JPH0754611A - 脱硝制御装置 - Google Patents
脱硝制御装置Info
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- JPH0754611A JPH0754611A JP22230393A JP22230393A JPH0754611A JP H0754611 A JPH0754611 A JP H0754611A JP 22230393 A JP22230393 A JP 22230393A JP 22230393 A JP22230393 A JP 22230393A JP H0754611 A JPH0754611 A JP H0754611A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- nox concentration
- flow rate
- ammonia
- denitration
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/16—Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Chimneys And Flues (AREA)
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】モル比設定手段は、NOx濃度設定値信号10
0とNOx濃度検出値信号101との偏差信号に基づい
てフィードバック演算処理を施して得られるフィードバ
ック信号と水噴射量信号に基づいてフィードフォワード
演算処理を施して得られるフィードフォワード信号とか
らモル比設定信号104を出力する。モル比予測値生成
手段は、アンモニア注入量調整弁開度信号115に基づ
きアンモニア流量予想信号116を算出する関数発生器
41を有し、アンモニア流量予想信号116をガス流量
信号106で除算して得られるアンモニア濃度信号10
7について予測NOx信号108で、さらに、除算して
得られるモル比予測信号109を生成する。制御手段
は、モル比予測信号とモル比設定信号との値が等しくな
るように流量調整弁40へ制御信号を出力する。 【効果】プラント急激変動時のNOx規制値逸脱を低減
することができる。
0とNOx濃度検出値信号101との偏差信号に基づい
てフィードバック演算処理を施して得られるフィードバ
ック信号と水噴射量信号に基づいてフィードフォワード
演算処理を施して得られるフィードフォワード信号とか
らモル比設定信号104を出力する。モル比予測値生成
手段は、アンモニア注入量調整弁開度信号115に基づ
きアンモニア流量予想信号116を算出する関数発生器
41を有し、アンモニア流量予想信号116をガス流量
信号106で除算して得られるアンモニア濃度信号10
7について予測NOx信号108で、さらに、除算して
得られるモル比予測信号109を生成する。制御手段
は、モル比予測信号とモル比設定信号との値が等しくな
るように流量調整弁40へ制御信号を出力する。 【効果】プラント急激変動時のNOx規制値逸脱を低減
することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合発電プラントの脱
硝制御装置に係わり、特に、アンモニアによる選択接触
還元法を採用する脱硝制御装置に関する。
硝制御装置に係わり、特に、アンモニアによる選択接触
還元法を採用する脱硝制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー需要の増加は、化石燃
料に頼る傾向が強く、化石燃料によるエネルギー供給量
が増大し、それに伴い二酸化炭素の排出量も増大してい
る。このため地球温暖化の危機が叫ばれ、二酸化炭素の
排出量を地球規模で規制しようとしている。このような
背景から、ガスタービンサイクルと蒸気タービンサイク
ルを組合せた複合発電プラントが、高効率が期待でき、
引いては、二酸化炭素の削減にもつながるとして期待さ
れている。
料に頼る傾向が強く、化石燃料によるエネルギー供給量
が増大し、それに伴い二酸化炭素の排出量も増大してい
る。このため地球温暖化の危機が叫ばれ、二酸化炭素の
排出量を地球規模で規制しようとしている。このような
背景から、ガスタービンサイクルと蒸気タービンサイク
ルを組合せた複合発電プラントが、高効率が期待でき、
引いては、二酸化炭素の削減にもつながるとして期待さ
れている。
【0003】以下、図20に示す複合発電プラントの概
略系統図に従って説明する。
略系統図に従って説明する。
【0004】図において、複合発電プラントは、ガスタ
ービン装置1とその排ガスを熱源として蒸気を発生する
排熱回収ボイラ装置2とこの発生蒸気を駆動蒸気とする
蒸気タービン装置3と煙突4とを備えている。
ービン装置1とその排ガスを熱源として蒸気を発生する
排熱回収ボイラ装置2とこの発生蒸気を駆動蒸気とする
蒸気タービン装置3と煙突4とを備えている。
【0005】その内、ガスタービン装置1は、導入空気
5を加圧する空気圧縮器6と、加圧空気と燃料系統7か
ら供給された燃料と共に燃焼する燃焼器8と、燃焼によ
り生じた燃焼ガスにより作動されるガスタービン9と、
負荷を取る発電機10とを備えている。
5を加圧する空気圧縮器6と、加圧空気と燃料系統7か
ら供給された燃料と共に燃焼する燃焼器8と、燃焼によ
り生じた燃焼ガスにより作動されるガスタービン9と、
負荷を取る発電機10とを備えている。
【0006】排熱回収ボイラ装置2は、排ガス流11の
上流から下流の煙道12に沿って、過熱器13、蒸発器
14、脱硝装置15、節炭器16を備えている。
上流から下流の煙道12に沿って、過熱器13、蒸発器
14、脱硝装置15、節炭器16を備えている。
【0007】蒸気タービン装置3では、過熱器13で発
生した蒸気を蒸気配管17を通じて蒸気タービン18に
導き、発電機19にて負荷を取り、復水器20を経て復
水された後、給水配管21により節炭器16に導かれ
る。節炭器16において、給水が過熱され、蒸発器14
で蒸発し、過熱器13で過熱される。蒸発器14におい
て、給水は強制循環または温度差による自然循環をしな
がら過熱、蒸発が行われている。
生した蒸気を蒸気配管17を通じて蒸気タービン18に
導き、発電機19にて負荷を取り、復水器20を経て復
水された後、給水配管21により節炭器16に導かれ
