JPH09206309A - 内視鏡用高周波切開装置 - Google Patents
内視鏡用高周波切開装置Info
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Abstract
き、かつ作動性が良い内視鏡用高周波切開装置を提供す
る。 【解決手段】 内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿通
可能なシース15には切開処置を行うための導電性ワイ
ヤが挿通されるワイヤルーメンと、ガイドワイヤ及び/
又は液体の注入等に使用される多目的ルーメン17b
と、シース15の柔らかすぎるのを補強するための補強
ワイヤ18が挿通される補強ルーメン17cとが形成さ
れている。補強ワイヤ18はシース基端部からシース先
端部15dの基端のすぐ手前まで挿通され、この補強ワ
イヤ18により処置具挿通チャンネル内等に挿通する場
合の挿入性を向上し、かつシース先端部15dは十分に
柔らかくしてナイフ部20による切開処置を行い易くし
ている。
Description
内に挿入し、生体組織、特には、十二指腸乳頭括約筋を
高周波電流により切開する内視鏡用高周波切開装置に関
する。
685号公報に開示された高周波切開具がある。このよ
うな高周波切開具は、チューブのルーメン内に挿入され
た導電性のワイヤを、チューブ先端部の外壁面に露出さ
せてナイフ部を形成したもので、手元側の操作により導
電性ワイヤを引張ることで、チューブ先端部を弓状に湾
曲させ、ナイフ部を治療部位に押し当てて高周波電流に
より切開を行うものである。このような高周波切開具は
チューブ先端部の湾曲を容易にするため、比較的柔らか
いチューブを用いている。
された器具があり、この器具は括約筋の切開方向を制御
するために、チューブの1つのルーメン内の先端部分か
ら基端部分の範囲にかけて長方形断面の強化手段を設け
ている。
び特開平5−68685号公報に開示された高周波切開
具において、手元側の操作により導電性ワイヤを引張
り、チューブ先端部を弓状に湾曲させるときに、チュー
ブが柔らかいので多少は湾曲し易くなるが、チューブが
全長に亘って軸方向に撓んでしまうため、導電性ワイヤ
とチューブのルーメンとの摩擦抵抗により、チューブ先
端部の湾曲が容易に行えないという作動性の問題があっ
た。
処置具挿通チャンネルや、体腔内の細い管腔内に押し込
むときにも、チューブが軸方向に撓んでしまい、手元の
チューブの押し込み操作が先端部にうまく伝わらず、挿
入性が悪くなるという問題があった。
を用いて、十二指腸乳頭括約筋を切開するいわゆるES
Tを行う場合、一般的には、湾曲機構や、処置具起上装
置を備えた後方斜視型の内視鏡と共に使用される。
鏡の湾曲操作により乳頭を正面視する。次に、内視鏡の
処置具挿通用チャンネルより、内視鏡用高周波切開具を
挿入し、内視鏡の処置具起上装置の操作や、湾曲操作に
より、内視鏡用高周波切開具を乳頭から胆管内に挿入す
る。そして、内視鏡用高周波切開具の手元側の操作によ
り、導電性ワイヤを引っ張り、チューブ先端部を弓状に
湾曲させ、ナイフ部を乳頭括約筋位に押し当てて高周波
電流により切開を行う。
た、図6における内視鏡像を図8に示す。図6に示すよ
うに、乳頭を正面視するためには、解剖学的見地から、
内視鏡の湾曲部を、その湾曲の中心が内視鏡の視野方向
にくるように湾曲させる必要がある。また、内視鏡用高
周波切開具を内視鏡の視野範囲内に入れ、かつ、先端部
を胆管内に挿入し易くするために、処置具起上装置の操
作で、内視鏡用高周波切開具を内視鏡の視野方向に起立
させる必要がある。
無く安全に施行するために、紙面の上方向、いわゆる内
視鏡視野内の12時方向に切開を加える必要がある。従
って、図6に示すように、ESTを施行する際、内視鏡
の湾曲方向、及び処置具起立装置による内視鏡高周波切
開具の起立方向、そして、チューブ先端のナイフ部が、
ほぼ同一平面上に置かれ、かつ、内視鏡高周波切開具の
チューブ先端部が、ナイフ部を内側に向けた湾曲形状を
呈することになる。
て、医師らは、チューブ先端にナイフ部が内側に向くよ
うに曲がり癖を付けることで、内視鏡高周波切開具を内
視鏡先端から出したときに、ナイフ部の向きが内視鏡の
視野内12時の方向を向いて出るように工夫している。
つまり、内視鏡の湾曲形状と、処置具起立装置の向きに
対して、チューブの曲がり癖を合致させることで、ナイ
フ部の向きを安定性が図れるというものである。
がり癖作業は、毎回安定しておこなえず、したがって、
内視鏡に対するナイフ部の方向性が安定しないという問
題点があった。
器具における、チューブのルーメン内に設けられた強化
手段を、特開平5−7597及び特開平5−68685
のような内視鏡高周波切開具に適合させた場合、チュー
ブ全長に亘って、硬く補強されるため、前述の内視鏡高
周波切開具のチューブ全長の撓みによる作動性、挿入性
の問題が幾分は解消されると考えられる。
における強化部材による、チューブ曲がり方向規制によ
り、内視鏡の湾曲形状と、処置具起立装置の向きに対し
て、チューブの曲がる方向が合致するため、ナイフ部の
方向性の問題が解決されると考えられる。
具では、チューブ先端のナイフ部のルーメン内にも強化
部材が設けられているため、チューブ先端部を弓状に湾
曲させるときに、強化部材が曲げの抵抗(曲げを妨げる
抵抗)となり、結局は、チューブ先端部の湾曲が容易に
行えないという作動性の問題が解決されない。
ブ先端を乳頭から胆管内に挿入する際に、乳頭部付近
や、胆管内壁に損傷を与え易く、穿孔や、出血等の重大
