JPH09187625A - 排煙脱硝設備のアンモニア注入量制御装置及び方法 - Google Patents

排煙脱硝設備のアンモニア注入量制御装置及び方法

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JPH09187625A
JPH09187625A JP8001582A JP158296A JPH09187625A JP H09187625 A JPH09187625 A JP H09187625A JP 8001582 A JP8001582 A JP 8001582A JP 158296 A JP158296 A JP 158296A JP H09187625 A JPH09187625 A JP H09187625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速負荷変動時に排煙脱硝設備へのアンモニ
ア注入量制御の追従性を高めることにある。 【解決手段】 予測制御装置30には出口NOx濃度計
4からの出口NOx濃度信号36とアンモニア流量計6
からのアンモニア流量信号41が入力され、過去のアン
モニアモル比と排煙脱硝設備出口NOx濃度との因果関
係をデータを用いて同定した自己回帰モデルにより将来
のサンプリング周期毎の排煙脱硝設備出口NOx濃度を
予測し、アンモニアモル比補正信号31が定められる。
また、負荷要求信号50と微粉炭ミル起動停止指令信号
51を入力し入口NOx濃度のピークを補償するように
ファジイ演算して動的先行モル比信号53を出力するフ
ァジイ演算器52を設けた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速負荷変動時に
アンモニア注入量制御の追従性を高めた排煙脱硝設備の
アンモニア注入量制御装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の排煙脱硝設備アンモニア注
入量制御装置の構成を示すブロック図である。本図に示
すように排煙脱硝設備の排ガス流量計1からの排ガス流
量信号33と入口NOx濃度計2からの入口NOx濃度
信号34を乗算器7aで乗算して入口NOx量信号21
を得る。一方出口NOx濃度設定器3からの出口NOx
濃度設定信号35を引算器8aにに入力し、入口NOx
濃度計2からの入口NOx濃度信号34を引算器8a及
び割算器9に入力し、演算により必要脱硝率信号10を
得る。この必要脱硝率信号10を関数発生器11に入力
し、演算により必要モル比信号13を得る。出口NOx
濃度設定器3からの出口NOx濃度設定信号35と出口
NOx濃度計4からの出口NOx濃度信号36との偏差
信号37を引算器8bで求め、調節計12aで信号処理
してフィードバックモル比信号15を得る。このフィー
ドバックモル比信号15は現在計測した出口NOx濃度
と出口NOx濃度設定値とから求められ偏差に基づきア
ンモニア必要モル比を補正し、ネガティブフィードバッ
ク的に制御するものである。必要モル比信号13とフィ
ードバックモル比信号15を加算器14aで加算して全
モル比信号16を得て、乗算器7aからの入口NOx量
信号21と乗算器7bで乗算して必要アンモニア流量信
号22を得る。次に負荷要求信号38を微分器17及び
二階微分器18でそれぞれ微分演算した負荷一階微分信
号39及び負荷二階微分信号40を加算器14bに入力
し、乗算器7bからの必要アンモニア流量信号22と加
算してアンモニア流量要求信号19を得る。このアンモ
ニア流量要求信号19とフィードバック値であるアンモ
ニア流量計6からのアンモニア流量信号41との偏差信
号42を引算器8cで求め、調節計12bで制御出力と
しての処理を行い制御信号43をアンモニア流量調節弁
20へ出力する。制御信号43によりアンモニア流量調
節弁20を開閉して排煙脱硝設備へのアンモニア注入量
を制御し、排煙脱硝設備出口NOx濃度を所定の値に抑
制している。この制御系は基本的に入口NOx量信号2
1に対する先行値の必要モル比信号13、出口NOx濃
度信号36、出口NOx濃度設定信号35との偏差信号
37によるフィードバックモル比信号15の補正及び負
荷要求信号38に対する動的先行値の負荷一階微分信号
39、負荷二階微分信号40によりアンモニア注入量を
制御するものである。なお、動的先行値は、アンモニア
注入量の変化に対する脱硝反応を通常10分程度補償す
るために設けられている。
【0003】最近では火力プラントの高速負荷変化率運
転に伴い脱硝負荷の変動が急激になり、排煙脱硝設備の