る。節炭器16において、給水が過熱され、蒸発器14
で蒸発し、過熱器13で過熱される。蒸発器14におい
て、給水は強制循環または温度差による自然循環をしな
がら過熱、蒸発が行われている。
【0008】これらの構成からなる複合発電プラントの
効率を上げて、相対的に二酸化炭素を減少させるため
に、燃焼温度を上げることが研究されているが、燃焼温
度を上げるとガスタービン装置1から排出される窒素酸
化物(NOx)が温度に対し指数関数的に増加する。
効率を上げて、相対的に二酸化炭素を減少させるため
に、燃焼温度を上げることが研究されているが、燃焼温
度を上げるとガスタービン装置1から排出される窒素酸
化物(NOx)が温度に対し指数関数的に増加する。
【0009】窒素酸化物(NOx)の濃度低減対策とし
ては、燃焼器8に水または蒸気を注入して、燃焼温度を
下げる方法、局部的高温部を防止するための燃料と空気
を混合して燃焼器に導く予混合による方法、燃焼温度を
平均化するための2段燃焼等がある。
ては、燃焼器8に水または蒸気を注入して、燃焼温度を
下げる方法、局部的高温部を防止するための燃料と空気
を混合して燃焼器に導く予混合による方法、燃焼温度を
平均化するための2段燃焼等がある。
【0010】ところが、これらの手段だけでは、NOx
の規制値達成は困難である。このため、排ガス流路中に
脱硝装置15を設置している。
の規制値達成は困難である。このため、排ガス流路中に
脱硝装置15を設置している。
【0011】この脱硝方式の1つであるアンモニア注入
による乾式の選択式接触還元分解法は、排ガス中にアン
モニアを注入し、その下流側で、触媒23を通過させる
ことにより窒素酸化物を無害の窒素分と水蒸気とに還元
分解する方法である。この方法は、一般的に触媒の温度
特性により300℃〜400℃での反応効率がよいため
蒸発器14と節炭器16の間に設置され、脱硝装置15
は、アンモニア注入系統24よりの注入アンモニア量の
制御によって行われる。
による乾式の選択式接触還元分解法は、排ガス中にアン
モニアを注入し、その下流側で、触媒23を通過させる
ことにより窒素酸化物を無害の窒素分と水蒸気とに還元
分解する方法である。この方法は、一般的に触媒の温度
特性により300℃〜400℃での反応効率がよいため
蒸発器14と節炭器16の間に設置され、脱硝装置15
は、アンモニア注入系統24よりの注入アンモニア量の
制御によって行われる。
【0012】以下、図21に示す制御ブロック図に従っ
て従来技術の説明をする。
て従来技術の説明をする。
【0013】図中、脱硝制御装置30は、NOx濃度設
定値信号100と脱硝装置の出口側のNOx濃度検出値
信号101との偏差から得られるNOx濃度偏差信号1
02を出力する第1加算器31と、NOx濃度偏差信号
102を入力してフィードバック処理を施す第1PI制
御器32と、燃焼器8への水噴射量信号103にフィー
ドフォワード処理を施すFF制御器33と、第1PI制
御器32の出力信号とFF制御器33の出力信号とを加
算してモル比設定信号104を出力する第2加算器34
と、アンモニア流量信号105(図示a)をガス流量信
号106(図示b)で除算してアンモニア濃度信号10
7を出力する第1除算器35と、アンモニア濃度信号1
07(図示a)を予測NOx信号108(図示b)で除
算してモル比予測信号109を出力する第2徐算器36
と、モル比設定信号104とモル比予測信号109との
偏差をとってモル比偏差信号110を出力する第3加算
器37と、モル比偏差信号110を入力しフィードバッ
ク演算処理を施して制御信号111を出力する第2PI
制御器38とから構成される。
定値信号100と脱硝装置の出口側のNOx濃度検出値
信号101との偏差から得られるNOx濃度偏差信号1
02を出力する第1加算器31と、NOx濃度偏差信号
102を入力してフィードバック処理を施す第1PI制
御器32と、燃焼器8への水噴射量信号103にフィー
ドフォワード処理を施すFF制御器33と、第1PI制
御器32の出力信号とFF制御器33の出力信号とを加
算してモル比設定信号104を出力する第2加算器34
と、アンモニア流量信号105(図示a)をガス流量信
号106(図示b)で除算してアンモニア濃度信号10
7を出力する第1除算器35と、アンモニア濃度信号1
07(図示a)を予測NOx信号108(図示b)で除
算してモル比予測信号109を出力する第2徐算器36
と、モル比設定信号104とモル比予測信号109との
偏差をとってモル比偏差信号110を出力する第3加算
器37と、モル比偏差信号110を入力しフィードバッ
ク演算処理を施して制御信号111を出力する第2PI
制御器38とから構成される。
【0014】上記構成で、条例等から定まるNOx濃度
設定値信号100とプラントより排出されるNOx濃度
検出値信号101とから第1加算器31により、NOx
濃度偏差信号102が求められ、負のゲインを持つ第1
PI制御器32に入力される。
設定値信号100とプラントより排出されるNOx濃度
検出値信号101とから第1加算器31により、NOx
濃度偏差信号102が求められ、負のゲインを持つ第1
PI制御器32に入力される。
【0015】また、水噴射量信号103は、負のゲイン
を持つFF制御器33に入力される。そして、第1PI
制御器32の出力信号とFF制御器33の出力信号は、
第2加算器34で加算されたモル比設定信号104とな
る。
を持つFF制御器33に入力される。そして、第1PI
制御器32の出力信号とFF制御器33の出力信号は、
第2加算器34で加算されたモル比設定信号104とな
る。
【0016】アンモニア流量信号105は、第1除算器
35によってガス流量信号106で除算されてアンモニ
ア濃度信号107となる。さらに、アンモニア濃度信号
107は、第2除算器36により計算機によってプラン
ト状態から算出される予測NOx信号108で徐算され
てモル比予測信号109となる。
35によってガス流量信号106で除算されてアンモニ
ア濃度信号107となる。さらに、アンモニア濃度信号
107は、第2除算器36により計算機によってプラン
ト状態から算出される予測NOx信号108で徐算され
てモル比予測信号109となる。
【0017】第3加算器37では、モル比設定信号10
4とモル比予測信号109との差をとってモル比偏差信
号110を出力する。モル比偏差信号110は、第2P
