JPH09194000A - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH09194000A
JPH09194000A JP2579196A JP2579196A JPH09194000A JP H09194000 A JPH09194000 A JP H09194000A JP 2579196 A JP2579196 A JP 2579196A JP 2579196 A JP2579196 A JP 2579196A JP H09194000 A JPH09194000 A JP H09194000A
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JP
Japan
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gas
oil
liquid
casing
oil supply
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JP2579196A
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English (en)
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Tatsuro Kuromaru
達郎 黒丸
Kenji Tokuda
憲治 徳田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油液中に多量の気体が混入したときにこれを
早期に報知でき、安全性や信頼性を向上させる。 【解決手段】 ケーシング2内に一端側が貯油タンクに
連なる配管3を設け、該配管3の他端側をホースを介し
て給油ノズルに接続する。また、配管3の途中に配設し
たポンプケーシング5内には給油ポンプ、気液分離装
置、気体分離室およびリリーフ弁等を設ける。そして、
前記気体分離室とノズル掛け17の気体吐出部との間に
は気体導出管10を設け、気体導出管10内を流れる気
体の量が増大したときに、前記気体放出部内に設けた警
報笛によって警報を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば給油所等で
用いられる給油装置に関し、特に、ガソリンや軽油等の
油液中から気体を分離させるための気液分離手段を備え
た給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、給油所で取扱うガソリン等の油
液中には、この油液が気化することによりベーパ(気化
ガス)等の気体が混入することが多く、このために給油
装置としては気液分離手段を備えたものが必要となる。
【0003】そこで、従来から、給油ノズルのノズル掛
けが設けられたケーシングと、該ケーシング内に設けら
れ一端側が貯油タンクに連なり他端側が前記給油ノズル
に接続された配管と、該配管の途中に設けられポンプモ
ータによって駆動される給油ポンプと、前記ケーシング
内に位置して配管の途中に設けられ該給油ポンプから吐
出される油液中から気体を分離する気液分離手段と、該
気液分離手段で分離した気体をケーシング外に導出させ
る気体通路とを備えてなる給油装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による給油装置では、油液中に混入した気体を、
気液分離器等の手段で分離しているに過ぎないから、例
えば、給油所の地下に埋設した貯油タンクに接続した地
下配管の途中等で亀裂が生じ、油液中に空気等の気体が
多量に混入した場合に、油液中の気体を気液分離手段で
は完全に分離できなくなる。そして、かかる場合には、
給油ポンプによる油液の吐出量が低下し、給油時の作業
性が悪くなるばかりでなく、気体が混入した油液を流量
計で計測するときに、該流量計で計測される流量と、自
動車等の燃料タンクに実際に給油される油液の流量とに
偏差が生じてしまい信頼性の低下を招くという問題があ
る。
【0005】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は油液中に多量の気体が混入した
ときにこれを早期に報知でき、安全性や信頼性を向上で
きるようにした給油装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の本発明が採用する給油装置の構成
は、給油ノズルのノズル掛けが設けられたケーシング
