JPH09208134A - 紙幣処理装置および取引処理装置 - Google Patents

紙幣処理装置および取引処理装置

Info

Publication number
JPH09208134A
JPH09208134A JP4067896A JP4067896A JPH09208134A JP H09208134 A JPH09208134 A JP H09208134A JP 4067896 A JP4067896 A JP 4067896A JP 4067896 A JP4067896 A JP 4067896A JP H09208134 A JPH09208134 A JP H09208134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bill
banknote
stacker
line
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4067896A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Mizoguchi
敦士 溝口
Shozo Fuwa
正造 不破
Junji Nishiwaki
順次 西脇
Riyuuichi Onomoto
竜一 小野本
Ichiro Kubo
一郎 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP4067896A priority Critical patent/JPH09208134A/ja
Publication of JPH09208134A publication Critical patent/JPH09208134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、搬送ラインで接続する入出金口と
一時保留部とを連設し、しかも紙幣を搬入出する金種別
収納部の搬入出口を搬送ラインに兼用することで搬送ラ
インを効率よく短縮して簡素化および小型化した紙幣処
理装置および取引処理装置の提供を目的とする。 【解決手段】この発明は、外部の入出金口と内部の金種
別収納部とを搬送ラインで接続して紙幣を入出金処理す
る紙幣処理装置であって、上記入出金口に接続される搬
送ラインの出金対応側の接続位置に一時保留部を介して
搬送ラインを入出金口に接続して設け、金種別収納部に
は、搬送されて来た紙幣を搬入する搬入口と、収納紙幣
を搬出する搬出口および搬入口より搬入した紙幣を搬出
口へと通過案内する通過案内手段を設けたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動預金
支払機(ATM)や紙幣出金機に内部構成されるような
紙幣処理装置に関し、さらに詳しくは紙幣の搬送処理構
造を簡素化した紙幣処理装置および取引処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下、ATMに内蔵される紙幣処理装置
を例にとって説明する。この紙幣処理装置は、図21に
示すように、入出金口211と連通する内方に鑑別部2
12、表裏反転部213、一時保留部214、返却保留
部215、第1〜第3金種別スタッカ216〜218、
運用カートリッジ219、回収カートリッジ220との
各部間をループ状に搬送路221で接続して入出金取引
や分配回収処理等を許容している。
【0003】この紙幣の搬送処理に際して、入金処理時
は、図21に太く実線で示すように、入出金口211に
投入された紙幣を鑑別部212に導いて鑑別した後、表
裏反転部213で表裏を揃えて一時保留部214に一時
保留し、このとき鑑別不良紙幣は後段の返却保留部21
5に導いて返却可能に保留し、入金取引確定後に、図2
2に太く実線で示すように、一時保留部214から紙幣
を一枚ずつ繰出して大きく循環搬送させて鑑別対応する
第1〜第3の金種別スタッカ216〜218に振分けて
収納している。またこのとき、流通に不適な損券紙幣が
あれば回収カートリッジ220に回収処理している。
【0004】さらに、出金処理時は、図23に太く実線
で示すように、出金指定された金種のスタッカ217か
ら指定枚数を繰出し、この繰出した紙幣を鑑別部212
で鑑別した後、大きく循環搬送させて入出金口211へ
と搬送して出金している。また、このとき流通に不適な
損券紙幣があれば回収カートリッジ220に回収処理し
ている。
【0005】さらに、紙幣初期セットや補充等の分配処
理時は、図24に太く実線で示すように、運用カートリ
ッジ219から繰出した紙幣をループ状の搬送路221