I制御器38によってフィードバック演算処理が施され
て制御信号111となる。
4とモル比予測信号109との差をとってモル比偏差信
号110を出力する。モル比偏差信号110は、第2P
I制御器38によってフィードバック演算処理が施され
て制御信号111となる。
【0018】従って、NOx濃度検出値信号101が増
加すると、NOx濃度偏差信号102が負の値となり、
負のゲインを持つ第1PI制御器32の出力信号および
モル比設定信号104が増加する。この結果、モル比偏
差信号110、制御信号111も増加するためアクチュ
エータ39を介して流量調整弁40を開操作され、アン
モニアの注入量が増加する。
加すると、NOx濃度偏差信号102が負の値となり、
負のゲインを持つ第1PI制御器32の出力信号および
モル比設定信号104が増加する。この結果、モル比偏
差信号110、制御信号111も増加するためアクチュ
エータ39を介して流量調整弁40を開操作され、アン
モニアの注入量が増加する。
【0019】また、水噴射量信号103が増加すると、
負のゲインを持つFF制御器33の出力信号、モル比設
定信号104は減少する。このため、モル比偏差信号1
10、制御信号111も減少し、アクチュエータ39を
介して流量調整弁40が閉操作され、アンモニアの注入
量が減少する。
負のゲインを持つFF制御器33の出力信号、モル比設
定信号104は減少する。このため、モル比偏差信号1
10、制御信号111も減少し、アクチュエータ39を
介して流量調整弁40が閉操作され、アンモニアの注入
量が減少する。
【0020】上記した脱硝制御装置30は、誤差を含む
が高速に変化を把らえて入力できる予測NOx信号10
8に基づいたモル比制御機能と、大きな遅れを有するが
正確なNOx濃度検出値信号101に基づいたモル比設
定機能とをカスケード方式で融合することにより、両者
の長所を抽出した高速、かつ、正確な脱硝制御を行うこ
とができる。
が高速に変化を把らえて入力できる予測NOx信号10
8に基づいたモル比制御機能と、大きな遅れを有するが
正確なNOx濃度検出値信号101に基づいたモル比設
定機能とをカスケード方式で融合することにより、両者
の長所を抽出した高速、かつ、正確な脱硝制御を行うこ
とができる。
【0021】また、モル比制御系における予測NOxに
起因する誤差や経年変化による特性変動に対してもモル
比設定系がバックアップできるため安全かつ安定な制御
が可能となる。
起因する誤差や経年変化による特性変動に対してもモル
比設定系がバックアップできるため安全かつ安定な制御
が可能となる。
【0022】次に、他の従来例として図22に示す制御
ブロック図を参照して説明する。
ブロック図を参照して説明する。
【0023】この脱硝制御装置50は、条例等から定ま
るNOx濃度設定値信号100とプラントより排出され
るNOx濃度検出値信号101を加算器51によって偏
差をとって、NOx濃度偏差信号102とする。FB制
御部52では、NOx濃度偏差信号102に、比例・積
分等の制御演算を行ってフィードバック制御処理を施
し、FB制御信号112を生成する。
るNOx濃度設定値信号100とプラントより排出され
るNOx濃度検出値信号101を加算器51によって偏
差をとって、NOx濃度偏差信号102とする。FB制
御部52では、NOx濃度偏差信号102に、比例・積
分等の制御演算を行ってフィードバック制御処理を施
し、FB制御信号112を生成する。
【0024】一方、複数のNOxの変動要因から算出さ
れるNOx因子検出信号113は、FF制御部53でフ
ィードフォワード制御処理が施されてFF制御信号11
4となる。FB制御信号112とFF制御信号114と
は、融合部54で加算処理等によつて融合され制御信号
111となる。この制御信号111は、脱硝制御装置5
0の出力信号として、アクチュエータ39を介して、流
量調整弁40を開閉する。
れるNOx因子検出信号113は、FF制御部53でフ
ィードフォワード制御処理が施されてFF制御信号11
4となる。FB制御信号112とFF制御信号114と
は、融合部54で加算処理等によつて融合され制御信号
111となる。この制御信号111は、脱硝制御装置5
0の出力信号として、アクチュエータ39を介して、流
量調整弁40を開閉する。
【0025】融合部54では、通常時、FB制御信号1
12が支配的なために制御信号111はFB制御信号1
12とほぼ等しい。すなわち、NOx濃度検出値信号1
01がNOx濃度設定値信号100に等しくなるよう制
御されている。
12が支配的なために制御信号111はFB制御信号1
12とほぼ等しい。すなわち、NOx濃度検出値信号1
01がNOx濃度設定値信号100に等しくなるよう制
御されている。
【0026】ところが、流量調整弁40を開・閉動作し
てから、NOx濃度検出値信号101が応答して変化す
るまでの時間遅れが約4分前後ある。これに対してガス
タービン装置1の排ガスは、ガスタービン装置1を出
て、煙突4に至るまで、数秒以下であるためガスタービ
ン装置1の負荷変化等の外乱時には、前記フィードバッ
ク制御系では制御しきれない。
てから、NOx濃度検出値信号101が応答して変化す
るまでの時間遅れが約4分前後ある。これに対してガス
タービン装置1の排ガスは、ガスタービン装置1を出
て、煙突4に至るまで、数秒以下であるためガスタービ
ン装置1の負荷変化等の外乱時には、前記フィードバッ
ク制御系では制御しきれない。
【0027】このような場合には、ガスタービン装置1
の負荷変動をNOx因子検出信号113として検出し
て、融合部54からのFF制御信号114を支配的とす
る。これによって制御信号111がFF制御信号114
とほぼ等しくなり、NOx濃度検出値信号101の遅れ
がカバーされて全体に遅れが少なく追従することができ
る。
の負荷変動をNOx因子検出信号113として検出し
て、融合部54からのFF制御信号114を支配的とす
る。これによって制御信号111がFF制御信号114
とほぼ等しくなり、NOx濃度検出値信号101の遅れ
がカバーされて全体に遅れが少なく追従することができ
る。
【0028】このようにしてFB制御部52とFF制御
部53との出力信号が状況に応じて増減され、制御信号
111が流量調整弁40へ出力され、最終的にNOx濃
度検出値信号101を、所定の範囲に制御することがで
きる。
部53との出力信号が状況に応じて増減され、制御信号
