JP2015189256A - 作業車両 - Google Patents

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【課題】走行クローラ49を適正緊張力にて支持でき、走行クローラ49の走破性を容易に向上できるようにした作業車両を提供しようとするものである。【解決手段】エンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に装着する走行クローラ49とを備える作業車両において、トラックフレーム37を前トラックフレーム41と後トラックフレーム42に分割形成し、前トラックフレーム41の後端側に後トラックフレーム42の前端側をスライド可能に連結させると共に、前トラックフレーム41の前端側に前従動輪体46と前転輪50を配置し、後トラックフレーム42の後端側に後従動輪体47と後転輪50を配置したものである。【選択図】図11

Description

本発明は、エンジンなどを搭載した機体の後部に左右の走行クローラを装設するトラクタ等の作業車両に関するものである。
特許文献1〜2に示す如く、トラクタ等の走行車両における走行機体の下部に、左右の走行クローラを装設すると共に、走行機体の前部にトラックフレームの前端側を固定し、後車軸ケース等の走行機体の後部にトラックフレームの後端側を固定し、前記走行機体にトラックフレームを介して走行クローラを支持する先行技術がある。また、特許文献3〜5に示す如く、機体の前部に左右の前車輪を装設し、機体の後部に左右の走行クローラを装設する構造であって、トラックフレームの前後方向の略中程部を、後車軸ケース等の走行機体側に、後車軸より適宜距離だけ下方の部位に配設した1本の揺動支点軸にて回動自在に枢着し、走行クローラ(トラックフレーム)をその前部及び後部が互いに逆方向に上下動する先行技術もある。
特開2007−118907号公報 特開2008−49866号公報 特開平10−45051号公報 特開2006−96199号公報 特開2004−217054号公報
先行技術では、前記走行機体にトラックフレームを一体的に固着するから、前記走行機体が前後に傾動するとき、前記走行機体と一体的にトラックフレームが前後に傾動するから、前記走行クローラの接地面の前後方向の傾斜角度が大きくなりやすく、操縦座席に搭乗したオペレータの良好な乗り心地を維持できないばかりでなく、前記走行クローラの走行駆動力(走破力)が変動する等の問題がある。また、先行技術では、前記トラックフレームの走行機体への支持が、前記揺動支点軸による一点支持であるから、前記揺動支点軸部に荷重が集中する等の問題もあると共に、前従動輪体を前後動させて走行クローラの張力を調節する場合、走行クローラ前部の対接地角度が変化しやすい等の問題もある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したトラクタなどの作業車両を提供しようとするものである。
この技術的課題を達成するため、請求項1に係る発明は、エンジンを搭載する走行機体と、前記走行機体の下側に設けるトラックフレームと、前記トラックフレームに装着する走行クローラとを備える作業車両において、前記トラックフレームを前トラックフレームと後トラックフレームに分割形成し、前トラックフレームの後端側に後トラックフレームの前端側をスライド可能に連結させると共に、前トラックフレームの前端側に前従動輪体と前転輪を配置し、後トラックフレームの後端側に後従動輪体と後転輪を配置したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記走行機体の車軸を中
心に後トラックフレームと後従動輪体と後転輪を回動可能に支持するように構成したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記走行機体にフロントアームを介して前トラックフレームを連結すると共に、前記フロントアームが回動して、前トラックフレームと前従動輪体と前転輪が前後方向に移動するように構成したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記走行機体にリヤアームを介して後トラックフレームを連結する構造であって、後トラックフレームに支点受けブラケットを介して前記リヤアームを連結させ、前記支点受けブラケットに後転輪を取付ける一方、前トラックフレームにバネ受けブラケット体を設け、前トラックフレームと後トラックフレーム間に前記バネ受けブラケット体を介して前記走行クローラ用のテンション調節機構のテンションバネを配置し、前記バネ受けブラケット体に前転輪を取付けたものである。
請求項1によると、エンジンを搭載する走行機体と、前記走行機体の下側に設けるトラックフレームと、前記トラックフレームに装着する走行クローラとを備える作業車両において、前記トラックフレームを前トラックフレームと後トラックフレームに分割形成し、前トラックフレームの後端側に後トラックフレームの前端側をスライド可能に連結させると共に、前トラックフレームの前端側に前従動輪体と前転輪を配置し、後トラックフレームの後端側に後従動輪体と後転輪を配置したものであるから、前記走行クローラ前部の対接地角度を変化させることなく、前従動輪体の前後動にて前記走行クローラを適正緊張力に支持でき、前記走行クローラの走破性を容易に向上できるものでありながら、前記トラックフレーム(前記走行クローラの接地面)の前後傾動を抑制でき、操縦座席に搭乗したオペレータの良好な乗り心地を維持できる。
