JPH09208751A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

Info

Publication number
JPH09208751A
JPH09208751A JP1962596A JP1962596A JPH09208751A JP H09208751 A JPH09208751 A JP H09208751A JP 1962596 A JP1962596 A JP 1962596A JP 1962596 A JP1962596 A JP 1962596A JP H09208751 A JPH09208751 A JP H09208751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wax
rubber composition
fluorine
rubber
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1962596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3222054B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Osawa
康久 大沢
Masaaki Matsumura
正章 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP01962596A priority Critical patent/JP3222054B2/ja
Publication of JPH09208751A publication Critical patent/JPH09208751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3222054B2 publication Critical patent/JP3222054B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来のものより混練り作業性に優れ、金型離
型性が良好な、ゴム組成物の提供。 【解決手段】 A.ゴムポリマー: 100重量部、B.フ
ッ素含有有機基を含む融点30〜 200℃のワックス:0.01
〜10重量部及びC.架橋剤:A成分を硬化させるに十分
な量からなるゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム組成物、特に
は、このゴム組成物を得るための混練り作業性に優れ、
成形時の金型離型性が良好であり、かつ成形品の表面タ
ックが少ない、ゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム組成物には数種類の直接架橋に関与
しない添加剤を配合するのが一般的である。これは硬
度、強度などゴム物性を調整するためのカーボンブラッ
クなどの粉末添加剤、老化防止、耐薬品性、耐オゾン
性、耐酸化性など安定性を向上させるための添加剤、柔
軟性と硬度調整に用いられる可塑剤、さらに粘着付与
剤、粘着防止剤、帯電防止剤、素練り促進剤、着色剤、
内添離型剤及び滑剤などから目的に合わせて数種類を選
定して添加するのが一般的である。これらの中で、混練
り時及び成形時の流れ性を向上させるための滑剤や成形
時の金型離型性を向上させるための内添離型剤などは、
作業効率を向上させる効果が大きいため近年注目されて
いる。
【0003】特に、ロール粘着が激しく練り作業性に劣
るフッ素ゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム
などは、練り作業性を向上させるために、ゴムポリマー
とある程度の相溶性をもって流動性を増すと同時に加工
機械の金属表面に対する摩擦抵抗を減少させて粘着を防
ぎ、加工を容易にさせる滑剤の選定とその配合量の検討
が重要である。一般に滑剤の化学構造は非極性基と少数
の極性基からなるが、極性基はゴムポリマーに対する限
られた相溶性を与え、非極性基が潤滑剤として働くと考
えられる。したがって、相溶性と潤滑性という相反する
特性をバランスさせることが必要で、潤滑性が強すぎる
と相溶性が劣り、表面にブリードアウトして、成形品の
接着、積層などの2次加工に悪影響を与える。また、金
型成形を行う際には、満足できる内添離型剤がないこと
から、成形品のとり出しを容易にするために一般には内
添離型剤を使用するよりも予め金型に離型剤(外部離型
剤)を塗布することが行われている。
【0004】滑剤として従来一般的に使用されているも
のには、パラフィンワックス、流動パラフィン、ポリエ
チレンワックスなどのパラフィン及び炭化水素樹脂、ス
テアリン酸などの脂肪酸、ステアロアミド、オキシステ
アロアミド、オレイルアミドなどの脂肪酸アミド、ブチ
ルステアレート、メチルヒドロキシステアレート、エス
テル系ワックスなどの脂肪酸エステル、ケトンワックス
などの脂肪酸ケトン、高級アルコール、高級アルコール
エステルなどの脂肪族高級アルコール及びエステル、ジ
メチルポリシロキサンに代表されるけい素樹脂等が例示
