動車を製造する自動車製造ライン
及び自動車搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装後の自動車車体に各種部品を
組み付ける自動車製造ラインは、塗装工程を経た車体を
スラットコンベアに移載するか、チェーン搬送コンベア
に吊り下げられた車体搬送用ハンガに移載して、これら
スラットコンベアやハンガで車体を搬送しつつ各種部品
を組付けていくように構成されている。そして、通常、
自動車製造ラインは、複数の車体の搬送を停止して貯留
するといったブランクをつくることなく連続して車体を
搬送(流動)している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような自動車製造ラインでは、車体を連続して流動さ
せるため、工程編成の変更等に種々の制約があり、また
自動車製造ライン中に緊急時の部品の取付けや修理を行
う加修工程を他の工程に影響なく設けることが困難であ
った。
【0004】そこで、本発明は、チェーン搬送コンベア
の途中に、車体を吊り下げたハンガを移載自在な調整用
チェーン搬送コンベアを少なくとも一箇所設け、工程編
成の変更が容易で、緊急時の部品の取付けや修理を行う
加修作業を他の工程に影響なく実施可能に構成し、以て
上述した課題を解決した自動車製造ライン及び自動車搬
送方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、チェーン搬送コンベアで車
体を吊り下げたハンガを搬送する工程を有する自動車製
造ラインにおいて、前記チェーン搬送コンベアの途中又
は端部に、前記ハンガを移載自在でかつこのチェーン搬
送コンベアより搬送速度を上げて設定可能な調整用チェ
ーン搬送コンベアを備え、この調整用チェーン搬送コン
ベアの搬送路中に複数のハンガを停止させ貯留可能なバ
ッファーエリアを設け、調整用チェーン搬送コンベアの
バッファーエリアに前記ハンガが位置する際に当該ハン
ガで吊り下げられた車体に部品取付けの加修作業を実施
可能としたことを特徴とする自動車製造ラインとした。
また、前記調整用チェーン搬送コンベアの搬送速度を前
記チェーン搬送コンベアと同じからそれ以上の速度へ速
度調整可能としたことを特徴とする自動車製造ラインと
した。
【0006】また、チェーン搬送コンベアで車体を吊り
下げたハンガを搬送する工程を有する自動車製造ライン
での自動車搬送方法において、前記チェーン搬送コンベ
アの途中又は端部に、前記ハンガを移載自在な調整用チ
ェーン搬送コンベアを備え、この調整用チェーン搬送コ
ンベアに複数のハンガを停止させ貯留可能なバッファー
エリアを設け、このバッファーエリアに貯留されたハン
ガの数が所定の量に達していない場合には、調整用チェ
ーン搬送コンベアより上流のチェーン搬送コンベアの搬
送速度を下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度より速
く設定し、また、バッファーエリアに貯留されたハンガ
の数が所定の量を越えた場合には、調整用チェーン搬送
コンベアより上流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を
下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度より遅く設定し
て、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに
貯留されるハンガの数を所定の量に保つよう調整してな
ることを特徴とする自動車搬送方法とした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明によ
る自動車製造ラインの実施の形態の一例を説明する。図
1は本発明による自動車製造ラインを示す概略平面図で
あり、同図に示すように、自動車製造ライン1は2階建
の工場に設置されており、塗装工程の終了した車体が、
先ず、2階のスラットコンベア2の始端の車両投入部3
に搬入される。
【0008】このスラットコンベア2は、直線に伸び、
車体をスラット上の受け部材に着座させて搬送し、搬送
方向下流の端部には、後述する調整用チェーン搬送コン
ベア5に車体を受け渡しできるように、車体昇降リフタ
4が配設されている。このスラットコンベア2から第1
の部品組み付けステーションが構成され、下流部には
コンベア内で行う作業をチェックする機能保証工程Aが
設けられ、機能保証工程Aより下流に前記車体昇降リフ
タ4が配設されている。そして、調整用チェーン搬送コ
ンベア5から第1の調整ステーション(I) が構成され、
