JPH0892490A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH0892490A
JPH0892490A JP22950894A JP22950894A JPH0892490A JP H0892490 A JPH0892490 A JP H0892490A JP 22950894 A JP22950894 A JP 22950894A JP 22950894 A JP22950894 A JP 22950894A JP H0892490 A JPH0892490 A JP H0892490A
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organic polymer
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JP22950894A
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Takao Doi
孝夫 土居
Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】全分子平均で一分子当り1.0個以上の反応性
シリル基を有する数平均分子量5000以上のポリエー
テル(A)および充填剤(D)として、200〜800
℃の温度域で融解〜軟化する無機物(B)および発煙抑
制剤(C)から選ばれるいずれかの成分を必須成分とし
てなる硬化性組成物。 【効果】強度物性を低下させることなく、良好な耐火・
発煙抑制性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿分存在下で硬化する硬
化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば変成シリコーン系樹脂と
して知られるような、末端加水分解性ケイ素基を有する
各種有機重合体を硬化して、シーリング材、接着剤等に
使用する方法はよく知られており、その添加剤として炭
酸カルシウム、酸化チタンおよびシリカ微粉末などの充
填剤を使用することは工業的に有用な方法である。
【0003】そのような末端加水分解性ケイ素基を有す
る公知の有機重合体はたとえば特公昭45−36319
号公報、特公昭46−17553号公報、特公昭61−
18582号公報等に、また充填剤については特開昭5
5−56154号公報、特開平3−31379号公報等
に提案されている。
【0004】最近では末端加水分解性ケイ素基を有する
有機重合体に防火性を向上させる添加剤を配合した硬化
性組成物が提案されている。たとえば、特開昭63−9
2690号公報では、水酸化アルミニウムおよび/また
は水酸化マグネシウムを添加した組成物が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、配合物の強度
や伸びなどの機械物性を損なうことなく、耐火性または
発煙抑制性を向上させようとすると、従来の添加剤を配
合する方法では難燃、耐火性あるいは発煙抑制効果につ
いては必ずしも充分ではなかった。本発明はそのような
欠点を解消しようとするものであり、配合物の強度や伸
びなどの機械物性を損なうことなく、耐火性および発煙
抑制性に優れた硬化性組成物を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はすなわち、一分
子が式(1)で表され、かつ全分子平均で一分子当り
1.0個以上のケイ素含有基を有する有機重合体(A)
および充填剤(D)として200〜800℃の温度域で
融解〜軟化する無機物(B)および発煙抑制剤(C)か
ら選ばれるいずれかの成分を必須成分としてなる硬化性
組成物である。
【0007】R1 −(SiXa2 3-an ・・・(1) 式(1)中R1 は数平均分子量(以下、Mn とする)5
000以上の有機重合体の残基。R2 は炭素数1〜20
の置換もしくは非置換の1価の炭化水素基。Xは加水分
解性基。aは1、2または3。nは整数。
【0008】式(1)中のR1 は、Mn が5000以上
の有機重合体の残基である。有機重合体としては、ポリ
オキシアルキレン重合体、ポリエステル重合体、ポリジ
エン重合体、ポリビニル重合体などがあげられる。この
うちポリオキシアルキレン重合体が特に好ましい。
【0009】ポリオキシアルキレン重合体は、触媒の存
在下少なくとも1つの水酸基を有するヒドロキシ化合物
などの開始剤にモノエポキシドやテトラヒドロフランな
