JPH08338263A - 脱硝制御装置 - Google Patents

脱硝制御装置

Info

Publication number
JPH08338263A
JPH08338263A JP7147059A JP14705995A JPH08338263A JP H08338263 A JPH08338263 A JP H08338263A JP 7147059 A JP7147059 A JP 7147059A JP 14705995 A JP14705995 A JP 14705995A JP H08338263 A JPH08338263 A JP H08338263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
reducing substance
pressure
signal
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7147059A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikatsu Hayashibara
敏勝 林原
Mitsuo Shiyoubayashi
満生 正林
Shiro Hino
史郎 日野
Hitoshi Tanabe
仁志 田邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7147059A priority Critical patent/JPH08338263A/ja
Publication of JPH08338263A publication Critical patent/JPH08338263A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 還元物質流量を目標値の変化に応答性良く制
御する。 【構成】 脱硝出口NOx と設定値との偏差に基づいて
還元物質流量目標信号gを算出するFB制御演算器27
と、ガスタービン状態量に基づいて補正量を演算するF
F制御演算器29と、演算器27、29の各出力を加算
して還元物質流量指令信号iを生成する加算器28と、
還元物質実流量信号jと還元物質流量指令信号iの偏差
信号kに基づいて操作信号lを算出するFB制御演算器
32と、還元物質圧力と設定値の偏差信号oに基づいて
操作信号pを演算するFB制御演算器36と、圧力偏差
信号oに基づいて操作信号qを演算する補償演算器40
と、流量偏差信号kに基づいて操作信号rを演算する補
償演算器41と、操作信号l、qを加算し還元物質流量
調節弁13を操作する加算器42と、操作信号p、rを
加算して還元物質圧力調節弁12を操作する加算器43
とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電プラントのガスタ
ービンの排ガスに対しアンモニア等の還元物質を適量注
入して、排ガス中の窒素酸化物を除去する脱硝制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンを利用した発電プラントに
は、複数台のガスタービン、およびこれらのガスタービ
ンの排ガスに含まれる熱を利用して発生させた蒸気によ
り駆動される少なくとも1台の蒸気タービンにより発電
を行う、いわゆる排熱回収方式のコンバインドサイクル
発電プラントと、少なくとも1台のガスタービンにより
発電機を駆動し発電を行う、いわゆるガスタービン発電
プラントとがある。
【0003】また、排熱回収方式のコンバインドサイク
ル発電プラントには大別して一軸型と多軸型がある。一
軸型とはガスタービン、蒸気タービンおよび発電機が共
通軸で結合されている方式のものであり、多軸型とはガ
スタービンと蒸気タービンが別々の軸に分離され、各軸
に発電機が結合される方式のものである。一方、ガスタ
ービン発電プラントは1台のガスタービンに対して1台
の発電機を有し、このガスタービンと発電機の組み合わ
せが1組または複数組で構成され、ピーク負荷対策用と
して設置される。
【0004】本発明をこの分野に関して述べるならば、
コンバインドサイクル発電プラントにおいては、一軸型
のものを複数台設ける構成のもの、および単一または複
数の蒸気タービン設備を設ける多軸型構成のものの両者
を対象としており、またガスタービン発電プラントにお
いてはガスタービンと発電機の組み合わせが1組または
複数組の構成のものを対象としている。
【0005】以下、図4に従って発電プラントにおける
排ガスの脱硝システムについて説明する。図4では、一
軸型のコンバインドサイクル発電プラントの一例を示し
ている。コンバインドサイクル発電プラントは、コンプ
レッサ1、ガスタービン2、発電機3、および蒸気ター
ビン4は共通軸5を介して互いに連結されている。
【0006】燃料調整弁6の開度調節により流量制御さ
れた燃料がコンプレッサ1からの圧縮空気とともに燃焼
器7に供給され、ここで混合して等圧燃焼され、高温・
高圧の燃焼ガスが生成される。この燃焼ガスによってガ
スタービン2が駆動される。以下、この系をガスタービ
ン系という。
【0007】ガスタービン2の排ガスは排熱回収ボイラ
8に導かれて蒸気を発生させる。排熱回収ボイラ8で熱
を回収され低温となったガスは、排ガスとして大気中に
排出される。排熱回収ボイラ8で発生した蒸気は蒸気加
減弁9を介して蒸気タービン4に導かれ、これを駆動す
る。蒸気タービン4を通った蒸気は復水器10に導か
れ、ここで復水される。以下、この系を蒸気系という。
【0008】上記ガスタービン系と蒸気系を組み合わせ
たコンバインドサイクル発電プラントは、入力として燃
焼器7に燃料を供給し、最終出力として発電機3から電
気出力を得る。なお、ガスタービン発電プラントは上記
コンバインドサイクル発電プラントのガスタービン系の
みで構成され、同様に発電を行う。
【0009】ところで、図4において、排熱回収ボイラ
8から大気中に排出される排ガス、すなわち燃焼器7の
燃焼生成ガス中には、NO、NO2 など、一般にNOx
で総称される窒素酸化物(以下、NOx と称す。)が含
まれている。このNOx は有害とされ、その許容値が法
的に規制されている。そこで燃焼生成ガスに含まれるN
Ox を低減除去するために、排熱回収ボイラ8に脱硝装
置11が設けられる。脱硝装置11は、還元物質圧力調
節弁12および還元物質流量調節弁13を介して注入さ
れるアンモニア等の還元物質を燃焼生成ガス中のNOx
と反応させ、NOx を無害な窒素と水に還元して除去す
る装置であり、未反応のNOx はそのまま大気に排出さ
れる。
【0010】このような脱硝装置11においては、例え
ば還元剤としてアンモニアを使用する場合には、その供
給量が少なすぎると未反応のNOx が増えることにな
り、また多すぎると未反応のアンモニアが排出されるこ
とになる。また、プロセスが触媒でのNOx とアンモニ
アの化学反応であるため、制御の応答性がよくないとい
う特徴がある。
【0011】このように燃焼生成ガス中のNOx の量に
見合った量の還元物質が適切なタイミングで供給されな
い場合には種々の不都合が生じるので、還元物質の供給
量と供給タイミングを制御するための装置として脱硝制
御装置が必要となる。図4において符号14が脱硝制御
装置である。
【0012】また、一般にガスタービン2は起動、停止
時にその排出NOx が変動することが知られているが、
これを規制値以下に抑えるための脱硝制御装置も提案さ
れている。
【0013】従来技術の脱硝制御装置としては特願平3
−181306号等が知られている。図5は従来の脱硝
制御装置の一構成例を示すもので、この図に従って従来
技術について説明する。この脱硝制御装置14は大きく
フィードバック(FB)制御系とフィードフォワード
(FF)制御系および圧力制御系に分けられる。
【0014】フィードバック制御系は、還元物質流量制
御の時定数が脱硝出口NOx 濃度の時定数に対して異な
る(速い)ため、還元物質流量測定値が目標値と等しく
なるように還元物質流量調節弁13を操作する流量制御
系である2次フィードバック制御系と、その目標値とし
て脱硝出口NOx 濃度測定値がNOx 設定値と等しくな
るように還元物質流量を算出する1次フィードバック制
御系とを組み合わせた、いわゆるカスケード制御系にて
構成される。
【0015】フィードフォワード制御系は、フィードバ
ック制御系のみでは脱硝プロセスの動特性(反応遅れ)
と検出遅れにより、十分な制御性能が得られないため、
脱硝入口NOx 濃度により先行的に制御を行うものであ
る。
【0016】また圧力制御系は、還元物質流量制御の上
流側に設置されており、還元物質制御の上流側の圧力が
常に一定になるように制御している。
【0017】以下詳細に説明すると、1次フィードバッ
ク制御系において、信号発生器21には、本制御装置の
制御設定値である脱硝出口NOx 流量の設定値が設定さ
れており、NOx 流量設定値信号aが減算器22に出力
される。脱硝出口NOx 濃度検出手段23は、脱硝装置
11出口における排ガス中のNOx 濃度を検出し、脱硝
出口NOx 濃度信号bを乗算器24に出力する。排ガス
流量演算手段25は、ガスタービンの状態量、例えばコ
ンプレッサ1の空気流量、燃焼器7への燃料流量等を検
出するガスタービン状態量検出手段26からガスタービ
ン状態量信号cを入力し、ガスタービン排ガス流量を算
出して、ガスタービン排ガス流量信号dを乗算器24に
出力する。乗算器24では、排ガス流量と脱硝出口NO
x 濃度から脱硝出口NOx 流量が算出され、脱硝出口N
Ox 流量信号eとして減算器22に出力される。
【0018】減算器22ではNOx 流量設定値と脱硝出
口NOx 流量の偏差が算出され、偏差信号fがフィード
バック制御演算器27へ出力される。フィードバック制
御演算器27は、入力した偏差をゼロとするような還元
物質流量を演算し、還元物質流量目標信号gとして加算
器28に出力する。なお、このフィードバック制御演算
器27はいわゆるPID演算器でも良い。
【0019】このフィードバック制御系では、脱硝出口
NOx 濃度検出手段23に遅れがあるので、脱硝出口排
ガス中の実NOx 濃度を検出し、減算器22に対し脱硝
出口NOx 濃度信号bを出力するまでに時間が掛かる。
このため脱硝出口NOx 濃度信号と脱硝出口NOx 設定
値とのフィードバック制御を行っても、信号が遅れてい
るため、的確な還元物質流量を注入できず、排出NOx
量のオーバーシュートが大きくなる。また脱硝反応は、
時定数が大きく、還元物質を注入しても脱硝出口NOx
が変化するまでに数分から数十分もの時間が掛かるとい
う問題があった。このため、フィードバック制御のみだ
けでは規制値内に制御できないため、フィードフォワー
ド制御をつけ加え、フィードバック制御の応答の遅さを
補っている。
【0020】フィードフォワード制御系は、ガスタービ
ンの状態量、例えばコンプレッサ1の空気流量、燃焼器
7への燃料流量等を検出するガスタービン状態量検出手
段26からのガスタービン状態量信号に基づいて、フィ
ードフォワード制御演算器29により制御出力信号hを
算出し、フィードフォワード制御分として加算器28に
出力する。
【0021】加算器28では、1次フィードバック制御
系の出力すなわち還元物質流量目標信号gと、フィード
フォワード制御出力信号hとの加算が行われ、還元物質
流量指令信号iが出力される。
【0022】このようにしてフィードバック制御の遅れ
がフィードフォワード制御にて改善され、2次フィード
バック制御系の目標値として、還元物質流量指令信号i
が減算器30に入力される。
【0023】2次フィードバック制御系においては、還
元物質流量検出手段31により還元物質の実流量が検出
され、還元物質流量検出手段31から還元物質実流量信
号jが減算器30に入力される。減算器30では還元物
質実流量信号jと還元物質流量指令信号iの偏差を求
め、偏差信号kをフィードバック制御演算器32に出力
する。フィードバック制御演算器32は、この偏差信号
kがゼロとなるように操作信号lを出力し、還元物質流
量調節弁13を操作する。なお、このフィードバック制
御演算器32はいわゆるPID演算器でも良い。このよ
うにカスケード制御する理由は、NOx 制御に比べて、
還元物質流量制御の時定数が早いためである。
【0024】以上により、1次フィードバック制御系に
より求められた還元物質流量指令信号iに還元物質実流
量信号jが一致するように還元物質流量調節弁13が制
御され、脱硝出口NOx 流量がNOx 流量設定値に一致
するように制御されることになり、プラントから排出さ
れるNOx が規制値以下に抑えられる。
【0025】一方、信号発生器33には、圧力制御の制
御設定値である圧力設定値が設定されており、圧力設定
値信号mとして減算器34に出力される。また、還元物
質圧力検出手段35は還元物質の圧力を検出し、還元物
質実圧力信号nを減算器34に出力する。減算器34で
は還元物質実圧力信号nと圧力設定値信号mの偏差を求
め、偏差信号oをフィードバック制御演算器36に出力
する。フィードバック制御演算器36ではこの偏差信号
oがゼロとなるように操作信号pを出力し、還元物質圧
力調節弁12を操作する。なお、このフィードバック制
御演算器36はいわゆるPID演算器でも良い。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来制御には以下の問題がある。
【0027】脱硝出口NOx 流量がNOx 流量設定値と
等しくなるように制御されるためには、1次フィードバ
ック制御系により求められた還元物質流量指令信号iと
還元物質実流量信号jが等しくなるように還元物質流量
調節弁13が制御されることが必要であるが、還元物質
流量調節弁13が変化することにより還元物質流量調節
弁13上流側の還元物質圧力信号nが変化する。これに
ともない、圧力制御系が還元物質圧力調節弁12で制御
しようとするが、還元物質圧力調節弁12が動作して
も、制御が結果的に遅れて、還元物質圧力信号nには変
動を生じる。この還元物質流量調節弁13の上流圧力の
変動により還元物質実流量信号jも変動し、このため還
元物質流量指令信号iと還元物質実流量信号jが等しく
なるように的確な還元物質流量制御ができず、結果的に
脱硝出口NOx 流量(信号e)は脱硝出口NOx 流量設
定値(信号a)に制御できないという問題があった。
【0028】従来の脱硝制御系で外乱を受けた場合の応
答を図6に示す。現地点で負荷変化等の何らかの外乱を
受けたとすると、ガスタービン出口NOx 濃度が変化す
るため、1次フィードバック制御系により脱硝出口NO
x 流量(信号e)と脱硝出口NOx 流量設定値(信号
a)が等しくなるように求められる還元物質流量指令信
号iが変化する。
【0029】2次フィードバック制御系では、還元物質
流量検出手段31からの還元物質実流量信号jと還元物
質流量指令信号iとの偏差がゼロとなるように操作信号
lを出力し、還元物質流量調節弁13を操作する。例え
ば図6に示すような外乱に対しては還元物質流量が増加
するため、還元物質の圧力(信号n)は過渡的に低下す
る。脱硝制御の場合は、NOx 流量を先行的に注入する
ため、還元物質の流量変動も大きくなり、圧力低下も大
きくなる。
【0030】圧力制御側では、還元物質の圧力(信号
n)が圧力設定値(信号m)になるように、還元物質圧
力調節弁12の操作信号pを出力するが、補償が遅れて
しまい、圧力低下が復帰し整定するまで時間が掛かる。
【0031】このように上流側の圧力が低下するため、
流量制御側ではさらに還元物質流量調節弁13を開くよ
うに制御するが、過渡的に流量が確保できなくなり、還
元物質流量指令信号iと還元物質実流量信号jが等しく
ならず、大きくずれてしまう。結果的に脱硝出口NOx
流量(信号e)は脱硝出口NOx 流量設定値(信号a)
に制御できないという問題があった。
【0032】これに対応しようとすると、制御パラメー
ターを上げることになるが、元々干渉系であるため制御
性が悪く、制御パラメーターを上げることは結果的にオ
ーバーシュートを生じやすくし、また安定性が損われる
という問題が生じる。
【0033】以上述べたように、従来の制御系では、結
果的に的確な還元物質流量を注入できず、オーバーシュ
ートが大きくなる。また、制御性が悪いため、よけいな
還元物質を注入することになり、経済性に優れないとい
う欠点があった。また、今後規制が強化され、規制の方
法自体も複雑となり、規制対象も未反応還元物質も含む
傾向があるため、これらの規制に対処できないという欠
点があった。
【0034】本発明は、前述の従来技術の欠点を克服す
るためになされたもので、コンバインドサイクル発電プ
ラントおよびガスタービン発電プラントにおいて、起動
・停止過程および負荷変化時の急激なプロセス状態の変
化に追従が可能であり、さらに種々の規制に対処可能な
脱硝制御を行い、経済性および安全性に優れた運転を可
能とし得る脱硝制御装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、圧
力調節弁を介して圧力調整された還元物質を流量調節弁
を介してガスタービンの排ガスに注入し脱硝装置にて窒
素酸化物を分解除去する脱硝制御装置において、脱硝装
置出口の排ガス中の窒素酸化物量が設定値となるように
注入すべき還元物質流量を演算する還元物質流量演算手
段と、流量調節弁を介して注入される還元物質流量と還
元物質流量演算手段によって演算される還元物質流量と
の偏差および圧力調節弁を介して調整される還元物質圧
力と予め設定された圧力設定値との偏差に基づいて流量
調節弁の操作信号を演算する還元物質流量制御手段と、
圧力調節弁を介して調整される還元物質圧力と圧力設定
値との偏差および流量調節弁を介して注入される還元物
質流量と還元物質流量演算手段によって演算される還元
物質流量との偏差に基づいて圧力調節弁の操作信号を演
算する還元物質圧力制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0036】また本発明は、圧力調節弁を介して圧力調
整された還元物質を流量調節弁を介してガスタービンの
排ガスに注入し脱硝装置にて窒素酸化物を分解除去する
脱硝制御装置において、脱硝装置出口の排ガス中の窒素
酸化物量が設定値となるように注入すべき還元物質流量
を演算する還元物質流量演算手段と、流量調節弁を介し
て注入される還元物質流量と還元物質流量演算手段によ
って演算される還元物質流量との偏差に基づいて流量調
節弁の操作信号を演算する還元物質流量制御手段と、圧
力調節弁を介して調整される還元物質圧力と予め設定さ
れた圧力設定値との偏差および流量調節弁を介して注入
される還元物質流量と還元物質流量演算手段によって演
算される還元物質流量との偏差に基づいて圧力調節弁の
操作信号を演算する還元物質圧力制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0037】また本発明は、圧力調節弁を介して圧力調
整された還元物質を流量調節弁を介してガスタービンの
排ガスに注入し脱硝装置にて窒素酸化物を分解除去する
脱硝制御装置において、脱硝装置出口の排ガス中の窒素
酸化物量が設定値となるように注入すべき還元物質流量
を演算し還元物質流量指令信号を出力する還元物質流量
演算手段と、流量調節弁を介して注入される還元物質流
量を測定し還元物質流量測定信号を出力する還元物質流
量測定手段と、圧力調節弁を介して調整される還元物質
圧力を測定し還元物質圧力測定信号を出力する還元物質
圧力測定手段と、還元物質流量測定信号および還元物質
流量指令信号に基づいてこれらの偏差がゼロとなるよう
な流量調節弁の操作量を演算し、この操作量を還元物質
圧力測定信号と予め設定された圧力設定値との偏差に基
づいて補正して流量調節弁を操作する操作信号を出力す
る還元物質流量制御手段と、還元物質圧力測定信号およ
び圧力設定値に基づいてこれらの偏差がゼロとなるよう
な圧力調節弁の操作量を演算し、この操作量を還元物質
流量測定信号と還元物質流量指令信号との偏差に基づい
て補正して圧力調節弁を操作する操作信号を出力する還
元物質圧力制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0038】また本発明は、圧力調節弁を介して圧力調
整された還元物質を流量調節弁を介してガスタービンの
排ガスに注入し脱硝装置にて窒素酸化物を分解除去する
脱硝制御装置において、脱硝装置出口の排ガス中の窒素
酸化物量が設定値となるように注入すべき還元物質流量
を演算し還元物質流量指令信号を出力する還元物質流量
演算手段と、流量調節弁を介して注入される還元物質流
量を測定し還元物質流量測定信号を出力する還元物質流
量測定手段と、圧力調節弁を介して調整される還元物質
圧力を測定し還元物質圧力測定信号を出力する還元物質
圧力測定手段と、還元物質流量測定信号および還元物質
流量指令信号に基づいてこれらの偏差がゼロとなるよう
に流量調節弁を操作する操作信号を出力する還元物質流
量制御手段と、還元物質圧力測定信号および圧力設定値
に基づいてこれらの偏差がゼロとなるような圧力調節弁
の操作量を演算し、この操作量を還元物質流量測定信号
と還元物質流量指令信号との偏差に基づいて補正して圧
力調節弁を操作する操作信号を出力する還元物質圧力制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0039】また本発明は、上記構成における還元物質
流量演算手段が、脱硝装置出口で測定される排ガス中の
窒素酸化物量と設定値に基づいてこれらの偏差がゼロと
なるような還元物質流量を演算するフィードバック制御
演算手段と、ガスタービンの状態量に基づいてフィード
バック制御演算手段によって演算された還元物質流量を
補正するフィードフォワード制御補正手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0040】
【作用】燃焼器で生成されガスタービンから排出される
燃焼生成ガスは窒素酸化物を含むため、圧力調節弁およ
び流量調節弁を介して供給されるアンモニア等の還元物
質により脱硝装置において窒素酸化物を分解除去された
後、大気に放出される。本発明の脱硝制御装置において
は、還元物質流量演算手段により脱硝装置出口の排ガス
中の窒素酸化物量が設定値に制御されるように還元物質
流量指令値が演算される。還元物質流量制御手段は、排
ガスに注入される還元物質流量の測定値が還元物質流量
指令値に一致するように流量調節弁の操作量を求め、さ
らには好ましくは流量調節弁の上流の還元物質圧力の測
定値と圧力設定値との偏差に基づいてこれをゼロとする
ような補正量を求めて補正して、流量調節弁の操作信号
を出力する。流量調節弁は、還元物質流量制御手段から
の操作信号により開度を調整される。還元物質圧力制御
手段は、流量調節弁上流の還元物質圧力の測定値が圧力
設定値に一致するように圧力調節弁の操作量を求め、さ
らに排ガスに注入される還元物質流量の測定値と還元物
質流量指令値との偏差に基づいてこれをゼロとするよう
な補正量を求めて補正して、圧力調節弁の操作信号を出
力する。圧力調節弁は還元物質圧力制御手段からの操作
信号により開度を調整される。
【0041】このように、還元物質の流量制御と圧力制
御を組合わせ、流量制御の信号を圧力制御の補正に使用
し、また必要に応じて圧力制御の信号を流量制御の補正
に使用して制御することにより、還元物質流量指令値の
変動に対する追従性および応答性を高めることができ
る。したがって、種々の規制を満足した最適な還元物質
の注入を行うことができ、制御性を向上させることがで
きる。また、必要以上の還元物質の注入を防ぐことがで
き、経済性の向上に寄与することができる。
【0042】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。なお、従来例と共通する部分には同一符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0043】図1は、本発明の脱硝制御装置の第1実施
例の構成を示し、図2は本実施例の特性を示す。
【0044】図1において、本実施例は図5に示す従来
例と比較して、NOx 制御を行う1次フィードバック制
御系およびフィードフォワード制御系は同じであるが、
2次フィードバック制御系および圧力制御系が異なる。
【0045】すなわち、還元物質圧力の偏差信号oに基
づいて還元物質流量調節弁13の操作信号qを演算する
補償演算器40、還元物質流量の偏差信号kに基づいて
還元物質圧力調節弁12の操作信号rを演算する補償演
算器41、フィードバック制御演算器32の出力信号l
と補償演算器40の出力信号qを加算する加算器42、
およびフィードバック制御演算器36の出力信号pと補
償演算器41の出力信号rを加算する加算器43とが新
たに付加されている。
【0046】次に、本実施例の作用を説明する。
【0047】還元物質流量指令信号iを演算する1次フ
ィードバック制御系およびフィードフォワード制御系は
従来と同等である。
【0048】2次フィードバック制御系では、還元物質
流量検出手段31は還元物質の実流量を検出し、還元物
質実流量信号jを減算器30に出力する。減算器30で
は還元物質実流量信号jと還元物質流量指令信号iの偏
差を求め、偏差信号kをPID演算器のようなフィード
バック制御演算器32に出力を行う。フィードバック制
御演算器32ではこの偏差信号kがゼロとなるように還
元物質流量調節弁13の操作信号lを出力する。
【0049】信号発生器33には、圧力制御の制御設定
値である圧力設定値が設定されており、制御設定値信号
mとして減算器34に出力される。また、還元物質圧力
検出手段35は還元物質の圧力を検出し、還元物質実圧
力信号nを減算器34に出力する。減算器34では圧力
(信号n)と設定値(信号m)の偏差を求め、偏差信号
oをPID演算器のようなフィードバック制御演算器3
6に出力する。フィードバック制御演算器36ではこの
偏差信号oがゼロとなるように還元物質圧力調節弁12
の操作信号pを出力する。
【0050】また、減算器30で求められた還元物質実
流量信号jと還元物質流量指令信号iの偏差信号kは補
償演算器41に入力される。補償演算器41は、この偏
差信号kがゼロとなるように還元物質圧力調節弁12の
操作信号rを演算し、加算器43に出力する。加算器4
3ではフィードバック制御演算器36からの操作信号p
と補償演算器41からの操作信号rを加算して還元物質
圧力調節弁12を操作する。
【0051】減算器34で求められた還元物質実圧力信
号nと還元物質圧力設定値信号mの偏差信号oは、また
補償演算器40に入力される。補償演算器40ではこの
偏差信号oがゼロとなるように還元物質流量調節弁13
の操作信号qを演算し、加算器42に出力する。加算器
42ではフィードバック制御演算器32からの操作信号
lと補償演算器40からの操作信号qを加算し、還元物
質流量調節弁13を操作する。
【0052】なお、上記補償演算器40、41として
は、フィードバック制御演算器32、36と同様にPI
D演算器を用いることができる。
【0053】本実施例においては、上記構成にすること
により、従来制御の欠点であった問題を解決することが
できる。すなわち、制御目標はNOx 流量を規制値に収
めることであるが、前述のように、流量は、圧力の干渉
を受け、制御するのが難しく、規制値を満足することは
難しい。しかしながら、本実施例では、この圧力制御に
流量制御を組合わせるようにしたので、これらの遅れを
補償でき、制御規制値内に収めることが可能となる。
【0054】次に、外乱を受けた場合の本実施例の応答
を説明する。図2は、本実施例の制御系での外乱応答結
果を示している。
【0055】現地点で負荷変化等の何らかの外乱を受け
たとすると、1次フィードバック制御系により脱硝出口
NOx 流量(信号e)が脱硝出口NOx 流量設定値(信
号a)となるように求められる還元物質流量指令信号i
が変化する。
【0056】2次フィードバック制御系において、この
還元物質流量指令信号iと還元物質流量検出手段31に
よって検出される還元物質実流量信号jとの偏差信号k
が減算器30からフィードバック制御演算器32に出力
され、このフィードバック制御演算器32により偏差信
号kがゼロとなるような還元物質流量調節弁13の操作
信号lが演算される。また、補償演算器40により還元
物質実圧力信号nと圧力設定値信号mとの偏差信号oが
ゼロとなるような操作信号qが演算され、還元物質流量
調節弁13は、操作信号lに対して操作信号qが加算さ
れた操作信号l′によって操作される。これにより、上
流側の圧力の低下に対しても、流量制御側が先行的に制
御するため、過渡的な圧力変動が防止でき、結果的に流
動変動も防止でき、還元物質実流量信号jを迅速に還元
物質流量指令信号iに一致させることができる。
【0057】また、圧力制御系において、還元物質実圧
力信号nと圧力設定値信号mとの偏差に基づいてフィー
ドバック制御演算器36により還元物質実圧力信号nが
圧力設定値信号mと等しくなるように還元物質圧力調節
弁12の操作信号pが演算される。さらに、還元物質実
流量信号jと還元物質流量指令信号iとの偏差に基づい
て補償演算器41により還元物質実流量信号jが還元物
質流量指令信号iに等しくなるような還元物質圧力調節
弁12の操作信号rが演算され、フィードバック制御演
算器36からの操作信号pに加算される。還元物質圧力
調節弁12は、操作信号pに対して操作信号rが加算さ
れた操作信号p′により操作される。これにより、還元
物質の流量増加に対して、還元物質圧力調節弁12を先
行的に開くことができるため、還元物質圧力(信号n)
の過渡的な低下は防止することができる。脱硝制御の場
合は、NOx 流量を先行的に注入するため、還元物質の
流量変動も大きくなるが、このような回路により、圧力
低下も防止することができる。
【0058】以上により、図2に示すように、脱硝出口
NOx 流量(信号e)を脱硝出口NOx 流量設定値(信
号a)に応答性良く一致するよう制御することができ
る。
【0059】また、本実施例では流量制御により、圧力
制御信号を操作する制御を行っているので、外乱に対し
て、短時間で補償することができ、外乱の影響は小さく
なる。さらに、制御パラメーターも独立して設定できる
ので、制御性を改善し、安定性を確保することが可能で
ある。
【0060】同様に圧力の変動に対しても、流量制御に
先行的に制御信号を渡せるために、流量の変動に対し
て、短時間で補償することができ、外乱の影響は小さく
なる。上記したように、本実施例では、還元物質の流量
制御と圧力制御を組合わせ、流量制御の信号を圧力制御
にまた圧力制御の信号を流量制御に使用して制御を行う
ために、制御性干渉を低減することができ、流量制御の
応答性を向上させることが可能となり、結果的にNOx
の制御の応答性も向上させることができる。
【0061】したがって、プラントの変動に対しても、
規制を満足し、かつプラントの起動、停止過程および負
荷変化時を含めた様々な運転点に対して、最適な還元物
質流量を注入することができる。さらに、最適な還元物
質流量を注入することができることにより、未反応還元
物質に対する規制を満足することができ、還元物質がプ
ラント運転上、危険な量以上注入されないように還元物
質の注入量の指令値に対し制限を行い、プラントを安全
に運転することができる。
【0062】以上の効果により、種々の規制に対処がで
き、さらに最適な還元物質を注入することにより、安全
かつ経済的なプラントの運用を可能とするコンバインド
サイクル発電プラントまたはガスタービン発電プラント
の脱硝制御装置を得ることができる。
【0063】図3は、本発明の脱硝制御装置の第2実施
例を示すもので、図5に示す従来例と比較して、圧力制
御系において、還元物質流量の偏差信号kに基づいて還
元物質圧力調節弁12の操作信号rを演算する補償演算
器41と、この補償演算器41の出力(信号r)をフィ
ードバック制御演算器36の出力(信号p)に加算する
加算器43とを設けている。
【0064】次に、本実施例の作用を説明する。
【0065】還元物質流量指令信号iを演算する1次フ
ィードバック制御系およびフィードフォワード制御系、
ならびに2次フィードバック制御系は従来と同等であ
る。
【0066】還元物質圧力制御系において、第1実施例
と同様に、還元物質実流量信号jと還元物質流量指令信
号iの偏差信号kを補償演算器41に入力する。補償演
算器41ではこの偏差信号kがゼロとなるように還元物
質圧力調節弁12の操作信号rを演算し加算器43に出
力する。加算器43では、フィードバック制御演算器3
6により還元物質実圧力信号nと還元物質圧力設定値信
号mの偏差信号oに基づいて演算された操作信号pと補
償演算器41で演算された操作信号rを加算し還元物質
圧力調節弁12を操作する。
【0067】このような構成にすることにより、本実施
例では従来制御の欠点であった問題を解決できる。すな
わち、制御目標はNOx 流量を規制値に収めることであ
るが、前述のように、流量は、圧力の干渉を受け、制御
するのが難しく、規制値を満足することは難しい。しか
しながら、本実施例では、この圧力制御に流量制御から
の信号を使用し補正するようにしたので、これらの遅れ
を補償でき、制御規制値内に収めることが可能となる。
ただし、第1実施例と比較して、圧力からの補正信号を
流量側で受けていないため、圧力変動にたいする制御性
の改善は期待できない。しかしながら、圧力変動が少な
いプラントではより簡易な構成で十分な効果をあげるこ
とが出来る。
【0068】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、コン
バインドサイクル発電プラントまたはガスタービン発電
プラントにおけるプラント状態量の速い変化に対して
も、NOx に対する規制値または未反応還元物質に対す
る規制値を、濃度による規制値または流量による規制値
のいずれの場合にも係わらず満足し、プラントの状態量
に最適な制御をおこなうことができるので、最適な還元
物質の注入が可能となり、プラント起動・停止過程およ
び負荷変化時の速いプラント状態量の変化にも追従可能
であり、むだな還元物質を浪費することがないので経済
性に優れ、かつ安全にプラントの運転を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の脱硝制御装置を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示す脱硝制御装置の特性を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例の脱硝制御装置を示すブロ
ック図である。
【図4】一軸型コンバインドサイクル発電プラントの一
例の構成を示す図である。
【図5】脱硝制御装置の従来例を示すブロック図であ
る。
【図6】従来の脱硝制御装置の特性を示す図である。
【符号の説明】
1………コンプレッサ 2………ガスタービン 3………発電機 4………蒸気タービン 6………燃料調整弁 7………燃焼器 8………排熱回収ボイラ 10………復水器 11………脱硝装置 12………還元物質圧力調節弁 13………還元物質流量調節弁 14………脱硝制御装置 21………信号発生器 23………脱硝出口NOx 濃度検出手段 25………排ガス流量演算手段 26………ガスタービン状態量検出手段 27………フィードバック(FB)制御演算器 29………フィードフォワード(FF)制御演算器 31………還元物質流量検出手段 32………フィードバック(FB)制御演算器 33………信号発生器 35………還元物質圧力検出手段 36………フィードバック(FB)制御演算器 40………補償演算器 41………補償演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 史郎 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 田邉 仁志 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力調節弁を介して圧力調整された還元
    物質を流量調節弁を介してガスタービンの排ガスに注入
    し脱硝装置にて窒素酸化物を分解除去する脱硝制御装置
    において、 前記脱硝装置出口の排ガス中の窒素酸化物量が設定値と
    なるように注入すべき還元物質流量を演算する還元物質
    流量演算手段と、 前記流量調節弁を介して注入される還元物質流量と前記
    還元物質流量演算手段によって演算される還元物質流量
    との偏差および前記圧力調節弁を介して調整される還元
    物質圧力と予め設定された圧力設定値との偏差に基づい
    て前記流量調節弁の操作信号を演算する還元物質流量制
    御手段と、 前記圧力調節弁を介して調整される還元物質圧力と前記
    圧力設定値との偏差および前記流量調節弁を介して注入
    される還元物質流量と前記還元物質流量演算手段によっ
    て演算される還元物質流量との偏差に基づいて前記圧力
    調節弁の操作信号を演算する還元物質圧力制御手段とを
    備えたことを特徴とする脱硝制御装置。
  2. 【請求項2】 圧力調節弁を介して圧力調整された還元
    物質を流量調節弁を介してガスタービンの排ガスに注入
    し脱硝装置にて窒素酸化物を分解除去する脱硝制御装置
    において、 前記脱硝装置出口の排ガス中の窒素酸化物量が設定値と
    なるように注入すべき還元物質流量を演算する還元物質
    流量演算手段と、 前記流量調節弁を介して注入される還元物質流量と前記
    還元物質流量演算手段によって演算される還元物質流量
    との偏差に基づいて前記流量調節弁の操作信号を演算す
    る還元物質流量制御手段と、 前記圧力調節弁を介して調整される還元物質圧力と予め
    設定された圧力設定値との偏差および前記流量調節弁を
    介して注入される還元物質流量と前記還元物質流量演算
    手段によって演算される還元物質流量との偏差に基づい
    て前記圧力調節弁の操作信号を演算する還元物質圧力制
    御手段とを備えたことを特徴とする脱硝制御装置。
  3. 【請求項3】 圧力調節弁を介して圧力調整された還元
    物質を流量調節弁を介してガスタービンの排ガスに注入
    し脱硝装置にて窒素酸化物を分解除去する脱硝制御装置
    において、 前記脱硝装置出口の排ガス中の窒素酸化物量が設定値と
    なるように注入すべき還元物質流量を演算し還元物質流
    量指令信号を出力する還元物質流量演算手段と、 前記流量調節弁を介して注入される還元物質流量を測定
    し還元物質流量測定信号を出力する還元物質流量測定手
    段と、 前記圧力調節弁を介して調整される還元物質圧力を測定
    し還元物質圧力測定信号を出力する還元物質圧力測定手
    段と、 前記還元物質流量測定信号および前記還元物質流量指令
    信号に基づいてこれらの偏差がゼロとなるような前記流
    量調節弁の操作量を演算し、この操作量を前記還元物質
    圧力測定信号と予め設定された圧力設定値との偏差に基
    づいて補正して前記流量調節弁を操作する操作信号を出
    力する還元物質流量制御手段と、 前記還元物質圧力測定信号および前記圧力設定値に基づ
    いてこれらの偏差がゼロとなるような前記圧力調節弁の
    操作量を演算し、この操作量を前記還元物質流量測定信
    号と前記還元物質流量指令信号との偏差に基づいて補正
    して前記圧力調節弁を操作する操作信号を出力する還元
    物質圧力制御手段とを備えたことを特徴とする脱硝制御
    装置。
  4. 【請求項4】 圧力調節弁を介して圧力調整された還元
    物質を流量調節弁を介してガスタービンの排ガスに注入
    し脱硝装置にて窒素酸化物を分解除去する脱硝制御装置
    において、 前記脱硝装置出口の排ガス中の窒素酸化物量が設定値と
    なるように注入すべき前記還元物質流量を演算し還元物
    質流量指令信号を出力する還元物質流量演算手段と、 前記流量調節弁を介して注入される還元物質流量を測定
    し還元物質流量測定信号を出力する還元物質流量測定手
    段と、 前記圧力調節弁を介して調整される還元物質圧力を測定
    し還元物質圧力測定信号を出力する還元物質圧力測定手
    段と、 前記還元物質流量測定信号および前記還元物質流量指令
    信号に基づいてこれらの偏差がゼロとなるように前記流
    量調節弁を操作する操作信号を出力する還元物質流量制
    御手段と、 前記還元物質圧力測定信号および前記圧力設定値に基づ
    いてこれらの偏差がゼロとなるような前記圧力調節弁の
    操作量を演算し、この操作量を前記還元物質流量測定信
    号と前記還元物質流量指令信号との偏差に基づいて補正
    して前記圧力調節弁を操作する操作信号を出力する還元
    物質圧力制御手段とを備えたことを特徴とする脱硝制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の脱硝制御装置において、前記還元物質流量演算
    手段が、 前記脱硝装置出口で測定される排ガス中の窒素酸化物量
    と設定値に基づいてこれらの偏差がゼロとなるような還
    元物質流量を演算するフィードバック制御演算手段と、 前記ガスタービンの状態量に基づいて前記フィードバッ
    ク制御演算手段によって演算された還元物質流量を補正
    するフィードフォワード制御補正手段とを備えたことを
    特徴とする脱硝制御装置。
JP7147059A 1995-06-14 1995-06-14 脱硝制御装置 Withdrawn JPH08338263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7147059A JPH08338263A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 脱硝制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7147059A JPH08338263A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 脱硝制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08338263A true JPH08338263A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15421569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7147059A Withdrawn JPH08338263A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 脱硝制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08338263A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192084A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス化複合発電設備
CN105068583A (zh) * 2015-07-07 2015-11-18 福建中烟工业有限责任公司 物料含水率控制方法和系统
CN106325335A (zh) * 2015-07-07 2017-01-11 上海寰球工程有限公司 一种高效的多相检测装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192084A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス化複合発電設備
JP4681460B2 (ja) * 2006-01-18 2011-05-11 三菱重工業株式会社 ガス化複合発電設備
CN105068583A (zh) * 2015-07-07 2015-11-18 福建中烟工业有限责任公司 物料含水率控制方法和系统
CN106325335A (zh) * 2015-07-07 2017-01-11 上海寰球工程有限公司 一种高效的多相检测装置
CN106325335B (zh) * 2015-07-07 2018-05-11 上海寰球工程有限公司 一种高效的多相检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5855111A (en) Nitrogen oxide removal control apparatus
KR0148028B1 (ko) 질소산화물 제거 조절장치
JPH0842361A (ja) ガスタービンを運転する方法及びガスタービン制御システム
NL8304427A (nl) Katalytisch stelsel voor het sturen van de verontreiniging in de afvoer van gasturbines.
JPH0633743A (ja) 脱硝制御装置
JPH08338263A (ja) 脱硝制御装置
JP4032205B2 (ja) 脱硝装置のアンモニア注入量制御方法
JP4690606B2 (ja) 脱硝制御方法及び脱硝制御装置
JP2005169331A (ja) 脱硝制御方法及びそのプログラム
US5813212A (en) Nitrogen oxide removal control apparatus
JP2693106B2 (ja) 脱硝制御装置
JP3653599B2 (ja) 排煙脱硝設備のアンモニア注入量制御装置及び方法
JP3263184B2 (ja) 脱硝制御装置
JP2635643B2 (ja) ガスタービンプラントの脱硝制御装置
JP2772233B2 (ja) 脱硝制御装置
JPH08168639A (ja) 脱硝触媒を内蔵した脱硝装置へのアンモニア注入量制御方法および制御装置
JPH0523538A (ja) 脱硝制御装置
JPH0754611A (ja) 脱硝制御装置
JP3580586B2 (ja) 脱硝制御装置
JP3568614B2 (ja) 石炭燃焼排ガス処理用脱硝装置へのアンモニア注入量制御方法および装置
JPH07328389A (ja) 脱硝装置のアンモニア注入量制御方法および装置
JPH08326508A (ja) 脱硝制御装置
JPS5977041A (ja) 脱硝制御装置
JPS6362251B2 (ja)
JPS60216829A (ja) 脱硝装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903