JP2018051948A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが注入口を封止するためのキャップを着脱する際に、インクの混色の発生を抑制することができるインクタンクの提供。【解決手段】第1の色のインクが注入されるための第1の注入口103Mと、第1の色と異なる第2の色のインクが注入されるための第2の注入口103Cを備え、第1の注入口103Mは外周に第1の注入口嵌合部207Mが設けられ、第2の注入口103Cは外周に第2の注入口嵌合部207Cが設けられ、第1の注入口嵌合部207Mとは嵌合するが第2の注入口嵌合部207Cとは嵌合しない第1のキャップ嵌合部208Mを有し第1の注入口103Mを封止するための第1のキャップ106Mと、第2の注入口嵌合部207Cとは嵌合するが第1の注入口嵌合部207Mとは嵌合しない第2のキャップ嵌合部208Cを有し第2の注入口103Cを封止するための第2のキャップ106Cを備える。【選択図】図8
Description
本発明は、インクを注入するための注入口を有するインクタンクを備えるインクジェット記録装置に関する。
従来、記録ヘッドに供給されるインクを注入口から注入することができるインクタンクが知られている。特許文献1には、インクの色毎にインクタンクが独立して設けられ、各注入口を封止するためのキャップがそれぞれ設けられている構成が開示されている。キャップによって注入口を封止することで、インクタンク内に貯留されたインクの蒸発やインクタンク内への異物の混入を抑制することができる。
しかしながら特許文献1の構成では、各注入口を封止するキャップの形状が同一であり、ユーザが誤って異なる色のキャップを注入口につけてしまっても、該注入口を封止することができる。その場合、インクタンク内でインクの混色が発生してしまう。
上記課題に鑑みて本発明は、ユーザが注入口を封止するためのキャップを着脱する際に、インクの混色の発生を抑制することができるインクタンクを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、第1の色の第1のインクを貯留するための第1の貯留室と、前記第1の貯留室に前記第1のインクが注入されるための第1の注入口と、を有する第1のインクタンクと、前記第1の色と異なる第2の色の第2のインクを貯留するための第2の貯留室と、前記第2の貯留室に前記第2のインクが注入されるための第2の注入口と、を有する第2のインクタンクと、を備えるインクジェット記録装置であって、前記第1の注入口は外周に第1の注入口嵌合部が設けられ、前記第2の注入口は外周に第2の注入口嵌合部が設けられ、前記第1の注入口嵌合部とは嵌合するが前記第2の注入口嵌合部とは嵌合しない第1のキャップ嵌合部を有し、前記第1の注入口を封止するための第1のキャップと、前記第2の注入口嵌合部とは嵌合するが前記第1の注入口嵌合部とは嵌合しない第2のキャップ嵌合部を有し、前記第2の注入口を封止するための第2のキャップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが注入口を封止するためのキャップを着脱する際に、インクの混色の発生を抑制することができるインクタンクが提供される。
本発明に係るインクジェット記録装置の実施形態について説明する。ただし、実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。本明細書においては、間欠的に搬送される記録媒体に対しインクを吐出するヘッドを、記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動させて記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装置を例に説明する。しかしながら、本発明はシリアル型のインクジェット記録装置に限らず、長尺プリントヘッドを用いて連続的にプリントを行うライン型のインクジェット記録装置にも適用することができる。本明細書において「インク」とは、記録液などの液体の総称として用いる。さらに本明細書において「記録」とは、平面的なものに対する記録に限らず、立体物に対する記録も含む。本明細書において「記録媒体」とは、液体を吐出されるものであって、紙、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等の記録媒体の総称として用いる。