JP2010052549A - クローラ走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クローラ内周面の車輪転動面で土砂が循環するのを減少できるようにする。
【解決手段】 トラックフレーム2の前後端部に前後従動輪3、4を配置するとともに中途部に前後方向複数輪の遊転輪5を設け、前記トラックフレーム2の前後方向中途部上方に後車軸ケースに支持された後車軸33から動力が伝達される駆動輪6を配置し、前記駆動輪6、前後従動輪3、4及び遊転輪5にクローラ7を巻き掛ける。前記トラックフレーム2の後端部を挟んで前記後従動輪4を左右一対配置し、前記トラックフレーム2の後部に上面及び左右側面を覆うカバーCを設ける。前記カバーCはトラックフレーム2の上面に位置して土砂を落下可能な左右外方向下向きの後上傾斜面41pと、前記トラックフレーム2の左右各側面に位置して土砂を落下可能な左右外方向下向きの側傾斜面43pとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラクタの後部等に装備可能なクローラ走行装置に関する。
例えば、クローラ走行装置としては、トラクタの後輪として、又は後輪タイヤ車輪に代えて装備することによりセミクローラトラクタを構成するものがある。
この種のクローラ走行装置の従来技術においては、例えば、特許文献1に開示されているように、走行機体29の後車軸ケース34に対して揺動軸8を介してトラックフレーム2を揺動自在に支持し、このトラックフレーム2の前後端部に前後従動輪3、4を配置するとともに中途部に前後方向3輪の遊転輪5を設け、前記トラックフレーム2の前後方向中途部上方に後車軸ケース34に支持された後車軸33から動力が伝達される駆動輪6を配置し、前記駆動輪6、前後従動輪3、4及び遊転輪5にクローラ7を巻き掛けたクローラ走行装置において、前記遊転輪5の内の後側2輪の遊転輪5をイコライザリンク20に枢支し、このイコライザリンク20の前後中途部をトラックフレーム2に枢支軸22を介して枢支している(特許請求の範囲)。
特開2008−168876号公報
前記従来技術においては、トラックフレームはクローラの車輪転動面より幅狭であるため、クローラ内周面に載った土砂、付着した土砂がクローラの走行により持ち上がり、車輪転動面に直接載ったり、トラックフレームの上面に一旦積もってから載ったりし、土砂が循環する内に車輪と車輪転動面との間に噛み込まれることがあり、循環する土砂を車輪転動面から排除し難いことがある。
これは特に、トラックフレームの後端部を挟んで後従動輪を左右一対配置した場合、遊転輪が転動する車輪転動面を後従動輪も転動すると、クローラの損傷が激しくなる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたクローラ走行装置を提供することを目的とする。
本発明は、クローラの内周側に入ってくる土砂をトラックフレームの上面から左右外方向へ、そしてトラックフレームの左右各側面からさらに左右外方向へ落下させることにより、クローラ内周面の車輪転動面で土砂が循環するのを減少できるようにしたクローラ走行装置を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、走行機体29の後車軸ケース34に対して揺動軸8を介してトラックフレーム2を揺動自在に支持し、このトラックフレーム2の前後端部に前後従動輪3、4を配置するとともに中途部に前後方向複数輪の遊転輪5を設け、前記トラックフレーム2の前後方向中途部上方に後車軸ケース34に支持された後車軸33から動力が伝達される駆動輪6を配置し、前記駆動輪6、前後従動輪3、4及び遊転輪5にクローラ7を巻き掛けており、
前記トラックフレーム2の後端部を挟んで前記後従動輪4を左右一対配置し、前記トラックフレーム2の後部に上面及び左右側面を覆うカバーCを設けており、
