JPH09202866A - 水性インクおよび水性インクを用いたインクジェット記録方法 - Google Patents
水性インクおよび水性インクを用いたインクジェット記録方法Info
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- JPH09202866A JPH09202866A JP1133096A JP1133096A JPH09202866A JP H09202866 A JPH09202866 A JP H09202866A JP 1133096 A JP1133096 A JP 1133096A JP 1133096 A JP1133096 A JP 1133096A JP H09202866 A JPH09202866 A JP H09202866A
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Abstract
かもインクの保存性および印字休止後の信頼性を悪化さ
せない、インクジェット記録用として使用可能な水性イ
ンクを得る。 【構成】水に分散または溶解する着色剤および湿潤剤を
主成分とする表面張力が50mN/m以下の水性インク
において、下記一般式(I)で表される化合物を含有する
ことを特徴とする水性インク。式中、x、yは1〜4の
整数、Mはアルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級
ホスホニウムまたはアルカノールアミンを表す。 【化1】
Description
ンクジェット記録において、いわゆる普通紙に対するカ
ラーインクとして優れた特性を示す水性インクおよび水
性インクを用いたインクジェット記録方法に関する。
低ランニングコストといった利点から近年、著しく普及
し、普通紙に印字可能なカラープリンターも市場に投入
されるようになった。
インクとしては、一般に水に分散または溶解する着色剤
および湿潤剤―多価アルコールまたはそのエーテル類―
と水より構成され、必要に応じて防カビ剤等の添加剤を
含有する。
耐光性、画像の乾燥性、画像滲み、吐出の信頼性など要
求されるすべての特性を満足するカラーインクを得るこ
とは非常に難しい。特にカラープリンタ−の場合、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの単色印字部で画質の劣化がな
くてもレッド、グリーン、ブルーの2色重ね部分で画質
の劣化が発生しやすい。特に定着装置を用いないで乾燥
を行う場合、特開昭55−29546号公報等記載のよ
うに浸透性を高めることにより乾燥性を向上しているた
め紙により著しく滲む。
界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸が乾燥性を
向上し画質劣化が少ないとされているが紙による画素径
が著しく異なり画像濃度の低下も著しいといった問題や
アルカリ側では活性剤が分解し、保存時に活性効果がな
くなるといった問題がある。
は強塩基性物質を添加するインクが開示されているが、
ロジンサイズされた酸性紙では効果があるもののアルキ
ルケテンダイマーやアルケニルスルホコハク酸をサイズ
剤とした紙には効果がない。さらに、酸性紙でも2色重
ね部分では効果がない。
多価アルコール誘導体およびペクチンを含有する記録液
が開示されているが、これは増粘剤としてペクチンを添
加し、滲みを防止するものであるが、ペクチンは水酸基
を親水基とする非イオン性の化合物であるため印字休止
後の吐出安定性に欠けるという問題があった。
ンタの高速化が進み、12kHz以上の高速応答性のサ
ーマルインクジェットプリンタも上市され、より乾燥性
と高画質化が問われるようになった。これに伴い水性イ
ンクを用いたインクジェットプリンタにおいてもいわゆ
る普通紙でも乾燥性と画像濃度の高さ、画素形状の向上
が求められ、特に浸透による乾燥を行う場合、インクの
裏抜けによる画質の劣化を改良する必要がでてきたが、
この要請に十分に対応されたインクはまだ開発されてい
ない。
ンクであるがためインクの吸収乾燥によるしわ(coc
kling)の発生、色境界にじみ、文字にじみを改良
すべく活性剤としてアルキルアミンオキシド、水溶性高
分子としてアルギン酸ソーダと1,5−ペンタンジオー
ルの添加されたインクが特開平6−240138号公報
に開示されているが耐水性の良い染料系でないと信頼性
に欠けたり、裏抜け等の発生等からさらに改良が望まれ
ている。
アセチレンアルコール系の活性剤とアルキレングリコー
ルを添加したインクが特開平6−92008号公報等に
記載されているが、裏抜けの発生は抑えられていなかっ
た。また、スチレン−アクリル酸共重合体が添加された
浸透性インクが特開平6−136306号公報に開示さ
れているが十分な信頼性が固定ヘッド型のプリンタでは
得られないという問題がある。また、600dpi以上
の高解像度を得るための30μm以下のノズル径のプリ
ンタではバキュウムポンプ等のプリンタ側の信頼性維持
機構を高性能にしたり大型にしなくてはならずコストア
ップにつながる問題もある。
況に鑑みてなされたもので、インクジェット記録用イン
クとして上記諸特性を満足し、高速印字に対応し普通紙
に対する浸透性が高く、かつ、画像にじみが少なく、さ
らに、紙への裏抜けを低減し高濃度化が図れる水性イン
