JPH09193431A - カラーサーマルプリント方法及び装置 - Google Patents

カラーサーマルプリント方法及び装置

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JPH09193431A
JPH09193431A JP8270089A JP27008996A JPH09193431A JP H09193431 A JPH09193431 A JP H09193431A JP 8270089 A JP8270089 A JP 8270089A JP 27008996 A JP27008996 A JP 27008996A JP H09193431 A JPH09193431 A JP H09193431A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材料の搬送負荷変動に起因するスジ状の
濃度むら,色むらや、色ずれ等の発生を簡単な構成で防
止する。 【解決手段】 帯状の記録材料10の通過域に沿って、
イエロー,マゼンタ,シアンの各プリントステージ17
〜19を順に構成する。これらプリントステージ17〜
19の間の記録材料10にたるみ41,42を持たせた
状態で各色を記録し、1回の移動でフルカラー画像を記
録する。記録材料10の先端が各プリントステージ17
〜19を通過する際に、各プリントステージ17〜19
における記録材料10の搬送速度をVy>Vm>Vcに
する。この速度差により各プリントステージ17〜19
の間に所定量のたるみ41,42を形成する。これらた
るみ41,42により、各サーマルヘッド14〜16の
挙動に基づく搬送負荷変動が隣のプリントステージに伝
達されることがなくなる。記録材料の先端部近くにフル
カラー画像を記録する場合でも、たるみ41,42が確
実に形成されるので、スジ状の濃度むら等の発生がな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のサーマルヘ
ッドを用いて、記録材料の1回通しでフルカラー画像を
記録するカラーサーマルプリント方法及び装置に関し、
更に詳しくは記録材料の搬送負荷変動に起因するスジ状
の濃度ムラ等の発生を防止するカラーサーマルプリント
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーサーマルプリント方法、例えばカ
ラー感熱プリント方法では、加熱によって発色するカラ
ー感熱記録材料が用いられ、サーマルヘッドとカラー感
熱記録材料とを相対移動しながら、サーマルヘッドでカ
ラー感熱記録材料を押圧・加熱してフルカラー画像を記
録する。このカラー感熱記録材料は、少なくともシアン
感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層
がベース上に順次層設されている。各感熱発色層を選択
的に発色させるために、各感熱発色層は熱感度が異なっ
ており、最下層にあるシアン感熱発色層の熱感度が最も
低く、最上層にあるイエロー加熱発色層の熱感度が最も
高い。また、次の感熱発色層を記録する際に、その上に
ある記録済みの感熱発色層が再度記録されないように、
この記録済みの感熱発色層に特有な電磁線を照射して定
着する。
【0003】また、高速プリントを行うために、記録材
料の通過域中に3個のサーマルヘッドを配置し、記録材
料を上流側から下流側へ1回通す間に、各サーマルヘッ
ドによるプリントステージでイエロー画像,マゼンタ画
像,シアン画像を順次記録して、フルカラー画像を形成
する1パス3ヘッドタイプのサーマルプリント方法が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この1パス3ヘッドタ
イプのサーマルプリント方法では、例えば、各プリント
ステージのキャプスタンを駆動するパルスモータのパル
スレートを同一にして同じ速度で記録材料を送るように
している。このように同じ速度に設定しても、ロール状
の記録材料を用い連続プリントを行う場合、キャプスタ
ン径のばらつきやサーマルヘッドの挙動に基づいて、搬
送負荷が変動する。前記サーマルヘッドの挙動としては
記録材料がサーマルヘッドの発熱素子アレイに圧着又は
退避する機械的なものと、印画率が異なることによる発
熱素子アレイの発熱量の相違による熱的なものとがあ
る。熱的挙動は発熱素子アレイと記録材料との間の摩擦
係数を変動させるため、機械的挙動と同じように、搬送
負荷変動となって現れる。この搬送負荷変動によって、
各色の記録の際に記録材料の搬送速度が僅かずつ変化し
て、結果的に各色のプリントステージ間で記録材料が引
っ張られたり弛んだりする。記録材料が引っ張られる
と、スジ状の濃度むら,色むらや、色ずれ(レジストレ
ーションエラー)等が発生し、印画品質を低下させてし
まうという問題がある。また、過度のたるみの発生はジ
ャムの原因になる。
【0005】上記の搬送速度変動に伴う濃度むらや色ず
れ等を抑える方法として、搬送速度の僅かな変動を検出
して、これを無くすように各プリントステージにおける
搬送速度を一定に制御することが考えられる。しかしな
がら、帯状の記録材料のように連続したものの搬送速度
の僅かな変動を検出する場合には、レーザーを利用した
変位計等の高精度なものを用いる必要がある。したがっ
て、高価なシステムとなってしまうので、カラーサーマ
ルプリンタにこのようなレーザー変位計等の高価なシス
テムを用いることは現実的ではない。
【0006】また、プリントを高速で行うためには各サ
ーマルヘッド間の距離は短い方が好ましいが、この場合
には記録材料の剛性のため記録材料は弛むことがなく次
のプリントステージに送られる。したがって、次のプリ
ントステージで記録材料がニップされて搬送されると、
隣接するプリントステージ間で記録材料はたるみの無い
張った状態になる。この状態で各プリントステージでプ
リントが順に開始されると、上述したようにサーマルヘ
ッドの挙動による搬送負荷変動の相互影響によって、ス
ジ状の濃度むらや色ずれ等が発生し、プリント品質を低
下させてしまうという問題がある。このような問題は感
熱式のカラーサーマルプリンタの他に、昇華型や溶融型
の転写式カラーサーマルプリンタでも発生する。
【0007】本発明は、カラーサーマルプリンタにおけ
る記録材料の搬送負荷変動に起因する濃度むらや色む
ら,色ずれ等の発生を簡単な構成で防止するようにした
カラーサーマルプリント方法及び装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカラーサーマルプリント方法は、各
プリントステージに記録材料の先端を通過させる際に、
上流側プリントステージの搬送速度よりも下流側プリン
トステージの搬送速度を低くして、各プリントステージ
の間にたるみを形成し、このたるみを持たせた状態で各
プリントステージで各色を記録するようにしたものであ
る。また、請求項2記載のカラーサーマルプリント方法
は、記録材料の先端から記録開始位置までの余白部を搬
送する際に前記たるみを所定量形成し、たるみを形成し
た後は、下流側プリントステージの搬送速度を上流側プ
リントステージの搬送速度と同じにするようにしたもの
である。また、請求項3記載のカラーサーマルプリント
方法は、たるみが一定量に達した後は、下流側プリント
ステージのサーマルヘッドを各フルカラー画像の間の余
白部が通過する際に、下流側プリントステージにおける
記録材料搬送速度を上流側プリントステージにおける記
録材料搬送速度と同じにするようにしたものである。ま
た、請求項4記載のカラーサーマルプリント方法は、各
プリントステージに記録材料の先端を通過させる際に、
下流側プリントステージで記録材料の先端をニップした
