JPH1129713A - 室温硬化性組成物 - Google Patents
室温硬化性組成物Info
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Abstract
の提供。 【解決手段】3つの加水分解性基がケイ素に結合した加
水分解性ケイ素基を必須成分として有する重合体
(A)、硬化触媒(B)、およびトリアルキルシラノー
ルを生成するケイ素化合物(C)からなる硬化性組成
物。
Description
る硬化性組成物に関する。
の重合体を硬化させてシーラント、接着剤等に使用する
方法はよく知られており、工業的に有用な方法である。
このような重合体のうち、特に主鎖がポリオキシアルキ
レンである重合体は、室温で液状であり、かつ硬化物が
比較的低温でも柔軟性を保持し、シーラント、接着剤等
に利用する場合に好ましい特性を備えている。
特開平3−72527、特開平3−47825等に記載
されている末端に加水分解性ケイ素基を有する重合体が
挙げられる。このような末端に加水分解性ケイ素基を有
する重合体は、伸びや柔軟性を保持するためにケイ素原
子1つ当たり2つの加水分解性基が結合してなる加水分
解性ケイ素基を通常有する。
水分解性基が結合してなる加水分解性ケイ素基を有する
重合体は、硬化物の表面べたつきすなわちタックを低減
するため、その硬化性組成物に、加水分解によりトリメ
チルシラノール等のモノシラノールを発生する化合物を
添加することが行われている。
つの加水分解性基が結合してなる加水分解性ケイ素基を
有する重合体にモノシラノールを発生する化合物を添加
した組成物は硬化性が低下する問題があった。
イ素基を有する重合体に対して、その柔軟性や作業性を
大きく悪化させることなく良好な硬化特性、低タック性
を両立しうる組成について検討した結果本発明に至っ
た。
式(1)で表される加水分解性ケイ素基を有する重合体
を含有する室温硬化性組成物であって、式(1)中のa
が3である加水分解性ケイ素基を有する重合体(A)、
硬化触媒(B)、および、式(2)で表される基を有し
かつ加水分解によりR2 3SiOHを生成するケイ素化合
物(C)を含有する、室温硬化性組成物である。
換の1価の有機基であり、Xは水酸基または加水分解性
基であり、aは1、2または3である。ただし、R1 が
複数個存在するときは同じでも異なってもよく、Xが複
数個存在するときは同じでも異なってもよい。) R2 3−Si− ・・・(2) (式(2)中、R2 は炭素数1〜20の置換または非置
換の1価の炭化水素基、または水素原子であり、複数個
のR2 は同じでも異なってもよい。)
たは側鎖に上記式(1)で表される加水分解性ケイ素基
を有する。重合体の主鎖としては、ポリオキシアルキレ
ン鎖、ポリエステル鎖、ポリカーボネート鎖、ポリオレ
フィン鎖などが挙げられる。主鎖は本質的にポリオキシ
アルキレン鎖であることが好ましい。
47825、特開平3−72527、特開平3−796
27、特公昭46−30711、特公昭45−3631
9、特公昭46−17553等に提案されている。
重合体について説明する。このような重合体は、下記に
述べるように官能基を有するポリオキシアルキレン化合
物を原料とし、末端に適宜有機基を介して加水分解性ケ
イ素基を導入して製造されることが好ましい。
は、触媒の存在下1つ以上の水酸基を有するヒドロキシ
化合物などの開始剤にモノエポキシドなどを反応させて
製造する水酸基末端のものが好ましい。
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヘキシレ
ンオキシド等が挙げられる。テトラヒドロフラン等も使
用できる。触媒としては、カリウム系化合物やセシウム
系化合物等のアルカリ金属触媒、複合金属シアン化物錯
体触媒、金属ポルフィリン触媒などが挙げられる。
分子量のポリオキシアルキレン化合物を使用する場合に
は、アルカリ触媒等にて製造した比較的低分子量のポリ
オキシアルキレン化合物に塩化メチレン等の多ハロゲン
化合物を反応させることにより多量化して得られるポリ
オキシアルキレン化合物を使用できる。
したポリオキシアルキレン化合物は、アルカリ触媒を用
いた場合に比べ分子量分布が狭く、良好な硬化性が得ら
れるため、このポリオキシアルキレン化合物を用いるこ
とが好ましい。
サシアノコバルテートを主成分とする錯体が好ましく、
そのエーテルおよび/またはアルコール錯体が特に好ま
しい。その組成は本質的に特公昭46−27250に記
載されているものが使用できる。エーテルとしてはエチ
レングリコールジメチルエーテル(グライム)、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル(ジグライム)等が好
