JPH07179744A - 常温硬化性組成物 - Google Patents

常温硬化性組成物

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JPH07179744A
JPH07179744A JP34628193A JP34628193A JPH07179744A JP H07179744 A JPH07179744 A JP H07179744A JP 34628193 A JP34628193 A JP 34628193A JP 34628193 A JP34628193 A JP 34628193A JP H07179744 A JPH07179744 A JP H07179744A
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JP
Japan
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meth
parts
allyl
alkylene oxide
allyl group
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JP34628193A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Goto
芳和 五藤
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキ
レンエーテルの加水分解性シリル変性物からなる常温硬
化性組成物において、該ポリオキシアルキレンエーテル
が1末端(メタ)アリル基あたり3,000以上の数平
均分子量を有し、かつ分子量の分散度(Mw/Mn)が
2.0以下である組成物。 【効果】 従来技術で作成したポリオキシアルキレンエ
ーテルに比べて、製造工程の減少を図ることができコス
ト的に有利であり、かつ加水分解性シリル変性物の分子
量分布が単分散化するので、粘度が低く作業性の改善が
図れ、硬化後の物性が低応力、高伸び率となり工業的に
極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主鎖が本質的にアルキ
レンオキシド付加物からなり、末端に加水分解性シリル
基を有する常温硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、末端アリル型ポリオキシアルキレ
ンエーテルを加水分解性シリル化し、常温硬化性組成物
とすることは実施されていたが、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウムなどの触媒により得られるアルキレンオキ
シド付加物はその分子量が充分でなかったため、硬化物
に充分な伸び、柔らかさを付与するにはなんらかの方法
にて結合し高分子量化する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高分子量の末端アリル
型ポリオキシアルキレンエーテルを製造する方法として
は、例えば特開昭57−143324号公報に示され
る、多官能性結合剤にてジョイントする方法などが知ら
れていたが、この方法による末端アリル型ポリオキシア
ルキレンエーテルは分子量の分散度(Mw/Mn)が
3.0以上となるため粘度が高くなり作業性が悪い、ま
た比較的低分子量の末端アリル型ポリオキシアルキレン
エーテルがかなり存在するため硬化物の伸び、柔らかさ
が不充分であるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決するため鋭意検討した結果本発明に到達した。すな
わち本発明は、末端(メタ)アリル基含有ポリオキシア
ルキレンエーテルの加水分解性シリル変性物からなる常
温硬化性組成物において、該ポリオキシアルキレンエー
テルが1末端(メタ)アリル基あたり3,000以上の
数平均分子量を有し、かつ分子量の分散度(Mw/M
n)が2.0以下である組成物である。
【0005】本発明における、(メタ)アリル基を有す
るポリオキシアルキレンエーテルは、二価の活性水素化