請求項2によると、前記走行機体の車軸を中心に後トラックフレームと後従動輪体と後転輪を回動可能に支持するように構成したものであるから、前記トラックフレーム(前記走行クローラの接地面)の前後傾動を抑制できるものでありながら、前記走行クローラの後部が基準になって前記走行クローラの前後接地幅を変動させることができ、前記走行クローラの接地圧力が変動するのを容易に抑制できる。
請求項3によると、前記走行機体にフロントアームを介して前トラックフレームを連結すると共に、前記フロントアームが回動して、前トラックフレームと前従動輪体と前転輪が前後方向に移動するように構成したものであるから、前記トラックフレーム(前記走行クローラの接地面)の前後傾動を抑制できると共に、前記走行機体などの車体自重を利用して前記走行クローラの緊張力を適正に維持できる。
請求項4によると、前記走行機体にリヤアームを介して後トラックフレームを連結する構造であって、後トラックフレームに支点受けブラケットを介して前記リヤアームを連結させ、前記支点受けブラケットに後転輪を取付ける一方、前トラックフレームにバネ受けブラケット体を設け、前トラックフレームと後トラックフレーム間に前記バネ受けブラケット体を介して前記走行クローラ用のテンション調節機構のテンションバネを配置し、前記バネ受けブラケット体に前転輪を取付けたものであるから、前記支点受けブラケットの兼用にて後転輪を支持して、トラックフレーム支持構造を簡略化できると共に、前記バネ受けブラケット体の兼用にて前転輪を支持して、前記走行クローラのテンション構造を簡略化できる。
本発明の実施形態を示すトラクタの側面図である。 同平面図である。 クローラ走行装置の側面図である。 同部の平面図である。 クローラ走行装置の後部の拡大説明図である。 トラックフレームの部分拡大説明図である。 トラックフレーム後部の断面説明図である。 トラックフレーム前部の断面説明図である。 転輪の断面説明図である。 図9の拡大説明図である。 トラックフレーム支持部の斜視図である。
以下に、本発明を具体化した第1実施形態を図面(図1〜図11)に基づいて説明する。先ず、図1〜図4を参照して、農作業用トラクタ1について説明する。図1〜図4に示す作業車両としての農作業用トラクタ1は、油圧リフト機構30を介して耕耘作業機31などを装着して、圃場を耕す耕耘作業などを行うように構成されている。図1はトラクタ1の左側面図、図2は同平面図、図3は同クローラ走行装置の側面図、図4は同部の平面図である。なお、以下の説明では、トラクタ1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
図1〜図4に示す如く、作業車両としての農作業用トラクタ1は、走行機体2を左右一対のクローラ走行装置3にて支持し、走行機体2の前部にディーゼルエンジン5を搭載し、ディーゼルエンジン5にてクローラ走行装置3を駆動することにより、前後進走行するように構成されている。ディーゼルエンジン5の上面側及び左右側面側は、開閉可能なボンネット6にて覆われている。
また、走行機体2の上面のうち、ボンネット6の後方には、オペレータが搭乗する運転部としての運転キャビン7が設置されている。該キャビン7の内部には、オペレータが着座する操縦座席8と、操向手段としての操縦ハンドル9などを備えるフロントコラム10が設けられている。なお、フロントコラム10には、操縦機器として、左右のブレーキペダル、クラッチペダル、変速ペダル、前後進切換レバーなどが配置される。
また、走行機体2は、ディーゼルエンジン5の出力を伝動軸16にて伝達するミッションケース17を備え、ディーゼルエンジン5からの出力を変速してクローラ走行装置3に伝達する。ミッションケース17の後部には、左右のロワーリンク18、及びトップリンク19、及び油圧リフト機構30に設けた左右のリフトアーム20などの牽引機構21を介して、耕耘作業機31などが昇降動可能に連結され、ミッションケース17の後側面に設けるPTO軸22にて、前記耕耘作業機31を駆動して、耕耘作業を実行可能に構成している。さらに、トラクタ1の走行機体2は、ディーゼルエンジン5と、ミッションケース17と、それらを連結する車体フレーム23と、ディーゼルエンジン5から前方に向けて延設するフロントシャーシ24などにて構成される。なお、農作業用トラクタ1(走行機体2)の前部にフロントローダ32を装着できるものであり、フロントローダ32のバケット33を昇降動操作して、ローダ作業を実行可能に構成している。
図1〜図7、図11に示す如く、前記ミッションケース17の左右両側に左右の後車軸ケース34を設けている。走行機体2と後車軸ケース34にクローラ走行装置3を着脱可能に取付ける。後車軸ケース34内に後車軸35の一端側を軸支し、その後車軸35の一端側に減速用ファイナルギヤ(図示省略)を軸支する。後車軸ケース34から後車軸35
の他端側を突出させ、その後車軸35の他端側に駆動輪体36を取付けている。一方、前記後車軸ケース34よりも下方に、前後方向に延設したトラックフレーム37を配設する。前記走行機体2にアーム支持部材38を着脱可能に締結固定する。アーム支持部材38に回動可能に軸支するフロントアーム39と、後車軸ケース34に回動可能に軸支するリヤアーム40とを備え、走行機体2とミッションケース17に、各アーム39、40を介して、トラックフレーム37を後車軸ケース34回りに回動(前後動)可能に連結する。