に導き、この搬送途中の鑑別部212で金種を鑑別して
鑑別対応する金種別のスタッカ216〜218に分配し
て収納している。またこのとき、流通に不適な損券紙幣
があれば回収カートリッジ220に回収している。
【0006】しかし、このように各部間をループ状に接
続する搬送路は各部間の配置関係から搬送距離が長くな
り、またこれに伴って搬送路の屈曲や搬送方向の切換え
が多いため複雑で大きな搬送構造を要し、この結果、装
置の大型化、コスト高および紙幣詰り(ジャム)が発生
しやすくなっていた。また、ジャムの復旧処理時には、
図25に示すように、装置内部の搬送路221を開放す
るために大掛りな開閉機構222を要して装置内部の開
閉操作に手間取り、能率よく復旧操作ができない問題を
有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、搬
送ラインで接続する入出金口と一時保留部とを連設し、
しかも紙幣を搬入出する金種別収納部の搬入出口を搬送
ラインに兼用することで搬送ラインを効率よく短縮して
簡素化および小型化した紙幣処理装置および取引処理装
置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
外部の入出金口と内部の金種別収納部とを搬送ラインで
接続して紙幣を入出金処理する紙幣処理装置であって、
上記入出金口に接続される搬送ラインの出金対応側の接
続位置に一時保留部を介して搬送ラインを入出金口に接
続して設け、金種別収納部には、搬送されて来た紙幣を
搬入する搬入口と、収納紙幣を搬出する搬出口および搬
入口より搬入した紙幣を搬出口へと通過案内する通過案
内手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上述の紙幣処理装
置を備えた取引処理装置であることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明によれば、入出金取引時に入金紙幣あ
るいは出金紙幣は一時保留部で一時保留され、取引確定
すると一時保留部からそのまま一括して入出金口へと即
座に移替えて搬送処理し、また金種別収納部に搬送され
て来た紙幣が紙幣収納装置の搬入口に搬入したとき、こ
の搬入した紙幣は通過案内手段の通過案内作用を受けて
そのまま搬出口へと通過案内される。
【0011】このような、紙幣処理装置を備えて構成し
た取引処理装置で紙幣を取引処理する。
【0012】
【発明の効果】この結果、入出金取引時に一時保留部で
一時保留した入金紙幣あるいは出金紙幣を取引確定後に
そのまま一括して入出金口へと即座に移し替えて搬送処
理できるため、搬送距離の短縮および搬送処理時間の短
縮が図れる。
【0013】また、金種別収納部の内部空間を収納機能
だけでなく搬送ライン兼用の通路機能に有効利用できる
ため、搬送ライン全体の配置スペースを縮小して紙幣処
理装置を小型化することができる。また、紙幣の搬入口
と搬出口を搬送ラインの一部に兼用できるため、装置の
小型化と同時に搬入出部材の共通利用化に伴って搬送部
品点数の削減が図れ、それゆえ搬送系の簡素化および低
コスト化を図ることができ、さらに搬送ラインの屈曲部
分や搬送分岐箇所が少なくなるため、ジャム抑制効果が
高まる。
【0014】また、このような紙幣処理装置を備えて取
引処理装置を構成すれば、装置全体の小型化が図れ、さ
らに既存の外形寸法のままで大容量スタッカに変更する
ことができる。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は金融機関の無人化コーナに設置されるA
TM11を示し、このATM11は装置本体の上部前面
に、取引操作を表示案内するタッチパネル兼用の表示器
(CRT)12と、通帳を挿入または返却する通帳挿入
口13と、カードを挿入または返却するカード挿入口1
4と、硬貨を出入れ許容する硬貨の入出金口15と、紙
幣を出入れ許容する紙幣の入出金口16と、伝票を発行
する伝票放出口17と、取扱い中/取引中止のATM1
1の運用状態を表示する取扱い表示器18とを備えて、
入金、出金、振込み、通帳記入、残高照会…等を取引処
理する。
【0016】このATM11の内部には取引処理に要す
る各種の処理部を内部構成しており、以下、紙幣を取引
処理する紙幣処理装置を例にとって説明する。図2はA
TMに内部構成される紙幣処理装置21を示し、この紙
幣処理装置21は上部の搬送処理群22と下部の収納処
理群23とを一部重合して構成し、上部の搬送処理群2
2は入出金口16と連通する内方に、紙幣Aを鑑別する
鑑別部24と、紙幣を表裏反転する表裏反転部25と、
