JPH03193573A - トラクター等の中間ローラ支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、トラクターや不整地走行用の運搬車両、また
は農業用の作業機械等のゴムクローラを装備する車両に
おいて、中間ローラ装置を支持する手段を、防振性能を
有するもので構成した装置に関し、特に、車体に対して
走行部が傾斜した場合でも、中間ローラ装置がその傾斜
状態に正確に追従させ得るような手段を設けた装置に関
する。

（従来の技術） トラクターや不整地走行用の運搬車両、農業用の作業機
械等において、ゴムタイヤや、鉄製のクローラを用いる
場合の他に、ゴムクローラを用いる装置が多く用いられ
るようになっている。

前記ゴムクローラは、例えば、特開昭５９−１０６３７
８号公報等に示されるように、ゴムで成形されたクロー
ラ本体の長手方向に、補強用のスチール等のコードを多
数条配置し、該本体の長手方向に対して直角な方向に、
芯金を所定の間隔で埋設している。そして、前記芯金の
位置に対応させて、走行面にラグを突出させるようにし
て構成し、これらを一体にして、ゴム製のエンドレス状
のクローラとして構成している。

前記従来例に示されるように、ゴムクローラを用いた走
行車両は、接地面がゴムであることと、接地圧を低く設
定出来る等の長所を為するものであることにより、通常
のクローラ装置の場合と同様に、不整地を走行すること
が可能である。

また、一般の道路や、工場の構内等を走行させる場合で
も、ゴムタイヤを装備した車両と同様に、路面を傷付け
たりすることがないという特性を有し、鉄クローラの場
合のような大きな振動や騒音が発生しない等の利点を有
している。

さらに、ゴムクローラを用いた車両は、鉄製のクローラ
を用いる車両のように、走行速度がｉｌｌ限されること
もなく、比較的高速走行に適しているという特性があり
、トラクターにゴムクローラを使用する場合には、走行
速度を１５１ｍ／Ｈ以上に設定することが出来、該装置
の移動速度を速くして作業能率を向上させることが出来
る。

従来のゴムクローラを用いた走行装置においては、第６
図に示されるように、走行部５を車体フレーム６に対し
て前後の部分に配置する駆動輪７、従動輪８、および、
車体重量を支持する中間ローラ装置１５とから構成して
いる。そして、前記駆動輪７を油圧モータまたはメカ手
段により駆動し、通常の金属製のクローラを装備した装
置の場合と同様に、全後進方向に任意に走行することが
出来るようにされる。

（発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、前述したような従来のゴムクローラを装
備した装置においては、中間ローラ装置が車体フレーム
に対して、軸支手段１２を介して設けられているために
、オペレータが路面の凹凸による振動を直接受けやすい
という問題がある。

これは、車体を支持する車体フレームと、中間ローラ装
置との間にクツション手段を設けずに、軸のみを介して
連結しているためで、路面の凹凸による中間ローラの振
動が、直接上部フレームに伝達され、オペレータに振動
を与えるためである。

前述したような振動は、一般の鉄製のクローラを用いる
装置に比較して、ゴムクローラの場合には、該ゴムクロ
ーラ自体の弾性により若干軽減されるものであるが、一
般のゴムタイヤを装備した車両のように、十分なりッシ
ョン性を発揮させることが出来ないということによる。

また、車体フレームと中間ローラ装置とを連結するため
の軸支部材は、比較的長い軸と、複数のベアリングおよ
び、軸を固定する付属品等の多数の部品が用いられてい
るために、その製作コストが比較的高いものであり、組
立てにも多くの半開を必要としている。

さらに、一般のクローラを用いた走行装置の場合には、
路面の片側のみが傾斜している状態や、傾斜が一定しな
い路面を走行する際に、そのクローラが走行部から外れ
るという問題がある。

このことは、例えば、第７図に示されるように、路面Ｅ
の一部が角度θで傾斜し、一方の走行部がその傾斜にし
たがって斜めに位置され、他方の走行部が水平な路面に
乗っている場合に、車体が水平に維持されていても、一
方のクローラ１０は路面に沿って傾斜した状態になり、
中間ローラ装置１５が略水平な軸に支持される状態とな
る。

そして、中間ローラ装置１５の両側の２つの中間ローラ
１７．１７ａのうちの一方が、ゴムクローラ１０のガイ
ド突起１１から離間し、他方の中間ロー５１７ａのみに
よって支持される状態が発生する。

前述したような状態のままで走行すると、ゴムクローラ
が中間ローラにより保持され得なくなり、脱輪するとい
う問題が発生する。この脱輪の問題は、特に不整地を走
行する場合に重大な問題であり、り臼−ラを再び装着し
直すことは、非常に面倒なことである。

（発明の目的） 本発明は、上記したような従来のゴムクローラを用いる
車両の欠点を解消するもので、中間口−ラ装置と車体フ
レームとの間に設ける支持装置の構成を簡素化するとと
もに、車体のクツション性を向上させ、さらに、路面の
状態が悪い場合でも脱輪を防止出来るようなトラクター
等の中間ローラ支持装置を提供することを目的としてい
る。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明は、
ゴムで成形されたクローラを用い、該りＵ−ラを駆動す
る手段、および本体の重石を路面に対して支持する中間
ローラ機構を設けて、走行部を構成してなる車両に関す
る。

