JPH09194735A - 硬化性組成物 - Google Patents
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- JPH09194735A JPH09194735A JP616696A JP616696A JPH09194735A JP H09194735 A JPH09194735 A JP H09194735A JP 616696 A JP616696 A JP 616696A JP 616696 A JP616696 A JP 616696A JP H09194735 A JPH09194735 A JP H09194735A
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Abstract
て開始剤にアルキレンオキシドを重合させて得られる水
酸基含有ポリオキシアルキレン重合体(C)から誘導さ
れる、加水分解性ケイ素基を有する重合体であって、か
つイオン性不純物の総量が50ppm以下である有機重
合体(A)、分子量1000以上の高分子可塑剤(E)
および硬化触媒(F)を含有する硬化性組成物。
Description
る硬化性組成物に関する。
し、高分子量化しうるあるいは架橋しうる加水分解性ケ
イ素基を有するポリエーテルとしては従来いくつかの例
が知られている(たとえば、特開平3−47825、特
開平3−72527、特開平3−79627、特公昭4
6−30711、特公昭45−36319、特公昭46
−17553)。
アルカリ条件下で有機ハロゲン化合物等と反応させる工
程をとるため、塩が副生し、それの除去が必要となる。
塩の残存は加水分解性ケイ素基を有するポリエーテルを
硬化させて得られる硬化物の吸水率を高め耐水性を悪化
させることが知られている。また、上記の反応でアルカ
リとして、たとえばアルカリ金属、アルカリ金属水酸化
物、アルカリ金属水素化物などのアルカリ金属化合物を
使用した場合、場合によっては製造された加水分解性ケ
イ素基を有するポリエーテルに、充填剤、触媒等を添加
して製造される硬化性組成物の貯蔵安定性が著しく悪く
なることがあった。
イオン性成分の除去法が提案されている(たとえば特公
昭61−29371)。
素基を有するポリエーテルの原料である末端に水酸基を
有するポリオキシアルキレンは一般的に、触媒存在下に
て、開始剤にアルキレンオキシドを付加重合して製造さ
れるが、近年、このアルキレンオキシドの重合触媒とし
てアルカリ金属化合物以外の金属化合物を使用すること
が工業的に可能になった。
テルは、平均分子量が高く、分子量分布が狭いため、硬
化性に優れる反面、末端水酸基に加水分解性ケイ素基を
導入する際に原料ポリオキシアルキレン製造時の金属触
媒の分解物が残り、高分子可塑剤や触媒等を添加して製
造される硬化性組成物の貯蔵安定性が著しく悪くなるこ
とがあった。
に、充填剤、触媒等を添加した組成物はシーリング剤や
接着剤等に使用されるが、貯蔵安定性の不良は経時的な
粘度の上昇やチキソ性の低下など、作業性の低下を招き
解決すべき課題であった。
点、特に硬化性組成物の貯蔵安定性を改良しようとする
ものであり、下記の有機重合体(A)、分子量1000
以上の高分子可塑剤(E)および硬化触媒(F)を含有
する硬化性組成物を提供する。 (有機重合体)複合金属シアン化物錯体(B)を触媒と
して開始剤にアルキレンオキシドを重合させて得られる
水酸基含有ポリオキシアルキレン重合体(C)から誘導
され、式(1)で表される加水分解性ケイ素基を有し、
かつイオン性不純物の総量が50ppm以下である有機
重合体(A)。 −R−SiXa R1 3-a・・・(1) 式(1)中、Rは2価の有機基、R1 は炭素数1〜20
の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは水酸基ま
たは加水分解性基、aは1〜3の整数である。
アン化物錯体(B)を触媒として開始剤にアルキレンオ
キシドを重合させて得られる水酸基含有ポリオキシアル
キレン重合体(C)から誘導される。
ことにより、従来のアルカリ金属触媒を使用するよりM
w /Mn が小さく、より高分子量で、より低粘度の水酸
基含有ポリオキシアルキレン重合体(C)を得ることが
できる。
鉛ヘキサシアノコバルテートを主成分とする錯体が好ま
しく、そのエーテルおよび/またはアルコール錯体が特
に好ましい。その組成は本質的に特公昭46−2725
