JP2503203Y2 - キャリヤの車間距離検出装置 - Google Patents

キャリヤの車間距離検出装置

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JP2503203Y2
JP2503203Y2 JP1991094159U JP9415991U JP2503203Y2 JP 2503203 Y2 JP2503203 Y2 JP 2503203Y2 JP 1991094159 U JP1991094159 U JP 1991094159U JP 9415991 U JP9415991 U JP 9415991U JP 2503203 Y2 JP2503203 Y2 JP 2503203Y2
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carrier
light
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traveling
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富士夫 田口
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャリヤの車間距離を
正しく検出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同じ走行路を走行する各キャリヤ
には、車間距離を一定に保持し、キャリヤ同士の追突を
防止するため車間距離検出装置が具えられている。図8
に示す車間距離検出装置10は、1条の光線11を前方
に向かって投光するとともに反射により戻ってくる光線
を受光する投・受光器12と、平板状の反射板13とで
構成されている。図9に示す車間距離検出装置20は、
1条の光線21を前方に向かって投光するとともに反射
により戻ってくる光線を受光する投・受光器22と、上
下方向に向いた樋状で且つ前記キャリヤの走行面と平行
な断面がキャリヤ側に凹んだ円弧状の凹面反射板23と
で構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
車間距離検出装置10は、走行路14のカーブ15で、
前方を走行しているキャリヤ16の反射板13が後続の
キャリヤ17に対して斜めになる。このため、後続のキ
ャリヤ17から投光される光線が斜めに反射し、投受光
器12に戻ってこないことがあり、車間距離L1を一定
に保つことができないという問題点を有している。又、
図9に示す車間距離検出装置20も、走行路24のカー
ブ25で、前方を走行しているキャリヤ26の反射板2
3が後続のキャリヤ27に対して斜めになる。このた
め、走行路24の直線部分をキャリヤ26が走行してい
るときと異なる位置に光線21が当たるため、前方のキ
ャリヤ26の凹面反射板23に当たった位置と後続のキ
ャリヤ27との距離L2が設定された車間距離L1と同
一になるが、凹面反射板23の傾きに応じて、実際の車
間距離は図9中L3だけ短くなり、車間距離を一定に保
つことができないという問題点を有している。さらに、
図8、図9の何れの車間距離検出装置10,20におい
て、走行路のカーブ15,25でも車間距離を一定に保
とうとすれば、特別な制御回路を組込まなければならな
いという別の問題点が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、キャリヤの前
部に具えられ放射状に複数条の光線を前方に向かって投
光する投光器と、反射により戻ってくる前記光線を受光
する受光器と、前記キャリヤの後部に具えられ前記キャ
リヤの走行面と平行な断面がキャリヤ後部の旋回中心を
曲率中心とする円弧状凸面を有する凸面反射板と、を具
備した凸面反射板とを有する装置により、前記の課題を
解決したものである。
【0005】
【作用】キャリヤの走行面と略々平行で且つ放射状に投
光される各光線上の光の強さが同一である任意の点を結
ぶと円弧状の曲線になる。この任意の点の内、キャリヤ
の所望の車間距離(例えば、図1においてL4)から、
凸面反射板の円弧面の半径R2を引いた残りの距離(例
えば、図1においてR1)と等しい距離R1における点
の光の強さを受光することができるように受光器の感度
を調整する。後続のキャリヤの投光器から投光された光
線は、前方を走行するキャリヤの凸面反射板に反射して
受光器に受光される。凸面反射板は断面が円弧状になっ
ているため、投光された複数条の光線の内、凸面反射板
の円弧面の曲率中心を目掛けて投光された光線だけが受
光される。従って、このことを利用して、キャリヤの車
間距離は、キャリヤ同士の向きに関係なく、常に(R1
+R2)に維持することができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。キャリヤ30(図3乃至図5参照)は、駆動部3
1と従動部32とを有し、レールG上を走行して搬送物
(図示省略)を搬送する一種の搬送車である。駆動部3
1と従動部32は、連結杆33によって連結され、向き
を自由に変えられるようなっている。連結杆33には、
搬送物を積載或いは吊すハンガー34が設けられてい
る。
【0007】駆動部31は、減速機付きモータ35によ
って回転する駆動輪36と、レールGの両側と上下に接
触する都合8個のガイドローラ37とで構成され、複数
の集電子38を有している。集電子38はレールGの側
面に布設された電源ケーブル、制御信号ケーブル等のケ
ーブル(図示省略)に接触するようになっている。従動
部32は、従動輪40と、レールGの両側と上下に接触
する都合8個のガイドローラ41とで構成されている。
【0008】キャリヤ30の車間距離検出装置50は、
投・受光器51と、凸面反射板52とで構成されてい
る。投・受光器51は、キャリヤ30の前部(図3にお
いて左端部)に具えられており、キャリヤ30の走行面
と略々平行で且つ放射状に複数条の光線(以下、「ビー
ム光」と称する。)Bを前方に向かって投光する投光部
(図示省略)と、反射により戻ってくるビーム光を受光
する受光部(図示省略)とを有している。凸面反射板5