損券紙幣や取忘れ紙幣を回収する回収箱26と、紙幣を
返却/取込み用に一時保留する一時保留部27と、鑑別
不良紙幣や入金取消し紙幣を返却用に保留する返却保留
部28と、これらを上部でループ状に接続する上部搬送
ラインL1 と、この上部搬送ラインL1 の鑑別部分を共
通通路として下部でループ状に接続する下部搬送ライン
L2 とを備えて構成している。
【0017】このうち、上部搬送ラインL1 は搬送始端
部を入出金口16に設定し、搬送終端部を一時保留部2
7と返却保留部28および保留部手前の搬送分岐位置に
設定して、この上部搬送ラインL1 上で紙幣をループ状
に搬送許容し、さらに入出金口16と両保留部27,2
8との接続に際しては入出金口16が傾動許容して設け
られ、通常は起立した外部対応位置にあって、この起立
状態から傾動して略水平方向に接続対応する各保留部2
7,28と個々に接続する内部対応位置とに切換え許容
して設けられ、一時保留部27と返却保留部28とから
入出金口16に保留紙幣を一括して受渡し可能に対設し
て構成している。これにより、保留紙幣を即座に入出金
口16に受渡すことができるため、搬送ラインの短縮と
搬送時間の短縮が図れる。
【0018】また、下部搬送ラインL2 はループ状のラ
イン上側を上部搬送ラインL1 に接続し、ライン下側を
収納処理群23に組込んで上下の搬送系と収納系とを重
合させた状態で構成している。
【0019】下部の収納処理群23は、運用カートリッ
ジ29と金種別の第1〜第3スタッカ30〜32とを配
設して構成しており、このうち運用カートリッジ29は
運用搬送ラインL3 を介して既述した上下部搬送ライン
L1 ,L2 に接続し、また各スタッカ30〜32は下部
搬送ラインL2 のライン下側を通過許容させて接続して
いる。
【0020】この場合、各スタッカ30〜32は、一側
面に紙幣Aを搬入する搬入口Laを有し、他側面に紙幣
Aを搬出する搬出口Lbを有し、その間を水平方向にス
タッカ通過ラインL4 で横貫接続し、また各スタッカ3
0〜32の搬出口Lb側を隣設するスタッカの搬入口L
a側に接続して紙幣を受渡し可能に連設している。この
ため、連設された各スタッカ30〜32は水平方向に連
続する各スタッカ通過ラインL4 …が接続されて、ここ
に導かれた紙幣を通過許容している。
【0021】また、下部搬送ラインL2 から導かれた紙
幣をスタッカに収納する時は、搬入口Laの分岐位置で
紙幣を分岐搬送させて受入れ収納し、逆に紙幣を放出す
る時はスタッカの搬出口Lbより紙幣を繰出して放出処
理する。
【0022】このように、各スタッカ30〜32の内部
空間を紙幣の出入れおよび収納機能だけでなく紙幣通過
ライン兼用の通路機能に有効利用することにより、搬送
系と収納系とを重合構成して搬送ラインの上下方向の占
有スペースを縮小でき、この結果、装置の小型化を図る
ことができる。
【0023】次に、この紙幣処理装置21の搬送処理動
作を図3〜図6の搬送説明図を参照して説明する。図3
は入金取引時の搬送処理動作を示し、外部から紙幣Aが
入出金口16に投入されると、この紙幣Aは図3に太く
実線で示すように、上部搬送ラインL1 を介して鑑別部
24に導かれ、ここで紙幣Aの真偽、金種、表裏、損券
度合い等を鑑別し、有効であれば表裏反転部25で適宜
表裏を揃えた後、一時保留部27に導いて一時保留す
る。このとき、入金取引に不適な不良紙幣があれば、返
却保留部28に導いて保留した後、入出金口16に返却
する。同じく、入金取消し信号があれば、一時保留部2
7に保留した紙幣を返却保留部28に導いて保留した
後、これより入出金口16へと返却する。
【0024】図4は収納処理動作を示し、入金取引が確
定すると、一時保留部27に保留された紙幣は、図4に
太く実線で示すように、一枚ずつ入出金口16へと繰出
した後、この入出金口16より上部搬送ラインL1 およ
び下部搬送ラインL2 を介して鑑別対応する金種別の第
1〜第3スタッカ30〜32へと金種別に収納処理す
る。このとき、流通に不適な損券紙幣があれば回収箱2
6に導いて回収処理する。
【0025】図5は出金取引時の搬送処理動作を示し、
出金取引信号が入力されると、図5に太く実線で示すよ
うに、出金指定された金種別のスタッカ31から指定枚
数の紙幣Aを一枚ずつ繰出し、この繰出した紙幣Aを下
部搬送ラインL2 および上部搬送ラインL1 を介して一
時保留部27に導いて一時保留し、出金取引確定後に入
出金口16に移替えて外部より出金紙幣を取出し許容す
る。このとき、流通に不適な損券紙幣があれば回収箱2
6に搬送して回収処理する。
【0026】図6は運用処理動作を示し、ATMの営業
