JPH0919206A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JPH0919206A
JPH0919206A JP17080795A JP17080795A JPH0919206A JP H0919206 A JPH0919206 A JP H0919206A JP 17080795 A JP17080795 A JP 17080795A JP 17080795 A JP17080795 A JP 17080795A JP H0919206 A JPH0919206 A JP H0919206A
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英夫 中島
Tadashi Kondo
忠司 近藤
Tadayuki Shinko
忠之 新古
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポット部が平面視マトリックス状に配置され
た2つの苗トレイから苗を取り出して圃場に植付けする
ときの2条の植付け間隔の調節を容易にする。 【構成】 苗トレイを載置した苗台仕切枠11と、苗台
仕切枠11の横送り駆動軸107と、苗取出し機構12
と、苗移植機構13とを装備したユニットフレーム11
を並列的にメインフレーム100に配置し、メインフレ
ーム100に平行配列させた出力軸103,104と動
力伝達軸106とにユニットフレーム101を跨がらせ
て左右移動可能に構成し、条間隔変更調節手段121に
てユニットフレーム101の左右位置を調節可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜苗等の作物用苗を
圃場(畑)に移植するための苗移植機の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近、合成樹脂製の苗トレイを使用して
野菜の苗を効率良く育成させた後、この野菜苗を圃場に
移植することが行われている。即ち、合成樹脂薄板製の
苗トレイにおける平面視マトリックス状に形成配置させ
たポット部に床土を入れて野菜の種を播種して適宜の大
きさの苗に育成させた後、実開平3−48413号公
報、実開平3−95718号公報等に開示されているよ
うな圃場を走行する苗移植機に、苗トレイを搬送するた
めの苗載台と、苗トレイのポット部から一対の摘み爪に
て苗を摘みあげる苗取り出し機構と、この苗取り出し装
置から苗を受けて圃場に苗を移植するための開閉可能な
移植用カップを備え、この苗トレイにおける各ポット部
から苗を摘み出し、苗移植機構により、圃場に移植する
ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行技術の構成を2条植え等の複数条植えに適用させ、且
つその左右の植付け間隔(以下、条間隔という)を調節
させる構成を付加するには、動力伝達機構が複雑となる
という問題があった。そこで、本発明は、前記問題を解
決し、構造が簡単で、条間隔の変更も容易となるように
した苗移植機を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部
が平面視マトリックス状に配置された苗トレイを搬送す
るための複数の苗台仕切枠と、各苗トレイのポット部か
ら一対の摘み爪にて苗を摘み出す苗取り出し機構と、こ
の苗取り出し機構から苗を受けて圃場に移植するための
開閉可能な移植用カップとを備えた苗移植機構とから構
成された複数条植え用の苗移植機において、苗移植機構
と、苗取出し機構と、苗台仕切枠を左右往復移動させる
横送り機構とを装備した複数のユニットフレームをメイ
ンフレームに並列に配置し、各ユニットフレームを、メ
インフレームに互いに平行状に設けた動力伝達ケースか
ら動力供給を受ける苗移植機構用の出力軸と、苗取出し
機構用の出力軸と、前記苗台仕切枠を横移動させるため
の動力伝達軸と、苗台仕切枠上の苗トレイを縦送りする
ための間欠駆動する縦送り駆動軸及び縦送り機構とに跨
がって摺動自在に装架したものである。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の苗移植機において、前記縦送り機構には、苗ト
レイにおけるポット部の縦送り方向連設部の下面側に係
合する横杆を、メインフレームの横幅の長さとほぼ同程
度に長く形成して設けたものである。さらに、請求項3