後に所定時間経過した後に記録材料の搬送を開始して、
各プリントステージの間に所定量のたるみを形成し、こ
のたるみを持たせた状態で各プリントステージで各色を
記録するものである。
【0009】また、請求項5記載のカラーサーマルプリ
ント方法は、給紙機構と第1のプリントステージとの間
の記録材料にたるみを形成し、このたるみを一定範囲に
維持した状態で各プリントステージで各色を記録するよ
うにしたものである。また、請求項6記載のカラーサー
マルプリント方法は、第3のプリントステージと前記排
紙機構との間の記録材料にたるみを形成し、このたるみ
を一定範囲に維持した状態で各プリントステージで各色
を記録するようにしたものである。また、請求項7記載
のカラーサーマルプリント方法は、前記第1及び第2の
プリントステージの間、第2及び第3のプリントステー
ジの間の各記録材料に、たるみを形成し、これらのたる
みを一定範囲に維持した状態で各プリントステージで各
色を記録するようにしたものである。また、請求項8記
載のカラーサーマルプリント装置は、給紙機構及び第1
のプリントステージの間、第1〜第3の各プリントステ
ージの間、第3のプリントステージ及び前記排紙機構の
間の各記録材料に、たるみを形成し、これらのたるみを
一定範囲に維持した状態で各プリントステージで各色を
記録するようにしたものである。
【0010】また、請求項9記載のカラーサーマルプリ
ント方法は、各プリントステージの間の記録材料にたる
みを持たせた状態で各色を記録し、このたるみ量をたる
み量センサで検出し、第2のプリントステージの記録材
料搬送部を基準搬送速度で送るとともに、他の2つのプ
リントステージの記録材料搬送部を、第2のプリントス
テージとの間のたるみ量が一定になるように、前記たる
み量センセのたるみ量検出信号に基づき速度制御したも
のである。また、請求項10記載のカラーサーマルプリ
ント方法は、前記たるみの量をたるみ量センサで検出
し、前記第2のプリントステージの記録材料搬送部を基
準搬送速度で送るとともに、他の2つのプリントステー
ジの記録材料搬送部を、第2のプリントステージとの間
のたるみ量が一定になるように前記たるみ量センサのた
るみ量検出信号に基づき速度制御するようにしたもので
ある。また、請求項11記載のカラーサーマルプリント
方法は、請求項7記載のものにおいて、第1及び第2の
プリントステージの間、及び第2及び第3のプリントス
テージの間のたるみの量をたるみ量センサで検出し、第
2のプリントステージの記録材料搬送部を基準搬送速度
で送るとともに、他の2つのプリントステージの記録材
料搬送部を、第2のプリントステージとの間のたるみ量
が一定になるように前記たるみ量センサのたるみ量検出
信号に基づき速度制御したものである。また、請求項1
2記載のカラーサーマルプリント方法は、前記たるみ量
センサをマイクロ変位計から構成し、マイクロ変位計は
投光部及び受光部を備え、記録材料のたるみ部分とマイ
クロ変位計との距離相当値を検出するようにしたもので
ある。
【0011】また、請求項13記載のカラーサーマルプ
リント装置は、第1及び第2のプリントステージの間の
記録材料のたるみ量を検出する第1のたるみ量センサ
と、第2及び第3のプリントステージの間の記録材料の
たるみ量を検出する第2のたるみ量センサと、第2のプ
リントステージにおける記録材料搬送部の搬送速度を基
準搬送速度として一定にし、第1のたるみ量センサのた
るみ量検出信号に基づきこのたるみ量が一定になるよう
に第1のプリントステージにおける記録材料搬送部の搬
送速度を制御するとともに、第2のたるみ量センサのた
るみ量検出信号に基づきこのたるみ量が一定になるよう
に第3のプリントステージにおける記録材料搬送部の搬
送速度を制御するコントローラとを備えたものである。
また、請求項14記載のカラーサーマルプリント装置で
は、前記各プリントステージに記録材料の先端部を通過
させる際に、上流側プリントステージの搬送速度よりも
下流側プリントステージの搬送速度を低くして、各プリ
ントステージの間にたるみを形成するように、前記コン
トローラを構成したものである。また、請求項15記載
のカラーサーマルプリント装置では、各プリントステー
ジに記録材料の先端を通過させる際に、下流側プリント
ステージで記録材料の先端をニップして所定時間経過し
た後に下流側プリントステージにおける記録材料の搬送
を開始して、各プリントステージの間に所定量のたるみ
を形成するように、前記コントローラを構成したもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、直線移動型のカラー感熱
プリンタを示すものである。カラー感熱記録材料10の
通過域(パス)に沿って、3個のプラテンローラ11,
12,13が適切な間隔で回転自在に配置されている。
各プラテンローラ11〜13には、イエロー用サーマル
ヘッド14,マゼンタ用サーマルヘッド15,シアン用
サーマルヘッド16が対向して配置されており、これら
によりパスに沿ってイエロープリントステージ17,マ
ゼンタプリントステージ18,シアンプリントステージ
19が形成される。各プラテンローラ11〜13は、ロ
ーラシフト機構20により各サーマルヘッド14〜16
の発熱素子アレイ14a〜16aに圧着する圧着位置
と、離れた退避位置とに選択的にセットされる。給紙機
構21はロール状に巻き取られた記録材料10を引き出
して、イエロープリントステージ17に記録材料10を
送り出す。
【0013】各プリントステージ17〜19には、記録
材料の搬送部22,23,24と、各サーマルヘッド1
4〜16を駆動して記録材料10に各色画像を記録する
記録部25,26,27とが設けられており、これらは
システムコントローラ28により制御される。また、イ
エロープリントステージ17とマゼンタプリントステー
ジ18との間にはイエロー定着器29が、マゼンタプリ
ントステージ18とシアンプリントステージ19との間
にはマゼンタ定着器30がそれぞれ配置されている。各
プリントステージ17〜19では各色の画像が1ライン
ずつ記録される。イエロー記録の後はイエロー定着器2
9によりイエロー感熱記録層が光定着される。また、マ
ゼンタ記録の後はマゼンタ定着器30によりマゼンタ感
熱記録層が光定着される。このように、イエロー,マゼ
ンタ,シアンの各画像が同一記録エリアに記録され、フ
ルカラー画像が得られる。このフルカラー画像は位置決
めマークの検出信号に基づき各画像の間の余白部で図示
しないカッタにより各コマ毎に切り離され、排出トレイ
に排出される。
【0014】イエロー搬送部22は、イエロー用サーマ
ルヘッド14に対し記録材料送り方向上流側に順に配置
された補助ローラ対31,先端センサ32,マークセン
サ33と、イエロー用サーマルヘッド14に対しその下
流側に配置された搬送ローラ対34とから構成されてい
る。各ローラ対31,34の下側ローラは駆動ローラ3
1a,34aとされており、パルスモータ35で回転さ
れるようになっている。また、各ローラ対31,34の
上側ローラ31b,34bはローラシフト機構36,3
7によってニップ位置とニップ解除位置との間で選択的
にセットされるようになっている。また、補助ローラ対
31のニップ圧力は搬送ローラ対34のニップ圧力より
も小さく設定されており、搬送ローラ対34による搬送
が主となるようにされている。他のマゼンタ搬送部2
3,シアン搬送部24も同様に構成されており、同一構
成部材には同一符号が付してある。
【0015】各搬送部22〜24のパルスモータ35は
各モータ制御部45,46,47により回転制御され
る。イエロー用モータ制御部45はモータコントローラ
とドライバとから構成されている。モータコントローラ