出口NOx濃度設定値信号35に対する出口NOx濃度
の追従性を向上させることが不可欠となっている。例え
ば、負荷上昇時には脱硝負荷の増加に対して負荷要求信
号38に対する動的先行制御によりアンモニアが多量注
入され、出口NOx濃度は一旦出口NOx濃度設定値に
抑制できるが、脱硝負荷が一定になるとアンモニアは過
剰となり脱硝率は急上昇して出口NOx濃度は極端に低
下するものの排ガス中のリークアンモニアが問題にな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、脱硝
負荷の変動が急激に変化した場合、特に負荷上昇時の動
的先行制御によりアンモニアが多量に注入された後の追
従性は必ずしも満足できるものではなく、必要以上にア
ンモニアを注入することによる排ガス中のリークアンモ
ニアが増加したり消費量が大きくなる問題がある。本発
明の目的は、排煙脱硝設備の高速負荷変動時にアンモニ
ア注入量制御の追従性を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、アンモニア
接触還元法による排煙脱硝設備の入口NOx濃度と出口
NOx濃度設定値を入力しアンモニア必要モル比を演算
するアンモニア必要モル比演算手段と、前記出口NOx
濃度設定値と前記排煙脱硝設備の出口NOx濃度とアン
モニア注入量を入力し、過去のアンモニアモル比と排煙
脱硝設備出口NOx濃度との因果関係を有する自己回帰
モデルにより将来の排煙脱硝設備出口NOx濃度を予測
し、予測した排煙脱硝設備出口NOx濃度を用いてアン
モニアモル比補正信号を出力する予測制御手段と、前記
アンモニア必要モル比と該アンモニアモル比補正信号を
入力し先行値アンモニアモル比を出力する先行値アンモ
ニアモル演算手段と、負荷要求信号と微粉炭ミル起動停
止指令信号を入力して入口NOx濃度のピークを補償す
る動的先行モル比信号をファジイ演算するファジイ制御
手段と、前記先行値アンモニアモル比を該動的先行モル
比信号により補正しアンモニア全モル比を出力する全モ
ル比演算手段と、該アンモニア全モル比と入口NOx量
を入力し必要アンモニア量を演算する必要アンモニア量
演算手段と、該必要アンモニア量と注入アンモニアフィ
ードバック値を入力し注入アンモニア量調整弁制御量を
出力する注入アンモニア量制御手段とを有することによ
り達成される。
【0006】上記目的は、アンモニア接触還元法による
排煙脱硝設備の入口NOx濃度と出口NOx濃度設定値
を入力してアンモニア必要モル比を演算し、前記出口N
Ox濃度設定値と前記排煙脱硝設備の出口NOx濃度と
アンモニア注入量を入力して過去のアンモニアモル比と
排煙脱硝設備出口NOx濃度との因果関係を有する自己
回帰モデルにより将来の排煙脱硝設備出口NOx濃度を
予測し、予測した排煙脱硝設備出口NOx濃度を用いて
アンモニアモル比補正信号を出力し、前記アンモニア必
要モル比と該アンモニアモル比補正信号を入力して先行
値アンモニアモル比を出力し、負荷要求信号と微粉炭ミ
ル起動停止指令信号を入力して入口NOx濃度のピーク
を補償する動的先行モル比信号をファジイ演算し、前記
先行値アンモニアモル比を該動的先行モル比信号により
補正してアンモニア全モル比を出力し、該アンモニア全
モル比と入口NOx量を入力して必要アンモニア量を演
算し、該必要アンモニア量と注入アンモニアフィードバ
ック値を入力して注入アンモニア量調整弁制御量を出力
することにより達成される。
【0007】上記構成は、従来の必要アンモニア量の負
荷変化率による動的先行制御に代わり、過去のアンモニ
アモル比と排煙脱硝設備出口NOx濃度との因果関係を
サンプリング周期毎のデータを用いて同定した自己回帰
モデルにより将来の排煙脱硝設備の出口NOx濃度を予
測してアンモニア必要モル比を補正することにより、過
去のデータに基づいて予測制御を行い脱硝反応の大きな
遅れを補償して高速負荷変動時にもアンモニア注入量制
御の追従性を高めて従来の動的先行制御によるアンモニ
アの大量注入を阻止し、リークアンモニア、アンモニア
消費量の増加を防止することができる。予測制御により
従来の出口NOx濃度と出口NOx濃度設定値とから求
められアンモニアモル比の指標であるアンモニアフィー
ドバックモル比を求めるフィードバックモル比手段によ
るネガティブフィードバック的なアンモニアモル比の補
正は不要となる。
【0008】また、負荷要求信号と微粉炭ミル起動停止
指令信号を入力して入口NOx濃度のピークを補償する
ように動的先行モル比信号をファジイ演算することによ
