JP4964660B2 - 三重に曲がる括約筋切開器 - Google Patents

三重に曲がる括約筋切開器 Download PDF

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Description

開示の内容
〔発明の分野〕
本発明は、外科用切開装置(surgical cutting devices)に関し、とりわけ、多方向切開装置(multidirectional cutting devices)に関する。
〔発明の背景〕
腹腔鏡下手術(laparoscopic surgery)は、外科医が多数のトロカールポート(trocar ports)を使用して患者の腹腔の内部の対象とする組織部位にアクセスする、1つの種類の低侵襲手術(minimally invasive surgery)である。開放切開腹部手術(open incisional, abdominal surgery)と比べた腹腔鏡下手術の利点には、痛みが小さいこと、回復期間が短いこと、傷跡が小さいこと、および、コストが低いことが包含される。内視鏡手術は、体の生来の開口部(口、肛門、膣、尿道)を経由し、かつ、腹腔の腹膜内面を通って腹腔にアクセスするためのもう1つの方法を与える。明らかに、腹腔内で医療処置を行うために体の内腔を通過することのできる器具の寸法および形状は、該内腔の解剖学的特性に起因して著しく制限される。
一般外科医、胃腸病学者、および、他の専門医は通常、口腔を経由する上部胃腸(GI)管の管腔内検査および管腔内治療、ならびに、肛門を経由する下部胃腸管の管腔内検査および管腔内治療を行うために、可撓性内視鏡を使用する。これらの処置において、医師は、内腔を通して可撓性内視鏡を前進させ、周期的に中断して外部制御ノブを用いて該内視鏡の遠位端を関節運動させて、該内視鏡の遠位先端部を向け直す。このようにして、医師は、咽頭を通り過ぎ、食道および胃食道接合部を通り、次いで、胃の中まで上部胃腸管の曲がりくねった通路を進むことができる。医師は、一般に約15〜25mmの範囲の直径まで伸びて広がることができるが、弛緩しているときには、通常、非円形横断面構造を有する、内腔の繊細な粘膜内面を傷つけないように大きな注意を払わなければならない。
そのような経内腔的処置が行われる間、腹膜腔にアクセスするためには、胃壁の中、または、胃腸管の中に穿刺創を形成しなければならない。そのような穿刺創を形成するためにしばしば使用される1つの装置は、内視鏡のワーキングチャネルを通して挿入されるニードルナイフであって、組織を貫通するためにエネルギーを利用するニードルナイフである。次いで、ニードルナイフによって作られた穿刺創を広げるために、該組織中に括約筋切開器(sphinctertome)を挿入および再挿入し、該組織中に多方向切開部を形成することができる。組織中に多方向切開部を形成するためのそのような処置は、有効ではあるが、時間がかかり、かつ、該組織に対して不必要な苦痛を生じさせることがある。
したがって、改善された外科用切開装置の必要性が存在する。
〔発明の概要〕
本発明は、組織に切り口を形成するための様々な装置と方法とを提供する。1つの態様では、可撓性の細長い部材と、前記部材に沿って延びている第1の組織切開ワイヤーとを含む、組織を切開するための装置が提供される。第1の組織切開ワイヤーは、前記部材に対して拘束されている第1の部分と、前記部材に固定されている遠位部分と、前記部材上の第1の曲がり領域に隣接している非拘束部分とを有することができる。前記装置は、前記部材に沿って延びている第2および第3の組織切開ワイヤーであって、前記部材に対して拘束されている第1の部分と、前記部材に固定されている遠位部分と、前記部材上の第2および第3の曲がり領域にそれぞれ隣接している非拘束部分とを有する、第2および第3の組織切開ワイヤーを更に含むことができる。第1、第2および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、第1、第2および第3のワイヤーに張力が選択的に加えられた時、送達形態から切開形態まで動いて組織の切開を行うように構成されることが可能である。
前記の複数のワイヤーは、前記部材に対して様々な配置方向(orientations)を有し、多方向切り口の形成を行うことができる。1つの具体例において、第1、第2および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、前記部材の周りに周方向に互いに間隔をあけられることが可能であり、かつ、該部材上の同一の長さ方向位置に配置されることが可能である。
複数のワイヤーの第1の部分は拘束することができ、また、該複数のワイヤーの遠位部分は、様々な技術を用いて固定することができる。1つの具体例において、該複数のワイヤーは、前記の細長い部材の中に形成された内腔またはガイドチャネルの内部に拘束されることができ、かつ、該内腔または該ガイドチャネルに固定されることができる。もう1つの具体例において、該複数のワイヤーは、間隔をあけている複数の保持部材であって、前記細長い部材の上に位置されている保持部材によって拘束され、かつ、前記保持部材によって固定されることが可能である。更に、該複数のワイヤーの前記遠位部分は、前記細長い部材の長さ方向軸からずらされている位置で該細長い部材に固定されて、該細長い部材を曲げるのを容易にすることができる。
前記装置は、様々な他の特徴、例えば、前記細長い部材の近位端と遠位端との間に延在する中央ワーキングチャネルを更に含むことができる。中央ワーキングチャネルは、その中に配置された切開要素を有することが可能であり、および/または、ガイドデバイスもしくは切開要素を受け入れるように構成されることが可能である。
別の態様において、組織を切開するための装置は、近位端および遠位端を有する可撓性の細長い部材と、該部材の少なくとも一部分に沿って延びている第1のガイドチャネルと、該部材の少なくとも一部分に沿って延びており、第1のガイドチャネルに対して該部材の周辺に沿って角度的に間隔をあけている、第2のガイドチャネルと、該部材の少なくとも一部分に沿って延びており、第2のガイドチャネルに対して該部材の周辺に沿って角度的に間隔をあけている第3のガイドチャネルと、を含む。第1のガイドチャネルは、第1のガイドチャネルの中にスライド可能に配置されている近位端、および第1のガイドチャネルを越えて遠位に延びている露出部分を有する第1の組織切開ワイヤーを含むことができる。同様に、第2および第3のガイドチャネルは、それぞれ、第2および第3のガイドチャネルの中にスライド可能に配置されている近位端、ならびに第2および第3のガイドチャネルを越えて遠位に延びている露出部分を有する第2の組織切開ワイヤーを含むことができる。前記装置は、第1、第2および第3のワイヤーの近位端に連結されたアクチュエータを更に含むことができる。アクチュエータは、該装置が、ワイヤーが該部材に対して露出される切開形態(cutting configuration)を取るように、前記部材を曲げ、かつガイドチャネルを越えて遠位に延びているワイヤーの一部分を露出させるのに有効な張力を、第1、第2および第3のワイヤーに選択的に加えるように構成されることが可能である。