な合併症を生じる危険性が高くなり、安全性に問題が出
てくる。
で、従来の技術の問題点を解消し、作動性が良く、チャ
ンネル又は、生体内への挿入性を向上でき、生体に損傷
を与えない安全性に優れた内視鏡用高周波切開装置を提
供することを目的とする。
る安定したナイフ部の方向性をもつ内視鏡用高周波切開
装置を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、手技が容易な内視鏡用高周波切開装置を提供するこ
とにある。
ンネル内を挿通可能な電気絶縁性シースのシース本体内
に軸心方向に向けて延設された内腔が複数形成され、1
つの内腔によって導電性ワイヤが挿通される導電性ワイ
ヤルーメン、他の少なくとも1つの内腔によって前記シ
ース本体を補強するための補強部材を設けた補強ルーメ
ンがそれぞれ形成されるとともに、前記シース本体の先
端部近傍の外周面に形成されたワイヤ導出口から前記導
電性ワイヤが前記シース本体の外部側に導出され、前記
導電性ワイヤにおける前記シース本体の外部側の露出部
によって高周波切開用のナイフ部が形成される内視鏡用
高周波切開装置において、前記補強部材を、前記シース
本体の基端部近傍から基端部側の前記ワイヤ導出口近傍
までの範囲に設けたことを特徴とする。
で、作動時のシースの撓みを防止し、良好な作動性を確
保できる。また、細い管腔もしくは内視鏡のチャンネル
への挿入、押し込み時にもシースが過度に撓んでしまう
ことなく、良好な挿入性を確保できる。更に、シースの
ナイフ部分は柔らかいので、シース先端の湾曲が容易に
行え、より良好な作動性を確保できる。また、シース先
端部も柔らかいため、生体に損傷を与えず、安全にこの
装置を使用することができる。
挿通可能な電気絶縁性シースのシース本体内に軸心方向
に向けて延設された内腔が複数形成され、1つの内腔に
よって導電性ワイヤが挿通される導電性ワイヤルーメ
ン、他の少なくとも1つの内腔によって前記シース本体
を補強するための補強部材を設けた補強ルーメンがそれ
ぞれ形成されるとともに、前記シース本体の先端部近傍
の外周面に形成されたワイヤ導出口から前記導電性ワイ
ヤが前記シース本体の外部側に導出され、前記導電性ワ
イヤにおける前記シース本体の外部側の露出部によって
高周波切開用のナイフ部が形成される内視鏡用高周波切
開装置において、前記補強部材を、前記シース本体の基
端部近傍から基端部側の前記ワイヤ導出口近傍までの範
囲に設けるとともに、前記補強部材を設けた部分のシー
スを曲げたときに、前記ナイフ部と前記シースの中心軸
を結んで形成される第1平面に沿った曲げ抵抗よりも前
記シースの中心軸を通り、前記第1平面に垂直方向を向
いた第2平面に沿った曲げ抵抗の方が大きくなるよう、
前記補強部材を前記シースの中心軸に対して、偏らせて
設けたことを特徴とする。
入性、安全性が確保できるだけではなく、補強部材によ
りナイフ基端部シースの曲げ方向が規制させるため、内
視鏡に対する、安定したナイフの方向性を実現すること
ができる。
を図1〜図8を参照して説明する。図1は高周波電流を
用いて体腔内の生体組織、特には十二指腸乳頭括約筋を
切開する(いわゆるEST)内視鏡用高周波切開装置全
体の外観を示し、図2はシースの先端側の構造を断面図
で示し、図3は図2のA−A線断面及び図4のD−D線
断面を拡大して示し、図4は図3(A)のC−C線断面
でシースの先端側の構造を示し、図5はシースの手元側
の断面構造及びE部を拡大して示し、図6ないし図8は
経内視鏡的に切開する作用の説明図を示す。なお、図2
は図3(A)のB−B線の縦断面でのシースの先端側を
示す。また、図8は図6における実際の内視鏡画像を示
す。
態の内視鏡用高周波切開装置(以下、単に切開装置とも
記す)11は内視鏡12(図6、図7及び図20参照)
の図示しない処置具挿通チャンネルを通して患者の体内
に挿入される可撓性を有する細径の挿入部13と、この
挿入部13の基端部側に配設され、患者の体外で術者が
この切開装置11を操作するための手元側の操作部14
とから構成されている。
すように電気的に絶縁性を有する部材で形成されたシー
ス15で構成されている。この電気的絶縁性のシース1
5の本体(つまり、シース本体)15aは、電気的に絶
縁性を有すると共に、熱可塑性を有する樹脂、例えばP
TFE,FEP等のフッ素系樹脂製で形成されており、
本実施の形態では3つのルーメン(内腔)を有する可撓
性の多孔チューブによって形成されている。
ース本体15a内には金属製ワイヤ等、導電性を有する
導電性ワイヤ16を挿通するワイヤルーメン17aと、
図示しないガイドワイヤの挿通及び/又は液体(特に造
影剤)の注入に差し障りのない(支障のない)十分な内
径を有する多目的ルーメン17bと、シース本体15a
を補強するための補強ワイヤ18を挿通する補強ルーメ
ン17cとの3つのルーメンが設けられ、それぞれ軸心
方向(つまり、シース本体15aの長手方向)に向けて
延設されている。
メン17a内には図2に示すように導電性ワイヤ16が
挿通され、多目的ルーメン17b内にはガイドワイヤが
挿通されたり、或いは液体が注入される送液路が形成さ
れるようになっており、多目的ルーメン17bの先端は
開口している。
等の補強部材、より具体的には細径でも硬度が大きいス
テンレス製の補強ワイヤ18が、シース基端部(図5
(C)参照)から、図4に示すシース先端部15dのす
ぐ基端まで挿通されて、固定されている。
が、補強ワイヤ18の先端側の位置とナイフ部20との
軸心方向における相対的な位置関係を分かりやすくする