される。これらは液状や融点の低い固形物であり、通常
ゴム組成物 100重量部に対して 0.1〜10重量部添加され
ることが多い。
【0005】しかしながら、これらの滑剤は練り作業性
を向上させるものの、成形性に関しては不都合を生じる
ことが多い。例えば、金属に対する濡れ性が向上して金
型離型性が悪くなってしまい、金型から無理に取り出そ
うとして製品が伸びて寸法公差からずれたり、さらには
製品が切れてしまうなどの、いわゆる脱型不良の原因と
なることがある。さらに、滑剤のゴムポリマーとの相溶
性が小さい場合には成形の際に滑剤が金型に付着して、
成形回数が増加するに従い金型が汚染され製品の表面状
態が悪化するという欠点がある。さらに、これらの滑剤
は比較的耐熱性に劣るため、フッ素ゴムやシリコーンゴ
ムなどのように、物性を安定させるために成形後に 150
〜 250℃でポストキュアーを行う必要があり、また、成
形品の用途が耐熱性を必要とする場合、熱劣化した滑剤
が物性を低下させたり、表面状態を変化させて摩擦係数
や接着性などに悪影響を与えるという問題点がある。
【0006】外部離型剤としては、有機界面活性剤、シ
リコーン系ポリマー、フッ素系ポリマーなどが一般に用
いられているが、これら外部離型剤は均一に塗布するこ
とが難しく、作業者によるばらつきが大きいため安定な
厚さの被膜を形成させることが難しいという欠点があ
る。加えて、外部離型剤を長期間にわたって使用すると
金型に外部離型剤が付着したまま焼き付いてしまい、成
形品の外観や寸法精度に悪影響を及ぼすので、金型を洗
浄する必要があるなどの問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のような状況か
ら、本発明は、改良された滑剤及び内添離型剤、特には
両方の性能を兼備した添加剤を用い、前記の問題点が解
消され従来よりも加工性が改良された、すなわち混練り
作業性に優れ、金型離型性が良好な、ゴム組成物を提供
しようとしてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のゴム組成物は前
記の課題を解決したものであり、これは、A.ゴムポリ
マー: 100重量部、B.フッ素含有有機基を含む融点30
〜 200℃のワックス:0.01〜10重量部及びC.架橋剤:
A成分を硬化させるに十分な量からなることを特徴とす
るものである。
【0009】以下に本発明について詳しく説明する。本
発明においてはB成分のフッ素含有有機基を含む融点30
〜 200℃のワックスを使用することにより課題解決に成
功したのであるが、このB成分としては、高級アルコー
ルとフッ素含有有機基を有するカルボン酸とをエステル
化反応させて得られたもの、高級脂肪酸とフッ素含有有
機基を有するアルコールとをエステル化反応させて得ら
れたもの、あるいはα−オレフィンとフッ素含有有機基
及びSi-H基を有する有機けい素化合物とをヒドロシリル
化反応させて得られたものがいずれも本発明のゴム組成
物に好適である。前記ワックスの原料である高級アルコ
ール、高級脂肪酸、α−オレフィンは従来よりゴムに添
加する滑剤として用いられているが、金型離型性、金型
汚染性などに劣るものであった。その理由は極性基であ
る−OH、−COOH、二重結合を分子中に含むためと考えら
れるが、この極性基にフッ素含有有機基を結合させたも
のを用いることにより混練り作業性、金型離型性が良好
となるなど、課題が解決されることが明らかになった。
【0010】本発明で使用するフッ素含有有機基を含む
ワックスのフッ素含有率は、好ましくは5〜70重量%で
ある。5重量%より少ないと成形作業性がそれほど改善
できないことがあり、70重量%を超えるとゴムポリマー
中への分散性や混練り作業性が低下することがある。ワ
ックス中のフッ素含有有機基としては下記のものが例示
される。ポリフルオロアルキル基として、直鎖状のCF
3(CF2)2-、CF3(CF2)3-、CF3(CF2)5-、CF3(CF2)7-、CF
3(CF2)9-、CF3(CF2)11- 、CF3(CF2)7CH2CH2-、分岐鎖状
【化1】 2価の-(CF2CF2)2- 、-(CF2CF2)4- 、ポリフルオロエー
テル基として、
【化2】 ポリフルオロアルケニル基として、
【化3】
【0011】上述のフッ素含有有機基はワックス状の炭
化水素化合物へ、例えばエステル結合、エーテル結合、
アミド結合、シロキサン結合、シリルエステル結合等を
介して結合される。ここで、ワックス状の炭化水素化合
物とは、反応性基である例えば、水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、不飽和基等を有する、融点が30〜 200℃
の炭化水素化合物である。得られるフッ素含有有機基を
含むワックスの融点も重要である。この融点が30℃より
も低いと液状であるため混練り作業時にスリップしてし
まい、練り込むのに時間がかかって著しく作業効率が低
下し、 200℃を超えると成形工程でも溶融しないため粉
末物質を添加する場合の効果と同じであり、離型効果が
小さくなってしまう。したがって、融点が30〜 200℃の