ましく、錯体の製造時の取り扱いの点からグライムが特
に好ましい。アルコールとしては特開平4−14512
3に記載されているt−ブタノールが好ましい。
数は2以上が好ましく、硬化物特性として柔軟性を強調
したい場合には2または3が特に好ましく、接着性や硬
化性を強調したい場合には3〜8が特に好ましい。
は、具体的にはポリオキシエチレン、ポリオキシプロピ
レン、ポリオキシブチレン、ポリオキシヘキシレン、ポ
リオキシテトラメチレンおよびこれらの共重合物が挙げ
られる。
合物はポリオキシプロピレンジオールとポリオキシプロ
ピレントリオールである。また、下記(イ)や(ニ)の
方法に用いる場合、アリル末端ポリオキシプロピレンモ
ノオールなどのオレフィン末端のポリオキシアルキレン
化合物も使用できる。
ついて説明する。式(1)中、R1 は炭素数1〜20の
置換または非置換の1価の有機基であり、好ましくは炭
素数8以下のアルキル基、フェニル基またはフルオロア
ルキル基である。特に好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、フェニル基等である。R1 が複数個存在するとき
は同じでも異なってもよい。
ばハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミ
ド基、アミノ基、アミノオキシ基、ケトキシメート基、
ヒドリド基などがある。
基の炭素数は6以下が好ましく、4以下が特に好まし
い。好ましいXは炭素数4以下の低級アルコキシ基、特
にメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはプロペ
ニルオキシ基が例示できる。またXが複数個存在すると
きは同じでも異なってもよい。
水分解性ケイ素基の数は1〜8が好ましく、2〜6が特
に好ましい。
キレン化合物への導入の方法は特には限定されないが、
たとえば以下の(イ)〜(ニ)の方法で導入できる。
ン化合物の末端にオレフィン基を導入したものと、式
(5)で表されるヒドロシリル化合物を反応させる方
法。 HSiXa R1 3-a ・・・(5) (式(5)中、R1 、X、aは前記に同じ。)
は、不飽和基および官能基を有する化合物をポリオキシ
アルキレン化合物の末端水酸基に反応させて、エーテル
結合、エステル結合、ウレタン結合またはカーボネート
結合などにより結合させる方法、またはアルキレンオキ
シドを重合する際に、アリルグリシジルエーテルなどの
オレフィン基含有エポキシ化合物を添加して共重合させ
ることにより原料ポリオキシアルキレン化合物の側鎖に
オレフィン基を導入する方法などが挙げられる。
ン化合物の末端に式(6)で表される化合物を反応させ
る方法。 R1 3-a−SiXa −R5 NCO・・・(6) (式(6)中、R1 、X、aは前記に同じ。R5 は炭素
数1〜17の2価炭化水素基。)
ン化合物の末端にトリレンジイソシアネートなどのポリ
イソシアネート化合物を反応させてイソシアネート基末
端とした後、該イソシアネート基に式(7)で表される
ケイ素化合物のW基を反応させる方法。 R1 3-a−SiXa −R5 W ・・・(7) (式(7)中、R1 、R5 、X、aは前記に同じ。Wは
水酸基、カルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基
(1級または2級)から選ばれる活性水素含有基。)
ン化合物の末端にオレフィン基を導入し、そのオレフィ
ン基と、Wがメルカプト基である式(7)で表されるケ
イ素化合物のメルカプト基を反応させる方法。
である加水分解性ケイ素基」(以下、「加水分解性ケイ
素基(E)」という)を有する重合体を含有することを
要する。本発明の組成物において、式(1)で表される
加水分解性ケイ素基中における加水分解性ケイ素基
(E)の数は、用途、必要とする特性などに応じて変え
うる。
有する重合体が、該加水分解性ケイ素基として加水分解
性ケイ素基(E)のみを有する重合体である場合、すな
わち、組成物中における式(1)で表される加水分解性
ケイ素基のほぼ100%、すなわち80〜100%が加
水分解性ケイ素基(E)である場合、硬化速度が大きい
という効果があり、深部硬化性が特に優れた硬化性組成
物が得られる。この場合、特に式(1)で表される加水
分解性ケイ素基の90〜100%、さらに好ましくは9
5〜100%が、加水分解性ケイ素基(E)であること
が好ましい。
加水分解性ケイ素基と加水分解性ケイ素基(E)が混在
している場合には、良好な伸び特性と速硬化性を両立し
うる硬化性組成物が得られる。
性ケイ素基中の加水分解性ケイ素基(E)の割合が5〜