第1、第2および第3の組織切開ワイヤーの露出部分は、前記部材に沿って様々な位置に位置させることができる。1つの具体例において、第1、第2および第3の組織切開ワイヤーの露出部分は、該部材の周りに周方向に間隔をあけて位置させることができ、かつ、任意的に、該部材上の同一の長さ方向位置に位置させることができる。
それらのガイドチャネルは、様々な形態を有することができる。1つの具体例において、それらのガイドチャネルは、前記の可撓性の細長い部材の中に、または、その細長い部材に沿って形成されている内腔である場合がある。別の具体例において、それらのガイドチャネルは、該細長い部材の上で間隔をあけて配置された複数の保持部材で形成することができる。前記装置は、組織を切開するのを容易にするための、他の様々な特徴、例えば、前記の細長い部材の近位端と遠位端との間に延在する、少なくとも1つの中央ワーキングチャネルを更に含むことができる。中央ワーキングチャネルは、その中に移動可能に配置された切開要素を有するように、および/または、ガイドデバイスもしくは切開要素を受け入れるように構成されることが可能である。
組織を切開するための方法も提供される。1つの態様において、組織を切開するための方法は、選択的に曲げることのできる細長い可撓性切開部材を、体の内腔の中に挿入する段階を含む。該部材は、それに沿って延びる少なくとも3本の組織切開ワイヤーを有することができ、それらのワイヤーは、該部材に対して少なくとも部分的に露出させることができる。本方法は、前記複数のワイヤーの少なくとも1本に選択的に張力を加えて、その少なくとも1本のワイヤーの露出部分に隣接する前記部材を曲げ、そうすることによって、該ワイヤーが組織切開配置方向(tissue-cutting orientation)を取るように、前記の1本のワイヤーを該部材から引き離す段階を更に含むことができる。前記の少なくとも1本のワイヤーが組織切開配置方向になっているとき、該ワイヤーにエネルギーを送達して、組織の切開を行うことができる。
例えば、1つの具体例において、前記複数のワイヤーの第1のワイヤーに張力を選択的に加えることができる。このことによって、前記部材は第1の方向に曲がって、第1の組織切開ワイヤー部分が、組織に切り口を形成する位置となるような具合に、第1の組織切開ワイヤー部分を該部材から引き離す。その後、前記複数のワイヤーの第2のワイヤーに張力を選択的に加えて、前記部材を第2の方向に曲げて、第2の組織切開ワイヤー部分を引き離すことができる。この位置において、第2の組織切開ワイヤー部分は、続いて該組織に第2の切り口を形成することができ、かつ、第2の切り口は、第1の切り口と異なる方向に形成することができる。次いで、前記複数のワイヤーの第3のワイヤーに張力を加えて、前記部材を第3の方向に曲げて、第3の組織切開ワイヤー部分を露出させることができる。該組織に第3の切り口を形成することができ、かつ、第3の切り口は、第1および第2の切り口の方向と異なる方向に形成することができる。第1の組織切開ワイヤー部分は、第2の組織切開ワイヤー部分に対してある角度で位置させ、かつ、第2の組織切開ワイヤー部分は、第3の組織切開ワイヤー部分に対してある角度で位置させる場合、本方法は、該部材を該組織内部で回転させて、組織の所で第2および第3の組織切開ワイヤー部分を配置して切開を行う段階を更に含むことができる。
本方法は、組織に切り口を形成するのを容易にするために、他の様々な段階、例えば、前記部材を挿入する前、該部材の中央ワーキングチャネルの内部に配置された切開要素を使用して、該記組織の中に切開部を形成する段階、または、前記組織を組織の所望の位置に位置させることができるような具合に、前記複数のワイヤーに加える張力の大きさを制御する段階を更に含むことができる。追加的または代替的に、本方法は、ガイドワイヤーを使用して、前記組織内部に前記部材を配置する段階を含むことができる。
本発明は、添付図面に関連して記述された下記の詳細な記述からより完全に理解されるであろう。
〔発明の詳細な記述〕
次に、幾つかの典型的な具体例を記述して、本明細書に開示される装置および方法の構造、機能、製造、ならびに使用の原理に関する全般的理解を与える。これらの具体例の1つ以上の例を添付図面に例示する。当業者は、本明細書に具体的に記述され、添付図面に例示される装置および方法が、非限定的な典型的な具体例であること、ならびに、本発明の範囲が特許請求の範囲によってのみ規定されることを理解するであろう。1つの典型的な具体例に関連して例示されているか、または記述されている特徴は、他の具体例の特徴と組み合わせることができる。そのような変更および変化は、本発明の範囲の中に包含されるように意図されている。
本発明は、組織に多方向切り口、例えば三方向切り口(tridirectional cuts)を形成するために使用することのできる装置および方法を提供する。本明細書に開示される組織切開装置は概して、可撓性の細長い部材であって、該細長い部材の一部分の内部に、または、該細長い部材の一部分に沿って、少なくとも部分的に拘束されている少なくとも第1、第2および第3のワイヤーを備える該細長い部材を含む。それらのワイヤーの遠位部分は、該細長い部材の一部の上に、または、該細長い部材の一部の内部に固定されている。それらのワイヤーの少なくとも1本に例えば、該装置の近位端のアクチュエータによって張力が加えられると、該細長い部材はたわみ、同時に、前記の少なくとも1本のワイヤーの非拘束部分は、該細長い部材の隣接する部分から間隔をあけて配置され、かつ、該隣接する部分に対して露出され、組織切開形態を取る。
そのような装置は、例えば、丈夫な胃組織に切開部を形成する必要がある経胃的外科処置(transgastric surgical procedures)において有用である。組織を穿刺した後、例えば、前記細長い部材と一体化することができるか、または、該細長い部材から分離することのできるニードルナイフを使用して、該細長い部材を、その穿刺創を通して所望の位置まで前進させる。次いで、該細長い部材は、切開形態に方向付けられることができ、次いで、前記の露出したワイヤーにエネルギーを加えて、組織に切り口を形成することができる。次いで、該組織内部で該装置を操作する(例えば、回転させる)ことができ、次いで、別のワイヤーに張力を加えることができる。このことによって、該細長い部材は別の方向に曲げられ、別のワイヤーが、別の方向で組織を切開するのに有効である別の切開形態で露出する。次いで、該組織に、第1の切り口と異なる方向に、第2の切り口を形成することができる。次いで、該組織内部で該装置を再び操作することができ、次いで、第3のワイヤーに張力を加えて、更に別の方向に延びる第3の切り口を該組織に形成することができる。本明細書に開示される組織切開装置は、主として経胃的手術の情況において記述されているが、それらの装置は、ポリープを除去するための腸手術、および/または、癌治療処置を包含する様々な外科的処置に適用することができることを、当業者はよく理解するであろう。
