JP2006075758A - 脱塩制御装置及び脱塩制御方法 - Google Patents

脱塩制御装置及び脱塩制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 処理後の排ガス中の塩化水素濃度等の変動を低減し、脱塩剤の使用量を低減することのできる脱塩制御装置及び脱塩制御方法を提供する。
【解決手段】 処理前排ガスの流量と塩化水素濃度とから塩化水素を低減するための脱塩剤必要供給量を求める必要供給量演算手段(28)と、脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算手段(30)と、前記脱塩剤必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算手段(40、41)と、前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御手段(42)とを備えた脱塩制御装置である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、排出ガス中の塩化水素等の濃度を低減する脱塩制御技術に関し、特に塩化水素を含む排出ガスに脱塩剤を供給する供給量制御に関する。
ごみ焼却炉などの燃焼プラントでは、塩化水素、硫黄酸化物などの排出を規制するため排ガス用脱塩設備が設けられている。この排ガス用脱塩設備では、排ガス中に消石灰、重曹などの脱塩剤を供給し、酸性有毒ガスを脱塩剤との中和反応によって低減するものである。
ところで、脱塩剤は処理する塩化水素等の量に見合った量を供給することになるが、過剰に脱塩剤を供給した場合は、反応で生成した生成物が飛灰として系外に排出され環境汚染の問題となる一方で、供給量が不足した場合も排ガス中の塩化水素等の濃度が規制値を越えて環境汚染の問題となる。
このため、処理量に見合った適正な量の脱塩剤を供給するための供給量制御方法が種々提案されている。図17は、特許文献1に記載の供給量制御方法を示す図である。特許文献1に記載の供給量制御方法では、排ガスの塩化水素濃度PVと、任意の設定値SV1とからPID操作で演算した操作信号MV1、及び任意の設定値SV2とからP操作で演算した操作信号MV2を加算し、この制御出力(MV1+MV2)に基づき所定量の脱塩剤を処理前排ガスに供給する。
特開2002−113327号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においても、なお解決すべき課題が存していた。
その課題は、脱塩プロセスには大きな時間遅れが存在することに起因するものである。脱塩プロセスの遅れ時間は、設備の規模によっても異なるが、例えば、数分〜数十分に達するものもある。このため、脱塩プロセスの制御システムではこの時間遅れを考慮した構成が求められているが、従来の制御方法とても完全ではないため、制御精度が悪くなる事態も発生している。
特許文献1に開示された制御技術では、PID制御とP制御を共に動作させることにより制御応答を早くしている。しかし、この制御方法は本質的にはフィードバック制御である。従って、脱塩剤の供給部からバグフィルタを介して分析計により分析されるまでに大きな遅れ時間が存在している場合には、安定した制御が得られないことが考えられる。
例えば、処理前のガス中の塩化水素濃度等が急変し、あるいは変動している場合には、脱塩剤の供給量を増減させても反応が追いつかず、その結果、処理後の排ガス中の塩化水素濃度が変動することもある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、処理後の排ガス中の塩化水素濃度等の変動を低減し、脱塩剤の使用量を低減することのできる脱塩制御装置及び脱塩制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1に記載の脱塩制御装置は、塩化水素を含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素を低減する脱塩制御装置において、処理前排ガスの流量と塩化水素濃度とから塩化水素を低減するための脱塩剤必要供給量を求める必要供給量演算手段と、脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算手段と、前記脱塩剤必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算手段と、前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御手段とを備えた。