開始時や紙幣補充時等に係員が運用カートリッジ29を
装填して紙幣A…を各スタッカ30〜32に分配補充す
るときの処理動作を示し、図6に太く実線で示すよう
に、運用カートリッジ29から紙幣を一枚ずつ繰出し、
この繰出された紙幣Aは運用搬送ラインL3 、上部搬送
ラインL1 を介して鑑別部24に導き、ここで金種を鑑
別した後、下部搬送ラインL2 を介して鑑別対応する金
種別の第1〜第3スタッカ30〜32に分配収納する。
【0027】図7は精査処理動作を示し、これは営業終
了時等で紙幣を運用カートリッジ29に精査回収すると
きの処理動作を示し、図7に太く実線で示すように、金
種別の第1〜第3スタッカ30〜32からスタッカ毎に
紙幣を順次繰出し、この繰出した紙幣Aを鑑別部24で
鑑別し、鑑別した紙幣の金種、枚数等の精査データを計
数管理しながら運用カートリッジ29に回収処理する。
【0028】次に、下部搬送ラインL2 と一部重合して
構成した第1〜第3スタッカ30〜32の内部構造につ
いて説明する。各スタッカは同構造のため第1スタッカ
30と第2スタッカ31について説明すると、各スタッ
カ30,31は図8に示すように、上部に紙幣Aを搬入
出するための搬送機構81を有し、下部に紙幣Aを出入
れ許容して集積する収納機構82を有して構成され、こ
のうち搬送機構81は一側の搬入口Laから他側の搬出
口Lbにかけて一対の取込みローラ83,83と、振分
け板84と、送出しローラ85と、繰出しローラ86お
よび分離ローラ87を配設し、さらに通過方向に沿って
固定通過ガイド板88と可動通過ガイド板89とを配設
してスタッカ通過ラインL4 を形成している。
【0029】このスタッカ通過ラインL4 を形成する搬
送系のローラ83,85,86は、ここに導かれた紙幣
Aに搬送力を付与して安定した挟持搬送力を与え、また
搬送処理に応じて正逆転許容して設けている。
【0030】固定通過ガイド板88は、搬入口Laより
搬入された紙幣Aを搬入側の通過方向に沿って振分け板
84の上面側に導いて搬送通過させるための通路空間8
8aを形成し、またこの固定通過ガイド板88の内端部
に板バネで形成した可動通過ガイド板89の一端を接続
して送出しローラ85および繰出しローラ86の下面側
とこの可動通過ガイド板89との間に紙幣Aを導いて搬
送通過させるための弾性支持通路89aを形成してい
る。
【0031】この可動通過ガイド板89は、固定通過ガ
イド板88に片持ち支持されて自由端側が繰出しローラ
86と分離ローラ87間との繰出し部分に延設され、こ
の部分に導かれた紙幣Aを柔軟に弾性支持しながら搬出
口Lb側へと通過ガイドするように設定している。ま
た、搬入した紙幣Aの搬入力を受けて容易に撓んで紙幣
を搬送方向へと通過ガイドし、通過ガイドされた紙幣の
通過後は元の位置に復帰して次の紙幣の通過に備える紙
幣の搬送通過に適した弾性力を持たせている。
【0032】また、これら搬送系の部材は、図9に示す
ように、紙幣Aの搬送幅方向に沿って均等に分散配置し
ており、例えば振分け板84は櫛歯状に形成し、また可
動通過ガイド板89は小片毎に独立支持して分散配置し
ている。これにより、ここを通過する紙幣の搬送幅方向
を均等に加圧支持するようにしている。
【0033】また、下部の収納機構82には紙幣A…を
積重ねて集積する紙幣集積部90と、その下方に昇降許
容して配設した押圧板91とを設け、押圧板91の上動
時に紙幣A…を押上げて送出しローラ85に接触させる
ことにより繰出し動作を許容し、下動することにより紙
幣A…の集積許容スペースを形成している。
【0034】このように構成されたスタッカ内部での搬
送処理動作を次に説明する。図8は紙幣の搬送通過状態
を示し、連設した第1スタッカ30と第2スタッカ31
の各搬送機構81,81がそれぞれスタッカ通過ライン
L4 ,L4 を形成して一本の水平方向の紙幣通過ライン
を呈しており、ここに導かれた紙幣Aをそのまま通過搬
送させる。
【0035】図10は紙幣の集積状態を示し、紙幣の収
納動作等で金種対応する第1スタッカ30の搬入口La
に紙幣Aが搬入されると、この搬入された紙幣Aは振分
け板84の振分け作用を受けてスタッカ下方に振分けら
れて紙幣集積部90に集積される。
【0036】図11は紙幣の繰出し状態を示し、出金取
引等で第1スタッカ30の金種が指定されたとき、その
金種対応する第1スタッカ30の押圧板91を駆動して
紙幣A…を上方の繰出し位置まで押上げ、これより紙幣
を搬出口Lbより一枚ずつ繰出し動作し、この繰出し時
に紙幣Aは可動通過ガイド板89を押上げて搬出口Lb
より搬出し、連設された第2スタッカ31側のスタッカ