クを提供すること、さらに、耐水性、乾燥性、保存安定
性と印字休止後の信頼性の高い水性インクを提供するこ
とを目的とする。
に、水に分散または溶解する着色剤および湿潤剤を主成
分表面張力が50mN/m以下の水性インクにおいて、
下記一般式(I)で表される化合物を含有する水性インク
が提供される。
ルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム
またはアルカノールアミンを表す。
おいて、前記化合物(I)の対イオンがNaもしくはLi
または下記一般式(II)で示される第4級アンモニウム、
第4級ホスホニウムもしくはアルカノールアミンである
水性インクが提供される。
1〜R4は水素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表す。
性インクにおいて、界面活性剤として下記一般式(III)
で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩
および/または下記一般式(IV)で示されるジアルキルス
ルホ琥珀酸塩を添加し表面張力を50mN/m以下とす
る水性インクが提供される。
分岐してもよいアルキル基、mは3〜12、Mはアルカ
リ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウ
ムまたはアルカノールアミンを表す。
岐したアルキル基、Mはアルカリ金属イオン、第4級ア
ンモニウム、第4級ホスホニウムまたはアルカノールア
ミンを表す。
おいて、上記一般式(III)で示されるポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩または上記一般式(IV)で示さ
れるジアルキルスルホ琥珀酸塩の対イオンがNa、Li
または上記一般式(II)で示される第4級アンモニウム、
第4級ホスホニウムまたはアルカノールアミンである水
性インクが提供される。
に記載した水性インクにおいて、界面活性剤として下記
一般式(V)で示される化合物または下記一般式(VI)で示
される化合物を添加し表面張力を50mN/m以下とす
る水性インクが提供される。
14炭素鎖、kは5〜12を表す。
す。
おいて、尿素または尿素誘導体を添加する水性インクが
提供される。
五または第六に記載した水性インクにおいて、pHを6
以上11以下にした水性インクが提供される。
性インクのいずれかを熱エネルギーまたは機械的エネル
ギーにより微小な液滴として飛翔させ、該飛翔させた液
滴をステキヒトサイズ度が3秒以上の被記録材に付着さ
せる水性インクを用いたインクジェット記録方法が提供
される。
の動的表面張力が50mN/m以下のインクにおいて、
上記一般式(I)で表される化合物を含有することによ
り高速印字に対応する普通紙への浸透性に優れ、かつ、
裏抜けなどによる画像濃度の低下や画像にじみの発生が
少ないなど高画質化が行えるインクジェット記録用とし
て使用可能な水性インクが得られる。
物は、生体高分子であるキチンより得られるキトサン誘
導体であり、保水性が高い水溶性高分子であり、従来添
加されていたアルギン酸ナトリウムと比べ、特に中性p
H域で安定した水溶性を示し、セルロースとの相互作用
が大きいため、インクとしては信頼性が高く紙への親和
力が大きいという特徴もある。添加量としては抽出キチ
ンの由来による分子量分布にもよるが一般的なものでは
0.01%から1%の範囲で用いることが好ましい。
0.01%以下では画像特性の改良効果が少なく、1%
以上となると粘度が高くなりすぎて常温では吐出困難と
なりエネルギーを必要とするため好ましくない。
オン系界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル酢酸塩(III)および/または炭素数が5〜7の
分岐したアルキル鎖を有するジアルキルスルホ琥珀酸酸
(IV)を添加することにより表面張力を50mj/m2
以下に低下させ、インクと紙表面との濡れ性を向上し、
紙への浸透速度を高め、これと上記一般式(I)で表さ
れるキトサン誘導体を用いると画像劣化がきわめて少な
いことを見いだした。これは紙面より供給されるプロト
ンによりインクが増粘するためさらににじみが少なくな
ると推定される。
れる化合物および界面活性剤の対イオンとして、ナトリ
ウムもしくはリチウムイオンおよび上記一般式(II)で
示される第4級アンモニウム、第4級ホスホニウムもし
くはアルカノールアミンを用いることにより優れた溶解
安定性を示すことを見いだした。
としてポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルで
ある上記一般式(V)、アセチレングリコール系界面活
性剤である上記一般式(VI)の活性剤を添加すること
により表面張力を50mj/m2以下に低下させ、イン
クと紙表面との濡れ性を向上し、紙への浸透速度を高
め、画像劣化がきわめてすくないことを見いだした。
え尿素およびヒドロキシエチル尿素もしくはジヒドロキ
シエチル尿素等の尿素誘導体を添加すると染料と非イオ
ン活性剤間の相互作用を弱め染料の会合を緩和すること
で浸透性を向上させたり、吐出安定性、長期保存性を改
良できることを見いだした。これら尿素誘導体の添加量
は0.1%から5%の間で用いることが好ましい。0.