図1A〜図1Dは、組織に三方向切り口(tridirectional cut)を形成する装置110の1つの具体例を例示する。図示されるように、装置110は、可撓性の細長い部材112を含み、この細長い部材112は、近位端112aおよび遠位端112b、ならびに、部材112の少なくとも一部分に沿って延びている第1のガイドチャネル130、第2のガイドチャネル132、および第3のガイドチャネル134であって、第1の組織切開ワイヤー122、第2の組織切開ワイヤー123、および第3の組織切開ワイヤー124を収納している第1、第2および第3のガイドチャネル130,132,134を有する。ワイヤー122,123,124は、それぞれ、ガイドチャネル130,132,134の内部で拘束されることが可能である第1の部分と、ガイドチャネル130,132,134の内部に固定されることが可能である遠位部分とを有している。各々のワイヤー122,123,124は、ガイドチャネル130,132,134の外側に延びる非拘束部分(unconstrained portion)を更に有している。ワイヤー122,124,134の非拘束部分は、装置110が送達形態(delivery configuration)になっている場合、部材112上に形成された溝(grooves)136,137,138の内部に置かれることが可能である。使用中、張力を、ワイヤー122,123,124に選択的にかつ別々にかけて、ワイヤー122,123,124を、送達形態から組織切開形態(tissue-cutting configuration:組織を切り込む相対的配置)まで逐次的にまたは同時に動かして、組織の切開を行うことができる。ひとたびワイヤー122,123,124が切開形態になってしまえば、ワイヤー122,123,124にエネルギーを選択的にかつ別々にかけて、組織の逐次的切開または同時切開を行うことができる。
図1Aは、送達形態になっている装置110であって、部材112が比較的一直線状または線形の形態を有しており、かつ、ワイヤー122,123,124の非拘束部分が、部材112に隣接して位置しているか、または、部材112に極めて接近して位置している装置110を例示する。ワイヤー122,123,124の非拘束部分はまた、部材112上に凹部を形成して組織の標的部位までの送達の容易さを助長する溝136,137,138の内部に留まることができる。装置110を組織内部に配置した後、ワイヤー122,123,124に張力を選択的にかつ別々にかけて、ワイヤー122,123,124を送達形態から組織切開形態まで動かすことができる。張力が加えられるにつれて、それらのワイヤーに隣接する、曲がり領域Qの部材112は、ワイヤー122が部材112から引き離されるような具合に、曲がるか、または、たわむ。図2Cは、張力を受けている唯1本のワイヤー(122)であって、部材112の隣接する部分をワイヤー122の方に曲げているワイヤー(122)を例示しているが、ワイヤー123,124の各々は、選択的かつ別々に張力を受けて、図2A〜図2Cに示されるように、かつ以下により詳細に解説されるように、部材112を他の方向に曲げ得ることが分かる。
可撓性の細長い部材112は、部材112を腹腔鏡下または内視鏡下に手術部位まで挿入することを可能にする、実質的にあらゆる形態(configuration)を有することができる。図示されるように、部材112は、実質的に円筒形であり、組織の中に挿入されるのに十分堅固であり、更に、ワイヤー122,123,24に張力が加わった時、曲がるのに十分可撓性である。部材112は、ガイドチャネル130,132の開口部に対応する開口部(図1Cには、開口部126a,126b,128a,128bを示す)であって、ワイヤー122,123がガイドチャネル130,132によって拘束されないような具合に、ワイヤー122,123の一部分がガイドチャネル130,132、および部材112を出て、再び入るのを可能にする開口部を含むことができる。部材112は、開口部126a,126b,128a,128bの間で部材112の外面に形成されている、溝または他の受け皿(receiver)(図1Dに示される溝136,137,138)を更に含むことができる。それらの溝は、装置110またはその少なくとも一部分が、送達形態になっているとき、部材112に隣接するワイヤー122,123,124の非拘束部分を、凹所に置かれた状態(recessed condition)で保持するように構成されることが可能である。このことは、装置110が挿入される間、溝または他の受け皿が、ワイヤー122,123,124、および組織が損傷するのを防止するという点で、とりわけ好都合である。細長い部材112の遠位端112bは、組織の中に挿入されるのが容易となるように構成されることが可能であり、また、図1A〜図1Cに示されるように、遠位端112bは、先細にすることができ、および/または、丸みを付けることができる。代替的にまたは追加的に、部材112の遠位端112bは、組織内部における装置110の配置(positioning)を容易にするために遠位端112b上に形成された(図示されていない)マーキングを含むことができる。部材112は、様々な寸法を有することができ、また、部材112の寸法は、装置110の適用と切開される組織の種類とによって左右されることがあるが、典型的な具体例において、部材112は、約2.0mm〜3.5mmの範囲の直径、より好ましくは約2.4mmの直径を有することができる。
装置110が、組織に切り口(cut)を形成するのを容易にするために様々な特徴を更に含むことができることを、当業者はよく理解するであろう。図1Dに示されるように、部材112は、中心に位置させることが可能である少なくとも1つのワーキングチャネル(working channel)134であって、部材112を通って延びているワーキングチャネル134を含むことができる。ワーキングチャネル134は、ガイドワイヤーのようなガイドデバイス(guide device)を保持して、組織内部で装置110を配置するのを容易にするように構成されることが可能である。任意的にまたは追加的に、ワーキングチャネル134は、組織内部に初期切開部(initial incision)を形成するための(図示されていない)切開要素(incising element)を収納することができる。切開要素は、様々な形態(configurations)を有することができ、かつ、ワーキングチャネル内部で一体化されることが可能であるか、または、切開要素は、ワーキングチャネル内部に挿入される別個のデバイスである場合があるということを、当業者はよく理解するであろう。本明細書に開示される装置と共に使用することのできる1つの典型的な切開要素は、本出願と同時出願された、発明の名称「一体化されたガイドワイヤー・ニードルナイフ(Integrated Guidewire Needle Knife)」の共有出願に開示されている、一体化されたガイドワイヤー・ニードルナイフにおいて使用される切開要素である。その共有出願明細書の開示内容は、参照されることによって、本明細書に組み入れられる。