と、該ケーシング内に設けられ一端側が貯油タンクに連
なり他端側が前記給油ノズルに接続された管路と、該管
路中に設けられ前記貯油タンク内の油液を前記給油ノズ
ルへ送液する給油ポンプと、前記ケーシング内に位置し
て管路の途中に設けられ該給油ポンプから吐出される油
液中から気体を分離する気液分離手段と、該気液分離手
段で分離した気体を前記ケーシングのノズル掛けを介し
てケーシング外に導出させる気体導出管と、該気体導出
管内に設けられ、前記気体の流量が増大したときに該気
体の流れを利用して警報を発生させる警報発生手段とか
らなる。
【0007】このように構成することにより、油液中に
混入する気体の量が増大したときには、気体導出管の途
中に設けた警報発生手段から警報を発生でき、気体の混
入量が増大していることを給油作業者等に早期に報知す
ることができる。
【0008】また、請求項2の発明が採用する構成は、
ケーシングと、該ケーシング内に設けられ一端側が貯油
タンクに連なり他端側が給油ノズルに接続された管路
と、該管路中に設けられ前記貯油タンク内の油液を前記
給油ノズルへ送液する給油ポンプと、前記ケーシング内
に位置して管路の途中に設けられ該給油ポンプから吐出
される油液中から気体を分離する気液分離手段と、該気
液分離手段で分離した気体をケーシング外に導出させる
気体導出管と、該気体導出管の途中に設けられ気体導出
管内の圧力変化を検知する圧力検知手段と、該圧力検知
手段で前記気体導出管内に大きな圧力変化が生じている
ことを検知したときに警報を発する報知手段とからな
る。
【0009】このように構成することにより、気体導出
管内を流れる気体の流量が増大して該気体導出管内の圧
力が大きく変化したときには、これを圧力検知手段で検
知でき、該圧力検知手段からの信号に基づいて報知手段
を作動させ、油液中に多量の気体が混入していることを
警報することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0011】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施例による給油装置を、固定式給油装置に適用した場
合を例に挙げて示している。
【0012】図1において、1は固定式給油装置で、該
固定式給油装置1は給油所のアイランド上に設けられた
ケーシング2を有し、該ケーシング2内には、一端(下
端)側が給油所の地下に埋設された貯油タンク(図示せ
ず)に連なる管路としての配管3が配設され、該配管3
の途中にはポンプモータ4により駆動される後述の給油
ポンプ6および流量計14等が設けられている。そし
て、配管3の他端(上端)側は後述のホース15を介し
て給油ノズル16に接続され、この給油ノズル16は後
述のノズル掛け17に掛止めされる。
【0013】5は配管3の途中に設けられたポンプケー
シングで、該ポンプケーシング5内には図2に示すよう
に給油ポンプ6、後述の気液分離装置7,気体分離室9
およびリリーフ弁13等が配設されている。
【0014】6はポンプケーシング5内に設けられ、ポ
ンプモータ4により回転駆動される給油ポンプで、該給
油ポンプ6は図2に示す如く、吸込口6Aと吐出口6B
とを有し、吸込口6Aは配管3を介して地下の貯油タン
クに接続されている。そして、給油ポンプ6は貯油タン
ク内の油液を吸込口6A側から吸込みつつ、吐出口6B
から後述の気液分離装置7を介して給油ノズル16側に
油液を吐出させるものである。
【0015】7は後述の気体分離室9と共に気液分離手
段を構成する気液分離装置を示し、該気液分離装置7は
配管3の途中で給油ポンプ6の吐出口6B側に接続さ
れ、吐出口6Bから吐出される油液を、気泡を含む気体
富化液と含まない油液とに分離している。そして、気液
分離装置7により油液から分離された気体富化液は液路
8を介して気体分離室9内に供給され、気泡を含まない
油液は図2中の矢示A方向で流量計14へと供給され
る。
【0016】8は気液分離装置7を気体分離室9に接続
する液路で、該液路8は気液分離装置7で分離された気
体富化液を気体分離室9内へと導出する。9は気体富化
液を気体と液体とに分離する気体分離室で、該気体分離
室9には気体を外部へ放出するための気体導出管10
と、液体(油液)を給油ポンプ6の吸込口6A側に戻す
ための液路11とが接続して設けられている。
【0017】10は一端側が気体分離室9に接続された
気体導出管を示し、該気体導出管10は図3に示すよう
に他端側が後述するノズル掛け17の気体放出部17A