ために2点鎖線でナイフ部20を示した(他の図11、
図15、図16でも同様の意味で2点鎖線でナイフ部2
0を示している)。
製の補強ワイヤ18は細径でもその硬度が大きいので、
十分に小さな外径の補強ワイヤ18によって、シース本
体15aの撓み易さの度合い(撓み性、或いは柔らかさ
とも記す)を十分に調整できる。このため、シース本体
15aの断面における補強ルーメン17c及び補強ワイ
ヤ18の断面積は十分小さくても済むメリットがある。
はX線不透過の機能も有し、X線照射の下でシース本体
15a(より厳密には補強ワイヤ18)の位置の確認も
行うことができる。
15a内に補強ルーメン17cを設けて、補強ワイヤ1
8を挿通してシース本体15aの柔らかすぎる(或いは
撓みすぎる)のを適度の柔らかさとなるように補強して
いる。
置具挿通チャンネル内とか細い体腔内に挿通する際に座
屈し易いようなシースの場合に対しても、過度の撓み易
さをより少なくして適度の撓み性を有するシース15に
し、内視鏡12の細い処置具挿通チャンネル或いは生体
内に挿入する場合にも、シース本体15aの手元の押し
込み操作がシース先端部15dまで十分に伝えられて、
シース15が座屈することなく容易に挿通できる挿入性
を確保していることが特徴となっている。
ないため、シースが柔らかく、生体内に挿入する際の生
体への損傷が防止でると共に、シース先端部15dを湾
曲させてナイフ部20を形成させる際に、容易に湾曲操
作(作動が行えるという特徴を有している。
シース先端部15dの外周面にはワイヤルーメン17a
を挿通可能とする2つのワイヤ導出口19a、19bが
形成されている。これらのワイヤ導出口19a、19b
はシース本体15aの軸方向に沿って前後2か所の位置
に設けている。
ン17a内に挿通された導電性ワイヤ16の先端側は、
シース先端部15dに設けた2つのワイヤ導出口19
a、19bからシース本体15aの外部側に導出され、
このシース本体15aの外部側に露出されたワイヤ露出
部16aによって高周波切開用のナイフ部20が形成さ
れるようになっている。なお、本明細書では、図2に示
すようにシース15の先端面からナイフ部20の後端ま
でをシース先端部15dと呼ぶ。
具体的にはステンレス製の可撓性ワイヤである。この導
電性ワイヤ16の先端部は金属製、より具体的には、ス
テンレス製、金属、銀製、プラチナ製、タングステン製
のX線不透過パイプ(X線不透過部材でパイプ形状にし
たもの)21の内腔に挿入され、固着剤(より具体的に
は半田付、ろう付、接着)、あるいは溶着(特には、レ
ーザ溶接、プラズマ溶接)などの手段により、固定され
ている。
はシース本体15aのワイヤルーメン17aの内径寸法
よりもわずかに大きくなるように設定されている。そし
て、このX線不透過パイプ21は前方のワイヤ導出口1
9aよりも更に先端側のワイヤルーメン17a内に圧
入、または接着等の手段により固定されている。
ース本体15aの中間部の外径寸法D1 よりも小さい外
径寸法D2 を有する細径部15bが形成され、挿入など
し易くしている。
外周面には図1に示すように複数のマーキングが施され
たマーキング部22がシース本体15aの軸心方向に沿
って形成されており、このマーキング部22により概略
の長さの把握ができるようにしている。
説明する。この操作部14には図1及び図5(A)に示
すように略Y字状の連結部材23が設けられている。こ
の連結部材23の先端部側には共通連結部23aが設け
られ、後端部側は2つに分岐した分岐連結部23b、2
3cが設けられている。そして、共通連結部23aの管
腔内に挿入部13の基端部側が挿入されて連結されてい
る。
3bの後端に操作部本体24が固定されている。この操
作部本体24には、スライダ25がこの操作部本体24
の長手方向にスライドして移動可能に装着されている。
さらに、このスライダ25には導電性ワイヤ16の基端
部が導電性の操作パイプ26(図5(B)参照)及び導
電性のプラグ27を介して固定されている。
を介して高周波電源装置に接続され、フットスイッチ等
をONすることにより高周波電源装置から高周波電流が
導電性ワイヤ16に流れ、ナイフ部20で生体組織を切
開することができる。
ようにシース本体15aのワイヤルーメン17aに連通
され、操作パイプ26が前後に移動可能な操作パイプル
ーメン28と、図5(A)に示すようにシース本体15
aの多目的ルーメン17bに連通する分岐多目的ルーメ
ン29とが形成されている。なお、シース本体15aの
後端付近は多目的ルーメン17bの周囲の壁部が切り欠
かれて外側の分岐多目的ルーメン29と連通している。
材23の一方の分岐連結部23b側に形成され、分岐多
目的ルーメン29は連結部材23の他方の分岐連結部2
3c側に形成されている。さらに、分岐多目的ルーメン
29の末端部には、造影剤などを注入する注射筒を着脱
自在に固定するために雌ルアー口金30が設けられてい
る。また、この雌ルアー口金30にはガイドワイヤを挿
通することも可能で、ガイドワイヤの挿通により目的部
位への挿通を容易に行う場合にも利用される。
ける補強ルーメン17cを通る断面を示している。本実
施の形態ではこの図5(C)に示すシース本体15aの
後端のシース基端部15cから、図4に示すシース先端
部15dのすぐ基端部まで補強ルーメン17c内に補強
ワイヤ18が挿通されている。
11の作用を、経内視鏡的に体腔内に挿入し、生体組
織、特に十二指腸乳頭部のような管腔部出口を高周波電
流により切開する場合で説明する。
されていない状態では操作部14のスライダ25が操作