は標準パルスレートによる駆動パルス数を発生し、ドラ
イバを介してパルスモータ35を定速回転する。マゼン
タ用モータ制御部46は、図2に示すように、たるみ量
コントローラ50,ドライバ52から構成されており、
後に詳しく説明するように、記録材料10の先端が通過
する際に所定長さのたるみ41を形成するように、パル
スモータ35のパルスレートを標準のものよりも低く設
定するとともに、所定長さのたるみ41が形成された後
はパルスレートを標準のものに変更した後にたるみ量セ
ンサ43からの信号に基づきたるみ41を一定に保つよ
うにパルスレートを変更する。シアン用モータ制御部4
7もマゼンタ用モータ制御部46と同じに構成されてい
る。
【0016】たるみ量コントローラ50のアンプ56
は、たるみ量センサ43からの距離検出信号を次のA/
D変換器57に適した電圧レベルまで増幅する。A/D
変換器57はこの増幅した信号をデジタル化した後、演
算処理回路58に送る。演算処理回路58では、平均値
操作と非直線性の補正を行った後に一定の換算を行い距
離dmを算出し、このdmと基準たるみ量を示す基準値
d1との大小の比較を行い、この比較結果に応じてたる
み量LSmを一定に保持するパルスレート設定値を算出
して、これをプログラマブルインターバルタイマ59に
送る。ブログラマブルインターバルタイマ59は、パル
スレート設定値になるまで基準クロックをカウントアッ
プし、設定値になったら出力値(パルスモータ駆動パル
ス)を反転する。反転したら、また「0」からカウント
アップする。以下、これらを繰り返すことにより、デュ
ーティ比50%のパルスモータ駆動パルスを作成する。
【0017】例えば、図2に示すように、たるみ41の
たるみ量LSmが増加して、距離dmが基準値d1より
も小さい場合には、演算処理回路58は標準パルスレー
トよりもパルスレートを増やした設定値をプログラマブ
ルインターバルタイマ59に出力する。これにより、マ
ゼンタ搬送部23の搬送ローラ対34の搬送速度Vmが
速くなるので、たるみ量LSmは少なくなり、一定範囲
の基準たるみ量になる。また、たるみ量LSmが減少す
る場合には上記と逆の作用となり、搬送ローラ対34の
搬送速度Vmが低くなるのでたるみ量LSmが増えて一
定範囲の基準たるみ量にされる。
【0018】図1に示すように、前記先端センサ32は
記録材料10の先端を検出し、これをシステムコントロ
ーラ28に送る。マークセンサ33は、記録材料10の
裏面に所定ピッチで印刷されたマークを検出し、これを
システムコントローラ28に送る。なお、マークは予め
印刷する他に、内蔵させたマークプリンタで記録を開始
する直前にプリントしてもよい。システムコントローラ
28は、先端センサ32からの先端検出信号とイエロー
搬送部22のパルスモータ35の駆動パルス数とに基づ
き記録材料10の先端位置をトラッキング(追跡)し、
このトラッキング結果に基づき各ローラ対31,34を
先端が通過したのち、各ローラ対31,34を順にニッ
プ状態にする。また、システムコントローラ28は、マ
ークセンサ33からのマーク検出信号とパルスモータ3
5の駆動パルス数とに基づき記録材料10の記録開始位
置や、サーマルヘッドへの記録材料10の圧着開始位置
を特定し、これに基づきイエロー記録部25及びローラ
シフト機構20を制御する。
【0019】各プリントステージ17〜19の間には、
記録材料10に一定量のたるみ41,42が形成され
る。たるみ41は、記録材料10の先端を各プリントス
テージ17〜19へ通過させる際に、上流側のイエロー
搬送部22の搬送速度Vyよりも、下流側のマゼンタ搬
送部23の搬送速度Vmを低く設定する(Vy>Vm)
ことにより形成される。同様にして、たるみ42もマゼ
ンタ搬送部23の搬送速度Vmよりもシアン搬送部24
の搬送速度Vcを低く設定する(Vm>Vc)ことによ
り形成される。
【0020】これらたるみ41,42のたるみ量LS
m,LScは、たるみ量センサ43,44で測定され
る。たるみ量センサ43,44は各たるみ41,42の
中央部の下方に配置されており、マイクロ変位計から構
成されている。たるみ量センサ43,44はセンサ本体
からたるみ41,42の中央部の最大たるみ部分までの
距離dm,dcを測定することで、たるみ量LSm,L
Scの変動を検出する。図2に示すように、たるみ量セ
ンサ43からの距離データはマゼンタ用モータ制御部4
6のたるみ量コントローラ50に送られる。たるみ量コ
ントローラ50は前述したように、たるみ量センサ43
からの距離データに基づきたるみ量LSmを一定にする
ように、パルスモータ35のパルスレートを変更する。
【0021】以下、本実施形態の作用を説明する。図3
は、記録材料10の先端を送る際に、各プリントステー
ジ17〜19間に一定量のたるみ41,42を形成する
処理手順を示すフローチャートである。先ず、ローラシ
フト機構36,37が作動して各ローラ対31,34の
ニップを解除するとともに、各定着器29,30の紫外
線ランプが点灯される。また、プラテンローラ11〜1
3のローラシフト機構が作動して、プラテンローラ11
〜13をニップ解除位置にする。次に、給紙機構21が
作動して、記録材料10の先端をイエロープリントステ
ージ17側に送り出す。また、モータ制御部45により
イエロープリントステージ17のパルスモータ35が標
準パルスレートで駆動され、各ローラ対31,34にお
ける駆動ローラ31a,34aが周速度(搬送速度)V
yで回転する。次に、先端センサ32の先端検出信号に
基づき記録材料10の先端位置が特定され、記録材料1
0が各ローラ対31,34を通過した後に、各ローラ対
31,34がニップ状態にされる。また、マークセンサ
33からのマーク検出信号に基づきサーマルヘッドの圧
着開始位置や記録開始位置等が特定され、イエロー画像
が1ラインずつ感熱記録される。
【0022】次に、マゼンタ搬送部23のパルスモータ
35が前記標準パルスレートよりも低いパルスレートで
駆動され、マゼンタ搬送部23の各ローラ対31,34
における駆動ローラ31a,34aが周速度(搬送速
度)Vm(Vm<Vy)で回転する。次に、先端センサ
32の先端検出信号に基づき記録材料10が各ローラ対
31,34を通過した後に、これらが順にニップ状態に
される。また、マークセンサ33からのマーク検出信号
に基づき記録開始位置等が特定され、マゼンタ画像が1
ラインずつ感熱記録される。同様にして、シアンプリン
トステージ19も周速度(搬送速度)Vc(Vc<V
m)で記録材料10が搬送され、シアン画像が感熱記録
される。このようにして、フルカラー画像が記録され、
このフルカラー画像はカッタにより各コマ毎に切り離さ
れ、排出トレイに排出される。
【0023】各プリントステージ17〜19の搬送速度
差によって、各プリントステージ17,18の間、及び
18,19の間にたるみ41,42が形成される。本実
施形態では、1フレーム分の画像記録のための記録材料
搬送量で基準たるみ量を示す距離d1になるように、各
パルスレートが設定されている。したがって、図4に示
すように、マゼンタプリントステージ18で1フレーム
分のマゼンタ画像の記録が終了した後にたるみ41は所
定のたるみ量を示す距離dm(=d1)になるため、た
るみ量LSmが基準たるみ量を越えると、マゼンタ搬送
部23のパルスモータ35が低パルスレートから標準パ
ルスレートに変更され、マゼンタプリントステージ17
における搬送速度VmがVyと同じにされる。また、同
様にして一定量のたるみ42が形成された(dc=d
1)後は、シアンプリントステージ18における搬送速
度VcがVyと同じにされる。このように1フレーム分
の記録を終了した直後に搬送速度を標準の速度に変更す