0に記載されているものが使用できる。エーテルとして
はエチレングリコールジメチルエーテル(グライム)、
ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)
等が好ましく、錯体の製造時の取扱からグライムが特に
好ましい。アルコールとしてはt−ブタノールが好まし
い。
する化合物が好ましく、ポリヒドロキシ化合物が好まし
く、2〜8個、特に2〜4個の水酸基を有するポリヒド
ロキシ化合物が好ましい。具体的にはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリン、シュークロースおよびこれらにアル
キレンオキシドを反応させて得られる目的物より低分子
量のポリオールがある。これらは1種単独使用でも2種
以上の併用でもよい。また、アリルアルコールのよう
な、不飽和基含有モノヒドロキシ化合物も使用できる。
純物の総量が50ppm以下である。特にイオン性不純
物が、(a)複合金属シアン化物錯体(B)に起因する
金属化合物、および/または、(b)アルカリ金属化合
物、を含む場合に本発明は適する。イオン性不純物は3
0ppm以下、さらには20ppm以下であることが好
ましい。
り、有機重合体(A)および本発明の硬化性組成物の貯
蔵安定性がより改善される他、硬化触媒の作用を妨げな
いため優れた硬化性が得られる。
(III)の方法が挙げられる。複合金属シアン化物錯体
(B)に起因する金属化合物を除去する場合には、 (II
I)の方法が特に好ましい。(I)の方法がイオン性不純
物を有効に、かつ経済的に低減できるので特に好まし
い。
を、重合体に本質的に不溶な塩とした後、該塩を重合体
より除去する方法。具体的にはイオン性不純物と反応し
て重合体に本質的に不溶な塩を形成しうる化合物、水お
よび必要に応じてノニオン系界面活性剤を添加した後、
脱水することにより塩を析出させ、次に該塩を除去する
方法がある。塩を形成しうる化合物としては、塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸、ピロリン酸、酸性ピロリン酸ナトリ
ウムなどが好ましい。析出させた塩は、濾過操作や吸着
操作などにより除去できる。
ン交換樹脂および/またはカチオン交換樹脂と接触させ
てイオン性不純物を除去する方法。
とキレート化剤で処理後、複合金属シアン化物錯体
(B)に起因する金属化合物を除去する方法、脂肪族ア
ルコールとキレート化剤を添加後、複合金属シアン化物
錯体(B)に起因する金属化合物を除去する方法、酸化
剤で処理後、複合金属シアン化物錯体(B)に起因する
金属化合物を除去する方法。
複合金属シアン化物錯体(B)に起因する、亜鉛イオ
ン、コバルトイオン、シアンイオン、塩素イオン等のカ
チオンおよびアニオン;有機重合体(A)を製造する工
程で不純物として混入する、ナトリウムイオン、カリウ
ムイオンのようなアルカリ金属イオン、ハロゲンイオ
ン;有機重合体(A)を製造する工程でポリオキシアル
キレンが酸化をうけて生成したカルボキシレートイオ
ン;有機重合体(A)を製造する工程でエステル結合、
カーボネート結合などを形成させるときに添加した触媒
金属塩などのすべてのアニオン、カチオンを含む。
アルキレン重合体(C)の水酸基における水素原子を、
式(1)で表される基に置換したものが好ましい。
合体(C)の1分子当たりの水酸基の数は2〜10個で
あることが好ましい。粘度、強度と伸び等の物性のバラ
ンスから2〜8個、特に2〜4個であることが特に好ま
しい。
レンジオール、ポリオキシプロピレントリオールおよび
ポリオキシプロピレンテトラオールである。また、下記
(イ)や(ニ)の方法に用いる場合、ポリオキシプロピ
レングリコールモノアリルエーテルなどの不飽和基末端
ポリオキシアルキレンモノオールも使用できる。
基価換算分子量が5000〜30000のものが好まし
く、より好ましくは8000〜30000である。
末端水酸基を含有するポリオキシアルキレン重合体
(C)を製造するときに使用した開始剤の官能基数と重
合体のポリオキシアルキレンの水酸基当たりの分子量の
積で計算した分子量をいう。
水分解性ケイ素基を有する。 −R−SiXa R1 3-a・・・(1) 式(1)中、Rは2価の有機基、R1 は炭素数1〜20
の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは水酸基ま
