JPH09216376A - インク供給インターフェース機構 - Google Patents

インク供給インターフェース機構

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JPH09216376A
JPH09216376A JP9026345A JP2634597A JPH09216376A JP H09216376 A JPH09216376 A JP H09216376A JP 9026345 A JP9026345 A JP 9026345A JP 2634597 A JP2634597 A JP 2634597A JP H09216376 A JPH09216376 A JP H09216376A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17506Refilling of the cartridge

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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安全で取替時のアライメントが自動的に行われ
るインターフェース機構。 【解決手段】本発明では、ニードルをニードル保持構造
のキャビティ内に設け、隔壁がタワーの端を封止する。
ニードルが隔壁を貫通し、タワーのキャビティに挿入さ
れる。キャビティは人間の指の大きさより小さい開口を
備え、誤ってニードルに触れることを防ぐ。タワーをイ
ンク貯蔵容器またはペン等の取替可能素子に取付け、タ
ワーの相対位置が変わっても、浮動ブッシングアセンブ
リがニードル保持構造を緩く保持して、制限されている
が移動自由度を与えることで接続を補償する。この移動
は平行又は回転又は双方でよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
のインク供給システムに関する。特に、本発明は隔壁を
貫通するインクニードルがインクをインク供給装置から
インクジェットプリントヘッドに輸送するインターフェ
ース機構であるインク供給インターフェース機構に関す
る。更に詳細には、このようなシステムのニードルが人
間の指の直径より小さい直径のキャビティ内に設けられ
ており、よって、引っ込んだニードルとの接触を制限し
ているインターフェース機構に関する。
【0002】インクジェットプリンティング機構はプリ
ントヘッドがページを横断して前後に移動する間にイン
ク滴をプリントヘッドにある一以上のペンから発射する
ことによりページ上にイメージおよびテキストをプリン
トする。インクジェットプリンタはこのようなインクジ
ェットプリンティング機構を利用する装置である。イン
クジェットプリンタの例として、プロッタ、ファクシミ
リ機械および典型的なコンピュータ接続インクジェット
プリンタがあげられる。プリンタがプリントするページ
は、紙、マイラ、箔 (foils)、スライド (transparenci
es)、厚紙などどんなシート材料でもよい。
【0003】インクジェットプリンタのインク供給装置
は制限されている。インク供給装置はユーザにとってイ
ンク貯蔵容器に補給するのが非常に面倒になることがあ
るので、多くのプリンタは取り替え可能な/使い捨て可
能な/再利用可能なインク貯蔵容器を備えるように設計
されている。ユーザは単に古い、空のインク貯蔵容器を
新しい、充填されているインク貯蔵容器と交換するだけ
でよい。インクジェット・ペンの寿命も限定される。ペ
ンは数百万個のインク的を噴射すると機械的破壊および
/または単なる磨耗を受ける。したがって、典型的イン
クジェットプリンタのペンは、必要に応じて、新しいペ
ンと取り替えるように設計されている。
【0004】いわゆるカートリッジ式プリンタでは、ペ
ンは中にインク貯蔵容器を備えたカートリッジとして形
成されている。カートリッジ式プリンタのプリントヘッ
ドはプリントヘッドがページを横断して前後に走行する
につれてそのインク供給装置を一緒に運ぶ。しかし、い
わゆる軸外 (off-axis)プリンタでは、プリントヘッド
だけがページを横断して移動する。インクは柔軟な管に
より固定インク貯蔵容器からプリントヘッドに供給され
る。典型的には、インク貯蔵容器はプリンタのシャーシ
に取付けられ、空になると取り替えるかまたは詰め替え
ることができる。軸外プリンタは単色プリンティング用
単一プリントヘッド、またはカラープリンティング用の
複数のプリントヘッドを備えることができる。勿論、カ