ものとするが、好ましくは50〜 180℃の範囲のものであ
る。
【0012】フッ素含有有機基を含むワックスの添加量
はゴムポリマー 100重量部に対して0.01から10重量部と
する。0.01重量部よりも少ないと練り作業性がそれほど
向上せず、10重量部よりも多いとゴム物性、特に熱時物
性が劣る。これは融点以上で液状となったワックスが硬
度及び物理的強度を低下させるためと考えられる。加え
て、フッ素含有有機基を含むワックスは比較的高価であ
るから、必要最小限の添加がコスト面で有利であり、好
ましくは 0.1から5重量部である。
【0013】A成分のゴムポリマーとしては前記の課題
を解決しようとする各種のものがあげられ、特に限定さ
れるものではない。しかしながら、従来の滑剤では効果
が少なく、耐熱性を有してロール粘着性が強く、金型離
型性に劣るゴムである、フッ素ゴム、エチレンプロピレ
ンゴム、アクリルゴム、フロロシリコーンゴム、シリコ
ーンゴムなどには本発明は特に有効である。中でもフッ
素ゴムは従来よりロール練り作業性及び金型成形作業性
の悪さが指摘されており、その有効な作業性改善手段は
確立されていないのが現状である。このフッ素ゴムに本
発明は最も有効である。
【0014】前記のフッ素ゴムとは高度にフッ素化され
た弾性共重合体で、これにはビニリデンフルオライドと
ヘキサフルオロプロペン、ペンタフルオロプロペン、ト
リフルオロエチレン、ビニルフルオライド、パーフルオ
ロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピル
ビニルエーテル)等の1種又は2種以上との弾性共重合
体などが例示されるが、これらのうちではビニリデンフ
ルオライド−ヘキサフルオロプロペン二元弾性共重合
体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロペン三元弾性共重合体に特に有効
である。また、フッ素ゴムの低硬度化や耐熱性、耐薬品
性改良のため、2種類以上の分子量又は分子構造(共重
合比率)の異なるゴムポリマーを併用してもよい。
【0015】ゴムポリマーの架橋形態は特に限定される
ものではなく、アミン、ポリオール、パーオキサイド架
橋のいずれのタイプでもよい。したがって、C成分の架
橋剤としては、ヘキサメチレンジアミン等のアミン系架
橋剤、ビスフェノールA、ビスフェノールAF等のポリ
オール系架橋剤、ベンゾイルパーオキサイド、ジメチル
ジターシャリーブチルパーオキシヘキサン等のパーオキ
サイド系架橋剤が例示される。また、本発明のゴム組成
物には公知のトリアリルイソシアヌレート、アンモニウ
ム塩、ホスホニウム塩、酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム等の架橋助剤、触媒、受酸剤などを架橋系にあわ
せて配合することが好ましい。
【0016】以上に説明した各成分のほかに、公知の充
填剤や着色剤を添加することは任意とされ、充填剤とし
てはカーボンブラック、シリカ、アルミナ、ベンガラ、
クレイ、炭酸カルシウム、酸化チタン、ポリテトラフル
オロエチレン粉末、各種導電性及び放熱性充填剤などが
例示されるが、補強性の点からはカーボンブラック、シ
リカが好ましい。これらの充填剤はゴムポリマー中への
分散性やゴムポリマーの補強性を向上させる目的で、シ
ラン系やチタネート系の表面処理剤で処理したものを用
いてもよい。
【0017】各成分の混練りに際しては、これらを完全
に分散させるために、従来より使用されているゴム用2
本ロール、ニーダー、加圧ニーダー、バンバリーミキサ
ーなどにより各配合に応じた作業を行えばよい。配合順
序としては、フッ素含有有機基を含むワックスを他の成
分を加える前にゴムポリマーへ添加すれば配合作業が楽
になり、従来に比べて作業性が向上するので、特殊な装
置を用いることなく容易に混練りすることが可能であ
る。
【0018】本発明のゴム組成物を成形するための成形
装置に関しては従来より使用されているゴム用加工機を
用いることができる。例えば、ゴム用プレス機による金
型成形、押出機による熱空気加硫(HAV)などを行う
ことができ、いずれも練り作業と同様に作業性が良好で
あることから、なんら特殊な装置を用いることなく容易
に成形加工することができる。特に金型成形に関して
は、離型性が良好であり外部離型剤の使用量が極端に少
なくなるかあるいは使用する必要がなくなるので、外部
離型剤に起因する金型汚れの問題が少なくなりその効果
は極めて大きい。
【0019】また、本発明のゴム組成物を用いることで
成形品の取扱が容易になる。すなわち、ゴム成形品は強
弱はあるが表面に粘着性を有するのが一般的であり、こ
の粘着性のため成形品をある程度の圧力や熱の存在下に
長時間接触させるとゴム同士が融着するブロッキング現
象を起こすが、本発明のゴム組成物を用いるとブロッキ
ング現象が抑えられるので成形品の取扱が容易になる。
特にフッ素ゴムは物性を安定させるために高温長時間の
熱処理を行う必要があるので、本発明のゴム組成物を用
いれば成形品の取扱が楽になる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を例を