たは加水分解性基、aは1〜3の整数である。
1 は炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化水
素基であり、好ましくは炭素数8以下のアルキル基、フ
ェニル基やフルオロアルキル基である。特に好ましく
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、シクロヘキシル基、フェニル基等である。
水分解性基としては、たとえばハロゲン原子、アルコキ
シ基、アシルオキシ基、アミド基、アミノ基、アミノオ
キシ基、ケトキシメート基、ヒドリド基である。これら
のうち炭素原子を有する加水分解性基の炭素数は6以
下、特には4以下が好ましい。好ましいXとしては炭素
数4以下の低級アルコキシ基、特にメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基などが例示できる。aは1〜3の整
数であり、2または3が好ましい。
説明する。本発明における有機重合体(A)は、下記
(イ)〜(ニ)に述べるような方法により水酸基含有ポ
リオキシアルキレン重合体(C)の末端に加水分解性ケ
イ素基を導入できる。そのような化合物は室温で液状で
あり、かつ、硬化体が比較的低温でも柔軟性を保持し、
シーリング材、接着剤などに利用する場合、好ましい特
性を備えている。
(D)と式(4)で表される水素化ケイ素化合物を反応
させる方法。 HSiXa R1 3-a・・・(4) ただし、式(4)中R1 、X、aは前記に同じである。
を得る方法としては、重合体(C)の末端水酸基OHを
OM(Mはアルカリ金属)とした後、塩化アリル等の不
飽和基含有ハロゲン化炭化水素と反応させる方法あるい
は不飽和基および水酸基と反応しうる官能基を有する化
合物を重合体(C)と反応させて、エステル結合、ウレ
タン結合、カーボネート結合などにより結合させる方法
がある。
キレンオキシドを重合する際に、アリルグリシジルエー
テルなどの不飽和基含有アルキレンオキシドを共重合さ
せることにより側鎖に不飽和基を導入する方法や開始剤
として末端不飽和基含有モノヒドロキシ化合物を用いる
ことによっても得られる。
れる加水分解性ケイ素基を有する化合物と重合体(C)
を反応させる方法。
ネートなどのポリイソシアネート化合物を反応させてイ
ソシアネート基末端とした後、該イソシアネート基に式
(5)で表されるケイ素化合物のW基を反応させる方
法。 R1 3-a−SiXa −R5 W・・・(5) ただし、式(5)中R1 、X、aは前記に同じ、R5 は
2価の有機基、Wは水酸基、カルボキシル基、メルカプ
ト基およびアミノ基(1級または2級)から選ばれた活
性水素含有基である。
(D)の不飽和基と、Wがメルカプト基である式(5)
で表されるケイ素化合物のメルカプト基を反応させる方
法。
(ニ)の各方法において各ケイ素化合物を反応させる
前、等の適当な段階で行うことが好ましく、その総量を
50ppm以下とする。下記(ホ)または(ヘ)の方法
が好ましい。
不純物を、重合体(C)に本質的に不溶な塩とした後、
該塩を重合体(C)より除去することにより重合体
(C)に含有されるイオン性不純物を50ppm以下と
した後、重合体(C)に加水分解性ケイ素基を導入し、
有機重合体(A)とする。
(D)に含有されるイオン性不純物を、末端不飽和基導
入物(D)に本質的に不溶な塩とした後、該塩を末端不
飽和基導入物(D)より除去することにより末端不飽和
基導入物(D)に含有されるイオン性不純物を50pp
m以下とした後、末端不飽和基導入物(D)と式(2)
で表される水素化ケイ素化合物と反応させ、有機重合体
(A)とする。
は、原料である重合体(C)の水酸基価換算価分子量に
基づいて算出される。該分子量は5000〜30000
が好ましい。5000より低いと硬化体が硬く、かつ伸
びが低いものとなり、30000を超えると硬化体の柔
軟性および伸びは問題ないが、該重合体自体の粘度が著
しく高くなり、実用性が低くなる。特に8000〜30
000が好ましい。
は、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリエステル、ポ
リ−α−メチルスチレン、ポリスチレン、ポリブタジエ
ン、アルキド樹脂、ポリクロロプレンおよびブタジエン
−アクリロニトリル共重合体から選ばれる1種以上が好
ましい。分子量は1000以上であり、好ましくは10
00〜30000のものである。
