JPH0921060A - ポリエステル織物の製造方法 - Google Patents
ポリエステル織物の製造方法Info
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- JPH0921060A JPH0921060A JP7171041A JP17104195A JPH0921060A JP H0921060 A JPH0921060 A JP H0921060A JP 7171041 A JP7171041 A JP 7171041A JP 17104195 A JP17104195 A JP 17104195A JP H0921060 A JPH0921060 A JP H0921060A
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- woven fabric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常の染色加工を施すことにより、ふかつき
やボテ感のない適度なふくらみ感、ソフト感及びドライ
タッチを呈する新規風合いの織物を比較的安価に提供す
る。 【構成】 引取速度2000〜4000m/min.で溶融
紡糸し、次いで過供給下で乾熱処理することによりSH
W:−2〜3%、SHD:−2〜1%、結晶化度25%
以下及び最大熱応力0〜30mg/dの未延伸糸となし、そ
の後他の延伸糸と複合処理した複合糸を製織し、織物の
収縮率が5〜30%になる様に熱処理を施し、その後染
色加工するポリエステル織物の製造法。
やボテ感のない適度なふくらみ感、ソフト感及びドライ
タッチを呈する新規風合いの織物を比較的安価に提供す
る。 【構成】 引取速度2000〜4000m/min.で溶融
紡糸し、次いで過供給下で乾熱処理することによりSH
W:−2〜3%、SHD:−2〜1%、結晶化度25%
以下及び最大熱応力0〜30mg/dの未延伸糸となし、そ
の後他の延伸糸と複合処理した複合糸を製織し、織物の
収縮率が5〜30%になる様に熱処理を施し、その後染
色加工するポリエステル織物の製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通常の染色加工を施すこ
とによって適度なふくらみ感、ソフト且つドライなタッ
チを示す新規風合い織物をポリエステルマルチフィラメ
ント糸を使用し、比較的安価に提供することを目的とす
る。
とによって適度なふくらみ感、ソフト且つドライなタッ
チを示す新規風合い織物をポリエステルマルチフィラメ
ント糸を使用し、比較的安価に提供することを目的とす
る。
【0002】
【従来の技術】従来、市場で使用されているポリエステ
ル長繊維加工糸としては仮撚加工糸がその主流を占めて
いたが、昨今は熱収縮性を異とする2種以上の糸条を組
み合わせてなる熱収縮差を有するインターレース混繊糸
が数多く提案されてきている。しかしながら、これらの
商品はその熱収縮差を利用して織編物にふくらみ感(嵩
高性)を付与し、更にアルカリ減量加工を組み合わせる
ことによって繊維間及び組織のルーズ化を行い、シルキ
ー風合いを付与することが可能であるが、ふかつきやボ
テ感があり、単に絹に良く似た風合いを得たに過ぎず、
織編物に新規風合いを付与するには不十分であった。ま
た特殊延伸手法を用いて繊維軸方向に収縮斑、繊度斑を
略規則的に付与したシックアンドシン糸を用いた織編物
は未延伸残存部、即ち繊度大部が高収縮であるために適
度なふくらみ感、未延伸糸の効果であると考えられてい
る適度なドライ感(シャリ感)を示す素材であり、婦人
衣料用途として広範に使用されているが、アルカリ減量
加工によって結晶化度が低い該未延伸残存部が選択的に
強くアルカリ加水分解を受け、脆化してしまい織編物が
実用強力を保持し得なるためにアルカリ減量加工には細
心の注意を払う必要があり、量的拡大は困難なものであ
る。
ル長繊維加工糸としては仮撚加工糸がその主流を占めて
いたが、昨今は熱収縮性を異とする2種以上の糸条を組
み合わせてなる熱収縮差を有するインターレース混繊糸
が数多く提案されてきている。しかしながら、これらの
商品はその熱収縮差を利用して織編物にふくらみ感(嵩
高性)を付与し、更にアルカリ減量加工を組み合わせる
ことによって繊維間及び組織のルーズ化を行い、シルキ
ー風合いを付与することが可能であるが、ふかつきやボ
テ感があり、単に絹に良く似た風合いを得たに過ぎず、
織編物に新規風合いを付与するには不十分であった。ま
た特殊延伸手法を用いて繊維軸方向に収縮斑、繊度斑を
略規則的に付与したシックアンドシン糸を用いた織編物
は未延伸残存部、即ち繊度大部が高収縮であるために適
度なふくらみ感、未延伸糸の効果であると考えられてい
る適度なドライ感(シャリ感)を示す素材であり、婦人
衣料用途として広範に使用されているが、アルカリ減量
加工によって結晶化度が低い該未延伸残存部が選択的に
強くアルカリ加水分解を受け、脆化してしまい織編物が
実用強力を保持し得なるためにアルカリ減量加工には細
心の注意を払う必要があり、量的拡大は困難なものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリエステル
フィラメントを用いたシルキー調織物の製造方法に関す
るものであり、更に詳しくは適度なふくらみ感、ソフト
且つドライなタッチを示し、ふかつきやボテ感のない新
規風合いを呈する織物の製造法を提供することを課題と
する。
フィラメントを用いたシルキー調織物の製造方法に関す
るものであり、更に詳しくは適度なふくらみ感、ソフト
且つドライなタッチを示し、ふかつきやボテ感のない新
規風合いを呈する織物の製造法を提供することを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の構成より
なる。紡糸引取速度が2000〜4000m/min.で溶融
紡糸されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸を
引取り前或いは引取り後に糸条の過供給率が0〜5%、
糸条の熱処理温度が95〜120℃、糸条の熱処理時間
が0.03〜0.30sec.となる条件で乾熱処理を施
し、下記式に示す領域の物性を有する糸条に加工した
後、別のポリエステルマルチフィラメント延伸糸と複合
しマルチフィラメント複合糸を得、該複合糸を経糸及び
/又は緯糸として織物を得た後、該織物に雰囲気温度が
120℃以上200℃以下の条件下で熱処理後の経方向
及び/又は緯方向の織物の収縮率が5〜30%になるよ
うに熱処理を施した後、通常の染色加工を施すことを特
徴とするものである。 (1) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の沸水
収縮率(SHW) −2%≦SHW≦3% (2) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の 160
℃乾熱収縮率(SHD) −2%≦SHD≦1% (3) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の結晶
化度(χc ) χc ≦25% (4) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の最大
熱応力値(Fm) 0mg/d≦Fm≦30mg/d
なる。紡糸引取速度が2000〜4000m/min.で溶融
紡糸されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸を
引取り前或いは引取り後に糸条の過供給率が0〜5%、
糸条の熱処理温度が95〜120℃、糸条の熱処理時間
が0.03〜0.30sec.となる条件で乾熱処理を施
し、下記式に示す領域の物性を有する糸条に加工した
後、別のポリエステルマルチフィラメント延伸糸と複合
しマルチフィラメント複合糸を得、該複合糸を経糸及び
/又は緯糸として織物を得た後、該織物に雰囲気温度が
120℃以上200℃以下の条件下で熱処理後の経方向
及び/又は緯方向の織物の収縮率が5〜30%になるよ
うに熱処理を施した後、通常の染色加工を施すことを特
徴とするものである。 (1) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の沸水
収縮率(SHW) −2%≦SHW≦3% (2) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の 160
℃乾熱収縮率(SHD) −2%≦SHD≦1% (3) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の結晶
化度(χc ) χc ≦25% (4) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の最大
熱応力値(Fm) 0mg/d≦Fm≦30mg/d
【0005】本発明のポリエステル織物を得るに際し、
用いるポリエステルマルチフィラメント複合糸はポリエ
ステル、特にポリエチレンテレフタレートをその主たる
対象とするものであるが、ジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸の他にマロン酸、マレイン酸、セバシン酸の如
き脂肪族ジカルボン酸やそのエステル形成性誘導体、或
いはフタル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカ
ルボン酸、5−ソジウムスルフォイソフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸やそのエステル形成性誘導体等をその共