前記カバーCはトラックフレーム2の上面に位置して土砂を落下可能な左右外方向下向きの後上傾斜面41pと、前記トラックフレーム2の左右各側面に位置して土砂を落下可能な左右外方向下向きの側傾斜面43pとを有することを特徴とする。
第2に、前記各遊転輪5は左右一対あってトラックフレーム2より左右外方向に突出しており、前記各側傾斜面43pは少なくとも後側2輪の遊転輪5の左右上方を覆っていることを特徴とする。
第3に、前記カバーCは、前記後上傾斜面41pを正面視山形の両面に有してトラックフレーム2の後部に設けた後上カバー41と、前記側傾斜面43pを有してトラックフレーム2の左右各側面に設けた側カバー43とを有していることを特徴とする。
第4に、前記カバーCは、正面視山形の両面に形成した前記後上傾斜面41pとトラックフレーム2の左右各側面に位置する前記側傾斜面43pとを、トラックフレーム2の左右各側面に略沿った接続側面Cpで連続形成していることを特徴とする。
[作用]
前記のように構成されるクローラ走行装置は次のような作用を奏功する。
トラックフレーム2には後端部を挟んで後従動輪4が左右一対配置され、中途部に設けられた前後方向複数輪の遊転輪5もそれぞれが左右一対配置され、クローラ7の内周面の左右車輪転動面7aを転動する。
前記左右の後従動輪4はトラックフレーム2よりも左右外方向に突出しており、クローラ内周面に載った土砂、付着した土砂はクローラ7の走行により持ち上がり、トラックフレーム2の上面に落下してくる。
前記トラックフレーム2の後部に設けられていてその上面及び左右側面を覆うカバーCは、トラックフレーム2の上面に位置する左右外方向下向きの後上傾斜面41pが落下してくる土砂を左右外方向に落下案内し、トラックフレーム2の左右各側面に位置する左右外方向下向きの側傾斜面43pが土砂を落下案内し、クローラ7の内周面の左右車輪転動面7aに土砂が載るのを防止する。
前記左右遊転輪5もトラックフレーム2より左右外方向に突出しており、前記各側傾斜面43pは少なくとも後側2輪の遊転輪5の左右上方を覆っていて、クローラ7が走行により持ち上げた土砂が落下してくる部位で左右車輪転動面7aに土砂が載るのを防止する。
前記カバーCは、後上傾斜面41pを有する後上カバー41が正面視山形に形成され、側傾斜面43pを有する側カバー43がトラックフレーム2の左右各側面に設けられていることにより、落下してくる土砂を左右に確実に排除できる。
正面視山形の両面に形成した後上傾斜面41pとトラックフレーム2の左右各側面に位置する前記側傾斜面43pとを、トラックフレーム2の左右各側面に略沿った接続側面Cpで連続形成することにより、カバーCを一体成形でき、部品点数を少なくして組立て容易にできる。
本発明によれば、クローラの内周側に入ってくる土砂をトラックフレームの上面から左右外方向へ、そしてトラックフレームの左右各側面からさらに左右外方向へ落下させることにより、クローラ内周面の車輪転動面で土砂が循環するのを減少できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図8において、クローラ走行装置1を後輪として装備するトラクタTは、エンジン26、ミッションケース27及び前車軸フレーム28等で走行機体29を構成し、前車軸フレーム28に駆動可能な操向輪としての前輪30を縣架し、エンジン26をボンネット31で被っており、キャビン32又はロプスを搭載して操縦部及び運転席を被っており、走行機体29の後部に油圧装置及び3点リンク機構を介してロータリ耕耘機等の後部作業機を牽引装着している。
図1〜8において、クローラ走行装置1は、角材、板材、パイプ材等で形成されたトラックフレーム2に、テンション調整用前従動輪(調整輪)3と遊転の後従動輪4とそれらの中間の複数の遊転輪5とを前後方向に配列支持し、前記遊転輪5の上方に駆動輪6を配置し、これら全輪にクローラ7を巻き掛け、前記トラックフレーム2を駆動輪6の軸芯と平行でかつその下方に位置する揺動軸8回りに揺動自在に構成している。