るため、印画に悪影響を与えることがない。なお、図4
では1フレーム分のプリントが終了する前に所定のたる
み量となった場合に速度変更をすることのないように、
1フレーム分のプリント処理が終わったか否かを判定
し、1フレーム分のプリントが終了した後に確実に速度
を変更するようにしている。なお、本実施形態では、記
録材料の1フレーム分の送り量で基準たるみ量を形成す
るようにしたが、これに代えて複数個のフレーム分の送
り量で基準たるみ量を形成してもよい。
【0024】前記たるみ41,42を一定量に保持する
制御は次のようにして行われる。図2に示すように、ま
ず、たるみ量センサ43からの距離検出信号はアンプ5
6により次のA/D変換器57に適した電圧レベルまで
増幅され、これがA/D変換器57でデジタル化された
後、演算処理回路58に送られる。演算処理回路58で
は、平均値操作と非直線性の補正を行った後に一定の換
算を行い、たるみ量LSmを基準たるみ量にするための
パルスレート設定データを求め、これをプログラマブル
インターバルタイマ59にロード値として出力する。な
お、たるみ量LSmを一定に維持するためのパルスレー
トの変更は、各記録フレームの間の余白部を送るときに
行うことが好ましく、この場合には印画に悪影響を与え
ることが少ない。
【0025】プログラマブルインターバルタイマ59は
このロード値に基づきモータ駆動パルスを、例えばカラ
ー感熱記録材料10のたるみ量LSmが増加している場
合には定常のパルスレートより増やして出力する。これ
により、マゼンタプリントステージ18のキャプスタン
34aで送られるカラー感熱記録材料10の単位時間当
たりの搬送量が一時的に増えるので、たるみ量LSmは
少なくなり、基準たるみ量になる。また、たるみ量LS
mが減少する場合には上記と逆の作用となり、マゼンタ
プリントステージ18における記録材料搬送速度が下げ
られ、たるみ量LSmが増えて基準たるみ量にされる。
ブログラマブルインターバルタイマ59は、パルスレー
ト設定値になるまで基準クロックをカウントアップし、
設定値になったら出力値(パルスモータ駆動パルス)を
反転する。反転したら、また「0」からカウントアップ
する。以下、これらを繰り返すことにより、デューティ
比50%のパルスモータ駆動パルスを作成する。また、
マゼンタプリントステージ18とシアンプリントステー
ジ19との間のたるみ42のたるみ量を一定に維持する
処理も上記同様の作用になる。この場合には、基準とす
るイエロー搬送部22よりも2つ隣のシアン搬送部24
では、第1のたるみ41のたるみ量の変動分と第2のた
るみ42のたるみ量変動分とを加算し、この加算した変
動分に基づきそのパルスレートを制御して、イエロー搬
送部22と同じ搬送速度になるようにシアン搬送部の速
度制御を行う。
【0026】なお、上記実施形態では、記録材料10の
先端を送る際に、各搬送部22〜24のパルスモータ3
5のパルスレートを変更して、各プリントステージ17
〜19における記録材料搬送速度をVy>Vm>Vcに
なるようにして、これらの間の速度差で各プリントステ
ージ間にたるみ41,42を形成するようにしたが、こ
の他に、図5に示すように、下流側のプリントステージ
において、下流側の搬送速度を一時的に「0」としても
よく、この場合には記録材料10の先端がマゼンタプリ
ントステージ18の直前で停止され、マゼンタ搬送部2
2の記録材料10の搬送開始が遅らせられる。同様にし
てマゼンタプリントステージ18,シアンプリントステ
ージ19の間にもたるみ42が形成される。また、上記
実施例では1フレーム分の記録を終了した後の余白部分
の送りの際にパルスレートを変更するようにしたが、こ
れは所定量のたわみが形成された時点でパルスレートを
変更するようにしてもよい。
【0027】また、上記実施形態では上流にあるイエロ
ープリントステージ17の搬送部22を基準にして、他
のマゼンタ及びシアンプリントステージ18,19の搬
送部23,24の搬送速度を変化させるようにしたが、
この他に、マゼンタプリントステージ18の搬送部23
を基準にして、残りのイエロー及びシアン搬送部22,
24の搬送速度を変化させてもよい。この場合には、た
るみ量センサ43の出力は、イエロー用モータ制御回路
45に接続され、イエロープリントステージ17におい
てパルスモータ35の速度制御を行い、第1のたるみ4
1が一定になるようにする。更には、シアンプリントス
テージ19の搬送部24を基準にして残りの搬送部2
2,23の搬送速度を変化させてもよい。
【0028】次に、図6に示すように、イエロープリン
トステージ17と給紙機構62との間、及びシアンプリ
ントステージ19と排紙機構63との間にも、たるみ6
4,65を設けた実施形態について説明する。各プリン
トステージ17〜19の構成は上記実施形態と同じに構
成されており、同一部材には同一符号が付してある。
【0029】給紙機構62は給紙ローラ対66を備えて
おり、ロール状に巻き取られた記録材料10を引き出し
て、これをイエロープリントステージ17に送り出す。
給紙ローラ対66の下側ローラは駆動ローラ66aとさ
れており、パルスモータ67で回転されるようになって
いる。また、上側ローラ66bはローラシフト機構68
によってニップ位置とニップ解除位置との間で選択的に
セットされるようになっている。
【0030】前記パルスモータ67は給紙用モータ制御
部69により回転制御される。図7に示すように、給紙
用モータ制御部69は、たるみ量コントローラ71とド
ライバ52とから構成されている。たるみ量コントロー
ラ71は、図2に示すマゼンタ用モータ制御部46のた
るみ量コントローラ50と同様に構成されており、同一
部材には同一符号が付してある。たるみ量コントローラ
71は、給紙機構62とイエロープリントステージ17
との間に形成されるたるみ64をたるみ量センサ70で
測定し、そのたるみ量信号に基づきパルスレートを変更
して、たるみ量を一定範囲に保持する。たるみ64は、
図8に示すように記録材料10の先端をイエロープリン
トステージ17に送る際に、イエロープリントステージ
17の搬送開始を少し遅らせることにより形成される。
また、搬送開始時期を遅らせる他に、図9,図10に示
すように、給紙機構62の搬送速度Vsとイエロー搬送
部22の搬送速度Vyとに速度差(Vs>Vy)を設け
ることで、たるみ64を形成してもよい。
【0031】たるみを一定範囲に保持する制御は、上記
マゼンタ用モータ制御部46と同様であるが、マゼンタ
用モータ制御部46ではマゼンタプリントステージ18
の下流側にあるたるみ41のたるみ量が一定になるよう
に保持しているのに対し、給紙用モータ制御部69のた
るみ量コントローラ71は給紙機構62の下流側にある
たるみ64のたるみ量を制御するため、制御方向が逆に
なっている点で異なっている。例えば、図7に示すよう
に、たるみ64のたるみ量LSsが増加して、距離ds
が基準値d1よりも小さい場合には、演算処理回路58
は標準パルスレートよりもパルスレートを減らした設定
値をプログラマブルインターバルタイマ59に出力す
る。これにより、給紙ローラ対66の搬送速度Vsが低
くなるので、たるみ量LSsは少なくなり、一定範囲の
基準たるみ量になる。また、たるみ量LSsが減少する
場合には上記と逆の作用となり、給紙ローラ対66の搬
送速度Vsが高くなるのでたるみ量LSsが増えて一定
範囲の基準たるみ量にされる。
【0032】排紙機構63は、搬送部73と、漂白器7
4と、カッタ75と、排紙トレイ76とから構成されて
いる。搬送部73は他の搬送部22,23,24と同様
に、2対の搬送ローラ対31,33と、これら搬送ロー
ラ対31,33を回転するモータ35とから構成されて