1%以下では効果がなく5%以上では水分蒸発時の粘度
変化に影響を及ぼすことがある。
とによりインクの保存安定性が得られ、また、オフィス
で使用されているコピー用紙や用箋等はpHが5〜6の
ものが多く、これらの記録紙にインクを20〜60μm
の微細な吐出口より吐出し重量が10ng〜160ng
の液滴として5〜20m/sで飛翔させ、ステキヒトサ
イズ度が3秒以上の、いわゆる普通紙に記録することに
より高画質、高解像度の記録画像を形成する記録方式を
提供することができる。ただし、pHが9以上では保存
時に(III)の活性剤では分解による物性変化が起こり
やすいため(V)を用いる場合はpHを6〜9とするこ
とが好ましい。本発明に用いることができる化合物(I
I)、(III)の添加量は0.05〜10重量%の間でプ
リンタシステムにより要求されるインク特性に対し所望
の浸透性を与えることが可能である。ここで0.05%
以下ではいずれの場合も2色重ね部の境界でのにじみが
発生し、10重量%以上添加する場合は化合物自体が低
温で析出しやすかったり、染料の析出等も発生すること
があり信頼性が悪くなる。
よび(IV)を表1に具体的に遊離酸型で示す。
び界面活性剤は保存時の溶解安定性を得る目的および熱
エネルギーを与えることにより吐出を行う記録方式での
信頼性を向上する目的で対イオンをリチウム、ナトリウ
ム、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウムまたはア
ルカノールアミンイオンとする。例えばリチウム塩の場
合は水酸化リチウムを添加することにより行え、一般式
(II)の第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、ま
たはアルカノールアミン陽イオンに関しては、具体的に
は表2に示す水酸化物を添加することにより行われる。
示す化合物および活性剤の対イオンがすべてがナトリウ
ムもしくはリチウムおよび/または上記一般式(II)の
化合物である必要はなく、他のアルカリイオンと混合す
ることもできる。ナトリウムもしくはリチウムおよび/
または上記−般式(II)の化合物によるイオンの量とし
ては染料および活性剤のモル数に対して30%以上,よ
り好ましくは50%以上となるように添加することが好
ましい。本発明のインクは水を液媒体として使用するも
のであるが、インクを所望の物性にするため、あるいは
インクの乾燥を防止するために、また、本発明の化合物
の溶解安定性を向上するため等の目的で下記水溶性有機
溶媒を使用することができる。エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5
ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセ
ロール、1,2,6−へキサントリオール、1,2,4
−ブタントリオ−ル、1,2,3−ブタントリオール、
ペトリオール等の多価アルコ−ル類、エチレングリコー
ルモノエチルエ−テル、エチレングリコ−ルモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレング
リコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリ
ールエ−テル額;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒ
ドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、
1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタ
ム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチル
ホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノ−ル
等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート炭酸エチ
レン、γ−ブチロラクトン等である。これらの溶媒は、
水とともに単独もしくは複数混合して用いられる。これ
らの中で特に好ましいものはジエチレングリコール、チ
オジエタノール、ポリエチレングリコール200〜60
0、トリエチレングリコール、グリセロール、1,2,
6−へキサントリオール、1,2,4−ブタントリオー
ル、ペトリオール、1,5−ペンタンジオール、N−メ
チル−2−ピロリドン,N−ヒドロキシエチルピロリド
ン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ンであり、これらを用いることにより本化合物の高い溶
解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れ
た効果が得られる。また、本発明の活性剤(III)、(I
V)、(V)、(VI)以外で表面張力を調整する目的
で添加される浸透剤としてはジエチレングリコールモノ
フェニルエーテル、エチレングリコールモノフエニルエ
ーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエ
チレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、テトラエチレングリコールクロロフ
ェニルエーテル等の多価アルコールのアルキルおよびア
リールエーテル類、フッ素系界面活性剤、エタノール、
2−プロパノ−ル等の低級アルコール類が挙げられる
が、特に好ましいのはジエチレングリコールモノブチル
エーテルである。
を示す指標であり、特に表面形成されて1秒以下の短い
時間での動的表面張力を示し、飽和時間で測定される静
的表面張力とは異なる。測定法としては特開昭63−3
1237号公報等に記載の従来公知の方法で1秒以下の
動的な表面張力を測定できる方法であればいずれも使用
できるが本発明ではWilhelmy式の吊り板式表面
張力計を用いて測定した。表面張力の値は50mN/m
以下が好ましく、より好ましくは40mN/m以下とす
ると優れた乾燥性が得られる。
料としては、カラーインデックスにおいて酸性染料、直
接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類さ
れる染料で、耐水、耐光性が優れたものが用いられる。
これらは効果が阻害されない範囲で添加される。
および食用染料として、 C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,
79,142 C.I.アシッドレッド 1,8,13,14,18,
26,27,35,37,42,52,82,87,8
9,92,97,106,111,114,115,1
34,186,249,254,289 C.I.アシッドブルー 9,29,45,92,24
9 C.I.アシッドブラック 1,2,7,24,26,
94 C.I.フードイエロー 3,4 C.I.フードレッド 7,9,14 C.I.フードブラック 1,2 直接性染料として、 C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,26,