どを反応させて製造されるものが好ましい。また、ポリ
オキシアルキレングリコールとジハロゲン化物を反応さ
せることにより高分子量化したポリオキシアルキレン重
合体もあげられる。
【0010】モノエポキシドとしては、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシドな
どのアルキレンオキシドが好ましい。触媒としてはアル
カリ触媒、ポリフィリン触媒、複合金属シアン化物錯体
触媒などがあげられる。
【0011】本発明においてはR1 は、Mn が5000
以上、重量平均分子量/数平均分子量(以下、Mw /M
n とする)が1.5以下のポリオキシアルキレン重合体
の残基であることが特に好ましい。
【0012】複合金属シアン化物錯体触媒などを使用し
て製造したMw /Mn の低いポリオキシアルキレン重合
体に対して、従来のアルカリ金属触媒を使用して製造し
たポリオキシアルキレン重合体やジハロゲン化物により
高分子量化したポリオキシアルキレン重合体では作業性
を良好な状態に保とうとした場合比較的低分子量の重合
体量が多くなるため伸び等が悪くなる欠点を有してい
る。
【0013】Mn が5000以上、Mw /Mn が1.5
以下のポリオキシアルキレン重合体は、特定の触媒、複
合金属シアン化物錯体やポルフィリン錯体などを用いて
製造され、特に、複合金属シアン化物錯体を触媒として
開始剤にアルキレンオキシドを重合させて得られるポリ
オキシアルキレン重合体が好ましい。
【0014】複合金属シアン化物錯体触媒としては特公
昭46−27250号公報に記載のものが使用できる。
特に亜鉛ヘキサシアノコバルテートを主成分とする錯体
が好ましく、そのエーテルおよび/またはアルコール錯
体が好ましい。ここで、エーテルとしてはエチレングリ
コールジメチルエーテル(グライム)、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル(ジグライム)などが好まし
く、錯体製造時の取扱いの容易さから特にグライムが好
ましい。アルコールとしては特開平4−145123号
公報記載のt−ブタノールが好ましい。
【0015】またポリオキシアルキレン重合体の官能基
数は2以上が好ましく、特に、2〜4が好ましい。ポリ
オキシアルキレン重合体としては、具体的にはポリオキ
シエチレン化合物、ポリオキシプロピレン化合物、ポリ
オキシブチレン化合物、ポリオキシヘキシレン化合物、
ポリオキシテトラメチレン化合物および/またはこれら
の共重合体があげられる。
【0016】最も好ましくはポリオキシプロピレンジオ
ール、ポリオキシプロピレントリオールおよびポリオキ
シプロピレンテトラオールである。また、下記(イ)や
(ニ)の方法に用いる場合、片末端アリル基含有ポリオ
キシプロピレンモノオールなどのオレフィン末端のポリ
オキシアルキレン重合体も好ましい。
【0017】式(1)中R2 は炭素数1〜20の置換も
しくは非置換の1価の炭化水素基であり、好ましくは炭
素数8以下のアルキル基、フェニル基またはフルオロア
ルキル基である。特に好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基、プロペニル基、ブチル基、ヘキシル
基、シクロヘキシル基、フェニル基などである。
【0018】式(1)中Xは加水分解性基であり、水酸
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ア
ミド基、アミノ基、アミノオキシ基、ケトキシメート
基、ヒドリド基が例示される。これらのうち炭素原子を
有する加水分解性基の炭素数は6以下が好ましく、4以
下が特に好ましい。好ましい基は炭素数4以下の低級ア
ルコキシ基、特にメトキシ基やエトキシ基、プロポキシ
基、プロペニルオキシ基などである。式(1)中のaは
1、2または3であり、2または3であることが特に好
ましい。
【0019】次に有機重合体(A)の製造方法について
説明する。本発明における有機重合体(A)は、下記
(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)に述べるように、官能
基を有するポリオキシアルキレン重合体の末端にケイ素
素含有基を導入して製造されるものが好ましい。そのよ
うな化合物は室温で液状であり、かつ、硬化物が比較的
低温でも柔軟性を保持し、シーリング材、接着剤などに
利用する場合、好ましい特性を備えている。
【0020】(イ)オレフィン基を有するポリオキシア
ルキレン化合物と式(2)で表されるヒドロシリル化合