通過ラインL4 を介して次段へと搬送される。
【0037】図12は紙幣の逆転搬送通過状態を示し、
第2スタッカ31から第1スタッカ30へと逆方向に通
過搬送した搬送動作であって、この場合も同様に第1ス
タッカ30側のスタッカ通過ラインL4 は可動通過ガイ
ド板89による柔軟な弾性支持通路89aを形成して、
この部分に導かれた紙幣Aを逆方向に弾性支持しながら
搬入口La側へと通過ガイドする。このように紙幣Aを
正逆転搬送許容構造に設けているため、ジャム発生時は
搬送ライン全体を逆転搬送してジャム紙幣を回収箱26
の手前まで搬送し、その後、正転して回収箱26へと自
動回収する自動復旧動作を行うことができる。
【0038】図13は紙幣の逆転集積状態を示し、第1
スタッカ30の繰出し途中で逆転指令があると、その繰
出し途中の紙幣Aの末尾が可動通過ガイド板89の先端
を通過していなければ、押圧板91を下降させてから繰
出しローラ86を逆転することにより繰出し途中の紙幣
Aを元の位置に戻すことができる。
【0039】このように、逆転集積時には可動通過ガイ
ド板89は柔軟な弾性支持作用が働き、紙幣Aの放出動
作に伴う紙幣の搬出力を受けて搬出口Lbを一時開口
し、紙幣Aの放出完了後に弾性支持作用により搬出口L
bを閉動作する搬出口開閉用の弁機構を有している。し
たがって、他の搬送位置でのジャム発生に伴って全ライ
ンを逆転搬送したとき、繰出し途中の紙幣を元に戻して
正常に再収納すると共に、搬送ライン上の紙幣を逆送し
て正確に枚数管理できるため、スタッカ収納枚数の計上
を誤る恐れがなく自動復旧動作をすることができる。
【0040】図14はスタッカ30の内部開放状態を示
し、このスタッカ30の上部一側に取付けた蝶番92を
傾動支点にスタッカを開閉許容したL形状の蓋93を設
け、この蓋93を開口操作することによりスタッカ30
の内部を大きく開放して、この内部に紙幣A…を容易に
装填あるいは取出し操作することができる。また、この
第1スタッカ30のスタッカ通過ラインL4 でジャムが
発生した場合も、同様に蓋93を開口操作することでジ
ャム紙幣Aaや残留紙幣を容易に取除くことができる。
【0041】次に、搬送系で発生したジャム紙幣や流通
に不適な鑑別不良紙幣を回収する回収箱26について説
明する。この回収箱26は、流通に不適な損券紙幣を鑑
別したとき、また集積不能や出金不能を誘起するスキュ
紙幣が発生したとき、上部搬送ラインL1 より分岐搬送
してこの回収箱26に回収処理する。また、この回収箱
26の内部は、図15に示すように、損券紙幣回収部2
6aと取忘れ紙幣回収部26bとに区画形成して分離回
収するように構成し、さらに紙幣処理装置21の上部一
側に着脱許容して設けている。この着脱構成により容易
に搬送ラインを露出させてジャム紙幣等の取除き作業を
容易化している。
【0042】また、この回収箱26は紙幣回収機能だけ
でなく、図16および図17に示すように、回収箱26
の着脱対応する下面から側面にかけての着脱対応面を片
側の挟持搬送面26cに設定し、これに挟持搬送ベルト
94,95や搬送ローラ96をそれぞれ対設して運用搬
送ラインL3 の一部を形成している。またこの場合、挟
持搬送面26cは凹凸形成して、これに対設される挟持
搬送ベルト94,95や搬送ローラ96とのオーバラッ
プ形の挟持搬送作用を施して紙幣Aに安定した挟持搬送
力を与えている。このように、回収箱26等の外壁面を
搬送部材として有効利用することにより、紙幣の搬送系
を、より一層簡素化および小型化することができる。
【0043】図18はこの発明の他の実施例の紙幣処理
装置181を示し、この紙幣処理装置181は既述した
3金種を取扱い許容した紙幣処理装置から2金種のスタ
ッカ182,183を取扱うように金種変更した場合で
あって、このときは取外したスタッカの位置に搬送通過
ラインL5 を備えた通過搬送装置184を取付けるだけ
で、直ちに2金種利用の紙幣処理装置181に切換える
ことができる。また、再交換すれば、3金種利用に再変
更でき、運用側の用途が確実に広がる。
【0044】図19はこの発明の他の実施例の紙幣処理
装置191を示し、この紙幣処理装置191は搬送系の
縮小化に伴って内部スペースを小さくできるため、既存
の外形寸法のままで大容量スタッカ192…を内部構成
することができる。
【0045】図20はこの発明のスタッカを紙幣出金機
201に適用した実施例を示し、この紙幣出金機201
は出金口202と連通する内方に回収箱203と、金種
別の各スタッカ204〜206を連設し、各スタッカ2
04〜206内の上部空間に内蔵した水平方向の各スタ