おり、同一構成部材には同一符号が付してある。漂白器
74は、マゼンタ定着器30と同じに構成されており、
365nmの近紫外線を記録材料10に照射して漂白す
る。カッタ75は搬送ローラ対31,34の間に配置さ
れており、位置決めマークの検出信号に基づき各画像の
間の余白部で記録材料10を各コマ毎に切り離す。シア
ンプリントステージ19と排紙機構63との間の記録材
料10のたるみ65は、排紙用モータ制御部77によっ
て一定範囲に保持される。排紙用モータ制御部77は、
他のマゼンタ用モータ制御部46,シアン用モータ制御
部47と同じに構成されている。
【0033】図8に、たるみ64,41,42,65の
形成のための処理手順をフローチャートにして示す。な
お、下流側の搬送開始時期を遅らせてたるみを形成する
他に、図9に示すように、下流側の記録材料搬送速度を
上流側のものよりも遅くする(Vs>Vy>Vm>Vc
>Vd)ことで、記録材料10の先端部がこれらを通過
する際に、所定量のたるみを形成するようにしてもよ
い。この場合に、図10に示すように、所定量のたるみ
を形成した後は、このたるみの上流側と下流側の記録材
料搬送速度を同じにした後に、上記のようなたるみ量を
一定にする制御を行う。なお、たるみを一定範囲に維持
するための記録材料搬送速度Vs,Vm,Vc,Vdの
変更が印画に悪影響を与えることがないように、記録材
料搬送速度の変更は印画期間外の余白部を送る際に行
う。
【0034】上記実施形態では、図11(A)に示すよ
うに、イエロープリントステージ17の搬送部22を一
定パルスレートによる一定速度送りにし、他のプリント
ステージ18,19や給紙機構62,排紙機構63をた
るみ量に応じてこれらたるみを一定範囲内に維持するよ
うにパルスレートを変更したが、この他に、同図(B)
に示すように、マゼンタプリントステージ18を一定パ
ルスレートによる基準送りとし、他のプリントステージ
17,19や給紙機構62、排紙機構63のパルスレー
トを変更して、たるみ量を一定範囲内に維持してもよ
い。また、同図(C)に示すように、シアンプリントス
テージ19を基準にしてもよい。さらには、図示は省略
したが、給紙機構62や排紙機構63を基準にしてもよ
い。
【0035】次に、上記実施形態のようにたるみ量を一
定範囲内に維持する代わりに、たるみ量を一定に保持す
るように各搬送部の搬送速度を制御して、記録材料の実
質的な搬送速度が同じになるようにした実施形態につい
て説明する。この場合には、図12に示すように、マゼ
ンタ搬送部23のモータ制御部81は、マゼンタプリン
トステージ18のパルスモータ35を標準パルスレート
で一定に回転させる。また、他のイエロー搬送部22の
モータ制御部80及びシアン搬送部24のモータ制御部
82は、たるみ量検出信号に基づきイエロープリントス
テージ17及びシアンプリントステージ19の各パルス
モータ35のパルスレートを標準パルスレートから僅か
に変更して、各たるみ41,42が常に一定になるよう
に制御する。
【0036】図13に示すように、イエロー用モータ制
御部80は、たるみ量コントローラ83,ドライバ84
を備えている。たるみ量コントローラ83は、イエロー
プリントステージ17のパルスモータ35のパルスレー
トを変えることによりイエロープリントステージ17に
おけるカラー感熱記録材料10の搬送速度を僅かに変化
させ、イエロープリントステージ17とマゼンタプリン
トステージ18との間のたるみ41のたるみ量LSyを
一定に維持する制御を行う。たるみ量コントローラ83
は図7に示すものと同様に構成されているが、図7のも
のはたるみ量を一定範囲に保持してあればよいのに対
し、本実施形態では、たるみ量が常に一定したたるみ量
になるように、たるみ量を一定に維持する精度を上げて
いる点で異なっている。この精度を上げる処理は、たる
み量の検出とこれによるパルスレートの変更処理のサイ
クルを短くすることにより行う。
【0037】これにより、例えばカラー感熱記録材料1
0のたるみ量LSyが増加している場合(距離dyが減
る場合)には、イエロー搬送部22のパルスモータ35
のパルスレートが低くされるため、たるみ量LSyは少
なくなり、基準たるみ量になる。また、たるみ量LSy
が減少する場合には上記と逆の作用となり、イエロー搬
送部22のパルスモータ35のパルスレートが高くされ
るため、たるみ量LSyが増えて一定の基準たるみ量に
される。
【0038】図14のフローチャートは、イエロー搬送
部22における処理手順を示したものである。各パルス
モータ35は、先ず標準パルスレートで回転され、これ
により記録材料10が一定速度で送られ、各プリントス
テージ17〜19で順にプリントが開始される。また、
プリントの前には、所定のたるみ量LSyを有するたる
み41が形成される。プリント中は、距離dyが検出さ
れ、これが基準値d1になるように、イエロー搬送部2
1のパルスモータ35のパルスレートが変更される。
【0039】シアン搬送部24のモータ制御部82も、
イエロー搬送部22のモータ制御部80と同様に構成さ
れており、たるみ42のたるみ量LScをたるみ量セン
サ44で検出し、この検出信号に基づきシアン搬送部2
4のパルスモータ35のパルスレートを制御して、マゼ
ンタ搬送部23とシアン搬送部24との実際の記録材料
送り速度を同じにする制御を行う。たるみを一定範囲に
保持する制御は、イエロー用モータ制御部46と同様で
あるが、制御方向が逆になっている点で異なっている。
図15にシアン用モータ制御部82における処理手順を
示す。
【0040】このように、中央にあるマゼンタプリント
ステージ18の搬送部23のパルスモータ35を基準と
なる標準パルスレートで一定に回転させておき、隣接す
るイエロープリントステージ17及びシアンプリントス
テージ19の各パルスモータ35をこれらプリントステ
ージ17〜19の間に形成されるたるみ41,42のた
るみ量LSy,LScを一定に維持するようにそのパル
スレートを変更することにより、各プリントステージ1
7,19における実際の記録材料搬送速度をマゼンタプ
リントステージ18のものを基準にして常に一定にする
ことができる。
【0041】例えば、イエロー及びマゼンタプリントス
テージ17,18の間で、マゼンタ搬送部23に対する
イエロー搬送部22の実際の搬送速度が僅かに低けれ
ば、たるみ41のたるみ量LSyは減り、これに伴い、
イエロー搬送部22の搬送速度が僅かに上げられてたる
み量が一定になるようにされる。これにより、イエロー
及びマゼンタプリントステージ17,18における実際
の搬送速度をほぼ一定にすることができる。逆にマゼン
タ搬送部23に対するイエロー搬送部22の搬送速度が
僅かに高ければ、たるみ41のたるみ量LSyは増え、
これに伴いイエロー搬送部22の搬送速度が僅かに下げ
られてたるみ量が一定になるようにされる。このように
たるみ量LSyを一定に保持するようにイエロー搬送部
22の搬送速度が制御されることで、イエロー及びマゼ
ンタ搬送部22,23の実際の搬送速度をほぼ同じにす
ることができる。同様にして、マゼンタ及びシアンプリ
ントステージ18,19間の搬送速度が同じになるよう
に制御される。したがって、各プリントステージ17〜
19における実際の記録材料搬送量をほぼ一定にするこ
とができるから、色ずれのないフルカラープリントを行
うことができる。
【0042】なお、上記各実施形態ではパルスモータ
(ステッピングモータ)35を用いたが、他の速度制御
が容易なモータを用いてもよい。例えばDCモータを用
いた場合には印加電圧を変えることにより速度制御を行
う。
【0043】また、上記各実施形態では、マイクロ変位
計を用いてたるみ量の変動を検出するようにしたが、こ