物を反応させる方法。
【0021】HSiXa2 3-a・・・(2) 式(2)中R2 、X、aは前記に同じ。
【0022】ここでオレフィン基を有するポリオキシア
ルキレン化合物を得る方法としては、オレフィン基およ
び官能基を有する化合物をポリオキシアルキレン化合物
の末端水酸基に反応させて、エーテル結合、エステル結
合、ウレタン結合、カーボネート結合などにより結合さ
せる方法、アルキレンオキシドを重合する際に、アリル
グリシジルエーテルなどのオレフィン基含有エポキシ化
合物を添加して共重合させることにより側鎖にオレフィ
ン基を導入する方法またはオレフィン基および水酸基を
有する化合物を開始剤としてアルキレンオキシドを重合
する方法などがあげられる。
【0023】(ロ)水酸基を有するポリオキシアルキレ
ン化合物の末端に式(3)で表される化合物を反応させ
る方法。
【0024】 R2 3-a−SiXa −R3 NCO・・・(3) 式(3)中R2 、X、aは前記に同じ。R3 は炭素数1
〜17の2価炭化水素基。
【0025】(ハ)水酸基を有するポリオキシアルキレ
ン化合物の末端にトリレンジイソシアネートなどのポリ
イソシアネート化合物を反応させてイソシアネート基末
端とした後、該イソシアネート基に式(4)で表される
ケイ素化合物のW基を反応させる方法。
【0026】R2 3-a−SiXa −R5 W・・・(4) 式(4)中R4 、R5 、X、aは前記に同じ。Wは水酸
基、カルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基(1
級または2級)から選ばれた活性水素含有基。
【0027】(ニ)上記に述べた方法により得たオレフ
ィン基を有するポリオキシアルキレン化合物のオレフィ
ン基と、Wがメルカプト基である式(4)で表されるケ
イ素化合物のメルカプト基を反応させる方法。
【0028】ケイ素含有基数は全分子平均で一分子当た
り1.0個以上、好ましくは1.5個以上である。上限
は線状重合体では2、分岐状重合体(分岐数N個)では
N個が好ましい。
【0029】本発明における有機重合体(A)として、
n が5000〜30000の有機重合体が使用でき
る。該有機重合体のMn が5000より低い場合は硬化
物が硬く、かつ伸びが低いものとなり、Mn が3000
0を超えると硬化物の柔軟性および伸びは問題ないが、
該重合体自体の粘度は著しく大きくなってしまい、実用
性が低くなる。Mn は特に8000〜30000が好ま
しい。
【0030】本発明の硬化性組成物は充填剤(D)とし
て200〜800℃の温度域で融解〜軟化する無機物
(B)および発煙抑制剤(C)から選ばれるいずれかの
成分を必須成分としてなる。
【0031】本発明で用いる200〜800℃の温度域
で融解〜軟化する無機物(B)としては、200〜50
0℃の温度域で融解〜軟化するいわゆる低融点ガラスと
呼ばれるものが好ましい。低融点ガラスとしては、たと
えばフリットと呼ばれる非晶質低融点ガラスや結晶化ガ
ラスなどがある。
【0032】低融点ガラスは具体的には、ホウ酸系ガラ
ス、リン酸系ガラス、硫酸塩系ガラス、テルライトガラ
ス、カルコゲナイトガラス、鉛系ガラスなどがある。特
にB23 −PbO−ZnO、B23 −PbO−Si
2 、ZnO−B23 −PbO 、ZnO−B23
−SiO2 などのホウ酸系ガラス、P25 −Al23
−B23 、P25 −Al23 −Li02 などの
リン酸系ガラス、ならびにカリウム、ナトリウム、亜
鉛、ニッケル、マンガン、銅、バナジウム等の金属の硫
酸塩を成分とする硫酸塩系ガラスが好ましい。
【0033】低融点ガラスは粉体状のものが好ましく使
用できる。
【0034】発煙抑制剤(C)としては、ホウ酸塩、有
機金属錯体、または特定の金属酸化物が好ましい。具体
的な発煙抑制剤としては、たとえば以下のような化合物
がある。すなわち、ホウ酸塩としては、ホウ酸亜鉛、ホ
ウ酸マグネシウム、ホウ酸マンガン、ホウ酸バリウム、
ホウ酸アルミニウム、ホウ砂などがある。有機金属錯体
としては、フェロセン、ビス(アセチルアセトナート)
銅、ビス(ジメチルグリオキシモ)銅、ビス(8−ヒド
ロキシキノリノ)銅、ビス(サリシルアルデヒド)銅な
どがある。特定の金属酸化物としては、アンチモン、モ
リブデン、ジルコニウム、ニッケル、チタン、コバルト
および鉄から選ばれた金属の酸化物などがある。
【0035】本発明において充填剤(D)として上記無
機物(B)と発煙抑制剤(C)を併用することが好まし
い。
【0036】また、本発明の硬化性組成物は充填剤