また本発明に係る請求項2に記載の脱塩制御装置は、塩化水素と二酸化硫黄とを含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素と二酸化硫黄とを低減する脱塩制御装置において、処理前排ガスの流量と塩化水素濃度とから塩化水素を低減するための脱塩剤の第1の必要供給量を求める第1の必要供給量演算手段と、前記第1の必要供給量に基づいて、塩化水素と二酸化硫黄とを低減するための脱塩剤の第2の必要供給量を求める第2の必要供給量演算手段と、脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算手段と、前記第2の必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算手段と、前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御手段とを備えた。
また本発明に係る請求項3に記載の脱塩制御装置は、塩化水素と二酸化硫黄とを含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素と二酸化硫黄とを低減する脱塩制御装置において、処理前排ガスの流量と塩化水素濃度とから塩化水素のみを低減するための脱塩剤の第1の必要供給量を求める第1の必要供給量演算手段と、前記第1の必要供給量に基づいて、塩化水素と二酸化硫黄とを低減するための脱塩剤の第2の必要供給量を求める第2の必要供給量演算手段と、脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した第1の供給補正量を求める第1の補正量演算手段と、脱塩処理後の排ガスの二酸化硫黄濃度と、目標二酸化硫黄濃度との偏差量に対応した第2の供給補正量を求める第2の補正量演算手段と、前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量とに基づいて、供給補正量を求める供給補正量演算手段と、前記第2の必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算手段と、前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御手段とを備えた。
また本発明に係る請求項4に記載の脱塩制御装置は、上記記載の発明である脱塩制御装置において、前記供給補正量演算手段は、少なくとも2つの演算モードを有し、第1の演算モードは、前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量のうち大きい方を供給補正量として求め、第2の演算モードは、前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量を加算した値を供給補正量として求める。
また本発明に係る請求項5に記載の脱塩制御装置は、上記記載の発明である脱塩制御装置において、前記処理前排ガスの塩化水素濃度をオンラインで測定する塩化水素分析計の測定値を用いる。
また本発明に係る請求項6に記載の脱塩制御装置は、上記記載の発明である脱塩制御装置において、前記供給補正量は、サンプリングPI制御法によって得た制御量から求める。
また本発明に係る請求項7に記載の脱塩制御装置は、上記記載の発明である脱塩制御装置において、前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量とは、それぞれサンプリングPI制御法によって得た制御量から求める。
また本発明に係る請求項8に記載の脱塩制御装置は、上記記載の発明である脱塩制御装置において、前記制御量の増減傾向に対応して前記供給補正量を増減する傾向補正手段を更に備えた。
また本発明に係る請求項9に記載の脱塩制御方法は、塩化水素を含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素を低減する脱塩制御方法において、処理前排ガスの流量と塩化水素濃度とから塩化水素を低減するための脱塩剤必要供給量を求める必要供給量演算ステップと、脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算ステップと、前記脱塩剤必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算ステップと、前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御ステップとを備えた。
