JPH0920836A - 耐久性ゴム組成物 - Google Patents
耐久性ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH0920836A JPH0920836A JP20124095A JP20124095A JPH0920836A JP H0920836 A JPH0920836 A JP H0920836A JP 20124095 A JP20124095 A JP 20124095A JP 20124095 A JP20124095 A JP 20124095A JP H0920836 A JPH0920836 A JP H0920836A
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- Japan
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- rubber
- parts
- weight
- rubber composition
- sulfur
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 硫黄/促進剤系と有機過酸化物系の併用加硫
方式を用いて、より高度な耐久性(特に耐熱性及び防振
特性を含む耐疲労性)を保持するゴム組成物を斯界に提
供することである。 【構成】 天然ゴムあるいはジエン系合成ゴムの単独又
はこれら2種以上のブレンドゴムのゴム成分100重量
部に対して、有機過酸化物0.3〜3.0重量部、硫黄
0.3〜3.0重量部、ベンゾチアゾール系加硫促進剤
0.3〜3.0重量部及びテトラキス(2−エチルヘキ
シル)チウラムジスルフィド0.3〜3.0重量部を配
合してなるゴム組成物は、従来の硫黄/促進剤系と有機
過酸化物系の併用加硫方式に対比して、耐久性(特に耐
熱性及び防振特性を含む耐疲労性)が著しく改善される
ことから、ゴム業界において有用なものである。
方式を用いて、より高度な耐久性(特に耐熱性及び防振
特性を含む耐疲労性)を保持するゴム組成物を斯界に提
供することである。 【構成】 天然ゴムあるいはジエン系合成ゴムの単独又
はこれら2種以上のブレンドゴムのゴム成分100重量
部に対して、有機過酸化物0.3〜3.0重量部、硫黄
0.3〜3.0重量部、ベンゾチアゾール系加硫促進剤
0.3〜3.0重量部及びテトラキス(2−エチルヘキ
シル)チウラムジスルフィド0.3〜3.0重量部を配
合してなるゴム組成物は、従来の硫黄/促進剤系と有機
過酸化物系の併用加硫方式に対比して、耐久性(特に耐
熱性及び防振特性を含む耐疲労性)が著しく改善される
ことから、ゴム業界において有用なものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐久性ゴム組成物に関す
る。詳しくは、有機過酸化物−硫黄/加硫促進剤の併用
加硫方式による耐久性、特に耐熱性及び防振特性を含む
耐疲労性を改善できるゴム組成物に関する。
る。詳しくは、有機過酸化物−硫黄/加硫促進剤の併用
加硫方式による耐久性、特に耐熱性及び防振特性を含む
耐疲労性を改善できるゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車部品、工業部品等のゴム製
品は省資源・省エネルギーの観点から小型化や軽量化だ
けでなく、長寿命化などがこれらの部品ユーザー業界で
強く要望されている。それとともに、これらの部品の使
用環境条件がますます厳しくなっていることから、より
高度な耐久性(特に耐熱性及び防振特性を含む耐疲労
性)を保持したゴム製品が求められている。
品は省資源・省エネルギーの観点から小型化や軽量化だ
けでなく、長寿命化などがこれらの部品ユーザー業界で
強く要望されている。それとともに、これらの部品の使
用環境条件がますます厳しくなっていることから、より
高度な耐久性(特に耐熱性及び防振特性を含む耐疲労
性)を保持したゴム製品が求められている。
【0003】加硫剤によるゴムの加硫(「架橋」とも言
う。)方式の特徴として、一般的に硫黄/促進剤系は耐
疲労性が優れているが、耐熱性は劣る。有機過酸化物系
は上記の硫黄/促進剤系の正反対であることが知られて
いる。これらの硫黄/促進剤系と有機過酸化物系の併用
加硫方式を用いた検討が従来から行われている。例え
ば、特開昭62−169826号公報、特開昭62−2
77442号公報、特開昭63−221144号公報、
S.P.Manik and S.Baner−je
e,Rubber Chemistry and Te
chnology,42,744(1969)、S.