の他に、記録材料10に軽く接触するガイドローラをア
ームやスライダ等に取り付けて、アームやスライダの変
位に基づいてたるみ量を検出してもよい。変位量の検出
はマイクロスイッチ等の機械式のものの他に、光電スイ
ッチやポテンショメータ等を用いてもよい。また、上記
各実施形態では各プリントステージ17〜19のパルス
モータ35を記録材料10の先端通過に合わせて順次回
転するようにしたが、これらは前述した所定のパルスレ
ートで一斉に回転するようにしてもよい。また、上記実
施例ではフリーループによるたるみとしたが、この他に
ダンサーローラ等を用いてループを形成してもよい。
【0044】また、上記実施形態では、3個の搬送ロー
ラ対34を用いた3キャプスタン方式を採用したが、こ
の他に、各プラテンローラを駆動して記録材料を送るプ
ラテン駆動方式に本発明を実施してもよい。また、上記
実施形態では、カラー感熱プリンタについて説明した
が、この他に図示は省略したが、イエロー,マゼンタ,
シアンの各カラーインクリボンを用いた昇華型の熱転写
プリンタに本発明を実施してもよい。この場合には、サ
ーマルヘッドの各発熱素子アレイと記録材料との間にカ
ラーインクリボンを介在させて、各インクリボンからの
インクを記録材料に熱転写する。また、昇華型の代わり
に面積階調方式の熱溶融型としてもよい。更には、カラ
ーサーマルプリンタに代えて、モノクロサーマルプリン
タやカラー又はモノクロのインクジェットプリンタに対
し本発明を実施してもよく、この場合にもキャプスタン
径のばらつきに基づく搬送負荷の変動を抑えることがで
きる。また、上記実施形態では、帯状の記録材料に対し
て本発明を実施したが、この他に複数のプリントステー
ジにまたがった状態で感熱記録されるカットシートタイ
プの記録材料に本発明を実施してもよい。
【0045】上記実施形態では、搬送ローラ対34の他
にサーマルヘッド14〜16の上流側で補助ローラ対3
1を設けたが、これは省略してもよくこの場合には先端
センサ32,マークセンサ33をサーマルヘッド14〜
16の下流側に配置するとよい。また、補助ローラ対3
1を搬送ローラ対34と同期させて回転させたが、これ
はフリーにしてもよい。
【0046】上記実施形態では、先端センサ32とマー
クセンサ33とを設けたが、この他にマークセンサ33
によって記録材料10の先端通過を検出するようにして
もよい。また、上記実施形態では、サーマルヘッド14
〜16の記録材料10への圧着は記録材料10の先端が
通過した後に行い、所定のプリント枚数が終了するまで
は常時圧着状態にしたが、この他に、各プリントを行う
毎に圧着及び退避を繰返し行うようにしてもよい。この
場合にも、圧着及び退避による搬送負荷変動をたるみ4
1,42で吸収することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1及び14記載の発明によれば、
各プリントステージに記録材料の先端を通過させる際
に、上流側プリントステージの搬送速度よりも下流側プ
リントステージの搬送速度を低くして、各プリントステ
ージの間にたるみを形成し、このたるみを持たせた状態
で各プリントステージで各色を記録したから、たるみに
よって各サーマルヘッドの挙動が隣のプリントステージ
へと伝達されることがなくなり、サーマルヘッドの挙動
に起因するスジ状の濃度むらや色むらの発生を簡単な構
成で防止することができる。しかも、記録材料の先端部
に各色の画像を記録する際にも、速度差によってたるみ
が形成されるため、記録材料の先端部への記録において
も、サーマルヘッドの挙動に起因するスジ状の濃度む
ら,色むらや色ずれの発生を抑えることができる。した
がって、記録材料の先端部に対してもスジ状の濃度むら
や色ずれ等のないフルカラー画像を熱記録することがで
きるようになる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、記録材料の
先端から記録開始位置までの余白部を搬送する際にたる
みを所定量形成し、たるみを形成した後は、下流側プリ
ントステージの搬送速度を上流側プリントステージの搬
送速度と同じにしたから、各色のプリント中に記録材料
の搬送速度が変更されることがなく、これによる濃度む
らや色ずれなどの影響を無くすことができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、たるみが一
定量に達した後は、下流側プリントステージのサーマル
ヘッドを1フレーム分の画像の間の余白部が通過する期
間に、下流側プリントステージにおける記録材料搬送速
度を上流側プリントステージにおける記録材料搬送速度
と同じにしたから、画像記録中に搬送速度の変更が行わ
れることがなく、これに起因する濃度むらや色ずれなど
の発生も無くすことができる。
【0050】請求項4及び15記載の発明によれば、各
プリントステージに記録材料の先端を通過させる際に、
下流側プリントステージで記録材料の先端をニップした
後に所定時間経過した後に記録材料の搬送を開始して、
各プリントステージの間に所定量のたるみを形成したか
ら、各プリントステージにおける記録材料搬送速度を変
更することがないので、色ずれなどの発生がなく、しか
も制御が簡単になる。
【0051】請求項5ないし8記載の発明によれば、給
紙機構とプリントステージとの間や、プリントステージ
と排紙機構との間の各記録材料にたるみを形成したか
ら、このたるみによって給紙機構や排紙機構における搬
送負荷変動が吸収されて他のプリントステージにこれら
が伝達されることがなくなる。これにより、搬送負荷変
動に起因するスジ状の濃度むら,色むら,色ずれ等の発
生を抑えることができる。請求項7または8記載の発明
によれば、各プリントステージの間の記録材料にもたる
みを形成したから、サーマルヘッドの挙動に起因する搬
送負荷変動が他のプリントステージに伝達されることが
なくなり、搬送負荷変動に起因するスジ状の濃度むら,
色むら,色ずれ等の発生を抑えることができる。
【0052】請求項9ないし13記載の発明によれば、
第2のプリントステージの記録材料搬送部を基準搬送速
度で送るとともに、各プリントステージ間のたるみ量を
たるみ量センサで検出したから、レーザーによる変位計
等を用いた高価な速度検出システムを用いることなく、
第2のプリントステージを基準にして他のプリントステ
ージにおける僅かな速度変動を簡単な構成で高精度に測
定することができる。すなわち、速度変動が発生すると
これがたるみになって現れ、しかも僅かな速度変動がた
るみ量の大きな変動となって現れるので、速度変動量を
直接に測定するよりも測定が容易になる。しかも、高価
な速度検出システムを用いる必要がなく、安価なマイク
ロ変位計等を用いて僅かな速度変動を検出することがで
きるようになる。
【0053】また、他の2つのプリントステージの記録
材料搬送部を第2のプリントステージとの間のたるみ量
が一定になるように速度制御したから、第2のプリント
ステージの実際の搬送速度に他のプリントステージの実
際の搬送速度を合わせることができるため、キャプスタ
ン径のばらつきや、搬送負荷の変動等の予め予測が不可
能なものに起因する搬送速度の変動を抑えて、各プリン
トステージにおける実際の搬送速度をほぼ一定にするこ
とができる。これにより、搬送速度の変動に起因する色
むらを無くすことができる。各プリントステージの間の
記録材料にたるみを持たせた状態で各色を記録したか
ら、各プリントステージにおけるサーマルヘッドの挙動
が他の隣接するプリントステージに記録材料を介して伝
達されることがなくなり、サーマルヘッドの挙動に基づ
く濃度むら,色むら,色ずれ等の発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタを示す概
