JPH09193855A - 履帯の張り調整装置 - Google Patents
履帯の張り調整装置Info
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- JPH09193855A JPH09193855A JP2344096A JP2344096A JPH09193855A JP H09193855 A JPH09193855 A JP H09193855A JP 2344096 A JP2344096 A JP 2344096A JP 2344096 A JP2344096 A JP 2344096A JP H09193855 A JPH09193855 A JP H09193855A
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Abstract
の張り調整装置の弾性体は無くてもよいが、ゴム履帯を
装着できない作業現場も多くあって、ゴム履帯だけでは
対応できない場合が生じる そこでゴム履帯から鉄履帯へ取り替えを容易に可能とす
ることが課題となってくる。 【解決手段】 材質種類の異なる履帯31に取り替える場
合、履帯31の張り調整装置の弾性体50を脱着自在とし、
弾性体50或いは二割部材60等により誘導輪30の支持部材
42を固定し、履帯31に見合った張り調整装置に変更可能
としている。この構成により、弾性体50を取り外した時
には、支持部材42を、張り調整装置を介してトラックフ
レーム10で支持しているため、誘導輪30を調整装置で設
定位置に調整して、履帯31を最適に調整できる。そして
弾性体50をトラックフレーム10に取り付けた時は、鉄履
帯31を装着可能となる(勿論ゴム履帯を装着してもよ
い)一方、弾性体50をトラックフレーム10から取り外し
た時は、ゴム履帯のみ装着可能となる
Description
トラックフレームに設けられた履帯の張り調整装置に関
するものである。
クフレーム10は、通常弾性体50としてコイルスプリング
を使用した、履帯31の張り調整装置を内蔵していて、そ
の構造の一例を図2に断面図として示す。この弾性体50
は、車両を走行させる履帯31と起動輪や案内輪等との間
に岩石などの異物が噛み込んだ場合、或いは高速移動中
に、誘導輪30が大きな岩石に衝突し、大きな衝撃力が加
わった場合、弾性体50が縮むことで、履帯31の断裂やト
ラックフレーム10の損傷を防止する機能をもっている。
さらに傾斜地で車両自重による履帯31の弛みが生じない
ように、最大傾斜角における車両自重による傾斜方向成
分相当の力で、予め縮められて設定され、この設定力よ
り大きな外力が負荷して、始めて弾性体が縮み得る。図
2に示した張り調整装置は油圧式で、誘導輪30の外周に
鉄履帯31(ゴム履帯でもよい)が巻回されている。誘導
輪に回転軸32は支持部材41で支持され、支持部材41の右
端面は中心に穴43が設けられた支持部材42に固定され、
支持部材42は外周がトラックフレーム10の内部空洞壁に
ほぼ内接して摺動可能で、穴43には軸44が貫通していて
左軸端ねじ44cにナット45が取付けられている。軸44の
右側には、鍔44bを備えたシリンダ44aが形成され、支
持部材42と鍔44bとの間にコイルスプリングからなる弾
性体50が嵌挿されている。シリンダ44aにはピストン46
が嵌まっており、ピストン46は貫通する穴46aを内部に
備え、右外周に設けた鍔46bをトラックフレーム10の内
部の壁48に当接支持されている。なお支持部材42と軸44
と弾性体50とはトラックフレーム10に組み込まれる前
に、外部で仮組立され、その後弾性体50がプレスで所定
量だけ縮められて、ナット45を固定し設定されているも
のに、ピストンを嵌めて、支持部材41を固定してから、
トラックフレーム10の空洞内部へ押し込まれ、履帯31が
巻回されている。そして油脂供給弁47からグリースを注
入して、履帯31の張りが調整される構造となっている。
31の張り調整装置は鉄履帯の使用を前提としている装置
で、近時履帯式走行車両において、鉄履帯に代わって騒
音が少なく、かつ路面に優しいゴム履帯の使用が盛んと
なってくると、ゴム履帯そのもの自体が弾性体であるた
め、履帯31へ噛み込みが生じても、ゴム履帯が伸びて断
裂する事態が起こり難い。しかも履帯式走行車両が油圧
式掘削機械の場合は、ブルドーザ等のような高速走行可
能車両と異なり、低速走行性能した持たないため、誘導
輪30が異物に衝突して、大きな衝撃が発生する機会も少
ない。さらに小形掘削機械であれば、自重も小さく傾斜
地での履帯31の弛みも少なく、仮に履帯31が弛む状況と
しても、履帯31自体の縮みで弛みは発生しない。すなわ
ちゴム履帯の履帯式走行車両においては、誘導輪30の前
後調整装置の弾性体50は無くてもよいことになる。しか
しゴム履帯も装着できない作業現場も多くあって、例え
ば高温のノロ処理現場ではゴム履帯を使用できないし、
また採石場では損耗の激しいゴム履帯の使用は不向きで