図1Aおよび図1Bに戻って言及するが、部材112の近位端112aにハンドル114は位置して、装置110の操作および取り扱いを容易にすることができる。ハンドル114は、使用者が装置110を都合よく保持しかつ操作するのを可能にする任意の形態(configuration)を有することができる。しかし、1つの具体例において、ハンドル114は、実質的に細長い形状を有し、かつ、把握を容易にするための親指受け(thumb ring)116を含む。ハンドル114は、張力を組織切開ワイヤー122,123,124に選択的に加えることができる少なくとも1つのアクチュエータを更に含むことができる。1つの具体例において、ハンドル114はまた、第1のスライドアクチュエータレバー(sliding actuator levers)118、第2のスライドアクチュエータレバー119、および第3のスライドアクチュエータレバー120であって、それぞれ、第1、第2および第3のワイヤー122,123,124に連結されているアクチュエータレバー118,119,120を含む。別の具体例において、回転可能なノブ(knobs)またはダイヤルを用いて、それらのワイヤーに張力を選択的に加えることができる。(図示されていない)ロッキング機構(locking mechanism)もまた、張力付加機構(tension applying mechanism)と結合して、ひとたび張力が加われば、ワイヤー122,123,124を適所に保持することができる。使用中、レバー118,119,120を近位方向に動かして、張力をワイヤー122,123,124に加えて、ワイヤー122,123,124、および部材112を送達形態から組織切開形態に動かすことができる。ひとたび組織切開形態になってしまえば、ロッキング機構を使用して、ワイヤー122,123,124を適所にロックすることができる。
様々なロッキング機構を使用することができるが、1つの典型的なロッキング機構は、ワイヤーをしっかりと締めつけるのに効果的である留め具(clamp)を包含し、そうすることによって、前記装置が所望の配置方向に保持されるような具合に、ワイヤーが動くのを防止することができる。留め具は、様々な形状および寸法を有することができる。また、留め具は、該装置上の様々な位置に位置させることができる。1つの具体例において、留め具は、ハンドル内部に配置されることができる。初期位置において、留め具は、ワイヤーから間隔をあけて配置され、ワイヤーが自由に動くのを可能にしている。ひとたびワイヤーに張力が加わって、曲がり領域が曲がれば、留め具がハンドル内部でワイヤーとかみ合うまで、留め具は移動することができる。留め具がロック位置にあるとき、留め具は、このようにしてワイヤーの移動を防止する。留め具をロックするため、留め具は、その上に形成された結合要素(mating element)であって、ハンドル上に形成された対応する結合要素とかみ合うように構成されている結合要素を含むことができる。例えば、留め具は、その中に形成されたネジ山であって、ハンドル中の対応するネジ山とかみ合うように構成されているネジ山を含むことができる。その結果として、留め具をハンドルの周りに回転させることによって、留め具は、初期位置とロック位置との間で移動する。典型的な結合技術はネジ山を含むが、他の様々な結合技術を使用することができることを、当業者はよく理解するであろう。
ハンドル114は更に、任意的に、組織を切開するためにワイヤー122,123,124にエネルギーを送達するのを容易にするように構成することができる。(図示されていない)エネルギー源、例えば、前記複数のワイヤーと電気的に連結されている電池は、ハンドル内部に配置されることができる。代替的に、ハンドルは、外部エネルギー源、例えば、発電機またはコンセントに連結されるように構成されることが可能である。ハンドルは、エネルギーをそれらワイヤーに選択的に送達するのを容易にする機構、例えば、エネルギー源の作動を引き起こすことができるボタンまたはノブを更に含むことができる。前記の典型的な具体例は細長いハンドル114を例示しているが、ハンドルは、使用者がワイヤーに張力だけでなくエネルギーをも選択的に加えることを可能にする任意の形態、例えば、ジョイスティック型制御装置(joystick control)を有することができることを、当業者はよく理解するであろう。
上述のように、第1、第2および第3のガイドチャネル130,132,134は、部材112に対してワイヤー122,123,124の一部分を拘束するため、部材112の少なくとも一部分に沿って延びている。ガイドチャネル130,132,134は、部材112に沿って様々な配置方向で延びて、前記装置の多方向曲がりをもたらすのに役立つことができる。しかし、図示されるように、ガイドチャネル130,132,134は、部材112の周りに周方向に間隔をあけて配置される(例えば、部材112の周囲の周りに半径方向に配置される)。ガイドチャネル130,132,134が周方向に間隔を置いていること、したがってワイヤー122,123,124は、部材112の三方向曲がり(tridirectional bending)を可能にしている。図2A〜図2Cに示されるように、ワイヤー122,123,124の各々の露出部分は、部材112の同一の長さ方向レベル(longitudinal level)である場合があるか、あるいは、それらの露出部分は、異なる長さ方向レベルである場合がある。その結果として、部材112は、曲がり領域(bend zone)Qを有する。以下に記述されるように、この形態によって、装置110を組織の中に挿入し、次いで、切開形態(cutting configuration)に構成して、ワイヤー122を用いて1つの方向に切り口を形成することが可能となる。次いで、三方向切り口が該組織に形成されるような具合に、部材112を切開形態に構成して、ワイヤー123を用いて別の方向に組織を切開し、次いで、ワイヤー124を用いて第3の方向に組織を切開することができる。