り、微粉炭ミル起動停止に伴う排煙脱硝設備入口NOx
濃度のステップ状の急激な変化に対してはフィードフォ
ワードファジイにより滑らかにアンモニア注入量を先行
制御し対応することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。図1は本発明の実施の形態の排煙脱硝設
備アンモニア注入量制御装置の構成を示すブロック図で
ある。本図に示すアンモニア注入量制御装置は図4に示
す排煙脱硝設備のアンモニア注入量制御装置の調節計1
2aが出力するフィードバックモル比信号15に代わり
予測制御装置30が出力するアンモニアモル比補正信号
31を加算器14aへ入力し、かつ加算器14bへ入力
する負荷一階微分信号39、負荷二階微分信号40を出
力する微分器17、二階微分器18に代わり負荷要求信
号50と微粉炭ミル起動停止指令信号51を入力し入口
NOx濃度のピークを補償するようにファジイ演算して
動的先行モル比信号53を出力するファジイ演算器52
を設けたものである。微粉炭ミル起動停止指令信号51
は石炭焚ボイラの微粉炭ミルを起動・停止する指令であ
り、微粉炭ミルの起動は微粉炭ミルからボイラ火炉へ微
粉炭が供給され微粉炭が燃焼して排ガスが排煙脱硝設備
に流入し、脱硝負荷が急激に増加することを意味してい
る。一方微粉炭ミルの停止は微粉炭の燃焼が停止して脱
硝負荷が急激に減少することを意味している。このよう
に微粉炭ミル起動停止指令信号51は脱硝負荷の極めて
急激な増加または急激な減少の先行信号となる。
【0010】予測制御装置30には出口NOx濃度設定
器3からの出口NOx濃度設定信号35と出口NOx濃
度計4からの出口NOx濃度信号36とアンモニア流量
計6からのアンモニア流量信号41が入力され、過去の
アンモニアモル比と排煙脱硝設備の出口NOx濃度との
因果関係をデータを用いて同定した自己回帰モデルによ
り将来のサンプリング周期毎の排煙脱硝設備の出口NO
x濃度が予測される。この将来の排煙脱硝設備出口NO
x濃度と出口NOx濃度設定信号35との間の制御偏差
の自乗積分値とアンモニアモル比のサンプリング周期毎
の変化量の自乗積分値の和を最小とするようにアンモニ
アモル比補正信号31が定められる。
【0011】アンモニア接触還元法のようにアンモニア
の触媒表面への吸着量が脱硝性能を支配するような非線
形で複雑なプロセスでは、制御用のシュミレーションモ
デルを構築することが困難であり、ステップ応答により
求められる自己回帰モデルによる手法が有効である。
【0012】次に予測制御装置30におけるアンモニア
モル比補正信号31の演算について詳細に説明する。最
初にアンモニアモル比(注入アンモニアモル数/入口N
Oxモル数)と排煙脱硝設備の出口NOx濃度との因果
関係を(1)式の自己回帰モデルで求める。 A(z~ 1)y(k)=B(z~ 1)u(k−1)……………………(1)
【0013】
【数1】
【0014】
【数2】
【0015】
【数3】
【0016】 u(k−1),・ ・ ・ ・,u(k−n)……………………………(10) y(k),・ ・ ・ ・ ・ ・,y(k−n)……………………………(11) 次に(12)式の評価関数を考える。
【0017】
【数4】
【0018】ここで、 R:設定値 h:重み係数 M:予測サンプリング数 である。
【0019】(12)式を最小にする解は(13)式で
与えられる。
【0020】
【数5】
【0021】このようにして(13)式よりアンモニア
モル比補正信号31が求められる。次にファジイ演算器
を説明する。負荷要求信号50と微粉炭ミル起動停止指
令信号51を入力し以下のファジイ演算を行う。制御ル
ールの前件部としては、負荷要求信号50と微粉炭ミル
起動停止指令信号51を信号処理し、負荷変化率と微粉
炭ミル起動停止指令後の経過時間とする。即ち、k時刻
点における負荷要求信号をx(k)、微粉炭ミル起動停
止指令後の経過時間をz(k)とすると、負荷変化率信
号Δx(k)は次式となる。
【0022】 Δx(k)=(x(k)−x(k−1))・Sx…………………(14) ここでSxはスケーリングファクタである。
【0023】同様にz(k)についてもスケーリングを
行う。
【0024】 z´(k)=z(k)・Sz…………………………………………(15) 図2は本発明の実施の形態のメンバシップ関数の例を示
す図表である。
【0025】本図においてファジイ変数を分割するファ
ジイ集合の数は以下のような13個であり、これらの集
合にそれぞれラベルを付加する。ラベルは−6から1つ
刻みに+6までの整数で表す。