図1に示す符号6のバッファーエリアに車体を複数貯留
することが可能である。
【0009】また、調整用チェーン搬送コンベア5の折
れ曲がる部分5aに、同じく折れ曲がる部分8aを近接
させて、双方の搬送路の一部が同一線L上に揃うように
チェーン搬送コンベア8が配設されている。このチェー
ン搬送コンベア8は前記調整用チェーン搬送コンベア5
と同様な構造をなしており、調整用チェーン搬送コンベ
ア5に吊り下げられた後述するハンガ31(図7参照)
を移載可能となっている。そして、チェーン搬送コンベ
ア8から第2の部品組み付けステーションが構成さ
れ、チェーン搬送コンベア8の下流部には機能保証工程
Bが設けられている。
【0010】また、同様に、前記チェーン搬送コンベア
8の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接さ
せて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うように調整
用チェーン搬送コンベア9が配設されている。この調整
用チェーン搬送コンベア9も前記調整用チェーン搬送コ
ンベア5と同様な構造をなしており、チェーン搬送コン
ベア8に吊り下げられたハンガ31を移載可能となって
いる。そして、調整用チェーン搬送コンベア9から第2
の調整ステーション(II)が構成され、符号10のバッフ
ァーエリアに車体を複数貯留することが可能である。
【0011】また、同様に、前記調整用チェーン搬送コ
ンベア9の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を
近接させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うよう
にチェーン搬送コンベア12が配設されている。このチ
ェーン搬送コンベア12も前記調整用チェーン搬送コン
ベア5と同様な構造をなしており、調整用チェーン搬送
コンベア9に吊り下げられたハンガ31を移載可能で、
2階と1階をまたぐように設置される。チェーン搬送コ
ンベア12から第3の部品組み付けステーションが構
成され、チェーン搬送コンベア12の下流部には機能保
証工程Cが設けられている。
【0012】また、同様に、前記チェーン搬送コンベア
12の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接
させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うように調
整用チェーン搬送コンベア13が配設されている。この
調整用チェーン搬送コンベア13も前記調整用チェーン
搬送コンベア5と同様な構造をなしており、チェーン搬
送コンベア12に吊り下げられたハンガ31を移載可能
となっている。そして、調整用チェーン搬送コンベア1
3から第3の調整ステーション(III) が構成され、符号
14のバッファーエリアに車体を複数貯留することが可
能である。
【0013】また、同様に、前記調整用チェーン搬送コ
ンベア13の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分
を近接させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うよ
うにチェーン搬送コンベア15が配設されている。この
チェーン搬送コンベア15も前記調整用チェーン搬送コ
ンベア5と同様な構造をなしており、調整用チェーン搬
送コンベア13に吊り下げられたハンガ31を移載可能
である。そして、チェーン搬送コンベア15から第4の
部品組み付けステーションが構成され、チェーン搬送
コンベア15の下流部には機能保証工程Dが設けられて
いる。
【0014】また、同様に、前記チェーン搬送コンベア
15の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接
させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うように調
整用チェーン搬送コンベア17が配設されている。この
調整用チェーン搬送コンベア17も前記調整用チェーン
搬送コンベア5と同様な構造をなしており、搬送方向下
流の折れ曲がる部分には、後述するスラットコンベア2
1に車体を受け渡しできるように、前記車体昇降リフタ
4と同様な構造の車体昇降リフタ19が配設されてい
る。この調整用チェーン搬送コンベア17から第4の調
整ステーション(IV)が構成され、また符号18は車体を
複数貯留することが可能なバッファーエリアを示してい
る。
【0015】また、前記車体昇降リフタ19下方には、