部本体24に対して前端側に移動させた待機位置で保持
される。この時、シース本体15aの先端部は略直線状
に伸張された状態で保持される。
15cm程度の範囲まで、ナイフ部20が内側を向くよ
うに略円弧状に曲がり癖をつける。
二指腸41内に挿入された内視鏡12の内視鏡挿入部3
1内に設けられた図示しない処置具挿通チャンネルに切
開装置11の挿入部13を挿入し、内視鏡挿入部31の
先端部32に設けられた処置具挿通チャンネルの先端開
口部から切開装置11の挿入部13を外部側に突出させ
る。
の曲がり癖をつけることによって、内視鏡挿入部31の
先端部32の湾曲形状と、処置具起立装置32aの向き
に対して、この曲がり癖の向きが合致し、図8に示すよ
うに、ナイフ部20の向きが内視鏡の視野内の12時の
方向(紙面における上方向)に向いて突き出すことがで
きる。
向に補強ワイヤ18が設けてあり、補強ワイヤ18を設
けていない場合よりも撓みにくくしているので、内径が
小さい処置具挿通チャンネルの場合でも、挿入時、シー
ス本体aの手元の押し込みがシース先端部15dなで十
分に伝えられ、シース本体15aが座屈してしまうこと
なく、シース本体15aを簡単かつ短時間に挿通するこ
とができる。
湾曲操作、先端部32の先端開口部に設けられた処置具
起上装置32aの起上操作、または、切開装置11の挿
入部13全体の押し引き操作により、切開装置11の挿
入部13の先端部を乳頭42から胆管43内に挿入す
る。
位置するシース本体15aや、内視鏡12の処置具挿通
チャンネルから出ているシース部分の撓みが少なくな
り、シース本体15aの手元の押し込みがシース先端部
15dまで十分に伝えられ、シース本体15aが座屈す
ることなく内径の小さい乳頭内にも、簡単に挿入するこ
とができる。
ないため、シースが柔らかく、乳頭付近や胆管43内壁
に損傷を与えることなく、穿孔や、出血の合併症を伴う
危険性が少ない。
連結部23c側の雌ルアー口金30に図示しない注射筒
を取付ける。そして、この注射筒から注入される造影剤
を分岐多目的ルーメン29及びシース本体15aの多目
的ルーメン17bを通して胆管43内に送り、胆管43
内の造影を行う。
のマーキング部22を目安にして、シース本体15aの
乳頭42への挿入深さを調整する。この場合にもシース
本体15aの手元の押し込みがシース先端部15dまで
十分に伝えられるため、容易に挿入することができる。
本体24に対して後端側に移動させる。このスライダ2
5の操作にともない導電性ワイヤ16が手元側に引っ張
られるように操作されるので、シース本体15aの先端
部が図6に示すように略円弧状に湾曲し、その結果、シ
ース本体15aの外部側に露出されたワイヤ露出部16
aが弓の弧状に限られてナイフ部20が形成される。
出部16a)は補強ワイヤ18により補強されていない
ため、シースが柔らかく、シース本体15aの先端部が
湾曲する際、容易に湾曲でき、良好な作動性が実現でき
る。
ライダ25を操作部本体24に対して先端側に移動させ
ると、図7に示すように、導電性ワイヤ16が押され、
円弧状のナイフ部20が形成される。
フ部20を形成後、ナイフ部20に高周波電流を通電
し、図8での紙面の上方向(内視鏡12の視野内の12
時方向)に乳頭括約筋を切開する。切開が終了したら、
スライダ25を元の位置に戻し、切開装置11を内視鏡
12の処置具挿通チャンネルから引き抜く。
本実施の形態によれば、シース本体15aの撓み性を補
強ワイヤ18で補強して撓み性がより少ない適度の撓み
性にしているので、内視鏡12の処置具挿通チャンネル
内や細い管腔内への挿入時、シース本体15aの手元の
押し込みがシース先端部15dまで十分に伝えられ、挿
入性の向上を実現することができる。
18により、シース基端部からシース先端部15dのす
ぐ基端部側のワイヤ導出口付近まで補強され、シース先
端部15dは補強されておらず、シースが補強部分より
も柔らかいので、生体内に挿入する際の、生体への損傷
を防止できると共に、シース先端部15dを湾曲する
際、容易に湾曲でき、良好な作動性を実現できる。
ワイヤを入れるだけで形成できるので、簡単に組立がで
き、安価に製作することができる。また、この補強ワイ
ヤ18としてステンレスワイヤ等のX線不透過の部材と
することにより、X線照射下でのシース本体15aの位
置確認も行うことができる。
15aの撓み性を補強ワイヤ18で補強して撓み性がよ
り少ない適度の撓み性にできるので、十分に細径のシー
ス本体の場合にも挿入の際に座屈が発生することを有効
に防止できる。このため、より細径にしたシース本体の
場合でも、座屈することなく、処置具挿通チャンネル内
等に挿通して切開処置を施すことが可能になる。この場
合、より小さい内径の処置具挿通チャンネルの内視鏡1
2で使用でき、内視鏡挿入部31の外径が小さいもので
も使用できる(内視鏡挿入部31としてより細径のもの
が使用できるので、挿入の際の患者に与える苦痛を軽減
できるし、挿入使用できる範囲(使用部位)を拡大でき
る)。
実施の形態を図9〜図12を参照して説明する。図9は
シースの先端側の構造を断面図で示し、図10(A),
(B)は図9のA′−A′線断面及び図11のD′−
D′線断面を拡大して示し、 図11は図10(A)の
H−H及びI−I穿断面でシースの先端側の構造を示
し、図12は本実施の形態の切開装置の先端部を斜め方
向から見た外観図を示している。なお、図9は図10
(A)のF−F線の縦断面でのシースの先端側を示して
いる。
は、本実施の形態ではシース15には2つの補強ルーメ