80%であることが好ましい。この割合を任意に変える
ことにより要求に応じた特性を自由に制御できる。すな
わち加水分解性ケイ素基(E)の割合が5〜50%のと
きは、硬化性を向上させると同時にシーラントなどで必
要とされる良好な伸び特性や柔軟性を提供でき、また加
水分解性ケイ素基(E)の割合が50〜80%のとき
は、弾性接着剤などに必要とされる伸び特性を充分に確
保しながら飛躍的に硬化性を改善できる。
素基中において加水分解性ケイ素基(E)以外の加水分
解性ケイ素基は式(1)中のaが2の加水分解性ケイ素
基であることが特に好ましい。
解性ケイ素基と加水分解性ケイ素基(E)が混在した組
成物を得るためには、たとえば、下記の方法(ホ)、
(ヘ)がある。(ホ)、(ヘ)の方法を併用してもよ
い。
加水分解性ケイ素基および式(1)中のaが3である加
水分解性ケイ素基(E)を併有する重合体を使用する。 (ヘ)式(1)中のaが1または2である加水分解性ケ
イ素基を有する重合体および式(1)中のaが3である
加水分解性ケイ素基(E)を有する重合体の両方を使用
する。
用される用途に応じて適当な値を選択できる。すなわち
柔軟性が重視されるシーラントなどの用途には原料であ
る水酸基を有するポリオキシアルキレン化合物の水酸基
から換算した分子量(以下、水酸基価換算分子量)で4
000〜50000の重合体が適する。6000〜50
000であることがより好ましく、8000〜2500
0であることが特に好ましい。また強度が要求される接
着剤などの用途には水酸基価換算分子量1000〜30
000の重合体が適する。1000未満では硬化物が脆
いものとなり50000超では高粘度のため作業性が著
しく悪くなる。3000〜20000であることがより
好ましく、6000〜20000であることが特に好ま
しい。
触媒(B)が必須である。硬化触媒(B)を使用しない
場合、加水分解性ケイ素基の架橋反応は有意な反応速度
を得にくい。硬化触媒の使用量としては、重合体(A)
100重量部に対し、0.001〜10重量部の範囲で
使用するのがよく、0.01〜5重量部使用するのが特
に好ましい。
塩、2価ビスマスのカルボン酸塩および2価鉛のカルボ
ン酸塩から選ばれる金属塩と有機アミン化合物の混合物
とからなることが特に好ましい。これら金属カルボン酸
塩そのものにも重合体(A)の硬化を促進する作用があ
るが、有機アミン化合物と併用することにより硬化性を
さらに改良できる。
以下の脂肪族カルボン酸の塩であることが好ましい。炭
素数20以下の脂肪族カルボン酸としては、ヘプタン
酸、2−エチルヘキサン酸、デカン酸、ラウリン酸、ス
テアリン酸などがある。これら金属塩は混合物であって
もよい。
下のモノアミンまたは炭素数20以下のポリアミンが好
ましい。分子内にアミノ基と式(1)で表される加水分
解性ケイ素基を有する化合物も使用できる。
ば、炭素数20以下の脂肪族モノ(またはポリ)アミ
ン、炭素数20以下の脂環族モノ(またはポリ)アミ
ン、炭素数20以下の芳香族モノ(またはポリ)アミン
から選ばれることが好ましい。具体的には以下のものが
例示できる。
ン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミ
ン、アミルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、
ノニルアミン、ラウリルアミン、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチ
ルアミン、トリアミルアミン、シクロプロピルアミン、
シクロブチルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘ
キシルアミン、アニリン、N−メチルアニリン、N,N
−ジメチルアニリン、N−エチルアニリン、N,N−ジ
エチルアニリン、トルイジン、ベンジルアミン、ジフェ
ニルアミン、ジエタノールアミン等。
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ドデカメチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、N,N,N’N’
−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N,
N’N’−テトラメチルエチレンジアミン等。
る加水分解性ケイ素基を有する化合物としては、アミノ
基含有シランとして知られる分子内に加水分解性ケイ素
基を有する有機アミン化合物、およびアミノ基含有シラ
ンとエポキシ基含有シランとして知られる分子内にエポ
キシ基と加水分解性ケイ素基とを有する化合物との反応