33,44,50,86,120,132,142,1
44 C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,13,17,
20,28,31,39,80,81,83,89,2
25,227 C.I.ダイレクトオレンジ 26,29,62,10
2 C.I.ダイレクトブルー 1,2,6,15,2
2,,25,71,76,79,86,87,90,9
8,163,165,199,202 C.I.ダイレクトブラック 19,22,32,3
8,51,56,71,74,75,77,154,1
68,171 塩基性染料として、 C.I.べーシックイエロー 1,2,11,13,1
4,15,19,21,23,24,25,28,2
9,32,36,40,41,45,49,51,5
3,63,64,65,67,70,73,77,8
7,91 C.I.ベーシックレッド 2,12,13,14,1
5,18,22,23,24,27,29,35,3
6,38,39,46,49,51,52,54,5
9,68,69,70,73,78,82,102,1
04,109,112 C.I.べーシックブルー 1,3,5,7,9,2
1,22,26,35,41,45,47,54,6
2,65,66,67,69,75,77,78,8
9,92,93,105,117,120,122,1
24,129,137,141,147,155 C.I.ベーシックブラック 2,8 反応性染料として、 C.I.リアクティブブラック 3,4,7,11,1
2,17 C.I.リアクティブイエロー 1,5,11,13,
14,20,21,22,25,40,47,51,5
5,65,67 C.I.リアクティブレッド 1,14,17,25,
26,32,37,44,46,55,60,66,7
4,79,96,97 C.I.リアクティブブルー 1,2,7,14,1
5,23,32,35,38,41,63,80,95 等が使用できる。特に酸性染料および直接性染料が好ま
しく用いることができる。
た染料ももちろん用いることができる。例えば、ゼネカ
社が上市しているProjet Fast B1ack
2,Projet Fast Magenta2,Pr
ojet Fast Yel1ow2,Projet
Fast Cyan2(登録商品名)が挙げられる。
タロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレ
ン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメ
チン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等
が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリ
ウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、金属粉が挙げられる。
天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガ
ム、力ラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラ
クトン、ペクチン、クインスシ−ドデンプン等の植物性
高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高
分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等
の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微
生物系高分子、半合成系では、メチルセルロース、エチ
ルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロ−ス等
の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、
デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分
子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル等の海藻系高分子、純合成系では、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
メチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリ
ルアミド、ポリアクリル酸およびそのアルカリ金属塩、
水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶
性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンア
クリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属
塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基
の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天然高
分子化合物等が挙げられる。
に従来より知られている添加剤を加えることができる。
例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、
ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オ
キサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ぺンタクロ
ロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるもので
あれば、任意の物質を使用することができる。その例と
して、ジエタノールアミン、トリエタノ−ルアミン等の
アミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモ
ニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニ
ウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
ジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル
二酢酸ナトリウム等がある。防錆剤としては、例えば、
酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール
酸アンモン、ジイソプロピルアンモニイウムニトライ
ト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルア
ンモニウムニトライト等がある。
水溶性赤外線吸収剤、界面活性剤を添加することもでき
る。
撹伴溶解し、室温にて放冷後、pHが8.5になるよう
に水酸化リチウム10%水溶液にて調整し、これを0.