(D)として上記無機物(B)または発煙抑制剤(C)
以外に公知の充填剤を併用して使用できる。公知の充填
剤として、フュームシリカ、沈降性シリカ、カーボンブ
ラック、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ
土、焼成クレー、クレー、タルク、ベントナイト、有機
ベントナイト、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水添ヒマシ油、
シラスバルーン、石綿、ガラス繊維、フィラメントのよ
うな充填剤が使用できる。
【0037】本発明において、有機重合体(A)と充填
剤(D)の使用割合は100/1〜1000(重量比)
程度である。特に100/50〜200(重量比)であ
ることが好ましい。
【0038】有機重合体(A)を硬化させる硬化触媒と
しては、加水分解性ケイ素基の加水分解および縮合反応
の触媒として公知の化合物が使用できる。すなわち、ア
ルキルチタン酸塩、有機ケイ素チタン酸塩、オクチル酸
錫およびジブチル錫ジラウレート等のようなカルボン酸
の金属塩:ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート等
のようなアミン塩:ならびに他の酸性触媒および塩基性
触媒を使用しうる。硬化触媒の使用量としては、有機重
合体(A)100重量部に対し、0.001〜10重量
部、特に0.01〜5重量部、の範囲で使用するのが好
ましい。
【0039】本発明において任意に可塑剤を使用でき
る。可塑剤としては、公知の可塑剤が使用でき、具体的
にはフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
ブチルベンジル等のフタル酸エステル類:アジピン酸ジ
オクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジブチル、
オレイン酸ブチル等の脂肪族カルボン酸エステル:ペン
タエリスリトールエステルなどのグリコールエステル
類:リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル等のリン
酸エステル類:エポキシ化大豆油、エポキシステアリン
酸ベンジル等のエポキシ可塑剤:塩素化パラフィン等が
単独または2種以上の混合物で使用できる。
【0040】本発明の組成物は、さらに公知の種々の添
加剤等を含むことができる。添加剤としては、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂等の接着付与剤、顔料、各種の老
化防止剤、紫外線吸収剤等が使用できる。
【0041】本発明の室温硬化性樹脂組成物は、室温で
湿分存在下に硬化し、特に弾性シーラント用、接着剤用
として使用できる。
【0042】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。部は
重量部を示す。
【0043】[参考例1]分子量1000のジエチレン
グリコール−プロピレンオキシド付加物を開始剤として
亜鉛ヘキサシアノコバルテート−グライム触媒にてプロ
ピレンオキシドの重合を行い、Mn が12000(Mw
/Mn =1.10)のポリオキシプロピレンジオールを
得た。これにナトリウムメチラートのメタノール溶液を
加え、メタノールを除去した後、塩化アリルを反応させ
て、末端水酸基をアリルオキシ基に変換した。次いで塩
化白金酸を触媒としてメチルジメトキシシランを付加反
応させ、1分子当り平均1.4個の加水分解性ケイ素基
を有する有機重合体(P1)を得た。
【0044】[参考例2]数平均分子量4000のポリ
オキシプロピレンジオールに粉末苛性ソーダを加え、次
いでブロモクロロメタンと反応させた。さらに末端水酸
基を塩化アリルと反応させて、末端アリルオキシ基とし
たのち、さらに塩化白金酸を触媒としてメチルジメトキ
シシランを付加反応させ、有機重合体(P2)を得た。
この有機重合体のポリオキシプロピレンピレンジオール
換算のMn は11000(Mw /Mn =1.7)であっ
た。
【0045】[実施例および比較例]参考例1〜2で合
成した重合体(P1〜P2)100部に対し、充填剤合
計180部、フタル酸ジオクチル60部、水添ヒマシ油
5部、フェノール系酸化防止剤1部、アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン1部を加え混練した後、ジブチル
錫ジラウレート1部を加えてさらに混練し、厚み2mm