ッカ通過ラインL6 …と回収箱203の上部に形成した
紙幣通過ラインL7 とを接続して、外部の出金口202
に水平方向に一直線上に連通する出金搬送ラインL8 を
形成している。
【0046】このように構成された紙幣出金機201の
場合は、出金搬送ラインL8 に屈曲や分岐のない搬送に
適した一直線上の搬送ラインとなって簡単に構成できる
ため、搬送構造が著しく簡素化して小型化および低コス
ト化を図ることができる。
【0047】上述のように、入出金取引時に一時保留部
で一時保留した入金紙幣あるいは出金紙幣を取引確定後
にそのまま一括して入出金口へと即座に移し替えて搬送
処理できるため、搬送距離の短縮および搬送処理時間の
短縮が図れる。また、金種別収納部の内部空間を収納機
能だけでなく搬送ライン兼用の通路機能に有効利用でき
るため、搬送ライン全体の配置スペースを縮小して紙幣
処理装置を小型化することができる。また、紙幣の搬入
口と搬出口を搬送ラインの一部に兼用できるため、装置
の小型化と同時に搬入出部材の共通利用化に伴って搬送
部品点数の削減が図れ、それゆえ搬送系の簡素化および
低コスト化を図ることができ、さらに搬送ラインの屈曲
部分や搬送分岐箇所が少なくなるため、ジャム抑制効果
が高まる。また、このような紙幣処理装置を備えてAT
Mや紙幣出金機等を構成した場合は、装置全体の小型化
が図れ、さらに既存の外形寸法のままで大容量スタッカ
に変更することができる。
【0048】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の取引処理装置は、実施例のATM
11と紙幣出金機201とに対応し、以下同様に、金種
別収納部は、各スタッカ30〜32,182,183,
204〜206に対応し、搬送ラインは、上部搬送ライ
ンL1 と下部搬送ラインL2 に対応し、通過案内手段
は、スタッカ通過ラインL4 ,L6 を構成する振分け板
84、各ローラ83,85,86,87、固定通過ガイ
ド板88、可動通過ガイド板89等の部材に対応する
も、この発明は上述の実施例の構成のみに限定されるも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のATMの外観斜視図。
【図2】この発明のATMに内蔵される紙幣処理装置を
示す内部構成図。
【図3】この発明の紙幣処理装置の入金処理動作を示す
搬送説明図。
【図4】この発明の紙幣処理装置の収納処理動作を示す
搬送説明図。
【図5】この発明の紙幣処理装置の出金処理動作を示す
搬送説明図。
【図6】この発明の紙幣処理装置の分配処理動作を示す
搬送説明図。
【図7】この発明の紙幣処理装置の精査処理動作を示す
搬送説明図。
【図8】この発明のスタッカの紙幣搬送通過状態を示す
搬送説明図。
【図9】この発明のスタッカ内部の搬送機構を示す平面
図。
【図10】この発明のスタッカの紙幣集積状態を示す搬
送説明図。
【図11】この発明のスタッカの紙幣繰出し状態を示す
搬送説明図。
【図12】この発明のスタッカの紙幣の逆転搬送通過状
態を示す搬送説明図。
【図13】この発明のスタッカの紙幣の逆転集積状態を
示す搬送説明図。
【図14】この発明のスタッカの蓋開口状態を示す要部
側面図。
【図15】この発明の紙幣処理装置の回収箱の着脱状態
を示す内部側面図。
【図16】この発明の回収箱の挟持搬送面を示す側面
図。
【図17】この発明の回収箱の挟持搬送面を示す要部断
面図。
【図18】この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示す
少金種対応形の内部構成図。
【図19】この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示す
大容量形の内部構成図。
【図20】この発明の他の実施例を示す紙幣出金機に適
用した内部構成図。
【図21】従来の紙幣処理装置の入金処理動作を示す搬
送説明図。
【図22】従来の紙幣処理装置の収納処理動作を示す搬
送説明図。
【図23】従来の紙幣処理装置の出金処理動作を示す搬
送説明図。
【図24】従来の紙幣処理装置の分配処理動作を示す搬
送説明図。
【図25】従来の紙幣処理装置の搬送ラインの開放状態
を示す内部構成図。
【符号の説明】
11…ATM 21,181,191…紙幣処理装置 30〜32,182,183,192,204〜206