ラープリンティングの場合、各カラーに一組という複数
のの貯蔵容器と連結する管が必要である。
【0005】軸外プリンタのインク供給システムでは、
インクは一つのインク供給位置 (locus)からインク供給
管により他のインク供給位置に輸送される。プリントヘ
ッドおよびインク貯蔵容器は軸外プリンタのインク供給
システムのインク供給位置を典型的に具現化するプリン
タの構成素子である。インク供給位置の構成素子はイン
ク供給管と接続(インターフェース)しなければならな
い。この接続で、管は永久的に取付けることができる
が、これでは取付けられた構成素子の取り替えの邪魔に
なる。代わりに、管の終端を取り替え可能なプリンタ構
成要素を封止する弾力性隔壁を貫通する皮下注射器のよ
うなニードルにすることができる。ニードル/隔壁イン
ターフェース機構は取り外し可能な構成素子を時々取り
替えることができるようにする。
【0006】典型的なニードル/隔壁インターフェース
機構では、皮下注射器状のニードルはそれを通して流体
連絡を行なうようにインク供給位置に接続されて動作す
る。隔壁は他のインク供給位置に接続されて動作する。
たとえば、ニードルを接続するインク供給位置はプリン
トヘッドでよく、隔壁と接続するインク供給位置をイン
ク貯蔵容器としてよい。この例では、ニードルが隔壁を
貫通すると、インクはインク貯蔵容器からインク供給管
を通って隔壁に流れ、そこから、ニードルを通ってプリ
ントヘッドに流れる。勿論、例を逆にしてニードルを接
続するインク供給位置をインク貯蔵容器とし、隔壁を接
続する位置をプリントヘッドとすることができる。この
第2の例では、ニードルが隔壁を貫通すると、インクは
インク貯蔵容器からインク供給管を通ってニードルに流
入し、そこから隔壁を通ってプリントヘッドに流れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ニードル/隔壁インタ
ーフェース機構のニードルは典型的には極めて鋭いの
で、容易に隔壁を貫通することができ、それによりペン
にかかる応力を減らし、隔壁の損傷を回避する。鋭いニ
ードルが隔壁に係合しないと、ニードルは露出し、人間
の指を刺したりまたは切ったりする可能性がある。
【0008】本発明の一つの目的は人間が露出されたニ
ードルに接触することを制限しまたは排除することであ
る。
【0009】本発明の他の目的は永久構成素子に対して
わずかにずれて整列する取り替え可能構成素子と、永久
構成素子を自動的に位置あわせして、再度接続すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は現存するニード
ル/隔壁インク供給インターフェース機構の欠点を克服
するものである。特に、本発明の一局面によれば、イン
ターフェース機構のニードルは、ニードル保持構造のキ
ャビティ内に完全に引っ込むように設けられ、隔壁は中
空タワーの端部を封止している。タワーはニードルが隔
壁を貫通するようにキャビティ内に挿入される構成にな
っている。ニードルが刺したり切ったりしないようにす
るため、キャビティに人間の指の直径より小さい直径の
穴があけてある。したがって、狭い直径の穴によってニ
ードルに触れることを防止している。その結果、本発明
のインターフェース機構は現存する他のインターフェー
ス機構より安全である。更に、隔壁タワーをインク貯蔵
容器またはペンのような取り替え可能構成素子に取付け
ることができる。構成素子を取り替えるたびに、その隔
壁の相対位置を変えることができる。本発明の他の局面
によれば、浮動ブッシングアセンブリ (floating-bushi
ng assembly)がニードル保持構造を緩く保持しているの
で、構造は移動において制限された自由を備えている。
制限された移動は平行移動または回転または双方でよ
い。したがって、タワーおよびニードルが共に組合せら
れると、アセンブリはニードル保持構造をシフトさせ、
そして、回転させる。これによりニードルと隔壁とを有
効的に接続しながらタワーの相対的再位置決めが補償さ
れる。
【0011】
【発明の実施例】本発明のこれらのおよび他の目的およ
び長所は図面および以下の好適実施例の詳細な説明を考
察すれば一層容易に理解することができる。
【0012】好適実施例に従って構成されたアクセスが
制限されたニードル/隔壁インク供給インターフェース
機構を図1から図6において10で示す。図1はニードル
/隔壁インターフェース機構の一実施例を利用した軸外
(off-axis)プリンタを示す。図1はインクジェットプ