あげて説明する。以下の例で使用した成分は下記のとお
りである。 A成分: ・ポリオール架橋系フッ素ゴム(住友スリーエム社製、
商品名FC3009) ・過酸化物架橋系フッ素ゴム(ダイキン社製、商品名G8
01) ・アミン架橋系フッ素ゴム(昭和電工デュポン社製、商
品名B-50) ・ポリオール架橋系低硬度配合フッ素ゴム(住友スリー
エム社製、商品名FC2145) ・液状フッ素ゴム(ダイキン社製、商品名G101)
【0021】C成分あるいは関連配合剤: ・ポリオール系架橋剤(ビスフェノールAF、Riedel d
ehaen 社製) ・ポリオール架橋系低硬度配合架橋剤(信越化学工業社
製、商品名X-65-497) ・ポリオール架橋系低硬度配合触媒(住友スリーエム社
製、商品名FC2172) ・アミン架橋剤(ダイキン社製、商品名V-3 ) ・酸化マグネシウム(協和化学社製、商品名キョーワマ
グ#30、#150 ) ・水酸化カルシウム(近江化学工業社製、商品名カルデ
ィク#2000) ・過酸化物架橋剤(信越化学工業社製、商品名C8-A) ・過酸化物架橋助剤(日本化成社製、商品名タイク)
【0022】B成分あるいはフッ素を含まないワック
ス: ・ワックス1(信越化学工業社製、商品名X-70-108P )
・・・ 高級アルコールとフッ素含有有機基を有するカルボ
ン酸とのエステル化反応生成物、融点91℃、フッ素含有
率26重量% ・ワックス2(信越化学工業社製、商品名X-70-130W )
・・・ 高級脂肪酸とフッ素含有有機基を有するアルコール
とのエステル化反応生成物、融点78℃、フッ素含有率10
重量% ・ワックス3(信越化学工業社製、商品名X-70-108D )
・・・ α−オレフィンとフッ素含有有機基及びSi-H基を有
する有機けい素化合物とのヒドロシリル化反応生成物、
融点85℃、フッ素含有率15重量% ・ポリエチレンワックス(Allied Chemical 社製、商品
名AC Polyethylene )融点98℃ ・パラフィンワックス(Astor Petrochem 社製、商品名
Okerin333 )融点82℃ その他: ・MTカーボンブラック(ハーバー社製)
【0023】また、ゴム組成物及びその成形物の評価は
下記のようにして行った。 ・混練り性:ゴム用8インチ2本ロールを使い、ゴムポ
リマー2kgのスケールで混練り作業を行い、それに要し
た時間(分)で示した。 ・離型性:JIS P0024サイズの6個取りOリング用
クロムメッキ金型を用い、はじめにこの金型に10重量%
に希釈した外部離型剤(住友スリーエム社製、商品名F
C5158)を塗布し、その後塗布することなく成形を繰り
返し、取り出し不可能になるまでの成形回数で示した。 ・成形物の物性:JIS K6301に準じて測定した。
【0024】
【実施例】
実施例1〜3及び比較例1〜3 前記成分を用い、下記に示す配合でゴム組成物を調製し
た。なお、実施例1〜3の各々に対応するワックス1を
配合しない場合を比較例1〜3とした。評価結果を表1
に示す。ワックス添加によって、混練り作業性、金型離
型性が極めて良好となり、しかもワックス無添加に比べ
て成形物は物性がほとんど変化せず(すなわち、ワック
ス添加が悪影響を及ぼさず)、表面粘着性の少ないもの
となった。
【0025】実施例1 ポリオール架橋系フッ素ゴム 100重量部 MTカーボンブラック 3重量部 水酸化カルシウム 3重量部 酸化マグネシウム#150 3重量部 ポリオール系架橋剤 4重量部 ワックス1 1重量部 実施例2 アミン架橋系フッ素ゴム 100重量部 MTカーボンブラック 10重量部 酸化マグネシウム#30 15重量部 アミン架橋剤 3重量部 ワックス1 1重量部 実施例3 過酸化物架橋系フッ素ゴム 100重量部 MTカーボンブラック 10重量部 水酸化カルシウム 3重量部 過酸化物架橋剤 3重量部 過酸化物架橋助剤 3重量部 ワックス1 1重量部
【0026】
【表1】
【0027】実施例4及び比較例4 前記成分を用い、下記に示す配合でゴム組成物を調製し
た。なお、ワックス2を配合しない場合を比較例4とし
た。評価結果を表2に示す。この配合はフッ素ゴムの硬
度を低下させるために液状フッ素ゴムを大量に添加した
ものであるが、ワックス添加によって、混練り作業性、
金型離型性が改良され、しかも成形物の物性はほとんど
変化しなかった。 実施例4 ポリオール架橋系低硬度配合フッ素ゴム 100重量部 液状フッ素ゴム 40重量部 MTカーボンブラック 1重量部 水酸化カルシウム 3重量部 酸化マグネシウム#150 3重量部 ポリオール架橋系低硬度配合架橋剤 10重量部 ポリオール架橋系低硬度配合触媒 6重量部 ワックス2 1重量部
【0028】実施例5 実施例4と同様の配合で、ワックス2の添加量を1重量
部から3重量部へ増量した。評価結果を表2に示す。ワ
ックスの増量により、金型離型性が一段と良好になり、
外部離型剤を使用した場合はもちろん、使用しない場合
にも金型からの成形物の取り出しが容易であり、成形作
業性に極めて優れていた。しかもワックスの増量による
成形物の物性変化はほとんどなかった。