ガイドチャネル130,132,134が周方向に間隔を置いていること、したがってワイヤー122,123,124は更に、結果として得られる切り口の形状に影響を与える。ガイドチャネル130,132,134は、実質的にいかなる角度範囲によっても分離されることが可能であるが、1つの具体例において、ガイドチャネル130,132,134は、部材112の周りに同等の間隔で(即ち、約120°で)配置される。この形態により、結果的に、実質的に三角形の切り口が組織に形成されることになる。
とりわけ、図2Cは、ガイドチャネル130の少なくとも近位部分が、部材112の近位部分の内部に配置されている1つの具体例を例示する。ガイドチャネル130は、部材112の近位部分を通って、ガイドチャネル130の近位部分の末端を表す開口部126aまで延びることができる。ワイヤー、例えば、図2Cに示されるワイヤー122は、該ワイヤーを拘束位置(constrained position)に保持するガイドチャネル130を通って延び、開口部126aを通って現れ、続いて外側の非拘束位置(unconstrained position)で部材112に沿って延びることができ、ついには、該ワイヤーはもう1つの開口部126bの内部の奥に固定される。開口部126bは、ガイドチャネル130の遠位部分への入り口を形成することができるか、または、開口部126bは単に、ワイヤー122の成端点(termination point)を形成することができる。
ガイドチャネル132および134は、ガイドチャネル130から周方向に間隔をあけて配置されており、かつ、角度がガイドチャネル130からずれており、また、同様に構成されている。即ち、ガイドチャネル132および134はそれぞれ、ワイヤーを拘束する近位部分と、開口部(図2Cに示される開口部128a)であって、それを通って該ワイヤーが、外側の非拘束位置に出て来る開口部とを有している。ガイドチャネル132,134の各々は、開口部126bに類似した開口部(図2Cに示される開口部128b)であって、その内部に該ワイヤーの遠位部分を固定することができる開口部を更に有することができる。前記の典型的な具体例は、部材112上の同一の長さ方向位置に配置されているガイドチャネル130,132,134を例示するが、他の具体例において、ガイドチャネルは、長さ方向に引き離すことができ、かつ、半径方向にある程度の範囲で、所望の切り口の種類によって、例えば、約90°または約180°ほど、互いからずらすことができる。
ガイドチャネル130,132,134は、様々な形態を有することができる。しかし、図1Dに示されるように、第1、第2および第3のガイドチャネル130,132,134は、内腔(lumens)である。しかし、他の諸具体例において、それらのガイドチャネルは、前記部材の外側に位置する保持部材、例えば、ガイド(guides)、クリップ(clips)、またはファスナー(fasteners)であってもよい。それらの保持部材は、比較的接近した間隔をあけて配置されて、前記ワイヤーを、拘束位置に保持することができ、また、より広く間隔をあけて配置されて、それらワイヤーの非拘束部分を形成することができる。
上述のように、ワイヤー122,123,124の各々の遠位部分は、部材112に、例えば、部材112の各々のガイドチャネル130,132,134の遠位部分の内部に)固定される。ワイヤー122,123,124の遠位部分を固定するためには、様々な技術、例えば、溶接、結び(knots)、接着剤、または他のファスナーを用いることができる。1つの具体例において、それらガイドチャネルの内側は、フック、または別のある種のファスナーを含むことができ、それらワイヤーの遠位端は、そのようなフックまたはファスナーに取り付けることができる。ワイヤー122,123,124の遠位端はまた、部材112の長さ方向軸からずれた位置でガイドチャネル130,132,134内部に固定することができる。その結果として、また、ワイヤー122,123,124に張力を加えた時、ワイヤー122,123,124は、レバーアーム(lever arm)として作用して、部材112を曲げるのを容易にすることができる。ワイヤー122,123,124の各々の近位端は、ガイドチャネル130,132,134内部に配置され、張力付加機構(tension applying mechanism)、例えば、上述のようにハンドル114上に位置するアクチュエータレバー118,119,120に連結されることができる。ワイヤー122,123,124の近位部分はまた、例えば高周波エネルギー源と電気的に連結することができる。
ワイヤー122,123,124は、組織を切開するのに適した様々な材料で形成することができる。1つの具体例において、ワイヤー122,123,124は、組織を電気外科手術用エネルギー(electrosurgical energy)によって切開することができるような具合に、導電性材料で作ることができる。典型的な材料は、ステンレス鋼、ニチノール(nitinol)、炭素鋼、アルミニウム、およびそれらの組合せを包含することができる。それらのワイヤーが、切開すべき組織の種類に応じて様々な寸法を更に有することができることを、当業者はよく理解するであろう。しかし、1つの具体例において、それらのワイヤーは、約0.127mm(約0.005インチ)〜0.635mm(0.025インチ)の範囲の直径、より好ましくは約0.381mm(約0.015インチ)の直径を有することができる。
前記の典型的な具体例は、3本のワイヤー122,123,124を有する装置110を例示するが、装置は、多数の形態で多数のワイヤーを有して、組織の様々な多方向切り口を形成することができることを、当業者はよく理解するであろう。
本明細書に開示される装置は、以下に記述される方法で外科的処置に使用することができる。患者が、当該技術分野で知られているように調整された後、標的部位までの生来のオリフィス(orifice)、または作り出されたオリフィスの中に、前記部材を挿入することができる。上述のように、装置110は典型的には、図1Aに示される送達形態であって、部材112が実質的に線形の形態を有し、ワイヤー122,123,124が部材112に隣接して位置し、任意的に溝136,137,138内部に嵌め込まれている、送達形態で挿入される。様々な技術を用いて、該装置をオリフィスの中に挿入することができるが、1つの具体例において、ガイドデバイス、例えば、ガイドワイヤーが、該装置の中央ワーキングチャネルの内部に位置させて、該装置を標的部位まで導くために用いられることができる。ひとたびガイドデバイスが標的部位に導かれてしまえば、ガイドデバイスを、該ワーキングチャネルから取り外し、任意的に切開要素と取り替えることができる。代替的に、該装置が、治療デバイスのための追加のワーキングチャネルを含む具体例において、そのようなワーキングチャネルの中に切開要素を挿入することができ、該ガイドデバイスはその場に残る。いずれの具体例においても、続いて切開装置を使用して、組織に初期穿孔を形成する。様々な切開要素を使用することができるが、1つの典型的な具体例において、一体化されたガイドワイヤー・ニードルナイフ装置、例えば、本出願と同時出願された、発明の名称「一体化されたガイドワイヤー・ニードルナイフ(Integrated Guidewire Needle Knife)」の共有出願に開示されているガイドワイヤー・ニードルナイフ装置を使用することができる。その共有出願明細書の開示内容は、参照されることによって、本明細書に組み入れられる。