重合成分として含むものであってもよい。
用いるポリエステルマルチフィラメント複合糸はポリエ
ステル、特にポリエチレンテレフタレートをその主たる
対象とするものであるが、ジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸の他にマロン酸、マレイン酸、セバシン酸の如
き脂肪族ジカルボン酸やそのエステル形成性誘導体、或
いはフタル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカ
ルボン酸、5−ソジウムスルフォイソフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸やそのエステル形成性誘導体等をその共
重合成分として含むものであってもよい。
【0006】またグリコール成分としてはエチレングリ
コールをその主たる対象とするものであるが、その一部
を他のグリコール成分、例えば1,3−プロパンジオー
ルや1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
等で置換したポリエステルであっても構わない。また必
要に応じて二酸化チタンや硫酸バリウム、カオリナイ
ト、二酸化珪素等の無機微粒子や顔料等を添加したポリ
エステルであっても全く差し支えない。
コールをその主たる対象とするものであるが、その一部
を他のグリコール成分、例えば1,3−プロパンジオー
ルや1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
等で置換したポリエステルであっても構わない。また必
要に応じて二酸化チタンや硫酸バリウム、カオリナイ
ト、二酸化珪素等の無機微粒子や顔料等を添加したポリ
エステルであっても全く差し支えない。
【0007】更にポリエステルマルチフィラメント複合
糸を構成するマルチフィラメント未延伸糸、マルチフィ
ラメント延伸糸は通常の溶融紡糸方法によって得ること
が出来るが、使用するポリエステルレジンチップの極限
粘度数〔η〕は0.55〜0.65cc/g程度の範囲のも
のを採用すると織物を加工する際のアルカリ減量加工に
よる脆化や紡糸操業性、延伸操業性、その他糸加工操業
性を考慮すると好ましい範囲であると言える。
糸を構成するマルチフィラメント未延伸糸、マルチフィ
ラメント延伸糸は通常の溶融紡糸方法によって得ること
が出来るが、使用するポリエステルレジンチップの極限
粘度数〔η〕は0.55〜0.65cc/g程度の範囲のも
のを採用すると織物を加工する際のアルカリ減量加工に
よる脆化や紡糸操業性、延伸操業性、その他糸加工操業
性を考慮すると好ましい範囲であると言える。
【0008】本発明のポリエステル織物の製造方法は上
記ポリエステルレジンチップを通常の溶融紡糸法を用
い、紡糸引取速度として2000〜4000m/min.、よ
り好ましくは2600〜3800m/min.、更に好ましく
は3000〜3700m/min.の条件で得られたポリエス
テルマルチフィラメント未延伸糸を使用し、該未延伸糸
をパッケージとして引取る前或いは引取った後に糸条の
熱処理温度が糸条温度として95〜120℃の範囲で糸
条の過供給率が0〜5%の実質的に延伸されない条件で
熱処理時間として0.03〜0.30秒間の乾熱処理を
施される。該乾熱処理にはホットローラー、ホットプレ
ート等の接触式加熱の他、チューブヒーター、スリット
ヒーター等の非接触式加熱の何れも用いることが出来
る。乾熱処理温度が95℃未満では糸条の収縮成分を充
分除去することが出来ず、織物を得た後の乾熱処理によ
っても糸条に自己伸長能を付与出来ず、織物はふくらみ
感、ソフト感に乏しいものに仕上がってしまうため残留
収縮率を低く抑えておくことが高い自己伸長率を与える
が故に必要不可欠である。また乾熱処理温度が120℃
を超過すると糸条は熱処理によって結晶化が促進され過
ぎてしまい、織物を乾熱処理しても糸条に自己伸長能を
与えることが出来ず織物はふくらみ感のないものに仕上
がってしまうのである。
記ポリエステルレジンチップを通常の溶融紡糸法を用
い、紡糸引取速度として2000〜4000m/min.、よ
り好ましくは2600〜3800m/min.、更に好ましく
は3000〜3700m/min.の条件で得られたポリエス
テルマルチフィラメント未延伸糸を使用し、該未延伸糸
をパッケージとして引取る前或いは引取った後に糸条の
熱処理温度が糸条温度として95〜120℃の範囲で糸
条の過供給率が0〜5%の実質的に延伸されない条件で
熱処理時間として0.03〜0.30秒間の乾熱処理を
施される。該乾熱処理にはホットローラー、ホットプレ
ート等の接触式加熱の他、チューブヒーター、スリット
ヒーター等の非接触式加熱の何れも用いることが出来
る。乾熱処理温度が95℃未満では糸条の収縮成分を充
分除去することが出来ず、織物を得た後の乾熱処理によ
っても糸条に自己伸長能を付与出来ず、織物はふくらみ
感、ソフト感に乏しいものに仕上がってしまうため残留
収縮率を低く抑えておくことが高い自己伸長率を与える
が故に必要不可欠である。また乾熱処理温度が120℃
を超過すると糸条は熱処理によって結晶化が促進され過
ぎてしまい、織物を乾熱処理しても糸条に自己伸長能を
与えることが出来ず織物はふくらみ感のないものに仕上
がってしまうのである。
【0009】糸条の過供給率は0〜5%の実質的に延伸
されない条件とすることが必要である。糸条が上記に示
した熱処理域で延伸されてしまうと糸条を構成する高分
子鎖セグメントが繊維軸方向に高度に配向し糸条の強度
的には有効なものとなるが、織物に加工した後の湿熱処
理によっても糸条は自己伸長を示さず、ふくらみ感やソ
フト感に乏しい織物に仕上がってしまう。一般に糸条を
延伸することによって糸条の非晶相を構成する高分子鎖
セグメントがゴーシュ配置から、エネルギー的により安
定なトランス配置に転位し易くなり、トランス配置を取
る割合がゴーシュ配置を取る割合より多くなってしま
う。糸条の自己伸長は高分子鎖セグメントが織物に加工
した後の染色工程に於ける湿熱処理によってゴーシュ配
置からトランス配置に転位し非晶部を構成する高分子鎖
セグメントの配向度が増加する効果及び熱処理によって
非晶部を構成する高分子鎖セグメントの一部が結晶相に
取り込まれ結晶成長する効果の相乗作用によるものと推
定され、延伸によって非晶相のゴーシュ配置の割合を減
少させることは本発明の目的上、好ましくない。また糸
条の過供給率が5%を超過する範囲となれば熱処理特に
ホットプレートやホットローラーを使用した際には巻付
断糸や糸条のバタツキによる不均一加熱、或いは不均一
加熱によるループ、弛みの発生が生じ易くなり熱処理工
程や後の製織工程通過性に支障を来してしまい好ましい
範囲ではない。
されない条件とすることが必要である。糸条が上記に示
した熱処理域で延伸されてしまうと糸条を構成する高分
子鎖セグメントが繊維軸方向に高度に配向し糸条の強度
的には有効なものとなるが、織物に加工した後の湿熱処
理によっても糸条は自己伸長を示さず、ふくらみ感やソ
フト感に乏しい織物に仕上がってしまう。一般に糸条を
延伸することによって糸条の非晶相を構成する高分子鎖
セグメントがゴーシュ配置から、エネルギー的により安
定なトランス配置に転位し易くなり、トランス配置を取
る割合がゴーシュ配置を取る割合より多くなってしま
う。糸条の自己伸長は高分子鎖セグメントが織物に加工
した後の染色工程に於ける湿熱処理によってゴーシュ配
置からトランス配置に転位し非晶部を構成する高分子鎖
セグメントの配向度が増加する効果及び熱処理によって
非晶部を構成する高分子鎖セグメントの一部が結晶相に
取り込まれ結晶成長する効果の相乗作用によるものと推
定され、延伸によって非晶相のゴーシュ配置の割合を減
少させることは本発明の目的上、好ましくない。また糸
条の過供給率が5%を超過する範囲となれば熱処理特に
ホットプレートやホットローラーを使用した際には巻付
断糸や糸条のバタツキによる不均一加熱、或いは不均一
加熱によるループ、弛みの発生が生じ易くなり熱処理工
程や後の製織工程通過性に支障を来してしまい好ましい
範囲ではない。
【0010】糸条の熱処理時間は0.03〜0.30秒
間、より好ましくは0.06〜0.30秒間とすること
が望ましい。該熱処理時間が0.30秒を超過してしま
うと糸条は結晶化が促進され過ぎてしまい自己伸長能が
低下してしまう他、工程スピードを増速させることが出
来ず、生産性を考慮しても好ましい領域であるとは言い
難い。また0.03秒未満の範囲となると糸条の収縮成
分を除去するには短か過ぎ、糸条に自己伸長能を付与す
ることが出来ない。自己伸長は上記に述べた非晶相の高
分子鎖セグメントの配向度が増加する効果及び熱処理に
よって非晶部を構成する高分子鎖セグメントの一部が結
晶相に取り込まれ結晶成長する効果の相乗作用によると
考えられるが、糸条の残留収縮率が大き過ぎると相殺さ
れてしまい、結局糸条は自己伸長を示さなくなり、織物
はふくらみ感、ソフト感に乏しいものとなってしまうの
である。
間、より好ましくは0.06〜0.30秒間とすること
が望ましい。該熱処理時間が0.30秒を超過してしま
うと糸条は結晶化が促進され過ぎてしまい自己伸長能が
低下してしまう他、工程スピードを増速させることが出
来ず、生産性を考慮しても好ましい領域であるとは言い
難い。また0.03秒未満の範囲となると糸条の収縮成
分を除去するには短か過ぎ、糸条に自己伸長能を付与す
ることが出来ない。自己伸長は上記に述べた非晶相の高
分子鎖セグメントの配向度が増加する効果及び熱処理に
よって非晶部を構成する高分子鎖セグメントの一部が結
晶相に取り込まれ結晶成長する効果の相乗作用によると
考えられるが、糸条の残留収縮率が大き過ぎると相殺さ