スラットコンベア21の上流端部が位置し、このスラッ
トコンベア21は車体昇降リフタ19から受け渡された
車輪を付けた自動車をスラット上に着座させて搬送す
る。スラットコンベア21から第5の部品組み付けステ
ーションが構成され、スラットコンベア21の下流部
には機能保証工程Eが設けられている。そして、このス
ラットコンベア21の最終地点まで到達した自動車は、
部品の組付けが全て完了し、作業者が運転して図示しな
い完成車機能検査ステーションへと搬送される。
【0016】次に、車体昇降リフタについて説明する。
図2は車体昇降リフタの正面図であり、同図に示すよう
に、前記車体昇降リフタ4,19は左右一対の支柱2
5,25を有しており、この支柱25,25にはそれぞ
れ昇降台26,26が昇降自在に支持され、この昇降台
26,26の先端部にはそれぞれ車体を受け取り支持す
るための車体受け部材27,27が固定されている。そ
して、X位置で車体受け部材27,27上に車体Wを載
置した状態で、昇降台26,26をY位置まで上昇さ
せ、調整用チェーン搬送コンベア又はチェーン搬送コン
ベアに吊り下げられたハンガ31に車体Wを移載した
り、Y位置でハンガ31から車体受け部材27,27上
に車体Wを移載し、X位置まで下降して図示せぬスラッ
トコンベア上に車体Wを搭載するようになっている。
【0017】次に、調整用チェーン搬送コンベアについ
て説明する。図3は調整用チェーン搬送コンベアの側面
図、図4は調整用チェーン搬送コンベアのヨーク部分の
正面断面図、図5は調整用チェーン搬送コンベアの拡大
図であり、(a)は側面拡大図、(b)は正面拡大図で
ある。図3乃至図5に示すように、調整用チェーン搬送
コンベア5は、前記車体昇降リフタ4上を経由すると共
に、搬送路7(図3参照)に沿う状態で係合するコンベ
アチェーン33を、チェーン搬送コンベアと同じからそ
れ以上の速度へ速度調整可能な駆動源を介して循環させ
ている。
【0018】この搬送路7は、図4に示すように、断面
視馬蹄形のヨーク35の内部上面に沿ってコンベアチェ
ーン33を案内するパワーレール36の上端が固定さ
れ、ヨーク35の下部両端に沿って、断面視矩形の枠体
で上開口37a及び下開口37bを有する後述するハン
ガ31の吊具を案内するフリーレール37が固定されて
いる。
【0019】また、図5に示すように、パワーレール3
6の両側にはそれぞれU字形のトロリーブラケット40
の上端に軸支されたトロリー41,41が転動自在に嵌
合しており、トロリーブラケット40の下部はセンター
リンク42に連結され、センターリンク42はプレンピ
ン43を介してサイドリンク45に連結されている。す
なわち、コンベアチェーン33はセンターリンク42、
プレンピン43及びサイドリンク45から構成されてい
る。なお、一部のサイドリンク45の代わりに、後述す
るフロントトロリー50やリヤートロリー52のドッグ
を引掛けて搬送するために一定間隔でサイドリンクプッ
シャー47が取付けられている。
【0020】また、フリーレール37内にはハンガ31
を吊るすための吊具であるフロントトロリー50、ロー
ドトロリー51、リヤートロリー52のそれぞれのトロ
リーホイール54,55,56が転動自在に嵌合されて
いる(図6参照)。
【0021】また、図6はハンガを吊るすための吊具で
あるフロントトロリー、ロードトロリー、及びリヤート
ロリーを示す側面図であり、図6(a)に示すように、
フロントトロリー50のブラケット58には上部に一対
のトロリーホイール54,54が前端及び後端に軸支さ
れ、中間部には前記フリーレール37の下開口37bに
転動自在に嵌合し、フリーレール37との摩擦抵抗を減
少させるための前後一対のガイドローラ59,59が軸
支されている。
【0022】また、ブラケット58の下部先端には作動
レバー61が上下方向に回動自在に支持され、この作動
レバー61はリンク機構により伸縮ドッグ62に連結
し、伸縮ドッグ62は常時作動レバー61のウエイトに
より上方に持ち上げられて、上部がフリーレール37の
上開口37aより突出するようになっている。この状態
で、伸縮ドッグ62は前記サイドリンクプッシャー47
と係合し(図5(a) 参照)、フロントトロリー50はコ
ンベアチェーン33の移動に伴って移動可能となってい
る。なお、図中、符号63,63は伸縮ドッグ62の上
下動を案内するドッグガイドローラ、符号65はサイド
リンクプッシャー47の後端をホールドするためのホー
ルドバックドッグを示している。
【0023】また、図6(b)に示すように、ロードト
ロリー51のブラケット67には上部に一対のトロリー
ホイール55,55が前端及び後端に軸支され、中間部