初期穿孔を形成した後、組織を切開するために使用されるワイヤーの露出部分が、切開すべき組織に隣接して適切に位置するように、該穿孔を通して、前記装置を更に前進させることができる。その後、前記部材を移動させて、切開形態にする。このことは、前記複数のワイヤーの1本以上に張力を加えることによって行うことができる。このことによって、前記の張力が加わったワイヤーの非拘束部分が、該部材に隣接する位置から、該部材から距離を置いて離れた位置まで切開形態で移動するような具合に、該ワイヤーの非拘束部分に隣接している該部材の一部分は、曲がるか、またはたわむ。例えば、図2Aは、曲がり領域Qがたわみ、かつ、ワイヤー122が切開形態になるような具合に、張力がワイヤー122に加えられている装置110を例示する。別の具体例において、曲がり領域Qがたわみ、かつ、ワイヤー122,123および/または124が切開形態になるような具合に、張力は、ワイヤー122,123および/または124に同時に加えられる。ひとたびワイヤーが切開形態に位置されてしまえば、ロッキング機構を任意的に作動させて、該ワイヤーの位置を維持することができる。
この時点で、張力が加わった前記ワイヤーに、高周波エネルギー等のエネルギーを、例えば、ハンドル上のエネルギー送達機構を用いて、送達することができる。このことによって、該ワイヤーは、組織を貫通し、該組織に切り口を形成する。例えば、図2Aは、ワイヤー122を用いて、組織170に第1の切り口C1を形成するために使用されている装置110を例示する。切り口C1を形成した後、エネルギーの送達は停止することができ、次いで、ロッキング機構は任意的に解除することができ、前記部材をその送達形態に戻す。次いで、第2のワイヤー123が、第1の切り口C1の方向と異なる、意図された切り口の方向と整列するような具合に、該装置を、該組織内部で僅かに回転させることができる。第2のワイヤー123が既に張力を受けていなければ、第2のワイヤー123に張力をかけて、第2のワイヤー123に隣接している、該装置の一部分Qを曲げることができ、同時に、第2のワイヤー123は、部材112から距離を置いて延び、組織切開形態を取る。次いで、第2のワイヤー123にエネルギーを送達し、図2Bに示されるように、第2の切り口C2を形成することができる。第2の切り口C2を形成した後、ワイヤー123にエネルギーを加えるのを停止し、次いで、任意的に張力を解放して、部材112をその送達形態に戻す。次いで、第3のワイヤー124が、意図された第3の切り込み方向であって、少なくとも第1および第2の切り口C1,C2の方向と異なる第3の切り口の方向と整列するような具合に、該装置を再び回転させることができる。次いで、第3のワイヤー124が既に張力を受けていなければ、第3のワイヤー124が組織切開形態を取るような具合に、第3のワイヤー124に張力を加えることができ、続いて、第3のワイヤー124にエネルギーを送達し、図2Cに示されるように、組織に第3の切り口C3を形成することができる。第1、第2および第3の切り口C1,C2,C3から結果として得られる形状は、実質的に三角形である。
上記の諸方法は、ワイヤー122,123,124に張力を逐次的に加えて、組織に多方向切り口を形成するが、それらのワイヤーに張力を同時に加えて、張力が加わった該ワイヤーの1本、2本、または全てにエネルギーを加えて、組織に切り口を形成することができることを、当業者はよく理解するであろう。それらのワイヤーに張力を同時に加えることは、そのことによって、組織内での前記装置の配置を容易にすることができるという点でとりわけ好都合である。例えば、図2Bに戻って言及するが、エネルギーをワイヤー122に加えながら、張力をワイヤー123に選択的に加えることができる。このことによって、結果的に、ワイヤー122の平面とワイヤー123の平面との間のほぼ中間の位置で曲がる装置が得られる。更に、張力が加えられたワイヤーの2本以上にエネルギーを加えた時、該装置を使用して、組織に大きな切開部を形成すること、例えば、隣接する空間にアクセスするために、器官に大きな切開部を形成することができる。
切開装置は、その部品を含め、1回使用した後、廃棄するように設計することができるか、または、複数回使用するように設計することができる。しかし、いずれの場合でも、装置は、少なくとも1回使用した後、再使用するために再調節することができる。再調節は、装置を分解する工程と、それに続く、特定の部品を清浄化するか、または取り替える工程と、その後の、再び組立てる工程のうちのいかなる組合せをも包含することができる。一例として、本明細書に開示する装置は、該装置が医療処置に使用された後、再調節することができる。該装置は分解することができ、次いで、任意の数の特定の部品(例えば、前記ワイヤー、前記部材、または前記ハンドル)は、いかなる組合せでも、選択的に取り替えるか、または取り外すことができる。特定の部品の清浄化および/または取り替えが行われたとき、該装置を次に使用するために、該装置は、再調節施設で、または、外科的処置の直前に外科医チームによって、再び組立てられることが可能である。切開装置の再調節は、分解、清浄化/取り替え、および、再組み立てのための様々な技術を利用することができることを、当業者はよく理解するであろう。そのような技術を使用すること、および、結果として得られる再調節済み切開装置は、全て本出願の範囲に入る。
当業者は、上述の諸具体例に基づき、本発明の更なる特徴と利点とをよく理解するであろう。したがって、本発明は、特許請求の範囲に示されるものを除き、具体的に図示され記述されてきたものに限定されない。本明細書に引用される刊行物および引用文献は全て、参照されることによって、そっくりそのまま本明細書に明確に組み入れられる。
〔実施の態様〕
(1)組織を切開するための装置において、
可撓性の細長い部材と、
前記部材に沿って延びている第1の組織切開ワイヤーであって、前記部材に対する第1の拘束部分、前記部材に固定されている遠位部分、および前記部材上の第1の曲がり領域に隣接している非拘束部分を有する、第1の組織切開ワイヤーと、
前記部材に沿って延びている第2の組織切開ワイヤーであって、前記部材に対する第1の拘束部分、前記部材に固定されている遠位部分、および前記部材上の第2の曲がり領域に隣接している非拘束部分を有する、第2の組織切開ワイヤーと、