111が流量調整弁40へ出力され、最終的にNOx濃
度検出値信号101を、所定の範囲に制御することがで
きる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
21および図22で説明した脱硝制御装置30および脱
硝制御装置50では、次の問題がある。
21および図22で説明した脱硝制御装置30および脱
硝制御装置50では、次の問題がある。
【0030】まず、第一には、実際のアンモニア流量と
計測されたアンモニア流量信号105との差異が大き
く、このために追従した制御ができずNOxの規制値を
逸脱することが考えられる。
計測されたアンモニア流量信号105との差異が大き
く、このために追従した制御ができずNOxの規制値を
逸脱することが考えられる。
【0031】すなわち、気体のアンモニア流量は、流路
にオリフィス等を設けて上流側と下流側との差圧の大小
に基づいて計測するが、特に小流量領域では、流量に対
する差圧が小さいため正確に気体のアンモニア流量を計
測することは困難である。このため、脱硝制御装置30
では、モル比予測信号109が不正確なものとなり、プ
ラントの状態が急変したとき、目標とするNOx規制値
を逸脱する可能性がある。
にオリフィス等を設けて上流側と下流側との差圧の大小
に基づいて計測するが、特に小流量領域では、流量に対
する差圧が小さいため正確に気体のアンモニア流量を計
測することは困難である。このため、脱硝制御装置30
では、モル比予測信号109が不正確なものとなり、プ
ラントの状態が急変したとき、目標とするNOx規制値
を逸脱する可能性がある。
【0032】第二には、NOx濃度検出値信号101
は、負荷変化時の制御偏差や設備の経年変化や大気温
度、大気湿度、天気、風向等による外乱により影響を受
けて変動するため通常のNOx濃度設定値信号100で
は規制値を逸脱する可能性がある。
は、負荷変化時の制御偏差や設備の経年変化や大気温
度、大気湿度、天気、風向等による外乱により影響を受
けて変動するため通常のNOx濃度設定値信号100で
は規制値を逸脱する可能性がある。
【0033】従って、実際のNOx濃度設定値信号10
0は、条例等から定まるNOx濃度規制値よりかなり低
めに設定している。このことは、上記従来技術では、プ
ラントの安定時にNOx濃度検出値信号101が必要以
上に抑えられ、不必要なアンモニアが注入されているこ
とを意味する。さらに、最悪の場合にはこの影響によっ
て系外に排出されるリークアンモニアが条例等から定ま
るアンモニア濃度規制値を越える可能性がある。
0は、条例等から定まるNOx濃度規制値よりかなり低
めに設定している。このことは、上記従来技術では、プ
ラントの安定時にNOx濃度検出値信号101が必要以
上に抑えられ、不必要なアンモニアが注入されているこ
とを意味する。さらに、最悪の場合にはこの影響によっ
て系外に排出されるリークアンモニアが条例等から定ま
るアンモニア濃度規制値を越える可能性がある。
【0034】そこで、本発明はプラントの状態が急変し
たとき、目標とするNOx規制値を逸脱することがな
く、不必要なアンモニアの注入によってアンモニア濃度
規制値を越えることを防止する脱硝制御装置を提供する
ことを目的とする。
たとき、目標とするNOx規制値を逸脱することがな
く、不必要なアンモニアの注入によってアンモニア濃度
規制値を越えることを防止する脱硝制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスタービン
と蒸気タービンよりなる複合発電設備の前記ガスタービ
ンから排出される排出ガス中の窒素酸化物を除去するた
め、アンモニア注入による選択接触還元法を採用する乾
式脱硝装置の前記アンモニア注入の量を増減させるアン
モニア流量調整弁の開閉によって前記排出ガス中のNO
x濃度を制御する脱硝制御装置において、NOx濃度設
定値信号と前記乾式脱硝装置のの出口のNOx濃度検出
値信号との偏差信号に基づいてフィードバック演算処理
を施して得られるフィードバック信号と、水噴射量信号
に基づいてフィードフォワード演算処理を施して得られ
るフィードフォワード信号とからモル比設定信号を設定
するモル比設定手段と、前記ガスタービンの状態量信号
に基づいてアンモニア流量予想信号を算出するアンモニ
ア流量予想算出器を有し、算出される前記アンモニア流
量予想信号をガス流量信号で除算して得られるアンモニ
ア濃度信号について予測NOx信号で、さらに、除算し
て得られるモル比予測信号を生成するモル比予測値生成
手段と、前記モル比予測信号と前記モル比設定信号との
値が等しくなるように前記アンモニア流量調整弁へ制御
信号を出力する制御手段とを設けるようにしたものであ
る。
と蒸気タービンよりなる複合発電設備の前記ガスタービ
ンから排出される排出ガス中の窒素酸化物を除去するた
め、アンモニア注入による選択接触還元法を採用する乾
式脱硝装置の前記アンモニア注入の量を増減させるアン
モニア流量調整弁の開閉によって前記排出ガス中のNO
x濃度を制御する脱硝制御装置において、NOx濃度設
定値信号と前記乾式脱硝装置のの出口のNOx濃度検出
値信号との偏差信号に基づいてフィードバック演算処理
を施して得られるフィードバック信号と、水噴射量信号
に基づいてフィードフォワード演算処理を施して得られ
るフィードフォワード信号とからモル比設定信号を設定
するモル比設定手段と、前記ガスタービンの状態量信号
に基づいてアンモニア流量予想信号を算出するアンモニ
ア流量予想算出器を有し、算出される前記アンモニア流
量予想信号をガス流量信号で除算して得られるアンモニ
ア濃度信号について予測NOx信号で、さらに、除算し
て得られるモル比予測信号を生成するモル比予測値生成
手段と、前記モル比予測信号と前記モル比設定信号との
値が等しくなるように前記アンモニア流量調整弁へ制御
信号を出力する制御手段とを設けるようにしたものであ
る。
【0036】また、別の発明は、ガスタービンと蒸気タ
ービンよりなる複合発電設備の前記ガスタービンから排
出される排出ガス中の窒素酸化物を除去するため、アン
モニア注入による選択接触還元法を採用する乾式脱硝装
置の前記アンモニア注入の量を増減させるアンモニア流
量調整弁の開閉によって前記排出ガス中のNOx濃度を
制御する脱硝制御装置において、NOx濃度設定値信号
を補正するために必要な信号を取り込んで所定時間の最