さらに、記録媒体はカット紙に限らずロール状の連続紙も含む。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態のインクタンク16を備えるインクジェット記録装置(記録装置)1000の外観を示す斜視図である。図1に示すように、記録装置1000の前面にはユーザが操作を行う操作パネル4が設けられ、インク補充等が必要な際にユーザに対するアナウンスが表示される。操作パネル4の鉛直方向(Z方向)下方にはカセット1が挿抜可能に設けられていて、ユーザはカセット1を記録装置1000から図1に示すY方向に引き出して記録媒体Sを積載することができる。操作パネル4の後方(Y方向における上流側)には原稿台圧板が設けられ、記録装置1000に読み取らせるための原稿をセットすることができる。
図1は本実施形態のインクタンク16を備えるインクジェット記録装置(記録装置)1000の外観を示す斜視図である。図1に示すように、記録装置1000の前面にはユーザが操作を行う操作パネル4が設けられ、インク補充等が必要な際にユーザに対するアナウンスが表示される。操作パネル4の鉛直方向(Z方向)下方にはカセット1が挿抜可能に設けられていて、ユーザはカセット1を記録装置1000から図1に示すY方向に引き出して記録媒体Sを積載することができる。操作パネル4の後方(Y方向における上流側)には原稿台圧板が設けられ、記録装置1000に読み取らせるための原稿をセットすることができる。
次に図2を用いて、ユーザがインクを補充する際の操作について説明する。記録装置1000には、カセット1に隣接してインクタンク16が設けられている。本実施形態では図2に示すように、ブラック用インクタンク16Bk、イエロー用インクタンク16Y、シアン用インクタンク16C、マゼンタ用インクタンク16Mの、4色のインク用のインクタンク16が独立して設けられている。なお、インクタンク16の数やインクの数はこれに限らず、3色以下のインクを用いたものであっても良いし、他色のインクを加え4色以上のインクを用いたものであっても良い。
記録装置1000は、インクタンク16を覆う被覆位置と露出させる露出位置とに移動可能なタンクカバー7を備える。タンクカバー7は鉛直下方の回動軸70(図6参照)を中心に、鉛直方向において下向きに回動させることができる。図1はタンクカバー7がインクタンク16を覆う被覆位置に位置し、この状態でもユーザがインクタンク16内のインク残量を確認することができるよう、タンクカバー7の前面には開口部或いは透明部材が取り付けられている。図2は回動軸70を中心としてタンクカバー7が回動され、インクタンク16を露出させた露出位置に位置する様子を示す。タンクカバー7を記録装置1000の手前側に回動させて開けると、各インクタンク16の前面側及びキャップ106が露出される。
図2(b)は、ユーザがインクボトル112からインクタンク16にインクを注入する様子を示す外観斜視図である。インクタンク16にはインク注入口(以下、注入口)103がそれぞれ鉛直上方に設けられ、ユーザは注入口103からインクを注入することができる。図2(b)では例として、マゼンタ用インクタンク16Mに対してマゼンタ用インクボトル112Mからマゼンタインクを注入する様子を示す。インクタンク16は透明性を有する樹脂で構成されており、ユーザは注入されたインクの色や残量を目視で確認することができる。注入口103は、弾性部材で構成されたキャップ106をユーザが押し込むことで装着することで封止される。ユーザがキャップ106で注入口103を封止することで、インクタンク16内の気密性を高めることができ、異物の混入やインクの蒸発を抑制することができる。
次に図3を用いて、記録装置1000の記録動作について説明する。図3に示すようにカセット1が記録装置1000に装着されている状態で記録命令を受けると、カセット1に積載された記録媒体Sは給送ローラ10によって装置本体1000内に給送される。給送ローラ10によって給送された記録媒体Sは、湾曲部を有するガイド120に案内されながら搬送ローラ11とピンチローラ111との間に送り込まれる。記録媒体Sは搬送ローラ11とピンチローラ111によって挟持されると、搬送ローラ11の駆動によって記録ヘッド15と対向する位置に配されたプラテン13の上に搬送される。プラテン13はY方向において搬送ローラ11と排出ローラ12の間に配されている。プラテン13によって記録媒体Sの裏面が支持されながら、記録媒体Sの表面に対して記録ヘッド15からインクが吐出されて画像が記録される。画像が記録された記録媒体Sは、排出ローラ12と拍車121によって挟持されて、排出ローラ12の駆動によって記録装置1000の前面でカセット1の鉛直上方に設けられた排出口40から排出される。