P.Manik and S.Banerj−ee,R
ubber Chemistry and Techn
ology,43,1311(1970)、C.K.D
as and S.Banerjee,Rubber
Chemistry and Technology,
47,266(1974)及びG.I.Brodsk
y,Rubber World,210,(5),31
(1994)等が挙げられるが、上記のより高度な耐久
性を得る併用加硫方式に至っていない。また、硫黄、低
分子量のチウラム化合物、チアゾール化合物と有機過酸
化物の加硫方式による防振特性を有するゴム組成物(特
開平5−5048号公報)が提案されているが、上記の
より高度な耐久性を充分に満足させるものではなかっ
た。
う。)方式の特徴として、一般的に硫黄/促進剤系は耐
疲労性が優れているが、耐熱性は劣る。有機過酸化物系
は上記の硫黄/促進剤系の正反対であることが知られて
いる。これらの硫黄/促進剤系と有機過酸化物系の併用
加硫方式を用いた検討が従来から行われている。例え
ば、特開昭62−169826号公報、特開昭62−2
77442号公報、特開昭63−221144号公報、
S.P.Manik and S.Baner−je
e,Rubber Chemistry and Te
chnology,42,744(1969)、S.
P.Manik and S.Banerj−ee,R
ubber Chemistry and Techn
ology,43,1311(1970)、C.K.D
as and S.Banerjee,Rubber
Chemistry and Technology,
47,266(1974)及びG.I.Brodsk
y,Rubber World,210,(5),31
(1994)等が挙げられるが、上記のより高度な耐久
性を得る併用加硫方式に至っていない。また、硫黄、低
分子量のチウラム化合物、チアゾール化合物と有機過酸
化物の加硫方式による防振特性を有するゴム組成物(特
開平5−5048号公報)が提案されているが、上記の
より高度な耐久性を充分に満足させるものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】硫黄/促進剤系と有機
過酸化物系の併用加硫方式を用いて、より高度な耐久性
(特に耐熱性及び防振特性を含む耐疲労性)を保持する
ゴム組成物を斯界に提供することである。
過酸化物系の併用加硫方式を用いて、より高度な耐久性
(特に耐熱性及び防振特性を含む耐疲労性)を保持する
ゴム組成物を斯界に提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点に鑑み鋭意検討した結果、天然ゴムあるいはジエン
系合成ゴムの単独又はこれら2種以上のブレンドゴムの
ゴム成分100重量部に対して、有機過酸化物0.3〜
3.0重量部、硫黄0.3〜3.0重量部、ベンゾチア
ゾール系加硫促進剤0.3〜3.0重量部及びテトラキ
ス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド0.3
〜3.0重量部を配合すると、驚くことに従来の硫黄/
促進剤系と有機過酸化物系の併用加硫方式に対比して、
耐熱性、耐圧縮永久ひずみ性、耐疲労性及び防振特性等
が改善されることが見出され、この知見に基づき本発明
を完成させるに至った。
題点に鑑み鋭意検討した結果、天然ゴムあるいはジエン
系合成ゴムの単独又はこれら2種以上のブレンドゴムの
ゴム成分100重量部に対して、有機過酸化物0.3〜
3.0重量部、硫黄0.3〜3.0重量部、ベンゾチア
ゾール系加硫促進剤0.3〜3.0重量部及びテトラキ
ス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド0.3
〜3.0重量部を配合すると、驚くことに従来の硫黄/
促進剤系と有機過酸化物系の併用加硫方式に対比して、
耐熱性、耐圧縮永久ひずみ性、耐疲労性及び防振特性等
が改善されることが見出され、この知見に基づき本発明
を完成させるに至った。
【0006】本発明に係わるゴム組成物の主体をなすゴ
ムは、天然ゴム、あるいはイソプレンゴム、スチレンブ
タジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム等のジエン系合
成ゴム及びこれら2種以上のブレンドゴムを意味する。
本発明に係わる有機過酸化物は、ジクミルペルオキシ
ド、α,α′−ビス(tert−ブチルペルオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン等のゴム
を過酸化物加硫させ得る過酸化物であり、この種の市販
品が使用可能である。その配合量はゴム成分100重量
部に対して、0.3〜3.0重量部であるが、その配合
量が0.3重量部未満では、加硫物の物性が低下し、
3.0重量部を超える量では、加硫物の物性に有機過酸
化物による偏りが生ずる恐れがあるため使用困難であ
る。
ムは、天然ゴム、あるいはイソプレンゴム、スチレンブ
タジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム等のジエン系合
成ゴム及びこれら2種以上のブレンドゴムを意味する。
本発明に係わる有機過酸化物は、ジクミルペルオキシ
ド、α,α′−ビス(tert−ブチルペルオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン等のゴム
を過酸化物加硫させ得る過酸化物であり、この種の市販
品が使用可能である。その配合量はゴム成分100重量