リンタの特定の一実施例を示しているが、どんな形式の
インクジェットプリンタも本発明を利用することができ
る。たとえば、プロッタ、ポータブルプリンタユニット
およびファクシミリ機械は本発明を利用できるインクジ
ェットプリンタの形式の例である。
【0013】図1に示すように、軸外インクジェットプ
リンタ12は持ち上げ蓋16を備えたシャーシ14を有する。
プリンタは更に空白のページ(用紙)を貯蔵したりプリ
ントされたページ(用紙)を一時的に貯蔵するページハ
ンドリングシステム18を備えている。本発明を説明する
目的では、持ち上げ蓋16は不必要であり、したがって、
その一部分だけを図示し、その部分を持ち上げてプリン
タの内部機構を明示している。また、シャーシ14の部分
を切り払ってプリンタの内部機構を更に明示してある。
特に、明示した内部機構はプリントヘッド/キャリッジ
アセンブリ22のプリントヘッドにインクを供給するイン
ク供給システム30を備えており、プリントヘッド/キャ
リッジアセンブリ22は、アセンブリが一方の側から他方
の側へ移動してページ上にイメージおよびテキストをプ
リントするときガイドロッド20上に乗っている。
【0014】ページハンドリングシステム18は、空白ペ
ージを一度に1枚、プリンタに送り、各ページをプリン
トヘッドを通って前進させ、イメージおよび/またはテ
キストをその上にプリントできるようにする。ページハ
ンドリングシステムは典型的に、空白ページを貯蔵する
送りトレー19a、プリントされたページを一時的に貯蔵
する出力トレー19bおよびページ送りのための駆動機構
(図示せず)を備えている。典型的インクジェットプリ
ンタでは、プリントヘッド/キャリッジアセンブリ22
は、たとえば、通常の駆動ベルト/プーリモータアセン
ブリ(図示せず)によりガイドロッド20に沿ってページ
を横断して一方の側から他方の側へ駆動される。アセン
ブリ22のプリントヘッドはその下面にオリフィスプレー
ト(図示せず)を備えている。オリフィスプレートには
複数のノズルがあり、それを通してインク滴が噴射され
る。プリントヘッドは、シャーシ14の内部に設置された
マイクロプロセッサ等のプリントコントローラ(図示せ
ず)から受け取った命令に従い、ページ上に一以上のイ
ンク滴を選択的に堆積させる。
【0015】図1に示すインク供給システム30は、イン
クをプリンタのインク供給位置間で効果的に輸送する。
インク供給位置にはインク貯蔵容器32に入っているイン
ク供給装置およびプリントヘッド/キャリッジアセンブ
リ22の一部であるプリントヘッドがある。本発明の好適
な一実施例では、インクを貯蔵容器32からフセンブリ22
のプリントヘッドに推し進めるのに通常のどんな機構を
も実施することができる。インク供給システムに使用す
るインクはどんな適切な流体着色剤またはページの部分
を覆う目的の他のどんな適切な液体でもよい。インクは
インク貯蔵容器32に貯蔵され、管36によりプリントヘッ
ド/キャリッジアセンブリ22に供給される。管は好適に
柔軟であるからプリントヘッド/キャリッジアセンブリ
がページを横断して前後に移動するにつれて曲がること
ができる。管36は当業者に既知の多様な異なるエラスト
マおよびプラスチックから通常の仕方で構成することが
できる。管およびインク貯蔵容器を通常のどんなインタ
ーフェース機構によってでも接続することができる。イ
ンク貯蔵容器32を取り替え可能であれば、管と貯蔵容器
との間の接続34は好適に再使用可能な形式の接続とな
り、新しいインク貯蔵容器が空になったものと取り替え
ることができる。
【0016】インクジェットプリンタのプリンティング
機構は典型的にプリントヘッド/キャリッジアセンブリ
22およびインク供給システム30を備えている。図1に示
したように、プリンティング機構を黒のような単一色で
プリントする単色式としてよい。代わりに、プリンティ
ング機構を、シアン、黄色およびマゼンタ等の色の組合
せをプリントするための多色式としてもよい。本発明を
例示するのにここではプリンティング機構の単色式の実
施例だけを図示し説明する。しかし、本発明の実施例を
使用するプリンタは単色式または多色式のいずれでもよ
い。多色式の実施例には、図示した単色の実施例と同様
の特徴および機能が複数存在することは当業者にとって
明確に理解されるものである。
【0017】プリンタ環境およびインク供給システムを
説明してきたので、次に図2から図6およびアクセスが
制限されたニードル/隔壁インク供給インターフェース
機構10について説明する。図2および図3はガイドロッ