れてしまい、結局糸条は自己伸長を示さなくなり、織物
はふくらみ感、ソフト感に乏しいものとなってしまうの
である。
【0011】上記の乾熱処理を施されたポリエステルマ
ルチフィラメント未延伸糸は別のポリエステルマルチフ
ィラメント延伸糸と複合されマルチフィラメント複合糸
と成した後、織物の経糸及び/又は緯糸として製織され
る。該マルチフィラメント複合糸を得るに際し、使用に
適したポリエステルマルチフィラメント延伸糸は特に限
定されるものではなく、通常延伸糸の他にシックアンド
シン糸、スピンドロー糸等々を使用することが出来る。
糸条の収縮率についても特に限定はされるものではない
が織物の風合いを考慮し、中収縮糸〜高収縮糸の領域、
つまり160℃乾熱収縮率(SHD)として7%〜30
%程度のものが好適に使用される。
ルチフィラメント未延伸糸は別のポリエステルマルチフ
ィラメント延伸糸と複合されマルチフィラメント複合糸
と成した後、織物の経糸及び/又は緯糸として製織され
る。該マルチフィラメント複合糸を得るに際し、使用に
適したポリエステルマルチフィラメント延伸糸は特に限
定されるものではなく、通常延伸糸の他にシックアンド
シン糸、スピンドロー糸等々を使用することが出来る。
糸条の収縮率についても特に限定はされるものではない
が織物の風合いを考慮し、中収縮糸〜高収縮糸の領域、
つまり160℃乾熱収縮率(SHD)として7%〜30
%程度のものが好適に使用される。
【0012】また上記のポリエステルマルチフィラメン
ト複合糸を用いて得られたポリエステル織物は120℃
以上200℃以下の温度の熱処理を施されるが、該織物
の熱処理後の織物収縮率は熱処理前の織物(生機)の経
方向及び緯方向の長さに対して5〜30%の収縮に留め
ることが必要である。該熱処理を施された織物は通常の
染色工程に於ける精練、リラックス等の湿熱処理を施さ
れることによって糸条は自己伸長発現し織物はふくらみ
感、ソフト感に富んだ風合いになる。該ポリエステル織
物を熱処理する際の具体的な方法としては市販のサーモ
セッター等を用いて実施することが出来る。該織物の収
縮率は5〜30%とする必要があり、過度に収縮率を増
加させる、即ち織物を長さ方向及び/又は巾方向に追い
込むことは熱処理の際の織物のバタツキを生じさせ、収
縮が一様でなくなる恐れがあり好ましくない。また収縮
率が5%未満、即ち定長状態に近い状態で熱処理を施し
ても織物の経糸及び/又は緯糸のポリエステルマルチフ
ィラメント未延伸糸の乾熱処理糸に自己伸長能を付与す
ることが出来ず、織物はふくらみ感、ソフト感に乏しい
ものとなってしまうのである。
ト複合糸を用いて得られたポリエステル織物は120℃
以上200℃以下の温度の熱処理を施されるが、該織物
の熱処理後の織物収縮率は熱処理前の織物(生機)の経
方向及び緯方向の長さに対して5〜30%の収縮に留め
ることが必要である。該熱処理を施された織物は通常の
染色工程に於ける精練、リラックス等の湿熱処理を施さ
れることによって糸条は自己伸長発現し織物はふくらみ
感、ソフト感に富んだ風合いになる。該ポリエステル織
物を熱処理する際の具体的な方法としては市販のサーモ
セッター等を用いて実施することが出来る。該織物の収
縮率は5〜30%とする必要があり、過度に収縮率を増
加させる、即ち織物を長さ方向及び/又は巾方向に追い
込むことは熱処理の際の織物のバタツキを生じさせ、収
縮が一様でなくなる恐れがあり好ましくない。また収縮
率が5%未満、即ち定長状態に近い状態で熱処理を施し
ても織物の経糸及び/又は緯糸のポリエステルマルチフ
ィラメント未延伸糸の乾熱処理糸に自己伸長能を付与す
ることが出来ず、織物はふくらみ感、ソフト感に乏しい
ものとなってしまうのである。
【0013】該熱処理温度が120℃未満の範囲では前
熱処理されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸
側の残留収縮が大きく留まってしまい充分な自己伸長効
果が期待出来ず、織物はふくらみ感やソフト感に乏しい
ものとなってしまう。また200℃を超過すると前熱処
理されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸側の
結晶化度が増加してしまうために染色加工に於ける湿熱
処理によっても自己伸長発現しなくなる他、収縮糸とし
て用いるマルチフィラメント延伸糸の結晶化も促進され
てしまうために織物に充分なふくらみ感を与えることが
出来なくなるばかりかメヨレやスリップ等の問題を誘発
してしまい好ましくない。該熱処理温度は糸条温度とし
て120℃以上200℃以下、好ましくは140℃以上
180℃以下になるように温度設定しておくと上記前熱
処理されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の
自己伸長発現によってふくらみ感やソフト感を織物に付
与することが出来る。
熱処理されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸
側の残留収縮が大きく留まってしまい充分な自己伸長効
果が期待出来ず、織物はふくらみ感やソフト感に乏しい
ものとなってしまう。また200℃を超過すると前熱処
理されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸側の
結晶化度が増加してしまうために染色加工に於ける湿熱
処理によっても自己伸長発現しなくなる他、収縮糸とし
て用いるマルチフィラメント延伸糸の結晶化も促進され
てしまうために織物に充分なふくらみ感を与えることが
出来なくなるばかりかメヨレやスリップ等の問題を誘発
してしまい好ましくない。該熱処理温度は糸条温度とし
て120℃以上200℃以下、好ましくは140℃以上
180℃以下になるように温度設定しておくと上記前熱
処理されたポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の
自己伸長発現によってふくらみ感やソフト感を織物に付
与することが出来る。
【0014】また本発明のポリエステル織物の製造方法
としては上記ポリエステルマルチフィラメント複合糸を
用い、ダブルツイスターやアップツイスター、イタリ撚
糸機やリングツイスター等の撚糸機によって下記に示す
範囲の撚りを挿入した後、経糸及び/又は緯糸として製
織するものである。 3000/D1/2≦Tw≦27000/D1/2 但し、Twは複合糸に挿入する撚数(回/m)、Dは複
合糸の総デニール(Den.)を示すものである。
としては上記ポリエステルマルチフィラメント複合糸を
用い、ダブルツイスターやアップツイスター、イタリ撚
糸機やリングツイスター等の撚糸機によって下記に示す
範囲の撚りを挿入した後、経糸及び/又は緯糸として製
織するものである。 3000/D1/2≦Tw≦27000/D1/2 但し、Twは複合糸に挿入する撚数(回/m)、Dは複
合糸の総デニール(Den.)を示すものである。
【0015】該撚数Twは上記範囲で織物の風合い等に
応じて適宜選定することが出来る。例えばポリエステル
織物のソフト感、バルキー性を更に強調したい場合には
Twを3000/D1/2〜7000/D1/2の甘撚〜中撚
の範囲とすればよいし、ドライ感(シャリ感)を更に強
調したい場合、或いは織物に微細なシボを形成したい場
合にはTwを12000/D1/2〜25000/D1/2の
強撚の範囲とすればよい。該撚数Twが3000/D
1/2未満となればマルチフィラメント複合糸自体の単糸
間の拘束力(絡合力)が弱く、整経時或いは製織時の筬
打ちによって単糸切断され易く、工程通過性に支障を来
すばかりか、染色加工によってマルチフィラメント未延
伸糸側、即ち自己伸長糸側が自己伸長発現し該複合糸か
ら突出した長いループを多数形成してしまうために織物
はふかつき感が強いものに仕上がり、風合い的に好適な
ものとはならない。またTwが27000/D1/2を超
過すると強撚の効果が織物風合いに色濃く現れてしま
い、ドライ感(シャリ感)には富むが、風合いがやや固
いものとなり適度なふくらみ感、ソフト感を与えること
が出来ない。
応じて適宜選定することが出来る。例えばポリエステル
織物のソフト感、バルキー性を更に強調したい場合には
Twを3000/D1/2〜7000/D1/2の甘撚〜中撚
の範囲とすればよいし、ドライ感(シャリ感)を更に強
調したい場合、或いは織物に微細なシボを形成したい場
合にはTwを12000/D1/2〜25000/D1/2の
強撚の範囲とすればよい。該撚数Twが3000/D
1/2未満となればマルチフィラメント複合糸自体の単糸
間の拘束力(絡合力)が弱く、整経時或いは製織時の筬
打ちによって単糸切断され易く、工程通過性に支障を来
すばかりか、染色加工によってマルチフィラメント未延
伸糸側、即ち自己伸長糸側が自己伸長発現し該複合糸か
ら突出した長いループを多数形成してしまうために織物
はふかつき感が強いものに仕上がり、風合い的に好適な
ものとはならない。またTwが27000/D1/2を超
過すると強撚の効果が織物風合いに色濃く現れてしま
い、ドライ感(シャリ感)には富むが、風合いがやや固
いものとなり適度なふくらみ感、ソフト感を与えること
が出来ない。
【0016】また上記範囲の撚りをマルチフィラメント
複合糸に挿入した後の撚止めセット温度及び糊付乾燥温
度は50℃以上80℃以下とすることが望まれる。該撚
止めセットは撚糸した糸条の残留トルクによる捩れ(ス
ナール)やビリ込み防止のために実施されるものであり
バキュームヒットセッターやライドンボックス等を用い
ることが出来る。また糊付(サイジング)は製織時、特
に織物の経糸の抱合性を向上させ単糸切断等を防止する
ために実施されるものであり、糊剤としてPVAやアク