図1〜図8、図11に示す如く、前記トラックフレーム37は、前トラックフレーム41と、後トラックフレーム42に分割形成し、後トラックフレーム42の前部に連結フレーム43を固着し、後トラックフレーム42の前部に連結フレーム43を介して前トラックフレーム41の後部を前後方向にスライド可能に支持させている。連結フレーム43の上面にテンション調節機構44を配置し、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42をテンション調節機構44にて伸縮可能に連結している。
また、前トラックフレーム41の前端側に前支軸45を介して前従動輪体46を取付ける。トラックフレーム37の後端側に後従動輪体47を後支軸48にて取付ける。前記駆動輪体36と、前記前従動輪体46と、前記後従動輪体47との三者には、履帯としての合成ゴム製の走行クローラ49を、略三角形状に巻掛ける。走行機体2に左右一対のトラックフレーム37を支持させる左右一対のフロントアーム39と左右一対のリヤアーム40を備え、左右一対の走行クローラ49を独立懸架する。前記駆動輪体36(後車軸35)を適宜速度で正回転又は逆回転させて、走行クローラ49を正回転又は逆回転駆動することによって、走行機体2が前進走行又は後進走行するように構成している。
加えて、2つの前転輪50が軸支された前イコライザ部材51を備え、前トラックフレーム41に前イコライザ部材51を軸支している。また、2つの後転輪50が軸支された後イコライザ部材51を備え、後トラックフレーム42に後イコライザ部材51を軸支している。前トラックフレーム41に2つの前転輪50を回転自在に設けると共に、後トラックフレーム42に2つの後転輪50を回転自在に設ける。前記走行クローラ49の内周面のうち、前従動輪体46と後従動輪体47との間の内周面(走行クローラ49の接地側の内周面)に、前転輪50と後転輪50を接触させる。前転輪50と後転輪50によって、走行クローラ49の接地側を着地支持するように構成している。
図3〜図8、図11に示す如く、後述するバネ受けブラケット体71の下端部に支点軸52を介して前側のイコライザ部材51を支持させると共に、後トラックフレーム42の後端部に支点受けブラケット53を配置し、支点受けブラケット53に支点軸54を介して後側のイコライザ部材51を支持させる。後車軸ケース34に回動可能にリヤアーム40の上端側を軸支する一方、支点受けブラケット53にリヤアーム40の下端側をボルト55にて着脱可能に締結固定させる。即ち、後トラックフレーム42の後端部に支点受けブラケット53を介してリヤアーム40を略垂直な姿勢に立設させている。左右の後車軸35回りに回転可能に左右リヤアーム40を配置させ、後車軸35の軸芯線上に軸支するリヤアーム40を介して走行機体2にトラックフレーム37の後端側を連結する。トラックフレーム37の後端側に配置されたイコライザ後転輪50に支持される走行クローラ49の後退角度(後向き迎え角度)が、後車軸35に軸支される一般的な走行車輪の外径軌跡の接線角度に近似するように構成している。
一方、車体フレーム23機外側面のアーム支持部材38に、上端枢着軸60を介してフロントアーム39の上端側を回動可能に軸支すると共に、前トラックフレーム41の機内側面に下端枢着軸61を介してフロントアーム39の下端側を回動可能に軸支させ、車体フレーム23と前トラックフレーム41の間にフロントアーム39を後傾姿勢に支持させる。走行機体2とフロントアーム39の連結部(上端枢着軸60)よりも、トラックフレ
ーム37とフロントアーム39の連結部(下端枢着軸61)を走行クローラ49の前部寄りに配置する。上端枢着軸60よりも前方に下端枢着軸61が配置され、走行クローラ49の接地圧(緊張力)が変動したとき、上端枢着軸60回りにフロントアーム39が回動し、フロントアーム39の下端側が上下前後(斜め前方上方または斜め後方下方)に移動する一方、走行クローラ49の周長が経時的な変化にて長くなることにより、リヤアーム40の下端側が、後車軸35の直下に垂下された略垂直な姿勢の初期状態から、後車軸35の後方側に変位した前傾姿勢に移行するように構成している。即ち、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42の前後長さが長くなると、走行機体2に対してフロントアーム39とリヤアーム40が側面視ハの字状(各アーム39,40の上端側の間隔が小さく、下端側の間隔が大きくなる形状)に支持されることになる。
上記の構成により、走行機体2と前トラックフレーム41または後トラックフレーム42の間に、フロントアーム39とリヤアーム40が、側面視ハの字状に配置されるものであり、前記フロントアーム39の回動にて、後車軸ケース34回りにリヤアーム40が回動し、走行クローラ49の接地姿勢が前傾姿勢または後傾姿勢に変化する場合、例えば、耕耘作業を行う圃場が、走行クローラ49の接地面沈下量が大きくなる湿田のとき、走行クローラ49が前上がり姿勢に支持されて、前進移動の走行クローラ49前部の迎え角度が大きくなると共に、走行クローラ49が前下がり(後上がり)姿勢に支持されて、後進移動の走行クローラ49後部の迎え角度が大きくなり、走行機体2のピッチング変動が抑制され、操縦座席8のオペレータの前後傾動を低減できる。また、前記フロントアーム39の回動にて、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42が伸縮して前後長さが変化する場合、例えば、凹凸路面を走行移動するとき、走行クローラ49の接地面が凹凸路面に追従して変形し、凹凸路面の走行に伴う機体振動を低減できる。したがって、操縦座席8に搭乗したオペレータの乗り心地を良好な状態に維持できる。