記録ヘッド15はキャリッジ14に搭載され、キャリッジ14は不図示の駆動部によって駆動されて図1に示すX方向に往復移動する。記録ヘッド15は、キャリッジ14がX方向に移動しながらインクを吐出することで、記録媒体Sに対して1バンド分の画像を記録する。記録媒体Sに1バンド分の画像が記録されると、記録媒体Sは搬送ローラ11と排出ローラ12の回転によって所定の搬送量だけY方向に搬送される(間欠搬送)。この1バンド分の記録動作と間欠搬送動作を繰り返すことによって、記録媒体Sの全体に画像が記録される。
次にインクタンク16の構成について図4及び図5を用いて説明する。図4はインクタンク16の外観斜視図であり、図5はインクタンク16の詳細な断面図である。インクタンク16はインクを貯留する貯留室100を有し、ユーザがインクを注入するための注入口103が鉛直上方に設けられている。また、インクタンク16には、貯留室100を大気と連通させるための大気連通口102及び大気連通路104が設けられている。
記録ヘッド15へのインクの供給は、インクタンク16の貯留室100から、流路101と可撓性チューブ等で構成されたインク供給路17を介して行われる。記録動作によって記録ヘッド15からインクが消費されると、消費された量と同量のインクがインクタンク16から記録ヘッド15へ供給される。そして、インクタンク16には記録ヘッド15へ供給されたインクと同量の空気が、鉛直上方に設けられた大気連通口102から供給される。
上述したようにインクタンク16には注入口103が設けられており、ユーザによるインク注入時以外は、注入口103はキャップ106によって封止されている。キャップ106はゴムやエラストマ等の弾性体で構成され、注入口103に装着されると注入口103に密着しシール状態を保持してインクの蒸発を抑制する。また、キャップ106には把持部206がそれぞれ設けられていて、ユーザは把持部206を持ってキャップ106の着脱を行うことができる。また、大気連通口102には、装置を傾けた際などインクの液面変動によるインク漏れを防ぐための気液分離膜109が設けられている。大気連通路104はインクの蒸発を抑制するためにラビリンス形状となっている。なお、図3に示すように、インクタンク16は貯留室100のインク液面高さH1が記録ヘッド15の吐出面高さH2よりも常に鉛直下方となるように配置される。これにより、水頭差によって記録ヘッド15からインクが漏れるのを防ぐことができる。
次にユーザによるインク注入動作及びタンクカバー7の詳細な構成について図6を用いて説明する。インクタンク16には不図示の残量検知手段が設けられ、当該残量検知手段によって貯留室100内のインクが所定量以下であると検知されると、操作パネル4にアナウンスが表示されユーザにインクの注入を促す。ユーザはまず、図6(a)に示すようにタンクカバー7を被覆位置から、注入口103及びキャップ106が露出される露出位置へ回動させて図6(b)の状態にする。その後、ユーザは図6(c)に示すように注入口103に装着されたキャップ106を取り外し、タンクカバー7の内側で且つ被覆位置においてインクタンク16と対向する内面に設けられた保持部117に装着することでキャップ106を保持させる。その後、ユーザはインクボトル112から注入口103を介して貯留室100内へインクを注入する(図6(d))。
保持部117はユーザによってキャップ106が装着されるとキャップ106を保持することができるように、キャップ106の外径より大きく構成されている。また、図7に示すように保持部117にはキャップ106に付着しているインクを吸収するための吸収体18が設けられている。これにより、保持部117からインクが垂れて保持部117の周辺がインクで汚れることを抑制することができる。さらに、ユーザがインク注入をする際に、キャップ106の置き場としてキャップ106を保持可能な保持部117が設けられていることで、キャップ106の紛失を抑制することができる。