略図である。
【図2】同カラー感熱プリンタのイエロープリントステ
ージとマゼンタ用モータ制御部とを示す概略図である。
【図3】同カラー感熱プリンタにおけるたるみの形成手
順を示すフローチャートである。
【図4】所定量のたるみを形成した後の処理手順を示す
フローチャートである。
【図5】下流側の記録材料搬送部の搬送開始を遅らせて
たるみを形成する他の実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図6】給紙機構及び排紙機構を設けたカラー感熱プリ
ンタを示す概略図である。
【図7】給紙用モータ制御部とイエロープリントステー
ジとを示す概略図である。
【図8】下流側の記録材料搬送部の搬送開始を遅らせて
各たるみを形成する手順を示すフローチャートである。
【図9】上流側と下流側との記録材料の搬送速度差によ
り各たるみを形成する他の実施形態を示すフローチャー
トである。
【図10】所定量のたるみを形成した後の給紙機構の処
理手順を示すフローチャートである。
【図11】(A)はイエロー搬送部を基準にしてたるみ
を形成するための概略図、(B)はマゼンタ搬送部を基
準にしてたるみを形成するための概略図、(C)はシア
ン搬送部を基準にしてたるみを形成するための概略図で
ある。
【図12】たるみ量の変化を検出して各プリントステー
ジの搬送速度が同じになるようにした他の実施形態にお
けるカラー感熱プリンタを示す概略図である。
【図13】同カラー感熱プリンタのイエロープリントス
テージとイエロー用モータ制御部とを示す概略図であ
る。
【図14】イエロープリントステージにおける処理手順
を示すフローチャートである。
【図15】シアンプリントステージにおける処理手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録材料 11〜13 プラテンローラ 14〜16 サーマルヘッド 17〜19 プリントステージ 21,62 給紙機構 22〜24 搬送部 25〜27 記録部 31 補助ローラ対 34 搬送ローラ対 41,42,64,65 たるみ 43,44,70,78 たるみ量センサ 45〜47,69,77,80〜82 モータ制御部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材料の通過域に沿って、特定の色を
    1ラインずつ記録する第1から第3の少なくとも3個の
    サーマルヘッドと,各サーマルヘッドが圧接される少な
    くとも3個のプラテンと,各サーマルヘッドに記録材料
    を搬送する記録材料搬送部とを上流側から順に配置し
    て、第1から第3の少なくとも3つのプリントステージ
    を順に構成し、各記録材料搬送部により記録材料が上流
    側から下流側へ送られる際に、上流側にある第1サーマ
    ルヘッドから順番に記録材料に圧接させてから通電を開
    始し、順に各色を記録して1回の移動で記録材料にフル
    カラー画像を記録するカラーサーマルプリント方法にお
    いて、 前記各プリントステージに記録材料の先端部を通過させ
    る際に、上流側プリントステージの搬送速度よりも下流
    側プリントステージの搬送速度を低くして、各プリント
    ステージの間にたるみを形成し、このたるみを持たせた
    状態で各プリントステージで各色を記録することを特徴
    とするカラーサーマルプリント方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラーサーマルプリント
    方法において、記録材料の先端から記録開始位置までの
    余白部を搬送する際に前記たるみを所定量形成し、たる
    みを形成した後は、下流側プリントステージの搬送速度
    を上流側プリントステージの搬送速度と同じにすること
    を特徴とするカラーサーマルプリント方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカラーサーマルプリント
    方法において、前記たるみが一定量に達した後は、下流
    側プリントステージのサーマルヘッドを前記各フルカラ
    ー画像の間の余白部が通過する期間に、下流側プリント
    ステージにおける記録材料搬送速度を上流側プリントス
    テージにおける記録材料搬送速度と同じにすることを特
    徴とするカラーサーマルプリント方法。
  4. 【請求項4】 記録材料の通過域に沿って、特定の色を
    1ラインずつ記録する第1から第3の少なくとも3個の
    サーマルヘッドと,各サーマルヘッドが圧接される少な
    くとも3個のプラテンと,各サーマルヘッドに記録材料
    を搬送する記録材料搬送部とを上流側から順に配置し
    て、第1から第3の少なくとも3つのプリントステージ
    を順に構成し、各記録材料搬送部により記録材料が上流
    側から下流側へ送られる際に、上流側にある第1サーマ
    ルヘッドから順番に記録材料に圧接させてから通電を開
    始し、順に各色を記録して1回の移動で記録材料にフル
    カラー画像を記録するカラーサーマルプリント方法にお
    いて、 前記各プリントステージに記録材料の先端を通過させる
    際に、下流側プリントステージで記録材料の先端をニッ
    プして所定時間経過した後に下流側プリントステージに
    おける記録材料の搬送を開始して、各プリントステージ
    の間に所定量のたるみを形成し、このたるみを持たせた
    状態で各プリントステージで各色を記録することを特徴
    とするカラーサーマルプリント方法。
  5. 【請求項5】 給紙機構から送られる記録材料の通過域
    に沿って、特定の色を1ラインずつ記録する第1から第
    3の少なくとも3個のサーマルヘッドと,各サーマルヘ
    ッドが圧接される少なくとも3個のプラテンと,各サー
    マルヘッドに記録材料を搬送する少なくとも3個の記録
    材料搬送部とを上流側から順に配置して、第1から第3
    の少なくとも3つのプリントステージを順に構成し、各
    記録材料搬送部により記録材料が上流側から下流側へ送
    られる際に、上流側にある第1サーマルヘッドから順番
    に記録材料に圧接させてから通電を開始し、順に各色を
    記録して1回の移動で記録材料にフルカラー画像を記録
    するカラーサーマルプリント方法において、 前記給紙機構と第1のプリントステージとの間の記録材
    料にたるみを形成し、このたるみを一定範囲に維持した
    状態で各プリントステージで各色を記録することを特徴
    とするカラーサーマルプリント方法。
  6. 【請求項6】 記録材料の通過域に沿って、特定の色を
    1ラインずつ記録する第1から第3の少なくとも3個の
    サーマルヘッドと,各サーマルヘッドが圧接される少な
    くとも3個のプラテンと,各サーマルヘッドに記録材料
    を搬送する少なくとも3個の記録材料搬送部とを上流側
    から順に配置して、第1から第3の少なくとも3つのプ
    リントステージを順に構成し、各記録材料搬送部により
    記録材料が上流側から下流側へ送られる際に、上流側に
    ある第1サーマルヘッドから順番に記録材料に圧接させ
    てから通電を開始し、順に各色を記録して1回の移動で
    記録材料にフルカラー画像を記録して、このフルカラー
    画像を記録した記録材料を排紙機構に送り出すカラーサ
    ーマルプリント方法において、 前記第3のプリントステージと前記排紙機構との間の記
    録材料にたるみを形成し、このたるみを一定範囲に維持