の相溶性が良いものが好ましい。特に、高分子可塑剤
(E)がアルキレンオキシドを重合させて得られる分子
量1000〜30000のポリオキシアルキレンであっ
て、かつ加水分解性ケイ素基を有しない有機重合体が好
ましい。
重合体(A)と同様な方法で製造されることが好まし
い。特に好ましくは、水酸基含有ポリオキシアルキレン
またはその重合体から誘導される重合体である。末端水
酸基の80%以上を他の有機基に変換してなる重合体が
特に好ましい。
ステル結合、ウレタン結合などの結合を介して、アルキ
ル基、アルケニル基などの炭化水素基で封止した重合体
が特に好ましい。もっとも好ましくはエーテル結合を介
してアリル基で封止した重合体である。
体(A)100重量部に対して1〜150重量部が好ま
しい。
硬化触媒(F)が必須である。硬化触媒(F)を使用し
ない場合、加水分解性ケイ素基の架橋反応は有意な反応
速度が得られない。
素基の加水分解および縮合反応の触媒として公知の化合
物が使用できる。すなわち、アルキルチタン酸塩、有機
ケイ素チタン酸塩、オクチル酸錫およびジブチル錫ジラ
ウレート等のごときカルボン酸の金属塩;ジブチルアミ
ン−2−エチルヘキソエート等のごときアミン塩;なら
びに他の酸性触媒および塩基性触媒を使用しうる。
(A)100重量部に対し、0.001〜10重量部が
好ましく、0.01〜5重量部が特に好ましい。
め剤、密着剤などを含有してもよい。充填剤の使用量は
有機重合体(A)に対して0〜1000重量%、特に5
0〜250重量%が好ましい。充填剤の具体例としては
以下のものが挙げられる。これらの充填剤は単独で用い
てもよく、2種以上併用してもよい。
シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラッ
ク、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレ
ー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナ
イト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバル
ーン、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀
粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニウム微粉末、フ
リント粉末等の粉体状充填剤、石綿、ガラス繊維、ガラ
スフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレ
ンファイバー等の繊維状充填剤。
タン等の無機顔料およびフタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーン等の有機顔料;タレ止め剤としては有
機酸処理炭酸カルシウム、水添ひまし油、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛、微粉末シリカ等;密着
剤としてはアミノシラン、エポキシシラン等が挙げられ
る。
の低分子可塑剤を併用できる。低分子可塑剤としては、
公知の可塑剤が使用でき、具体的にはフタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチル等のフタル酸エ
ステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシ
ル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪族
カルボン酸エステル;ペンタエリスリトールエステルな
どのグリコールエステル類;リン酸トリオクチル、リン
酸トリクレジル等のリン酸エステル類;エポキシ化大豆
油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ可塑
剤;塩素化パラフィン等が単独または2種以上の混合物
で使用できる。
加剤等を含むことができる。添加剤としては、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂等の接着付与剤、各種の老化防止
剤、紫外線吸収剤等が使用できる。
存在下で硬化し、特に弾性シーラント用、接着剤用とし
て使用できる。
ピレンオキシド付加物を開始剤として亜鉛ヘキサシアノ
コバルテートグライム錯体を触媒として水酸基価10.