…スタッカ A…紙 幣 L4 ,L6 …スタッカ通過ライン La…搬入口 Lb…搬出口 83…取込みローラ 84…振分け板 85…送出しローラ 86…繰出しローラ 87…分離ローラ 88…固定通過ガイド板 89…可動通過ガイド板 201…紙幣出金機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野本 竜一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 久保 一郎 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部の入出金口と内部の金種別収納部とを
    搬送ラインで接続して紙幣を入出金処理する紙幣処理装
    置であって、上記入出金口に接続される搬送ラインの出
    金対応側の接続位置に一時保留部を介して搬送ラインを
    入出金口に接続して設け、金種別収納部には、搬送され
    て来た紙幣を搬入する搬入口と、収納紙幣を搬出する搬
    出口および搬入口より搬入した紙幣を搬出口へと通過案
    内する通過案内手段を設けた紙幣処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の紙幣処理装置を備えた取引
    処理装置。
JP4067896A 1996-02-01 1996-02-01 紙幣処理装置および取引処理装置 Pending JPH09208134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4067896A JPH09208134A (ja) 1996-02-01 1996-02-01 紙幣処理装置および取引処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4067896A JPH09208134A (ja) 1996-02-01 1996-02-01 紙幣処理装置および取引処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09208134A true JPH09208134A (ja) 1997-08-12

Family

ID=12587200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4067896A Pending JPH09208134A (ja) 1996-02-01 1996-02-01 紙幣処理装置および取引処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09208134A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1926057A1 (en) 2006-11-24 2008-05-28 Hitachi-Omron Terminal Solutions, Corp. Bill depositing/withdrawing apparatus and method of controlling the same
JP2008123072A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙幣取扱装置
CN103255979A (zh) * 2013-01-16 2013-08-21 深圳市怡化电脑有限公司 钞箱防护罩
WO2014097795A1 (ja) * 2012-12-20 2014-06-26 沖電気工業株式会社 紙葉類取扱装置
CN104268982A (zh) * 2014-09-01 2015-01-07 深圳怡化电脑股份有限公司 便于清分处理的现金存取款机
EP2807636A4 (en) * 2012-01-23 2015-06-03 Nippon Kinsen Kikai Kk DOCUMENT RECYCLING BAC
RU2598305C1 (ru) * 2012-12-20 2016-09-20 Оки Электрик Индастри Ко., Лтд. Устройство для манипулирования бумажными листами
EP3089124A1 (en) * 2015-04-27 2016-11-02 LG CNS Co., Ltd. Financial device

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123072A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙幣取扱装置
EP2116980A1 (en) 2006-11-24 2009-11-11 Hitachi-Omron Terminal Solutions, Corp. Method of controlling a bill depositing/ withdrawing apparatus