【0029】実施例6 実施例4と同様の配合で、ワックス2の代わりにワック
ス3を用いてゴム組成物を調製した。評価結果を表2に
示す。この例においても、ワックス添加によって、混練
り作業性、金型離型性が改良され、しかも成形物の物性
はほとんど変化しなかった。
【0030】比較例5 実施例4の配合において、ワックス2の代わりにフッ素
ゴムの成形加工の際によく用いられる滑剤であるポリエ
チレンワックスを配合した。評価結果を表2に示す。ポ
リエチレンワックスの配合による成形物の物性変化は少
ないものの、混練り作業性に劣り、また、離型性を評価
するためのOリングの繰り返し成形では、金型からの取
り出しがすぐに不可能となったことから、実施例4に比
べて明らかに加工性の劣るゴム組成物であった。
【0031】比較例6 実施例4の配合において、ワックス2の代わりにフッ素
ゴムの成形加工の際によく用いられる滑剤であるパラフ
ィンワックスを配合した。評価結果を表2に示す。パラ
フィンワックスの配合による成形物の物性変化は少ない
ものの、加工性は比較例5と全く同じで、実施例4に比
べて明らかに加工性の劣るゴム組成物であった。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明により、加工性の優れたゴム組成
物が提供された。本発明のゴム組成物は従来のものより
混練り作業性に優れ、金型離型性が良好であり、しかも
このゴム組成物から得られた成形物の物性は従来のもの
と変わらない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 91:00)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.ゴムポリマー 100重量部 B.フッ素含有有機基を含む融点30〜 200℃のワックス 0.01〜10重量部 C.架橋剤 A成分を硬化させるに十分な量 からなることを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】A成分のゴムポリマーがフッ素ゴムポリマ
    ーであり、C成分の架橋剤がアミン、ポリオール、パー
    オキサイドから選択されるものである請求項1に記載の
    ゴム組成物。
  3. 【請求項3】B成分のワックスのフッ素含有量が5〜70
    重量%である請求項1又は2に記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】B成分のワックスが高級アルコールとフッ
    素含有有機基を有するカルボン酸とをエステル化反応さ
    せて得られたものである請求項1、2又は3に記載のゴ
    ム組成物。
  5. 【請求項5】B成分のワックスが高級脂肪酸とフッ素含
    有有機基を有するアルコールとをエステル化反応させて
    得られたものである請求項1、2又は3に記載のゴム組
    成物。
  6. 【請求項6】B成分のワックスがα−オレフィンとフッ
    素含有有機基及びSi-H基を有する有機けい素化合物とを
    ヒドロシリル化反応させて得られたものである請求項
    1、2又は3に記載のゴム組成物。
JP01962596A 1996-02-06 1996-02-06 ゴム組成物 Expired - Fee Related JP3222054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01962596A JP3222054B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01962596A JP3222054B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 ゴム組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09208751A true JPH09208751A (ja) 1997-08-12
JP3222054B2 JP3222054B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=12004386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01962596A Expired - Fee Related JP3222054B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3222054B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000119468A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Nippon Valqua Ind Ltd 含フッ素エラストマー組成物、その架橋体、並びにその用途
US6213382B1 (en) 1996-05-28 2001-04-10 Tanaka Denshi Kogyo K.K. Method for making a bump