前記前従動輪3は左右一対あって、トラックフレーム2の前端上面に設けた下向き傾斜状のテンション調整機構9の自由端に支軸3Aを介して回転自在に支持されている。
テンション調整機構9は、トラックフレーム2の上面の前下向き傾斜した傾斜台35に固定の支持体11と、この支持体11に長手方向摺動自在に支持されていて前従動輪3の支軸3Aを支持する軸支体10と、この軸支体10を前従動輪3側へ弾発するテンションスプリング12と、クローラ7が伸びたときに軸支体10を前従動輪3側へ移動して伸びを吸収する弛み修正手段13とを有している。
トラックフレーム2は、図2、4に示すように、平板で形成した底板2a上に左右一対の側板2bを固着し、この左右側板2b上に上板2cを固着し、この上板2c上に前記揺動軸8に遊嵌されるボス体2dを固着して形成されている。
このトラックフレーム2の後端には、左右一対の軸受体14を介して後従動輪4の支軸4Aが回転自在に支持されており、前記後従動輪4はトラックフレーム2の後端部を挟んで左右一対配置されている。
遊転輪5は、前従動輪3及び後従動輪4よりも小径であり、トラックフレーム2に輪軸5Aを介して前後4輪配置されており、前後方向の各遊転輪5はそれぞれ左右一対あってマタギ転輪を構成しており、前記前後従動輪3、4とともにクローラ7の左右車輪転動面7aを転動する。
前記前後4輪の遊転輪5の内の前側の2輪と後側の2輪はそれぞれ組になっており、各組の各遊転輪5は輪軸5Aをイコライザリンク(シーソフレーム)20の前後端部に枢支されている。このイコライザリンク20の前後中途部は、トラックフレーム2に固定のブラケット21に枢支軸22を介してシーソ揺動自在に枢支されている。
前記ブラケット21はトラックフレーム2の底板2aの下面にボルト締結されており、枢支軸22は左右両端がブラケット21に支持され、枢支軸22の左右方向中央にイコライザリンク20のボス部20aが遊嵌している。
前記イコライザリンク20はボス部20aから前後に突出した部分の下部に前後各輪軸5Aを支持する軸受部20bが形成され、また、前後に突出した部分の上部にブラケット21(又は底板2a)に当接してイコライザリンク20の揺動角度を設定するストッパ部20cが形成されている。
前記枢支軸22に対して前後の輪軸5Aは略同一高さに水平配置でもよいが、実施の形態では枢支軸22よりも前後輪軸5Aが下位に位置する三角配置にされている。前記枢支軸22から前後遊転輪5までの距離は同一に設定されているが、一方を他方より長く設定してもよい。
図1〜4において、前記揺動軸8から後イコライザリンク20の枢支軸22までの水平距離は、揺動軸8から前イコライザリンク20の枢支軸22までの水平距離より短く設定されており、トラックフレーム2の荷重を前側2輪の遊転輪5よりも後側2輪の遊転輪5で主に担持するようになっている。
駆動輪6は後車軸(駆動軸)33の外端面に装着された駆動伝動体であり、左右の円板間に駆動ピン6aを有している。前記後車軸33は走行機体29を構成するミッションケース27の後部から左右に突出した後車軸ケース34に対して支持されている。
後車軸ケース34はミッションケース27の後部側面に固定され、この後車軸ケース34の外端部に終変速ケース51が固定されている。この終変速ケース51は後車軸ケース34から上向きに突出し、その内部には終変速機構(終減速機構)52が内蔵され、入力軸として伝動軸53が支持され、出力軸として前記後車軸33が支持されており、伝動軸53には後車軸ケース34内で後輪デフ装置54の出力軸55が連結されている。
前記後車軸ケース34の上部には、キャビンの後支柱またはロプスの後支柱を取付ける支持台59が設けられている。
後車軸ケース34及び終変速ケース51の下面にはそれらに跨って取付台57が締結具を介して固着されており、この取付台57の左右支持ボス57aに筒で形成された揺動軸8が貫通固定されている。左右のクローラ走行装置1の取付台57はミッションケース27の下方を通る連結体58によって互いに連結されている。