22μmのテフロンフィルターにてろ過しインク1を作
製した。 ゼネカ社製Projet Fast B1ack2 3重量% グリセロ−ル 5重量% N−ヒドロキシエチルピロリドン 5重量% 化合物(1) x=2、y=1 遊離酸型 0.1重量% 具体例(III−1)の活性剤 0.8重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
施例1と同様にし、pHを水酸化ナトリウムで8.8に
してインク2を調整した。 ゼネカ社製Projet Fast Magenta2 1.5重量% ダイレクトレッド227 0.5重量% 1,2,6−へキサントリオール 4重量% 1,5−ペンタンジオール 8重量% 具体例(IV−1)の活性剤 1.2重量% 具体例(II−1)25%水溶液 0.8重量% 化合物(I)x=2、y=1 遊離酸型 0.1重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
施例1と同様にして、pHを水酸化リチウムで8.5に
してインク3を調整した。 ゼネカ社製Projet Fast Cyan2 1重量% C.I.ダイレクトブルー99 1.2重量% ジエチレングリコール 5重量% グリセロール 5重量% 化合物(I) x=4、y=2 0.1重量% (V−4)の活性剤 R:C9H19 k:12 2重量% 具体例(III−3)25%水溶液 0.2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
施例1と同様にして、pHを水酸化リチウムで7.5に
してインク4を調整した。 ゼネカ製Projet Fast Yellow2 1.2重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 2重量% 1,5−ペンタンジオール 10重量% (VI)の活性剤 m、n=20 0.8重量% 具体例(III−4)25%水溶液 2重量% 化合物(I)x=2、y=1 遊離酸型 0.2重量% 安息香酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
施例1と同様にして、pHを水酸化ナトリウムで7.8
にしてインク5を調整した。 C.I.ダイレクトブラック168 4重量% トリエチレングリコール 5重量% ペトリオール 10重量% 具体例(IV−5)の活性剤 2重量% 具体例(V−2)25%水溶液 1.5重量% 化合物(I)X=4、y=1 遊離酸型 0.2重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
施例1と同様にして、pHを水酸化リチウムで8にして
インク6を調整した。 C.I.フードブラック2 1.5重量% C.I.ダイレクトブラック154 1.5重量% プロピレングリコール 8重量% グリセロール 7重量% (VI)活性剤 m+n:15 1重量% (VI)活性剤 m+n=0 1重量% 具体例(III−7)25%水溶液 2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% 化合物(I)x=2、y=1 遊離酸型 0.3重量% 尿素 2重量% イオン交換水 残量
施例1と同様にして、pHを水酸化リチウムで8にして
インク7を調整した。 C.I.ダイレクトレッド9 1.8重量% C.I.アシッドレッド289 0.5重量% N−メチル−2−ピロリドン 8重量% 1,5−ペンタンジオール 8重量% 具体例(VI−4)の活性剤 0.8重量% 化合物(I)x=2、y=1 遊離酸型 0.2重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% 尿素 1重量% イオ交換水 残量
施例1と同様にして、pHを水酸化リチウムで7.5に
してインク8とした。 C.I.ダイレクトブルー199 2.0重量% C.I.アシッドブルー249 0.5重量% チオジエタノール 5重量% グリセロール 10重量% (V)の活性剤 R:Cl0H21 k:12 1.5重量% 化合物(I)x=2、y=1 遊離酸型 0.1重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% イオン交換水 残量
施例1と同様にして、pHを水酸化リチウムで8にして
インク9とした。 C.I.ダイレクトイエロー142 1.5重量% C.I.アシッドレッド23 1.0重量% 2−ピロリドン 5.0重量% グリセロール 15.0重量% (VI)の活性剤 m+n=40 1.0重量% 具体例(III-2)の活性剤 1.0重量% 化合物(I)x=2、Y=1 遊離酸型 0.2重量% ペンタクロロフェノールナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
(I)を除いた以外は同様にしてインク10とした。
(I)に代えてスチレンアクリル酸共重合体とした以外
は同様ににしてインク11とした。
えてアルギン酸ナトリウムとした以外は同様にしてイン
ク12とした。
素を除いた以外は同様にしてインク16とした。