ド20に乗っているプリントヘッド/キャリッジアセンブ
リ22の拡大図を示し、ニードルステーション40をその係
合位置に(図2)またはその解放位置に(図3)図示し
てある。ニードルステーションは好適にはピボットマウ
ント42a、42bによりプリントヘッド/キャリッジアセン
ブリ22に旋回可能に取付けられている。ニードルステー
ョンには平面状のバルブプレート46をその中に保持する
フレーム44がある。図2ではバルブプレート46を更に良
く示すように切り払ったフレーム44の隅を示す。バルブ
プレートにはそれを通して円筒54がその中に伸長してい
る中心開口(図4Aから図6に示す)がある。
【0018】図2および図3に示したように、ニードル
ステーション40には円筒54に接続されたブロツク5を備
えているニードル保持構造52もある。構造52はインク供
給管36を保持し支持する。図4Aに示すように、ニード
ルステーション40には管36に接続され、円筒54の中心キ
ャビティ70の内側に取付けられ、部分的に、ブロック53
により保持されている完全に引っ込んだインクニードル
38がある。図3および図4Aに示すように、キャビティ
には周辺リップ58で確定される開口を備えている。ニー
ドルステーションもまた円筒に接続され、開口を囲むカ
ラー56もある。
【0019】図2から図6に示すように、ニードルステ
ーション40はまた浮動ブッシングアセンブリ50を含んで
いる。このアセンブリは、構造52が制限された移動が可
能なように構造52を保持している。制限された移動は、
平行移動または回転移動またはその双方でよい。浮動ブ
ッシングアセンブリ (floating-bushing assembly)はそ
れを通してニードル保持構造を設置するその開口のある
バルブプレート46を備えている。浮動ブッシングアセン
ブリはまた円筒54に接続され且つ円筒54から突出する上
部および下部フランジ48、49を備えている。フランジは
プレートの反対側に設置されてフランジおよびプレート
が円筒を効果的に保持するようにしている。図2は上部
フランジ48を示し、図3は下部フランジ49を示してい
る。
【0020】図3は解放されており且つプリントヘッド
/キャリッジアセンブリ22から離れて旋回しているニー
ドルステーションを示している。取り替え可能ペンのペ
ンハウジングの頂部を示す。ハウジングの残りは、ペン
自体がプリントヘッドにいるようにプリントヘッド/キ
ャリッジアセンブリの内部にあるので図からはみえな
い。取り替え可能ペンは、ハウジングから上方に突出し
ている隔壁タワー62を備えている。隔壁タワー62はペン
をインク供給システムと接続する位置を提供する。タワ
ー62はキャップ66が部分的に覆っている隔壁68により覆
われている露出された端部を持つ中空タワー部材64を備
えている。中空タワー部材の内側で、インク導管 (ink
conduit)65(図4A−図5に示してある)が最終インク
供給位置やプリントヘッドとの接続を完了している。イ
ンク導管は隔壁により封止されている。隔壁68は好適に
は、エラストマ材料、たとえば、シリコーン・エラスト
マまたはEDPMエラストマのような、単一弾力性材料
から構成される。隔壁は鋭いニードルが容易に貫通する
ことができ、ニードルを後退させると好適に封止するも
のである。
【0021】取り替え可能ペン・ハウジング60のペンと
インク貯蔵容器32との間の流体連絡を行なうには、隔壁
68にキャビティ70の中に完全に引っ込んでいるインクニ
ードル38を貫通させる。したがって、タワー62をキャビ
ティ内に挿入しなければならない。図2および図3に示
したように、これはニードルステーション40をプリント
ヘッド/キャリッジアセンブリ22に旋回可能に取付けて
タワー62の方におよびタワー62から向こうに旋回できる
ようにすることにより好適な一実施例で達成される。
【0022】図4Aから図6は、タワー62または人間の
指80と共にニードルステーション40の簡略断面図を示
す。断面は図2の線4-4で示す横断平面に沿って示さ
れている。ニードル/隔壁インターフェース機構10の構
造および動作の説明に不必要な背景構造は、図4Aから
図6の断面図には示していない。図4Aおよび図4B
は、タワー62がキャビティ70に挿入されることを順に示
している。図4Aはそれらが互いに近付いているところ
を示しているが、タワーはカラー56に接触している。図
4Bはニードルが隔壁を貫通している状態でタワーがキ
ャビティに完全に挿入されているところを示している。