に接続され、気体分離室9で油液から分離された気体を
ノズル掛け17を介して外部へと放出する構成となって
いる。11は気体分離室9と給油ポンプ6の吸込口6A
を連通する液路で、該液路11は気体分離室9で分離さ
れた液体(油液)を給油ポンプ6へと戻すものである。
【0018】12は気液分離装置7から吐出される油液
の一部を給油ポンプ6の吸込口6A側へと戻すためのバ
イパス路、13はバイパス路12の途中に設けられたリ
リーフ弁を示し、該リリーフ弁13は給油ポンプ6の吐
出圧が予め決められた設定圧を越えるとし、このとき
に、気液分離装置7からバイパス路12を介して給油ポ
ンプ6の吸込口6A側に油液を循環させることにより、
給油ポンプ6に過負荷が作用するのを防止する。
【0019】14は給油量を計測する流量計で、該流量
計14はケーシング2内に位置してポンプケーシング5
とホース15との間に設けられ、図2中の矢示A方向に
突出される油液の流量を給油量として検出する。
【0020】15は基端側がケーシング2の側面近傍に
位置して配管3に接続された可撓性配管となるホース、
16は該ホース15の先端側に接続された給油ノズルを
示し、該給油ノズル16は給油作業者により開,閉弁さ
れ、開弁時には自動車等の燃料タンクに油液を給油する
ものである。
【0021】17はケーシング2の側面に設けられたノ
ズル掛けを示し、該ノズル掛け17には給油終了時に給
油ノズル16が掛止めされ、給油作業時には給油ノズル
16がノズル掛け17から掛外しされるものである。そ
して、ノズル掛け17には給油ノズル16の掛外しに連
動するノズルスイッチ18が設けられ、該ノズルスイッ
チ18は給油作業時を検知することにより、この信号を
制御ユニット(図示せず)側に出力する。また、ノズル
掛け17にはその側面からケーシング2内へと突出する
円筒状の気体放出部17Aが設けられ、該気体放出部1
7Aには気体分離室9と連通する気体導出管10の他端
(先端)側が接続されると共に、後述の警報笛19が取
付けられている。
【0022】19は気体導出管10の先端側に位置し、
ノズル掛け17の気体放出部17A内に挿着された警報
発生手段としての警報笛で、該警報笛19は、図4に示
すように筒部19Aと底部19Bとから略有底円筒状に
形成され、気体放出部17A内に挿嵌された底部19B
側にはその外周側部位に穴径の小さい細穴19Cが設け
られている。また、警報笛19の筒部19Aには細穴1
9Cの近傍部に筒部19Aの途中から外部に気体を放出
する切欠穴19Dが形成され、該切欠穴19Dは細穴1
9Cから矢示B方向に流出してくる気体により笛音を発
生させる構成となっている。
【0023】即ち、気体導出管10を通って流出してく
る気体の流量が増大すると、警報笛19の底部19B側
に設けた細穴19Cの穴径が小さいから、該細穴19C
内を気体は高速で流通することにより筒部19A内で高
速の渦流を発生させ、このときに切欠穴19Dから笛音
を発生する。
【0024】さらに、20は固定式給油装置1の正面側
に設けた表示器で、該表示器20は流量計14からの流
量計測信号に基づき油液の給油量を表示するものであ
る。
【0025】本実施例による給油装置は上述の如き構成
を有するもので、次にその作動について説明する。
【0026】まず、作業者が給油作業を開始すべく、給
油ノズル16をノズル掛け17から外すと、ノズルスイ
ッチ18がONとなり、制御ユニット(図示せず)から
信号が送られてポンプモータ4および給油ポンプ6が起
動し貯油タンク(図示せず)からガソリン等の油液を吸
込み給油待機状態となる。この状態で給油ノズル16が
閉弁されているときはリリーフ弁13が開弁し、油液は
バイパス路12を通りポンプケーシング5内で循環する
から、給油ノズル16から油液が吐出することはない。
【0027】そして、給油作業者が給油ノズル16の先
端側を自動車等の燃料タンクに挿入し、該給油ノズル1
6を開弁操作したときにはリリーフ弁13が閉弁し、貯
油タンク内の油液は配管3、給油ポンプ6、気液分離装
置7、流量計14およびホース15を介して給油ノズル
16から吐出され、このときの給油量は流量計14によ
り計測され表示器20に表示される。
【0028】また、給油ポンプ6から吐出した油液は気
液分離装置7を流通する間に、該気液分離装置7内で気
泡を含む気体富化液と含まない液体(油液)とに分離さ
れる。そして、このときの気体富化液は気体分離室9へ
と分流され、気体(気泡)を含まない油液が流量計14