物が特に好ましい。
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシ
ラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル
メチルジエトキシシランがある。
させるエポキシ基含有シランとしてはγ−グリシジルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシジルオキシ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオキ
シプロピルメチルジエトキシシランなどがある。
有機ケイ素チタン酸塩、およびジブチルスズジラウレー
ト等のような各種4価の金属のカルボン酸の塩、アセチ
ルアセトナート錯体、アセト酢酸エステレート錯体、各
種の酸も使用できる。
(2)で表される基を有し、加水分解によりR2 3SiO
Hを生成するケイ素化合物である。 R2 3Si−・・・(2) (式(2)中、R2 は炭素数1〜20の置換または非置
換の1価の炭化水素基、または水素原子であり、複数個
のR2 は同じでも異なってもよい。)
特に式(8)または式(9)で表されるケイ素化合物を
用いることが好ましい。 R3 OSiR2 3 ・・・(8) R4 NHSiR2 3・・・(9) (式(8)、(9)中、R2 は前記に同じ、R3 は炭素
数1〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基であ
り、R4 は1価の有機基である。)
基であることが好ましく、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基等のアリー
ル基が挙げられる。メチル基が特に好ましい。R3 とし
ては炭素数1〜10の置換もしく非置換の1価の炭化水
素基であることが好ましい。R4 は1価の有機基であ
る。R4 の炭素数は1〜20、特に1〜10であること
が好ましい。R4 は上記式(2)で表される基を有する
基であってもよく、アシル基または上記式(2)で表さ
れる基であることが好ましい。
えば、メトキシトリメチルシラン、エトキシトリメチル
シラン、イソプロピルオキシトリメチルシラン、2−ク
ロロプロピルオキシトリメチルシラン、フェノキシトリ
メチルシラン、2−メチルフェノキシトリメチルシラ
ン、2−クロロフェノキシトリメチルシラン、メトキシ
ジメチルフェニルシラン、メトキシメチルジフェニルシ
ラン、フェノキシジメチルフェニルシラン等が挙げられ
る。式(9)で表される化合物としては、N−トリメチ
ルシリルアセトアミド、ヘキサメチルジシラザン等が挙
げられる。
以外のケイ素化合物(C)としては、N−メチル−N−
トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド、ノナメチ
ルトリシラザン、1−フェニル−4−トリメチルシリル
−5−テトラゾリノン、N−トリメチルシリル−N,
N’−ジフェニル尿素、N−トリメチルシリルイミダゾ
ール、N−トリメチルシリルピペリジン、トリメチルシ
リルトリフルオロメチルスルホネート、トリメチルヨー
ドシラン、トリメチルシリルニトリル、トリメチルシリ
ルアジド、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、ビ
ス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、
N,N−ジメチルアミノトリメチルシラン、N,N−ジ
エチルアミノトリメチルシラン、ヘプタメチルジシラザ
ン等も使用しうる。
メチル基である式(8)または式(9)で表される化合
物が特に好ましい。すなわち式(3)、式(4)で表さ
れる化合物が好ましい。 R3 OSi(CH3 )3 ・・・(3) R4 NHSi(CH3 )3 ・・・(4) (式(3)中および式(4)中、R3 、R4 は前記に同
じである。)
メトキシトリメチルシラン、エトキシトリメチルシラ
ン、イソプロピルオキシトリメチルシランや、ヘキサメ
チルジシラザンが入手容易なこと、合成が簡便であるこ
とから望ましい。
されず、目的とする硬化物の物性にあわせて使用量を自
由に設定できるが、通常は重合体(A)100重量部に
対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重
量部である。0.1重量部未満では効果が小さく、また
10重量部ではケイ素化合物が高価であるためコストと
性能のバランスという点で好ましくない。
と硬化触媒(B)とケイ素化合物(C)を混合すること