    した状態で各プリントステージで各色を記録することを
    特徴とするカラーサーマルプリント方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のカラーサーマルプ
    リント方法において、 前記第1及び第2のプリントステージの間、第2及び第
    3のプリントステージの間の各記録材料に、たるみを形
    成し、これらのたるみを一定範囲に維持した状態で各プ
    リントステージで各色を記録することを特徴とするカラ
    ーサーマルプリント方法。
  8. 【請求項8】 給紙機構から送られる記録材料の通過域
    に沿って、特定の色を1ラインずつ記録する第1から第
    3の少なくとも3個のサーマルヘッドと,各サーマルヘ
    ッドが圧接される少なくとも3個のプラテンと,各サー
    マルヘッドに記録材料を搬送する少なくとも3個の記録
    材料搬送部とを上流側から順に配置して、第1から第3
    の少なくとも3つのプリントステージを順に構成し、各
    記録材料搬送部により記録材料が上流側から下流側へ送
    られる際に、上流側にある第1サーマルヘッドから順番
    に記録材料に圧接させてから通電を開始し、順に各色を
    記録して1回の移動で記録材料にフルカラー画像を記録
    して、このフルカラー画像を記録した記録材料を排紙機
    構に送り出すカラーサーマルプリント装置において、 前記給紙機構及び第1のプリントステージの間、第1〜
    第3の各プリントステージの間、第3のプリントステー
    ジ及び前記排紙機構の間の各記録材料に、たるみを形成
    し、これらのたるみを一定範囲に維持した状態で各プリ
    ントステージで各色を記録することを特徴とするカラー
    サーマルプリント装置。
  9. 【請求項9】 記録材料の通過域に沿って、特定の色を
    1ラインずつ記録する第1から第3の少なくとも3個の
    サーマルヘッドと,各サーマルヘッドが圧接される少な
    くとも3個のプラテンと,各サーマルヘッドに記録材料
    を搬送する記録材料搬送部とを上流側から順に配置し
    て、第1から第3の少なくとも3つのプリントステージ
    を順に構成し、各記録材料搬送部により記録材料が上流
    側から下流側へ送られる際に、上流側にある第1サーマ
    ルヘッドから順番に記録材料に圧接させてから通電を開
    始し、順に各色を記録して1回の移動で記録材料にフル
    カラー画像を記録するカラーサーマルプリント方法にお
    いて、 前記各プリントステージの間の記録材料にたるみを持た
    せた状態で各色を記録し、このたるみ量をたるみ量セン
    サで検出し、前記第2のプリントステージの記録材料搬
    送部を基準搬送速度で送るとともに、他の2つのプリン
    トステージの記録材料搬送部を、第2のプリントステー
    ジとの間のたるみ量が一定になるように前記たるみ量セ
    ンサのたるみ量検出信号に基づき速度制御することを特
    徴とするカラーサーマルプリント方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のカラーサーマルプリン
    ト方法において、 前記たるみの量をたるみ量センサで検出し、前記第2の
    プリントステージの記録材料搬送部を基準搬送速度で送
    るとともに、他の2つのプリントステージの記録材料搬
    送部を、第2のプリントステージとの間のたるみ量が一
    定になるように前記たるみ量センサのたるみ量検出信号
    に基づき速度制御することを特徴とするカラーサーマル
    プリント方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載のカラーサーマルプリン
    ト方法において、 前記第1及び第2のプリントステージの間、及び第2及
    び第3のプリントステージの間のたるみの量をたるみ量
    センサで検出し、前記第2のプリントステージの記録材
    料搬送部を基準搬送速度で送るとともに、他の2つのプ
    リントステージの記録材料搬送部を、第2のプリントス
    テージとの間のたるみ量が一定になるように前記たるみ
    量センサのたるみ量検出信号に基づき速度制御すること
    を特徴とするカラーサーマルプリント方法。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11いずれか1つ記載
    のカラーサーマルプリント方法において、前記たるみ量
    センサをマイクロ変位計から構成し、マイクロ変位計は
    投光部及び受光部を備え、記録材料のたるみ部分とマイ
    クロ変位計との距離相当値を検出することを特徴とする
    カラーサーマルプリント方法。
  13. 【請求項13】 記録材料の通過域に沿って、特定の色
    を1ラインずつ記録する第1から第3の少なくとも3個
    のサーマルヘッドと,各サーマルヘッドが圧接される少
    なくとも3個のプラテンと,各サーマルヘッドに記録材
    料を搬送する記録材料搬送部とを上流側から順に配置し
    て、第1から第3の少なくとも3つのプリントステージ
    を順に構成し、各記録材料搬送部により記録材料が上流
    側から下流側へ送られる際に、上流側にある第1サーマ
    ルヘッドから順番に記録材料に圧接させてから通電を開
    始し、順に各色を記録して1回の移動で記録材料にフル
    カラー画像を記録するカラーサーマルプリント装置にお
    いて、 前記第1及び第2のプリントステージの間の記録材料の
    たるみ量を検出する第1のたるみ量センサと、 前記第2及び第3のプリントステージの間の記録材料の
    たるみ量を検出する第2のたるみ量センサと、 前記第2のプリントステージにおける記録材料搬送部の
    搬送速度を基準搬送速度として一定にし、第1のたるみ
    量センサのたるみ量検出信号に基づきこのたるみ量が一
    定になるように第1のプリントステージにおける記録材
    料搬送部の搬送速度を制御するとともに、第2のたるみ
    量センサのたるみ量検出信号に基づきこのたるみ量が一
    定になるように第3のプリントステージにおける記録材
    料搬送部の搬送速度を制御するコントローラとを備えた
    ことを特徴とするカラーサーマルプリント装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のカラーサーマルプリ
    ント装置において、前記コントローラは、前記各プリン
    トステージに記録材料の先端部を通過させる際に、上流
    側プリントステージの搬送速度よりも下流側プリントス
    テージの搬送速度を低くして、各プリントステージの間
    にたるみを形成することを特徴とするカラーサーマルプ
    リント装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のカラーサーマルプリ
    ント装置において、前記コントローラは、前記各プリン
    トステージに記録材料の先端を通過させる際に、下流側
    プリントステージで記録材料の先端をニップして所定時
    間経過した後に下流側プリントステージにおける記録材
    料の搬送を開始して、各プリントステージの間に所定量
    のたるみを形成することを特徴とするカラーサーマルプ
    リント装置。
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