また本発明に係る請求項10に記載の脱塩制御方法は、塩化水素と二酸化硫黄とを含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素と二酸化硫黄とを低減する脱塩制御方法において、処理前排ガスの流量と塩化水素濃度とから塩化水素を低減するための脱塩剤の第1の必要供給量を求める第1の必要供給量演算ステップと、前記第1の必要供給量に基づいて、塩化水素と二酸化硫黄とを低減するための脱塩剤の第2の必要供給量を求める第2の必要供給量演算ステップと、脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算ステップと、前記第2の必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算ステップと、前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御ステップとを備えた。
本発明によれば、処理後の排ガス中の塩化水素濃度の変動を低減し、脱塩剤の使用量を低減することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図である。
焼却炉1から排出される処理前ガスは、排ガスダクト2を通って集塵器3に導かれる。この排ガスダクト2の集塵器3の前段には、脱塩剤供給装置4の吹込口が設けられている。脱塩剤の吹込口から吹き込まれた脱塩剤は、集塵器3のフィルタ表面に層を形成し、排ガス中の塩化水素などと反応して反応生成物を作る。そして、この反応生成物は、他のダストと共に回収され処理される。塩化水素などが除去された処理後のガスは、排ガスダクト5を通って煙突6から系外に排出される。
この排ガス処理設備において、脱塩剤の供給量を制御するために脱塩制御装置10、脱塩剤制御系を構成するための各種センサである、排出ガス流量計11、炉出口塩化水素濃度検出装置12及び煙突入口塩化水素濃度検出装置15が備えられている。脱塩制御装置10は、これらのセンサの測定値に基づいて制御演算を実行して、脱塩剤供給装置4に供給量を指示する。
図2は、本発明に係る第1の実施の形態の脱塩制御装置10の構成を示すブロック図である。
脱塩制御装置10は、フィードフォワード制御部20、フィードバック制御部21及び供給量制御部22を備えている。
フィードフォワード制御部20は、排ガス流量と炉出口塩化水素濃度とに基づいて脱塩剤の必要供給量を演算し、その値を供給量制御部22に出力する。フィードバック制御部21は、煙突入口塩化水素濃度に基づいてサンプリングPI制御演算(詳細は後述する)を行い、その値を供給量制御部22に出力する。供給量制御部22は、フィードフォワード制御部20からの必要供給量信号から運転指示値を求め、その値をフィードバック制御部21からの制御信号で補正する。そして、その補正後の値を脱塩剤供給装置4に出力する。
このように、本実施の形態の脱塩制御装置10は、炉出口の塩化水素濃度に基づくフィードフォワード制御を主制御とし、煙突入口塩化水素濃度に基づくフィードバック制御を補正制御として構成している点に特徴がある。
続いて、脱塩制御装置10の構成と動作について詳細に説明する。
フィードフォワード制御部20は、フィルタ部25、26、及び演算器28を備えている。フィルタ25は、排出ガス流量計11の測定信号の内、高周波の変動成分を除去するローパスフィルタである。フィルタ26は、炉出口塩化水素濃度検出計12の測定信号の内、高周波の変動成分を除去するローパスフィルタである。
演算器28は、排ガス流量A、炉出口塩化水素濃度Bとから脱塩剤の必要供給量V1を式(1)により算出する。
V1=A×B×α×β …式(1)
ここで、αは、塩化水素の量から脱塩剤の量への換算係数(例えば、脱塩剤の分子量/塩化水素の分子量×モル比。モル比は、実験により又は経験により得られる数値で、例えば1.2。)であり、βは、塩化水素の濃度から量(例えば、質量)を求める際の換算係数である。
フィードバック制御部21は、サンプリングPI制御部30、設定器31及び増幅器38を備えている。
サンプリングPI制御部30は、設定器31で設定された設定値SVと煙突入口塩化水素濃度測定値PVとに基づいてサンプリングPI制御演算を行って制御信号MVを出力する。制御信号MVは、増幅器38によって所定のゲインG(<1)が掛けられて供給量制御部22に出力される。
ここで、サンプリングPI制御は、公知の制御方法であり、図3にその概略の制御動作を示す。
サンプリングPI制御動作では、サンプリング周期TSごとに制御時間TCの間だけPI制御を行い、残りの時間(TS−TC)は、操作出力をホールドする。ここで、サンプリング周期TSは、プロセス無駄時間L、プロセス遅れ時定数T、定数γとして、式(2)で表わされる値を参考にして設定される。
TS=L+γ×T …式(2)
即ち、サンプリングPI制御は、制御した結果がプロセスに現れてから次の制御動作を行う制御である。従って、無駄時間の長いプロセスの制御に適した制御方法である。また、制御時間TCの間の制御が、PI制御を用いてD制御を用いていないのは、D制御の要素を組み込むことで制御系が不安定になることを避けるためである。しかし、一方、このサンプリングPI制御はサンプリング周期よりも短い周期の変動が生じた場合には、それに充分に追従して制御できないことが推定される。