に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の苗移
植機において、前記左右に隣接するユニットフレームの
左右間隔を広狭調節するための条間隔変更調節手段を設
けたものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図1において、符号1は、走行機体を示
し、この走行機体1は、操縦ハンドル4及び操縦座席5
を備えた車体フレーム2と、この車体フレーム2の前部
上面にエンジン(図示せず)を覆うボンネットカバー
3、前記車体フレーム2の前部及び後部を支持する左右
一対の前輪6と後輪7とによって構成されている。
【0007】符号8は、前記走行車体1の後方に配設し
た移植装置を示し、この移植装置8におけるメインフレ
ーム100は、前記走行車体1に対して、上下一対の昇
降リンク機構9を介して昇降可能に装着され、且つ、前
記走行車体1の後部に設けた油圧シリンダによる昇降ア
ーム10の上下方向への回動により、昇降するように構
成されている。また、メインフレーム100は圃場に対
して前車輪14及び後車輪15によって支持するように
構成されている。
【0008】本実施例におけるメインフレーム100
は、一側フレーム100aと平行に配置された動力伝達
ケース102とからなる。本実施例の2条植え式の移植
装置8は、苗を成育させる多数個のポット部A1を平面
視マトリックス状に形成した可撓性を有する軟質合成樹
脂材にて構成された苗トレイAを、走行機体1の進行方
向左右に対して並列状に載置して進行方向に同時に搬送
させるための2つの苗台仕切枠11,11と、前記各苗
台仕切枠11における各苗トレイAのポット部A1から
ポット苗を取り出すため摘み爪60等からなる2つの苗
取り出し機構12,12と、この各苗取出し機構12と
圃場との間を往復動して前記苗取出し機構12にて取り
出した苗を圃場に対して植付けるための2つの苗移植機
構13,13とにより構成されており(図2参照)、前
記苗取り出し機構12と苗移植機構13と前記苗台仕切
枠11を左右往復移動させるための横送り機構21とが
1つのセットとなりユニットフレーム101に搭載さ
れ、この2つのユニットフレーム101が、一側フレー
ム100aと動力伝達ケース102との間にて、左右間
隔位置調節自在となるように配置される。即ち、図2に
示すように、一側フレーム100aと動力伝達ケース1
02との間に、苗移植機構13用の出力軸104と、苗
取出し機構12用の出力軸103と、前記苗台仕切枠1
1を横移動させるための動力伝達軸106と、苗台仕切
枠上の苗トレイを縦送りするための縦送り駆動軸112
a及び回動支軸112bとを互いに平行状に装架する。
前記両出力軸103,104及び動力伝達軸106はそ
れぞれスプライン軸または六角軸などに形成されてお
り、両出力軸103,14は動力伝達ケース102内の
間欠カム機構を含む伝達機構を介して間欠回動し、動力
伝達軸106は連続的に回転する。そして、前記各ユニ
ットフレーム101が夫々の貫通する回転可能な軸受部
を介して前記両出力軸103,104と動力伝達軸10
6とに跨がって摺動自在に装架されている。
【0009】なお、各苗移植機構13におけるミッショ
ンケース20に対して、前記出力軸104は摺動自在に
貫通され、出力軸104からミッションケース20内に
動力伝達され、また、苗取出し機構12における伝動ケ
ース67に対して出力軸103が摺動自在に貫通され、
出力軸103から伝動ケース67内に動力伝達されて、
後述するように、苗取出し機構12及び苗移植機構13
はそれぞれタイミングを合わせて作動する。また、苗台
仕切枠11を横移動させるための横送り機構21の伝動
ケース108に対して前記動力伝達軸106が摺動自在
に貫通され、該動力伝達軸106から伝動ケース108
内の伝達機構を介して横送り駆動軸107を一定方向に
連続回転させる。
【0010】なお、植付け条間隔を調節するための条間
隔変更調節手段121として、左右のユニットフレーム
101,101の基端にナット122、122を固定
し、メインフレーム100に両端を回転自在に軸支した
送り螺子軸123の右ねじ部に前記一方のナット122
を螺合し、左ねじ部に他方のナット122を螺合し、且
つ両ナット122,122をくの字状に屈曲するリンク
124,124にて連結し、送り螺子軸123の一端の
ハンドル125を回すことにより、前記左右のユニット
フレーム104,104の左右間隔を広狭自在に調節す