リル系エステル系糊剤に平滑剤、帯電防止剤等々を適当
量配合させたものを使用し施糊温度が大略40℃の条件
で実施される。該撚止めセット温度及び糊付乾燥温度が
50℃未満であれば、撚止めセットの場合にはポリエス
テル複合糸のガラス転移温度未満であるために撚止めセ
ットの効果がなく、捩れ(スナール)やビリ込みの発生
が抑制出来ない。また糊付(サイジング)の場合には糊
剤の乾燥に長時間を要するためコスト的に高価なものと
なり好ましくない。また80℃を超過すると該マルチフ
ィラメント複合糸を構成する自己伸長糸側が若干自己伸
長発現することによって該複合糸から突出したループを
多数形成してしまい、該複合糸の解舒性不良、織物のソ
フト感、ふくらみ感不足の原因となり好ましくないので
ある。
複合糸に挿入した後の撚止めセット温度及び糊付乾燥温
度は50℃以上80℃以下とすることが望まれる。該撚
止めセットは撚糸した糸条の残留トルクによる捩れ(ス
ナール)やビリ込み防止のために実施されるものであり
バキュームヒットセッターやライドンボックス等を用い
ることが出来る。また糊付(サイジング)は製織時、特
に織物の経糸の抱合性を向上させ単糸切断等を防止する
ために実施されるものであり、糊剤としてPVAやアク
リル系エステル系糊剤に平滑剤、帯電防止剤等々を適当
量配合させたものを使用し施糊温度が大略40℃の条件
で実施される。該撚止めセット温度及び糊付乾燥温度が
50℃未満であれば、撚止めセットの場合にはポリエス
テル複合糸のガラス転移温度未満であるために撚止めセ
ットの効果がなく、捩れ(スナール)やビリ込みの発生
が抑制出来ない。また糊付(サイジング)の場合には糊
剤の乾燥に長時間を要するためコスト的に高価なものと
なり好ましくない。また80℃を超過すると該マルチフ
ィラメント複合糸を構成する自己伸長糸側が若干自己伸
長発現することによって該複合糸から突出したループを
多数形成してしまい、該複合糸の解舒性不良、織物のソ
フト感、ふくらみ感不足の原因となり好ましくないので
ある。
【0017】該ポリエステルマルチフィラメント複合糸
を構成するマルチフィラメント未延伸糸及びマルチフィ
ラメント延伸糸の構成デニール、単糸デニール及び構成
比率については特に規定するものではないが、マルチフ
ィラメント未延伸糸側の単糸デニールはマルチフィラメ
ント延伸糸の単糸デニールよりも小さい方がより望まし
くマルチフィラメント未延伸糸側の単糸デニールは0.
5デニール〜3.0デニールの範囲が織物の風合い的観
点からより好ましい。またマルチフィラメント複合糸の
総デニールも特に限定されるものではないが、一般衣料
用途を考慮すると大略30デニール〜300デニールの
範囲で、織物の風合い、用途等に応じて適宜選定すると
よい。マルチフィラメント未延伸糸とマルチフィラメン
ト延伸糸の構成比率は重量比として30/70〜70/
30の範囲、より好ましくは40/60〜60/40の
範囲が特に望ましい。過度にマルチフィラメント未延伸
糸側の構成比率を増加させると織物を構成するマルチフ
ィラメント複合糸自体の力学的強度が低下してしまうた
め適当であるとは言えないのである。またマルチフィラ
メント延伸糸の単糸デニールは大略3デニール〜10デ
ニール程度、より好ましくは5デニール〜10デニール
程度のものを使用すると織物のはり、腰感が向上し、好
適に使用出来る。
を構成するマルチフィラメント未延伸糸及びマルチフィ
ラメント延伸糸の構成デニール、単糸デニール及び構成
比率については特に規定するものではないが、マルチフ
ィラメント未延伸糸側の単糸デニールはマルチフィラメ
ント延伸糸の単糸デニールよりも小さい方がより望まし
くマルチフィラメント未延伸糸側の単糸デニールは0.
5デニール〜3.0デニールの範囲が織物の風合い的観
点からより好ましい。またマルチフィラメント複合糸の
総デニールも特に限定されるものではないが、一般衣料
用途を考慮すると大略30デニール〜300デニールの
範囲で、織物の風合い、用途等に応じて適宜選定すると
よい。マルチフィラメント未延伸糸とマルチフィラメン
ト延伸糸の構成比率は重量比として30/70〜70/
30の範囲、より好ましくは40/60〜60/40の
範囲が特に望ましい。過度にマルチフィラメント未延伸
糸側の構成比率を増加させると織物を構成するマルチフ
ィラメント複合糸自体の力学的強度が低下してしまうた
め適当であるとは言えないのである。またマルチフィラ
メント延伸糸の単糸デニールは大略3デニール〜10デ
ニール程度、より好ましくは5デニール〜10デニール
程度のものを使用すると織物のはり、腰感が向上し、好
適に使用出来る。
【0018】ポリエステルマルチフィラメント複合糸を
得る複合方法についても特に限定されるものではなく、
上記に示す乾熱処理を施されたマルチフィラメント未延
伸糸とマルチフィラメント延伸糸を引き揃え、又は高圧
空気流による交絡混繊、或いは合撚等、何れの手法を用
いてもよい。取り分け公知のインターレースノズルを使
用し常温の高圧空気流による交絡混繊とすると、複合後
の糸割れが生じず糸条の取扱性が向上する他、加工コス
トも比較的低く抑えることが出来、好ましい。
得る複合方法についても特に限定されるものではなく、
上記に示す乾熱処理を施されたマルチフィラメント未延
伸糸とマルチフィラメント延伸糸を引き揃え、又は高圧
空気流による交絡混繊、或いは合撚等、何れの手法を用
いてもよい。取り分け公知のインターレースノズルを使
用し常温の高圧空気流による交絡混繊とすると、複合後
の糸割れが生じず糸条の取扱性が向上する他、加工コス
トも比較的低く抑えることが出来、好ましい。
【0019】本発明のポリエステル織物の製造方法の特
徴としては自己伸長性を有するマルチフィラメント糸側
にポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理
糸を使用していることが挙げられる。一般にドライ感、
シャリ感を向上させたポリエステル織物としてはポリエ
ステルシックアンドシン糸、或いは其にカオリナイトや
二酸化珪素など微細凹凸形成材を練り込んだ糸条を用い
たものが主流であり、該ドライ感、シャリ感はシックア
ンドシン糸の未延伸残存部の効果によるものと考えられ
ている。発明者らはこの知見に基づき自己伸長発現しル
ープとなってマルチフィラメント複合糸から突出した部
分をポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処
理糸とすることによってふくらみ感、ソフト感、更には
ドライ感をも織物風合いに与えることが出来ることを見
出した。また通常のポリエステルシックアンドシン糸を
使用した織物はアルカリ減量加工によって該未延伸残存
部が選択的にアルカリ加水分解を受けるために脆化の程
度が著しく、アルカリ減量の際には細心の注意を払って
条件検討を行う必要があったが、本発明ではポリエテル
マルチフィラメント未延伸糸に自己伸長性を付与するた
めに乾熱処理を施しており、この効果によって糸条は適
度に結晶化度が増加しており、マルチフィラメント延伸
糸よりはアルカリ減量速度が若干速くなるものの脆化の
程度は極僅かに留まり、ポリエステル織物も充分実用強
度を保持することが出来る。
徴としては自己伸長性を有するマルチフィラメント糸側
にポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理
糸を使用していることが挙げられる。一般にドライ感、
シャリ感を向上させたポリエステル織物としてはポリエ
ステルシックアンドシン糸、或いは其にカオリナイトや
二酸化珪素など微細凹凸形成材を練り込んだ糸条を用い
たものが主流であり、該ドライ感、シャリ感はシックア
ンドシン糸の未延伸残存部の効果によるものと考えられ
ている。発明者らはこの知見に基づき自己伸長発現しル
ープとなってマルチフィラメント複合糸から突出した部
分をポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処
理糸とすることによってふくらみ感、ソフト感、更には
ドライ感をも織物風合いに与えることが出来ることを見
出した。また通常のポリエステルシックアンドシン糸を
使用した織物はアルカリ減量加工によって該未延伸残存
部が選択的にアルカリ加水分解を受けるために脆化の程
度が著しく、アルカリ減量の際には細心の注意を払って
条件検討を行う必要があったが、本発明ではポリエテル
マルチフィラメント未延伸糸に自己伸長性を付与するた
めに乾熱処理を施しており、この効果によって糸条は適
度に結晶化度が増加しており、マルチフィラメント延伸
糸よりはアルカリ減量速度が若干速くなるものの脆化の
程度は極僅かに留まり、ポリエステル織物も充分実用強
度を保持することが出来る。
【0020】乾熱処理されたポリエステルマルチフィラ
メント未延伸糸の沸水収縮率(SHW)は−2%〜3%
の範囲にあることが必要である。SHWが−2%未満と
なると複合糸の撚止めセットやサイジング工程に於いて
糸条が自己伸長発現してしまう効果によって該複合糸か
ら突出するループを多数形成してしまい取扱性が著しく
悪化するばかりか、織物のふくらみ感不足、ソフト感不
足を引起してしまい好ましくない。またSHWが3%を
超過する範囲となると織物に製織した後の乾熱処理によ
っても自己伸長を示さず、織物風合いはやや硬いものに
仕上がってしまい好ましい領域であるとは言い難い。
メント未延伸糸の沸水収縮率(SHW)は−2%〜3%
の範囲にあることが必要である。SHWが−2%未満と
なると複合糸の撚止めセットやサイジング工程に於いて
糸条が自己伸長発現してしまう効果によって該複合糸か
ら突出するループを多数形成してしまい取扱性が著しく
悪化するばかりか、織物のふくらみ感不足、ソフト感不