によって得られるが、重合体(A)とケイ素化合物
(C)を混合する方法については、大きく分けて以下の
3通りがある。
体(A)に単に添加する方法である。ケイ素化合物
(C)の性状に応じて、加熱撹拌条件などを調整し、均
一に分散、溶解させればよい。この場合完全に均一な状
態にする必要はなく、不透明な状態であっても分散して
いれば充分に目的は達せられる。また必要に応じて、分
散安定剤、たとえば界面活性剤などを併用してもよい。
ケイ素化合物(C)を所定量添加混合する方法である。
たとえば2成分型のシーリング材として使用するような
場合、基剤と硬化剤の他に第3成分としてケイ素化合物
(C)を添加混合して使用できる。
かじめ重合体(A)と反応させてしまうもので、必要に
応じて、スズ系、チタン酸エステル系、酸または塩基性
触媒を併用し、減圧下、加熱脱気する方法である。
充填剤、可塑剤、顔料、チキソ性付与剤、各種の老化防
止剤、紫外線吸収剤等が使用できる。
ムシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およ
びカーボンブラック、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、
焼成クレー、クレー、タルク、酸化チタン、ベントナイ
ト、有機ベントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜
鉛華、シラスバルーン、木粉、パルプ、木綿チップ、マ
イカ、くるみ穀粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニ
ウム微粉末、フリント粉末等の粉体状充填剤、石綿、ガ
ラス繊維、ガラスフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊
維、ポリエチレンファイバー等の繊維状充填剤が使用で
きる。充填剤の使用量は重合体(A)100重量部に対
して50〜800重量部が好ましい。特に50〜250
重量部が好ましい。
OP)、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジル等
のフタル酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク
酸ジイソデシル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチ
ル等の脂肪族カルボン酸エステル;ペンタエリスリトー
ルエステルなどのアルコールエステル類;リン酸トリオ
クチル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類;エ
ポキシ化大豆油、4,5−エポキシヘキサヒドロフタル
酸ジオクチル、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポ
キシ可塑剤;塩素化パラフィン;2塩基酸と2価アルコ
ールとのポリエステル類などのポリエステル系可塑剤、
ポリオキシプロピレングリコールやその誘導体等のポリ
オキシアルキレン類、ポリ−α−メチルスチレン、ポリ
スチレン等のポリスチレンのオリゴマー類、ポリブタジ
エン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリク
ロロプレン、ポリイソプレン、ポリブテン、水添ポリブ
テン、エポキシ化ポリブタジエン等のオリゴマー類等の
高分子可塑剤が使用できる。可塑剤の使用量は重合体
(A)100重量部に対して0〜100重量部が好まし
い。
等の無機顔料およびフタロシアニンブルー、フタロシア
ニングリーン等の有機顔料が、チキソ性付与剤として有
機酸処理炭酸カルシウム、水添ひまし油、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛、微粉末シリカ等が挙げ
られる。
水材、接着剤、コーティング剤などに使用でき、特に硬
化物自体の充分な凝集力と被着体への動的追従性が要求
される用途に好適である。
較例(例10〜12)により具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例のみに限定されない。実施例および比
較例は製造例(例1〜6)で製造した重合体(P1〜P
6)を用いた。部は重量部を示す。
キサシアノコバルテート触媒を用いてプロピレンオキシ
ドの重合を行い、ポリオキシプロピレントリオールを得
た。これにイソシアネートプロピルトリメトキシシラン
を加え、ウレタン化反応を行い末端をトリメトキシシリ
ル基に変換して、分子量18000の重合体P1を得
た。