るように構成するものである。
【0011】また、前記メインフレーム100における
一側フレーム100aと動力伝達ケース102とにわた
って、前記各苗台仕切枠11上の苗トレイAを横送り終
端位置で縦送りするための縦送り機構22を、前記出力
軸103の長さと同程度に長く形成する。その詳細は図
2〜図4に示し、一側フレーム100aと動力伝達ケー
ス102とに跨がって配置された長手の縦送り軸112
aは、動力伝達ケース102内の図示しない間欠カム等
の伝動機構を介して前記苗台仕切枠11の横送り終端位
置で間欠回動させられる。この縦送り軸112aと、こ
れに平行に配置された回転支軸112bとには、その両
端に回転駆動体の構成要素としての左右一対の下部チェ
ンスプロケット11e,11e及び上部チェンスプロケ
ット11d,11dを固定し、上下両チェンスプロケッ
ト11e,11dに搬送チェン11cを巻掛け、この左
右一対の搬送チェン11c,11cに跨がって固定する
横杆17の配置間隔は、ポット部A1の縦方向間隔であ
る縦ピッチL2の整数倍のピッチであり、この丸棒状の
横杆17の長さは、前記出力軸103,104とほぼ同
じ程度に長く形成する。
【0012】各苗台仕切枠11は、前記無端の搬送チェ
ン11cにおける上面側に配置されて、苗トレイAの左
右両端フランジ部分の下面を摺動するように案内支持す
る断面L字状の左右一対の横ガイド11a,11aと、
その前後端部を連結する接続片11b,11cと、前端
接続片11bから搬送チェン11cにおける上面側に向
かって伸び、且つポット部A1の左右連設部分において
前記苗トレイAの上面側にあって、当該苗トレイAを湾
曲状に案内する複数本のガイド杆11fとから構成され
ている。従って、前記各苗台仕切枠11に載置された苗
トレイAの各ポット部A1は、下部チェンスプロケット
11e方向に移動するにつれて、横長手の横杆17がポ
ット部A1の縦方向の連設部下方に嵌まり、縦送り軸1
12aを介して前記下部チェンスプロケット11e,1
1eを間欠的に駆動させると、左右一対の搬送チェン1
1c,11cに装架した横杆17が苗トレイAにおける
搬送前後方向に並ぶポット部A1の連設部下面側に係合
して、苗トレイAを確実に図2、図3及び図4の下部チ
ェンスプロケット11e方向に縦搬送されることにな
る。
【0013】なお、搬送チェン11cの内径側に横長に
配置された支持板16aは、搬送される苗トレイAにお
けるポット部A1下面を滑り落ちるように支持するもの
であり、搬送チェン11cの外径側であって下面側に傾
斜状に配置されたガイド部材16bは苗取りされて搬送
される前記トレイAに対するガイド部材であり、このガ
イド部材16bにおける下端部を、前記下部チェンスプ
ロケット11eの外周に沿うように湾曲する一方、前記
ガイド部材16bにおける上端部を、前記走行車体1に
近づくように傾斜状に構成する(図2参照)。
【0014】さらに、前記各苗台仕切枠11を苗トレイ
Aの横幅寸法だけ横方向に往復移動可能に構成するた
め、前記横送り駆動軸107に形成された往復送りねじ
部107aに螺合する船型キー付き送りブロック118
は苗台仕切枠11の前端接続片11bに固定されてい
る。この構成により、走行機体1の横方向に苗トレイA
におけるポット部A1の左右間隔L1毎に停止区間を持
つように間欠的に横移動させられ、この横移動の終端で
逆方向に横移動する。
【0015】また、ユニットフレーム101,101の
左右間隔を広狭調節する場合にも、各苗台仕切枠11
は、搬送チェン11c及び横杆17と干渉しないので、
2条に苗植付けする場合の当該条間隔を調節する作業
は、ハンドル125による送り螺子軸123の回動だけ
で至極簡単に実行できる。なお、条間隔変更調節手段1
21は、前記ハンドル125、送り螺子軸123等の構
成に代えて、適宜のアクチュエータにより、前記左右両
ユニットフレーム101,10の左右間隔を変更調節す
るように構成しても良い。
【0016】次に、図5及び図6を参照しながら、上下
揺動する揺動アーム31と該揺動アーム31の先端に移
植すべき苗を保持する移植用カップ32等とを有する苗
移植機構13の構造を説明する。即ち、ミッションケー
ス20の一側に突出する出力軸33に、回動ケース34
内の基端側チェンスプロケット35を取付けし、回動ケ
ース34における自由端側の回転軸36に被嵌したチェ
ンスプロケット37と前記チェンスプロケット35とに
チェン38を巻掛けして動力伝達する。