足を引起してしまい好ましくない。またSHWが3%を
超過する範囲となると織物に製織した後の乾熱処理によ
っても自己伸長を示さず、織物風合いはやや硬いものに
仕上がってしまい好ましい領域であるとは言い難い。
【0021】更に乾熱処理されたポリエステルマルチフ
ィラメント未延伸糸の160℃乾熱収縮率(SHD)は
−2%〜1%の範囲にあることが必要である。該160
℃乾熱収縮率(SHD)が1%以上となれば織物とした
後の熱処理によっても乾熱処理されたポリエステルマル
チフィラメント未延伸糸は自己伸長を示さず、織物はソ
フト感に乏しいものとなってしまう。また逆にSHDが
−2%未満の範囲となると織物とした後の乾処理工程に
於いても該乾熱処理されたポリエステルマルチフィラメ
ント未延伸糸が自己伸長を示してしまい、最終的な風合
いとしてはソフト感に富むものとなるがややフカツキ感
があり織物品位的に好ましいものとはならず、従来のポ
ンジーのような仮撚加工糸ライクな風合いのものとなっ
てしまうのである。
ィラメント未延伸糸の160℃乾熱収縮率(SHD)は
−2%〜1%の範囲にあることが必要である。該160
℃乾熱収縮率(SHD)が1%以上となれば織物とした
後の熱処理によっても乾熱処理されたポリエステルマル
チフィラメント未延伸糸は自己伸長を示さず、織物はソ
フト感に乏しいものとなってしまう。また逆にSHDが
−2%未満の範囲となると織物とした後の乾処理工程に
於いても該乾熱処理されたポリエステルマルチフィラメ
ント未延伸糸が自己伸長を示してしまい、最終的な風合
いとしてはソフト感に富むものとなるがややフカツキ感
があり織物品位的に好ましいものとはならず、従来のポ
ンジーのような仮撚加工糸ライクな風合いのものとなっ
てしまうのである。
【0022】また乾熱処理されたポリエステルマルチフ
ィラメント未延伸糸の結晶化度(χc )は25%以下、
より好ましくは20%以下の範囲とすることが望まれ
る。結晶化度χc が25%を著しく超過すると、実質的
に乾熱処理されたポリエステルマルチフィラメント未延
伸糸は自己伸長を示さず、織物はふくらみ感、ソフト感
に乏しいものとなってしまう。該乾熱処理されたポリエ
ステルマルチフィラメント未延伸糸の自己伸長は染色工
程に於ける熱処理によって糸条の繊維軸方向に結晶が成
長することによると考えられており、染色以前の工程に
於いて糸条の結晶化度が増加してしまうことはそれだけ
自己伸長の伸びしろが失われることに他ならず好ましく
なく、結晶化度χc を出来得る限り増加させぬようにす
ることが必要となるのである。
ィラメント未延伸糸の結晶化度(χc )は25%以下、
より好ましくは20%以下の範囲とすることが望まれ
る。結晶化度χc が25%を著しく超過すると、実質的
に乾熱処理されたポリエステルマルチフィラメント未延
伸糸は自己伸長を示さず、織物はふくらみ感、ソフト感
に乏しいものとなってしまう。該乾熱処理されたポリエ
ステルマルチフィラメント未延伸糸の自己伸長は染色工
程に於ける熱処理によって糸条の繊維軸方向に結晶が成
長することによると考えられており、染色以前の工程に
於いて糸条の結晶化度が増加してしまうことはそれだけ
自己伸長の伸びしろが失われることに他ならず好ましく
なく、結晶化度χc を出来得る限り増加させぬようにす
ることが必要となるのである。
【0023】 加えて乾熱処理された
ポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の最大熱応力
値(Fm)は0mg/d〜30mg/dとする必要がある。該最
大熱応力値Fmが30mg/dを超過する範囲となれば織物
に製織した後の熱処理に於ける熱収縮応力が大きくなり
過ぎ、糸条の結晶化度増加による自己伸長が抑制され、
該乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸は自己伸
長が十分なものとはならず織物の風合いはソフト感、嵩
高性に乏しいものとなってしまう。
ポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の最大熱応力
値(Fm)は0mg/d〜30mg/dとする必要がある。該最
大熱応力値Fmが30mg/dを超過する範囲となれば織物
に製織した後の熱処理に於ける熱収縮応力が大きくなり
過ぎ、糸条の結晶化度増加による自己伸長が抑制され、
該乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸は自己伸
長が十分なものとはならず織物の風合いはソフト感、嵩
高性に乏しいものとなってしまう。
【0024】本発明のポリエステル織物の製造方法はポ
リエステルマルチフィラメント未延伸糸及びポリエステ
ルマルチフィラメント延伸糸を原糸として使用し、該未
延伸糸側に乾熱処理を施した後、延伸糸と複合して得た
複合糸を織物の経糸及び/又は緯糸として製織した後で
更に熱処理を施し、通常の染色加工を施すものである。
本発明のポリエステル織物の製造方法の利点は何ら特別
の加工機を使用することなく、比較的安定的に且つ安価
に新規風合いの織物を得ることが出来ることにある。さ
らにポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処
理による弛緩率は0〜5%のほぼ定長状態で実施される
ことから複合糸とした際のループや弛みの発生が防止さ
れ品位的、工程通過性的にも多大な効果がある。
リエステルマルチフィラメント未延伸糸及びポリエステ
ルマルチフィラメント延伸糸を原糸として使用し、該未
延伸糸側に乾熱処理を施した後、延伸糸と複合して得た
複合糸を織物の経糸及び/又は緯糸として製織した後で
更に熱処理を施し、通常の染色加工を施すものである。
本発明のポリエステル織物の製造方法の利点は何ら特別
の加工機を使用することなく、比較的安定的に且つ安価
に新規風合いの織物を得ることが出来ることにある。さ
らにポリエステルマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処
理による弛緩率は0〜5%のほぼ定長状態で実施される
ことから複合糸とした際のループや弛みの発生が防止さ
れ品位的、工程通過性的にも多大な効果がある。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明する。勿論、本発明は下記実施例に何ら限定される
ものではない。尚、本文中及び実施例中の各特性値は以
下に示す測定方法によるものである。 (160℃乾熱収縮率SHD) 試料に1/30(g/d)の荷重を掛け、その長さL1
(mm)を測定する。次いで、その荷重を取り除き、試料
を乾燥機に入れて乾熱160℃で30分間乾燥する。乾
燥後冷却し、再度試料に1/30(g/d)の荷重を掛
けてその長さL2(mm)を測定する。上記L1、L2を
下記式に代入し160℃乾熱収縮率SHD(%)を算出
する。尚、測定回数5回の平均値を以てその測定値とす
る。 SHD(%)=(L1−L2)/L1×100
説明する。勿論、本発明は下記実施例に何ら限定される
ものではない。尚、本文中及び実施例中の各特性値は以
下に示す測定方法によるものである。 (160℃乾熱収縮率SHD) 試料に1/30(g/d)の荷重を掛け、その長さL1
(mm)を測定する。次いで、その荷重を取り除き、試料
を乾燥機に入れて乾熱160℃で30分間乾燥する。乾
燥後冷却し、再度試料に1/30(g/d)の荷重を掛
けてその長さL2(mm)を測定する。上記L1、L2を
下記式に代入し160℃乾熱収縮率SHD(%)を算出
する。尚、測定回数5回の平均値を以てその測定値とす
る。 SHD(%)=(L1−L2)/L1×100
【0026】(沸水収縮率SHW)試料を枠周1.12
5mの検尺機を使用し、0.1g/dの初荷重を掛けて
120回/分の速度で巻き返し、巻き回数が20回の小
綛を作り、初荷重の40倍の重りを掛けて、綛長L3
(mm)を測定する、続いて重りを外し、収縮が妨げられ
ないような方法で沸騰水(100℃)中に30分間浸漬
した後、取り出して吸取紙或いは綿布で水を拭き取り、
水平状態で風乾する。風乾後、再度重りを掛けて綛長L
4(mm)を測定する。上記L3、L4を下記式に代入し
沸水収縮率SHW(%)を算出する。尚、測定回数5回
の平均値を以てその測定値とする。 SHW(%)=(L3−L4)/L3×100
5mの検尺機を使用し、0.1g/dの初荷重を掛けて
120回/分の速度で巻き返し、巻き回数が20回の小
綛を作り、初荷重の40倍の重りを掛けて、綛長L3
(mm)を測定する、続いて重りを外し、収縮が妨げられ
ないような方法で沸騰水(100℃)中に30分間浸漬
した後、取り出して吸取紙或いは綿布で水を拭き取り、
水平状態で風乾する。風乾後、再度重りを掛けて綛長L
4(mm)を測定する。上記L3、L4を下記式に代入し
沸水収縮率SHW(%)を算出する。尚、測定回数5回
の平均値を以てその測定値とする。 SHW(%)=(L3−L4)/L3×100
【0027】(最大熱応力値Fm)熱応力測定器と、こ
れに連動した記録装置を用いて測定する。試料はサンプ
リング治具を使用してチャック間距離が20mmとなるよ
うに試料調製し熱応力測定器の石英プローブに装着し初
荷重として1/30(g/d)の軽荷重を掛け、昇温速
度20℃/分、測定温度領域30〜300℃で熱応力を
測定し、記録装置によって熱応力値を記録する。記録さ
れた熱応力チャートの最大熱応力を示す温度に於ける応
力(mg)をチャート上から読み取り下記式に基づき最大
熱応力値Fmを求める。測定回数5回の平均値を以てそ
の測定値とする。 Fm(mg/d) =最大熱応力を示す温度に於ける 熱応力値(mg)÷試料(糸)の繊度(Den.)