大検出値に基づいてNOx濃度設定補正信号を生成する
設定補正部を有し、生成される前記NOx濃度補正信号
とNOx濃度設定信号とを加算して得られるNOx濃度
補正設定信号と前記乾式脱硝装置のの出口のNOx濃度
検出値信号との偏差信号に基づいて得られるフィードバ
ック制御演算を施してフィードバック制御信号を出力す
るフィードバック制御手段と、NOx因子検出信号にフ
ィードフォワード演算処理を施して得られるフィードフ
ォワード制御信号を出力するフィードフォワード制御手
段と、前記フィードバック制御信号と前記フィードフォ
ワード制御信号とから前記アンモニア調整弁へ出力する
制御信号を生成する手段とを設けるようにしたものであ
る。
ービンよりなる複合発電設備の前記ガスタービンから排
出される排出ガス中の窒素酸化物を除去するため、アン
モニア注入による選択接触還元法を採用する乾式脱硝装
置の前記アンモニア注入の量を増減させるアンモニア流
量調整弁の開閉によって前記排出ガス中のNOx濃度を
制御する脱硝制御装置において、NOx濃度設定値信号
を補正するために必要な信号を取り込んで所定時間の最
大検出値に基づいてNOx濃度設定補正信号を生成する
設定補正部を有し、生成される前記NOx濃度補正信号
とNOx濃度設定信号とを加算して得られるNOx濃度
補正設定信号と前記乾式脱硝装置のの出口のNOx濃度
検出値信号との偏差信号に基づいて得られるフィードバ
ック制御演算を施してフィードバック制御信号を出力す
るフィードバック制御手段と、NOx因子検出信号にフ
ィードフォワード演算処理を施して得られるフィードフ
ォワード制御信号を出力するフィードフォワード制御手
段と、前記フィードバック制御信号と前記フィードフォ
ワード制御信号とから前記アンモニア調整弁へ出力する
制御信号を生成する手段とを設けるようにしたものであ
る。
【0037】また、もう1つの別の発明は、ガスタービ
ンと蒸気タービンよりなる複合発電設備の前記ガスター
ビンから排出される排出ガス中の窒素酸化物を除去する
ため、アンモニア注入による選択接触還元法を採用する
乾式脱硝装置の前記アンモニア注入の量を増減させるア
ンモニア流量調整弁の開閉によって前記排出ガス中のN
Ox濃度を制御する脱硝制御装置において、NOx濃度
設定値信号を補正するために必要な信号を取り込んで所
定時間の最大検出値に基づいてNOx濃度補正設定信号
を生成する設定補正部を有し、生成されるNOx濃度補
正設定信号と前記乾式脱硝装置の出口のNOx濃度検出
値信号との偏差信号に基づいて得られるフィードバック
制御演算を施して得られるフィードバック制御信号を出
力するフィードバック制御手段と、NOx因子検出信号
にフィードフォワード演算処理を施して得られるフィー
ドフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制
御手段と、前記フィードバック制御信号と前記フィード
フォワード制御信号とから前記アンモニア調整弁へ出力
する制御信号を生成する手段とを設けるようにしたもの
である。
ンと蒸気タービンよりなる複合発電設備の前記ガスター
ビンから排出される排出ガス中の窒素酸化物を除去する
ため、アンモニア注入による選択接触還元法を採用する
乾式脱硝装置の前記アンモニア注入の量を増減させるア
ンモニア流量調整弁の開閉によって前記排出ガス中のN
Ox濃度を制御する脱硝制御装置において、NOx濃度
設定値信号を補正するために必要な信号を取り込んで所
定時間の最大検出値に基づいてNOx濃度補正設定信号
を生成する設定補正部を有し、生成されるNOx濃度補
正設定信号と前記乾式脱硝装置の出口のNOx濃度検出
値信号との偏差信号に基づいて得られるフィードバック
制御演算を施して得られるフィードバック制御信号を出
力するフィードバック制御手段と、NOx因子検出信号
にフィードフォワード演算処理を施して得られるフィー
ドフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制
御手段と、前記フィードバック制御信号と前記フィード
フォワード制御信号とから前記アンモニア調整弁へ出力
する制御信号を生成する手段とを設けるようにしたもの
である。
【0038】
【作用】上記構成により本発明は、不正確なアンモニア
流量検出器のアンモニア流量信号の代わりに、ガスター
ビンの状態量に基づいて所定の関数演算処理を施して得
られるアンモニア流量予想信号を用いたためモル比予測
信号が実際に近い値となる。従って、プラントの急激変
動時にも追従して制御されるため、制御性能が改善され
NOx規制値を逸脱することがない。特に、小流量領域
の精度の悪いアンモニア流量信号の代わりに、はるかに
信頼性の高いアンモニア流量予想信号を用いているため
ガスタービン装置の負荷変化等に応じてアンモニア注入
量が大きく変化しても制御性能を損なうことがなく、追
従するからNOx規制値を逸脱することを低減できる。
流量検出器のアンモニア流量信号の代わりに、ガスター
ビンの状態量に基づいて所定の関数演算処理を施して得
られるアンモニア流量予想信号を用いたためモル比予測
信号が実際に近い値となる。従って、プラントの急激変
動時にも追従して制御されるため、制御性能が改善され
NOx規制値を逸脱することがない。特に、小流量領域
の精度の悪いアンモニア流量信号の代わりに、はるかに
信頼性の高いアンモニア流量予想信号を用いているため
ガスタービン装置の負荷変化等に応じてアンモニア注入
量が大きく変化しても制御性能を損なうことがなく、追
従するからNOx規制値を逸脱することを低減できる。
【0039】また、別の発明、あるいは、もう1つの別
の発明は、NOx濃度設定値信号を補正するために必要
な信号を取り込んで所定時間の最大検出値に基づいてN
Ox濃度設定補正信号またはNOx濃度補正設定信号を
生成するようにしたためプラントの変動に応じてNOx
濃度設定値信号が補正される。従って、仮にNOx濃度
検出値信号が負荷変化時の制御偏差や設備の経年変化や
大気温度、大気湿度、天気、風向等による外乱により影
響を受けて変動しても、実際のNOx濃度設定値信号を
条例等から定まるNOx濃度規制値よりかなり低めに設
定する必要がなく、また、プラントの安定時にNOx濃
度検出値信号が必要以上に抑えられ、不必要なアンモニ
アの注入により条例等から定まるアンモニア濃度規制値
を越えることを低減することができる。