前記終変速ケース51の下部及び取付台57は駆動輪6の下方まで延設されており、取付台57の左右支持ボス57a間の揺動軸8上にトラックフレーム2のボス体2dが揺動自在に嵌合しており、これにより後車軸ケース34に対してトラックフレーム2が揺動軸8を介して上下揺動自在に支持される。
駆動輪6の下方まで延設された終変速ケース51の下部の上面は左右外下向き傾斜しており、この左右外下向き傾斜した上面に連続するように、取付台57の上部には土落とし部61が形成され、終変速ケース51の下部の上面及び取付台57の上面に土砂が堆積しないようにしている。
前記取付台57の土落とし部61には取付台57を貫通して揺動軸8へグリスを注入するための開口が形成され、この開口を蓋材62で閉鎖している。
前記取付台57の前部と前記テンション調整機構9の支持体11との間には、クローラ7を案内するガイド機構63が設けられている。このガイド機構63は支持体11に一端が枢支されかつガイド輪64を枢支したガイドリンク65と、このガイドリンク65の他端と取付台57との間を連結する連結リンク66とを有している。
前記連結リンク66はターンバックルで形成されていて、人為的に長さ調整自在であり、調整後のリンク長さは一定となり、前記ガイド輪64をクローラ7に押し当てるが、クローラ7が厚み方向に細かく振動しても、ガイド輪64をその振動に追従しないようになっている。
駆動輪6の左右方向の中央は、トラックフレーム2、前後従動輪3、4及び遊転輪5のそれぞれの左右方向の中央と略一致しており、その中心線は取付台57の左右支持ボス57a間を通る。
駆動輪6が遊転輪5の上方に配置されていることにより、前従動輪3及び後従動輪4とは三角配置となり、駆動輪6は三角形の上側頂点を形成し、前従動輪3及び後従動輪4はそれぞれ下側一頂点を形成する。それら全輪に巻き掛けられたクローラ(弾性履帯)7は、側面視において略三角形(おむすび形)となり、遊転輪5は略三角形の底辺に位置する。
前記揺動軸8は、その軸芯が後車軸33の軸芯と平行でかつその下方に位置しており、後車軸33の直下でも良いが、後車軸33の直下より前方へ寸法Kだけ偏位しており、トラックフレーム2の前後方向(前後端部においては上下方向)の揺動中心となっている。
側面視略三角形状のクローラ走行装置1は、後車軸33から前従動輪3までの水平距離は後車軸33から後従動輪4までの水平距離より長く設定されており、また、揺動軸8から前従動輪3までの水平距離L1も揺動軸8から後従動輪4までの水平距離L2より長く設定されている。
前記揺動軸8の軸芯が後車軸33の直下又はそれより前方に位置し、かつクローラ走行装置1の揺動軸8の軸芯から前側部分の水平距離L1が後側部分のそれよりも若干長く形成されていると、クローラ走行装置1を浮かした状態でクローラ7にテンションを付与すると、クローラ走行装置1は駆動輪6と前従動輪3及び後従動輪4との間のテンションが平衡になるように前部が浮き上がることになり、その状態で接地させると、走行装置前部に上方向の力を付与する。この上方向の力により障害物への乗り上がりが容易になり、クローラ走行装置1は圃場における走破性が向上し、走行安定性及び牽引力増大を図ることができる。
前記前後従動輪3、4は、図1に示すように、遊転輪5の地面側の水平な接線(クローラ7の内周面)より高さHだけ上位に位置しており、テンション調整で前従動輪3がクローラ7の中心側から遠方下向きに移動しても、前従動輪3は常に接線より上位に存在する。
前記クローラ7は鉄クローラでもよいが、ここでは内部に周方向の抗張体を埋設したゴムクローラが使用されており、内周面の幅方向中央には駆動輪6の駆動ピン6aが係合する係合突起7bが周方向等間隔に形成され、係合突起7bの左右両側は前後従動輪3、4及び遊転輪5が転動する車輪転動面7aとなっており、外周接地面には横一文字又はハの字等パターンのラグ7cが突出形成されている。このクローラ7は、幅方向の抗張体である芯金を周方向等間隔に埋設しておいてもよい。