換言すると、耕耘作業機31またはフロントローダ32などが着脱可能に装着される走行機体2側の車体重量、または湿田での走行クローラ49の沈下量などに基づき、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42が伸縮してトラックフレーム37の前後長さが変化する一方、前進時または後進時の走行抵抗などにて、トラックフレーム37(前トラックフレーム41と後トラックフレーム42)が前上がり姿勢または前下がり姿勢に傾動するから、走行クローラ49の緊張力を略一定に維持できるものでありながら、走行クローラ49の迎え角度が走行条件に適応した適正角度に確保され、走行クローラ49の前進時または後進時の走破性を向上できる。走行クローラ49が前のめりまたは後のめりの状態になって走行抵抗が増大するのを容易に防止できる。
したがって、トラクタ1を前進走行させた場合、走行クローラ49が地面から前進反力を受けることによって、後車軸35回りにトラックフレーム37が前方向に回動し、走行クローラ49が前上がり姿勢に傾斜して、前進移動する。一方、トラクタ1を後進走行させた場合、地面から後進反力を受けることによって、後車軸35回りにトラックフレーム37が後ろ方向に回動し、走行クローラ49が前下がり姿勢に傾斜して、後進移動する。
次いで、図6を参照して、トラックフレーム37及びテンション調節機構44の構造を説明する。図6に示す如く、テンション調節機構44は、連結フレーム43(後トラックフレーム42)の前部上面に固着する外筒体65と、外筒体65の内部空間にこの前部開口から出入自在に挿入する内筒体66と、外筒体65の後部開口を閉塞する支持板体67と、支持板体67に回転自在に支持するテンションボルト68と、内筒体66内部に延長したテンションボルト68のテンションネジ部に螺着するスライド筒体69と、スライド筒体69の後端側に固着するテンションバネ座70と、前トラックフレーム41上面に固着させたバネ受けブラケット体71と、内筒体66の前端部とテンションバネ座70の間に設けるテンションバネ72とを有する。前トラックフレーム41と後トラックフレーム
42の間に、テンションロッドとしてのスライド筒体69とテンションバネ72を配置している。また、図8に示す如く、前記外筒体65の上面を、左右端部が低くなるように傾斜させて、外筒体65の上面を山形状(屋根形状)に形成し、外筒体65の上面に堆積する泥土量を低減させている。
図6に示す如く、スライド筒体69の外周側にテンションバネ72が遊嵌状に巻装支持される。テンションボルト68のテンションネジ部にスライド筒体69を介してテンションバネ座70が連結される。支持板体67(外筒体65)の後方外側にテンションボルト68端部を突出させる。前記テンションボルト68の突出端ネジ部に空転防止ナット体73を螺着する。前記テンションボルト68の突出端ネジ部に回転操作用角頭部68aを形成する。また、内筒体66及びバネ受けブラケット体71上端側の前方にスライド筒体69の前端側をスライド可能に突出させ、スライド筒体69の前端部に合成ゴム製の弾圧ストッパ体74を被嵌させる。スライド筒体69にボルト75及び座板体76を介して弾圧ストッパ体74の前端側を固着し、バネ受けブラケット体71上端部の前面側に弾圧ストッパ体74の後端側を当接させる。
即ち、支持板体67にテンションボルト68の後端側を固定支持し、テンションバネ72力をテンションバネ座70にて受止める。前従動輪体46を支持する伸縮可能な前トラックフレーム41の一部として、内筒体66とバネ受けブラケット体71を設ける。外筒体65と内筒体66の前後長さ(前トラックフレーム41と後トラックフレーム42の前後長さ)をテンションバネ72にて伸長させ、走行クローラ25の張力を略一定に維持するように構成している。また、スライド筒体69の前端部に設けたバネ受けブラケット体71上端部の前面側に、テンションバネ72力にて、弾圧ストッパ体74を圧着させ、スライド筒体69上のテンションバネ72と弾圧ストッパ体74にてバネ受けブラケット体71を挟持させ、バネ受けブラケット体71の上端側にスライド筒体69をスライド可能に弾圧支持させている。したがって、テンションバネ72と弾圧ストッパ体74の弾性変形にて前トラックフレーム41と後トラックフレーム42の前後長さが変化し、走行クローラ25の張力が略一定に維持される。
なお、走行クローラ49の張力が低下したときに、空転防止ナット73を緩めた状態下で、回転操作用角頭部68aに回転操作工具(図示省略)を係止させ、その回転操作工具にてテンションボルト68を回転操作し、テンションボルト68とスライド筒体69の連結長さを変更させ、テンションバネ72力をテンションボルト68にて調節し、走行クローラ49の張力を一定に維持する。