の発明は、NOx濃度設定値信号を補正するために必要
な信号を取り込んで所定時間の最大検出値に基づいてN
Ox濃度設定補正信号またはNOx濃度補正設定信号を
生成するようにしたためプラントの変動に応じてNOx
濃度設定値信号が補正される。従って、仮にNOx濃度
検出値信号が負荷変化時の制御偏差や設備の経年変化や
大気温度、大気湿度、天気、風向等による外乱により影
響を受けて変動しても、実際のNOx濃度設定値信号を
条例等から定まるNOx濃度規制値よりかなり低めに設
定する必要がなく、また、プラントの安定時にNOx濃
度検出値信号が必要以上に抑えられ、不必要なアンモニ
アの注入により条例等から定まるアンモニア濃度規制値
を越えることを低減することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0041】図1は、本発明の第1実施例を示す脱硝制
御装置の構成図である。従来例を示す図21と同一符号
は、同一部分または相当部分を示す。図1が図21と異
なる点は、関数発生器41を設けてアンモニア流量信号
105の代わりにアンモニア注入量調整弁開度信号11
5に対して所定関数で出力されるアンモニア流量予想信
号116を用いていることである。
御装置の構成図である。従来例を示す図21と同一符号
は、同一部分または相当部分を示す。図1が図21と異
なる点は、関数発生器41を設けてアンモニア流量信号
105の代わりにアンモニア注入量調整弁開度信号11
5に対して所定関数で出力されるアンモニア流量予想信
号116を用いていることである。
【0042】以上構成で、関数発生器41の関数は、予
め流量調整弁40の特性やシステムの特性を考慮して作
成されるもので、アンモニア注入量調整弁開度信号11
5によりアンモニア流量予想信号116が算出される。
め流量調整弁40の特性やシステムの特性を考慮して作
成されるもので、アンモニア注入量調整弁開度信号11
5によりアンモニア流量予想信号116が算出される。
【0043】条例等から定まるNOx濃度設定値信号1
00とプラントより排出されるNOx濃度検出値信号1
01から第1加算器31により、NOx濃度偏差信号1
02が求められ負のゲインを持つ第1PI制御器32に
入力される。水噴射量信号103は、負のゲインを持つ
FF制御器33に入力される。
00とプラントより排出されるNOx濃度検出値信号1
01から第1加算器31により、NOx濃度偏差信号1
02が求められ負のゲインを持つ第1PI制御器32に
入力される。水噴射量信号103は、負のゲインを持つ
FF制御器33に入力される。
【0044】第1PI制御器32の出力信号とFF制御
器33の出力信号は、第2加算器34によって加算され
モル比設定信号104となる。アンモニア注入量調整弁
開度信号115は、関数発生器41によってアンモニア
流量予想信号116に変換される。
器33の出力信号は、第2加算器34によって加算され
モル比設定信号104となる。アンモニア注入量調整弁
開度信号115は、関数発生器41によってアンモニア
流量予想信号116に変換される。
【0045】アンモニア流量予想信号116は、第1除
算器35でガス流量信号106で除算されてアンモニア
濃度信号107となる。さらに、アンモニア濃度信号1
07は、第2徐算器36で予測NOx信号108によっ
て除算されてモル比予測信号109となる。
算器35でガス流量信号106で除算されてアンモニア
濃度信号107となる。さらに、アンモニア濃度信号1
07は、第2徐算器36で予測NOx信号108によっ
て除算されてモル比予測信号109となる。
【0046】第3加算器37は、モル比設定信号104
とモル比予測信号109との偏差をとってモル比偏差信
号110を出力する。モル比偏差信号110は、第2P
I制御器38によってフィードバック演算処理が施され
て制御信号111となる。
とモル比予測信号109との偏差をとってモル比偏差信
号110を出力する。モル比偏差信号110は、第2P
I制御器38によってフィードバック演算処理が施され
て制御信号111となる。
【0047】これにより、NOx濃度検出値信号101
が増加すると、NOx濃度偏差信号102が負の値とな
り、負のゲインを持つ第1PI制御器32の出力信号、
モル比設定信号104が増加する。よって、モル比偏差
信号110、制御信号111も増加するためアクチュエ
ータ39を介して流量調整弁40を開動作され、アンモ
ニア注入量が増加する。
が増加すると、NOx濃度偏差信号102が負の値とな
り、負のゲインを持つ第1PI制御器32の出力信号、
モル比設定信号104が増加する。よって、モル比偏差
信号110、制御信号111も増加するためアクチュエ
ータ39を介して流量調整弁40を開動作され、アンモ
ニア注入量が増加する。
【0048】また、水噴射量信号103が増加すると、
負のゲインを持つFF制御器33の出力信号、モル比設
定信号104が減少する。従って、モル比偏差信号11
0および制御信号111も減少するため、アクチュエー
タ39を介して流量調整弁40が閉操作され、アンモニ
アの注入量が減少する。
負のゲインを持つFF制御器33の出力信号、モル比設
定信号104が減少する。従って、モル比偏差信号11
0および制御信号111も減少するため、アクチュエー
タ39を介して流量調整弁40が閉操作され、アンモニ
アの注入量が減少する。
【0049】上記したように、誤差は含むが高速に入力
できる予測NOx信号108に基づいたモル比制御機能
と大きな遅れを有するが正確なNOx濃度検出値信号1
01に基づいたモル比設定機能とをカスケード方式で融
合することにより、両者の長所を抽出した高速かつ正確
な脱硝制御を行うことができる。
できる予測NOx信号108に基づいたモル比制御機能
と大きな遅れを有するが正確なNOx濃度検出値信号1
01に基づいたモル比設定機能とをカスケード方式で融
合することにより、両者の長所を抽出した高速かつ正確
な脱硝制御を行うことができる。
【0050】また、モル比制御系における予測NOxに
起因する誤差や経年変化による特性変動に対してもモル
比設定系がバックアップできるための安全かつ安定な制
御が可能となる。
起因する誤差や経年変化による特性変動に対してもモル
比設定系がバックアップできるための安全かつ安定な制
御が可能となる。
【0051】さらに、不正確なアンモニア流量検出器の