平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオールを
金属ナトリウムの存在下、クロロブロモメタンと反応さ
せて高分子量化を行った。得られたポリオキシプロピレ
ンジオールをナトリウムアルコキシドに変換した後、塩
化アリルを反応させて末端にアリルオキシ基を有するポ
リオキシプロピレンを得た。ヒドロシリル化合物として
トリメトキシシランを白金触媒の存在下に反応させて末
端にトリメトキシシリル基を有する分子量9000の重
合体を得た。
セリンにプロピレンオキシドを反応して得られたポリオ
キシプロピレントリオールの末端水酸基を上記と同様の
方法で末端アリルオキシ化した後、ヒドロシリル化合物
としてメチルジメトキシシランを白金触媒の存在下に反
応させて末端にメチルジメトキシシリル基を有する分子
量6000の重合体を得た。
00の重合体を重量比にして60対40の割合で混合
し、重合体混合物P2を得た。
して亜鉛ヘキサシアノコバルテート触媒を用いてプロピ
レンオキシドの重合を行い、ポリオキシプロピレンジオ
ールを得た。得られたポリオキシプロピレンジオールの
末端水酸基を例2と同様の方法で末端アリルオキシ化し
た後、ヒドロシリル化合物としてトリメトキシシランと
メチルジメトキシシランの70対30重量比の混合物を
白金触媒の存在下に反応させて末端にトリメトキシシリ
ル基とメチルジメトキシシリルプロピル基の両方を有す
る分子量12000の重合体P3を得た。
キサシアノコバルテート触媒を用いてプロピレンオキシ
ドの重合を行い、ポリオキシプロピレントリオールを得
た。これにイソシアネートプロピルメチルジメトキシシ
ランを加え、ウレタン化反応を行い両末端をメチルジメ
トキシシリルプロピル基に変換して、分子量18000
の重合体P4を得た。
平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオールを
金属ナトリウムの存在下、クロロブロモメタンと反応さ
せて高分子量化を行った。得られたポリオキシプロピレ
ンジオールの末端水酸基を例2と同様の方法で末端アリ
ルオキシ化した後、ヒドロシリル化合物としてメチルジ
メトキシシランを白金触媒の存在下に反応させて末端に
メチルジメトキシシリル基を有する分子量9000の重
合体を得た。
セリンにプロピレンオキシドを反応して得られたポリオ
キシプロピレントリオールの末端水酸基を例2と同様の
方法で末端アリルオキシ化した後、ヒドロシリル化合物
としてメチルジメトキシシランを白金触媒の存在下に反
応させて末端にメチルジメトキシシリル基を有する分子
量6000の重合体を得た。
00の重合体を重量比にして60対40の割合で混合
し、末端にメチルジメトキシシリルプロピル基を有する
重合体混合物P5を得た。
して亜鉛ヘキサシアノコバルテート触媒を用いてプロピ
レンオキシドの重合を行い、ポリオキシプロピレンジオ
ールを得た。得られたポリオキシプロピレンジオールの
末端水酸基を例2と同様の方法で末端アリルオキシ化し
た後、ヒドロシリル化合物としてメチルジメトキシシラ
ンのみを白金触媒の存在下に反応させて末端にメチルジ
メトキシシリル基を有する分子量12000の重合体P
6を得た。
P1〜P6の100部に対し、ケイ素化合物(C)とし
てフェノキシトリメチルシラン2部、炭酸カルシウムを
150部、DOPを50部、チキソ性付与剤を3部、フ
ェノール系酸化防止剤を1部を加え窒素雰囲気下で混練
した後、硬化触媒(B)として2−エチルヘキサン酸ス
ズ(II)3部とラウリルアミン0.5部とを混練して硬
化性組成物を得た。
物粘度が20℃で160万センチポイズ(cP)に到達
する時間(単位:時間)を測定した。また、この組成物
を20℃、65%湿度で養生し、1日後、3日後および
7日後の表面タックを指触により評価した。さらにこの
硬化物を50℃、60%湿度で7日間(計14日)養生
し、タックの評価をした。ここで表面タックの評価は、
◎:全くべとつかない、○:ややべとつきがある、△:
かなりべとつきがある、×:きわめてべとついている、
とした。結果を表1に示す。
硬化性に優れる。
Claims (7)
- 【請求項1】下記式(1)で表される加水分解性ケイ素
基を有する重合体を含有する室温硬化性組成物であっ
て、式(1)中のaが3である加水分解性ケイ素基を有
する重合体(A)、硬化触媒(B)、および、式(2)
で表される基を有しかつ加水分解によりR2 3SiOHを
生成するケイ素化合物(C)を含有する、室温硬化性組
成物。 −SiXa R1 3-a ・・・(1) (式(1)中、R1 は炭素数1〜20の置換または非置
換の1価の有機基であり、Xは水酸基または加水分解性
基であり、aは1、2または3である。ただし、R1 が