のシート状にのばして、50℃、湿度60%の恒温恒湿
槽に7日間おいて養生した。硬化物はJIS3号ダンベ
ルで打ち抜き、物性測定を行った。
【0046】また耐火性、発煙性を調べるために繊維補
強セメント系外装材(商品名ほんばん:旭硝子製300
×300×12mm)2枚に対し、上記組成の配合物で
10mm幅の目地を作製した。2週間室温で養生後、作
製された目地に900℃の炎をガスバーナー4等で30
分当て、30分後の裏面温度を測定した。50%モジュ
ラス(M50)(kg/cm2 )、破断時強度(kg/c
2 )、破断時伸度(%)、加熱後裏面温度(℃)、発
煙状態を表1にまとめる。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明のポリオキシアルキレン重合体を
本質的に主鎖に有する加水分解性ケイ素基含有有機重合
体と、充填剤(D)として、200〜800℃の温度域
で融解〜軟化する無機物(B)および発煙抑制剤(C)
から選ばれるいずれかの成分を必須成分としてなる硬化
性組成物は、従来知られている充填剤を使用する場合に
比較して、強度物性を低下させることなく、良好な耐火
・発煙抑制性を示すという効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/56 KCF C08L 71/02 LQD // C08G 65/10 NQE

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一分子が式(1)で表され、かつ全分子平
    均で一分子当り1.0個以上のケイ素含有基を有する有
    機重合体(A)および充填剤(D)として200〜80
    0℃の温度域で融解〜軟化する無機物(B)または無機
    物(B)と発煙抑制剤(C)を必須成分としてなる硬化
    性組成物。 R1 −(SiXa2 3-an ・・・(1) 式(1)中R1 は数平均分子量5000以上の有機重合
    体の残基。R2 は炭素数1〜20の置換もしくは非置換
    の1価の炭化水素基。Xは加水分解性基。aは1、2ま
    たは3。nは整数。
  2. 【請求項2】無機物(B)が低融点ガラスである、請求
    項1の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】無機物(B)がリン酸系ガラス、ホウ酸系
    ガラスまたは硫酸塩系ガラスである、請求項2の硬化性
    組成物。
  4. 【請求項4】発煙抑制剤(C)がホウ酸塩、銅および鉄
    の有機金属錯体、ならびにモリブデン、アンチモン、ジ
    ルコニウム、ニッケル、チタン、コバルトおよび鉄から
    選ばれた金属の酸化物から選ばれる化合物である、請求
    項1の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】式(1)中のR1 が、数平均分子量500
    0以上、重量平均分子量/数平均分子量が1.5以下の
    ポリオキシアルキレン重合体の残基である、請求項1〜
    4のいずれかの硬化性組成物。
  6. 【請求項6】式(1)中のR1 が、複合金属シアン化物
    錯体を触媒として開始剤にアルキレンオキシドを重合さ
    せて得られるポリオキシアルキレン重合体の残基であ
    る、請求項5の硬化性組成物。
  7. 【請求項7】アルキレンオキシドがエチレンオキシド、
    プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドから選ばれ
    る少なくとも1種である、請求項6の硬化性組成物。
  8. 【請求項8】有機重合体(A)と充填剤(D)の使用割
    合が、100/50〜200(重量比)である、請求項
    1〜7のいずれかの硬化性組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018039997A (ja) * 2016-08-31 2018-03-15 積水フーラー株式会社 硬化性組成物
WO2019039611A1 (ja) * 2017-08-24 2019-02-28 積水フーラー株式会社 硬化性組成物及びこれを用いてなる目地構造
JP2022082296A (ja) * 2020-11-20 2022-06-01 積水フーラー株式会社 硬化性組成物

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