側へと図2中の矢示A方向に流通する。一方、気体富化
液は気体分離室9内でさらに気体と液体とに分離され、
気体は気体導出管10を通ってノズル掛け17側から外
部へ放出され、油液は給油ポンプ6へと戻される。そし
て、給油ポンプ6から吐出される油液中の気体は気液分
離装置7および気体分離室9に亘る循環によって除去さ
れる。
【0029】ところで、給油所の地下に埋設した貯油タ
ンク(図示せず)に接続した地下配管の途中等で亀裂が
生じ、油液中に空気等の気体が多量に混入した場合は、
気体分離室9から気体導出管10へと放出される気体の
流量が増大するから、気体導出管10の先端側でノズル
掛け17の気体放出部17A内に設けた警報笛19はこ
の気体の流れによって警笛を発生させる。
【0030】かくして、本実施例によれば、ケーシング
2内に一端側が貯油タンク(図示せず)に連なり他端側
がホース15を介して給油ノズル16に接続された配管
3と、該配管3の途中に給油ポンプ6、気液分離装置
7、気体分離室9およびリリーフ弁13を設けたから、
油液中に含まれる気体を気液分離装置7と気体分離室9
とからなる気液分離手段により確実に除去できる。
【0031】また、気体導出管10の先端側でノズル掛
け17の気体放出部17A内に警報笛19を設けたか
ら、地下配管の途中等で亀裂が生じ、油液中に多量の気
体が混入した場合は、気体導出管10を介して外部へ放
出される気体の流れによって警報笛19から警笛を発生
し、周囲の給油作業者等に地下配管の損傷等を早期に報
知することができる。
【0032】従って、本実施例によれば、給油所の地下
に埋設した貯油タンクに接続した配管3の途中等に亀裂
が生じ、油液中に空気等の気体が多量に混入した場合に
は、配管3を通り気液分離装置7と気体分離室9とから
なる気液分離手段により分離される気体の量が増大し、
気体分離室9から気体導出管10を介して外部へ放出さ
れる気体の流れによって警報笛19が警笛を発生する。
これにより、配管3等の破損や故障を給油作業者等が早
期に報知できるから、固定式給油装置1全体の安全性や
信頼性が確実に向上する。
【0033】次に、図5ないし図7は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は気体導出管の途中に基端
側が接続された導圧管と、該導圧管の先端側に設けられ
た圧力検知手段としての圧力検知器と、該圧力検知器で
前記気体導出管の圧力が異常圧力になっていることを検
知したときに警告を発する報知手段としての報知器とを
設けたことにある。ここで、本実施例では前記第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0034】図中、31は一端側が気体分離室9に接続
され他端側が後述するノズル掛け35の気体放出部35
Aに接続された気体導出管を示し、該気体導出管31は
前記第1の実施例で述べた気体導出管10とほぼ同様に
構成されているものの、該気体導出管31の他端側はそ
の途中部位から内径の小さい絞り通路31Aとなってい
る。
【0035】32は絞り通路31Aの上流側で気体導出
管31から分岐した導圧管を示し、該導圧管32は絞り
通路31Aよりも大きな内径を有するホース等で形成さ
れ、気体導出管31内の圧力が絞り通路31Aにより変
化したときに、この圧力変化を後述の圧力検知器33に
伝えるようになっている。
【0036】33は気体導出管31内の圧力を検知する
圧力検知器で、該圧力検知器33は例えば、図6に示す
ようにケース33A内がダイアフラム33Bにより圧力
検知室Pと圧力設定室Sとに画成され、圧力設定室S内
にはばね33Cおよび検知スイッチ33Dが設けられて
いる。そして、圧力検知器33の圧力検知室Pは導圧管
32を介して気体導出管31に接続され、該気体導出管
31内の圧力が上昇したときには、弾性薄膜からなるダ
イアフラム33Bがばね33Cに抗して変位する構成と
なっている。
【0037】ここで、ばね33Cはダイアフラム33B
を圧力検知室P側に向けて常時付勢し、検知スイッチ3
3Dを開成(OFF)状態に保持している。そして、気
体導出管31内の圧力が上昇し、気体導出管31内の圧
力が高くなると、ダイアフラム33Bがばね33Cに抗
して押動されることにより、検知スイッチ33Dが閉成
(ON)され、この検知信号が後述の制御装置37に出
力されることによって報知器34を起動する。
【0038】34はケーシング2内に設けられた報知手
段としての報知器を示し、該報知器34は警報ブザー,