には前記フリーレール37の下開口37bに転動自在に
嵌合し、フリーレール37との摩擦抵抗を減少させるた
めの前後一対のガイドローラ68,68が軸支されてい
る。
【0024】また、図6(c)に示すように、リヤート
ロリー52のブラケット70には上部に一対のトロリー
ホイール56,56が前端及び後端に軸支され、中間部
には前記フリーレール37の下開口37bに転動自在に
嵌合する前後一対のガイドローラ71,71が軸支さ
れ、後端にはカムアタッチメント72が後方に延出して
固定されている。図中、符号73は後押し用のプッシャ
ードッグである。
【0025】そして、図6(a)に示すように、リヤー
トロリー52のカムアタッチメント72に後方より進行
してきたフロントトロリー50の作動レバー61の先端
が乗り上げて上方へ時計方向に回動すると、作動レバー
61にリンク機構を介して連結した伸縮ドッグ62が下
降し、サイドリンクプッシャー47との係合が解除さ
れ、フロントトロリー50は移動を停止するようになっ
ている。
【0026】また、図3に示すように、前後のロードト
ロリー51,51にはそれぞれサポート75,76を介
してハンガ31が吊設されている。前方のサポート75
はリンク機構78を介して水平方向に回動自在にフロン
トトロリー50と連結され、後方のサポート76はリン
ク機構79を介して水平方向に回動自在にリヤートロリ
ー52と連結されている。
【0027】また、ハンガ31は、図7に示すように、
上方に枠体81を有し、この枠体81の左右両端にはそ
れぞれアーム82,82の上端が回動可能に支持され、
このアーム82,82の下端の前後にはそれぞれ車体受
け部材83,83,83,83が回動可能に支持されて
いる。また、前記調整用チェーン搬送コンベア5の下方
左右にはガイドレール85,85が配設され、このガイ
ドレール85,85にはハンガ31前端の上方に設けら
れた揺れ防止用ローラ86,86が転動自在に嵌合して
いる。そして、ハンガ31の枠体81の上面中央の前後
端には前記サポート75,76が立設され、このサポー
ト75,76の上端にはそれぞれ前記ロードトロリー5
1,51が固定されている。なお、前記車体昇降リフタ
4,19の昇降台26の車体受け部材27はアーム82
の車体受け部材83,83とは干渉することなく、昇降
自在となっている。
【0028】また、調整用チェーン搬送コンベア5によ
る第1の調整ステーション(I) に車体を貯留する場合に
は、図3に示すように、特定箇所においてコンベアチェ
ーン33を上方に退避させることにより、フロントトロ
リー50の伸縮ドッグ62とサイドリンクプッシャー4
7との係合が解除され、フロントトロリー50及びハン
ガ31が移動停止し、1台目の車体を貯留する。2台目
以降は、リヤートロリー52のカムアタッチメント72
と後続フロントトロリー50の作動レバー61とのかみ
合いにより自動的に行われるようになっている。
【0029】また、1台目の車体の貯留箇所近傍には、
搬送路7に沿って設けられたフィードプッシャー用のフ
リーレール88に略水平状態で移載用シリンダ89が吊
設され、この移載用シリンダ89のシリンダロッド90
先端にはフィードプッシャー91が固設されている。更
に、シリンダロッド90の進行方向には解除部材92が
フリーレール88の所定位置に吊設され、この解除部材
92の貫通孔をシリンダロッド90及びフィードプッシ
ャー91は挿通可能となっている。フィードプッシャー
91の下面の進行方向両端に設けられた一対の爪91
a,91aは、フィードプッシャー91に対し進行方向
の外方から内方へ押すことで折曲げ自在であるが、内方
から外方へ押すことでは折曲がらず、ハンガ31の枠体
81の前部の左右上端の突出部81a,81a(図7参
照)のいずれかを間部に入れ込むことが可能に構成され
ている。そして、移載用シリンダ89のシリンダロッド
90を伸縮させて、フィードプッシャー91の爪91
a,91aが前記ハンガ31の突出部81a,81aの
いずれか一方を間部に入れ込み、一方の爪91aを前記
解除部材92に乗り上げて折れ曲がるまで摺動させ、か
つ当該車体を積載したハンガ31を搬送方向下流のチェ
ーン搬送コンベア8に移載するようになっている。な
お、調整ステーションに車体を貯留する場合には、図3
に示す構成の他に、図示せぬストッパーによりフロント
トロリー50の伸縮ドッグ62とサイドリンクプッシャ
ー47との係合を解除するように構成してもよい。
【0030】次に、本発明による自動車製造ラインの作
用について説明する。自動車製造ラインに車体を流動さ
せる際には、最終のスラットコンベア21の車体流動速
度(搬送速度)を生産台数に対応した速度に設定して一