部に対して、0.3〜3.0重量部であるが、その配合
量が0.3重量部未満では、加硫物の物性が低下し、
3.0重量部を超える量では、加硫物の物性に有機過酸
化物による偏りが生ずる恐れがあるため使用困難であ
る。
【0007】本発明に係わる硫黄は市販のゴム用硫黄で
あれば使用可能である。その配合量はゴム成分100重
量部に対して、0.3〜3.0重量部であるが、その配
合量が0.3重量部未満では、加硫物の物性が低下し、
3.0重量部を超える量では、加硫物の物性に硫黄によ
る偏りが生ずる恐れがあるため使用困難である。本発明
に係わるベンゾチアゾール系加硫促進剤は、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィ
ド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩、2−メ
ルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、
2−(N,N−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾ
チアゾール、2−(4′−モルホリノジチオ)ベンゾチ
アゾール、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリル
スルフェンアミド、N−tert−ブチル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−
2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド及びN,N−ジ
シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド等を挙げることができるが、これらのうちでN−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドが
最適である。その配合量はゴム成分100重量部に対し
て、0.3〜3.0重量部であるが、その配合量が0.
3重量部未満では、加硫物の物性が低下し、3.0重量
部を超える量では、加硫物の物性に影響を与えず、経済
的に不利である。
あれば使用可能である。その配合量はゴム成分100重
量部に対して、0.3〜3.0重量部であるが、その配
合量が0.3重量部未満では、加硫物の物性が低下し、
3.0重量部を超える量では、加硫物の物性に硫黄によ
る偏りが生ずる恐れがあるため使用困難である。本発明
に係わるベンゾチアゾール系加硫促進剤は、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィ
ド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩、2−メ
ルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、
2−(N,N−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾ
チアゾール、2−(4′−モルホリノジチオ)ベンゾチ
アゾール、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリル
スルフェンアミド、N−tert−ブチル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−
2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド及びN,N−ジ
シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド等を挙げることができるが、これらのうちでN−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドが
最適である。その配合量はゴム成分100重量部に対し
て、0.3〜3.0重量部であるが、その配合量が0.
3重量部未満では、加硫物の物性が低下し、3.0重量
部を超える量では、加硫物の物性に影響を与えず、経済
的に不利である。
【0008】本発明に係わるテトラキス(2−エチルヘ
キシル)チウラムジスルフィドは、公知の方法で合成可
能であり、その配合量はゴム100重量部に対して0.
3〜3.0重量部である。その配合量が0.3重量部未
満では、加硫物の物性が低下し、3.0重量部を超える
量では、加硫物の物性に影響を与えず、経済的に不利で
ある。
キシル)チウラムジスルフィドは、公知の方法で合成可
能であり、その配合量はゴム100重量部に対して0.
3〜3.0重量部である。その配合量が0.3重量部未
満では、加硫物の物性が低下し、3.0重量部を超える
量では、加硫物の物性に影響を与えず、経済的に不利で
ある。
【0009】本発明に係わるゴム組成物を作製する方法
としては、公知の方法により密閉式混合機やロールミル
等を用いて行うのが通例である。本発明に係わるゴム組
成物には、必要に応じてステアリン酸等の脂肪酸、酸化
亜鉛等の金属酸化物、アミン系及びフェノール系等の老
化防止剤、カーボンブラック、シリカ等の有機・無機補
強剤又は充填剤、軟化剤、加工助剤、更にm−フェニレ
ンジマレイミド、トリアリルイソシアヌレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレートなどの有機過酸化
物加硫用架橋助剤等のゴム用配合剤を適宜に配合され得
ることも本発明の特許請求の範囲に包含されるものとす
る。以下に本発明の効果を実施例に示すが、本発明の特