アンモニア流量信号105の代わりにアンモニア注入量
調整弁開度信号115を所定関数によって演算したアン
モニア流量予想信号116を用いたためモル比予測信号
109が実際に近い値となる。従って、プラントの急激
変動時にも追従して制御されるため、制御性能が改善さ
れNOx規制値を逸脱することがない。
アンモニア流量信号105の代わりにアンモニア注入量
調整弁開度信号115を所定関数によって演算したアン
モニア流量予想信号116を用いたためモル比予測信号
109が実際に近い値となる。従って、プラントの急激
変動時にも追従して制御されるため、制御性能が改善さ
れNOx規制値を逸脱することがない。
【0052】なお、第1実施例では、図1および図2に
示すように、アンモニア流量予想信号116をアンモニ
ア注入量調整弁開度信号115の関数に基づいて算出し
たが、図3に示す構成でも実施できる。すなわち、アン
モニア注入量調整弁開度信号115が関数発生器41a
の所定値以上のとき、「1」を乗算器41b出力し、所
定値が「1」以下のとき所定関数値を乗算器41bへ出
力するようにする。これによって、アンモニア流量信号
105が所定値以上のとき、そのままアンモニア流量信
号105をアンモニア流量予想信号116とする。ま
た、アンモニア注入量調整弁開度信号115が所定値以
下のとき関数発生器41aの関数に応じたアンモニア流
量予想信号116が出力される。
示すように、アンモニア流量予想信号116をアンモニ
ア注入量調整弁開度信号115の関数に基づいて算出し
たが、図3に示す構成でも実施できる。すなわち、アン
モニア注入量調整弁開度信号115が関数発生器41a
の所定値以上のとき、「1」を乗算器41b出力し、所
定値が「1」以下のとき所定関数値を乗算器41bへ出
力するようにする。これによって、アンモニア流量信号
105が所定値以上のとき、そのままアンモニア流量信
号105をアンモニア流量予想信号116とする。ま
た、アンモニア注入量調整弁開度信号115が所定値以
下のとき関数発生器41aの関数に応じたアンモニア流
量予想信号116が出力される。
【0053】また、第1実施例の代わりに図4に示すよ
うにアンモニア注入量調整弁開度指令値、つまり、制御
信号111に対して所定関数としてアンモニア流量予想
信号116を算出してもよい。この場合、アンモニア注
入量調整弁開度信号115と制御信号111とは、相対
関係があるから第1実施例と同様の効果が得られる。
うにアンモニア注入量調整弁開度指令値、つまり、制御
信号111に対して所定関数としてアンモニア流量予想
信号116を算出してもよい。この場合、アンモニア注
入量調整弁開度信号115と制御信号111とは、相対
関係があるから第1実施例と同様の効果が得られる。
【0054】また、第1実施例の代わりに、図5に示す
ようにして実施できる。すなわち、アンモニア調整弁入
口圧力信号117とHRSG内圧定格値118との偏差
信号を加算器41dによって算出し、この算出信号を関
数発生器41eによって関数演算してこの演算信号を乗
算器41fへ出力して、この乗算器41fでアンモニア
注入量調整弁開度信号115と乗算してアンモニア流量
予想信号116を生成する。
ようにして実施できる。すなわち、アンモニア調整弁入
口圧力信号117とHRSG内圧定格値118との偏差
信号を加算器41dによって算出し、この算出信号を関
数発生器41eによって関数演算してこの演算信号を乗
算器41fへ出力して、この乗算器41fでアンモニア
注入量調整弁開度信号115と乗算してアンモニア流量
予想信号116を生成する。
【0055】また、第1実施例の代わりに、図6に示す
ようにしても実施できる。すなわち、図5で説明したア
ンモニア調整弁入口圧力信号117とHRSG内圧定格
値118との偏差信号をアンモニア調整弁圧力差信号1
19として直接関数発生器41gへ入力しても図5と同
様のアンモニア流量予想信号116が生成される。
ようにしても実施できる。すなわち、図5で説明したア
ンモニア調整弁入口圧力信号117とHRSG内圧定格
値118との偏差信号をアンモニア調整弁圧力差信号1
19として直接関数発生器41gへ入力しても図5と同
様のアンモニア流量予想信号116が生成される。
【0056】このように、特に、小流量領域の精度の悪
いアンモニア流量信号105の代わりに、はるかに信頼
性の高いアンモニア流量予想信号116を用いているた
めガスタービン装置1の負荷変化等に応じてアンモニア
注入量が大きく変化しても制御性能を損なうことがなく
NOx規制値を逸脱することがない。
いアンモニア流量信号105の代わりに、はるかに信頼
性の高いアンモニア流量予想信号116を用いているた
めガスタービン装置1の負荷変化等に応じてアンモニア
注入量が大きく変化しても制御性能を損なうことがなく
NOx規制値を逸脱することがない。
【0057】次に、本発明の第2実施例を図7を参照し
て説明する。
て説明する。
【0058】図7は、本発明の第2実施例を示す脱硝制
御装置の構成図である。従来例を示す図22と同一符号
は、同一部分または相当部分を示す。図7が図22と異
なる点は、NOx濃度検出値信号101を入力し、NO
x濃度設定補正信号122を生成する設定補正部55
と、NOx濃度設定値信号100とNOx濃度設定補正
信号122の加算演算を行いNOx濃度補正設定信号1
23を出力する加算器56を追設している点である。
御装置の構成図である。従来例を示す図22と同一符号
は、同一部分または相当部分を示す。図7が図22と異
なる点は、NOx濃度検出値信号101を入力し、NO
x濃度設定補正信号122を生成する設定補正部55
と、NOx濃度設定値信号100とNOx濃度設定補正
信号122の加算演算を行いNOx濃度補正設定信号1
23を出力する加算器56を追設している点である。
【0059】ここで、設定補正部55は、制御信号11
1の所定時間内の高値についてファジイ推論を行いNO
x濃度設定補正信号122を出力するものである。加算
器56は、NOx濃度設定値信号100とNOx濃度設
定補正信号122を加算してNOx濃度補正設定信号1
23を出力するものである。
1の所定時間内の高値についてファジイ推論を行いNO
x濃度設定補正信号122を出力するものである。加算
器56は、NOx濃度設定値信号100とNOx濃度設
定補正信号122を加算してNOx濃度補正設定信号1
23を出力するものである。