れに連動した記録装置を用いて測定する。試料はサンプ
リング治具を使用してチャック間距離が20mmとなるよ
うに試料調製し熱応力測定器の石英プローブに装着し初
荷重として1/30(g/d)の軽荷重を掛け、昇温速
度20℃/分、測定温度領域30〜300℃で熱応力を
測定し、記録装置によって熱応力値を記録する。記録さ
れた熱応力チャートの最大熱応力を示す温度に於ける応
力(mg)をチャート上から読み取り下記式に基づき最大
熱応力値Fmを求める。測定回数5回の平均値を以てそ
の測定値とする。 Fm(mg/d) =最大熱応力を示す温度に於ける 熱応力値(mg)÷試料(糸)の繊度(Den.)
【0028】(極限粘度数〔η〕) フェノールとテト
ラクロロエタンの等重量混合物を溶媒とし、ウベローデ
粘度計を使用して20℃±)5℃の恒温条件下で粘度数
ηSP/cを求め、ηSP/cを溶液濃度cに対しプロット
し、c→0にηSP/cを外挿することによって極限粘度
数〔η〕(cc/g)を求めた。
ラクロロエタンの等重量混合物を溶媒とし、ウベローデ
粘度計を使用して20℃±)5℃の恒温条件下で粘度数
ηSP/cを求め、ηSP/cを溶液濃度cに対しプロット
し、c→0にηSP/cを外挿することによって極限粘度
数〔η〕(cc/g)を求めた。
【0029】(結晶化度χc )密度勾配管法によって2
0±0.5℃の恒温槽内で試料を測定し、下記式によっ
て結晶化度χc を算出する。尚、密度勾配管法による比
重測定には軽比重液として公知のn−ペンタン(比重
0.683)と重比重液としてテトラクロロメタン(比
重1.599)とを調製、混合し該混合液に密度勾配を
持たせた。尚、測定回数5回の平均値を以てその測定値
とした。 χc (%)=〔ρc ×(ρs −ρam)〕/〔ρs ×(ρc −ρam)〕 ×100 但し、ρc はPET完全結晶の密度でありρc =1.4
55g/cm3 ρamはPET完全非晶の密度でありρc =1.335g
/cm3 ρs は試料(糸)の密度(g/cm3)である。
0±0.5℃の恒温槽内で試料を測定し、下記式によっ
て結晶化度χc を算出する。尚、密度勾配管法による比
重測定には軽比重液として公知のn−ペンタン(比重
0.683)と重比重液としてテトラクロロメタン(比
重1.599)とを調製、混合し該混合液に密度勾配を
持たせた。尚、測定回数5回の平均値を以てその測定値
とした。 χc (%)=〔ρc ×(ρs −ρam)〕/〔ρs ×(ρc −ρam)〕 ×100 但し、ρc はPET完全結晶の密度でありρc =1.4
55g/cm3 ρamはPET完全非晶の密度でありρc =1.335g
/cm3 ρs は試料(糸)の密度(g/cm3)である。
【0030】(実施例1)極限粘度数〔η〕が0.63
5であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチ
ップを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾
状態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施
し紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリ
エステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸
60デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラ
メント未延伸糸を表面温度110℃のホットローラーで
糸条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.
18秒の定長乾熱処理を施した。故にマルチフィラメン
ト未延伸糸の過供給率は0である。該定長乾熱処理を施
されたマルチフィラメント未延伸糸をパッケージとして
巻き取ることなく、引き続き沸水収縮率SHWが16
%、160℃乾熱収縮率SHDが18.5%のポリエス
テルセミダル丸断面マルチフィラメント延伸糸100デ
ニール30フィラメントと引き揃え英国ファイバーガイ
ド社製インターレースノズルFG4タイプを使用し、常
温の高圧空気流を用いて空気交絡処理を施しポリエステ
ルマルチフィラメント複合糸160デニール66フィラ
メントを得た。該マルチフィラメント複合糸の交絡個数
は糸条1m当たり48ケ/mであり、糸割れ等の問題も
なく取扱性のよいものであった。因みに乾熱処理された
マルチフィラメント未延伸糸の沸水収縮率SHWは−)
6%、160℃乾熱収縮率SHDは−1.3%であり、
結晶化度χc は19.5%、最大熱応力値は2mg/dであ
った。
5であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチ
ップを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾
状態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施
し紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリ
エステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸
60デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラ
メント未延伸糸を表面温度110℃のホットローラーで
糸条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.