図1〜7において、前記トラックフレーム2の後端は軸受体14を介して左右一対の後従動輪4を支持しており、このトラックフレーム2の後端部の上部は上面が後方下向き傾斜しているが、その上面には側面視山形の突起部2Aが形成されており、この突起部2Aの背面が後方向下向き傾斜した傾斜面2p、正面が前方向下向き傾斜した傾斜面2qとなっている。
前記背面の傾斜面2pはクローラ7からその上に落下してくる土砂を、左右に落下させずに左右後従動輪4間で後方へ落下案内し、車輪転動面7aに土砂が可及的に載らないようにする。
前記トラックフレーム2の後部には上面及び左右側面を覆うカバーCが設けられている。このカバーCは、トラックフレーム2の後部に設けた後上カバー41と、左右各側面に設けた側カバー43とを有する。後上カバー41及び側カバー43は板金(又は合成樹脂)で形成されている。
前記傾斜面2pより前側には隣接して後上カバー41がトラックフレーム2の後上部に装着されている。この後上カバー41は、上部41uが正面視山形形状であり、下部41dが上部41uの左右両端から下方に延設されていてトラックフレーム2の側面に沿う左右一対の縦壁となっている。
前記上部41uは山形両面に左右外方向下向きの後上傾斜した後上傾斜面41pを有しており、その上に落下してくる土砂をトラックフレーム2上から左右外側方へ落下案内可能になっている。
また、前記後上カバー41の上部41u及び下部41dの後端部は前記突起部2Aの傾斜面2qに沿った尻上がり形状となっており、この後端部には、前記後上傾斜面41pから左右後従動輪4の外側面近傍まで張り出したひさし部41Aが形成されている。
前記ひさし部41Aは、図5〜7に示すように、上縁41Aaが上部41uの頂部と同一高さにあり、この上縁41Aaから下部41dの左右の縦壁の下端と同一高さの下端41Abまで前方向下向きに傾斜し、さらに下端41Abから垂下した垂下部41Acが形成され、前記上縁41Aaから下端41Abまで左右幅が次第に狭くなっており、左右後従動輪4の上に落下してくる土砂をその前側へ落下案内可能になっている。
前記トラックフレーム2の左右各側面の後上カバー41の下側に側カバー43が設けられている。この側カバー43は後従動輪4の近傍から前から2番目の遊転輪5(又は図1、2に点線で、図6に実線でそれぞれ示すように、前から3番目の遊転輪5)まで延設されており、左右各側カバー43が取付部43aの下側に左右外方向下向き傾斜した側傾斜面43pを有する。
前記側カバー43の側傾斜面43pは、トラックフレーム2より左右外方向に突出した少なくとも後側2輪の遊転輪5の左右上方を覆っており、後上カバー41の後上傾斜面41p及びひさし部41Aで落下案内されてきた土砂をさらに左右外方向へ落下案内することができる。
これにより、車輪転動面7aの左右外方向へ土砂を案内し、クローラ7の内周面側に土砂が入っても、土砂が循環するうちに後従動輪4及び車輪転動面7aの位置から左右外方向へ次第に排除できるようになる。
側カバー43はその上部の取付部43aがトラックフレーム2の左右各側面にボルト等で締結されているだけでなく、下面側後端部にステー48を設け、このステー48でもトラックフレーム2に装着している。
側カバー43の後端部にはステー48を装着するための工具を挿入可能にする切欠43bが形成されており、また、この切欠43bを目隠し可能な後スクレーパ42が設けられている。
前記後スクレーパ42は、左右各側カバー43に前後位置(後従動輪4との間の距離)を調整自在にかつ取り替え自在に設けられており、この後スクレーパ42の後縁は側傾斜面43pに沿いかつ後従動輪4に近接していて、後従動輪4に付着した土を掻き落とし、左右外方向下向きに傾斜していることにより、車輪転動面7aの左右外方向へ土砂を落下案内可能になっている。
前記イコライザリンク20には前記枢支軸22の直下に左右一対の遊転スクレーパ45が設けられている。この各遊転スクレーパ45は帯板をL字形状に屈曲して形成したものを互いに連結しており、一片が後側2輪の遊転輪5に同時に近接して各遊転輪5の付着土を掻き落とすスクレーパ作用部45aであり、他片がイコライザリンク20に添接して取り付けられる取付部45bとなっている。