定速度で作動させる。そして、スラットコンベア21よ
り上流のスラットコンベア2及びチェーン搬送コンベア
8,12,15の車体流動速度を、スラットコンベア2
1<チェーン搬送コンベア15<チェーン搬送コンベア
12<チェーン搬送コンベア8<スラットコンベア2の
順番でスラットコンベア21より若干ずつ速めて設定し
ておく。一方、調整用チェーン搬送コンベア5,9,1
3,17は、上記の全てのコンベア21,15,12,
8,2よりも車体流動速度を速めに設定しておく。
【0031】上記の流動状態で車体を流動させると、常
に各々の調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,1
7に車体を複数台貯留(バッファー)することが可能で
ある。なお、いずれかの調整用チェーン搬送コンベアの
車体バッファー数が所定台数を越えてしまった場合、当
該調整用チェーン搬送コンベアに対し上流のコンベアの
車体流動速度を下流のコンベアの車体流動速度より遅く
なるように制御し、バッファー数を減らせばよい。
【0032】また、調整用チェーン搬送コンベア5,
9,13,17の各々の車体流動速度をチェーン搬送コ
ンベア8,12,15及び各々のスラットコンベア2,
21とほぼ同じ車体流動速度に設定しておけば、従来と
同じ流動状態を再現することが可能であり、徐々に調整
用チェーン搬送コンベア5,9,13,17の車体流動
速度を速めていけば、組付け作業の組み換えを部分的に
徐々に行っていくことが可能である。
【0033】この自動車製造ラインにて車体に部品を組
付けていく際には、部品組み付けステーション,,
,,であるスラットコンベア2,チェーン搬送コ
ンベア8,12,15及びスラットコンベア21で車体
を移動させながら、各種部品を組付け、機能保証工程
A,B,C,D,Eで各コンベア毎の部品取付け状態及
びその作動のチェックをチェック担当の作業者が行う。
この時、異常な箇所が見つかった場合、調整ステーショ
ン(I),(II),(III),(IV) である調整用チェーン搬送コン
ベア5,9,13,17中に車体が移動した時点で、調
整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17の作動を
停止させるか、当該車体がバッファーエリア6,10,
14,18に貯留され停止した時点で部品の交換あるい
は調整を行う。この時、調整用チェーン搬送コンベア
5,9,13,17に複数台数の車体が貯留されている
通常の場合には、貯留した車体がなくなるまでに加修作
業を行えば、下流のコンベアの搬送には何の影響も及ぼ
すことはない。
【0034】また、前工程のコンベアが停止する等の事
故があり、貯留台数が少ない場合、次の調整用チェーン
搬送コンベアの車体流動速度を遅くし、下流のコンベア
の車体流動速度も遅くし、事故が回復すると、調整用チ
ェーン搬送コンベア及び下流のコンベアの車体流動速度
を徐々に速めて元の速度に戻すことができ、事故にも柔
軟に対応可能である。なお、上述実施の形態では、調整
用チェーン搬送コンベアを4箇所設置したが、これに限
らず、1箇所、2箇所、3箇所等の他の設置個数でもよ
いことは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チェーン搬送コンベアの途中又は端部に、ハンガを移載
自在でかつこのチェーン搬送コンベアより搬送速度を上
げて設定可能な調整用チェーン搬送コンベアを備え、こ
の調整用チェーン搬送コンベアの搬送路中に複数のハン
ガを停止させ貯留可能なバッファーエリアを設けたの
で、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに
ハンガが位置する際に当該ハンガで吊り下げられた車体
に速やかに部品取付けの加修作業を実施することがで
き、更に、工程編成の変更に伴う組付け作業の組み換え
を部分的に徐々に行うことが可能である。また、調整用
チェーン搬送コンベアの搬送速度を前記チェーン搬送コ
ンベアと同じからそれ以上の速度へ速度調整可能とした
ので、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリア
に常に複数台のハンガを貯留することができる。
【0036】また、調整用チェーン搬送コンベアのバッ
ファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量に達し
ていない場合には、調整用チェーン搬送コンベアより上
流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を下流のチェーン