EP1400563A1 (en) * 2002-09-10 2004-03-24 Freudenberg-NOK General Partnership Fluoroelastomer composition
WO2007148759A1 (ja) * 2006-06-23 2007-12-27 Daikin Industries, Ltd. パーオキサイド架橋用フッ素ゴム組成物およびゴム積層体の製造方法
JP2017165866A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 住友ゴム工業株式会社 フッ素ゴムチューブ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100354358C (zh) 2003-04-21 2007-12-12 Nok株式会社 低摩擦氟橡胶交联产品的制造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6213382B1 (en) 1996-05-28 2001-04-10 Tanaka Denshi Kogyo K.K. Method for making a bump
JP2000119468A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Nippon Valqua Ind Ltd 含フッ素エラストマー組成物、その架橋体、並びにその用途
EP1400563A1 (en) * 2002-09-10 2004-03-24 Freudenberg-NOK General Partnership Fluoroelastomer composition
US7098270B2 (en) 2002-09-10 2006-08-29 Freudenberg-Nok General Partnership Fluoroelastomer composition
WO2007148759A1 (ja) * 2006-06-23 2007-12-27 Daikin Industries, Ltd. パーオキサイド架橋用フッ素ゴム組成物およびゴム積層体の製造方法
JP2017165866A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 住友ゴム工業株式会社 フッ素ゴムチューブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3222054B2 (ja) 2001-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08170001A (ja) シリコーン樹脂で改質したフルオロカーボンゴム
JPH11246749A (ja) 極性プラスチック及びアクリレート又はエチレン/アクリレートエラストマーから製造された高温、耐油性、熱可塑性加硫物
JPS63202637A (ja) フッ素化エラストマー組成物
JP3277571B2 (ja) 低硬度フッ素ゴム組成物
JP3222054B2 (ja) ゴム組成物
WO1993021271A1 (en) Cross-linking composition
WO1999011704A1 (fr) Composition de caoutchouc, matiere d'enrobage de fil electrique et fil electrique
JPH11158384A (ja) 圧縮永久歪が改良された熱硬化フルオロシリコーンゴム組成物
KR20210154970A (ko) 타이어성형용 이형제 조성물 및 타이어성형용 블래더
JP3500747B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0617026A (ja) 自己接着性シリコーン組成物
JP2015013973A (ja) アクリルゴム組成物及び加硫成形物
JPH08134422A (ja) フッ素ゴム系粘着組成物
JP3365785B2 (ja) フルオロシリコーンゴム組成物の製造方法
JP3051208B2 (ja) 自動車用モールのリップ材料
JPS60173036A (ja) 塩化ビニル樹脂組成物の製造方法
KR102329610B1 (ko) 실리콘 고무 조성물
JPH0768424B2 (ja) アクリルゴム組成物
JPH04255746A (ja) 加硫性ゴム組成物
JPH0345102B2 (ja)
JPH06207072A (ja) アクリルシリコーンゴム組成物及びその硬化物
JP2005336272A (ja) 磁性ゴム組成物および磁気エンコーダ
JP2000327857A (ja) エチレン・アクリルゴム組成物
JPS59129245A (ja) 高滑性軟質塩化ビニル樹脂組成物
JP2738798B2 (ja) シリコーンゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070817

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees