JP3611026B2 - 排煙処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はボイラの排煙処理装置に係り、特に燃料に硫黄分を多く含む油焚きボイラの運転状況が変化した場合に排出される三酸化硫黄を中和して電気集塵装置で除塵する排煙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油焚きボイラ用の排煙処理装置は電気集塵装置を備えており、この電気集塵装置によって油焚きボイラから排出された排ガスに対して除塵している。以前の排煙処理装置は、排ガスやダストに含まれる水分や三酸化硫黄(SO)のために排ガスの露点が高く、機器腐食や灰詰まりを起こしたり、酸性の強いスマットを生成するという問題があった。さらに、排ガス中のダストが非常に細かく電気固有抵抗率が低いため、電気集塵装置の電極板に捕集したダストが再飛散し易いという問題もあった。
【0003】
そこで、電気集塵装置の入口側にアンモニアガスを注入してSOを中和することによって上記問題点の解決を図ってきた。前記アンモニアの注入量は、ボイラでのSOの生成量に応じて行われることが好ましいが、SOの生成量を求めるのに必要な排ガス中のSO濃度は、現状の測定手段では連続して測定することができない。そこで、燃料消費量からSO濃度を想定し、このSO濃度によりアンモニア注入量を燃料消費量に対して比例注入制御していた。そして、SO濃度の変化に対しては、比率設定器を用いて燃料に含まれる硫黄分の大小によって注入比率を設定変更することによって対応していた。硫黄分の少ない燃料が燃焼する場合には排ガス温度のばらつきが少ないとともに、様々な負荷に於ける排ガス中のSO濃度も再現性がよいため高精度で排ガス中のSO濃度を予想することが可能であった。したがって、前記のように予想したSO濃度に応じてアンモニアを排ガス中に注入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高硫黄濃度の燃料を使用すると、燃料消費量と排ガス中に含まれる三酸化硫黄濃度とは必ずしも比例関係になく、ボイラの運転状況によってばらつきも大きい。特に最近のボイラ設備では運転コストの低減のために高硫黄油を燃料として使用することが多く、排ガス中の三酸化硫黄濃度の変化だけでなく、排ガス温度の変化も大きい。この結果、電気集塵装置に取り込まれる排ガスに従来の制御方法でアンモニアガスを注入すると、注入量が過不足するという問題が発生する。例えば、排ガスの温度が高い場合には、アンモニアの注入量が不足し、硫黄等酸化物の一部が未反応のまま電気集塵装置内に供給されて酸性硫安が発生して機器腐食を生じ、電気集塵機にも損傷が発生して電気集塵機の寿命が短くなる。これを防ぐにはアンモニアを予め過剰に注入すればよいが、何の目安もなくアンモニアの注入量を増加すればランニングコストのアップにつながる。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、硫黄分を多く含む燃料を燃焼させてボイラの運転状況が変化した際においても適切な量のアンモニアを注入することができる排煙処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ボイラから排出される排ガス中の三酸化硫黄に対し電気集塵装置を保護するためにアンモニアを注入して中和処理した後に、電気集塵装置によってダストを除去する排煙処理装置において、ボイラに供給している燃料消費量を測定する燃料消費量測定手段と、前記測定した燃料消費量と前記燃料に含まれるイオウ分とに基づいて前記ボイラから排出される三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、前記基本アンモニア注入量を時間微分した信号をボイラから排出される三酸化硫黄の濃度レベルで補正する動的解析手段と、前記動的解析手段により求めた値を前記基本アンモニア注入量に加算して動的補正した基本・動的アンモニア注入量を算出する手段と、前記基本・動的アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
また、前記目的を達成するために請求項2に記載の発明は、ボイラに供給している燃料消費量を測定する燃料消費量測定手段と、測定した燃料消費量と燃料に含まれるイオウ分とに基づいて前記ボイラから排出される三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、基本アンモニア注入量を時間微分した信号をボイラから排出される三酸化硫黄の濃度レベルで補正する動的解析手段と、基本・過剰アンモニア注入量を算出するために排ガスの温度を測定する過剰用の温度測定手段と、基本・過剰アンモニア注入量を算出するために測定した排ガス温度に基づいて、ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰量を算出する手段と、基本アンモニア注入量に算出した必要アンモニア過剰量を加算して基本・過剰アンモニア注入量を算出する手段と、動的解析手段により求めた値を基本・過剰アンモニア注入量に加算して動的補正した基本・過剰・動的アンモニア注入量を算出する手段と、基本・過剰・動的アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
また、前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、推定三酸化硫黄濃度を算出するために電気集塵装置から排出される排ガス中に残留する残留アンモニア濃度を測定する推定用の濃度測定手段と、ボイラから排出される排ガスに注入された注入アンモニアが推定用の濃度測定手段で測定されるまでの時間遅れの要素を加味して算出した注入アンモニア濃度から推定用の濃度測定手段によって測定された残留アンモニア濃度を減算して推定三酸化硫黄濃度を算出する推定三酸化硫黄濃度算出手段と、算出した推定三酸化硫黄濃度と、ボイラに供給している燃料消費量から換算した排ガス流量若しくはボイラから排出された排ガス流量とに応じてボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、基本アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
また、前記目的を達成するために請求項4に記載の発明は、推定三酸化硫黄濃度を算出するために電気集塵装置から排出される排ガス中に残留する残留アンモニア濃度を測定する推定用の濃度測定手段と、ボイラから排出される排ガスに注入された注入アンモニアが推定用の濃度測定手段で測定されるまでの時間遅れの要素を加味して算出した注入アンモニア濃度から、推定用の濃度測定手段によって測定された残留アンモニア濃度を減算し、推定三酸化硫黄濃度を算出する推定三酸化硫黄濃度算出手段と、算出した推定三酸化硫黄濃度と、ボイラに供給している燃料消費量から換算した排ガス流量若しくはボイラから排出された排ガス流量とに応じてボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、基本・過剰アンモニア注入量を算出するために排ガスの温度を測定する過剰用の温度測定手段と、基本・過剰アンモニア注入量を算出するために測定した排ガス温度に基づいて、ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰量を算出する手段と、基本アンモニア注入量に算出した必要アンモニア過剰量を加算して基本・過剰アンモニア注入量を算出する手段と、基本・過剰アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、基本アンモニア注入量に対して時間微分を行った信号に基づいて動的補正した注入アンモニアの注入量を制御するようにしたので、ボイラの運転状況や燃焼状況が急に変動した場合であっても適切な量のアンモニアを注入することが可能となる。
【0011】
また、他の発明の形態によれば、排ガスに注入された注入アンモニアが濃度測定手段で測定されるまでの時間遅れの要素を加味した注入アンモニア濃度から残留アンモニア濃度を減算して推定三酸化硫黄濃度を算出するとともに基本アンモニア注入量を算出して注入アンモニアの注入量を制御しているので、ボイラの運転状況や燃焼状況が変動した場合であっても適切な量のアンモニアを注入することが可能となる。
【0012】
また、他の発明の形態によれば、電気集塵装置から排出される排ガスに残留する残留アンモニア濃度と前記排ガスの温度とに基づいてボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要なアンモニア量補正値を算出し、基本アンモニア注入量と加算することによって注入アンモニアの注入量を制御するようにしたので、硫黄分を多く含む燃料を燃焼させるとともにボイラの運転状況や燃焼状況が変動した場合であっても常に適切な量のアンモニアを注入することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係る排煙処理装置の好ましい実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態の排煙処理装置10の概略構造を示す構成図である。
【0015】
同図に示すように、排煙処理装置10は主として、油焚きボイラ12、空気予熱器14、電気集塵装置16、煙突18から構成され、ボイラ12から排出された排ガスが、空気予熱器14を経た後、電気集塵装置16で脱塵され、煙突18から大気に放出されるようになっている。
【0016】
ボイラ12では、該ボイラ12で消費された燃料消費量と、ボイラ12から排出される排ガス流量とを測定できるようになっており、燃料消費量信号31と排ガス流量信号32を形成して、後述する制御手段26に送信する。
【0017】
電気集塵装置16の入口側には、温度測定手段20(過剰用及び補正用の温度測定手段)が配設され、この温度測定手段20によって電気集塵装置16に供給される排ガスの温度が測定される。温度測定手段20は制御手段26に接続されており、制御手段26に排ガス温度信号33を送信する。
【0018】
また、電気集塵装置16の入口側には注入手段22が設けられ、この注入手段22によってアンモニアガスが注入される。これにより、排ガスに含まれる三酸化硫黄SOはアンモニアガスによって中和されて硫酸アンモニウムを生成し、この硫酸アンモニウムは電気集塵装置16によって捕集される。
【0019】
電気集塵装置16の出口側にはアンモニアの濃度測定手段24(推定用及び補正用の濃度測定手段)が設けられ、この濃度測定手段24によって電気集塵装置16から排出された未反応の残留アンモニアの濃度が測定される。濃度測定手段24で得られた残留アンモニア濃度信号34は、制御手段26に送信される。
【0020】
制御手段26は、アンモニア注入量信号35(注入アンモニアの注入量)の他に、燃料消費量信号31、排ガス流量信号32、排ガス温度信号33、残留アンモニア濃度信号34等を取り込んでアンモニアの適切な注入量を算出するとともに、アンモニア注入量制御信号36を生成してこれを注入手段22に出力するようになっている。
【0021】
注入手段22には図示しない信号変換器とガス流量調節弁が設けられており、受信したアンモニア注入量制御信号36は該信号変換器で空気信号に変換され、この空気信号がアンモニアガス流量調節弁の開度調整を行ない、アンモニアの注入量が調節される。
【0022】
また、実際に注入されたアンモニアガスの流量は、図示しない測定手段により測定され、該測定されたアンモニア注入量信号35は制御手段26に伝達されている。
【0023】
一般に三酸化硫黄に対するアンモニアの反応は、SO+2NH+HO→(NHSOで表され、アンモニアの適切な注入量は、次式で求められる。
【0024】
【数1】
アンモニアの注入量(kg/h)=〔2モル×SO濃度(ppm) +必要アンモニア過剰濃度(ppm) 〕×排ガス流量(mN/h dry) ×アンモニア分子量(=17)/1モルの標準体積(=22.4)×10−6 …式(1)
ここで、前記必要アンモニア過剰濃度は、生成された硫安を再分解させないために必要であるとともに、排ガス煙道断面でのSO分布のばらつきや、滞留反応時間の影響等に対応するために必要である。即ち、アンモニア注入量は、SOを中和するのに最低限必要な基本アンモニア注入量と、中和反応を安定して行うために必要な必要アンモニア過剰量及び種々のアンモニア量補正値とを加算することによって求められる。
【0025】
必要アンモニア過剰濃度は、一般的には、Nernst近似式による平衡線図と排ガス流量とにより、排ガス温度に対して必要なアンモニアの過剰量が得られるが、実際にはこの値では不足することがある。一方、現状技術では、SO濃度を連続して測定する測定計が存在しないので、制御手段26は燃料消費量信号31と排ガス温度信号33と残留アンモニア濃度信号34とアンモニア注入量信号35とからSO量を想定して算出し、この推定SO量に応じて基本アンモニア注入量を算出するとともにアンモニア量補正信号を算出し、アンモニア注入量を増減する制御を実施する。
【0026】
図2に、本発明に係る排煙処理装置の制御回路の実施の形態を示す。
【0027】
同図によれば制御手段26の基本アンモニア注入量算出系は、硫黄分を含む燃料消費量信号31と燃料に含まれる硫黄濃度とに基づいてSO量を推定して算出して該SOを中和するのに必要な基本アンモニア注入量を算出するFFX演算器51が設けられている。
【0028】
また、制御手段26の必要アンモニア過剰量算出系には、排ガス温度信号33から必要アンモニア過剰濃度及び必要アンモニア過剰量を算出するGX演算器52(Nernstの補正カーブ等を用いた演算手段)と、GX演算器52で算出した必要アンモニア過剰量と前記FFX演算器51で算出した基本アンモニア注入量とを加算して基本・過剰アンモニア注入量を算出するFG加算器54とが設けられている。
【0029】
また、制御手段26の動的解析系(動的解析手段)には、基本アンモニア注入量に対して時間微分を行い、各々異なる微分結果を出力する微分手段95、96と、前記微分手段95、96によって算出した微分結果を切り替えてLX演算器100に出力するスイッチ97と、前記基本・過剰アンモニア注入量に動的解析系から出力される信号を加算して、基本・過剰・動的アンモニア注入量(アンモニア注入量制御信号36)を算出するMX演算器102とが設けられている。
【0030】
以下に、図2に示した制御手段26の処理動作について説明する。
【0031】
制御手段26の基本アンモニア注入量算出系では、硫黄分を含む燃料消費量信号31がFFX演算器51にて演算され、例えば必要に応じて図3に示すような燃料消費量と必要アンモニア量との関係を持つ関数を用いて演算し、燃料消費量から求めた基本アンモニア注入量を算出して出力する。
【0032】
制御手段26の必要アンモニア過剰量算出系では、排ガス温度信号33をGX演算器52にて演算する。ここでは例えば図4に示すような排ガス温度と必要アンモニア過剰濃度との関係を持つ関数を用いて演算し、必要アンモニア過剰濃度及び必要アンモニア過剰量を算出して出力する。
【0033】
FG加算器54では、GX演算器52で算出した必要アンモニア過剰量と前記FFX演算器51で算出した基本アンモニア注入量とを加算して基本・過剰アンモニア注入量を算出する。
【0034】
制御手段26の動的解析系の微分手段95、96では、前記基本アンモニア注入量に対して時間微分を行い各々の制御に適した異なる微分結果を出力する。スイッチ97は、例えばボイラ12の負荷が軽負荷の場合には微分手段95の演算結果をLX演算器100に出力して例えば10%の補正量を算出し、ボイラ12の負荷が重負荷の場合には微分手段96の演算結果をLX演算器100に出力して例えば30%の補正量を算出してMX演算器102に出力するなど、ボイラ12の負荷に応じて信号の経路を切り替える。
【0035】
LX演算器100は、微分手段95、96によって求められた値と定数(10%、30%等)とを乗算して基本アンモニア注入量を補正する値を算出する働きをしている。MX演算器102では、LX演算器100の演算結果と基本・過剰アンモニア注入量とを加算して基本・過剰・動的アンモニア注入量を算出する。この動的解析系の出力に基づいてアンモニア注入量制御信号36を制御するようにしているので、ボイラ12の負荷が急変した場合や燃焼状況の変化により排ガス温度信号33が急変した場合においても適切な量のアンモニアを注入することが可能となる。
【0036】
また、ボイラ12から排出される排ガス温度に対してSO濃度が安定している場合には、上述したように必要アンモニア過剰量算出系を設けずに基本アンモニア注入量を直接MX演算器102に入力して、基本・動的アンモニア注入量を算出するようにしてもよい。
【0037】
図5に、本発明に係る排煙処理装置の制御回路の他の実施の形態を示す。
【0038】
同図によれば制御手段26の必要アンモニア過剰量算出系は、硫黄分を含む燃料消費量信号31に基づいて排ガス流量32Aを算出するFX演算器50と、該算出した排ガス流量32Aと排ガス温度信号33とから必要アンモニア過剰量を算出するFGX演算器53(Nernstの補正カーブ等を用いた演算手段)と、FGX演算器53で算出した必要アンモニア過剰量と後述する推定SO濃度算出系(推定三酸化硫黄濃度算出手段)のJX演算器94から得られる基本アンモニア注入量とを加算して基本・過剰アンモニア注入量を出力するFG加算器54とから構成されている。
【0039】
ボイラ12から発生する硫黄酸化物を中和するのに必要とされる基本アンモニア注入量を推定SO濃度から算出する推定SO濃度算出系には、注入アンモニアの注入量を計測して得たアンモニア注入量信号35に対して、1次遅れ等の時間遅れ要素を加味してn分前のアンモニア濃度(n分はダクト及び電気集塵装置16の規模や燃焼状態によって決まる遅れ時間)を算出して出力するHX演算器90が設けられている。
【0040】
このHX演算器90で演算する時間遅れ要素は、図1に示す注入手段22で注入したアンモニアが、電気集塵装置16を通って濃度測定手段24で測定されるまでにかかる時間に関する要素であるので、FX演算器50から出力される排ガス流量を入力してこの排ガス流量に応じて時間遅れの演算を行ってもよい。またHX演算器90に、前記n分間の遅れ時間分と後段の演算時刻との調節を行うために、n分程度のデータを記憶する記憶手段を設けてもよいし、n分程度の時定数を備えた1次遅れの演算要素を設けてもよい。
【0041】
また、推定SO濃度算出系には、前記HX演算器90から出力されたn分前のアンモニア濃度から、測定して得た残留アンモニア濃度信号34を減算して、排ガス中に含まれ反応したと推定される推定SO濃度を算出するIX演算器92(SO推定アルゴリズムによる演算回路)とが設けられている。
【0042】
なお推定SO濃度算出系の後段には、前記算出した推定SO濃度と排ガス流量32Aとからn分前の過去のSO量を算出するとともに、基本アンモニア注入量を算出するJX演算器94が設けられている。
【0043】
制御手段26の動的解析系(動的解析手段)には、基本アンモニア注入量に対して時間微分を行い微分結果を出力する微分手段95、96と、ボイラ12の負荷に応じて信号の経路を切り替えるスイッチ97と、微分手段95、96によって求められた値と定数とを乗算して基本アンモニア注入量を補正する値を算出するLX演算器100と、LX演算器100の演算結果と基本・過剰アンモニア注入量とを加算して基本・過剰・動的アンモニア注入量を算出するMX演算器102とが設けられている。
【0044】
なお、アドバンスドアンモニア制御系104では、温度測定手段20で測定した排ガス温度信号33と残留アンモニア濃度信号34とに応じてアンモニア量補正値を出力している。なお、該アンモニア量補正値と前記基本・過剰・動的アンモニア注入量とをMV加算機78で加算し、アンモニア注入量制御信号36(注入アンモニアの注入量を制御する信号)を出力して注入手段22に伝達している。
【0045】
以下に、図5に示した制御手段26の処理動作について説明する。
【0046】
硫黄分を含む燃料消費量信号31は、制御手段26のFX演算器50にて演算されて排ガス流量32Aが算出される。
【0047】
排ガス温度信号33は制御手段26のFGX演算器53にて演算されて必要アンモニア過剰濃度が算出される。更にFGX演算器53では、該算出した必要アンモニア過剰濃度と前記排ガス流量32Aとから、必要アンモニア過剰量を算出して出力する。
【0048】
推定SO濃度算出系のHX演算器90では、アンモニア注入量信号35と排ガス流量32Aとからn分前の電気集塵装置入り口のアンモニア注入濃度を、時間遅れの要素を加味して算出している。該算出したアンモニア注入濃度と残留アンモニア濃度信号34とから反応したと想定される推定SO濃度をIX演算器92で算出し、次のJX演算器94では、この推定SO濃度と排ガス流量32Aとから基本アンモニア注入量を算出している。なお、IX演算器92にて算出する推定SO濃度は、以下の式で算出される。
【0049】
【数2】
推定SO濃度=(注入アンモニア濃度−残留アンモニア濃度)/2モル…式(2)
基本アンモニア注入量は、上記式(2)によって求めた推定SO濃度と排ガス流量32Aとに基づいて比例制御される。上記の推定SO濃度を算出する式(2)では、アンモニア濃度の減少分が全てSOの中和に用いられたと仮定してSO濃度を換算している。したがって、推定SO濃度は、実測のSO濃度よりも若干高く算出される。これにより、推定SO濃度に応じてアンモニアを注入すると、アンモニアが若干多めに注入されるので、アンモニア注入不足状態の発生を確実に防止することが可能となる。
【0050】
前記推定SO濃度算出系から出力される基本アンモニア注入量と、前記FGX演算器53から出力される必要アンモニア過剰量とをFG加算器54にて加算する。
【0051】
また、動的解析系では前述のとおり微分結果を算出するとともに微分ゲインを乗算して動的補正量を算出する。該算出した動的補正量と基本・過剰アンモニア注入量とはMX演算器102にて加算されて基本・過剰・動的アンモニア注入量が出力される。
【0052】
MV加算器78では、アドバンスドアンモニア制御系104から出力されるアドバンスドアンモニア制御量と基本・過剰・動的アンモニア注入量とを加算して出力する。なお、本発明では、基本・過剰・動的アンモニア注入量とアドバンスドアンモニア制御量とを加算してアンモニア注入量を制御する制御方法を、アドバンスドアンモニア注入制御と呼ぶ。
【0053】
なお、前記MV加算器78では前記加算結果とアンモニア注入量信号35との差を求めるとともに比例積分演算を行い、アンモニア注入量制御信号36を出力するようにしてもよい。
【0054】
上述のように、推定SO濃度算出系にて基本アンモニア注入量を算出し、動的解析系にて基本・過剰アンモニア注入量を補正してアンモニア注入量を制御するようにしたので、硫黄分が多く含まれる(例として1%以上)燃料を燃焼させた場合であってもボイラの負荷の変化に応じてアンモニア注入量の増減の割合に対する補正を適切に行うことが可能となる。例えば、ボイラ12の急激な負荷増大時にはアンモニア注入量が加算され、ボイラ12の急激な負荷減少時にはアンモニア注入量が減少するので、SO濃度が燃焼の状態により変化した場合であっても適量のアンモニアを注入することが可能となる。
【0055】
図6に、本発明に係る排煙処理装置のアドバンスドアンモニア注入制御系の制御回路の実施の形態を示す。
【0056】
同図によればアドバンスドアンモニア注入制御系104では、排ガス温度信号33と残留アンモニア濃度信号34とからアドバンスドアンモニア修正信号37を算出して出力している。該算出したアドバンスドアンモニア修正信号37は前記基本・過剰・動的アンモニア注入量に加算され、アンモニア注入量を補正する。
【0057】
アドバンスドアンモニア制御系104には、排ガス温度信号33を演算して必要なアンモニア過剰濃度を算出するGX演算器52と、残留アンモニア濃度信号34に対して一時遅れ等の時間遅れ要素を加味した演算を実施するFt演算器60と、該Ft演算器60から出力される演算値と前記GX演算器52から出力される値との差を演算して差分値である「ΔE」値を算出するΔE演算器62(差分値算出手段)とが含まれている。
【0058】
また、制御手段26のアドバンスドアンモニア制御系104には、前記「ΔE」値に対して不感帯演算を実施して「ΔHE」値を出力する不感帯演算器64(不感帯演手段)と、前記「ΔHE」値に対して比例制御又は比例微分制御を行い「ΔPD」値を出力する比例微分コントローラ66(比例演算手段)と、前記比例微分コントローラ66から出力される「ΔPD」値に上限及び下限の少なくとも何れか一方の制限値を設定してアドバンスドアンモニア修正信号37(「MV」値)を出力する上下限リミット68(リミット演算手段)とが設けられている。
【0059】
また制御手段26には、前記基本アンモニア注入量と前記アドバンスドアンモニア修正信号37とを加算してアンモニア注入量制御信号36(SV)を出力するMV加算器78が設けられている。なおMV加算器78には、前記アンモニア注入量信号35を減算して比例積分演算を行い、アンモニア注入量制御信号36を出力する比例積分コントローラ80が含まれていてもよい。
【0060】
以下に、図6に示したアドバンスドアンモニア制御系104の処理動作について説明する。
【0061】
排ガス温度信号33は、アドバンスドアンモニア制御系104のGX演算器52にて演算され、例えば図4に示すような排ガス温度と必要アンモニア過剰濃度との関係を持つ関数を用いて演算し、必要アンモニア過剰濃度を算出して出力する。
【0062】
Ft演算器60では、残留アンモニア濃度信号34に対して一次遅れ等の演算を実施して、制御対象の過渡特性を加味した演算値に変換する。このFt演算器60で演算する時間遅れ要素は、図1に示す注入手段22で注入したアンモニアが、電気集塵装置16を通って濃度測定手段24で測定されるまでにかかる時間(n分)に関する要素であるので、排ガス流量信号32を入力して、この排ガス流量に応じて時間遅れの演算を行ってもよい。またFt演算器60に、前記n分間の遅れ時間分と後段の演算時刻との調節を行うために、n分程度のデータを記憶する記憶手段を設けてもよいし、n分程度の時定数を備えた1次遅れの演算要素を設けてもよい。
【0063】
次のΔE演算器62では、該Ft演算器60から出力される演算値と前記GX演算器52から出力される値との差を演算して「ΔE」値を算出する。
【0064】
不感帯演算器64では、「ΔE」値に対して図7に示すような特性を持つ不感帯(図7に示すDB間)を設けて「ΔHE」値に変換して出力する。なお、「ΔE」値が「LDB」未満である場合には、計測した残留アンモニア濃度よりも必要アンモニア過剰濃度の方が多いことを示しているので、後段の制御回路ではアンモニアの注入量を増加する処理を行う。また、「ΔE」値が「LDB」以上で且つ「UDB」未満である場合には不感帯「DB」の範囲内であるため、残留アンモニア濃度信号に関する刻々の制御は実施しない。なお、「ΔE」値が「UDB」以上である場合には、計測した残留アンモニア濃度よりも必要アンモニア過剰濃度の方が少ないことを示しているので、後段の制御回路ではアンモニアの注入量を減少する処理を行う。
【0065】
硫黄分を多く含む燃料を用いた燃焼では、負荷が一定であっても燃焼状態によって排出される三酸化硫黄(SO)の量は異なる場合があるため、SOの発生量に応じてアンモニアの注入量を変化させる必要がある。また、注入したアンモニアが排ガス中に含まれるSOと反応した結果、残った残留アンモニアが容積の大きな電気集塵装置16を通って排出され、アンモニアの濃度測定手段24が残留アンモニア濃度を検出するまでにかかる応答の遅れ時間も存在する。前述のように本発明では、不感帯演算器64で「ΔE」値に対して不感帯を設けた制御を実施するので、残留アンモニア濃度が適切な範囲にある間は上記のアンモニア注入量の制御を実施しない。従って、アンモニア注入量に関するハンチングが発生せず、安定した制御を実施することが可能となる。
【0066】
なお、前記不感帯の設定値「LDB」と「UDB」とを定数とせずに、計測した排ガス温度に応じて可変可能な構成としてもよい。
【0067】
比例微分コントローラ66では前記「ΔHE」値に対して比例微分制御を行う。次の上下限リミット68では、前記比例微分コントローラ66から出力される「ΔPD」値が「UPD」以上の値及び「LPD」以下の値に対して、それぞれ上限値「UMV」及び下限値「LMV」の少なくとも何れか一方の制限値を設定するとともに、アンモニア濃度信号をアンモニア注入量に変換したアドバンスドアンモニア修正信号37(「MV」値)を出力する処理を行う(図8参照)。
【0068】
上記の上限値「UMV」は、例えばアンモニア注入量制御信号の55%程度、下限値「LMV」は45%程度に設定しておくとよい。また、上限値「UMV」と下限値「LMV」とを定数とせずに、計測した排ガス温度に応じて可変可能な構成としてもよい。このようにリミット演算手段を設けることにより、排ガスの温度測定手段20や濃度測定手段24の万一の故障時における制御出力の暴走を防止するバックアップ機能を備えることになる。
【0069】
MV加算器78では、アドバンスドアンモニア修正信号37と基本アンモニア注入量を加算して出力する。
【0070】
図9(a)〜(d)に時間と制御手段26内における各値との関係を示し、以下にてそのタイミングに関する説明を行う。
【0071】
図9(a)はアドバンスドアンモニア注入制御を実施しなかった場合と、アドバンスドアンモニア注入制御を実施した場合とにおける、電気集塵装置16から排出される残留アンモニア濃度と時間との関係を示している。
【0072】
同図によれば、時間とともに増加の傾向がある残留アンモニア濃度が時刻t1を過ぎると不感帯設定幅を超える。すると従来の制御手段では、図9(a)に示す「CLB」のカーブで残留アンモニア濃度が上昇し、許容上限値である「UCL」値を超えてしまっていた。その後t2を過ぎると硫黄分を多く含む燃料の燃焼状態が定常状態になるとともに監視員が手動で注入ノズルに設けられているダンパの開閉に関する制御を実施して、残留アンモニア濃度が許容範囲内に入るように制御するので残留アンモニア濃度「CLB」は低下する。
【0073】
これに対して本発明に係るアドバンスドアンモニア注入制御を実施することによって、残留アンモニア濃度を許容範囲内に収めることが可能となる。図9(a)の実施例では、不感帯の下限値を35ppm、不感帯の上限値を45ppmとして説明する。時間t1を過ぎてt2までの間において、残留アンモニア濃度34が不感帯設定幅を超えると、不感帯演算器64から「ΔHE」の制御信号が出力されて修正制御を開始する。その結果、MV加算器78にアンモニア注入量を減少させる信号を出力する。すると残留アンモニア濃度は自動的に減少するので、残留アンモニア許容濃度の上限値「UCL」を超えることはない。また、残留アンモニア濃度が不感帯設定幅の下限値を超えた場合にも同様にアンモニア注入量を増す制御を実施するので、残留アンモニア濃度が許容下限値「LCL」を下回ることはない。
【0074】
図9(b)は、不感帯演算器64における入力値「ΔE」及び出力値「ΔHE」と時間との関係を示している。
【0075】
同図によれば、図9(a)で示したように残留アンモニア濃度が上昇すると、「ΔE」値も上昇する。しかし、時間t1までは不感帯の上限値「UDB」以下であるので「ΔHE」出力値はゼロである。ところが、時間t1からt2までの間では、「ΔE」値は不感帯の上限値「UDB」以上であるので、同図に示す「ΔHE」値が出力される。また、残留アンモニア濃度が減少して不感帯の下限値「LDB」を下回った場合にも前記の場合と同様にして「ΔHE」値を出力する。
【0076】
図9(c)は、比例微分コントローラ66における比例動作「P動作」、微分動作「D動作」、比例+微分動作「P+D動作」と時間との関係を示している。
【0077】
図9(b)に示したように「ΔHE」が出力されると、「ΔHE」値の量に比例した「P動作」値が算出される。また同様に、「ΔHE」値の変化量に比例した「D動作」値が算出される。比例微分コントローラ66では、この「P動作」と「D動作」との値が加算されて「P+D動作」の値を出力する。
【0078】
図9(d)は、アドバンスドアンモニア注入制御を実施しなかった場合のプログラムデマンド「SVB」値と、アドバンスドアンモニア注入制御を実施した場合のアンモニアフローデマンド「SV」値と、時間との関係を示している。
【0079】
図9(d)に示されるプログラムデマンド「SVB」値は、前記MV加算器78でアドバンスドアンモニア修正信号37を加算せずに、基本・過剰・動的アンモニア注入量系で算出した信号のみに基づいて算出されるアンモニア注入量制御信号36と、時間との関係を示している。特に硫黄分を多く含む燃料の消費量が一定で、且つ、排ガス温度が一定である場合には、図9(d)に示されるように「SVB」値は一定値となる。
【0080】
前述のとおり本発明では、MV加算器78でアドバンスドアンモニア修正信号37と基本・過剰・動的アンモニア注入量算出系からの信号とを加算して出力している。したがって、アドバンスドアンモニア注入制御を実施した場合のアンモニア注入量制御信号36と、時間との関係は、図9(d)に示されるアンモニアフローデマンド「SV」値のようになる。
【0081】
このように、温度測定手段20で測定した排ガスの温度と、測定した未反応の残留アンモニア濃度とに応じて必要アンモニア過剰濃度を算出し、これに基づいてアンモニア注入量を設定するので、排ガスの温度が変動した場合であっても、また、残留アンモニア濃度が多め又は少なめに偏っている場合であっても、適切にフィードバックされて適量のアンモニアを注入することができる。したがって、アンモニアの注入不足を防止することができるとともにアンモニアの過剰注入を最小限に抑えることができる。
【0082】
上述の、アドバンスドアンモニア注入制御を用いることによって、アンモニア注入量を過不足なく安定した制御を実施することが可能である。ところが、前記推定SO濃度算出系の基本アンモニア注入量を加算しない場合には、ボイラ12の負荷が急激に変動する過渡期において、図10(d)に示すようなアンモニア注入不足領域やアンモニア注入過剰領域を生じることがある。
【0083】
図10(a)は、ボイラの燃料消費量と時間との関係を示している。
【0084】
図10(b)は、ボイラの排ガス温度と時間との関係を示している。
【0085】
図10(c)は、ボイラの負荷と時間との関係を示している。
【0086】
図10(d)は、電気集塵装置から排出される残留アンモニア濃度と時間との関係を示している。
【0087】
同図に示されるように、ボイラ12の負荷が急に増加して燃料消費量が急増しても、排ガス温度が過渡特性によって燃料消費量に応じて増加しないような場合には、図10(d)に示されるように時間t11〜t12の間において残留アンモニア濃度が残留アンモニア不感帯の範囲を下回る可能性がある。
【0088】
また逆に、ボイラ12の負荷が急に減少して燃料消費量が急減した場合には、時間t13〜t14の間において残留アンモニア濃度が残留アンモニア不感帯の範囲を上回る可能性がある。ところが本発明では、上述のアドバンスドアンモニア注入制御に加えて、前記推定SO濃度算出系から出力される基本アンモニア注入量を加算する制御と、基本アンモニア注入量に対する微分値に応じた値を加算する制御とを実施しているため、硫黄分を多く含む燃料を燃焼させた場合であっても常に適量のアンモニアを注入することが可能となる。したがって、ボイラ12の急激な負荷増大時にはアンモニア注入量が加算され、ボイラ12の急激な負荷減少時にはアンモニア注入量が減少するので、SO濃度が燃焼の状態により変化した場合であっても適量のアンモニアを注入することが可能となる。
【0089】
なお、上述した実施の形態では、制御手段26内に各演算機能を備えた例で説明したが、コンピュータ等を用いたデジタル制御手段としても一括制御を行うことによって本発明の目的を達成することが可能となる。
【0090】
以下の表1に、本発明の構成要件となるアンモニア注入量の各種制御方法とその組み合わせによるケース番号との関係を表にまとめて示す。
【0091】
【表1】
Figure 0003611026
【0092】
ボイラの使用燃料の硫黄分、運転形態、排ガス規制等の条件により、排煙処理装置に要求される最適な制御方法が異なる。以下の表2に、ボイラの各運転条件に要求される表1のケース番号を示すとともに本発明に係る請求項との関係をも示す。
【0093】
【表2】
Figure 0003611026
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の排煙処理装置によれば、基本アンモニア注入量に対して時間微分を行った信号に基づいて動的補正した注入アンモニアの注入量を制御するようにしたので、ボイラの運転状況や燃焼状況が急に変動した場合であっても適切な量のアンモニアを注入することが可能となる。
【0095】
また、他の発明の形態によれば、排ガスに注入された注入アンモニアが濃度測定手段で測定されるまでの時間遅れの要素を加味した注入アンモニア濃度から残留アンモニア濃度を減算して推定三酸化硫黄濃度を算出するとともに基本アンモニア注入量を算出して注入アンモニアの注入量を制御しているので、硫黄分を多く含む燃料を燃焼させるとともにボイラの運転状況や燃焼状況が変動した場合であっても適切な量のアンモニアを注入することが可能となり、注入アンモニアの注入量が不足して電気集塵装置内で酸性硫安が発生したり、注入アンモニアの注入量が多過ぎて運転費用が増大することを防止できる。
【0096】
また、他の発明の形態によれば、電気集塵装置から排出される排ガスに残留する残留アンモニア濃度と前記排ガスの温度とに基づいてボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要なアンモニア量補正値を算出し、基本アンモニア注入量と加算することによって注入アンモニアの注入量を制御するようにしたので、ボイラの運転状況や燃焼状況が変動した場合であっても常に適切な量のアンモニアを注入することが可能となる。更に、前記アンモニア量補正値を算出する際に、不要な動作を抑制する不感帯演算を実施し、比例演算又は比例微分演算を実施して制御出力を求めるとともに前記制御出力を一定に制限したアンモニア量補正値を演算するようにしたので、温度測定手段及び濃度測定手段の万一の故障時における前記制御出力の暴走を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排煙処理装置の実施の形態を示す概略構成図
【図2】本発明に係る排煙処理装置の制御回路の実施の形態を示す図
【図3】燃料消費量と必要アンモニア量との関係を示す図
【図4】排ガス温度と必要アンモニア過剰濃度との関係を示す図
【図5】本発明に係る排煙処理装置の制御回路の他の実施の形態を示す図
【図6】本発明に係る排煙処理装置のアドバンスドアンモニア制御系の制御回路の実施の形態を示す図
【図7】「ΔE」値と「ΔHE」値との関係を示す図
【図8】「ΔPD」値と「MV」値との関係を示す図
【図9】(a)は、残留アンモニア濃度と時間との関係を示す図
(b)は、「ΔE」値及び「ΔHE」値と時間との関係を示す図
(c)は、比例微分コントローラにおける比例動作、微分動作、比例+微分動作と時間との関係を示す図
(d)は、デマンド値と時間との関係を示す図
【図10】(a)は、ボイラの燃料消費量と時間との関係を示す図
(b)は、ボイラの排ガス温度と時間との関係を示す図
(c)は、ボイラの負荷と時間との関係を示す図
(d)は、電気集塵装置から排出される残留アンモニア濃度と時間との関係を示す図
【符号の説明】
10…排煙処理装置、12…ボイラ、16…電気集塵装置、20…温度測定手段、22…注入手段、24…濃度測定手段、26制御手段、31…燃料消費量信号、32…排ガス流量信号、32A…排ガス流量、33…排ガス温度信号、34…残留アンモニア濃度信号、35…アンモニア注入量信号、36…アンモニア注入量制御信号、37…アドバンスドアンモニア修正信号、50…FX演算器、51…FFX演算器、52…GX演算器、53…FGX演算器、54…FG加算器、60…Ft演算器、62…ΔE演算器、64…不感帯演算器、66…比例微分コントローラ、68…上下限リミット、78…MV加算器、90…HX演算器、92…IX演算器、94…JX演算器、95…微分手段、96…微分手段、97…スイッチ、100…LX演算器、102…MX演算器、104…アドバンスドアンモニア制御系

Claims (8)

  1. ボイラから排出される排ガス中の三酸化硫黄に対し、電気集塵装置を保護するためにアンモニアを注入して中和処理した後、電気集塵装置によってダストを除去する排煙処理装置において、
    ボイラに供給している燃料消費量を測定する燃料消費量測定手段と、
    前記測定した燃料消費量と前記燃料に含まれるイオウ分とに基づいて前記ボイラから排出される三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、
    前記基本アンモニア注入量を時間微分した信号をボイラから排出される三酸化硫黄の濃度レベルで補正する動的解析手段と、
    前記動的解析手段により求めた値を前記基本アンモニア注入量に加算して動的補正した基本・動的アンモニア注入量を算出する手段と、
    前記基本・動的アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする排煙処理装置。
  2. ボイラから排出される排ガス中の三酸化硫黄に対し、電気集塵装置を保護するためにアンモニアを注入して中和処理した後、電気集塵装置によってダストを除去する排煙処理装置において、
    ボイラに供給している燃料消費量を測定する燃料消費量測定手段と、
    前記測定した燃料消費量と前記燃料に含まれるイオウ分とに基づいて前記ボイラから排出される三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、
    前記基本アンモニア注入量を時間微分した信号をボイラから排出される三酸化硫黄の濃度レベルで補正する動的解析手段と、
    基本・過剰アンモニア注入量を算出するために前記排ガスの温度を測定する過剰用の温度測定手段と、
    基本・過剰アンモニア注入量を算出するために前記測定した排ガス温度に基づいて、前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰量を算出する手段と、
    前記基本アンモニア注入量に前記算出した必要アンモニア過剰量を加算して基本・過剰アンモニア注入量を算出する手段と、
    前記動的解析手段により求めた値を前記基本・過剰アンモニア注入量に加算して動的補正した基本・過剰・動的アンモニア注入量を算出する手段と、
    前記基本・過剰・動的アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする排煙処理装置。
  3. ボイラから排出される排ガス中の三酸化硫黄に対し、電気集塵装置を保護するためにアンモニアを注入して中和処理した後、電気集塵装置によってダストを除去する排煙処理装置において、
    推定三酸化硫黄濃度を算出するために前記電気集塵装置から排出される排ガス中に残留する残留アンモニア濃度を測定する推定用の濃度測定手段と、
    ボイラから排出される排ガスに注入された注入アンモニアが前記推定用の濃度測定手段で測定されるまでの時間遅れの要素を加味して算出した注入アンモニア濃度から、前記推定用の濃度測定手段によって測定された残留アンモニア濃度を減算し、推定三酸化硫黄濃度を算出する推定三酸化硫黄濃度算出手段と、
    前記算出した推定三酸化硫黄濃度と、ボイラに供給している燃料消費量から換算した排ガス流量若しくはボイラから排出された排ガス流量とに応じて前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、
    前記基本アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする排煙処理装置。
  4. ボイラから排出される排ガス中の三酸化硫黄に対し、電気集塵装置を保護するためにアンモニアを注入して中和処理した後、電気集塵装置によってダストを除去する排煙処理装置において、
    推定三酸化硫黄濃度を算出するために前記電気集塵装置から排出される排ガス中に残留する残留アンモニア濃度を測定する推定用の濃度測定手段と、
    ボイラから排出される排ガスに注入された注入アンモニアが前記推定用の濃度測定手段で測定されるまでの時間遅れの要素を加味して算出した注入アンモニア濃度から、前記推定用の濃度測定手段によって測定された残留アンモニア濃度を減算し、推定三酸化硫黄濃度を算出する推定三酸化硫黄濃度算出手段と、
    前記算出した推定三酸化硫黄濃度と、ボイラに供給している燃料消費量から換算した排ガス流量若しくはボイラから排出された排ガス流量とに応じて前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、
    基本・過剰アンモニア注入量を算出するために前記排ガスの温度を測定する推定用の温度測定手段と、
    基本・過剰アンモニア注入量を算出するために前記測定した排ガス温度に基づいて、前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰量を算出する手段と、
    前記基本アンモニア注入量に前記算出した必要アンモニア過剰量を加算して基本・過剰アンモニア注入量を算出する手段と、
    前記基本・過剰アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする排煙処理装置。
  5. 前記基本アンモニア注入量の時間微分した信号を前記推定三酸化硫黄濃度レベルで補正した動的解析手段と、
    前記動的解析手段により求めた値を前記基本アンモニア注入量又は、前記基本・過剰アンモニア注入量に加算して基本・動的アンモニア注入量又は基本・過剰・動的アンモニア注入量を算出する手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記基本・動的アンモニア注入量又は基本・過剰・動的アンモニア注入量に基づいて注入アンモニアの注入量を制御することを特徴とする請求項3又は4の排煙処理装置。
  6. アンモニア量補正値を算出するために前記排ガスの温度を測定する補正用の温度測定手段と、
    前記補正用の温度測定手段が測定した排ガス温度に基づいて、アンモニア量補正値を算出するために前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰濃度を算出する必要アンモニア過剰濃度算出手段と、
    アンモニア量補正値を算出するために前記電気集塵装置から排出される排ガス中に残留する残留アンモニア濃度を測定する補正用の濃度測定手段と、
    前記算出した必要アンモニア過剰濃度と前記補正用の濃度測定手段が測定した残留アンモニア濃度との差分値を算出する差分値算出手段と、該算出した差分値に対して不要な動作を抑制する不感帯演算を実施して演算結果を出力する不感帯演算手段と、該不感帯演算手段が算出した値に対して比例演算又は比例微分演算を実施して制御出力を求める比例演算手段と、前記補正用の温度測定手段及び前記補正用の濃度測定手段の万一の故障時の前記制御出力の暴走を防止するため前記制御出力を一定に制限したアンモニア量補正値を算出するリミット演算手段とから構成されるアンモニア補正量算出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記基本アンモニア注入量、前記基本・過剰アンモニア注入量、前記基本・過剰・動的アンモニア注入量又は前記基本・動的アンモニア注入量のいずれかと、前記アンモニア量補正値とに基づいて注入アンモニアの注入量を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の排煙処理装置。
  7. ボイラから排出される排ガス中の三酸化硫黄に対し、電気集塵装置を保護するためにアンモニアを注入して中和処理した後、電気集塵装置によってダストを除去する排煙処理装置において、
    ボイラに供給している燃料消費量を測定する燃料消費量測定手段と、
    前記測定した燃料消費量と前記燃料に含まれるイオウ分とに基づいて前記ボイラから排出される三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、
    アンモニア量補正値を算出するために前記排ガスの温度を測定する補正用の温度測定手段と、
    前記補正用の温度測定手段が測定した排ガス温度に基づいて、アンモニア量補正値を算出するために前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰濃度を算出する必要アンモニア過剰濃度算出手段と、
    アンモニア量補正値を算出するために前記電気集塵装置から排出される排ガス中に残留する残留アンモニア濃度を測定する補正用の濃度測定手段と、
    前記算出した必要アンモニア過剰濃度と前記補正用の濃度測定手段が測定した残留アンモニア濃度との差分値を算出する差分値算出手段と、該算出した差分値に対して不要な動作を抑制する不感帯演算を実施して演算結果を出力する不感帯演算手段と、該不感帯演算手段が算出した値に対して比例演算又は比例微分演算を実施して制御出力を求める比例演算手段と、前記補正用の温度測定手段及び前記補正用の濃度測定手段の万一の故障時の前記制御出力の暴走を防止するため前記制御出力を一定に制限したアンモニア量補正値を算出するリミット演算手段とから構成されるアンモニア補正量算出手段と、
    前記基本アンモニア注入量と前記アンモニア量補正値とに基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする排煙処理装置。
  8. ボイラから排出される排ガス中の三酸化硫黄に対し、電気集塵装置を保護するためにアンモニアを注入して中和処理した後、電気集塵装置によってダストを除去する排煙処理装置において、
    ボイラに供給している燃料消費量を測定する燃料消費量測定手段と、
    前記測定した燃料消費量と前記燃料に含まれるイオウ分とに基づいて前記ボイラから排出される三酸化硫黄を中和するのに最低限必要とされる基本アンモニア注入量を算出する手段と、
    基本・過剰アンモニア注入量を算出するために前記排ガスの温度を測定する過剰用の温度測定手段と、
    基本・過剰アンモニア注入量を算出するために前記測定した排ガス温度に基づいて、前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰量を算出する手段と、
    前記基本アンモニア注入量に前記算出した必要アンモニア過剰量を加算して基本・過剰アンモニア注入量を算出する手段と、
    アンモニア量補正値を算出するために前記排ガスの温度を測定する補正用の温度測定手段と、
    前記補正用の温度測定手段が測定した排ガス温度に基づいて、アンモニア量補正値を算出するために前記ボイラから発生する三酸化硫黄を中和するのに必要な過剰アンモニア分としての必要アンモニア過剰濃度を算出する必要アンモニア過剰濃度算出手段と、
    アンモニア量補正値を算出するために前記電気集塵装置から排出される排ガス中に残留する残留アンモニア濃度を測定する補正用の濃度測定手段と、
    前記算出した必要アンモニア過剰濃度と前記補正用の濃度測定手段が測定した残留アンモニア濃度との差分値を算出する差分値算出手段と、該算出した差分値に対して不要な動作を抑制する不感帯演算を実施して演算結果を出力する不感帯演算手段と、該不感帯演算手段が算出した値に対して比例演算又は比例微分演算を実施して制御出力を求める比例演算手段と、前記補正用の温度測定手段及び前記補正用の濃度測定手段の万一の故障時の前記制御出力の暴走を防止するため前記制御出力を一定に制限したアンモニア量補正値を算出するリミット演算手段とから構成されるアンモニア補正量算出手段と、
    前記基本・過剰アンモニア注入量と前記アンモニア量補正値とに基づいて注入アンモニアの注入量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする排煙処理装置。
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