18秒の定長乾熱処理を施した。故にマルチフィラメン
ト未延伸糸の過供給率は0である。該定長乾熱処理を施
されたマルチフィラメント未延伸糸をパッケージとして
巻き取ることなく、引き続き沸水収縮率SHWが16
%、160℃乾熱収縮率SHDが18.5%のポリエス
テルセミダル丸断面マルチフィラメント延伸糸100デ
ニール30フィラメントと引き揃え英国ファイバーガイ
ド社製インターレースノズルFG4タイプを使用し、常
温の高圧空気流を用いて空気交絡処理を施しポリエステ
ルマルチフィラメント複合糸160デニール66フィラ
メントを得た。該マルチフィラメント複合糸の交絡個数
は糸条1m当たり48ケ/mであり、糸割れ等の問題も
なく取扱性のよいものであった。因みに乾熱処理された
マルチフィラメント未延伸糸の沸水収縮率SHWは−)
6%、160℃乾熱収縮率SHDは−1.3%であり、
結晶化度χc は19.5%、最大熱応力値は2mg/dであ
った。
【0031】該糸条を村田機械社製ダブルツイスターN
o.302を使用しS撚方向に1000回/mの加撚を
施した後、残留トルクによる捩れ(スナール)、ビリ込
み防止のため、バキュームヒートセッターを使用し高真
空、70℃の雰囲気温度中で40分間の撚止めセットを
施し、織物の緯糸として織上密度が57本/吋になるよ
うに打ち込んだ。尚、経糸には東洋紡エステル50デニ
ール48フィラメントをS撚方向に450回/m加撚
し、糊付した糸条を使用した。織上密度は経92本/
吋、緯57本/吋、織上巾は35cmの平織の織物を得
た。
o.302を使用しS撚方向に1000回/mの加撚を
施した後、残留トルクによる捩れ(スナール)、ビリ込
み防止のため、バキュームヒートセッターを使用し高真
空、70℃の雰囲気温度中で40分間の撚止めセットを
施し、織物の緯糸として織上密度が57本/吋になるよ
うに打ち込んだ。尚、経糸には東洋紡エステル50デニ
ール48フィラメントをS撚方向に450回/m加撚
し、糊付した糸条を使用した。織上密度は経92本/
吋、緯57本/吋、織上巾は35cmの平織の織物を得
た。
【0032】生機を得た後、ピンテンターを使用しセッ
ト温度140℃で30秒間の乾熱処理を実施し、緯方向
に10%収縮させた。該織物を130℃にて精練、リラ
ックス処理し、乾熱160℃の条件でプレセットを実施
した後、浴温95℃の水酸化ナトリウム水溶液中で攪拌
処理し減量率として15%に仕上げた。その後、分散染
料を使用し染色を施し、乾熱180℃の条件でファイナ
ルセットを施した。該織物表面を観察すると緯糸を構成
するマルチフィラメント複合糸のマルチフィラメント未
延伸糸側(三角断面糸)からなるループを多数形成して
おり、風合いは非常にソフト且つドライな触感を有する
ものであった。また精練、リラックス処理した後の緯糸
を10本採取し、収縮が妨げられるように該糸条を固定
し乾熱160℃に保たれたベーキングマシーン内で10
分間定長熱処理を施すと上記織物表面同様、マルチフィ
ラメント未延伸糸の乾熱処理糸からなるループを多数形
成していることが確認された。また該糸条を丁寧に解撚
しマルチフィラメント延伸糸、マルチフィラメント未延
伸糸の乾熱処理糸の糸長差を観察すると約2.8%後者
の糸長が長くなっていることが確認された。
ト温度140℃で30秒間の乾熱処理を実施し、緯方向
に10%収縮させた。該織物を130℃にて精練、リラ
ックス処理し、乾熱160℃の条件でプレセットを実施
した後、浴温95℃の水酸化ナトリウム水溶液中で攪拌
処理し減量率として15%に仕上げた。その後、分散染
料を使用し染色を施し、乾熱180℃の条件でファイナ
ルセットを施した。該織物表面を観察すると緯糸を構成
するマルチフィラメント複合糸のマルチフィラメント未
延伸糸側(三角断面糸)からなるループを多数形成して
おり、風合いは非常にソフト且つドライな触感を有する
ものであった。また精練、リラックス処理した後の緯糸
を10本採取し、収縮が妨げられるように該糸条を固定
し乾熱160℃に保たれたベーキングマシーン内で10
分間定長熱処理を施すと上記織物表面同様、マルチフィ
ラメント未延伸糸の乾熱処理糸からなるループを多数形
成していることが確認された。また該糸条を丁寧に解撚
しマルチフィラメント延伸糸、マルチフィラメント未延
伸糸の乾熱処理糸の糸長差を観察すると約2.8%後者
の糸長が長くなっていることが確認された。
【0033】(比較例1)極限粘度数〔η〕が0.63
5であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチ
ップを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾
状態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施
し紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリ
エステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸
60デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラ
メント未延伸糸を表面温度80℃のホットローラーで糸
条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.1
5秒の定長乾熱処理を施した。故にマルチフィラメント
未延伸糸の過供給率は0である。該定長乾熱処理を施さ
れたマルチフィラメント未延伸糸をパッケージとして巻
き取ることなく、引き続き沸水収縮率SHWが16%、
160℃乾熱収縮率SHDが18.5%のポリエステル
セミダル丸断面マルチフィラメント延伸糸100デニー
ル30フィラメントと引き揃え英国ファイバーガイド社
製インターレースノズルFG4タイプを使用し、常温の
高圧空気流を用いて空気交絡処理を施しポリエステルマ
ルチフィラメント複合糸160デニール66フィラメン
トを得た。該マルチフィラメント複合糸の交絡個数は糸
条1m当たり54ケ/mであり、糸割れ等の問題もなく
取扱性のよいものであった。因みに乾熱処理されたマル
チフィラメント未延伸糸の沸水収縮率SHWは2.7
%、160℃乾熱収縮率SHDは3.3%であり結晶化
度χcは15.3%、最大熱応力値は36.6mg/dであっ
た。
5であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチ
ップを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾
状態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施
し紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリ
エステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸
60デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラ
メント未延伸糸を表面温度80℃のホットローラーで糸
条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.1
5秒の定長乾熱処理を施した。故にマルチフィラメント
未延伸糸の過供給率は0である。該定長乾熱処理を施さ
れたマルチフィラメント未延伸糸をパッケージとして巻
き取ることなく、引き続き沸水収縮率SHWが16%、
160℃乾熱収縮率SHDが18.5%のポリエステル
セミダル丸断面マルチフィラメント延伸糸100デニー
ル30フィラメントと引き揃え英国ファイバーガイド社
製インターレースノズルFG4タイプを使用し、常温の
高圧空気流を用いて空気交絡処理を施しポリエステルマ
ルチフィラメント複合糸160デニール66フィラメン
トを得た。該マルチフィラメント複合糸の交絡個数は糸
条1m当たり54ケ/mであり、糸割れ等の問題もなく
取扱性のよいものであった。因みに乾熱処理されたマル
チフィラメント未延伸糸の沸水収縮率SHWは2.7
%、160℃乾熱収縮率SHDは3.3%であり結晶化
度χcは15.3%、最大熱応力値は36.6mg/dであっ
た。
【0034】該糸条を使用し実施例1と同様の方法にて
織上密度が経92本/吋、緯57本/吋、織上巾35cm
の平織布を得た。該平織物を得た後、ピンテンターを使
用しセット温度140℃で30秒間の乾熱処理を実施
し、緯方向に10%収縮させた。該織物を130℃にて
精練、リラックス処理し、乾熱160℃の条件でプレセ
ットを施した後、浴温95℃の水酸化ナトリウム水溶液
中で攪拌処理し減量率として15%に仕上げた。その
後、分散染料を使用し染色を施し、乾熱180℃の条件
でファイナルセットを施した。該織物表面を観察すると
緯糸を構成するマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理
糸とマルチフィラメント延伸糸との糸長差が発現してお
らず該織物はややペーパーライクで膨らみ感に不足する
ものであった。また精練、リラックス処理した後の緯糸
を10本採取し、収縮が妨げられる如く該糸条を固定し
乾熱160℃に保たれたベーキングマシーン内で10分
間定長熱処理を施してもマルチフィラメント延伸糸及び
マルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理糸間の糸長差は
確認されなかった。
織上密度が経92本/吋、緯57本/吋、織上巾35cm
の平織布を得た。該平織物を得た後、ピンテンターを使
用しセット温度140℃で30秒間の乾熱処理を実施
し、緯方向に10%収縮させた。該織物を130℃にて
精練、リラックス処理し、乾熱160℃の条件でプレセ
ットを施した後、浴温95℃の水酸化ナトリウム水溶液
中で攪拌処理し減量率として15%に仕上げた。その
後、分散染料を使用し染色を施し、乾熱180℃の条件
でファイナルセットを施した。該織物表面を観察すると
緯糸を構成するマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理
糸とマルチフィラメント延伸糸との糸長差が発現してお
らず該織物はややペーパーライクで膨らみ感に不足する
ものであった。また精練、リラックス処理した後の緯糸
を10本採取し、収縮が妨げられる如く該糸条を固定し
乾熱160℃に保たれたベーキングマシーン内で10分
間定長熱処理を施してもマルチフィラメント延伸糸及び
マルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理糸間の糸長差は
確認されなかった。
【0035】(比較例2)極限粘度数〔η〕が0.63
5であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチ
ップを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾
状態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施
し紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリ
エステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸
60デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラ
メント未延伸糸を表面温度110℃のホットローラーで
糸条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.
02秒の定長乾熱処理を施した。故にマルチフィラメン
ト未延伸糸の過供給率は0である。該定長乾熱処理を施
されたマルチフィラメント未延伸糸をパッケージとして
巻き取ることなく、引き続き沸水収縮率SHWが16
%、160℃乾熱収縮率SHDが18.5%のポリエス
テルセミダル丸断面マルチフィラメント延伸糸100デ
ニール30フィラメントと引き揃え英国ファイバーガイ
ド社製インターレースノズルFG4タイプを使用し、常
温の高圧空気流を用いて空気交絡処理を施しポリエステ
ルマルチフィラメント複合糸160デニール66フィラ
メントを得た。該マルチフィラメント複合糸の交絡個数
は糸条1m当たり60ケ/mであり、糸割れ等の問題も
なく取扱性のよいものであった。因みに乾熱処理された
マルチフィラメント未延伸糸の沸水収縮率SHWは44
%、160℃乾熱収縮率SHDは48%であり結晶化度
χc は11.8%、最大熱応応力値は58mg/dであっ
た。
5であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチ
ップを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾
状態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施
し紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリ
エステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸
60デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラ
メント未延伸糸を表面温度110℃のホットローラーで
糸条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.