前記イコライザリンク20には上下に長い長溝20dが形成されており、イコライザリンク20の長溝20dと左右遊転スクレーパ45とを貫通するボルト等の締結具46によって共締めされている。
前記左右遊転スクレーパ45は長溝20dによってイコライザリンク20に対して上下位置調整自在であり、この上下位置を調整することにより、その前後に位置する遊転輪5との間隔を調整できる。
前記左右遊転スクレーパ45はイコライザリンク20に装着しているので、イコライザリンク20が揺動して遊転輪5が上下動しても、遊転輪5との位置関係は不変であり、走行中常に遊転輪5に付着した土を掻き取ることができる。
図9は本発明の変形例を示しており、前記カバーCは後上カバー41と側カバー43とを別個に形成せずに一体成形しており、1枚の板金を左右方向中央で正面視山形形状に形成して、後上カバー41の左右後上傾斜面41pと取付部を兼ねた接続側面Cpとを形成し、さらにこの接続側面Cpの下端から左右外下向きに左右裾野を延設して、側カバー43の左右側傾斜面43pを形成し、側カバー43の後端に後スクレーパ42を着脱自在に取り付けている。
ひさし部41Aは上縁41Aaから左右後上傾斜面41p近傍まで前方向下向きに傾斜し、さらに傾斜下端41Abから垂下して垂下部41Acを形成しており、上縁41Aaから下縁41Abまで左右側縁間隔は略同一になっている。
前記遊転スクレーパ45は左右の取付部45bの下端を連結した1個もの、即ち、帯板をクランク形状に屈曲して形成して、左右のスクレーパ作用部45aと左右の取付部45bとを一体成形して、イコライザリンク20に下側から嵌合している。
前記実施形態及び変形例の左右遊転スクレーパ45は、スクレーパ作用部45aが略水平に配置されているが、前記後スクレーパ42と同様に、左右外方向に下向き傾斜させてもよい。
前記構成のクローラ走行装置1における土砂排除動作を説明する。
クローラ内周面に載った土砂、付着した土砂は、クローラ7の前進走行によって後従動輪4の廻りを回って下から上へ持ち上げられ、トラックフレーム2の後上部に落下し、またクローラ内周面に載って循環する。
左右後従動輪4間でトラックフレーム2の後端部の上部に落下してきた土砂は、突起部2Aの背面側の傾斜面2pにより後方へ落下し、左右車輪転動面7a間でクローラ内周面に載り、トラックフレーム2上に堆積せずに循環する土砂となる。
後上カバー41上に落下してきた土砂は、後上傾斜面41pによって左右外方向に落下案内され、トラックフレーム2の上面から排除され、堆積することはない。
後上傾斜面41pによってトラックフレーム2の上面から排除された土砂は、さらにトラックフレーム2の左右各側面に設けられた側カバー43の側傾斜面43pによって左右外方向に落下案内され、後側2輪の遊転輪5及び左右車輪転動面7aに載るのが防止される。
前記突起部2Aの傾斜面2pより前側には後上カバー41の後端のひさし部41Aが位置し、ひさし部41Aによって左右後従動輪4側に土砂が落下するのを排除し、その土砂を側カバー43の側傾斜面43p上に落下案内する。
左右後従動輪4に付着した土は、左右側カバー43の後端に設けた後スクレーパ42が掻き落とし、側傾斜面43pと同様に左右外方向に落下案内して左右車輪転動面7aに載るのを防止する。
後側2輪の遊転輪5に付着した土は、イコライザリンク20に設けた左右一対の遊転スクレーパ45が掻き落とし、土を左右車輪転動面7aより左右外側方へ落下する。