【0017】回動ケース34における自由端側の一側外
面には、ロータリケース40を回転可能に被嵌すると共
に、前記回転軸36と同心状に太陽歯車39を固定的に
設け、該太陽歯車39に噛み合う中間歯車41とこれに
噛み合う遊星歯車42とはロータリケース40内にて回
転自在に軸支されている。なお、チェンスプロケット3
7と回転軸36との間には過負荷時に回転軸36が滑っ
て動力伝達不能とする摩擦クラッチ43が設けられてい
る。
【0018】前記遊星歯車42が取付けられた支軸44
にはクランクアーム45を固着し、該クランクアーム4
5の先端軸46を前記揺動アーム31の中途部に回転可
能に装着する。該揺動アーム31の基端の案内コロ47
は地面に対して略垂直状になるようにフレーム等の適宜
箇所に立設したガイドレール48に上下摺動自在に嵌合
している。移植用カップ32は下向きに窄まる略円錐状
のものを前後に半割りした一対のカップ体32a,32
bとからなり、カップ体32a,32bそれぞれの上端
側に固着した回動支軸49a,49bは、前記揺動アー
ム31の一側から突出する支持板50に回動可能に枢支
されており、二つのリンク片の中途をピンにて枢着して
なる側面視X字状のリンク機構51を介して両回動支軸
49a,49bを相互に反対向きに回動するように構成
し、且つリンク機構51には一対のカップ体32a,3
2bの下端側が常時閉まる方向にばね52にて付勢され
ている。また、前記リンク機構51に連結した押し杆5
3の基端は、揺動アーム31に対して進退動自在に支持
され、且つ押し杆53の基端は、前記クランクアーム4
5の先端軸46に被嵌して一体的に回転するカム54に
常時当接しているように設けられている。
【0019】この構成により、出力軸33の回転にてチ
ェンスプロケット35、37及び回転軸36を介してロ
ータリケース40を図5の時計方向に回転させるとき、
前記太陽歯車39、中間歯車41、遊星歯車42の噛み
合い回転により、クランクアーム45は図5の反時計方
向に回転し、このクランクアーム45に連結する揺動ア
ーム31は案内コロ47の箇所を中心に前後揺動しつつ
ガイドレール48に沿って上下移動するから、移植用カ
ップ32は図5の軌跡55(上側の一部のみ示す)に沿
って上下動し、前記苗台仕切枠11の下端位置から圃場
まで移動する。また、移植用カップ32は、その上方位
置では一対のカップ体32a,32bの下端が閉じてお
り、従って、その内部に移植すべき苗(図示せず)を上
から挿入しても姿勢保持できる。他方、移植用カップ3
2が下降して、カップ体32a,32bの下端が圃場の
土壌面に突き刺さるときには、カム54にて押し杆53
を押し出し、リンク機構51を介して両回動支軸49
a,49bを相互に反対向きに回動させ、カップ体32
a,32bの下端が開くから、内部の苗は圃場に移植で
きるのである。
【0020】次に、図7〜図9を参照しながら、摘み爪
60等からなる苗取り出し機構12の構成について説明
する。この苗取り出し機構12における左右一対の摘み
爪60,60が前述した移植用カップ32の上方に配置
されるように、苗移植装置8に固着したブラケット67
に支持板68を固設し、この支持板68に固定された太
陽歯車70の内周には、ミッションケース20の駆動軸
116からチェン及びチェンスプロケット63を介して
動力が伝達される入力軸71を回転自在に嵌合し、この
入力軸71の他端をロータリケース72に固着して一体
的に回転するように構成する。
【0021】ロータリケース72内には、太陽歯車70
に噛み合う中間歯車73と、クランク軸74に固着して
中間歯車73に噛み合う遊星歯車75とを内装してあ
り、クランク軸74に取付けられたクランクアーム76
の先端から突出するカム軸77には、一端に左右一対の
摘み爪60,60が装着された苗取出しアーム78を回
転自在に被嵌する。苗取出しアーム78の他端から突出
したガイド軸79は、前記支持板68と平行状に固定さ
れたガイド板80における略円弧状のガイド溝81に摺
動自在に嵌合されており、前記入力軸71周りのロータ
リケース72の一回転にて、前記一対の摘み爪60,6
0が図7に示すように苗トレイAのポット部A1内に摘
み爪が突き刺さって苗を挟持する姿勢を経て元に戻る軌
跡82を辿るように構成されている。
【0022】また、前記左右一対の摘み爪60,60の
基端取付け片83,83は、L状の枢軸84,84に固
着され、該各枢軸84は苗取出しアーム78における眼