また、ユーザが保持部117にキャップ106を保持させたままタンクカバー7を閉じようとすると、タンクカバー7が露出位置から被覆位置へ到達する前に、保持部117に保持されたキャップ106とインクタンク16の前面が当接する。この当接により、タンクカバー7の露出位置から被覆位置への回動が干渉されるため、ユーザがキャップ106を注入口103に装着せずにタンクカバー7を被覆位置へ回動させることを抑制することができる。例えば図7に示すように、回動軸70に近いタンクカバー7の内面に保持部117が設けられていると、ユーザがタンクカバー7を被覆位置へ回動させるときに、より早い段階でキャップ106によって干渉される。そのため、ユーザはより早い段階でキャップ106の装着忘れを認識することができる。なお、ユーザが保持部117にキャップ106を保持させたままタンクカバー7を回動してもキャップ106が自重によって落下しないように、保持部117とキャップ106間には適度な摩擦力が生じるように構成されている。
ユーザはインクタンク16へのインクの注入が完了すると、図6を(d)から(a)へ逆順で辿るように、まず保持部117からキャップ106を取り外して注入口103に装着した後、タンクカバー7を露出位置から被覆位置へと回動する。以上の操作によって、例えば記録装置1000は中断していた記録動作を再開することができる。
ここで、図6に示すユーザによる一連のインク注入動作において、ユーザが誤って装着先のインクタンク16とは異なる色のキャップ106を注入口103に装着してしまうことが考えられる。例えばマゼンタのインクタンク16Mの注入口103Mに対して、イエローのキャップ106Yを装着してしまうことが考えられる。また、ユーザがキャップ106を保持部117に装着する際も、誤って装着先の保持部117とは異なる色のキャップ106を装着してしまうことも考えられる。例えばシアンの保持部117Cに対して、ブラックのキャップ106Bkを装着してしまうことが考えられる。本実施形態では、このようにユーザの誤操作によって起こり得るインクの混色を未然に防ぐための構成を以下に説明する。
図8に示すように、本実施形態においては各注入口103の外周に第1のリブ(基準嵌合部)107と第2のリブ(注入口嵌合部)207が設けられている。第1のリブ107は各注入口103に対して相対的に共通の位置に設けられ、本実施形態においては注入口103の外周の下方に位置する。一方、第2のリブ207は各注入口103に対して相対的に異なる場所に設けられている。
例えばマゼンタの注入口103Mとシアンの注入口103Cは、それぞれの第1のリブ107より左側に第2のリブ207が設けられている。そして、マゼンタの注入口103Mは、シアンの注入口103Cよりも上側に第2のリブ207が設けられている。一方、イエローの注入口103Yとブラックの注入口103Bkは、それぞれの第1のリブ107より右側に第2のリブ207が設けられている。また、ブラックの注入口103Bkは、イエローの注入口103Yよりも上側に第2のリブ207が設けられている。さらに、第2のリブ207は第1のリブ107よりも注入口103から突出する長さが長くなるように形成されている。
各キャップ106には、把持部206に加えて第1の溝(基準キャップ嵌合部)108と第2の溝(キャップ嵌合部)208が設けられている。第1の溝108は、把持部206との位置関係が全てのキャップ106において同一となっている。一方、第2の溝208は、把持部206及び第1の溝108との位置関係が、キャップ106毎に異なるように設けられている。また、第2の溝208は第1の溝108よりも深くなるように形成され、本実施形態においては切り欠きとして設けられている。これにより、第1の溝108は第1のリブ107と対応する位置に設けられ、第1の溝108と第1のリブ107は嵌合するように形成されている。同様に、第2の溝208は第2のリブ207と対応する位置に設けられ、第2の溝208と第2のリブ207は嵌合するように形成されている。
すなわち、第2のリブ207と第2の溝208はインクの色毎に異なる位置に配されていて、同色の第2のリブ207と第2の溝208のみが嵌合する。例えば、マゼンタ用の第2のリブ207Mはマゼンタ用の第2の溝208Mとのみ嵌合し、シアン用の第2の溝208Cやブラック用の第2の溝208Bk等とは嵌合しない構成となっている。一方、第1のリブ107は各色で同じ位置に設けられているため、ユーザがキャップ106と注入口103を嵌合させるための基準位置としての役割を果たす。