02秒の定長乾熱処理を施した。故にマルチフィラメン
ト未延伸糸の過供給率は0である。該定長乾熱処理を施
されたマルチフィラメント未延伸糸をパッケージとして
巻き取ることなく、引き続き沸水収縮率SHWが16
%、160℃乾熱収縮率SHDが18.5%のポリエス
テルセミダル丸断面マルチフィラメント延伸糸100デ
ニール30フィラメントと引き揃え英国ファイバーガイ
ド社製インターレースノズルFG4タイプを使用し、常
温の高圧空気流を用いて空気交絡処理を施しポリエステ
ルマルチフィラメント複合糸160デニール66フィラ
メントを得た。該マルチフィラメント複合糸の交絡個数
は糸条1m当たり60ケ/mであり、糸割れ等の問題も
なく取扱性のよいものであった。因みに乾熱処理された
マルチフィラメント未延伸糸の沸水収縮率SHWは44
%、160℃乾熱収縮率SHDは48%であり結晶化度
χc は11.8%、最大熱応応力値は58mg/dであっ
た。
【0036】該糸条を使用し実施例1と同様の方法にて
織上密度が経92本/吋、緯57本/吋、織上巾35cm
の平織布を得た。該平織布を得た後、ピンテンターを使
用しセット温度140℃で30秒間の乾熱処理を施し、
緯方向に10%収縮させた。該織物を130℃にて精
練、リラックス処理し、乾熱160℃の条件でプレセッ
トを実施した後、浴温95℃の水酸化ナトリウム水溶液
中で攪拌処理し減量率として15%に仕上げた。その
後、分散染料を使用し染色を施し、乾熱180℃の条件
でファイナルセットを施した。該平織布表面を観察して
もマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理糸、マルチフ
ィラメント延伸糸両者間の糸長差は発現しておらず該平
織布は膨らみ感、ソフト感に不足するものであった。2
た精練、リラックス処理した後の緯糸を10本採取し、
収縮が妨げられる如く該糸条を固定し乾熱160℃に保
たれたベーキングマシーン内で10分間定長熱処理を施
してもマルチフィラメント延伸糸及びマルチフィラメン
ト未延伸糸の乾燥処理糸間の糸長差は確認されなかっ
た。
織上密度が経92本/吋、緯57本/吋、織上巾35cm
の平織布を得た。該平織布を得た後、ピンテンターを使
用しセット温度140℃で30秒間の乾熱処理を施し、
緯方向に10%収縮させた。該織物を130℃にて精
練、リラックス処理し、乾熱160℃の条件でプレセッ
トを実施した後、浴温95℃の水酸化ナトリウム水溶液
中で攪拌処理し減量率として15%に仕上げた。その
後、分散染料を使用し染色を施し、乾熱180℃の条件
でファイナルセットを施した。該平織布表面を観察して
もマルチフィラメント未延伸糸の乾熱処理糸、マルチフ
ィラメント延伸糸両者間の糸長差は発現しておらず該平
織布は膨らみ感、ソフト感に不足するものであった。2
た精練、リラックス処理した後の緯糸を10本採取し、
収縮が妨げられる如く該糸条を固定し乾熱160℃に保
たれたベーキングマシーン内で10分間定長熱処理を施
してもマルチフィラメント延伸糸及びマルチフィラメン
ト未延伸糸の乾燥処理糸間の糸長差は確認されなかっ
た。
【0037】(比較例3)極限粘度数〔η〕が)635
であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチッ
プを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾状
態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施し
紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリエ
ステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸6
0デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラメ
ント未延伸糸を表面温度110℃のホットローラーで糸
条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.4
0秒の定長乾熱処理を施すことを試みた。しかしながら
熱処理状態が不安定化し、結局ローラー巻付きによる糸
切れを生じ、操業は不可能であった。
であるポリエチレンテレフタレートブライトレジンチッ
プを使用し、該レジンチップを乾燥機中で乾燥し絶乾状
態としたものを窒素パージ下で通常の溶融紡糸を実施し
紡糸引取速度として3000m/min.で巻き取りポリエ
ステルブライト三角断面マルチフィラメント未延伸糸6
0デニール36フィラメントを得た。該マルチフィラメ
ント未延伸糸を表面温度110℃のホットローラーで糸
条とローラーの相対速度が実質的に0になる如く0.4
0秒の定長乾熱処理を施すことを試みた。しかしながら
熱処理状態が不安定化し、結局ローラー巻付きによる糸
切れを生じ、操業は不可能であった。
【0038】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明の方法によ
るとポリエステルマルチフィラメントを用いたシルキー
調新合繊織物を比較的安価に、且つ操業性を悪化させる
ことなく製造することが可能となり、本発明の方法で得
られた織物は適度なふくらみ感、ソフト感、ドライタッ
チを併せ持った全く新規風合いを呈する等々の顕著な効
果を奏するものである。
るとポリエステルマルチフィラメントを用いたシルキー
調新合繊織物を比較的安価に、且つ操業性を悪化させる
ことなく製造することが可能となり、本発明の方法で得
られた織物は適度なふくらみ感、ソフト感、ドライタッ
チを併せ持った全く新規風合いを呈する等々の顕著な効
果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/62 302 D01F 6/62 302Z
Claims (3)
- 【請求項1】 紡糸引取速度が2000〜4000m/mi
n.で溶融紡糸されたポリエステルマルチフィラメント未
延伸糸を引取り前或いは引取り後に糸条の過供給率が0
〜5%、糸条の熱処理温度が95〜120℃、糸条の熱
処理時間が0.03〜0.30sec.となる条件で乾熱処
理を施し、下記式に示す領域の物性を有する糸条に加工
した後、別のポリエステルマルチフィラメント延伸糸と
複合しマルチフィラメント複合糸を得、該複合糸を経糸
及び/又は緯糸として織物を得た後、該織物に雰囲気温
度が120℃以上200℃以下の条件下で熱処理後の経
方向及び/又は緯方向の織物の収縮率が5〜30%にな
るように熱処理を施した後、通常の染色加工を施すこと
を特徴とするポリエステル織物の製造方法。 (1) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の沸水
収縮率(SHW) −2%≦SHW≦3% (2) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の 160
℃乾熱収縮率(SHD) −2%≦SHD≦1% (3) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の結晶
化度(χc ) χc ≦25% (4) 乾熱処理されたマルチフィラメント未延伸糸の最大
熱応力値(Fm) 0mg/d≦Fm≦30 mg/d - 【請求項2】 ポリエステルマルチフィラメント複合糸
に下記に示す範囲の撚りを挿入した後、経糸及び/又は
緯糸として織物を得る請求項1記載のポリエステル織物
の製造方法。 3000/D1/2≦Tw≦27000/D1/2 但し、Twは複合糸に挿入する撚数(回/m)、Dは複
合糸の総デニール(Den.)を示すものである。 - 【請求項3】 ポリエステルマルチフィラメント複合糸
に撚りを挿入した後の撚止めセット温度及び糊付乾燥温
度が50℃以上80℃以下である請求項1記載のポリエ
ステル織物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7171041A JPH0921060A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ポリエステル織物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7171041A JPH0921060A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ポリエステル織物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0921060A true JPH0921060A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15916000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7171041A Pending JPH0921060A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ポリエステル織物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0921060A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002194658A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Toray Ind Inc | 脂肪族ポリエステル糸の糊付方法および織物の製造方法 |
US6576340B1 (en) | 1999-11-12 | 2003-06-10 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Acid dyeable polyester compositions |
KR101253085B1 (ko) * | 2011-04-08 | 2013-04-10 | 주식회사 덕우실업 | 초박형직물제조용 폴리에스테르 저수축필라멘트사의 제조방법 |
WO2013125653A1 (ja) * | 2012-02-22 | 2013-08-29 | トヨタ紡織株式会社 | 内装用表皮材及びそれを用いた内装用成形体 |
CN104047089A (zh) * | 2014-06-23 | 2014-09-17 | 江苏华业纺织有限公司 | 渐变色织布的生产方法 |
CN104711743A (zh) * | 2013-12-12 | 2015-06-17 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种仿丝绸面料及其生产方法 |
CN104963058A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-10-07 | 江苏工程职业技术学院 | 一种铜聚酯纤维渐变色织布的生产工艺 |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP7171041A patent/JPH0921060A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6576340B1 (en) | 1999-11-12 | 2003-06-10 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Acid dyeable polyester compositions |
US6858702B2 (en) | 1999-11-12 | 2005-02-22 | Invista North America S.á.r.l. | Polyamide compounds |
US7034088B2 (en) | 1999-11-12 | 2006-04-25 | Invista North Americal S.Ar.L. | Polyamide compounds |
JP2002194658A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Toray Ind Inc | 脂肪族ポリエステル糸の糊付方法および織物の製造方法 |
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WO2013125653A1 (ja) * | 2012-02-22 | 2013-08-29 | トヨタ紡織株式会社 | 内装用表皮材及びそれを用いた内装用成形体 |
CN104711743A (zh) * | 2013-12-12 | 2015-06-17 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种仿丝绸面料及其生产方法 |
CN104047089A (zh) * | 2014-06-23 | 2014-09-17 | 江苏华业纺织有限公司 | 渐变色织布的生产方法 |
CN104963058A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-10-07 | 江苏工程职业技术学院 | 一种铜聚酯纤维渐变色织布的生产工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
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