合物またはこれと三価以上の活性水素化合物の混合物に
アルキレンオキシドを付加重合させ、ついで(メタ)ア
リル化させて得ることも、また、(メタ)アリル基を有
する活性水素化合物にアルキレンオキシドを付加重合さ
せたのち二官能結合剤で結合させて得ることもできる。
(メタ)アリル基はアリル基またはメタリル基を表わ
す。活性水素化合物へ付加重合させるアルキレンオキシ
ドはプロピレンオキシド(以下POと称す)、エチレン
オキシド(以下EOと称す)、1,2−ブチレンオキシ
ド、イソブチレンオキシドおよびスチレンオキシドなど
が挙げられるが、このうち好ましいものはPO、EOお
よびPOを含有する混合アルキレンオキシドであり、特
に好ましいものはPOである。
【0006】本発明に用いられる二価の活性水素化合物
とは、分子内に2個の活性水素を有する化合物であり、
2価アルコール類(例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコールなど)、;ジフェノール類(例えばビスフェ
ノール類など);有機ジカルボン酸類(例えばフタル
酸、アジピン酸など)アミン化合物(例えばアルキルモ
ノアミン等)、およびこれらの化合物にアルキレンオキ
シドを付加重合させた化合物;およびこれらの2種以上
の混合物が挙げられる。これらの内好ましいのは、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、ビスフェノ
ールA、アジピン酸およびこれらの化合物にアルキレン
オキシドを付加重合させた化合物であり、特に好ましい
のはジエチレングリコール、ジプロピレングリコールお
よびこれらの化合物にアルキレンオキシドを付加重合さ
せた化合物である。
【0007】本発明に用いられる三価以上の活性水素化
合物としては、多価アルコール類(3〜8価のアルコー
ル、例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、ひま
し油、ペンタエリスリトール、ソルビトールおよび蔗
糖);アミン化合物(ポリアミン、例えばエチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ト
ルエンジアミンおよびイソホロンジアミン)、アルカノ
ールアミン類(例えばモノエタノールアミン、モノイソ
プロパノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエ
タノールアミン)、およびこれらの化合物にアルキレン
オキシドを付加重合させた化合物;およびこれらの2種
以上の混合物が挙げらる。これらの内好ましいのはグリ
セリン、トリメチロールプロパンおよびこれらの化合物
にアルキレンオキシドを付加重合させた化合物である。
【0008】二価の活性水素化合物と三価以上の活性水
素化合物との混合物の割合は通常、二価の活性水素化合
物1モルに対し三価以上の活性水素化合物0.3モル以
下であり、好ましくは0.1モル以下である。0.3モ
ルを越えると硬化物に充分な伸び、柔らかさを付与する
ことができない。
【0009】本発明に用いられる(メタ)アリル基を有
する活性水素化合物としては例えばアリルアルコール、
エチレングリコールモノアリルエーテル、メタリルアル
コール、などのようなアルコール類;アリロキシフェニ
ールなどのようなフェノール類が挙げられる。このうち
好ましいのはアルコール類であり、特に好ましいのはア
リルアルコールである。
【0010】本発明において、アルキレンオキシドの付
加重合反応における触媒は水酸化セシウムが好ましい。
触媒量は通常、アルキレンオキシド付加重合終了時の重
合物中に重量比で0.05〜1.5%であり、好ましく
は0.2〜1.0%である。反応温度は通常60〜13
0℃であり、好ましくは80〜110℃である。また、
アルキレンオキシドによる圧力は通常1〜8kg/cm
2であり、 好ましくは2〜6kg/cm2である。
【0011】水酸化セシウムを触媒としてアルキレンオ
キシドを重合させて得たアルキレンオキシド付加物は精
製しても、またしなくても差し支えない。精製方法とし
ては例えば特公昭47−3745号公報の酸でアルカリ