図2に戻り、供給量制御部22は、変換部40、加算器41及び設定器42を備えている。変換部40は、フィードフォワード制御部20から入力される必要供給量V1を脱塩剤供給装置4への運転指示値(回転速度など)に変換する。
加算器41は、変換部40の出力値とフィードバック制御部21の出力値とを加算する。ここで、サンプリングPI制御部30の出力は増幅器38により所定のゲインG(<1)が掛けられていることにより、フィードフォワード制御を主制御とし、フィードバック制御を補正制御とする操作が行われる。そして、加算器41の出力は、設定器42を介して脱塩剤供給装置4に送られる。なお、設定器42は、操作者がスイッチ(不図示)を切替えることにより、手動で脱塩剤供給装置4の供給量を操作することができる。
以上説明した、第1の実施の形態の脱塩制御装置10によれば、炉出口塩化水素濃度検出装置12に基づいて制御するため無駄時間の影響が少ない。そして、フィードフォワード制御を採用しているため、脱塩処理前の排ガス濃度が短周期で変動した場合でも追従性の良い制御が実現できる。更に、制御すべき位置にある煙突入口における塩化水素濃度値に基づいて補正するため、フィードフォワード制御のオフセットを低減して精度良い制御を実現することができる。さらに、フィードバック制御は、サンプリングPI制御を採用しているため、無駄時間の大きい場合であっても全体の制御系を乱すことなく安定した制御が期待できる。
[第1の実施の形態の変形例]
図4は、第1の実施の形態の脱塩制御装置10の変形例を示す図である。図2に示す脱塩制御装置10とは、フィードバック制御部21のサンプリングPI制御部30の出力側に傾向補正部34を設けている点が異なっている。
傾向補正部34は、煙突入口における塩化水素濃度値の傾向を監視し、それが増加傾向にある場合、サンプリングPI制御部30の出力値に所定値を加え、減少傾向にある場合、サンプリングPI制御部30の出力値から所定値を差し引く。
このように構成することにより、フィードバック制御による補正制御の応答性を高めることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態の脱塩制御方法について説明する。排ガス中には二酸化硫黄も存在し、この二酸化硫黄についても有害ガスとして除去する必要がある。また、脱塩剤は排ガス中の塩化水素のみでなく、二酸化硫黄とも反応する。そこで、第2の実施の形態では、塩化水素の測定値のみでなく、二酸化硫黄の測定値をも考慮して脱塩制御を行う点で第1の実施の形態と異なっている。
図5は、本発明に係る第2の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図である。図1に示す第1の実施の形態のガス処理設備の構成と比して、排ガスダクト2に炉出口二酸化硫黄濃度検出装置13が設けられ、排ガスダクト4に煙突入口二酸化硫黄濃度検出装置16が設けられている点が異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
図6は、本発明に係る第2の実施の形態の脱塩制御装置10の構成を示すブロック図である。図2に示す第1の実施の形態の脱塩制御装置の構成と比して、フィードフォワード制御部20にフィルタ27が設けられ、フィードバック制御部21にサンプリングPI制御部32、設定器33及び補正処理部36が新たに設けられている点が異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
フィードフォワード制御部20において、フィルタ27は、炉出口二酸化硫黄濃度検出計13の測定信号の内、高周波の変動成分を除去するローパスフィルタである。
演算器28は、排ガス流量A、炉出口塩化水素濃度B、炉出口二酸化硫黄濃度Cとから脱塩剤の必要供給量V2を式(3)により算出する。
V2=A×B×α×β + A×C×α’×β’ …式(3)
ここで、αは、塩化水素の量から脱塩剤の量への換算係数(例えば、脱塩剤の分子量/塩化水素の分子量×モル比)であり、α’は、二酸化硫黄の量から脱塩剤の量への換算係数(例えば、脱塩剤の分子量/二酸化硫黄の分子量×モル比)であり、βは、塩化水素の濃度から量(例えば、質量)を求める換算係数であり、β’は、二酸化硫黄の濃度から量(例えば、質量)を求める換算係数である。
フィードバック制御部21において、サンプリングPI制御部32は、設定器33で設定された設定値SVと煙突入口二酸化硫黄濃度測定値PVとに基づいてサンプリングPI制御演算を行って制御信号を出力する。そして、補正処理部36は、サンプリングPI制御部30の補正信号と、サンプリングPI制御部32の補正信号とに基づいて信号処理を実行する。そして、処理後の信号は、増幅器38によって所定のゲインG(<1)が掛けられて供給量制御部22に出力される。
なお、補正処理部36の処理モードは操作者が手動で選択することができる。例えば、補正処理部36の1つの処理モードでは、いずれか補正信号の大きい方を選択して出力する。また補正処理部36の他の処理モードでは、両方の補正信号を加算して出力する。
以上説明した、第2の実施の形態の脱塩制御装置10によれば、第1の実施の形態に述べた効果に加え、更に二酸化硫黄の除去をも安定して図ることができる。
[第2の実施の形態の変形例]
図7は、第2の実施の形態の脱塩制御装置10の変形例を示す図である。図6に示す脱塩制御装置10とは、フィードバック制御部21のサンプリングPI制御部30の出力側に傾向補正部34を設け、更にサンプリングPI制御部32の出力側に傾向補正部35を設けている点が異なっている。
傾向補正部35の動作は、第1の実施の形態の変形例で述べた傾向補正部34の動作と同様であるためその詳細の説明は省略する。
このように構成することにより、フィードバック制御による補正制御の応答性を高めることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る第3の実施の形態の脱塩制御方法について説明する。排ガス中には二酸化硫黄も存在し、この二酸化硫黄についても有害ガスとして除去する必要がある。また、脱塩剤は排ガス中の塩化水素のみでなく、二酸化硫黄とも反応する。そこで、第3の実施の形態では、第2の実施形態と同様に塩化水素の測定値のみでなく、二酸化硫黄の測定値をも考慮して脱塩制御を行う。但し、第3の実施の形態の脱塩制御では塩化水素の分析値のみを用いる点で第2の実施の形態と異なっている。
図8は、本発明に係る第3の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図である。この構成は、図1に示す第1の実施の形態のガス処理設備の構成と同一であるため、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
図9は、本発明に係る第3の実施の形態の脱塩制御装置10の構成を示すブロック図である。図2に示す第1の実施の形態の脱塩制御装置の構成と比して、フィードフォワード制御部20に変換部43を追加したことが異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
図10は、炉出口における塩化水素濃度と二酸化硫黄濃度の推移変化を表す図である。この図からわかるように、塩化水素濃度は約750ppm、二酸化硫黄濃度は約25ppmと濃度は大きく異なっているが、塩化水素濃度と二酸化硫黄濃度は同様の変化傾向を示しており、塩化水素濃度と二酸化硫黄濃度との間には、相関関係が存在していることがわかる。
この場合、炉出口塩化水素濃度B、炉出口二酸化硫黄濃度Cとすると式(4)の関係が存在する。
C=F(B) …式(4)
ここで、Fは塩化水素濃度と二酸化硫黄濃度との関係を表わす関数である。
この関係を式(3)に代入すると、供給量第2の必要供給量V2について式(5)を得る。
V2=A×B×α×β + A×C×α’×β’
=A×(B×α×β + F(B)×α’×β’)
=A×H(B) …式(5)
ここで、Hは炉出口塩化水素濃度Bの関数である。
この式(5)によれば、炉出口塩化水素濃度Bのみを測定すれば、その値を用いて塩化水素と二酸化硫黄とを処理するための脱塩剤の供給量を求めることができる。
図11は、塩化水素濃度のみを除去するために必要な第一の必要供給量と、塩化水素と二酸化硫黄との両方を除去するために必要な第二の必要供給量との関係を示す図である。本図では、第一の必要供給量が多い領域(すなわち炉出口の塩化水素濃度が高い領域)での曲線の傾斜を急にしているが、この特性曲線の形状は脱塩剤の種類や排ガス温度などの条件により決定される(多成分系の反応効率は複雑であるため、実験的または経験的に求められる)。そして、この演算された第二の必要供給量は、さらに変換部40により運転指示値(回転速度など)に変換される。なお、図11に示す特性曲線は適宜取り扱いが容易なように変形することができる。例えば、折れ線によって近似しても良い。更に、折れ線の数も適宜選択することができる。さらに、変換部40と変換部43を一体化して、第一の必要供給量から運転指示値が直接演算される様にしてもよい。
本実施の形態によれば、塩化水素濃度のみの測定値に基づいて、塩化水素と二酸化硫黄とを安定的に除去することができる。
[第3の実施の形態の変形例]
第3の実施の形態の脱塩制御装置10の変形例では、図4に示す第1の実施の形態の脱塩制御装置10の変形例と同様に、フィードバック制御部21のサンプリングPI制御部30の出力側に傾向補正部34を設けている。
この構成のフィードバック制御部21の動作については、すでに説明しているためその詳細の説明は省略する。
このように構成することにより、フィードバック制御による補正制御の応答性を高めることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明に係る第4の実施の形態の脱塩制御方法について説明する。第4の実施の形態では、第3の実施形態と同様に塩化水素の分析値を用いて塩化水素と二酸化硫黄の処理を実行する。しかし、フィードバック制御においては、塩化水素の濃度と二酸化硫黄の濃度とを用いる点で第3の実施の形態と異なっている。従って、第3の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図12は、本発明に係る第4の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図である。この構成は、図8に示す第3の実施の形態のガス処理設備の構成において、排ガスダクト5に更に煙突入口二酸化硫黄濃度検出装置16を設けた点のみが異なっている。従って第3の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
図13は、本発明に係る第4の実施の形態の脱塩制御装置10の構成を示すブロック図である。図9に示す第3の実施の形態の脱塩制御装置の構成と比して、フィードバック制御部21にサンプリングPI制御部32、設定器33及び補正処理部36が新たに設けられている点が異なっている。従って、第3の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
本第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態の効果に加え、二酸化硫黄の濃度に基づく補正制御が行えるため、より精度の良い脱塩制御を行うことができる。
[第4の実施の形態の変形例]
第4の実施の形態の脱塩制御装置10の変形例は、図13に示す第4の実施の形態の脱塩制御装置10において、フィードバック制御部21のサンプリングPI制御部30の出力側に傾向補正部34を設け、フィードバック制御部21のサンプリングPI制御部32の出力側に傾向補正部35を設けている点が異なっている。
この構成のフィードバック制御部21の動作については、図7に示す第2の実施の形態の脱塩制御装置10の変形例において、すでに説明しているためその詳細の説明は省略する。
このように構成することにより、フィードバック制御による補正制御の応答性を高めることができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明に係る第5の実施の形態の脱塩制御方法について説明する。第5の実施の形態では、上述の第1〜第4の実施の形態並びにそれらの変形例において、塩化水素濃度分析装置に応答速度の速い分析装置を用いている点が異なっている。従って、第1〜第5の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
上述のように、脱塩プロセスでは大きな時間遅れが存在することが制御の安定性を妨げる大きな要因となっている。この時間遅れを生ずる要因の1つとして、分析計の分析時間の遅れが指摘できる。そこで、例えば、公知の技術である半導体レーザを光源としてガス濃度を分析する分析計を用いれば、時間遅れを大幅に低減することができるため、制御精度を高めることができる。
図10に示す塩化水素の変動推移チャートによれば、変動周期は平均約3分であることが読取れる。そうすれば、サンプリング定理によりサンプリング周期は3/2分=1.5分以内とする必要がある。一方、従来の分析計の時間遅れが平均して1.5分であることから、分析計の時間遅れを短縮することの必要性が裏付けられる。
上述の分析計の仕様では、分析時間は2秒程度であるため、時間遅れを短縮の要請には充分応えられるものである。
なお、このタイプの塩化水素濃度分析装置は、炉出口、煙突入口の少なくとも1つに設けることでも制御精度を向上することができる。
[実機適用結果]
図14は、従来のフィードバック制御による脱塩制御状況を示す図であり、図15は、本発明の第4の実施の形態の変形例に係る制御方法による脱塩制御状況を示す図である。図14、図15共に、煙突入口における塩化水素濃度の時間推移を示している。これらの図を比較すると本実施の形態に係る制御方法(本制御方法)が有効なことがわかる。
図16には、従来制御方法と本制御方法を適用した結果を示している。これは18日間での適用結果を1日平均として算定したものである。