鏡状の取付け部78aに回動可能に装着され、左右両取
付け片83,83を連結するばね85にて、左右一対の
摘み爪60,60の先端側が常時閉じる方向に付勢され
ている。
【0023】前記カム軸77にはカム板86を固着し、
該カム板86の広幅表裏面には、円周方向に沿って回動
角度の一区間において円弧状の端面カム部87,87を
突設し、前記左右一対の摘み爪60,60の基端取付け
片83,83から相対向するように突出する球状等の当
接片88,88が端面カム部87,87箇所に乗り上げ
て当接すると、両摘み爪60,60の先端が前記ばね8
5の力に抗して開くように構成されている。
【0024】さらに、前記苗取出しアーム78のピン8
9箇所周りに回動可能な装着板90には一対の棒状の押
出具91,91の基端が回動可能に装着されており、該
各押出具91の先端環状部91aが前記箸状の摘み爪6
0,60に摺動自在に被嵌され、且つ装着板90と苗取
出しアーム78とに装架されたばね93にて前記両先端
環状部91aが摘み爪60,60先端方向に移動すべく
付勢されている。そして、装着板90に取付くコロ92
が前記カム板86の周面(周面カム部)に対して常時当
接しており、カム板86の所定の回動区間の凹所86a
にコロ92が位置するとき(摘み爪60,60にて突き
刺され挟持されたポット苗が移植用カップ32の上方に
位置したとき)、前記両押出具91における先端環状部
91aにてポット苗を押し出して、摘み爪60,60か
らポット苗を抜き出して、前記移植用カップ32内へ苗
を放出するように構成されている。
【0025】以上の構成により、走行機体1を前進させ
ながら、PTO軸に動力伝達して苗移植装置8を作動さ
せ、左右の苗取り出し機構12及び移植機構13の作動
サイクルを一致させ、苗台仕切枠11の横移動停止区間
において、左右の苗トレイA1のポット部A1からそれ
ぞれの摘み爪60にて苗を取り出し、これを左右両移植
用カップ32,32に受け継がせて圃場に苗移植すると
いう、並列状の2条植え作業が実行されるのである。
【0026】なお、前記実施例は乗用型の苗移植機につ
いて説明したが、歩行型の苗移植機についても適用でき
ることはいうまでもなく、また3条以上に植付けする場
合にも適用できる。
【0027】
【発明の作用・効果】以上に詳述したように、請求項1
に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部が平面視マト
リックス状に配置された苗トレイを搬送するための複数
の苗台仕切枠と、各苗トレイのポット部から一対の摘み
爪にて苗を摘み出す苗取り出し機構と、この苗取り出し
機構から苗を受けて圃場に移植するための開閉可能な移
植用カップとを備えた苗移植機構とから構成された複数
条植え用の苗移植機であって、苗移植機構と、苗取出し
機構と、苗台仕切枠を左右往復移動させる横送り機構と
を装備した複数のユニットフレームをメインフレームに
並列に配置し、各ユニットフレームを、メインフレーム
に互いに平行状に設けた動力伝達ケースから動力供給を
受ける苗移植機構用の出力軸と、苗取出し機構用の出力
軸と、前記苗台仕切枠を横移動させるための動力伝達軸
と、苗台仕切枠上の苗トレイを縦送りするための間欠駆
動する縦送り機構とに跨がって摺動自在に装架したもの
である。
【0028】この構成によれば、苗取り出し機構と、苗
移植機構と、苗台仕切枠と、それを横往復移動させる横
送り機構を一組にして搭載した複数のユニットフレーム
はメインフレームに対して左右位置調節可能であり、メ
インフレームに平行状に設けた2つの出力軸のそれぞれ
から苗取出し機構及び苗移植機構に動力伝達され、且つ
同じく前記出力軸と平行配置された動力伝達軸を介して
苗台仕切枠を横往復移動させることができる。しかも、
複数の苗台仕切枠は縦送り機構に対しても横移動可能に
跨がらせている。
【0029】従って、メインフレームに対してユニット
フレームを、左右位置調節するだけで、複数条の植付け
間隔を至極簡単に調節することができる。このように条
間隔を調節する場合にも、2つの出力軸や動力伝達軸と
各ユニットにおける苗取出し機構及び苗移植機構、苗台
仕切枠の横送り機構との動力伝達関係は変化しないか
ら、苗移植の性能が安定するという効果を奏する。
【0030】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の苗移植機において、前記縦送り機構には、苗ト
レイにおけるポット部の縦送り方向連設部の下面側に係