前記部材に沿って延びている第3の組織切開ワイヤーであって、前記部材に対する第1の拘束部分、前記部材に固定されている遠位部分、および前記部材上の第3の曲がり領域に隣接している非拘束部分を有する、第3の組織切開ワイヤーと、
を備えており、
前記第1、第2および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、選択的に張力が加えられて、送達形態から切開形態まで動いて組織の切開を行うように構成されている、装置。
(2)実施態様1に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、前記部材の周りに周方向に互いに間隔をあけている、装置。
(3)実施態様1に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、前記部材の同一の長さ方向位置に配置されている、装置。
(4)実施態様1に記載の装置において、
前記ワイヤーは、導電性である、装置。
(5)実施態様1に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3のワイヤーは、前記部材内部に形成された第1の内腔、第2の内腔、および第3の内腔によって拘束されており、かつ、前記第1、第2、および第3の内腔に固定されている、装置。
(6)実施態様1に記載の装置において、
前記第1、第2および第3のワイヤーは、前記細長い部材の上に位置され、間隔をあけて配置されている複数の保持部材によって拘束されており、かつ、前記保持部材によって固定されている、装置。
(7)実施態様1に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記遠位部分は、前記細長い部材の長さ方向軸からずらされている位置で固定されている、装置。
(8)実施態様1に記載の装置において、
前記細長い部材の近位端と遠位端との間に延在する、少なくとも1つの中央ワーキングチャネル、
を更に備えている、
装置。
(9)組織を切開するための装置において、
近位端、および遠位端を有する可撓性の細長い部材と、
前記部材の少なくとも一部分に沿って延びている第1のガイドチャネルであって、近位部分、および遠位部分を有する、第1のガイドチャネルと、
前記第1のガイドチャネルの前記近位部分の内部に配置された近位端、および前記第1のガイドチャネルの前記近位部分の外側と前記第1のガイドチャネルの前記遠位部分の外側との間に延びている露出部分を有する、第1の組織切開ワイヤーと、
第2のガイドチャネルであって、前記第2のガイドチャネルが前記可撓性の細長い部材の周辺に沿って、前記第1のガイドチャネルから角度的に間隔をあけて配置されるような具合に、前記部材の少なくとも一部分に沿って延び、近位部分、および遠位部分を有する、第2のガイドチャネルと、
前記第2のガイドチャネルの前記近位部分の内部に配置された近位端、および前記第2のガイドチャネルの前記近位部分の外側と前記第2のガイドチャネルの前記遠位部分の外側との間に延びている露出部分を有する、第2の組織切開ワイヤーと、
第3のガイドチャネルであって、前記第3のガイドチャネルが前記可撓性の細長い部材の周辺に沿って、前記第2のガイドチャネルから角度的に間隔をあけて配置されるような具合に、前記部材の少なくとも一部分に沿って延び、近位部分、および遠位部分を有する、第3のガイドチャネルと、
前記第3のガイドチャネルの前記近位部分の内部に配置された近位端、および前記第3のガイドチャネルの前記近位部分の外側と前記第3のガイドチャネルの前記遠位部分の外側との間に延びている露出部分を有する、第3の組織切開ワイヤーと、
前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記近位端に連結されたアクチュエータであって、前記部材を曲げて、張力が加えられる前記ワイヤーの前記露出部分に切開形態において前記ワイヤーを露出させるのに有効な張力を、前記第1、第2、および第3のワイヤーに選択的かつ別々に加えるように構成されている、アクチュエータと、
を備えている、
装置。
(10)実施態様9に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3の組織切開ワイヤーの前記露出部分は、前記部材の前記周辺の周りに半径方向に配置されている、装置。
(11)実施態様9に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3の組織切開ワイヤーの前記露出部分は、前記可撓性の細長い部材の上の同一の長さ方向位置に配置されている、装置。
(12)実施態様9に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3の組織切開ワイヤーは、導電性である、装置。
(13)実施態様9に記載の装置において、
前記第1、第2、および第3のガイドチャネルは、前記可撓性の細長い部材の中に形成されている内腔である、装置。
(14)実施態様9に記載の装置において、
各前記ガイドチャネルは、間隔あけている複数の保持部材によって形成されている、装置。
(15)実施態様9に記載の装置において、
前記細長い部材の前記近位端と前記遠位端との間に延在する、少なくとも1つの中央ワーキングチャネル、
を更に備えている、
装置。
(16)組織を切開するための方法において、
選択的に曲げることのできる細長い可撓性切開部材を、体の内腔の中に挿入する段階であって、前記部材は前記部材に沿って延びている少なくとも3本の組織切開ワイヤーを有しており、前記ワイヤーは前記部材から少なくとも部分的に露出されている、段階と、
前記ワイヤーのうち少なくとも1本に選択的に張力を加えて、前記ワイヤーの露出部分に隣接する前記部材を曲げて、前記ワイヤーを組織切開配置方向に構成する段階と、
前記組織切開配置方向になっている前記ワイヤーにエネルギーを加えて、前記組織の切開を行う段階と、
を含む、
方法。
(17)実施態様16に記載の方法において、
前記ワイヤーのうち第1のワイヤーに張力を選択的に加え、第1の方向に前記部材を曲げて、第1の組織切開ワイヤー部分を露出させ、これによって、前記第1の組織切開ワイヤー部分を用いて、前記第1の方向に第1の切り口を形成する段階と、
前記ワイヤーのうち第2のワイヤーに張力を選択的に加え、第2の方向に前記部材を曲げて、第2の組織切開ワイヤー部分を露出させる段階であって、前記第2の方向は、前記第1の方向と異なる、段階と、
前記第2の組織切開ワイヤー部分を用いて、前記第2の方向に第2の切り口を形成する段階と、
前記ワイヤーのうち第3のワイヤーに張力を選択的に加え、第3の方向に前記部材を曲げて、第3の組織切開ワイヤー部分を露出させる段階であって、前記第3の方向は、前記第1、および第2の方向と異なる、段階と、