ン17c,17dが形成され、その中に各々補強ワイヤ
18a,18bを挿通して補強したものである。
の基端から図11に示すようにナイフ部20のすぐ手前
の部分まで挿入したものである。
0と、シース15の中心軸Pを結んで形成される平面を
Q平面とし、また前記中心軸Pを通り、前記Q平面に垂
直方向を向いた平面をR平面としたとき、この2つの補
強ワイヤ18a,18bにより、補強ワイヤを設けた部
分のシース15を曲げた際、Q平面に沿った曲げ抵抗よ
りも、R平面に沿った曲げ抵抗の方が大きくなるように
2つの補強ワイヤ18a,18bの配置を偏らせて配置
している。
(B)の断面図から分かるように、ナイフ部20を含む
平面となるQ平面に沿って(或いはQ平面上で)シース
本体15aを曲げる際の曲げ抵抗よりも、このQ平面に
垂直で中心軸を含むR平面に沿って(或いはR平面上
で)シース本体15aを曲げる際の曲げ抵抗の方が大き
くなるように、2つの補強ワイヤ18a,18bをR平
面に近くなるように(或いはR平面からの距離が、Q平
面からの距離より小さくなるように)偏らせて配置して
いることが特徴となっている。
の場合と同様に、まず、シース本体15aの先端から1
5cm程度の範囲まで、ナイフ部20が内側を向くよう
に略円弧状に曲がり癖をつける。あるいは、この曲がり
癖をつける作業を省略しても良い。次に、操作部14の
スライダ25の操作により、シース本体15aの先端部
を略円弧状に数回湾曲させることで、シース先端部15
dに曲がり癖をつける。
様に内視鏡12に挿入し、処置具挿通チャンネルの先端
開口部から外部側に突出させる。この場合、前述のシー
ス15の曲げ抵抗の違いにより、図12に示すR平面に
沿った曲がりはなく、Q平面に沿って、シース15が曲
げられる。従って、内視鏡挿入部31の先端部32の湾
曲形状と、処置具起立装置32aの向きに対して、シー
スの曲がり方向が規制され、図8に示すように、ナイフ
部20の向きが内視鏡12の視野内の12時の方向(紙
面における上方向)に向いて出すことができる。よっ
て、第1の実施の形態よりも、より正確なナイフ部20
の方向安定性が得られる。
の効果に加え、以下のような効果がある。2つの補強ワ
イヤ18a,18bの配置により、シース15の曲げ方
向を規制されるため、内視鏡12の視野に対して、必ず
12時の方向に突出し、安定したナイフ部20の方向性
を実現することができる。よって、合併症なく、安全に
ESTを施行できるという効果を有する。
実施の形態を図13〜図16を参照して説明する。図1
3はシースの先端側の構造を断面図で示し、図14
(A),(B),(C)は図13のA″−A″線断面、
図15のD″−D″線断面、及び図16のG−G線断面
を拡大して示し、 図15は図14(A)のH′−H′
線断面でシースの先端側の構造を示し、図16は図14
のI′−I′線断面でシースの先端側の構造を示す。な
お、図13は図14(A)のF′−F′線縦断面でのシ
ースの先端側を示している。
は、本実施の形態ではシース15には2つの補強ルーメ
ン17c,17dが形成され、その中に各々長さの異な
る補強ワイヤ18a、18bを挿通して補強したもので
ある。
ら図15に示すようにシース15の先端面からL1の長
さの位置まで挿通されている。また、補強ワイヤ18b
はシース15の基端から図16に示すようにシース15
の先端面からL2の長さの位置まで挿通されている。こ
こでL1とL2の長さが異なる。
とほぼ同じである。本実施の形態は以下の効果がある。
2本の補強ワイヤ18a,18bを挿通し、かつ挿通し
ている長さが異なるので、シース15の硬さを段階的に
変えられるという効果がある。より、具体的には内視鏡
の処置具挿通チャンネル内等に挿通する場合に対して
は、シース15の先端側よりも後方側が座屈し易い。
の後端側は2本の補強ワイヤ18a,18bにより座屈
しない(シース15の軸心方向に対して)やや硬度を持
たせた柔らかさ或いは撓み性に設定し、かつこの部分よ
り前側は1本の補強ワイヤ18aにより座屈しない程度
の柔らかさ或いは撓み性にし、さらにシース先端部15
dは最も座屈しにくいので、補強することなく、ナイフ
部20を容易に設定できるように十分に柔らかい柔らか
さ或いは撓み性に設定することができる。
シース先端側を突出させた場合、その突出する部分がシ
ース先端部15dより後方側までとなる場合にはその突
出する出口付近でのシース部分が柔らかすぎると、シー
ス15の手元の押込時、その部分より撓んでしまうが、
シース先端部15dの手前の位置まで1本の補強ワイヤ
18aで補強しているので、そのような事態が発生する
事を解消できる。
実施の形態を図17〜図20を参照して説明する。図1
7は第4の実施の形態の内視鏡用高周波切開装置を示
し、図18は採石バスケット鉗子を示し、図19は多目
的ルーメン内に採石バスケット鉗子を収納した状態での
シースの先端側の構成を示し、図20は採石バスケット
鉗子を用いて結石の回収の処置を行う使用例を示す。
1′は第1〜第3の実施の形態の内視鏡用高周波切開装
置11に、生体内の結石を把持して生体外に排泄される
ように処置する把持用処置具の機能を付加したものであ
り、そのために第1〜第3の実施の形態の内視鏡用高周
波切開装置11に図18に示す採石バスケット鉗子51
を組み合わせたものである。
1には、操作ワイヤ52の先端に複数のワイヤでバスケ
ット形状に拡開する拡開習性が付与されたバスケットワ
イヤ53が各バスケットワイヤ53の先端を先端チップ
54で一つに束ねて、結石を内側に収納して把持する結
石把持部或いは採石部としてのバスケット部50が形成