性触媒を中和し、生じた塩を濾過除去する方法、特開昭
53−123499号公報のアルカリ吸着剤を用いる方
法、特公昭49−14359号公報の溶媒に溶かして水
洗する方法、特開昭51−23211号公報のイオン交
換樹脂を用いる方法、特公昭52−33000号公報の
アルカリ性触媒を炭酸ガスで中和して、生じた炭酸塩を
濾過する方法などがあるが、そのいずれを用いても差し
支えない。
【0012】本発明において、(メタ)アリル基を有す
るポリオキシアルキレンエーテルは1末端(メタ)アリ
ル基あたり3,000以上、好ましくは3,500以上
の数平均分子量を有するものである。3,000未満の
場合は硬化物に充分な伸び、柔らかさを付与することが
できない。従来の重合法により得られるポリオキシアル
キレンエーテルの分子量は、通常1末端官能基あたり
2,000未満であり、2,500を越えることは不可
能である。
【0013】二価の活性水素化合物またはこれと三価以
上の活性水素化合物の混合物のアルキレンオキシド付加
物の末端水酸基を(メタ)アリル化する方法としては、
末端水酸基をアリルイソシアネートと反応させる方法、
末端水酸基をポリイソシアネートと反応させた後、該末
端イソシアネート基をアリルアルコールと反応させ、末
端にアリルウレタン基を導入する方法(特公昭45−3
6319号公報なと)、末端水酸基をピロリジン存在下
アリルクロロホルメートと反応させ、末端にアリルカー
ボネート基を導入する方法(特公昭48−36960号
公報など)、および(メタ)アリルハロゲン化合物と反
応させることにより末端に(メタ)アリル基を導入する
方法(特願昭48−64567号公報など)が知られて
いるが、このうち好ましいのは(メタ)アリルハロゲン
化合物を用いる方法である。(メタ)アリルハロゲン化
合物の具体例としてはアリルクロライド、アリルブロマ
イド、アリル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロ
モメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)エーテ
ル、アリルクロロメトキシベンゼン、アリルオキシ(ク
ロロメチル)ベンゼン、メタリルクロライド、メタリル
ブロマイドなどが挙げられる。このうち好ましいのはア
リルクロライド、メタリルクロライド、アリルブロマイ
ドであり、コスト、反応性の点から最も好ましいのはア
リルクロライドである。
【0014】上記(メタ)アリル基含有ハロゲン化合物
を用いてアルキレンオキシド付加物の末端水酸基を(メ
タ)アリル化するには、末端の水酸基をアルコキシ化さ
せた後、常温〜150℃にて(メタ)アリル基含有ハロ
ゲン化合物を反応させる方法等が知られている。該アル
コキシ化は、例えば特開昭53−134095号公報に
記載のような水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の苛
性アルカリを用いる方法、アルカリ金属を用いる方法、
金属水素化物を用いる方法および低分子アルコキシドと
反応させる方法などが知られているが、このうちコスト
的にも好ましいのは苛性アルカリを用いる方法である。
(メタ)アリル基含有ハロゲン化合物の使用量として
は、水酸基との当量比で1.0〜3.0倍量、好ましく
は1.1〜2.0倍量である。
【0015】アルキレンオキシド付加物の末端基は、通
常80%以上を、更には90%以上を(メタ)アリル化
するのが好ましい。80%を下回る場合には最終的な硬
化組成物の物性、特に伸びおよび強度が不十分となる。
【0016】本発明において、(メタ)アリル基を有す
る活性水素化合物のアルキレンオキシド付加物を二官能
性結合剤で結合させる方法としては、常温〜150℃に
て二官能性結合剤で結合させる方法が挙げられ、二官能
性結合剤としては具体的にはジハロゲン化合物、ジイソ
シアネート化合物および酸無水物基含有化合物などが挙
げられる。このうち好ましいのはジハロゲン化合物であ
る。
【0017】ジハロゲン化合物としては例えば、メチレ
ンジクロライド、臭化メチレン、ヨウ化メチレン、モノ
クロロモノブロモメタンフッ化メチレン、1,1−ジク