【0026】 {−6,・・・,−1,0,1,・・・,6}= {NAL,NVL,NL,NM,NS,NVS,ZE,PVS,PS,PM,PL,PVL,PAL}……………(16) ここで、 NAL:Negative Absolutely Large NVL:Negative Very Large NL :Negative Very NM :Negative Medium NS :Negative Small NVS:Negative Very Small ZE :Zero PVS:Positive Very Small PS :Positive Small PM :Positive Medium PL :Positive Large PVL:Positive Very Large PAL:Positive Absolutely Large である。
【0027】図3は本発明の実施の形態のアンモニア注
入モル比を定めるルールを示す図表である。
【0028】本図に示すように横方向の数列は負荷変化
率信号Δx(k)であり、縦方向の数列は微粉炭ミル起
動停止指令後の経過時間をz´(k)についてスケーリ
ングを行ったものである。この数表からΔx(k)とz
´(k)の状況により公知のMin−Max重心法を用
いてアンモニア注入モル比H(k)を求める。求められ
たアンモニア注入モル比H(k)に制御ゲインKを乗算
して制御入力u´を得る。
【0029】 u´(k)=K・H(k)…………………………………………(17) この制御入力u´により動的先行モル比信号53が与え
られる。
【0030】予測された出口NOx濃度に基づいて定め
られたアンモニアモル比補正信号31により必要モル比
信号13が補正され予測的にアンモニアモル比が確定す
る。アンモニアモル比補正信号31は加算器14aへ図
4と同様に定められた必要モル比信号13と共に入力さ
れ先行値モル比信号32が出力される。先行値モル比信
号32と動的先行モル比信号53が加算器14bへ入力
され全モル比信号16が出力される。全モル比信号16
は乗算器7bで入口NOx量信号21と乗算され、アン
モニア流量要求信号19が出力される。全モル比と入口
NOx量の乗算により要求されるアンモニア流量は得ら
れる。図4に示す従来技術ではアンモニア流量を動的先
行値により補正し、本実施の形態ではアンモニアモル比
を動的先行モル比により補正した後に全モル比と入口N
Ox量からアンモニア流量を得ているが両者の間に基本
的な相違は無い。本実施の形態のようにアンモニアモル
比の段階で動的先行補正する方がファジイ演算ルールを
定める上で容易となる。アンモニア流量要求信号19と
アンモニア流量計6からのアンモニア流量信号41を引
算器8cへ入力し、偏差信号42を求めて調節計12b
でPID等の制御処理を行い、制御信号43をアンモニ
ア流量調節弁20へ出力してアンモニア注入量を制御
し、排煙脱硝設備出口NOx濃度を所定値に抑制する。
【0031】このように本実施の形態の制御装置は、必
要モル比信号13、アンモニアモル比補正信号31、動
的先行モル比信号53を組み合わせたものであり、必要
モル比信号13は制御入力のベースを与えアンモニアモ
ル比補正信号31は出口NOx濃度設定値に対するフィ
ードバック補正であり、動的先行モル比信号53は微粉
炭ミル起動停止に伴う排煙脱硝設備入口NOx濃度のピ
ークを補償する。
【0032】従って現時点より1,2,・ ・ ・Mサンプ
リング数後の将来の排煙脱硝設備出口NOx濃度を予測
してアンモニア注入量をフィードバック補正すると共
に、微粉炭ミル起動停止により排煙脱硝設備入口NOx
濃度のステップ状の急激な変化に対してはフィードフォ
ワードファジイにより滑らかにアンモニア注入量を先行
制御し、脱硝反応の大きな遅れを補償して高速負荷変動
時にもアンモニア注入量制御の追従性を高めることがで
きる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、過去のアンモニアモル
比と排煙脱硝設備出口NOx濃度との因果関係を同定し
た自己回帰モデルにより将来の排煙脱硝設備出口NOx
濃度を予測してモル比を補正し、排煙脱硝設備入口NO
x濃度のステップ状の急激な変化に対してはフィードフ
ォワードファジイによりアンモニア注入量を制御するこ
とにより、脱硝反応の大きな遅れを補償して高速負荷変
動時にもアンモニア注入量制御の追従性を高めて排煙脱
硝設備出口NOx濃度を所定の値に抑制すると同時にリ
ークアンモニア、アンモニア消費量の増加を防止する効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の排煙脱硝設備アンモニア