図2および図3および上記の説明はニードルステーショ
ン40が、旋回マウント42a、42bにより形成される軸の周
りをタワー62の方に振れるとき三次元で移動することを
図示し説明ている。しかし、例示の目的で、図4Aおよ
び図4Bを運動(これは図4Aおよび図4Bの図に向か
うまたは遠ざかるものである)の第3の次元またはステ
ーションの回転運動を図示しないように簡略化してあ
る。
【0023】図4Aに示すように、キャビディ70は、キ
ャビティ壁72およびキャビティ天井74により形成されて
いる。好適な一実施例のタワー62は円筒形であるから、
キャビティはタワーを受けることができるように係合す
る円筒形または円形をしている。好適な一実施例では、
周辺リップ58で画定されるキャビティの開口の直径A
は、約7.8mmであり、タワーの直径Tは、約7.6mmであ
る。したがって、タワーをキャビティ内に嵌合させるこ
とができる。
【0024】ニードル38は、鋭い先端39が周辺リップ58
を越えて突出しないようにキャビティ内に短い距離で突
出するようにキャビティ天井74の中心に取付けられてい
る。オリフィスがニードルの先端に隣接している。オリ
フィスはインク供給管36から皮下注射器状のニードルを
通して流れるインクの出口となる。好適な一実施例で
は、ニードル38の断面直径は、約1.0mmである。ニード
ルを引き抜いたとき隔壁の再封止を促進するために、隔
壁の直径をニードルの直径に対して大きくすることが望
ましい。好適な一実施例では、隔壁の直径はほぼニード
ルの直径の7倍であり、それによりニードルを後退させ
てからの隔壁の再封止を容易にしている。
【0025】ステーションを解放すると、ある程度の位
置の公差を導入することができる。特に、ペンを取り替
えると、ペンの広い直径のタワーがステーションを解放
する前よりステーションに対する位置がわずか異なるこ
とがある。好適な一実施例の寸法に基づき且つ望ましく
大きい直径の隔壁に照らして、約1.0mmほど大きくタワ
ーを相対的に再位置決めすれば、ニードルおよび隔壁の
接続を防止して新しいペンとのインク連絡を完了するこ
とができる。また、図2および図3に示すように、ニー
ドルステーションはタワーの方に旋回する。キャビティ
に入るや否や、タワーはステーションの回転に対応する
円弧状運動でキャビティ内に入りこむ。他に、別の範囲
の位置公差を導入する当業者に明らかな他の因子も存在
する。
【0026】この状況を克服するために、本発明の好適
な一実施例では相対位置変化にかかわらず、接続を可能
にする公差装置を組み込んでいる。特に、好適な一実施
例は、ニードル保持構造52の制限範囲の移動を可能とす
る浮動ブッシングアセンブリ50を備えている。この制限
された移動には、平行移動または回転または双方を含む
ことができる。好適な一実施例の場合、ニードル保持構
造52は穴および開口の同心中心から約1乃至3mm前後に
または側方から側方へ(すなわち、二次元で)移動する
ことができる。図4Aに示したとおり、円筒は直径Cを
備え、バルブプレート46の開口は直径Oを有する。直径
Oは、円筒の直径Cより、前記浮動ブッシングアセンブ
リにより許容される制限移動の範囲を規定する距離だけ
大きい。好適実施例では、この距離は直径Oが約13.0mm
で直径Cが約10.0mmであるから約3.0mmである。
【0027】浮動ブッシングアセンブリは、ニードル保
持構造とタワーとの位置合わせを効果的に容易にするの
で、ニードルを最小の力で最小の機械的抵抗で隔壁を貫
通させることができる。位置合わせを援助するために、
カラー56にタワーに対する険しい傾斜面がある。図4A
に示すように、傾斜面はキャップが表面に接触するとき
傾斜平面として働き、これによりタワーがキャビティに
嵌合することができるように円筒をわずか押し上げる。
【0028】図4Bは、タワー62がキャビティ70に完全
に挿入される場合のニードル38と隔壁68との間の良好な
接続を示す。好適な一実施例では、インクはインク貯蔵
容器からインク供給管36を通ってニードルに流れ、そこ
から、隔壁タワーを通ってプリントヘッドのペンに流れ
る。図4Aおよび図4Bのタワーはプリントヘッド/キ
ャリッジアセンブリ22に対して垂直である。それだけ
で、ニードル保持構造52はタワーとの良好な接続を行な
うために回転する必要がない。しかし、ペンハウジング
60はペンの動作および有効性に影響しないように、ただ
しハウジングおよびそのタワーをわずか傾いて離れるよ
うに、アセンブリ22に設置することができる。ニードル