本発明においては、前記中間ローラ装置を、車体のフレ
ームに対して、弾性と防振性能を有するブロック状の部
材により支持させるようにしている。

また、本発明のトラクター等の中間ローラ支持装置にお
いては、前記１０ツク状の部材は、ゴム硬度が６０〜７
０’程度の値の円筒形状のゴムブロックを用い、該１０
ツクの上下の面に鉄板等を一体に設け、該板部材を介し
て車両本体の７レームと、中間ローラ装置のフレームに
それぞれ固定させる。

前述したように構成することによって、本発明のトラク
ター等の中間ローラ支持装置は、中間ローラ装置に対す
る支持装置の構成を簡素化することが出来、その製造コ
ストを低下させ得るとともに、組立工数を大幅に少なく
することが可能になる。また、支持装置をゴムブロック
により構成することにより、該ゴムブロックの弾力性に
よって車両のクツション性を向上さゼることが出来、オ
ペレータに不快な振動を感じさせることがなく、操作性
を向上させることが出来る。

さらに、本発明のトラクター等の中間ローラ支持装置は
、荒れ地を走行する場合に、路面の片側が傾斜している
状態でも、中間ローラ装置がクローラの傾斜状態に追従
出来るので、脱輪等の問題が発生することを防止出来る
。

（実施例） 図示された例に従って、本発明のトラクター等の中間ロ
ーラ支持装置の構成を説明する。

第１図に示されるトラクター１は、比較的小型の農業用
のトラクターの場合を示すもので、エンジン部２と操作
部３とを設けた本体の前後に、前部アタッチメント４と
後部アタッチメント４ａとを配置し、それぞれのアタッ
チメントを介して作業装ｄを装着出来るようになってい
る。

前記トラクター１の本体下部に走行部５が配置され、該
走行部５には、本体の下部フレーム６を囲むようにして
、ゴムクローラ１０が配置される。

前記走行部５は、下部フレーム６の一方の側に設ける駆
動輪７と、他方の側にテンシ」ン付与手段を介して設け
られる従動輪８、および、走行部の下部に配置される中
間ローラ装置１５とに対して、その周囲にゴムクローラ
を巻き掛けるようにしている。なお、下部フレーム６の
上の部分に配置される上ローラ９は、クローラの戻り側
を支持するものであり、単にクローラの裏面を支持する
ためにのみ用いられる。

また、前記中間ローラ装置１５は、図示される例では、
２つの中間ローラ１７．１７をローラフレーム１６に設
け、該ローラフレーム１６をゴム製の支持装置２０を介
して、下部フレーム６に支持させるようにしている。そ
して、前記ゴムブロックで構成された支持装置２０を介
して、車体を支持させることにより、車両の走行時の撮
動を吸収させ得るようにし、１乗り心地を向上させ得る
ようにする。

前述したような本発明のゴムクローラを用いたトラクタ
ーにおいて、該車両は、前後方向のいずれにも任意に走
行出来るものである。前述したように、車体フレーム６
と中間ローラ装置１５との間に配置される支持装置２０
は、第２図に示されるように構成される。

前記第２図に示される支持装置２０は、略円筒状のゴム
ブロック２１と、上下の板部材２２．２３とから構成さ
れるもので、該ゴムブロック２１のゴムは、ゴム硬度が
６５°程度のものが用いられる。

また、前記ゴムブロックの直径りと、高さＨとは、１個
の支持装置が負担する重量に応じて設定することが出来
る。そして、前記ゴムブロックは上板２２と下板２３と
に対して、加硫等の手段で接着し、３つの部材を一体に
して構成される。

また、ゴムブロック２１の上下の面に配置される板部材
２２．２３は、ぞれぞれネジ孔２２ａ１２３ａを多数設
けておき、各々の板部材が対応する本体フレームと、中
間ローラ装置のフレームに対して、ボルト等を用いて固
定することが出来るようになっている。

第３図に示される例は、第２図に示された支持装置２０
を、車体フレーム６と中間ローラ装置１５との間に取付
ける場合を示しており、図示されるように、支持装ｆｆ
１２０の上板２２は、車体フレーム６の下面に取付けら
れ、下板２３はローラフレーム１６の上面に固定される
。

前記中間ローラＨｆａ１５の実施例において、ローラフ
レーム１６の前後にローラ軸１８を介して中間ローラ１
７．１７を設け、該中間ローラ１７がゴムクローラの裏
面に当接し、車体の重量を負担させるようにする。前述
したようにして、ゴムブロックにより構成される支持装
置を用いることによって、路面の凹凸等によって走行部
が衝撃を開けた場合でも、ゴムブロックの弾性により、
車体への衝撃の伝達が緩和される。

本発明のゴムブロックを用いた支持装置は、前述したよ
うなりッション性能を発揮出来る他に、第４図および第
５図に示されるように、クローラ１０が車体に対して縦
方向または横方向に傾斜した場合でも、そのクローラを
中間ローラ装置１５によって、確実に保持出来るような
特性を発揮する。