されている。また、この操作ワイヤ52の後端は操作パ
イプ55に固定され、この操作パイプ55のさらに手元
側端部に操作つまみ56が固定され、操作部が一体的に
形成されている。
部50は切開装置11′を構成するシース本体15aに
設けた多目的ルーメン17bの中に雌ルアー口金30か
ら挿入可能であり、操作つまみ56を前方に移動する前
進操作を行うことにより操作ワイヤ52を介して図17
に示すようにこの切開装置11′のシース先端の開口
(つまり多目的ルーメン17bの先端開口)からバスケ
ット部50を突き出る状態に設定できる。
持して後方に移動する後退操作を行うことにより、操作
ワイヤ52を介して図19に示すように、バスケット部
50の拡開する拡開習性に抗して、このバスケット部5
0を閉じさせ、多目的ルーメン17b内に引き込むこと
もできる。
例えば胆管43内に結石44ができた場合に、採石バス
ケット鉗子51を組み合わせない状態での切開装置1
1′(つまり第1〜第3の実施の形態の切開装置11で
図6のようにして)でまずESTを行う。
ーメン17b内に採石バスケット鉗子51を先端側から
挿通し、操作ワイヤ52を前進させる操作を行い、多目
的ルーメン17bの先端開口からバスケット部50側を
突出させる。先端開口から突出するバスケット部50は
それぞれ拡開する習性が与えられているバスケットワイ
ヤ53で形成されているので、バスケット状に拡開す
る。従って、図20に示すようにこの拡開したバスケッ
ト部50内に結石44を収納し、さらに操作ワイヤ52
を後退させる操作を行い、バスケット部50内に収納し
た結石44が逃げないように把持する。
て、シース15の先端側(シース15の先端部及びバス
ケット部50)を胆管43内から十二指腸41内に移動
させ、バスケット部50に収納した結石44をそのバス
ケット部50からその周囲の十二指腸41内に出し、自
然に排泄されるようにする。
鏡的乳頭切開処置から結石44の回収まで1本の処置具
で行えるため、手技を簡略化かつ短時間にできると共
に、患者に与える苦痛もより軽減できる。その他は第1
〜第3の実施の形態と同様の効果がある。
実施の形態を図21及び図22を参照して説明する。図
21は第5の実施の形態の内視鏡用高周波切開装置を示
し、図22(A)は採石バスケット鉗子のワイヤ部を示
し、図22(B)は採石バスケット鉗子の操作部を示
す。
波切開装置11″は第4の実施の形態と同様に第1〜第
3の実施の形態の内視鏡用高周波切開装置11に結石の
回収を行う機能を設けたものであり、第4の実施の形態
と異なるところは、この採石バスケット鉗子51′は図
22(A),(B)に示すようにワイヤ部57と操作部
58とが着脱自在の構成である(第4の実施の形態の採
石バスケット鉗子51はワイヤ部と操作部とが一体化し
た構成である)。
数のバスケットワイヤ53の後端を取り付け、各先端を
先端チップ54により一つに束ねてバスケット部50を
形成している。また、操作ワイヤ52の後端には操作パ
イプ55、さらにその後端にはスライダ固定部59が設
けられている。
と、これにスライド可能なスライダ58bと、さらに操
作部本体58aの先端には雄ルアー口金58cが形成さ
れている。
は操作部58のスライダ58bに固定可能であり、また
操作部本体58aの先端の雄ルアー口金58cは内視鏡
用高周波切開装置11″の雌ルアー口金30に固定可能
にして、操作部58を片手で把持し、かつスライダ58
bの前進及び後退機能により結石の回収の操作が容易に
できるようにしている。
ほぼ同じである。本実施の形態の効果は以下のようにな
る。第4の実施の形態は両手で操作しなければならない
のに対し、本実施の形態では片手での操作が可能である
ため、手技の容易化が計れる。その他は第1〜第3の実
施の形態と同様の効果がある。
実施の形態を図23(A)を参照して説明する。図23
(A)は第6の実施の形態の内視鏡用高周波切開装置の
シース先端側を示す。本実施の形態は第4、第5の実施
の形態のバスケット部50による結石把持部とは異な
り、スネアループ60によって結石把持部が形成されて
いる。
先端にループ形状になるように両端を互いに固着した弾
性を有する1対のワイヤ61とか、或いは1本の弾性を
有するループ形状のワイヤ61を用いて形成されてお
り、このスネアループ60内に結石を入れ、スネアルー
プ60の基端側を多目的ルーメン17b内に収納してル
ープを絞り込むことにより結石を把持することができ
る。
るにはスネアループ60を多目的ルーメン17bの先端
開口より前方に突出させることによりループを広げ、簡
単に放出することができる。
におけるシース先端側を示す。この変形例では結石を把
持する結石把持部が先端に爪を設けた、例えば3本爪6
2により形成されている。この3本爪62は先端を内側
に折り曲げ、互いに拡開する弾性を有する3本のワイヤ
63の後端を操作ワイヤ52の先端部にろう付け、半田
付け等で固着して形成されている。
らの突出量を調整することにより、拡開量を調整して、
結石の把持及び把持して結石の開放(放出)を行うこと
ができる。なお、シース本体15aを補強部材で補強す
る場合、例えばシース本体15aの長手方向に長溝を形
成し、その長溝に補強ワイヤ18を収納して補強する構
造にしても良い。この場合には、例えばシース先端部1
5dでの補強を行わない等の調整を行うことが容易にで
きる。
7c等を設けることなく、多目的ルーメン17b内に補
強ワイヤ18を挿通してシース15を補強するようにし
ても良い。この場合、必要に応じて補強ワイヤ18をコ