許請求の範囲は実施例の態様に限定されるものではな
い。
としては、公知の方法により密閉式混合機やロールミル
等を用いて行うのが通例である。本発明に係わるゴム組
成物には、必要に応じてステアリン酸等の脂肪酸、酸化
亜鉛等の金属酸化物、アミン系及びフェノール系等の老
化防止剤、カーボンブラック、シリカ等の有機・無機補
強剤又は充填剤、軟化剤、加工助剤、更にm−フェニレ
ンジマレイミド、トリアリルイソシアヌレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレートなどの有機過酸化
物加硫用架橋助剤等のゴム用配合剤を適宜に配合され得
ることも本発明の特許請求の範囲に包含されるものとす
る。以下に本発明の効果を実施例に示すが、本発明の特
許請求の範囲は実施例の態様に限定されるものではな
い。
【0010】
実施例1〜2,比較例1〜3.表1の配合に基づき公知
の方法に準拠して8インチΦのテスト用ロールミルによ
ってマスターバッチを作製し、そのマスターバッチを5
等分した後、各等分のバッチに表2に示す供試試料を上
記と同一方法で配合して各試料の未加硫ゴム組成物を作
製した。それらの未加硫ゴム組成物についてJIS K
6300−’94(未加硫ゴム物理試験方法)に準拠
してムーニースコーチ試験[ML−1,145℃]を行
い、次いでそれらの未加硫ゴム組成物を160℃×10
分の加硫条件でプレス加硫し、JIS K 6301
−’75(加硫ゴム物理試験方法)に準拠して引張試験
及び試験管加熱老化試験(老化条件:100℃×240
時間)を行った。そのプレス加硫の際の臭気を3人で評
価した。
の方法に準拠して8インチΦのテスト用ロールミルによ
ってマスターバッチを作製し、そのマスターバッチを5
等分した後、各等分のバッチに表2に示す供試試料を上
記と同一方法で配合して各試料の未加硫ゴム組成物を作
製した。それらの未加硫ゴム組成物についてJIS K
6300−’94(未加硫ゴム物理試験方法)に準拠
してムーニースコーチ試験[ML−1,145℃]を行
い、次いでそれらの未加硫ゴム組成物を160℃×10
分の加硫条件でプレス加硫し、JIS K 6301
−’75(加硫ゴム物理試験方法)に準拠して引張試験
及び試験管加熱老化試験(老化条件:100℃×240
時間)を行った。そのプレス加硫の際の臭気を3人で評
価した。
【0011】上記の160℃×10分の加硫条件による
加硫ゴム組成物を用いて、JISK 6254−’93
(加硫ゴムの低変形における応力・ひずみ試験方法)に
準拠して静的弾性率(G25[MPa])を、(株)東
洋精機製作所製レオログラフソリット L−1Rにて1
00Hzの動的弾性率(E′[MPa])(室温、±2
%、初期ひずみ:10%)とともにtanδ(20H
z)(室温、±2%、初期ひずみ:10%)を測定し、
下記の式[1]で静動比を求めた[防振試験]。上記の
160℃×10分の加硫条件による加硫ゴム組成物をJ
IS K 6301−’75に規定するダンベル状3号
形に打抜き(1試料につき3本)、同規格に規定するデ
マチヤ式屈曲試験機を用いて室温で、伸長0〜120%
による破断までの伸長回数を測定する疲労試験を行っ
た。更に、この160℃×10分の加硫条件による加硫
ゴム組成物を室温で7日間放置した後のその表面におけ
るブルームを目視にて観察した。
加硫ゴム組成物を用いて、JISK 6254−’93
(加硫ゴムの低変形における応力・ひずみ試験方法)に
準拠して静的弾性率(G25[MPa])を、(株)東
洋精機製作所製レオログラフソリット L−1Rにて1
00Hzの動的弾性率(E′[MPa])(室温、±2
%、初期ひずみ:10%)とともにtanδ(20H
z)(室温、±2%、初期ひずみ:10%)を測定し、
下記の式[1]で静動比を求めた[防振試験]。上記の
160℃×10分の加硫条件による加硫ゴム組成物をJ
IS K 6301−’75に規定するダンベル状3号
形に打抜き(1試料につき3本)、同規格に規定するデ
マチヤ式屈曲試験機を用いて室温で、伸長0〜120%
による破断までの伸長回数を測定する疲労試験を行っ
た。更に、この160℃×10分の加硫条件による加硫
ゴム組成物を室温で7日間放置した後のその表面におけ
るブルームを目視にて観察した。
【0012】上記の未加硫ゴム粗成物を160℃×15
分の加硫条件でプレス加硫し、JIS K 6301
−’75に規定する圧縮永久ひずみ試験(100℃×2
2時間,25%圧縮)を行った。それぞれの結果を表2
に示した。 静動比=E′/G25 [1]
分の加硫条件でプレス加硫し、JIS K 6301
−’75に規定する圧縮永久ひずみ試験(100℃×2
2時間,25%圧縮)を行った。それぞれの結果を表2
に示した。 静動比=E′/G25 [1]
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【効果】表2の結果から、 (1)ノクセラ−CZ(N−シクロヘキシル−2−ベン
ゾチアゾリルスルフェンアミド)とノクセラ−TOT−
N(テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスル
フィド/無機補強剤=2/1の混合物)の併用からなる
実施例は、ムーニースコーチ試験結果から比較例との対
比でスコーチ安定性が一段と改良されている。 (2)老化試験においても実施例は、比較例に対比して
耐熱老化性が著しく向上している。
ゾチアゾリルスルフェンアミド)とノクセラ−TOT−
N(テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスル
フィド/無機補強剤=2/1の混合物)の併用からなる
実施例は、ムーニースコーチ試験結果から比較例との対
比でスコーチ安定性が一段と改良されている。 (2)老化試験においても実施例は、比較例に対比して
耐熱老化性が著しく向上している。
【0016】(3)疲労試験及び防振試験においても実
施例は、比較例に対比して一段と改良が認られる。 (4)圧縮永久ひずみ試験及びブルーム試験においても
実施例は、比較例に対比して耐圧縮永久ひずみ性や耐ブ
ルーム性が著しく向上している。 (5)実施例の未加硫組成物の加硫時、不快臭が著しく
軽減されており、しかも我々が得ている知見(特開平6
−256603号公報)に基づくノクセラ−TOT−N
(テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフ
ィド/無機補強剤=2/1の混合物)とノクセラ−CZ
(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド)の併用である実施例は、その加硫組成物から
ニトロソアミンが揮発発生せず、加硫時等の不快臭やニ
トロソアミンによる作業環境の汚染を改善できる。 以上のことから、有機過酸化物、硫黄、ベンゾチアゾー
ル系加硫促進剤及びテトラキス(2−エチルヘキシル)
チウラムジスルフィドを配合してなるゴム組成物は、一
段と耐久性が改善されることからゴム業界において有用
なものである。
施例は、比較例に対比して一段と改良が認られる。 (4)圧縮永久ひずみ試験及びブルーム試験においても
実施例は、比較例に対比して耐圧縮永久ひずみ性や耐ブ
ルーム性が著しく向上している。 (5)実施例の未加硫組成物の加硫時、不快臭が著しく
軽減されており、しかも我々が得ている知見(特開平6
−256603号公報)に基づくノクセラ−TOT−N
(テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフ
ィド/無機補強剤=2/1の混合物)とノクセラ−CZ
(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド)の併用である実施例は、その加硫組成物から
ニトロソアミンが揮発発生せず、加硫時等の不快臭やニ
トロソアミンによる作業環境の汚染を改善できる。 以上のことから、有機過酸化物、硫黄、ベンゾチアゾー
ル系加硫促進剤及びテトラキス(2−エチルヘキシル)
チウラムジスルフィドを配合してなるゴム組成物は、一
段と耐久性が改善されることからゴム業界において有用
なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 9/00 C08L 9/00 (72)発明者 大原 正樹 東京都中央区日本橋小舟町7番4号大内新 興化学工業株式会社内 (72)発明者 山本 義公 東京都中央区日本橋小舟町7番4号大内新 興化学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】天然ゴムあるいはジエン系合成ゴムの単独
又はこれら2種以上のブレンドゴムのゴム成分100重
量部に対して、有機過酸化物0.3〜3.0重量部、硫
黄0.3〜3.0重量部、ベンゾチアゾール系加硫促進
剤0.3〜3.0重量部及びテトラキス(2−エチルヘ
キシル)チウラムジスルフィド0.3〜3.0重量部を
配合してなることを特徴とする耐久性ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20124095A JPH0920836A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 耐久性ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20124095A JPH0920836A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 耐久性ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920836A true JPH0920836A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16437668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20124095A Pending JPH0920836A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 耐久性ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0920836A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265718A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Fujikura Rubber Ltd | 環境保護エチレンプロピレンゴム組成物 |
JP2011111532A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム |
WO2016051874A1 (ja) * | 2014-09-29 | 2016-04-07 | 豊田合成株式会社 | 自動車用エアーホース |
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