あり、これらの現場を含めて各種現場間を移動する車両
では、ゴム履帯だけでは対応できない場合が生じる。そ
こでゴム履帯から鉄履帯への取り替えを容易に可能とす
ることが課題となるのである。
上記の課題に対処するためになされたもので、請求項1
記載の発明は、材質種類の異なる履帯に取り替える場
合、履帯の張り調整装置の弾性体を脱着自在とし、弾性
体或いは二割部材等により誘導輪の支持部材を固定し、
履帯に見合った張り調整装置に変更可能としている。こ
の構成により、弾性体がトラックフレームに取付けられ
ている時は勿論、弾性体をトラックフレームから取り外
した時には、誘導輪の支持部材を、張り調整装置を介し
てトラックフレームで支持しているため、弾性体がなく
ても誘導輪を調整装置で設定位置に調整して、履帯の張
力を最適に調整できる。そして弾性体をトラックフレー
ムに取付けた時は、鉄履帯を装着可能となる(勿論ゴム
履帯を装着してもよい)一方弾性体をトラックフレーム
から取り外した時は、ゴム履帯のみ装着可能となる。こ
うして必要に応じて鉄履帯とゴム履帯とを簡単に履き変
えることができる。
車両を鉄履帯用に変更可能とするため、弾性体を取付け
て、鉄履帯に見合うように復元変更可能とする張り調整
装置である。この構成は、ゴム履帯専用車両が鉄履帯に
履き代えできることになり、騒音回避地域や路面を荒ら
してはならない公道上等での現場ではゴム履帯を使用
し、高温のノロ処理現場や、採石場やこれら現場を含め
て移動する場合、鉄履帯に容易に履き替えて稼働するこ
とが可能となる。
置から弾性体を取外し、シリンダを使用し、軸回りに二
割部材を嵌めて、ボルトで固定し、支持部材とシリンダ
とを摺動しないように支えた構成を持つ油圧式の請求項
1記載の履帯の張り調整装置である。この構成により、
トラックフレームの構造を変更せずに、弾性体を取り外
して、調整機構としてシリンダを使用した、ゴム履帯専
用の油圧式張り調整装置に変更できる。
整装置から、弾性体、シリンダ、ナット、ピストン、油
脂供給弁を取外し、ターンバックルを使用した、ねじ式
の履帯の張り調整装置である。この構成も上述と同様、
トラックフレームの構造を変更せずに、弾性体の部材を
取り外して、調整機構としてターンバックルを使用し
た、ゴム履帯専用のねじ式張り調整装置に変更できる。
整装置から弾性体、シリンダ、ナット、ピストン、油脂
供給弁とを取外し、調整ねじを使用し、予めトラックフ
レームの内部空洞壁に固設された支持部材に、中央部に
雌ねじを備えた支持部材をボルト締めして、調整ねじを
ねじ込んだ構成を持つ、ねじ式の履帯の張り調整装置で
ある。この構成も上述の2つと同様、トラックフレーム
の構造を変更せずに、弾性体等の部品を取り外して、調
整機構に調整ねじを使用した、ゴム履帯専用の張り調整
装置に変更できる。
の構造を変更することなく、仮に変更するにしても、支
持部材をトラックフレームの内部空洞壁に固設するだけ
で、弾性体を外したダム履帯専用のトラックフレームと
することができ、製造上、履き替え作業上極めて有利に
なる。
図面により説明する。図3は第1実施例、図4は第2実
施例、図5は第3実施例図6は第4実施例を示し、上記
履帯の張り調整装置に付加して使用する構成要素の外
は、前記従来の技術と同じので、前記従来の技術と同一
符号を付けて説明する。前記従来の技術で説明した構成
に対して、図3に第1実施例として示したものは、弾性
体50をトラックフレーム10から取り外した時、すなわち
鉄履帯を使用せず、ゴム履帯を用いる時に、二割部材60
のそれぞれを左右の端面が支持部材42とシリンダ44aと
に当接するように、軸44回りに嵌め込み、ボルト61で固
定する。二割部材60はより長くして、支持部材42と鍔46
bとが当接するようにしてもよい。この第1実施例は従
来の張り調整装置と同様、油脂供給弁47にグリースを注
入して行うものである。
外すことに加えて、シリンダ44aをシリンダ62に取り替
えている。機能的には第1実施例と殆ど同じ構成を持っ
たものであり、張り調整は油脂供給弁47へグリースを注
入して行い、第1実施例において弾性体50に代わって使
用している2割部材60とボルト61を不要としている。
調整装置から弾性体50、シリンダ44a、ナット45、ピス
トン46、油脂供給弁47を取り外してしまい、ターンバッ
クル70を使用したセットに置き換えた、ねじ式の履帯の
張り調整装置である。
整装置から弾性体50、シリンダ44a、ナット45,ピスト
ン46、油脂供給弁47を取り外してしまい、調整ねじ83を
使用し、予めトラックフレーム内部空洞壁に固設された
支持部材11に、中央部に雌ねじを備えた支持部材82をボ
ルト締めして、調整ねじ83をねじ込んだ構成を持つセッ
トに置き換えた、ねじ式の履帯の張り調整装置である。
を装着している掘削機械のゴム履帯を外し、鉄履帯を装
着する時を主として、逆に鉄履帯を外してゴム履帯を装
着する時との2通りの変更が可能なように、張り調整装