0mgKOH/gのポリオキシプロピレントリオールを
得た。このものをアルカリ存在下にて塩化アリルと反応
させ末端水酸基をアリルオキシ基に変換し、金属イオン
等の不純物を含むポリマーを得た。
物を含むポリマー1kgに対し、末端10%にエチレン
オキシドをブロック重合させた分子量10000のポリ
オキシプロピレン5gと水50gおよび酸性ピロリン酸
ナトリウム10gを加え、90℃で1時間撹拌した。続
いて90℃、減圧下で水を留去した後、キョウワード6
00(合成マグネシアシリケート、協和化学製)を10
g加え、90℃で1時間減圧脱水してからヘキサン2リ
ットルを加えてポリマーを溶解し、濾紙を使用して不純
物を濾過して除去した。その後ヘキサンを減圧下で留去
して精製ポリマーA1を得た。
リウム1gを加えたこと以外は、(ポリマーの精製ア)
と全く同様にして、精製ポリマーA2を得た。
ア)によって得られたポリマーA1に塩化白金酸を触媒
としてメチルジメトキシシランを付加反応させ0.17
mmol/gの加水分解性ケイ素基を末端に有するポリ
マーP1を得た。このものに含まれるイオン性不純物の
含有量を表1に示す。
イ)によって得られたポリマーA2に塩化白金酸を触媒
としてメチルジメトキシシランを付加反応させ0.16
mmol/gの加水分解性ケイ素基を末端に有するポリ
マーP2を得た。このものに含まれるイオン性不純物の
含有量を表1に示す。
用いて合成した分子量4000のグリセリン開始ポリオ
キシプロピレンをアルカリ存在下にて塩化アリルと反応
させ末端水酸基をアリルオキシ基に変換し、塩化ナトリ
ウムを不純物として含むポリマーを得た。このもの1k
gに対し、ヘキサン1kgを加えて均一に溶解させ、p
H3の希塩酸水溶液800gを加えて室温にて30分撹
拌後、2時間静置して相分離させた。
0(合成マグネシアシリケート、協和化学製)を30g
加え、110℃で2時間減圧脱水してから、濾紙を使用
して不溶物を加圧濾過して除去し、末端の96%がアリ
ル基にて封止されたポリオキシアルキレンを得た。この
ものを高分子可塑剤PL1として使用した。
合成)の項で述べた方法と同様にして、分子量1000
のペンタエリスリトール−プロピレンオキシド付加物を
開始剤とし、亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯
体を触媒として水酸基価37.1mgKOH/gのポリ
オキシプロピレンを得た。このものをアルカリ存在下に
て塩化アリルと反応させ末端水酸基をアリルオキシ基に
変換し、金属イオン等の不純物を含むポリマーを得た。
して金属イオン等の不純物を含むポリマー1kgに対
し、末端10%にエチレンオキシドをブロック重合させ
た分子量10000のポリオキシプロピレン5gと水5
0gおよび酸性ピロリン酸ナトリウム10gを加え、9
0℃で1時間撹拌した。
キョウワード600(合成マグネシアシリケート、協和
化学製)を10g加え、90℃で1時間減圧脱水してか
らヘキサン2リットルを加えてポリマーを溶解し、濾紙
を使用して不純物を濾過して除去した。その後ヘキサン
を減圧下で留去して末端の93%がアリル化されたポリ
オキシアルキレンを得た。このものを高分子可塑剤PL
2として使用した。
たはP2の100重量部に対し、膠質炭酸カルシウム1
20重量部、重質炭酸カルシウム20重量部、高分子可
塑剤PL1またはPL2を55重量部、フタル酸ジオク
チル5重量部、水添ヒマシ油3重量部、酸化チタン5重
量部およびフェノール系酸化防止剤1重量部を添加し3
本ペイントロールを用いて混練し、組成物を得た。この
組成物の粘度をB8R型粘度計(20℃、6号ロータ
ー)にて10rpmと2.5rpmにて測定し、チキソ
性比(10rpmにおける数値/2.5rpmにおける
数値の比)を調べた。
ズ3重量部、ラウリルアミン0.5重量部、フタル酸ジ
オクチル6.5重量部および重質炭酸カルシウム20重
量部をあらかじめ混合して三本ペイントロールを用いて