注入量制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のファジイ演算器メンバシ
ップ関数例を示す図表である。
【図3】本発明の実施の形態のアンモニア注入モル比を
定めるルールを示す図表である。
【図4】従来のアンモニア注入量制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 排ガス流量計 2 入口NOx濃度計 3 出口NOx濃度設定器 4 出口NOx濃度計 6 アンモニア流量計 7 乗算器 7a 乗算器 7b 乗算器 8a 引算器 8b 引算器 8c 引算器 9 割算器 10 必要脱硝率信号 11 関数発生器 12a 調節計 12b 調節計 13 必要モル比信号 14a 加算器 14b 加算器 15 フィードバックモル比信号 16 全モル比信号 17 微分器 18 二階微分器 19 アンモニア流量要求信号 20 アンモニア流量調節弁 21 入口NOx量信号 22 必要アンモニア流量信号 30 予測制御装置 31 アンモニアモル比補正信号 32 先行値モル比信号 33 排ガス流量信号 34 入口NOx濃度信号 35 出口NOx濃度設定信号 36 出口NOx濃度信号 37 偏差信号 38 負荷要求信号 39 負荷一階微分信号 40 負荷二階微分信号 41 アンモニア流量信号 42 偏差信号 43 制御信号 50 負荷要求信号 51 微粉炭ミル起動停止指令信号 52 ファジイ演算器 53 動的先行モル比信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア接触還元法による排煙脱硝設
    備の入口NOx濃度と出口NOx濃度設定値を入力しア
    ンモニア必要モル比を演算するアンモニア必要モル比演
    算手段と、 前記出口NOx濃度設定値と前記排煙脱硝設備の出口N
    Ox濃度とアンモニア注入量を入力し、過去のアンモニ
    アモル比と排煙脱硝設備出口NOx濃度との因果関係を
    有する自己回帰モデルにより将来の排煙脱硝設備出口N
    Ox濃度を予測し、予測した排煙脱硝設備出口NOx濃
    度を用いてアンモニアモル比補正信号を出力する予測制
    御手段と、 前記アンモニア必要モル比と該アンモニアモル比補正信
    号を入力し先行値アンモニアモル比を出力する先行値ア
    ンモニアモル演算手段と、 負荷要求信号と微粉炭ミル起動停止指令信号を入力して
    入口NOx濃度のピークを補償する動的先行モル比信号
    をファジイ演算するファジイ制御手段と、 前記先行値アンモニアモル比を該動的先行モル比信号に
    より補正しアンモニア全モル比を出力する全モル比演算
    手段と、 該アンモニア全モル比と入口NOx量を入力し必要アン
    モニア量を演算する必要アンモニア量演算手段と、 該必要アンモニア量と注入アンモニアフィードバック値
    を入力し注入アンモニア量調整弁制御量を出力する注入
    アンモニア量制御手段とを有することを特徴とする排煙
    脱硝設備のアンモニア注入量制御装置。
  2. 【請求項2】 アンモニア接触還元法による排煙脱硝設
    備の入口NOx濃度と出口NOx濃度設定値を入力して
    アンモニア必要モル比を演算し、 前記出口NOx濃度設定値と前記排煙脱硝設備の出口N
    Ox濃度とアンモニア注入量を入力して過去のアンモニ
    アモル比と排煙脱硝設備出口NOx濃度との因果関係を
    有する自己回帰モデルにより将来の排煙脱硝設備出口N
    Ox濃度を予測し、予測した排煙脱硝設備出口NOx濃
    度を用いてアンモニアモル比補正信号を出力し、 前記アンモニア必要モル比と該アンモニアモル比補正信
    号を入力して先行値アンモニアモル比を出力し、 負荷要求信号と微粉炭ミル起動停止指令信号を入力して
    入口NOx濃度のピークを補償する動的先行モル比信号
    をファジイ演算し、 前記先行値アンモニアモル比を該動的先行モル比信号に
    より補正してアンモニア全モル比を出力し、 該アンモニア全モル比と入口NOx量を入力して必要ア
    ンモニア量を演算し、 該必要アンモニア量と注入アンモニアフィードバック値
    を入力して注入アンモニア量調整弁制御量を出力するこ
    とを特徴とする排煙脱硝設備のアンモニア注入量制御方
    法。
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