ロロ−2,2−ジメチルプロパン、塩化ベンザル、臭化
ベンザル、ビス(クロロメチル)ベンゼン、1,1−ジ
クロロエチレン、フォスゲン、蓚酸ジクロライド、アジ
ピン酸ジクロライド、フタル酸ジクロライドなどが挙げ
られる。このうち特に好ましいのはメチレンジクロライ
ドである。
【0018】結合させる方法としては、まず末端の水酸
基を前記の方法と同様にしてアルコキシ化させた後、常
温〜150℃にてジハロゲン化合物で結合させる方法が
挙げられる。ジハロゲン化合物の使用量としては、水酸
基との当量比で0.9〜1.1倍量、好ましくは0.9
5〜1.05倍量である。
【0019】末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアル
キレンエーテルの加水分解性シリル変性物は、末端(メ
タ)アリル基含有ポリオキシアルキレンエーテルと加水
分解性基を有する水素化珪素化合物とを反応させること
により得られる。加水分解性基を有する水素化珪素化合
物の具体例としては、例えばトリクロルシラン、メチル
ジクロルシラン、ジメチルクロルシランおよびフェニル
ジクロルシランなどのハロゲン化シラン類;トリメトキ
シシラン、トリエトキシシラン、メチルジエトキシシラ
ン、メチルジメトキシシランおよびフェニルジメトキシ
シランのようなアルコキシシラン類;メチルジアセトキ
シシランおよびフェニルジアセトキシシランなどのアシ
ロキシシセン類;ビス(ジメチルケトキシメート)メチ
ルシランおよびビス(シクロヘキシルケトキシメート)
メチルシランなどのケトキシメートシラン類などが挙げ
られる。このうち好ましいのはハロゲン化シラン類、ア
ルコキシシラン類であり、特に好ましいのはアルコキシ
シラン類である。
【0020】上記変性反応には白金系の触媒を用いるこ
とができる。白金系の触媒としては、塩化白金酸、白金
金属、白金付活性炭、塩化白金および白金オレフィン錯
体などが挙げられる。反応は150℃以下の任意の温度
で実施できる。
【0021】本発明の常温硬化性組成物は、大気中に暴
露されると水分の作用により3次元的に網状組織を形成
し、硬化してゴム弾性を発現する固体となる。硬化速度
は温度、湿度などの影響を受け易いので、シラノール縮
合触媒を使用することができる。シラノール縮合触媒と
しては例えば、アルキルチタン酸塩;有機珪素チタン酸
塩;オクチル酸錫、ジブチル錫ラウレートおよびジブチ
ル錫マレエート、ジブチル錫フタレートなどのカルボン
酸金属塩;ジブチルアミン−2−エチルヘキソエートな
どのようなアミン塩;および他の酸性触媒および塩基性
触媒などが挙げられる。これら縮合触媒の使用量は、加
水分解性シリル変性物に対し、0〜10重量%であるこ
とが好ましい。
【0022】本発明の硬化性組成物は、種々の充填剤を
混入することにより変性し得る。充填剤としては、フュ
ームシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸お
よびカーボンブラックなどの補強性充填剤;炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、タ
ルク、酸化チタン、有機ベントナイト、酸化第二鉄、酸
化亜鉛、活性亜鉛華およびシラスバルーンなどの充填
剤;石綿ガラス繊維およびフィラメントなどの繊維状充
填剤等が挙げられる。これら充填剤の使用量は、加水分
解性シリル変性物に対し、5〜200重量%であること
が好ましい。
【0023】本発明の硬化性組成物は、種々の可塑剤を
混入することにより変性し得る。可塑剤としては例えば
ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレートなどのフタル酸エステル類;ジオクチ
ルアジペート、ジブチルアジペートなどのアジピン酸ジ
エステル類;およびコハク酸イソデシル、セバシン酸ジ
ブチルなどの脂肪族2塩基酸ジエステル類;リン酸トリ
クレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェ
ニルなどのリン酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポ
キシステアリン酸ベンジルなどのエポキシ可塑剤類;塩
素化パラフィンなどの可塑剤類が挙げられる。これら可
塑剤を単独で、または2種以上を混合して用いることが
できる。可塑剤の使用量は、加水分解性シリル変性物に
対し、100重量%以下であることが好ましい。
【0024】本発明の硬化性組成物は、酸化防止剤、紫
外線吸収剤および耐熱劣化防止剤など種々の老化防止剤
を添加することができる。これら老化防止剤の添加によ
り、実用上の耐久性を付与することができる。老化防止
剤の添加量は、加水分解性シリル変性物に対し、0.1
〜5重量%であることが好ましい。
【0025】本発明の硬化性組成物は、1液型硬化性組
成物および2液型硬化性組成物のいずれにも調合可能で
ある。2液型硬化性組成物とする場合には加水分解性シ
リル変性物、充填剤および可塑剤から成る成分と、充填
剤、可塑剤および縮合触媒から成る成分とに分け、使用
直前に両成分を混合し使用すれば良好な結果が得られ
る。1液型硬化性組成物として使用する場合には、加水
分解性シリル変性物、充填剤、可塑剤および縮合触媒を
充分混合脱水した後カートリッジなどに保存しておけば
良好な結果が得られる。
【0026】本発明の硬化性組成物は1液および2液の
弾性シーラントとして特に有用であり、建造物、船舶、
自動車などのシーリング剤として使用し得る。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お合成例、比較合成例、実施例および比較例中の部は重
量部を示す。
【0028】合成例1 〔アルキレンオキシド付加物の合成〕オートクレーブに
ジプロピレングリコール/PO付加物(数平均分子量;
1,500)160部、水酸化セシウム(50%水溶
液)18部を投入して120℃にて減圧下攪拌して均一
に溶解、脱水した。次いで100℃にて系内を0〜10
mmHgとした後、840部のPOをゲージ圧で約4〜
6kg/cm2に保つように連続的に導入した。次いで
同温度にて7時間熟成した後、減圧下未反応のPOを除
去して粗アルキレンオキシド付加物(A−1)を得た。
(A−1)の一部に通常の吸着剤処理を実施して分析し
た結果、水酸基価15.2であった。水酸基価は下記に
準拠して測定した。JISK−1557−1970(無
水フタル酸/ピリジン法)
【0029】合成例2 〔アルキレンオキシド付加物の合成〕オートクレーブに
ジプロピレングリコール/PO付加物(数平均分子量;
1,500)120部、水酸化セシウム16部を投入し
て120℃にて減圧下攪拌して均一に溶解、脱水した。
次いで100℃にて系内を0〜10mmHgとした後、
880部のPO/EO=3/1(重量比)の混合アルキ
レンオキシドを、ゲージ圧で約4〜6kg/cm2に保
つように連続的に導入した。次いで同温度にて7時間熟
成した後、減圧下未反応のPOを除去して粗アルキレン
オキシド付加物(A−2)を得た。(A−2)の一部に
通常の吸着剤処理を実施して分析した結果、水酸基価1
1.6であった。
【0030】合成例3 〔末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキレンエー
テルの合成〕オートクレーブに(A−1)を1000
部、微粒状の水酸化ナトリウム(純度98%、以下同
じ)40部を投入して、120℃にて減圧下攪拌した。
次いで50℃にてアリルクロライド30部を徐々に投入
したのち、80℃にて10時間熟成した。次いで減圧下
未反応のアリルクロライドを除去した後、内容物を分液
ロートに採り、反応物/水=1/1(重量比)にて3回
水洗した。次いで通常の吸着剤処理を実施した結果、末
端の残存水酸基含量7.2%(92.3%の末端基がア
リル化された)のアリル化ポリエーテル(C−1)を得
た。(C−1)をGPC分析した結果、Mw/Mnは
1.78であった。
【0031】合成例4 〔末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキレンエー
テルの合成〕オートクレーブに(A−2)を1000
部、微粒状の水酸化ナトリウム40部を投入して、12
0℃にて減圧下攪拌した。次いで50℃にてアリルクロ