置の弾性体をトラックフレームから取り外し、取付け自
在として、履帯の張り調整機能は生かしておくため、弾
性体を取り外した状態でも、誘導輪の支持部材を軸と一
体に取付け可能とするか、或いは張り調整部品をトラッ
クフレームに取付け可能として対応するようになってい
る。このような履き替えは履帯走行車両が低速走行可
能、かつ自重の小さい油圧式掘削機械に好適であること
はいうまでもない。
る。
である。
である。
である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 トラックフレーム(10)に誘導輪(30)の前
後調整機構( 以下張り調整装置という)を有する履帯式
走行車両において、履帯(31)の張り調整装置の弾性体(5
0)を脱着自在とし、弾性体(50)あるいは、二割部材(60)
等により誘導輪(30)の支持部材(42)を固定し、材質種類
の異なる履帯(31)を取り替える場合、履帯(31)に見合っ
た張り調整装置に変更可能としたことを特徴とする履帯
の張り調整装置。 - 【請求項2】 ゴム履帯を装着した走行車両において、
鉄履帯へ取り替える場合、弾性体(50)を付加して鉄履帯
に見合った調整装置に変更可能とした請求項1記載の履
帯の張り調整装置。 - 【請求項3】 鉄履帯用の張り調整装置から、弾性体(5
0)を取外し、シリンダ(44a) を使用し、軸(44)回りに二
割部材(60)を嵌めて、ボルト(61)で固定し、支持部材(4
2)とシリンダ(44a) とを摺動しないように支えた構成を
持つ油圧式の請求項1記載の履帯の張り調整装置。 - 【請求項4】 鉄履帯用の張り調整装置から、弾性体(5
0)、シリンダ(44a)、ナット(45)、ピストン(46)、油脂
供給弁(47)を取り外し、ターンバックル(70)を使用した
ねじ式の請求項1記載の履帯の張り調整装置。 - 【請求項5】 鉄履帯用の張り調整装置から弾性体(5
0)、シリンダ(44a) 、ナット(45)、ピストン(46)、油脂
供給弁(47)とを取り外し、調整ねじ(83)を使用し、予め
トラックフレーム(10)の内部空洞壁に固設された支持部
材(11)に、中央部に雌ねじ(81)を備えた支持部材(82)を
ボルト締めして、調整ねじ(83)をねじ込んだ構成をも
つ、ねじ式の請求項1記載の履帯の張り調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02344096A JP3765323B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 履帯の張り調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02344096A JP3765323B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 履帯の張り調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193855A true JPH09193855A (ja) | 1997-07-29 |
JP3765323B2 JP3765323B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=12110567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02344096A Expired - Fee Related JP3765323B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 履帯の張り調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3765323B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102398640A (zh) * | 2010-09-14 | 2012-04-04 | 约瑟夫福格勒公司 | 履带机构 |
-
1996
- 1996-01-18 JP JP02344096A patent/JP3765323B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102398640A (zh) * | 2010-09-14 | 2012-04-04 | 约瑟夫福格勒公司 | 履带机构 |
CN102398640B (zh) * | 2010-09-14 | 2015-07-01 | 约瑟夫福格勒公司 | 履带机构 |
Also Published As
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---|---|
JP3765323B2 (ja) | 2006-04-12 |
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