図3、図4、図11に示す如く、ディーゼルエンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に装着する走行クローラ49とを備える作業車両において、トラックフレーム37を前トラックフレーム41と後トラックフレーム42に分割形成し、前トラックフレーム41の後端側に後トラックフレーム42の前端側をスライド可能に連結させると共に、前トラックフレーム41の前端側に前従動輪体46と前転輪50を配置し、後トラックフレーム42の後端側に後従動輪体47と後転輪50を配置している。したがって、走行クローラ49前部の対接地角度を変化させることなく、前従動輪体46の前後動にて前記走行クローラ49を適正緊張力に支持でき、走行クローラ49の走破性を容易に向上できるものでありながら、トラックフレーム37(走行クローラ49の接地面)の前後傾動を抑制でき、操縦座席8に搭乗したオペレータの良好な乗り心地を維持できる。
図3、図4、図11に示す如く、走行機体2の後車軸35を中心に後トラックフレーム42と後従動輪体47と後転輪50を回動可能に支持するように構成している。したがって、トラックフレーム37(走行クローラ49の接地面)の前後傾動を抑制できるもので
ありながら、走行クローラ49の後部が基準になって走行クローラ49の前後接地幅を変動させることができ、走行クローラ49の接地圧力が変動するのを容易に抑制できる。
図3、図4、図11に示す如く、走行機体2にフロントアーム39を介して前トラックフレーム41を連結すると共に、フロントアーム39が回動して、前トラックフレーム41と前従動輪体46と前転輪50が前後方向に移動するように構成している。したがって、トラックフレーム37(走行クローラ49の接地面)の前後傾動を抑制できると共に、走行機体2などの車体自重を利用して走行クローラ49の緊張力を適正に維持できる。
図3、図4、図11に示す如く、走行機体2にリヤアーム40を介して後トラックフレーム42を連結する構造であって、後トラックフレーム42に支点受けブラケット53を介してリヤアーム40を連結させ、支点受けブラケット53に後転輪50を取付ける一方、前トラックフレーム41にバネ受けブラケット体71を設け、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42間にバネ受けブラケット体71を介して走行クローラ49用のテンション調節機構44のテンションバネ72を配置し、バネ受けブラケット体71に前転輪50を取付けている。したがって、前記支点受けブラケット53の兼用にて後転輪50を支持して、トラックフレーム37支持構造を簡略化できると共に、バネ受けブラケット体71の兼用にて前転輪50を支持して、走行クローラ49のテンション構造を簡略化できる。
一方、図1〜図8、図11に示す如く、エンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の後部下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に装着する走行クローラ49とを備える作業車両において、前記トラックフレーム37を前トラックフレーム41と後トラックフレーム42に分割形成し、走行機体2にフロントアーム39を介して前トラックフレーム41を連結させ、走行機体2にリヤアーム40を介して後トラックフレーム42を連結させ、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸縮可能に連結している。したがって、車体自重にて前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸張させることができ、走行クローラ49を適正緊張力にて支持でき、走行クローラ49の走破性を容易に向上できる。また、前記走行機体2が前後に傾動しても、トラックフレーム37(走行クローラ49の接地面)の前後傾動を抑制でき、操縦座席8に搭乗したオペレータの良好な乗り心地を維持できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2の後車軸ケース34にリヤアーム40を回動可能に配置している。したがって、前記走行クローラ49の後部が基準になって走行クローラ49の前後接地幅を変動させることができ、走行クローラ49の接地圧力が変動するのを容易に抑制できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2とトラックフレーム37間に、前記フロントアーム39とリヤアーム40を、側面視ハの字状に配置している。したがって、前記フロントアーム39に弾圧させるバネ体などを不要にでき、車体自重を利用して前記走行クローラ49のテンションを維持できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2とトラックフレーム37間にリヤアーム40を略垂直姿勢に連結させる一方、前記走行機体2とトラックフレーム37間に前記フロントアーム39を後傾姿勢に連結させている。したがって、走行クローラ49が緊張する方向に、車体自重にて前記フロントアーム39を傾倒させることができ、走行クローラ49のテンション構造を簡略化できる。
図1〜図8、図11に示す如く、エンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の後部下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に装着する走行クローラ