これにより、ユーザは、第2のリブ207と第2の溝208が嵌合する場合のみキャップ106を注入口103に装着することができ、第2のリブ207と第2の溝208が嵌合しない場合は注入口103に装着することができない。すなわち、第1のリブ107と第1の溝108の嵌合と、第2のリブ207と第2の溝208の嵌合が両方行われたときに初めて、注入口103はキャップ106によって封止される。従って、注入口103に対してユーザが誤って異なる色のキャップ106を装着することができないため、インクタンク16におけるインクの混色を低減させることができる。
同様に保持部117についても、図9に示すようにキャップ106に設けられた第1の溝108及び第2の溝208と嵌合するための突出部をそれぞれ設ける。すなわち、保持部117の第1の突出部308(保持用嵌合部)は、注入口103に設けられる第1のリブ107と同形状であり、不図示の第2の突出部408は第2のリブ207と同形状である。キャップ106と注入口103の嵌合関係と同様に、保持部117も同色のキャップ106のみと嵌合する構成とする。そのため、ユーザは第1の突出部308と第1の溝108の嵌合と、第2の突出部408と第2の溝208の嵌合の両方が行われた場合のみキャップ106を保持部117に装着することができ、両方又は片方が嵌合しない場合は装着することができない。これにより、保持部117に対してもユーザが誤って異なる色のキャップ106を装着することで発生するインクの混色を低減することができる。
本実施形態においては嵌合箇所を2か所としたが、本発明はこれに限らず1か所や3か所以上であってもよい。また、本実施形態においては注入口103に凸部であるリブを設け、キャップ106に凹部である溝を設けたが、反対に注入口103に凹部を設け、キャップ106に凸部を設ける形態であってもよい。さらに、嵌合する部分の形状を色毎に変えて混色を抑制する形態も採用することができる。本実施形態ではゴムやエラストマ等の弾性体のキャップ106であったが、これに限らず注入口103を封止できる素材であれば何でもよい。
なお、ユーザが視覚的にキャップ106の付け間違えを防げるように、キャップ106と注入口103と保持部117のそれぞれを、対応するインクと同じ色にしてもよい。これによってさらに、ユーザの誤操作が低減されて、インクの混色を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態について図10を用いて説明する。本実施形態では、図10(a)に示すようにタンクカバー7とキャップ(キャップ部)106が一体的に形成されている。これにより、インクを注入する際にキャップ106の着脱操作を減らすことができ、ユーザの操作性が向上する。また、ユーザによるタンクカバー7の回動操作によって、キャップ106は対応する注入口103に着脱される。これにより、キャップ106の注入口103への付け忘れは起きず、キャップ106の付け間違えによるインクの混色も抑制することができる。
第2実施形態について図10を用いて説明する。本実施形態では、図10(a)に示すようにタンクカバー7とキャップ(キャップ部)106が一体的に形成されている。これにより、インクを注入する際にキャップ106の着脱操作を減らすことができ、ユーザの操作性が向上する。また、ユーザによるタンクカバー7の回動操作によって、キャップ106は対応する注入口103に着脱される。これにより、キャップ106の注入口103への付け忘れは起きず、キャップ106の付け間違えによるインクの混色も抑制することができる。
一方、図10(a)の形態では、一色分のインクを注入したい場合であっても、タンクカバー7と4色分のキャップ106が一体的に形成されているため、ユーザがタンクカバー7を開けると他の注入口103も露出される。これに対して図10(b)は変形例として、タンクカバー7が色毎に設けられている形態を示す。これにより、インク補充が必要なインクタンク16のタンクカバー7のみを回動させることができ、他のインクタンク16内のインクの蒸発や異物の混入を抑制することができる。