保持構造の制限された回転移動によりタワーの傾斜にか
かわらず良好な接続が可能になる。
【0029】一般に、構造52の回転移動によりニードル
と隔壁とを良好に接続することが容易になる。良好な接
続は、ニードルがタワー内に真直ぐに伸びてインク導管
65の内壁に実質的に平行になる。構造の回転移動は、ス
テーション40のタワー62の方への回転の効果を相殺して
良好な接続を達成できるようにする。
【0030】図5は、浮動ブッシングアセンブリ50によ
り許容されてタワーのわずかな傾きを補償する制限され
た回転移動を示している。図5において、プリントヘッ
ド/キャリッジアセンブリ22およびバルブプレート46だ
けが水平である。ハウジング60およびそのタワーはわず
かに傾いている。図5を見ると、タワーは左の方に傾い
ている。浮動ブッシングアセンブリ50はそれにしたがっ
てニードル保持構造52に補償させ回転させる。
【0031】公差隙間76、78(図4Aに示す)がフラン
ジ48、49の間および円筒の外壁とプレート46の開口の縁
との間で円筒54の両側に形成されている。図4Aに示す
ように、プレートの幅はWであり、隙間の幅はGであ
る。浮動ブッシングアセンブリにより許容される制限さ
れた回転移動の範囲は、プレートの幅と隙間の幅との差
により形成される。この構成により許容される回転は、
プレートの平面に平行な軸の周りの回転である。好適な
一実施例では、許容回転の範囲は約5〜10°である。
【0032】図6はキャビティ70の穴の近くにある人間
の指を示している。描いた指の直径Fは8.0mm未満であ
る。キャビティの開口の直径AはFより小さい。好適な
一実施例では、直径は約7.8mmで、これは8.0mmより小さ
い。高電圧電気安全規格は最小有効直径が約8.mmの人間
の指のモデルを確定している。このような規格の人間の
指のモデルの例はIEC950、UL1950、およびCSA9
50の規定設計要求事項により規定されている。これら安
全設計要求事項は人間がニードルに接触するのを防止す
るように計画されてはいないが、これら要求事項を満た
す機構は引っ込んでいるニードルばかりでなく引っ込ん
でいる電気接続に触れることをも論理的に防止すること
になる。本発明の好適な一実施例は、引っ込んだニード
ルへ指の接触を防止しまたは制限するかぎり上の米国政
府機関の規定設計要求事項を満たしている。
【0033】本発明は、インクジェットプリンタに使用
するのに特に良く適しているが、上述のアクセスが制限
されたニードル/隔壁インターフェース機構は、ニード
ルが人間に接触することがあるどんな流体輸送システム
にも使用することができる。
【0034】本発明を図示し且つ前述の動作原理および
好適実施例を参照して説明してきたが、当業者には形態
および細部について付記した特許請求の範囲の精神およ
び範囲から逸脱することなく各種変更を行なうことがで
きることは自明のことである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により取り
扱いにおいて安全で取り替え時のアライメントを容易に
したインターフェース機構を得ることができる。
【0036】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。 (実施態様1)インクジェットプリンタに用いられ、イ
ンクを前記インクジェットプリンタのインク供給システ
ムのインク供給位置間で輸送するインク供給インターフ
ェース機構であって、ニードル保持構造と浮動ブッシン
グ・アセンブリを備えたニードルステーションと、前記
ニードル保持構造はその中にキャビティを備えており、
前記ニードル保持構造にはさらに前記キャビティの内部
に取付けられ、完全にその内部に引っ込んでいるインク
ニードルを備えており、前記ニードルはインク供給位置
に接続されて動作するものであり、前記浮動ブッシング
アセンブリは前記ニードル保持構造の移動を制限するよ
うに前記構造を保持するものであり、前記インターフェ
ース機構はさらに前記ニードルステーションに隣接して
前記インクジェットプリンタに取付けられた隔壁タワー
を備え、前記タワーには、他のインク供給位置をそれに
接続して動作するインク導管が前記タワーを貫通して伸
びている露出された端部及び前記露出端部を覆い、前記
導管を封止する隔壁が設けられ、前記タワーと前記キャ
ビティが係合すると、前記ニードルが前記隔壁を貫通す
るように前記タワーが前記キャビティに挿入されるよう
に構成されており、よって、インクが流通するようにイ
ンク供給位置を接続するインク供給インターフェース機