ライド30部を徐々に投入したのち、80℃にて10時
間熟成した。次いで減圧下未反応のアリルクロライドを
除去した後、内容物を分液ロートに採り、反応物/水=
1/1(重量比)にて3回水洗した。次いで通常の吸着
剤処理を実施した結果、末端の残存水酸基含量7.0%
(93.0%の末端基がアリル化された)のアリル化ポ
リエーテル(C−2)を得た。(C−2)をGPC分析
した結果、Mw/Mnは1.72であった。
【0032】合成例5 〔アルキレンオキシド付加物の合成〕オートクレーブに
アリルアルコール/PO付加物(数平均分子量;50
0)125部、水酸化セシウム16部を投入して120
℃にて減圧下攪拌して均一に溶解、脱水した。次いで1
00℃にて系内を0〜10mmHgとした後、875部
のPOをゲージ圧で約4〜6kg/cm2に保つように
連続的に導入した。次いで同温度にて7時間熟成した
後、減圧下未反応のPOを除去して粗アルキレンオキシ
ド付加物(A−3)を得た。(A−3)の一部に通常の
吸着剤処理を実施して分析した結果、水酸基価15.7
であった。
【0033】合成例6 〔アルキレンオキシド付加物の合成〕オートクレーブに
アリルアルコール/PO付加物(数平均分子量;50
0)125部、水酸化セシウム16部を投入して120
℃にて減圧下攪拌して均一に溶解、脱水した。次いで1
00℃にて系内を0〜10mmHgとした後、875部
のPO/EO=3/1(重量比)の混合アルキレンオキ
シドを、ゲージ圧で約4〜6kg/cm2に保つように
連続的に導入した。次いで同温度にて7時間熟成した
後、減圧下未反応のPOを除去して粗アルキレンオキシ
ド付加物(A−4)を得た。(A−4)の一部に通常の
吸着剤処理を実施して分析した結果、水酸基価14.6
であった。
【0034】合成例7 〔末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキレンエー
テルの合成〕オートクレーブに(A−3)を1000
部、微粒状の水酸化ナトリウム40部を投入して、12
0℃にて減圧下攪拌した。次いで50℃にてメチレンジ
クロライド12.5部を徐々に投入したのち、80℃に
て10時間熟成した。次いで減圧下未反応のアリルクロ
ライドを除去した後、内容物を分液ロートに採り、反応
物/水=1/1(重量比)にて3回水洗した。次いで通
常の吸着剤処理を実施した結果、末端の残存水酸基含量
2.8%(97.2%の末端基がアリル化された)のア
リル化ポリエーテル(C−3)を得た。(C−3)をG
PC分析した結果、Mw/Mnは1.70であった。
【0035】合成例8 〔末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキレンエー
テルの合成〕オートクレーブに(A−4)を1000
部、微粒状の水酸化ナトリウム40部を投入して、12
0℃にて減圧下攪拌した。次いで50℃にてメチレンジ
クロライド11.5部を徐々に投入したのち、80℃に
て10時間熟成した。次いで減圧下未反応のアリルクロ
ライドを除去した後、内容物を分液ロートに採り、反応
物/水=1/1(重量比)にて3回水洗した。次いで通
常の吸着剤処理を実施した結果、末端の残存水酸基含量
3.2%(96.8%の末端基がアリル化された)のア
リル化ポリエーテル(C−4)を得た。(C−4)をG
PC分析した結果、Mw/Mnは1.67であった。
【0036】実施例1 オートクレーブに(C−1)を1000部、塩化白金酸
の触媒溶液(H2PtCL6・6H2Oの2gをイソプロ
パノール9ml、テトラヒドロフラン82mlに溶かし
た溶液)0.7部、メチルジメトキシシラン60部を加
え、100℃にて10時間反応させた後、未反応のメチ
ルジメトキシシランを減圧下除去して、末端基の86%
がシリル基となった加水分解性シリル変性物(E−1)
を得た。(E−1)を粘度測定した結果、91ポイズ/
25℃であった。(E−1)の100部にジブチル錫ジ
ラウレート1部、活性亜鉛華1部を加え、常温にて7日
間硬化させた後物性を測定した結果、150%引張応力
2.6kg/cm2、最大引張応力12.0kg/c
2、破断時伸び率680%であった。