えペクチンを添加した以外は同様にしてインク14とし
た。
について下記の試験を行った。
0dpiのノズルを有するインクジェットプリン夕およ
び積層PZTを液室流路の加圧に使用したノズル径27
μm、600dpiのノズルを有するインクジェツトプ
リンタにて印字を行い、2色重ね部境界の滲み、画像滲
み、色調、画像濃度および裏抜けを目視により総合的に
判断した。印字用紙は市販の再生紙、上質紙とボンド紙
の3種に印字した。
像濃度の変化をマクベス濃度計で測定し、下記式にて耐
水性(耐色率%)を求め、いづれの紙でも20%以下と
なったものを○、30%未満を△、30%以上を×とし
た。
紙に転写しなくなるまでの時間を測定した。いずれの紙
でも10秒以内で乾燥した場合に0と判定した。それ以
上を×とした。
20℃、70℃でそれぞれの条件下で3カ月保存し、保
存後の表面張力、粘度および沈澱物析出の有無を調べ
た。どの条件で保存しても、物性等の変化がないものを
○とした。
0dpiのノズルを有するヘッドを持つプリンタの動作
中にキャップ、クリーニング等が行われないでどれだけ
印字、休止しても復帰できるかを調べ、どれだけの時間
で噴射方向がずれるか、あるいは吐出液滴の重量が変化
するかにより、その信頼性を評価した。結果を表3〜4
に示す。
鮮明性、耐水性および乾燥性に優れ、しかもインクの保
存性および噴射信頼性をなんら悪化させないこと、これ
に対して比較例のものは、特に一般式(I)の化合物を
含まないものは画像の鮮明性が低く(比較例1)、一般
式(I)の化合物と尿素を含まないものはさらに鮮明性
を低下させるだけでなく、画像の乾燥性やインクの保存
性および噴射信頼性も低下させる(比較例4)。また、
一般式(I)の化合物に代えてスチレン−アクリル酸共
重合体、アルギン酸ナトリウム、ペクチンそれぞれ用い
た場合はいずれもインクの保存性および噴射信頼性を悪
化させる。
式(I)で示される化合物を含有する構成によれば、画
像の鮮明性、すなわち、2色重ね部境界の滲み、画像滲
み、色調、画像濃度および裏抜けの総合点において優
れ、さらに、画像の耐水性および乾燥性に優れ、しか
も、インクの保存性および印字後の噴射信頼性を悪化さ
せない水性インクが得られる。
合物(I)の溶解安定性を得るのに好適な対イオンの種
類を示すことよりさらに保存安定性、吐出安定性等の信
頼性に優れたインクジェット用水性インクを提供するこ
とができる。
アニオン系活性剤を用いて表面張力を50mN/m以下
とすることにより紙表面に対する濡れ性を改良し、イン
クジェツト用として諸特性を満足し、乾燥性に優れ、か
つ、画質の劣化の改良された水性インクを提供すること
ができる。
活性剤の構造を特定することにより優れた乾燥性を有
し、かつ、にじみの少ないインク組成物を提供でき、ま
た、この対イオンを特定することで低温での保存安定
性、吐出安定性を得ることができる。
ノニオン系活性剤を用いて表面張力を50mN/m以下
とすることにより紙表面に対する濡れ性を改良し,イン
クジェット用として諸特性を満足し、乾燥性に優れ,か
つ,画質の劣化の改良された水性インクを提供すること
ができる。
ノニオン系活性剤を用い、これとともに尿素及びその誘
導体を用いることにより染料等との相互作用を調整し浸
透性及び保存安定性にすぐれた水性インクを提供するこ
とができる。
以上に調整することにより長期印字休止後や連続噴射時
でも安定して吐出可能な物性を与えるインクジェツト用
インクを与える。
通紙とインクジェット用コート紙のいずれに対しても良
好な濡れ性を示し、浸透速度が速く滲みが少ない画像を
形成でき、カラー画像の色再現性の高い記録方法を与え
ることができる。またOHPにおいても優れた色再現性
を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 水に分散または溶解する着色剤および湿
潤剤を主成分とする表面張力が50mN/m以下の水性
インクにおいて、下記一般式(I)で表される化合物を含
有することを特徴とする水性インク。 【化1】式(I)中、x、yは1〜4の整数、Mはアルカ
リ金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウムまた
はアルカノールアミンを表す。 - 【請求項2】 請求項1記載の水性インクにおいて、前
記化合物(I)の対イオンがNaもしくはLiまたは下記
一般式(II)で示される第4級アンモニウム、第4級ホス
ホニウムもしくはアルカノールアミンであることを特徴
とする水性インク。 【化2】式(II)において、Xは窒素またはリン、R1〜
R4は水素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシア
ルキル基またはハロゲン化アルキル基を表す。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の水性インクにお
いて、界面活性剤として下記一般式(III)で示されるポ
リオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩および/また