第４図に示される例は、路面の一方が傾斜した状態の場
合を示すもので、地面Ｅの傾斜角度θに応じて、ゴムク
ローラ１０が中方向に傾斜された例を示しているが、こ
の場合に、両側の中間ローラ１７．１７ａは、ゴムクロ
ーラの傾斜状態にしたがって正確に追従し、ゴムクロー
ラ１０の両側のガイド突起１１．１１ａから外れたりす
ることがない。

つまり、車体フレーム６が略水平状態であっても、ゴム
ブロック２１が歪んだ状態となり、中間ローラ装置の傾
斜に追従させて両者を良好な状態で保持させることが出
来ることになる。また、路面Ｅの傾斜状態が非常に急な
角度の場合でも、方のローラが若干浮いた状態となって
も、そのローラもガイド突起から外れるまでには至らず
、したがって、ゴムクローラの脱輪は防止される。

さらに、車体の両側のゴムクローラが異なる角度で、Ｉ
Ｊｈ向に傾斜された場合でも、それぞれの支持装置が車
体フレームに対してその傾斜角度に応じて伸縮するので
、比較的高速で走行する場合でも、ゴムクローラの脱輪
等が発生することがなくなる。

第５図に示される例は、路面に大きな石等がある場合を
示している。例えば、路面Ｅに石等の突起物Ｔが突出し
ている場合には、従来のクローラでは、それを乗り越え
る際の衝撃が非常に大きなものであった。

これに対して、本発明のトラクター等の中間ローラ支持
装置においては、それぞれの中間ローラ装置１５・・・
・・・を支持している支持装置２０が、前記横方向に傾
動する場合と同様に、その弾性によって、押圧された側
が圧縮され、他方が伸びるような作用を行うので、ゴム
クローラの走行面が凹凸を生じても、その衝撃が車体フ
レームに大きく加えられることがないものとなる。

なお、前記第４図および第５図に示される例は、多少誇
張して表現しているが、支持装置のゴムブロックによっ
て、ゴムクローラに加えられる衝撃を緩和し、ゴムクロ
ーラが傾斜したり、突出部材に乗り上げたような場合で
も、中間ローラ装置とゴムクローラの関係を正確に維持
出来、脱輪等の不都合な事態が発生することを防止する
ことが出来る。なお、本発明のトラクター等の車体支持
装置において、ゴムブロックの直径および厚、さ等の外
形状、ゴムの弾性率、その他の条件は、適用する車両の
種類、負担する重量等に応じて適宜設定されるべきもの
である。

（発明の効果） 前述したように構成することによって、本発明のトラク
ター等の中間ローラ支持装置は、中間ローラ装置に対す
る支持装置の構成を簡素化することが出来、その製造コ
ストを低下させ得るとともに、組立て工数を大幅に少な
くすることが可能になる。

また、支持装置をゴムブロックにより構成するものであ
るから、該ゴムブロックの弾力性によって、車両のクツ
、ジョン性を向上させることが出来、オペレータに不快
な振動を感じさせることがなく、トラクター等の操作性
を向上させることが出来る。

さらに、本発明のトラクター等の中間ローラ支持装置は
、荒れ地を走行する場合に、路面の片側が傾斜している
状態でも、中間ローラ装置がクローラの傾斜状態に追従
出来るので、脱輪等の問題が発生することを防止出来る
ことになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の支持装Ｒが適用されるトラクターの説
明図、第２図は本発明の支持装置の斜視図、第３図は支
持装置を設けた中間ローラ装ｄと車体フレームとの関係
を示す説明図、第４図はゴムクローラが巾方向に傾斜し
た状態の説明図、第５図は路面での突出物に乗り上げた
状態の説明図、第６図は従来の一般的なトラクター等に
おける走行部の説明図、第７図はクローラの脱輪の説明
図である。 図中の符号 １・・・・・・トラクター、５・・・・・・走行部、６
・・・・・・車体フレーム、７・・・・・・駆動輪、１
ｏ・・・・・・ゴムクローラ、１１・・・・・・ガイド
突起、１５・・・・・・中間ローラ装置、１７・・・・
・・中間ローラ、２０・・・用支持装置、２１・・・・
・・ゴムブロック、２２・・・・・・上板、２３・・・
・・・下板。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ゴムで成形されたクローラを用い、該クローラを
   駆動する手段および本体の重量を路面に対して支持する
   中間ローラ機構を設けて、走行部を構成してなる車両に
   おいて、 前記中間ローラ装置を、車体のフレームに対して、弾性
   と防振性能を有するブロック状の部材により支持させる
   ことを特徴とするトラクター等の中間ローラ支持装置。
2. （２）前記ブロック状の部材として、ゴム硬度が５０〜
   ７０°の値を有するの円筒形状のゴムブロックを用い、
   該ゴムブロックの上下の面に鉄板等を一体に設け、該板
   部材を介して車両本体のフレームと中間ローラ装置のフ
   レームに、各々固定させるようにすることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のトラクター等の中間ローラ
   支持装置。