49とを備える作業車両において、走行クローラ49を緊張させるテンションバネ72を設ける構造であって、テンションバネ72の伸び側を規制する弾性ストッパ体74を備え、テンションバネ72の伸張と弾性ストッパ体74の変形にて走行クローラ49を緊張させるように構成している。したがって、前記テンションバネ72の圧縮スプリング反発力にて走行クローラ49が伸長(緊張)するとき、走行クローラ49の過度の緊張を弾性ストッパ体74にて阻止でき、テンションバネ72と弾性ストッパ体74をサスペンションとして兼用でき、オペレータの乗り心地などを向上できる。
図2〜図8に示す如く、前記トラックフレーム37を、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42に伸縮可能に分割形成し、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42の伸長動作を弾性ストッパ体74にて規制している。したがって、前記各トラックフレーム41,42の直線運動にて走行クローラ47の緊張力を変更でき、前記テンションバネ72または弾性ストッパ体74の構造を簡略化できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2にフロントアーム39を介して前トラックフレーム41を連結させ、前記走行機体2にリヤアーム40を介して後トラックフレーム42を連結させ、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸縮可能に連結している。したがって、車体自重にて前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸張させることができ、走行クローラ49を適正緊張力にて支持でき、走行クローラ49の走破性を容易に向上できる。また、走行機体2が前後に傾動しても、トラックフレーム37(前走行クローラ49の接地面)の前後傾動を抑制でき、操縦座席8に搭乗したオペレータの良好な乗り心地を維持できる。
図2〜図8に示す如く、前記テンションバネ72が収納されるバネボックスとしての外筒体65の上面側を斜面に形成している。したがって、圃場作業などで外筒体65の上面側に泥などが溜まるのを低減でき、付着泥の乾燥固結などが原因で発生するテンションバネ72の動作不良を防止でき、メンテナンス作業性などを向上できる。
図1〜図8、図11に示す如く、エンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の後部下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に装着する走行クローラ49とを備える作業車両において、前記トラックフレーム37を、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42に分割形成し、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸縮可能に連結している。したがって、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸長させて、走行クローラ49を緊張支持できる。例えば、車体自重などを利用して、走行クローラ49を緊張支持でき、走行クローラ49の緊張力を維持するためのテンション調節機構44を小型簡略化できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2に前記トラックフレーム37を支持させるフロントアーム39とリヤアーム40を備え、前トラックフレーム41に前記フロントアーム39を連結させ、後トラックフレーム42に前記リヤアーム40を連結させている。したがって、前記走行クローラ49を安定した姿勢で支持でき、圃場での走破性を向上できる。
図2〜図8に示す如く、前トラックフレーム41の後端側に後トラックフレーム42の前端側をスライド可能に被嵌させ、前記前トラックフレーム41と後トラックフレーム42の間に、テンションロッドとしてのスライド筒体69とテンションバネ72を配置している。したがって、車体自重などを利用して前記走行クローラ49を緊張でき、前記テンションバネ72などのテンション調節機構44を小型簡略化できる。前記テンションバネ72をサスペンションとして兼用でき、オペレータの乗り心地を向上できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2の後車軸ケース34にリヤアーム40を回動可能に配置すると共に、前記走行機体2とトラックフレーム37間に、前記フロントアーム39とリヤアーム40を、側面視ハの字状に配置している。したがって、前記フロントアーム39に弾圧させるバネ体などを不要にでき、前記テンションバネ72の負荷を容易に低減でき、車体自重を利用して前記走行クローラ49のテンションを適正に維持できる。