搬送コンベアの搬送速度より速く設定し、一方、バッフ
ァーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量を越えた
場合には、調整用チェーン搬送コンベアより上流のチェ
ーン搬送コンベアの搬送速度を下流のチェーン搬送コン
ベアの搬送速度より遅く設定して、調整用チェーン搬送
コンベアのバッファーエリアに貯留されるハンガの数を
所定の量に保つよう調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車製造ラインを示す概略平面
図である。
【図2】車体昇降リフタの正面図である。
【図3】調整用チェーン搬送コンベアの側面図である。
【図4】調整用チェーン搬送コンベアのヨーク部分の正
面断面図である。
【図5】調整用チェーン搬送コンベアの拡大図であり、
(a)は側面拡大図、(b)は正面拡大図である。
【図6】ハンガを吊るすための吊具であるフロントトロ
リー、ロードトロリー、及びリヤートロリーを示し、
(a)はフロントトロリーの側面図、(b)はロードト
ロリーの側面図、(c)はリヤートロリーの側面図であ
る。
【図7】車体を吊り下げるハンガの正面図である。
【符号の説明】
1 自動車製造ライン 2 スラットコンベア 4,19 車体昇降リフタ 5,9,13,17 調整用チェーン搬送コンベア 6,10,14,18 バッファーエリア 8,12,15 チェーン搬送コンベア 21 スラットコンベア ,.,, 部品組み付けステーション (I),(II),(III),(IV) 調整ステーション A,B,C,D,E 機能保証工程 W 車体 31 ハンガ 33 コンベアチェーン 36 パワーレール 37 フリーレール 50 フロントトロリー 51 ロードトロリー 52 リヤートロリー 89 移載用シリンダ 91 フィードプッシャー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーン搬送コンベアで車体を吊り下げ
    たハンガを搬送する工程を有する自動車製造ラインにお
    いて、 前記チェーン搬送コンベアの途中又は端部に、前記ハン
    ガを移載自在でかつこのチェーン搬送コンベアより搬送
    速度を上げて設定可能な調整用チェーン搬送コンベアを
    備え、この調整用チェーン搬送コンベアの搬送路中に複
    数のハンガを停止させ貯留可能なバッファーエリアを設
    け、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに
    前記ハンガが位置する際に当該ハンガで吊り下げられた
    車体に部品取付けの加修作業を実施可能としたことを特
    徴とする自動車製造ライン。
  2. 【請求項2】 前記調整用チェーン搬送コンベアの搬送
    速度を前記チェーン搬送コンベアと同じからそれ以上の
    速度へ速度調整可能としたことを特徴とする請求項1に
    記載の自動車製造ライン。
  3. 【請求項3】 チェーン搬送コンベアで車体を吊り下げ
    たハンガを搬送する工程を有する自動車製造ラインでの
    自動車搬送方法において、 前記チェーン搬送コンベアの途中又は端部に、前記ハン
    ガを移載自在な調整用チェーン搬送コンベアを備え、こ
    の調整用チェーン搬送コンベアに複数のハンガを停止さ
    せ貯留可能なバッファーエリアを設け、 このバッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の
    量に達していない場合には、調整用チェーン搬送コンベ
    アより上流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を下流の
    チェーン搬送コンベアの搬送速度より速く設定し、ま
    た、バッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の
    量を越えた場合には、調整用チェーン搬送コンベアより
    上流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を下流のチェー
    ン搬送コンベアの搬送速度より遅く設定して、調整用チ
    ェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されるハ
    ンガの数を所定の量に保つよう調整してなることを特徴
    とする自動車搬送方法。
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