クローラ7の内周面の左右車輪転動面7aより左右外側方へ落下してきた土砂は、後従動輪4及び遊転輪5によって踏み付けられることがないので、クローラ7を損傷することがない。クローラ7の内周面の土砂は走行によって循環されるが、左右各側カバー43の側傾斜面43p等によって次第にクローラ7外に排除されていく。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜8に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、クローラ7にテンションを付与したときにクローラ走行装置1の前部に上方向の力を付与するなら、揺動軸8は駆動輪6の中心より下方で真下より僅かに後方に位置しても支障はなく、遊転輪5は後側2輪のみをイコライザリンク20で支持し、残りの前側2輪をトラックフレーム2に個別支持してもよい。
また、前記カバーCは、左右一対の板材のそれぞれに後上傾斜面41p、接続側面Cp及び側傾斜面43pを形成し、両板材を上部で締結又は溶着して合わせるようにしてもよい。
さらに、後上カバー41のひさし部41Aを左右後上傾斜面41pを有する部材と別体に形成し、ひさし部41Aを有する部材から後下向きの片を後下方に突出し、その後下方突出部分に傾斜面2pを形成してもよい。
本発明の実施の形態を示す側面図である。 同要部の拡大側面図である。 クローラ走行装置の断面背面図である。 同要部の断面背面図である。 カバー及びスクレーパの断面背面図である。 本発明の要部の側方からの斜視図である。 本発明の要部の後上方からの斜視図である。 トラクタ全体の側面図である。 本発明の変形例を示す断面背面図である。
符号の説明
1 クローラ走行装置
2 トラックフレーム
2A 突起部
2p 傾斜面
4 後従動輪
5 遊転輪
6 駆動輪
7 クローラ
8 揺動軸
20 イコライザリンク
22 枢支軸
41 後上カバー
41A ひさし部
41p 後上傾斜面
42 後スクレーパ
43 側カバー
43p 側傾斜面
45 遊転スクレーパ
46 締結具
C カバー
Cp 接続側面

Claims (4)

  1. 走行機体(29)の後車軸ケース(34)に対して揺動軸(8)を介してトラックフレーム(2)を揺動自在に支持し、このトラックフレーム(2)の前後端部に前後従動輪(3、4)を配置するとともに中途部に前後方向複数輪の遊転輪(5)を設け、前記トラックフレーム(2)の前後方向中途部上方に後車軸ケース(34)に支持された後車軸(33)から動力が伝達される駆動輪(6)を配置し、前記駆動輪(6)、前後従動輪(3、4)及び遊転輪(5)にクローラ(7)を巻き掛けており、
    前記トラックフレーム(2)の後端部を挟んで前記後従動輪(4)を左右一対配置し、前記トラックフレーム(2)の後部に上面及び左右側面を覆うカバー(C)を設けており、
    前記カバー(C)はトラックフレーム(2)の上面に位置して土砂を落下可能な左右外方向下向きの後上傾斜面(41p)と、前記トラックフレーム(2)の左右各側面に位置して土砂を落下可能な左右外方向下向きの側傾斜面(43p)とを有することを特徴とするクローラ走行装置。
  2. 前記各遊転輪(5)は左右一対あってトラックフレーム(2)より左右外方向に突出しており、前記各側傾斜面(43p)は少なくとも後側2輪の遊転輪(5)の左右上方を覆っていることを特徴とする請求項1に記載のクローラ走行装置。
  3. 前記カバー(C)は、前記後上傾斜面(41p)を正面視山形の両面に有してトラックフレーム(2)の後部に設けた後上カバー(41)と、前記側傾斜面(43p)を有してトラックフレーム(2)の左右各側面に設けた側カバー(43)とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のクローラ走行装置。
  4. 前記カバー(C)は、正面視山形の両面に形成した前記後上傾斜面(41p)とトラックフレーム(2)の左右各側面に位置する前記側傾斜面(43p)とを、トラックフレーム(2)の左右各側面に略沿った接続側面(Cp)で連続形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のクローラ走行装置。
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