ーティングしても良い。また、多目的ルーメン17bの
断面形状を円形とは異なる形状にしても良い。
強ワイヤ18を設ける場合、この補強ワイヤ18の断面
形状を円形でなく板形状など扁平断面にし、その扁平方
向をナイフ部20を含みシース15の中心軸とを結ぶ平
面(以下、第1平面と記す)に垂直となるように配置し
て、第1平面に垂直な方向には曲がりにくく、この第1
平面に沿って曲がり易くなるようにして、ナイフ部20
による切開処置を行い易くできるようにしても良い。こ
の場合、導電性ワイヤ16を、補強ワイヤ18より曲が
り易い導電性の部材で形成すると、補強ワイヤ18の扁
平形状の機能が相対的に大きくなり、さらに第1平面に
沿って曲がり易くできる。
部付近からワイヤ導出口よりも基端部まで補強されてい
て、ワイヤ導出口よりも先端側のシースの硬さが、作動
性や生体に対する損傷に差し支えないレベルのものであ
れば、補強部材がシース基端部付近からシース先端部ま
で設けたものも本発明に属する。この具体例としては、
例えば、ワイヤ導出口の基端よりシース先端側に柔らか
い材質の補強部材を延出したものとか、ワイヤ導出口付
近まで延出した補強部材を、その断面積を小さくしてさ
らにワイヤ導出口より先端側に延出したもの等が該当す
る。なお、上述の各実施の形態等を部分的に組み合わせ
る等して形成した実施の形態等も本発明に属する。
絶縁性シースのシース本体内に軸心方向に向けて延設さ
れた内腔が複数形成され、1つの内腔によって導電性ワ
イヤが挿通される導電性ワイヤルーメン、他の少なくと
も1つの内腔によって前記シース本体を補強するための
補強部材を設けた補強ルーメンがそれぞれ形成されると
共に、前記シース本体の先端部近傍の外周面に形成され
たワイヤ導出口から前記導電性ワイヤが前記シース本体
の外部側に導出され、前記導電性ワイヤにおける前記本
体の外部側の露出部によって高周波切開用のナイフ部が
形成される内視鏡用高周波切開装置において、前記補強
部材を、前記シース本体の基端部近傍から基端部側の前
記ワイヤ導出口近傍までの範囲に設けたことを特徴とす
る内視鏡用高周波切開装置。
通可能な電気絶縁性シースのシース本体内に軸心方向に
向けて延設された内腔が複数形成され、1つの内腔によ
って導電性ワイヤが挿通される導電性ワイヤルーメン、
他の少なくとも1つの内腔によって前記シース本体を補
強するための補強部材を設けた補強ルーメンがそれぞれ
形成されると共に、前記シース本体の先端部近傍の外周
面に形成されたワイヤ導出口から前記導電性ワイヤが前
記シース本体の外部側に導出され、前記導電性ワイヤに
おける前記本体の外部側の露出部によって高周波切開用
のナイフ部が形成される内視鏡用高周波切開装置におい
て、前記補強部材を、前記シース本体の基端部近傍から
基端部側の前記ワイヤ導出口近傍までの範囲に設けると
共に、前記補強部材を設けた部分のシースを曲げたとき
に、前記ナイフ部と前記シースの中心軸を結んで形成さ
れる第1平面にそった曲げ抵抗よりも、前記シースの中
心軸をとおり、前記第1平面に垂直方向を向いた第2平
面に沿った曲げ抵抗の方が大きくなるよう、前記補強部
材を前記シースの中心軸に対して、偏らせて設けたこと
を特徴とする内視鏡用高周波切開装置。
通可能な電気絶縁性シースのシース本体内に軸心方向に
向けて延設された内腔が複数形成され、1つの内腔によ
って導電性ワイヤが挿通される導電性ワイヤルーメン、
他の少なくとも1つの内腔によって前記シース本体を補
強するための補強部材を設けた補強ルーメンがそれぞれ
形成されるとともに、前記シース本体の先端部近傍の外
周面に形成されたワイヤ導出口から前記導電性ワイヤが
前記シース本体の外部側に導出され、前記導電性ワイヤ
における前記シース本体の外部側の露出部によって高周
波切開用のナイフ部が形成される内視鏡用高周波切開装
置において、前記補強部材を、前記シース本体の基端部
近傍からシース先端部近傍まで設け、実質的に、シース
基端部近傍から、前記基端部側のワイヤ導出口までの範
囲が補強されることを特徴とする内視鏡用高周波切開装
置。
各々設けられ、その内の少なくとも1つの補強部材の先
端位置が、他の補強部材の先端位置と異なることを特徴
とする付記1記載の内視鏡用高周波切開装置。 5.前記補強部材は、金属製ワイヤであることを特徴と
する付記1又は付記2記載の内視鏡用高周波切開装置。
ら、操作ワイヤの前進操作によって突出し、かつ、後退
操作によって、前記多目的ルーメンの先端開口部から引
き込まれて収納される把持部材を設けた把持用処置具を
備え、前記把持用処置具を組み合わせて使用できること
を特徴とする付記1ないし付記3記載の内視鏡用高周波
切開装置。
54615号公報のような内視鏡用処置具が知られてい
る。通常、先ほどの特開平の高周波切開具を用いて内視
鏡的十二指腸切開術を行ったのち、総胆管内の石を砕石
する場合に、このような内視鏡処置具を用いるが、高周
波切開具、またこの内視鏡用処置具の十二指腸乳頭から
総胆管への挿入が非常に難しく、このような処置具の出
し入れをする手技が非常に煩雑であった。このため、手
技が容易な内視鏡用高周波切開装置を提供することにあ
る。
に把持部材を有するワイヤ部と、操作部とから構成さ
れ、前記操作部は互いに前後に移動可能な操作部本体と
スライダとからなり、前記操作部本体は前記多目的ルー
メンの基端部に着脱可能で、かつ前記スライダはワイヤ
部の基端部に着脱自在であることを特徴とする付記4記
載の内視鏡用高周波切開装置。
前記操作ワイヤの前進操作により、多目的ルーメンの先
端開口部から突出し、自己の開拡習性により開放動作を