2は、キャリヤ30の従動部32の後部(図3において
左端部)に具えられ、キャリヤ30の走行面G3(図3
参照)と平行な断面がキャリヤの従動部32の後方に突
出し従動部32の旋回中心Oを曲率中心とした半径R2
の円弧状反射凸面を有し、後続のキャリヤから投光され
たビーム光Bを反射する板である投・受光器51と凸面
反射板52は各キャリヤ毎に設けられている。
【0009】次に、車間距離検出装置50の動作につい
て説明する。先ず、レールG(図2参照)の直線部分G
1における前方のキャリヤ301の凸面反射板52と、
後続のキャリヤ302の投・受光器51との間隔が前述
のR1のとき、制御回路(図示省略)が作動し、キャリ
ヤの速度制御が行なわれるように、制御回路を調整して
おく。これによって、凸面反射板52の円弧面53の半
径がR2であるから、キャリヤの車間距離L4は(R1
+R2)に設定される。また、キャリヤ30の走行面と
略々平行で且つ放射状に放射される複数本の各ビーム光
の半径R1の点における光の強度は同一であるため、こ
のような各R1点を結ぶと半径R1の円弧になる。
【0010】キャリヤがレールGの直線部分G1を走行
するとき、後続のキャリヤ302の投・受光器51の投
光部から投光されたビーム光Bは、前方を走行するキャ
リヤ301の凸面反射板52に反射して投・受光器51
の受光部に受光される。受光されるビーム光は、投光さ
れた複数本のビーム光の内、凸面反射板52の円弧面5
3の曲率中心Oを目掛けて投光されたビーム光B1であ
る。キャリヤ301,302同士が接近し、投・受光器
51と凸面反射板52との間隔がR1になると、制御回
路は作動し、後続のキャリヤ302を減速させるか、前
方のキャリヤ301を加速させ、後続のキャリヤ302
の追突を防止する。これによって、キャリヤ同士の間隔
は設定された車間距離L4になる。
【0011】キャリヤ(図1参照)がレールGのカーブ
G2を走行するとき、投・受光器51と凸面反射板52
との向きは変わるが、この場合においても、受光される
ビーム光は、投光された複数本のビーム光Bの内、凸面
反射板52の円弧面53の曲率中心Oを目掛けて投光さ
れたビーム光B1である。従って、この場合も、キャリ
ヤ301,302同士が接近し、投・受光器51と凸面
反射板52との間隔がR1になると、制御回路は作動
し、後続のキャリヤ302を減速させるか、或いは、前
方のキャリヤ301を加速させ、後続のキャリヤ302
の追突を防止する。これによって、キャリヤ同士の間隔
は設定された車間距離L4になる。
【0012】このように、投光された複数本のビーム光
の内、凸面反射板52の円弧面53の曲率中心Oを目掛
けて投光されたビーム光B1が受光される。即ち、凸面
反射板52の円弧面53と半径R1の円弧状の曲線との
接点Pに投光されたビーム光B1が受光される。レール
GのカーブG2によってキャリヤ同士の向きが変わり、
接点Pの位置は変わっても、接点Pに投光されたビーム
光B1が受光されることには変わりはない。従って、車
間距離検出装置50は、キャリヤの車間距離をキャリヤ
同士の向き関係なく、常に一定(R1+R2=L4)
設定することができる。
【0013】次に、反射板を凸面状にした利点を他の面
から説明する。仮に、反射板を図6、図7に示すように
平板60或いはキャリヤの走行面と平行な断面がキャリ
ヤ側に凹んだ円弧状の凹面板61とすると、レールGの
カーブG2で、後続のキャリヤ304,306と前方の
キャリヤ303,305は、投・受光器51からの凹面
板61までの距離L5、L6が車間距離L4と等しくな
るように速度制御される。このため、平板60或いは凹
面板61の傾きに応じて、実際の車間距離はレールGの
直線部分を走行するときの車間距離L4よりL7、L8
だけ長くなり、車間距離が長くなる。よって、反射板が
平板或いは凹面板では車間距離を一定に保つことができ
ない。
【0014】
【考案の効果】本考案の車間距離検出装置は次の効果を
奏する。 (1)走行路が直線であってもカーブであっても車間距
離を一定に保つことができる。 (2)車間距離を一定に保って走行路のカーブを走行す
るための特別な制御回路を組込む必要がなくなる。 (3)走行路にカーブがあっても車間距離を一定に保つ
ことができると、キャリヤのストレージ効率を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車間距離検出装置を具えたキャリヤが
走行路のカーブを走行するときの平面図である。
【図2】図1のキャリヤが走行路の直線部分を走行する
ときの平面図である。
【図3】図1のキャリヤの正面図である。
【図4】図3中4−4矢視図である。
【図5】図1の右側面図である。
【図6】本考案の車間距離検出装置の特徴を説明するた
めの平面図である。
【図7】本考案の車間距離検出装置の特徴を説明するた
めの平面図である。
【図8】従来の車間距離検出装置を具えたキャリヤが走
行路のカーブを走行するときの平面図である。
【図9】他の従来の車間距離検出装置を具えたキャリヤ
が走行路のカーブを走行するときの平面図である。
【符号の説明】
B、B1 光線(ビーム光) G3 キャリヤの走行面 30,303,304,305,306 キャリヤ 50 車間距離検出装置 51 投・受光器(投光器、受光器) 52 凸面反射板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリヤの前部に具えられ放射状に複数
    条の光線を前方に向かって投光する投光器と、反射によ
    り戻ってくる前記光線を受光する受光器と、前記キャリ
    ヤの後部に具えられ前記キャリヤの走行面と平行な断面
    キャリヤ後部の旋回中心を曲率中心とする円弧状凸面
    を有する凸面反射板と、を具備したことを特徴とする、
    キャリヤの車間距離検出装置。
JP1991094159U 1991-10-22 1991-10-22 キャリヤの車間距離検出装置 Expired - Lifetime JP2503203Y2 (ja)

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