本結果から、本制御方法を適用することにより、排ガス流量がほぼ同じなのに対して、脱塩剤使用量が約10%程度低減できることが分かつた。従来制御方法では炉出口に塩化水素濃度にピーク(変動)が生じた場合でも煙突入口塩化水素濃度が基準値を超えないように、制御目標値を低めとし、脱塩剤吹込量下限値を高めに設定する必要があった。これに対し、本制御方法では炉出口塩化水素濃度分析計を設けてフィードフォワード制御を加えたことにより、炉出口塩化水素濃度にピークが生じた場合でも、追従性良く脱塩剤の吹込量を増加させることができる。その結果、煙突入口塩化水素濃度のピークを抑えることが可能となり、制御目標値を高めに設定することができたためと考えられる。この制御目標値を高めに設定できたという事実は、煙突入口塩化水素濃度の平均値が新制御方法の方が高くなっているところに現れている。
更に、脱塩剤使用量低減の効果として、飛灰量の減少を図ることができ、本制御方法が環境の汚染が少ない点からも望ましいことがわかる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明はごみ焼却設備に限らず、広く各種の設備に適用することができる。例えば、発電所の燃焼ボイラ、ガス化溶融炉、高炉、ガスエンジン、ディーゼルエンジンなどに適用することが可能である。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明に係る第1の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図。 本発明に係る第1の実施の形態の脱塩制御装置の構成を示すブロック図。 サンプリングPI制御動作を示す図。 第1の実施の形態の脱塩制御装置の変形例を示す図。 本発明に係る第2の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図。 本発明に係る第2の実施の形態の脱塩制御装置の構成を示すブロック図。 第2の実施の形態の脱塩制御装置の変形例を示す図。 本発明に係る第3の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図。 本発明に係る第3の実施の形態の脱塩制御装置の構成を示すブロック図。 炉出口における塩化水素濃度と二酸化硫黄濃度の推移変化を表す図。 必要供給量と実切出し量との関係を示す図。 本発明に係る第4の実施の形態の脱塩制御方法が適用される排ガス処理設備の構成を示す図。 本発明に係る第4の実施の形態の脱塩制御装置の構成を示すブロック図。 従来のフィードバック制御による脱塩制御状況を示す図。 本発明の実施の形態に係る制御方法による脱塩制御状況を示す図。 従来制御方法と本制御方法を適用した結果を示す図。 従来の供給量制御方法を示す図。
符号の説明
4…脱塩剤供給装置、10…脱塩制御装置、11…排出ガス流量計、12…炉出口塩化水素濃度検出装置、13…炉出口二酸化硫黄濃度検出装置、15…煙突入口塩化水素濃度検出装置、16…煙突入口二酸化硫黄濃度検出装置、28…演算器、30…サンプリングPI制御部、31…設定器、32…サンプリングPI制御部、33…設定器、34…傾向補正部、35…傾向補正部、36…補正処理部、40…変換部。

Claims (10)

  1. 塩化水素を含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素を低減する脱塩制御装置において、
    排ガスの流量と脱塩処理前の排ガスの塩化水素濃度とから塩化水素を低減するために必要な脱塩剤必要供給量を求める必要供給量演算手段と、
    脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算手段と、
    前記脱塩剤必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算手段と、
    前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御手段と
    を備えたことを特徴とする脱塩制御装置。
  2. 塩化水素と二酸化硫黄とを含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素と二酸化硫黄とを低減する脱塩制御装置において、
    排ガスの流量と脱塩処理前の排ガスの塩化水素濃度とから塩化水素のみを低減するために必要な脱塩剤の供給量を求める第1の必要供給量演算手段と、
    前記第1の必要供給量に基づいて、塩化水素と二酸化硫黄との両方を低減するために必要な脱塩剤の供給量を求める第2の必要供給量演算手段と、
    脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算手段と、
    前記第2の必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算手段と、