行い、前記操作ワイヤの後退操作により、前記多目的ル
ーメンの先端開口部から自己の習性に抗して引き込まれ
て収納されることを特徴とする付記4又は付記5記載の
内視鏡用高周波切開装置。
鏡の処置具挿通チャンネル内を挿通可能な電気絶縁性シ
ースのシース本体内に軸心方向に向けて延設された内腔
が複数形成され、1つの内腔によって導電性ワイヤが挿
通される導電性ワイヤルーメン、他の少なくとも1つの
内腔によって前記シース本体を補強するための補強部材
を設けた補強ルーメンがそれぞれ形成されるとともに、
前記シース本体の先端部近傍の外周面に形成されたワイ
ヤ導出口から前記導電性ワイヤが前記シース本体の外部
側に導出され、前記導電性ワイヤにおける前記シース本
体の外部側の露出部によって高周波切開用のナイフ部が
形成される内視鏡用高周波切開装置において、前記補強
部材を、前記シース本体の基端部近傍から基端部側の前
記ワイヤ導出口近傍までの範囲に設けているので、上記
構成により、シースが硬くなることで、作動時のシース
の撓みを防止し、良好な作動性を確保できる。
ルへの挿入、押し込み時にもシースが過度に撓んでしま
うことなく、良好な挿入性を確保できる。更に、シース
のナイフ部分は柔らかいので、チューブ先端の湾曲が容
易に行え、より良好な作動性を確保できる。また、シー
ス先端部も柔らかいため、生体に損傷を与えず、安全に
この装置を使用することができる。
挿通可能な電気絶縁性シースのシース本体内に軸心方向
に向けて延設された内腔が複数形成され、1つの内腔に
よって導電性ワイヤが挿通される導電性ワイヤルーメ
ン、他の少なくとも1つの内腔によって前記シース本体
を補強するための補強部材を設けた補強ルーメンがそれ
ぞれ形成されるとともに、前記シース本体の先端部近傍
の外周面に形成されたワイヤ導出口から前記導電性ワイ
ヤが前記シース本体の外部側に導出され、前記導電性ワ
イヤにおける前記シース本体の外部側の露出部によって
高周波切開用のナイフ部が形成される内視鏡用高周波切
開装置において、前記補強部材を、前記シース本体の基
端部近傍から基端部側の前記ワイヤ導出口近傍までの範
囲に設けるとともに、前記補強部材を設けた部分のシー
スを曲げたときに、前記ナイフ部と前記シースの中心軸
を結んで形成される第1平面に沿った曲げ抵抗よりも、
前記シースの中心軸を通り、前記第1平面に垂直方向を
向いた第2平面に沿った曲げ抵抗の方が大きくなるよ
う、前記補強部材を前記シースの中心軸に対して、偏ら
せて設けているので、前述の良好な作動性、挿入性、安
全性が確保できるだけではなく、補強部材によりナイフ
基端部シースの曲げ方向が規制されるため、内視鏡に対
する、安定したナイフの方向性を実現することができ
る。
開装置の全体を示す外観図。
拡大して示す図。
構造を示す図。
示す図。
図。
を切開する作用の説明図。
す図。
端側の構造を示す断面図。
D′線断面を拡大して示す図。
シースの先端側の構造を示す図。
先端側の構造を示す断面図。
D″線断面、及び図16のG−G線断面を拡大して示す
図。
先端側の構造を示す図。
の構造を示す図。
切開装置の全体を示す構成図。
納した状態でのシースの先端側の構成を示す断面図。
置を行う使用例を示す説明図。
切開装置の全体を示す構成図。
示す図。
内視鏡用高周波切開装置のシース先端側の構成を示す
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 内視鏡の処置具挿通チャンネル内を挿通
可能な電気絶縁性シースのシース本体内に軸心方向に向
けて延設された内腔が複数形成され、1つの内腔によっ
て導電性ワイヤが挿通される導電性ワイヤルーメン、他
の少なくとも1つの内腔によって前記シース本体を補強
するための補強部材を設けた補強ルーメンがそれぞれ形
成されると共に、前記シース本体の先端部近傍の外周面
に形成されたワイヤ導出口から前記導電性ワイヤが前記
シース本体の外部側に導出され、前記導電性ワイヤにお
ける前記シース本体の外部側に露出部によって高周波切
開用のナイフ部が形成される内視鏡用高周波切開装置に
おいて、 前記補強部材を、前記シース本体の基端部近傍から基端
部側の前記ワイヤ導出口近傍までの範囲に設けたことを
特徴とする内視鏡用高周波切開装置。 - 【請求項2】 内視鏡の処置具挿通チャンネル内を挿通
可能な電気絶縁性シースのシース本体内に軸心方向に向
けて延設された内腔が複数形成され、1つの内腔によっ
て導電性ワイヤが挿通される導電性ワイヤルーメン、他
の少なくとも1つの内腔によって前記シース本体を補強
するための補強部材を設けた補強ルーメンがそれぞれ形
成されると共に、前記シース本体の先端部近傍の外周面
に形成されたワイヤ導出口から前記導電性ワイヤが前記
シース本体の外部側に導出され、前記導電性ワイヤにお
ける前記シース本体の外部側の露出部によって高周波切
開用のナイフ部が形成される内視鏡用高周波切開装置に
おいて、 前記補強部材を、前記シース本体の基端部近傍から基端
部側の前記ワイヤ導出口近傍までの範囲に設けると共
に、前記補強部材を設けた部分のシースを曲げたとき
に、前記ナイフ部と前記シースの中心軸を結んで形成さ
れる第1平面に沿った曲げ抵抗よりも、前記シースの中
心軸を通り、前記第1平面に垂直方向を向いた第2平面
に沿った曲げ抵抗の方が大きくなるように、前記補強部
材を前記シースの中心軸に対して、偏らせて設けたこと
を特徴とする内視鏡用高周波切開装置。
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