警報ランプまたは音声合成装置等により構成され、圧力
検知器33の検知スイッチ33Dが開成したときに、制
御装置37からの信号により起動し、気体導出管31内
の圧力が高くなったことを給油作業者等に報知する。
【0039】35はケーシング2の側面に設けられたノ
ズル掛けで、該ノズル掛け35は前記第1の実施例で述
べたノズル掛け17と同様に構成され、円筒状の気体放
出部35Aには気体導出管31の絞り通路31A先端側
が接続されている。
【0040】36は給油ポンプ6を駆動するポンプモー
タを示し、該ポンプモータ36は前記第1の実施例で述
べたポンプモータ4と同様に構成されているものの、該
ポンプモータ36は圧力検知器33の検知スイッチ33
Dが閉成したときに制御装置37からの信号により作動
が自動的に停止される。
【0041】37はケーシング2内に配設された制御装
置を示し、該制御装置37は図7に示すように入力側が
圧力検出器33の検知スイッチ33Dおよびリセットス
イッチ38等に接続され、出力側が報知器34およびポ
ンプモータ36等に接続されている。そして、該制御装
置37は圧力検出器33の検知スイッチ33Dが閉成さ
れたときに、報知器34を起動させると共にポンプモー
タ36を停止させる信号を出力する。また、該制御装置
37は給油作業者等が手動でリセットスイッチ38を閉
成(ON)させると、リセット信号を出力して報知器3
4の作動を停止させる信号が出力されると共にポンプモ
ータ36を作動可能とする。
【0042】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果が得られ
るが、特に本実施例では、気体導出管31の途中に設け
た圧力検知器33で気体導出管31の圧力が異常圧力に
なっていることを検知したときに、報知器34が警報を
発し、ポンプモータ36は作動を自動的に停止する。そ
して、ポンプモータ36を自動的に停止することができ
るから、より安全性や信頼性を向上できる上に、圧力検
知器33と報知器34とを別々に設けたから、報知器3
4の取付け自由度が増大し、給油作業者等に地下配管の
損傷等を早期に報知することができる。
【0043】なお、前記第2の実施例では、気体導出管
31の他端側を絞り通路31Aとし、気体の流量が増大
したときに導圧管32側に圧力を発生させる構成とした
が、本発明はこれに限らず、絞り通路31Aに替えて気
体導出管31の先端(ノズル掛け35)側に絞り部とし
てのオリフィス等を設ける構成としてもよい。
【0044】また、前記第2の実施例では、気体導出管
31内を流れる気体の流量が増大したときに、導圧管3
2内に高い圧力を発生させるものとして述べたが、これ
に替えて、気体導出管31の途中部位等にベンチェリー
部等を設け、気体の流量が増大したときにベンチェリー
部の近傍位置で気体の流速に応じた負圧を発生させ、こ
の負圧を利用して圧力検知手段を閉成(ON)または開
成(OFF)させる構成としてもよい。
【0045】さらに、前記第2の実施例では、アイラン
ド上に給油装置のケーシング2を設けた固定式給油装置
1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、給
油所の天井(キャノピ)等の高所構造物からホースを介
して給油ノズルを昇降自在に吊下げてなる懸垂式給油装
置に適用してもよい。
【0046】また、前記第1および第2の実施例におい
ては、給油ポンプと気液分離手段とを一体化したポンプ
ケーシング5をケーシング1内に収納する構成として説
明したが、地下タンク内に給油ポンプを、ケーシング1
内に気液分離手段を配置するいわゆる油中ポンプ式給油
装置の構成に本発明を適用してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、ケーシング内の気液分離手段で分離した気
体を気体導出管により、前記ケーシングのノズル掛けを
介してケーシング外に導出させると共に、該気体導出管
内には前記気体の流量が増大したときに該気体の流れを
利用して警報を発生させる警報発生手段を設ける構成と
したから、油液中に混入する気体の量が増大したとき
に、ノズル掛けの近傍位置からケーシング周囲に向けて
警報発生手段から警報を発生でき、配管等の故障により
気体の混入量が増大していることを給油作業者等に早期
に報知できると共に、この警報音を確実に給油作業者等
に伝達でき、給油装置全体の安全性や信頼性を大幅に向
上させることができる。
【0048】また、請求項2に記載した発明によれば、