【0037】実施例2 オートクレーブに(C−2)を1000部、塩化白金酸
の触媒溶液0.6部、メチルジメトキシシラン45部を
加え、100℃にて10時間反応させた後、未反応のメ
チルジメトキシシランを減圧下除去して、末端基の83
%がシリル基となった加水分解性シリル変性物(E−
2)を得た。(E−2)を粘度測定した結果、97ポイ
ズ/25℃であった。(E−2)の100部にジブチル
錫ジラウレート1部、活性亜鉛華1部を加え、常温にて
7日間硬化させた後物性を測定した結果、150%引張
応力1.9kg/cm2、最大引張応力11.4kg/
cm2、破断時伸び率720%であった。
【0038】実施例3 オートクレーブに(C−3)を1000部、塩化白金酸
の触媒溶液0.7部、メチルジメトキシシラン60部を
加え、100℃にて10時間反応させた後、未反応のメ
チルジメトキシシランを減圧下除去して、末端基の90
%がシリル基となった加水分解性シリル変性物(E−
3)を得た。(E−3)を粘度測定した結果88ポイズ
/25℃であった。(E−3)の100部にジブチル錫
ジラウレート1部、活性亜鉛華1部を加え、常温にて7
日間硬化させた後物性を測定した結果、150%引張応
力2.2kg/cm2、最大引張応力13.1kg/c
2、破断時伸び率720%であった。
【0039】実施例4 オートクレーブに(C−4)を1000部、塩化白金酸
の触媒溶液0.6部、メチルジメトキシシラン45部を
加え、100℃にて10時間反応させた後、未反応のメ
チルジメトキシシランを減圧下除去して、末端基の88
%がシリル基となった加水分解性シリル変性物(E−
4)を得た。(E−4)を粘度測定した結果93ポイズ
/25℃であった。(E−4)の100部にジブチル錫
ジラウレート1部、活性亜鉛華1部を加え、常温にて7
日間硬化させた後物性を測定した結果、150%引張応
力1.7kg/cm2、最大引張応力12.6kg/c
2、破断時伸び率740%であった。
【0040】比較合成例1 〔アルキレンオキシド付加物の合成〕オートクレーブに
ジプロピレングリコール/PO付加物(数平均分子量;
1,500)250部、水酸化カリウム(48%水溶
液)7部を投入して120℃にて減圧下攪拌して均一に
溶解、脱水した。次いで100℃にて系内を0〜10m
mHgとした後、750部のPOをゲージ圧で約4〜6
kg/cm2に保つように連続的に導入した。次いで同
温度にて7時間熟成した後、減圧下未反応のPOを除去
して粗アルキレンオキシド付加物(B−1)を得た。
(B−1)の一部に通常の吸着剤処理を実施して分析し
た結果、水酸基価28.0であった。
【0041】比較合成例2 〔アルキレンオキシド付加物の合成〕オートクレーブに
ジプロピレングリコール/PO付加物(数平均分子量;
1,500)250部、水酸化カリウム5部を投入して
120℃にて減圧下攪拌して均一に溶解、脱水した。次
いで100℃にて系内を0〜10mmHgとした後、7
50部のPO/EO(エチレンオキシド)=2/1(重
量比)の混合アルキレンオキシドを、ゲージ圧で約4〜
6kg/cm2に保つように連続的に導入した。次いで
同温度にて7時間熟成した後、減圧下未反応のPOを除
去して粗アルキレンオキシド付加物(B−2)を得た。
(B−2)の一部に通常の吸着剤処理を実施して分析し
た結果、水酸基価24.8であった。
【0042】比較合成例3 〔末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキレンエー
テルの合成〕オートクレーブに(B−1)を1000
部、微粒状の水酸化ナトリウム80部を投入して、12
0℃にて減圧下攪拌した。次いで50℃にてアリルクロ
ライド60部を徐々に投入したのち、80℃にて10時
間熟成した。次いで減圧下未反応のアリルクロライドを
除去した後、内容物を分液ロートに採り、反応物/水=
1/1(重量比)にて3回水洗した。次いで通常の吸着
剤処理を実施した結果、末端の残存水酸基含量7.0%
(93.0%の末端基がアリル化された)のアリル化ポ
リエーテル(D−1)を得た。(D−1)をGPC分析
した結果、Mw/Mnは3.24であった。