US7708192B2 (en) 2006-11-24 2010-05-04 Hitachi-Omron Terminal Solutions, Corp. Bill depositing/withdrawing apparatus and method of controlling the same
EP1926057A1 (en) 2006-11-24 2008-05-28 Hitachi-Omron Terminal Solutions, Corp. Bill depositing/withdrawing apparatus and method of controlling the same
EP2807636A4 (en) * 2012-01-23 2015-06-03 Nippon Kinsen Kikai Kk DOCUMENT RECYCLING BAC
RU2598305C1 (ru) * 2012-12-20 2016-09-20 Оки Электрик Индастри Ко., Лтд. Устройство для манипулирования бумажными листами
WO2014097795A1 (ja) * 2012-12-20 2014-06-26 沖電気工業株式会社 紙葉類取扱装置
US9731926B2 (en) 2012-12-20 2017-08-15 Oki Electric Industry Co., Ltd. Paper sheet handling device
CN103255979A (zh) * 2013-01-16 2013-08-21 深圳市怡化电脑有限公司 钞箱防护罩
CN103255979B (zh) * 2013-01-16 2017-05-03 深圳怡化电脑股份有限公司 钞箱防护罩
CN104268982B (zh) * 2014-09-01 2017-07-28 深圳怡化电脑股份有限公司 便于清分处理的现金存取款机
CN104268982A (zh) * 2014-09-01 2015-01-07 深圳怡化电脑股份有限公司 便于清分处理的现金存取款机
EP3089124A1 (en) * 2015-04-27 2016-11-02 LG CNS Co., Ltd. Financial device
CN106097554A (zh) * 2015-04-27 2016-11-09 乐金信世股份有限公司 金融设备
US9997028B2 (en) 2015-04-27 2018-06-12 Lg Cns Co., Ltd. Financial device
CN106097554B (zh) * 2015-04-27 2019-05-10 艾泰克Ap 有限公司 金融设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313472B2 (ja) 現金処理システム
JP3418896B2 (ja) 紙葉類収納繰出し装置および紙葉類処理装置
JPH09208134A (ja) 紙幣処理装置および取引処理装置
JP3202554B2 (ja) 紙幣入出金装置
WO2014061594A1 (ja) 搬送ユニット付き紙葉類取扱装置
JP2525361B2 (ja) 紙幣入出金処理機
JP4892774B2 (ja) 紙幣出金ユニット
JP2010015336A (ja) 紙幣処理装置
JPH09208082A (ja) 紙葉類処理装置および取引処理装置
JP4860221B2 (ja) 紙幣入出金機
JP3120397B2 (ja) 自動取引装置
JPH09227011A (ja) 紙葉類の搬送装置および紙幣入出金機
JP2516660Y2 (ja) 紙幣処理装置の一時集積機構
JP3475661B2 (ja) 紙葉類処理装置および取引処理装置
JP2708609B2 (ja) 入出金機における紙幣締上げ収集処理装置
JPH05324982A (ja) 紙幣処理装置
JPS62204397A (ja) 窓口用紙幣取扱い装置
JP2669709B2 (ja) 入出金機の途中収集制御処理装置
JPS6278694A (ja) 現金通帳類搬送システム
JP2523211B2 (ja) 入出金機における締上げ収集処理装置
JPH09227006A (ja) 紙葉類の搬送装置
JPH06290330A (ja) 紙幣処理装置
JP2535646B2 (ja) 入出金機における入金制御処理装置
JP2020160644A (ja) 紙幣処理装置
JP3493445B2 (ja) 紙葉類処理方法およびその装置並びに取引処理装置