気体導出管の途中に該気体導出管内の圧力変化を検知す
る圧力検知手段を設け、該圧力検知手段で前記気体導出
管内に大きな圧力変化が生じていることを検知したとき
に、報知手段によって警報を発する構成としたから、気
体導出管内を流れる気体の流量が増大して該気体導出管
内の圧力が大きく変化したときには、圧力検知手段から
の信号に基づいて報知手段を作動させ、油液中に多量の
気体が混入していることを警報できる。そして、圧力検
知手段と報知手段とを別々に設けることにより報知手段
の取付け自由度が増大し、周囲の給油作業者等に異常の
発生を確実に報知することができる。さらに、圧力検知
手段からの信号を用いて自動的に給油作業を停止するこ
とも可能となり、より高い安全性や信頼性を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による固定式給油装置を
示す全体構成図である。
【図2】図1中のケーシング内に設けた給油ポンプおよ
び気液分離装置等の配置を示す説明図である。
【図3】図1中のポンプケーシング、気体導出管および
ノズル掛け等を示す部分断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例による固定式給油装置を
示す全体構成図である。
【図6】図5中のポンプケーシング、気体導出管、導圧
管、圧力検知器およびノズル掛け等を示す部分断面図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施例による固定式給油装置の
制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 固定式給油装置 2 ケーシング 3 配管 4,36 ポンプモータ 5 ポンプケーシング 6 給油ポンプ 7 気液分離装置 9 気体分離室 10,31 気体導出管 16 給油ノズル 17,35 ノズル掛け 17A,35A 気体放出部 19 警報笛(警報発生手段) 33 圧力検知器(圧力検出手段) 34 報知器(報知手段) 37 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油ノズルのノズル掛けが設けられたケ
    ーシングと、該ケーシング内に設けられ一端側が貯油タ
    ンクに連なり他端側が前記給油ノズルに接続された管路
    と、該管路中に設けられ前記貯油タンク内の油液を前記
    給油ノズルへ送液する給油ポンプと、前記ケーシング内
    に位置して管路の途中に設けられ該給油ポンプから吐出
    される油液中から気体を分離する気液分離手段と、該気
    液分離手段で分離した気体を前記ケーシングのノズル掛
    けを介してケーシング外に導出させる気体導出管と、該
    気体導出管内に設けられ、前記気体の流量が増大したと
    きに該気体の流れを利用して警報を発生させる警報発生
    手段とから構成してなる給油装置。
  2. 【請求項2】 ケーシングと、該ケーシング内に設けら
    れ一端側が貯油タンクに連なり他端側が給油ノズルに接
    続された管路と、該管路中に設けられ前記貯油タンク内
    の油液を前記給油ノズルへ送液する給油ポンプと、前記
    ケーシング内に位置して管路の途中に設けられ該給油ポ
    ンプから吐出される油液中から気体を分離する気液分離
    手段と、該気液分離手段で分離した気体をケーシング外
    に導出させる気体導出管と、該気体導出管の途中に設け
    られ気体導出管内の圧力変化を検知する圧力検知手段
    と、該圧力検知手段で前記気体導出管内に大きな圧力変
    化が生じていることを検知したときに警報を発する報知
    手段とから構成してなる給油装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103708400A (zh) * 2013-12-06 2014-04-09 中国航天科工集团第四研究院指挥自动化技术研发与应用中心 一种油气回收监控装置
KR101525783B1 (ko) * 2013-07-26 2015-06-04 가부시끼가이샤 다쓰노 유량계
JP2015209235A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 日立オートモティブシステムズメジャメント株式会社 燃料供給装置

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