合する横杆を、メインフレームの横幅の長さとほぼ同程
度に長く形成して設けたものである。従って、苗台仕切
枠に苗トレイを搭載したままで前記条間隔を変更調節す
ることができるという効果を奏する。
【0031】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の苗移植機において、前記左右
に隣接するユニットフレームの左右間隔を広狭調節する
ための条間隔変更調節手段を設けたものであるから、こ
の条間隔変更調節手段の操作で、左右のユニットフレー
ムの左右間隔を調節するだけで、植付け条間隔を変更で
きるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型苗移植機の概略側面図である。
【図2】移植装置の要部平面図である。
【図3】縦送り機構及び苗台仕切枠の要部斜視図であ
る。
【図4】縦送り機構及び苗台仕切枠の要部側面図であ
る。
【図5】苗移植機構の要部側面図である。
【図6】苗移植機構の要部断面図である。
【図7】苗取り出し機構の要部側面図である。
【図8】苗取り出し機構の要部斜視図である。
【図9】苗取り出し機構の要部断面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 8 苗移植装置 9 昇降リンク機構 11 苗台仕切枠 11c 搬送チェン 11d,11e チェンスプロケット 12 苗取出し機構 13 苗移植機構 17 横杆 100 メインフレーム 101 ユニットフレーム 102 動力伝達ケース 103,104 出力軸 106 動力伝動軸 107 横送り駆動軸 108 伝動ケース 112a 縦送り駆動軸 121 条間隔変更調節手段 A トレイ A1 トレイのポット部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗のポット部が平面視マトリックス状に
    配置された苗トレイを搬送するための複数の苗台仕切枠
    と、各苗トレイのポット部から一対の摘み爪にて苗を摘
    み出す苗取り出し機構と、この苗取り出し機構から苗を
    受けて圃場に移植するための開閉可能な移植用カップと
    を備えた苗移植機構とから構成された複数条植え用の苗
    移植機において、苗移植機構と、苗取出し機構と、苗台
    仕切枠を左右往復移動させる横送り機構とを装備した複
    数のユニットフレームをメインフレームに並列に配置
    し、各ユニットフレームを、メインフレームに互いに平
    行状に設けた動力伝達ケースから動力供給を受ける苗移
    植機構用の出力軸と、苗取出し機構用の出力軸と、前記
    苗台仕切枠を横移動させるための動力伝達軸と、苗台仕
    切枠上の苗トレイを縦送りするための間欠駆動する縦送
    り機構とに跨がって摺動自在に装架したことを特徴とす
    る苗移植機。
  2. 【請求項2】 前記縦送り機構には、苗トレイにおける
    ポット部の縦送り方向連設部の下面側に係合する横杆
    を、メインフレームの横幅の長さとほぼ同程度に長く形
    成して設けたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植
    機。
  3. 【請求項3】 前記左右に隣接するユニットフレームの
    左右間隔を広狭調節するための条間隔変更調節手段を設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    苗移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012060919A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Yanmar Co Ltd 苗移植機
CN103718717A (zh) * 2014-01-13 2014-04-16 扬州大学 一种新型插秧机行距调整机构
JP2015027270A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 井関農機株式会社 苗移植機
KR20190070763A (ko) * 2017-12-13 2019-06-21 주식회사 드림트리 작물 이식 장치

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