タンクカバー7とキャップ106を一体的に形成する方法としては、図10(a)と図10(b)に共通して、例えば図10(c)に示すような係合部110によってキャップ106をタンクカバー7に固定することが挙げられる。これにより、ユーザによるタンクカバー7の回動動作と連動して注入口103に対するキャップ106の脱着が行われても、キャップ106がタンクカバー7から外れにくい構成となっている。また、タンクカバー7とキャップ106を一体成型する方法としては、タンクカバー7とキャップ106を材質の異なる二色成形すること等が挙げられる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態について図11を用いて説明する。本実施形態では図11(a)に示すように、インクタンク16の注入口103と弾性部材306が一体的に形成されている。弾性部材306は注入口103の周囲を囲むように設けられ、タンクカバー7の当接部307と当接することによって注入口103を封止することができる。従って、ユーザによるタンクカバー7の回動動作に連動して、弾性部材306は当接部307と密着して注入口103を封止するシール状態と注入口103を封止しない非シール状態が形成される。非シール状態とは、弾性部材306が当接部307と密着していない状態を示す。すなわち弾性部材306は、第1実施形態及び第2実施形態におけるキャップ106の役割を果たす。図11(a)はタンクカバー7が色毎に設けられている形態を示すが、第2実施形態と同様、1つのタンクカバー7で全ての注入口103を覆う形態であってもよい。上述した構成により、第1実施形態及び第2実施形態同様、ユーザの誤操作によるインクの混色を抑制することができる。
第3実施形態について図11を用いて説明する。本実施形態では図11(a)に示すように、インクタンク16の注入口103と弾性部材306が一体的に形成されている。弾性部材306は注入口103の周囲を囲むように設けられ、タンクカバー7の当接部307と当接することによって注入口103を封止することができる。従って、ユーザによるタンクカバー7の回動動作に連動して、弾性部材306は当接部307と密着して注入口103を封止するシール状態と注入口103を封止しない非シール状態が形成される。非シール状態とは、弾性部材306が当接部307と密着していない状態を示す。すなわち弾性部材306は、第1実施形態及び第2実施形態におけるキャップ106の役割を果たす。図11(a)はタンクカバー7が色毎に設けられている形態を示すが、第2実施形態と同様、1つのタンクカバー7で全ての注入口103を覆う形態であってもよい。上述した構成により、第1実施形態及び第2実施形態同様、ユーザの誤操作によるインクの混色を抑制することができる。
なお、注入口103と弾性部材306を一体的に形成する方法としては、第2実施形態同様、図11(b)に示すように弾性部材306が係合部310によってタンクカバー7に固定される例が挙げられる。これにより、ユーザによるタンクカバー7の回動動作が行われても、弾性部材306が注入口103から外れにくい構成となっている。また、一体成型する方法としては、注入口103と弾性部材306を材質の異なる二色成形することが挙げられる。
16 インクタンク
103 注入口
106 キャップ
207 第2のリブ(注入口嵌合部)
208 第2の溝(キャップ嵌合部)
103 注入口
106 キャップ
207 第2のリブ(注入口嵌合部)
208 第2の溝(キャップ嵌合部)
Claims (9)
- 第1の色の第1のインクを貯留するための第1の貯留室と、前記第1の貯留室にインクを注入するための第1の注入口と、を有する第1のインクタンクと、
前記第1の色と異なる第2の色の第2のインクを貯留するための第2の貯留室と、前記第2の貯留室にインクを注入するための第2の注入口と、を有する第2のインクタンクと、を備えるインクジェット記録装置であって、
前記第1の注入口は外周に第1の注入口嵌合部が設けられ、前記第2の注入口は外周に第2の注入口嵌合部が設けられ、
前記第1の注入口嵌合部とは嵌合するが前記第2の注入口嵌合部とは嵌合しない第1のキャップ嵌合部を有し、前記第1の注入口を封止するための第1のキャップと、
前記第2の注入口嵌合部とは嵌合するが前記第1の注入口嵌合部とは嵌合しない第2のキャップ嵌合部を有し、前記第2の注入口を封止するための第2のキャップと、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記第1の注入口嵌合部は第1の凸部で形成され、前記第1のキャップ嵌合部は前記第1の凸部と嵌合する第1の凹部で形成され、前記第2の注入口嵌合部は第2の凸部で形成され、前記第2のキャップ嵌合部は前記第2の凸部と嵌合する第2の凹部で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第1の注入口は、前記第1の注入口嵌合部と前記第1のキャップ嵌合部とが嵌合することで前記第1のキャップによって封止され、前記第2の注入