混練したものを硬化剤として加え、20℃、65%湿度
での粘度の経時変化をB8R型粘度計(6号ローター)
にて5rpmで測定し、粘度が80万cPに至るまでの
時間を可使時間とした。さらに得られた組成物を密封し
て60℃のギアオーブン中に2週間保存した後(貯蔵安
定性試験)、同様にしてチキソ性を調べた。また上記と
同様の硬化剤を加え、可使時間を調べた。これらの結果
を表2に示す。
ン性不純物のP1と高分子可塑剤の組合せにおいては、
初期の粘度、チキソ性および可使時間が60℃、2週間
の貯蔵安定性試験後もほぼ一定に保持されているのに対
し、比較例1、2に示す、イオン性不純物を含有するP
2を用いた同様の組合せからなる組成物は貯蔵安定性試
験後の粘度上昇、チキソ性の低下が著しく可使時間も低
下する。
れる。
Claims (6)
- 【請求項1】下記の有機重合体(A)、分子量1000
以上の高分子可塑剤(E)および硬化触媒(F)を含有
する硬化性組成物。 (有機重合体)複合金属シアン化物錯体(B)を触媒と
して開始剤にアルキレンオキシドを重合させて得られる
水酸基含有ポリオキシアルキレン重合体(C)から誘導
され、式(1)で表される加水分解性ケイ素基を有し、
かつイオン性不純物の総量が50ppm以下である有機
重合体(A)。 −R−SiXa R1 3-a・・・(1) 式(1)中、Rは2価の有機基、R1 は炭素数1〜20
の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは水酸基ま
たは加水分解性基、aは1〜3の整数である。 - 【請求項2】高分子可塑剤(E)がアルキレンオキシド
を重合させて得られる分子量1000〜30000のポ
リオキシアルキレン重合体であって、かつ加水分解性ケ
イ素基を有しない有機重合体である請求項1の硬化性組
成物。 - 【請求項3】イオン性不純物が、(a)複合金属シアン
化物錯体(B)に起因する金属化合物、および/また
は、(b)アルカリ金属化合物、を含むイオン性不純物
である、請求項1または2の硬化性組成物。 - 【請求項4】有機重合体(A)が、重合体(C)に含有
されるイオン性不純物を、重合体(C)に本質的に不溶
な塩とした後、該塩を重合体(C)より除去することに
より重合体(C)に含有されるイオン性不純物を50p
pm以下とした後、重合体(C)に加水分解性ケイ素基
を導入して得られる有機重合体である、請求項1、2ま
たは3の硬化性組成物。 - 【請求項5】有機重合体(A)が、重合体(C)の末端
不飽和基導入物(D)に含有されるイオン性不純物を、
末端不飽和基導入物(D)に本質的に不溶な塩とした
後、該塩を末端不飽和基導入物(D)より除去すること
により末端不飽和基導入物(D)に含有されるイオン性
不純物を50ppm以下とした後、末端不飽和基導入物
(D)と式(4)で表される水素化ケイ素化合物と反応
させることにより得られる有機重合体である、請求項
1、2または3の硬化性組成物。 HSiXa R1 3-a・・・(4) 式(4)中、R1 は炭素数1〜20の置換または非置換
の1価の炭化水素基、Xは水酸基または加水分解性基、
aは1〜3の整数である。 - 【請求項6】重合体(C)の水酸基価換算分子量が50
00〜30000である、請求項1、2、3、4または
5の硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00616696A JP3145022B2 (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00616696A JP3145022B2 (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 硬化性組成物 |
Publications (2)
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