図1〜図8、図11に示す如く、エンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の後部下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に装着する走行クローラ49とを備える作業車両において、走行機体2に左右一対のトラックフレーム37を支持させる左右一対のフロントアーム39と左右一対のリヤアーム40を備え、左右一対の走行クローラ49を独立懸架するように構成している。したがって、走行機体2に左右一対の走行クローラ49を装着する組立作業のとき、走行クローラ49が装着可能な状態に左右トラックフレーム37のユニット体を予め組立てた後、走行機体2にフロントアーム39とリヤアーム40を介して左右トラックフレーム37のユニット体を連結できる。前記走行クローラ49の組立作業を簡略化できる。
図2〜図8、図11に示す如く、前記ミッションケース17に左右の後車軸ケース34を介して左右の後車軸35を配設させる構造であって、前記左右の後車軸35回りに回転可能に左右リヤアーム40を配置している。したがって、前記走行クローラ49の接地圧変化に対応させて後車軸35回りに前記トラックフレーム37を回動でき、圃場作業などにおける湿田走破性または急停止機能を向上できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2とフロントアーム39の連結部よりも、前記トラックフレーム37とフロントアーム39の連結部を前記走行クローラ49の前部寄りに配置している。したがって、車体自重にて、前記走行機体2とフロントアーム39の連結部(上端枢着軸60)を支点にして、前記トラックフレーム37とフロントアーム39の連結部(下端枢着軸61)が前方上方に移動して、前記走行クローラ49を緊張できる。前記走行クローラ49のテンション調節機構44を小型簡略化できる。
図2〜図8に示す如く、前記トラックフレーム37を前トラックフレーム41と後トラックフレーム42に分割形成し、走行機体2にフロントアーム39を介して前トラックフレーム41を連結させ、走行機体2にリヤアーム40を介して後トラックフレーム42を連結させ、前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸縮可能に連結している。したがって、車体自重にて前トラックフレーム41と後トラックフレーム42を伸張させることができ、走行クローラ49を適正緊張力にて支持でき、走行クローラ49の走破性を容易に向上できる。また、前記走行機体2が前後に傾動しても、トラックフレーム37(走行クローラ49の接地面)の前後傾動を抑制でき、操縦座席8に搭乗したオペレータの良好な乗り心地を維持できる。
図1〜図8、図11に示す如く、エンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の後部下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に装着する走行クローラ49とを備える作業車両において、トラックフレーム37の後端側に走行クローラ49を支持するイコライザ転輪50を備える構造であって、イコライザ転輪50に支持される走行クローラ49の後退角度が、走行車輪の外径軌跡に近似するように構成している。したがって、走行クローラ49が沈下しやすい湿田または悪路での後進走破性を簡単に確保でき、圃場の枕時での方向転換作業性などを容易に向上できる。
図2〜図8、図11に示す如く、前記走行クローラ49を駆動する後車軸35及び駆動スプロケット(駆動輪体36)を備える構造であって、後車軸35の軸芯線上に軸支するリヤアーム40を介して前記走行機体2にトラックフレーム37の後端側を連結している
。したがって、走行クローラ49の前上がり沈下または後上がり沈下などに対して、後車軸35回りにトラックフレーム37が回動すると共に、前記イコライザ転輪50が変位して、前記走行クローラ49の後退角度を適正に維持できる。
図2〜図8に示す如く、伸縮可能な前トラックフレーム41と後トラックフレーム42にて前記トラックフレーム37を形成している。したがって、前トラックフレーム41の前後動にて前記走行クローラ49のテンションを適正に維持できる。例えば、車体自重などを利用して、前記走行クローラ49を緊張支持できる一方、走行路面の凹凸などに対する前記走行クローラ49の追従性を向上できる。
図2〜図8に示す如く、前記走行機体2と前トラックフレーム41または後トラックフレーム42の間に、フロントアーム39とリヤアーム40を、側面視ハの字状に配置している。したがって、前記フロントアーム39に弾圧させるバネ体などを不要にでき、車体自重を利用して前記走行クローラ49のテンションを維持できる。
次いで、図6、図9、図10を参照して、トラックフレーム37に配置する転輪50の支持構造を説明する。図6、図9、図10に示す如く、トラックフレーム17の下面に支点軸52を介して支持されたイコライザ部材51の前後端部に支持筒体81を固着する。支持筒体81に一対のベヤリング軸受82を介してローラ軸体83を回転自在に軸支する。支持筒体81の左右の開口から左右外側方に向けてローラ軸体83の両端側を突出させる。ローラ軸体83の両端部に締結ナット84にて左右一対の転輪50を固着する。ローラ支持筒体111の左右の開口部のうち、ベヤリング軸受82の外側にゴムシール85を設ける。なお、内部に多量の潤滑剤が保持されたボールベアリングにてベヤリング軸受82を形成し、潤滑グリースの充填を不要にしている。