複数個存在するときは同じでも異なってもよく、Xが複
数個存在するときは同じでも異なってもよい。) R2 3−Si− ・・・(2) (式(2)中、R2 は炭素数1〜20の置換または非置
換の1価の炭化水素基、または水素原子であり、複数個
のR2 は同じでも異なってもよい。) - 【請求項2】式(1)中のaが1または2である加水分
解性ケイ素基および式(1)中のaが3である加水分解
性ケイ素基を併有する重合体を含有する、請求項1記載
の室温硬化性組成物。 - 【請求項3】式(1)中のaが1または2である加水分
解性ケイ素基を有する重合体および式(1)中のaが3
である加水分解性ケイ素基を有する重合体の両方を含有
する、請求項1記載の室温硬化性組成物。 - 【請求項4】式(1)で表される加水分解性ケイ素基を
有する重合体が、加水分解性ケイ素基として式(1)中
のaが3である加水分解性ケイ素基のみを有する重合体
である、請求項1記載の室温硬化性組成物。 - 【請求項5】重合体(A)が、複合金属シアン化物錯体
を触媒として開始剤にアルキレンオキシドを重合させて
得られるポリオキシアルキレン鎖を主鎖とすることを特
徴とする、請求項1、2、3または4記載の室温硬化性
組成物。 - 【請求項6】硬化触媒(B)が2価スズのカルボン酸
塩、2価ビスマスのカルボン酸塩および2価鉛のカルボ
ン酸塩から選ばれる金属塩と有機アミン化合物とからな
る、請求項1、2、3、4または5記載の室温硬化性組
成物。 - 【請求項7】ケイ素化合物(C)が、式(3)または式
(4)で表される化合物である、請求項1、2、3、
4、5または6記載の室温硬化性組成物。 R3 OSi(CH3 )3 ・・・(3) R4 NHSi(CH3 )3 ・・・(4) (式(3)中、R3 は炭素数1〜20の置換または非置
換の1価の炭化水素基であり、式(4)中、R4 は1価
の有機基である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18546597A JPH1129713A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 室温硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18546597A JPH1129713A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 室温硬化性組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1129713A true JPH1129713A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16171266
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18546597A Pending JPH1129713A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 室温硬化性組成物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH1129713A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001200230A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-07-24 | Konishi Co Ltd | シリコーン系コンタクト型接着剤 |
EP2233532A1 (en) | 2002-11-01 | 2010-09-29 | Kaneka Corporation | Curable composition |
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US9493691B2 (en) | 2013-03-13 | 2016-11-15 | Momentive Performance Materials Inc. | Moisture curable organopolysiloxane compositions |
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-
1997
- 1997-07-10 JP JP18546597A patent/JPH1129713A/ja active Pending
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