前記第3の組織切開ワイヤー部分を用いて、前記第3の方向に第3の切り口を形成する段階と、
を更に含む、
方法。
(18)実施態様17に記載の方法において、
前記第1の組織切開ワイヤー部分は、前記第2の組織切開ワイヤー部分に対してある角度で配置され、
前記第2の組織切開ワイヤー部分は、前記第3の組織切開ワイヤー部分に対してある角度で配置され、
前記方法は、
前記部材を前記組織内部で回転させて、前記第2、および第3の組織切開ワイヤー部分を前記組織に配置して切開を行う段階、
を更に含む、
方法。
(19)実施態様16に記載の方法において、
装置が前記組織の所望の位置に配置されることができるような具合に、前記ワイヤーに加える前記張力の大きさを制御する段階、
を更に含む、
方法。
(20)実施態様16に記載の方法において、
前記組織の中に前記部材を挿入する前に、前記部材のワーキングチャネルの内部に配置された切開要素を使用して、前記組織の中に切開部を形成する段階、
を更に含む、
方法。
(21)実施態様16に記載の方法において、
ガイドデバイスを使用して、前記組織内部に前記部材を配置する段階、
を更に含む、
方法。
送達形態になっている外科用切開装置の1つの具体例の斜視図である。 切開形態になっている、図1Aの装置の斜視図である。 図1Bの装置の部材の遠位端の斜視図である。 線B−Bで切り取られた、図1Bの装置の部材の中央部分の横断面図である。 組織に第1の切り口を形成している、図1Aの装置の概略図である。 組織に第2の切り口を形成している、図1Aの装置の概略図である。 組織に第3の切り口を形成している、図1Aの装置の概略図である。

Claims (9)

  1. 組織を切開するための装置において、
    可撓性の細長い部材と、
    前記部材に沿って延びている第1の組織切開ワイヤーであって、前記部材に対する第1の拘束部分、前記部材に固定されている遠位部分、および前記部材上の第1の曲がり領域に隣接している非拘束部分を有する、第1の組織切開ワイヤーと、
    前記部材に沿って延びている第2の組織切開ワイヤーであって、前記部材に対する第1の拘束部分、前記部材に固定されている遠位部分、および前記部材上の第2の曲がり領域に隣接している非拘束部分を有する、第2の組織切開ワイヤーと、
    前記部材に沿って延びている第3の組織切開ワイヤーであって、前記部材に対する第1の拘束部分、前記部材に固定されている遠位部分、および前記部材上の第3の曲がり領域に隣接している非拘束部分を有する、第3の組織切開ワイヤーと、
    を備えており、
    前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、選択的に張力が加えられて、送達形態から切開形態まで動いて組織の切開を行うように構成されている、装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、
    前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、前記部材の周りに周方向に互いに間隔をあけて配置されている、装置。
  3. 請求項1に記載の装置において、
    前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記非拘束部分は、前記部材の同一の長さ方向位置に配置されている、装置。
  4. 請求項1に記載の装置において、
    前記ワイヤーは、導電性である、装置。
  5. 請求項1に記載の装置において、
    前記第1、第2、および第3のワイヤーは、前記部材内部に形成された第1の内腔、第2の内腔、および第3の内腔によって拘束されており、かつ、前記第1、第2、および第3の内腔に固定されている、装置。
  6. 請求項1に記載の装置において、
    前記第1、第2、および第3のワイヤーは、前記細長い部材の上に位置され、間隔をあけて配置されている複数の保持部材によって拘束されており、かつ、前記保持部材によって固定されている、装置。
  7. 請求項1に記載の装置において、
    前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記遠位部分は、前記細長い部材の長さ方向軸からずらされている位置で固定されている、装置。
  8. 請求項1に記載の装置において、
    前記細長い部材の近位端と遠位端との間に延在する、少なくとも1つの中央ワーキングチャネル、
    を更に備えている、
    装置。
  9. 組織を切開するための装置において、
    近位端、および遠位端を有する可撓性の細長い部材と、
    前記部材の少なくとも一部分に沿って延びている第1のガイドチャネルであって、近位部分、および遠位部分を有する、第1のガイドチャネルと、
    前記第1のガイドチャネルの前記近位部分の内部に配置された近位端、および前記第1のガイドチャネルの前記近位部分の外側と前記第1のガイドチャネルの前記遠位部分の外側との間に延びている露出部分を有する、第1の組織切開ワイヤーと、
    第2のガイドチャネルであって、前記第2のガイドチャネルが前記可撓性の細長い部材の周辺に沿って、前記第1のガイドチャネルから角度的に間隔をあけて配置されるような具合に、前記部材の少なくとも一部分に沿って延び、近位部分、および遠位部分を有する、第2のガイドチャネルと、
    前記第2のガイドチャネルの前記近位部分の内部に配置された近位端、および前記第2のガイドチャネルの前記近位部分の外側と前記第2のガイドチャネルの前記遠位部分の外側との間に延びている露出部分を有する、第2の組織切開ワイヤーと、
    第3のガイドチャネルであって、前記第3のガイドチャネルが前記可撓性の細長い部材の周辺に沿って、前記第2のガイドチャネルから角度的に間隔をあけて配置されるような具合に、前記部材の少なくとも一部分に沿って延び、近位部分、および遠位部分を有する、第3のガイドチャネルと、
    前記第3のガイドチャネルの前記近位部分の内部に配置された近位端、および前記第3のガイドチャネルの前記近位部分の外側と前記第3のガイドチャネルの前記遠位部分の外側との間に延びている露出部分を有する、第3の組織切開ワイヤーと、
    前記第1、第2、および第3のワイヤーの前記近位端に連結されたアクチュエータであって、前記部材を曲げて、張力が加えられる前記ワイヤーの前記露出部分に切開形態において前記ワイヤーを露出させるのに有効な張力を、前記第1、第2、および第3のワイヤーに選択的かつ別々に加えるように構成されている、アクチュエータと、
    を備えている、
    装置。
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