図10に示す如く、転輪50のボス部50a外周側のうち、支持筒体81の左右開口に内挿させるボス部50a外周側にゴムシール85とシール押え体86を被嵌させる。ローラ軸体83の外周側のうち、ベヤリング軸受82側面とボス部50a端部の突合せ部にOリング87を嵌込むと共に、支持筒体81の開口内周面とシール押え体86の外周面の突合せ部にOリング88を嵌込む。支持筒体81の開口端部に抜止めリング89を係止させ、支持筒体81の開口内部にシール押え体86を支持させる。なお、硬いステンレス鉄合金製のパイプを切削加工して、支持筒体81を形成する。シール押え体86は、支持筒体81よりも柔らかい材料(アルミニューム合金、またはプラスチック、または鋳鉄)を成型加工して形成する。鋳造加工にて形成する。鋳鉄製の転輪50に比べて軟質の材料にてベアリング抜止め体としてのシール押え体86を形成する。
また、図10に示す如く、転輪50のボス部50a外周面のうち、シール押え体86の内孔面に対向するボス部50a外周面にラビリンス輪溝50bを形成し、ラビリンス輪溝50bにバネ鋼製の複数枚の薄型ラビリンスリング90を嵌め込み、シール押え体86の内孔面にラビリンスリング90の外周面側を摺接させるものであり、トラックフレーム37の軸受筒としての支持筒体81にベアリング軸受82を介して支軸(ローラ軸体83)を回転可能に軸支して、ローラ軸体83の端部に転輪50を締結固定させると共に、支持筒体81の内周側にベアリング抜止め体であるシール押え体86を内挿させ、シール押え体86の軸孔面にラビリンスリング90を摺接させる。ラビリンスリング90は、ラビリンス輪溝50bの中で最小のラジアル・アキシャル方向の隙間をもって取付けるものであり、ラビリンスリング90にて泥水の侵入などを抑制し、ゴムシール85の損傷を防止する。
図1、図6、図9、図10に示す如く、エンジン5を搭載する走行機体2と、走行機体2の後部下側に設けるトラックフレーム37と、トラックフレーム37に転輪50を介し
て装着する走行クローラ49とを備える作業車両において、前記転輪50のボス部50a外周にラビリンス輪溝50bを形成し、ラビリンス輪溝50bにラビリンスリング90を嵌込むように構成している。したがって、前記転輪50のベアリング軸受82部にグリ−スを入れる必要がなく、前記グリ−スが漏れ出るなどの不具合をなくすことができると共に、前記グリ−スの補充などのメンテナンス作業を簡略化できる。
図6、図9、図10に示す如く、トラックフレーム37の軸受筒(支持筒体81)にベアリング軸受82を介して支軸としてのローラ軸体83を回転可能に軸支して、ローラ軸体83の端部に転輪50を締結固定させる構造であって、支持筒体81(軸受筒)の内周側にベアリング抜止め体としてのシール押え体86を内挿させ、シール押え体86の軸孔面にラビリンスリング90を摺接させるように構成している。したがって、ベアリング軸受82構造を簡略化できるものでありながら、ラビリンスリング90の防水・防泥機能を容易に向上できる。
図6、図9、図10に示す如く、転輪50を鋳造加工にて形成する構造であって、前記転輪50に比べて軟質の材料にてシール押え体86を形成している。したがって、アルミダイキャストまたは合成樹脂などにてシール押え体86を形成でき、シール押え体86の錆び止め等を不要にできる。
2 走行機体
5 ディーゼルエンジン
35 後車軸
37 トラックフレーム
39 フロントアーム
40 リヤアーム
41 前トラックフレーム
42 後トラックフレーム
44 テンション調節機構
49 走行クローラ
50 転輪
53 支点受けブラケット
71 バネ受けブラケット体
72 テンションバネ

Claims (4)

  1. エンジンを搭載する走行機体と、前記走行機体の下側に設けるトラックフレームと、前記トラックフレームに装着する走行クローラとを備える作業車両において、
    前記トラックフレームを前トラックフレームと後トラックフレームに分割形成し、前トラックフレームの後端側に後トラックフレームの前端側をスライド可能に連結させると共に、前トラックフレームの前端側に前従動輪体と前転輪を配置し、後トラックフレームの後端側に後従動輪体と後転輪を配置したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記走行機体の車軸を中心に後トラックフレームと後従動輪体と後転輪を回動可能に支持するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記走行機体にフロントアームを介して前トラックフレームを連結すると共に、前記フロントアームが回動して、前トラックフレームと前従動輪体と前転輪が前後方向に移動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  4. 前記走行機体にリヤアームを介して後トラックフレームを連結する構造であって、後トラックフレームに支点受けブラケットを介して前記リヤアームを連結させ、前記支点受けブラケットに後転輪を取付ける一方、前トラックフレームにバネ受けブラケット体を設け、前トラックフレームと後トラックフレーム間に前記バネ受けブラケット体を介して前記走行クローラ用のテンション調節機構のテンションバネを配置し、前記バネ受けブラケット体に前転輪を取付けたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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