    前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御手段と
    を備えたことを特徴とする脱塩制御装置。
  3. 塩化水素と二酸化硫黄とを含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素と二酸化硫黄とを低減する脱塩制御装置において、
    排ガスの流量と脱塩処理前の排ガスの塩化水素濃度とから塩化水素のみを低減するために必要な脱塩剤の供給量を求める第1の必要供給量演算手段と、
    前記第1の必要供給量に基づいて、塩化水素と二酸化硫黄との両方を低減するために必要な脱塩剤の供給量を求める第2の必要供給量演算手段と、
    脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した第1の供給補正量を求める第1の補正量演算手段と、
    脱塩処理後の排ガスの二酸化硫黄濃度と、目標二酸化硫黄濃度との偏差量に対応した第2の供給補正量を求める第2の補正量演算手段と、
    前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量とに基づいて、供給補正量を求める供給補正量演算手段と、
    前記第2の必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算手段と、
    前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御手段と
    を備えたことを特徴とする脱塩制御装置。
  4. 前記供給補正量演算手段は、少なくとも2つの演算モードを有し、
    第1の演算モードは、前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量のうち大きい方を供給補正量として求め、
    第2の演算モードは、前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量を加算した値を供給補正量として求めることを特徴とする請求項3に記載の脱塩制御装置。
  5. 前記処理前排ガスの塩化水素濃度をオンラインで測定する塩化水素分析計の測定値を用いることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の脱塩制御装置。
  6. 前記供給補正量は、サンプリングPI制御法によって得た制御量から求めることを特徴とする請求項1または2に記載の脱塩制御装置。
  7. 前記第1の供給補正量と前記第2の供給補正量とは、それぞれサンプリングPI制御法によって得た制御量から求めることを特徴とする請求項3に記載の脱塩制御装置。
  8. 前記制御量の増減傾向に対応して前記供給補正量を増減する傾向補正手段を更に備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の脱塩制御装置。
  9. 塩化水素を含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素を低減する脱塩制御方法において、
    排ガスの流量と脱塩処理前の排ガスの塩化水素濃度とから塩化水素を低減するための脱塩剤必要供給量を求める必要供給量演算ステップと、
    脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算ステップと、
    前記脱塩剤必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算ステップと、
    前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御ステップと
    を備えたことを特徴とする脱塩制御方法。
  10. 塩化水素と二酸化硫黄とを含有する排ガスに脱塩剤を供給処理してこの塩化水素と二酸化硫黄とを低減する脱塩制御方法において、
    排ガスの流量と脱塩処理前の排ガスの塩化水素濃度とから塩化水素のみを低減するために必要な脱塩剤の供給量を求める第1の必要供給量演算ステップと、
    前記第1の必要供給量に基づいて、塩化水素と二酸化硫黄との両方を低減するために必要な脱塩剤の供給量を求める第2の必要供給量演算ステップと、
    脱塩処理後の排ガスの塩化水素濃度と、目標塩化水素濃度との偏差量に対応した供給補正量を求める補正量演算ステップと、
    前記第2の必要供給量と前記供給補正量とに基づいて、前記脱塩剤の供給量を求める供給量演算ステップと、
    前記脱塩剤の供給量を前記脱塩剤の供給手段に対して出力する制御ステップと
    を備えたことを特徴とする脱塩制御方法。
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