口は、前記第2の注入口嵌合部と前記第2のキャップ嵌合部とが嵌合することで前記第2のキャップによって封止されることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第1の注入口及び前記第2の注入口の外周には基準嵌合部が設けられ、前記基準嵌合部と前記第1の注入口嵌合部との位置関係は前記基準嵌合部と前記第2の注入口嵌合部との位置関係と異なり、前記第1のキャップ及び前記第2のキャップには前記基準嵌合部と嵌合する基準キャップ嵌合部が設けられ、前記基準キャップ嵌合部と前記第1のキャップ嵌合部との位置関係は前記基準キャップ嵌合部と前記第2のキャップ嵌合部との位置関係と異なることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第1の注入口は、前記基準嵌合部と前記基準キャップ嵌合部とが嵌合し且つ前記第1の注入口嵌合部と前記第1のキャップ嵌合部とが嵌合することで前記第1のキャップによって封止され、前記第2の注入口は、前記基準嵌合部と前記基準キャップ嵌合部とが嵌合し且つ前記第2の注入口嵌合部と前記第2のキャップ嵌合部とが嵌合することで前記第2のキャップによって封止されることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第1の注入口及び前記第2の注入口を覆う被覆位置と前記第1の注入口及び前記第2の注入口を露出させるための露出位置との間を移動可能なタンクカバーを備え、前記タンクカバーは、前記第1の保持部は前記第1のキャップ嵌合部とは嵌合するが前記第2のキャップとは嵌合しない第1の保持用嵌合部が設けられ前記第1のキャップを保持可能な第1の保持部と、前記第2の保持部は前記第2のキャップ嵌合部とは嵌合するが前記第1のキャップとは嵌合しない第2の保持用嵌合部が設けられ前記第2のキャップを保持可能な第2の保持部と、を有する請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第1の保持部及び前記第2の保持部は、前記タンクカバーが前記被覆位置に位置するときに前記インクタンクと対向する内面に配されていることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
- インクを貯留する貯留室と、前記貯留室に前記インクが注入されるための注入口と、を有するインクタンクと、前記注入口を覆う被覆位置と前記注入口を露出させるための露出位置との間を移動可能なタンクカバーと、を備えるインクジェット記録装置であって、
前記タンクカバーに一体的に形成され、前記タンクカバーが前記被覆位置に位置するときに前記注入口と対向する内面に前記注入口を封止するためのキャップ部が設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - インクを貯留する貯留室と、前記貯留室に前記インクが注入されるための注入口と、を有するインクタンクと、前記注入口を覆う被覆位置と前記注入口を露出させるための露出位置との間を移動可能なタンクカバーと、を備えるインクジェット記録装置であって、
前記注入口は周囲を囲む弾性部材が設けられ、前記タンクカバーが前記被覆位置に位置するときに、前記注入口と対向する前記タンクカバーの内面に設けられた当接部と前記弾性部材とが当接することで、前記注入口が封止されることを特徴とするインクジェット記録装置。
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JP2016191198A JP2018051948A (ja) | 2016-09-29 | 2016-09-29 | インクジェット記録装置 |
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JP2019181834A (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-24 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットプリンター |
-
2016
- 2016-09-29 JP JP2016191198A patent/JP2018051948A/ja active Pending
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