は下記一般式(IV)で示されるジアルキルスルホ琥珀酸塩
を添加し表面張力を50mN/m以下とすることを特徴
とする水性インク。 【化3】式(III)において、R5は炭素数6〜14の分岐
してもよいアルキル基、mは3〜12、Mはアルカリ金
属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウムま
たはアルカノールアミンを表す。 【化4】式(IV)において、R6は炭素数5〜7の分岐し
たアルキル基、Mはアルカリ金属イオン、第4級アンモ
ニウム、第4級ホスホニウムまたはアルカノールアミン
を表す。 - 【請求項4】 請求項3記載の水性インクにおいて、上
記一般式(III)で示されるポリオキシエチレンアルキル
エーテル酢酸塩または上記一般式(IV)で示されるジアル
キルスルホ琥珀酸塩の対イオンがNaもしくはLiまた
は上記一般式(II)で示される第4級アンモニウム、第4
級ホスホニウムもしくはアルカノールアミンであること
を特徴とする水性インク。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の水性イ
ンクにおいて、界面活性剤として下記一般式(V)で示さ
れる化合物または下記一般式(VI)で示される化合物を添
加し表面張力を50mN/m以下とすることを特徴とす
る水性インク。 【化5】式(V)において、Rは分岐してもよい6〜14
炭素鎖、kは5〜12を表す。 【化6】式(VI)において、m、nは0〜40を表す。 - 【請求項6】 請求項5記載の水性インクにおいて、尿
素または尿素誘導体を添加することを特徴とする水性イ
ンク。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
の水性インクにおいて、pHを6以上11以下にしたこ
とを特徴とする水性インク。 - 【請求項8】 請求項1〜7記載の水性インクのいずれ
かを熱エネルギーまたは機械的エネルギーにより微小な
液滴として飛翔させ、該飛翔させた液滴をステキヒトサ
イズ度が3秒以上の被記録材に付着させることを特徴と
する水性インクを用いたインクジェット記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1133096A JP3877795B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 水性インクおよび水性インクを用いたインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1133096A JP3877795B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 水性インクおよび水性インクを用いたインクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09202866A true JPH09202866A (ja) | 1997-08-05 |
JP3877795B2 JP3877795B2 (ja) | 2007-02-07 |
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ID=11775032
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1133096A Expired - Fee Related JP3877795B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 水性インクおよび水性インクを用いたインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3877795B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6406138B1 (en) | 2000-04-20 | 2002-06-18 | Hewlett-Packard Company | Polymer systems for high quality inkjet printing |
JP2014109017A (ja) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 着色樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置 |
-
1996
- 1996-01-25 JP JP1133096A patent/JP3877795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2014109017A (ja) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 着色樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置 |
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