構。 (実施態様2)前記ニードル保持構造の前記キャビティ
には人間の指が前記キャビティに実質的に入らない狭い
直径(A)の開口が設けられる前項1の記載のインター
フェース機構。 (実施態様3)前記ニードル保持構造は更に前記開口の
周りに突出する周辺カラーを備え、前記カラーには前記
タワーに対して傾く表面を有し、前記表面は前記タワー
および前記ニードルが互いに接近しながら前記タワーが
表面に接触するとき、前記構造を押し出す前項1記載の
インターフェース機構。 (実施態様4)前記浮動ブッシングアセンブリはそれを
貫通して前記ニードル保持構造が設置される開口を備え
るプレートを有し、前記構造に接続され且つ前記プレー
トの反対側の端部に設置された上部および下部フランジ
を備え、前記フランジおよび前記プレートが前記構造を
効果的に保持する前項1記載のインターフェース機構。 (実施態様5)前記ニードル保持構造は直径(C)を備
え、前記プレートの開口は前記構造の直径(C)より前
記浮動ブッシングアセンブリにより許容される制限され
た平行移動の範囲を規定する量だけ大きい直径(O)で
ある前項4記載のインターフェース機構。 (実施態様6)前記プレートは平面状で幅(W)を有
し、前記フランジの間に設けられる隙間は前記プレート
の幅(W)より前記浮動ブッシングアセンブリ(50)に
よって許容される制限された回転移動の範囲を規定する
量だけ大きい幅(G)を備え、回転移動は前記プレート
の平面に平行な軸の周りで行なわれる前項4記載のイン
ターフェース機構。 (実施態様7)前記キャビティの前記開口の直径(A)
は8ミリメートル以下である前項2記載のインターフェ
ース機構。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を備えた軸外インクジェット
・プリンタの概略図。
【図2】図1のプリントヘッド/キャリッジアセンブリ
およびニードルステーションの部分拡大図。
【図3】図2と同様の拡大図であるが、ニードルステー
ションがプリントヘッド/キャリッジアセンブリから離
れて配置している図。
【図4A】図2の4−4部分拡大断面図で、ニードルが
タワーの上に位置する図。
【図4B】図2の4−4部分拡大断面図で、ニードルが
隔壁を貫通した位置にある図。
【図5】図4Bと同様の部分拡大断面図で、浮動ブッシ
ングアセンブリによるアライメントの調整がおこなわれ
た図。
【図6】図4Aと同様の部分拡大断面図で、人間の指と
の比較を示す図。
【符号の説明】 10:インク供給インターフェース機構 12:インクジェットプリンタ 30:インク供給システム 38:ニードル 40:ニードルステーション 46:バルブプレート 50:浮動ブッシングアセンブリ 52:ニードル保持構造 56:カラー 62:隔壁タワー 65:インク導管 68:隔壁 70:キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェットプリンタに用いられ、イン
    クを前記インクジェットプリンタのインク供給システム
    のインク供給位置間で輸送するインク供給インターフェ
    ース機構であって、 ニードル保持構造と浮動ブッシング・アセンブリを備え
    たニードルステーションと、 前記ニードル保持構造はその中にキャビティを備えてお
    り、前記ニードル保持構造にはさらに前記キャビティの
    内部に取付けられ、完全にその内部に引っ込んでいるイ
    ンクニードルを備えており、 前記ニードルはインク供給位置に接続されて動作するも
    のであり、 前記浮動ブッシングアセンブリは前記ニードル保持構造
    の移動を制限するように前記構造を保持するものであ
    り、 前記インターフェース機構はさらに前記ニードルステー
    ションに隣接して前記インクジェットプリンタに取付け
    られた隔壁タワーを備え、前記タワーには、他のインク
    供給位置をそれに接続して動作するインク導管が前記タ
    ワーを貫通して伸びている露出された端部及び前記露出
    端部を覆い、前記導管を封止する隔壁が設けられ、前記
    タワーと前記キャビティが係合すると、前記ニードルが
    前記隔壁を貫通するように前記タワーが前記キャビティ
    に挿入されるように構成されており、よって、インクが
    流通するようにインク供給位置を接続するインク供給イ
    ンターフェース機構。
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