【0043】比較合成例4 〔末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキレンエー
テルの合成〕オートクレーブに(B−2)を1000
部、微粒状の水酸化ナトリウム80部を投入して、12
0℃にて減圧下攪拌した。次いで50℃にてアリルクロ
ライド60部を徐々に投入したのち、80℃にて10時
間熟成した。次いで減圧下未反応のアリルクロライドを
除去した後、内容物を分液ロートに採り、反応物/水=
1/1(重量比)にて3回水洗した。次いで通常の吸着
剤処理を実施した結果、末端の残存水酸基含量6.3%
(93.7%の末端基がアリル化された)のアリル化ポ
リエーテル(D−2)を得た。(D−2)をGPC分析
した結果、Mw/Mnは3.47であった。
【0044】比較例1 オートクレーブに(D−1)を1000部、塩化白金酸
の触媒溶液1.2部、メチルジメトキシシラン110部
を加え、100℃にて10時間反応させた後、未反応の
メチルジメトキシシランを減圧下除去して、末端基の8
9%がシリル基となった加水分解性シリル変性物(F−
1)を得た。(F−1)を粘度測定した結果、135ポ
イズ/25℃であった。(F−1)の100部にジブチ
ル錫ジラウレート1部、活性亜鉛華1部を加え、常温に
て7日間硬化させた後物性を測定した結果、150%引
張応力4.8kg/cm2、最大引張応力9.6kg/
cm2、破断時伸び率470%であった。
【0045】比較例2 オートクレーブに(D−2)を1000部、塩化白金酸
の触媒溶液1.1部、メチルジメトキシシラン100部
を加え、100℃にて10時間反応させた後、未反応の
メチルジメトキシシランを減圧下除去して、末端基の8
7%がシリル基となった加水分解性シリル変性物(F−
2)を得た。(F−2)を粘度測定した結果、148ポ
イズ/25℃であった。(F−2)の100部にジブチ
ル錫ジラウレート1部、活性亜鉛華1部を加え、常温に
て7日間硬化させた後物性を測定した結果、150%引
張応力4.0kg/cm2、最大引張応力9.0kg/
cm2、破断時伸び率530%であった。
【0046】
【発明の効果】本発明の常温硬化性組成物は、1末端
(メタ)アリル基あたり3,000以上の数平均分子量
を有し、かつ分子量の分散度(Mw/Mn)が2.0以
下である末端(メタ)アリル基含有ポリオキシアルキレ
ンエーテルの加水分解性シリル変性物からなり、従来技
術で作成したポリオキシアルキレンエーテルに比べて、
製造工程の減少を図ることができコスト的に有利であ
り、かつ加水分解性シリル変性物の分子量分布が単分散
化するので、粘度が低く作業性の改善が図れ、硬化後の
物性が低応力、高伸び率となり工業的に極めて有用であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端(メタ)アリル基含有ポリオキシア
    ルキレンエーテルの加水分解性シリル変性物からなる常
    温硬化性組成物において、該ポリオキシアルキレンエー
    テルが1末端(メタ)アリル基あたり3,000以上の
    数平均分子量を有し、かつ分子量の分散度(Mw/M
    n)が2.0以下である組成物。
  2. 【請求項2】 該ポリオキシアルキレンエーテルが水酸
    化セシウムを触媒としてアルキレンオキシドを重合して
    なる請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該ポリオキシアルキレンエーテルが二価
    の活性水素化合物またはこれと三価以上の活性水素化合
    物との混合物にアルキレンオキシドを付加重合させ、つ
    いで(メタ)アリル化させたものである請求項1または
    2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 該ポリオキシアルキレンエーテルが(メ
    タ)アリル基を有する活性水素化合物にアルキレンオキ
    シドを付加重合させ、ついで二官能結合剤で結合させた
    ものである請求項1または2記載の組成物。
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