【0060】以上の構成で、まず、NOx濃度検出値信
号101が設定補正部55へ入力して所定の補正がさ
れ、NOx濃度設定補正信号122を生成して加算器5
6へ出力する。
号101が設定補正部55へ入力して所定の補正がさ
れ、NOx濃度設定補正信号122を生成して加算器5
6へ出力する。
【0061】設定補正部55は、図8に示す如く、NO
x濃度検出値信号101の最大値を得るための高値選択
器55aと、所定時間内毎に出力を切り換える切換器5
5b,55cと、「零」を出力する設定器55dと、関
数発生器55eと、ファジイ推論機構55fと、リミッ
タ付積分器55gと、切換器55b,55cのタイミン
グを出力するリレー55hと、否定回路55iと、オン
ディレータイマ55jとから構成される。
x濃度検出値信号101の最大値を得るための高値選択
器55aと、所定時間内毎に出力を切り換える切換器5
5b,55cと、「零」を出力する設定器55dと、関
数発生器55eと、ファジイ推論機構55fと、リミッ
タ付積分器55gと、切換器55b,55cのタイミン
グを出力するリレー55hと、否定回路55iと、オン
ディレータイマ55jとから構成される。
【0062】ここで、切換器55b,55cがリレー5
5hと同期して切り換えられる。すなわち、オンディレ
ータイマ55jが、初期条件としてOFF状態とする
と、否定回路55iの入力がOFFであるため否定回路
55iからONを出力する。これにより、オンディレー
タイマ55jの入力がONとなり、オンディレータイマ
55jの出力が所定時間後にONに転ずる。このため、
リレー55hも所定時間OFFで、所定時間後にONに
転ずる。
5hと同期して切り換えられる。すなわち、オンディレ
ータイマ55jが、初期条件としてOFF状態とする
と、否定回路55iの入力がOFFであるため否定回路
55iからONを出力する。これにより、オンディレー
タイマ55jの入力がONとなり、オンディレータイマ
55jの出力が所定時間後にONに転ずる。このため、
リレー55hも所定時間OFFで、所定時間後にONに
転ずる。
【0063】オンディレータイマ55jがONに転ずる
と、否定回路55iの入力がONとなるためOFF出力
となり、オンディレータイマ55jもOFFとなるた
め、リレー55hもOFFされる。
と、否定回路55iの入力がONとなるためOFF出力
となり、オンディレータイマ55jもOFFとなるた
め、リレー55hもOFFされる。
【0064】このようにして、図9に示すように、リレ
ー55hは、所定時間後(T1)に一度だけ短い時間O
N(T2)とし、このリレー55hに同期して切換器5
5b,55cが(図示a方向とb方向)選択して切り換
わる。
ー55hは、所定時間後(T1)に一度だけ短い時間O
N(T2)とし、このリレー55hに同期して切換器5
5b,55cが(図示a方向とb方向)選択して切り換
わる。
【0065】設定補正部55では、入力されたNOx濃
度検出値信号101が高値選択器55aの第1の入力と
なり、高値選択器55aの第2の入力は、切換器55c
を介して高値選択器55aへの信号となり、また、切換
器55cを介して所定時間に1度だけ、設定器55dの
設定値である”零”が入力される。
度検出値信号101が高値選択器55aの第1の入力と
なり、高値選択器55aの第2の入力は、切換器55c
を介して高値選択器55aへの信号となり、また、切換
器55cを介して所定時間に1度だけ、設定器55dの
設定値である”零”が入力される。
【0066】すなわち、高値選択器55aは、所定時間
内に於けるNOx濃度検出値信号101の最大値を保持
しており、所定時間経過後に、前記最大値を切換器55
bから関数発生器55eへ出力し、このとき、高値選択
器55aは”零”によってリセットされる。この動作を
周期的に繰り返す。
内に於けるNOx濃度検出値信号101の最大値を保持
しており、所定時間経過後に、前記最大値を切換器55
bから関数発生器55eへ出力し、このとき、高値選択
器55aは”零”によってリセットされる。この動作を
周期的に繰り返す。
【0067】切換器55bの所定時間のNOx濃度検出
値信号101の最大値信号は、図10に示す関数を有す
る関数発生器55eに入力される。この関数発生器55
eは、後述するファジイ推論機構55fの標準的メンバ
ーシップ関数に合わせるために入力信号min,mea
n,maxに対応して出力信号として−1.0,0,十
1.0がリニヤに出力される。
値信号101の最大値信号は、図10に示す関数を有す
る関数発生器55eに入力される。この関数発生器55
eは、後述するファジイ推論機構55fの標準的メンバ
ーシップ関数に合わせるために入力信号min,mea
n,maxに対応して出力信号として−1.0,0,十
1.0がリニヤに出力される。
【0068】ファジイ推論機構55fでは、図11に示
すように、7つのメンバーシップ関数を予め実験等によ
って定義している。
すように、7つのメンバーシップ関数を予め実験等によ
って定義している。
【0069】まず、メンバーシップ関数は、入力信号に
対してNBが「負に大で、−1.0で正しく」、NMが
「負に中ぐらいに大で、−0.66で正しく」、NSが
「負に少し大で、−0,33で正しく」、Zが「ほぼ零
で0で正しく」、PSが、「正で少し大きく、+0.3
3で正しく」、PMが「正で中ぐらい大で、+0.66
で正しく」、PBが「正で大きく、+1.0で正しく」
それぞれ定義されている。
対してNBが「負に大で、−1.0で正しく」、NMが
「負に中ぐらいに大で、−0.66で正しく」、NSが
「負に少し大で、−0,33で正しく」、Zが「ほぼ零
で0で正しく」、PSが、「正で少し大きく、+0.3
3で正しく」、PMが「正で中ぐらい大で、+0.66
で正しく」、PBが「正で大きく、+1.0で正しく」
それぞれ定義されている。
【0070】また、ルールは、図12に示す如く、ルー
ル1は「入力信号NINがNB(負で大きい)ならば、
出力信号DSはPS(正で少し大きい)とする」、ルー
ル2は「入力信号NINがNM(負で中ぐらい大きい)
ならば、出力信号DSはZ(ほぼ零)とする」、ルール
3は「入力信号NINがPM(正で中ぐらい大きい)な
らば、出力信号DSはZ(ほぼ零)とする」、ルール4
は「入力信号NINがPB(正で大きい)ならば、出力
信号DSはNS(負で少し大きい)とする」としてい
る。
ル1は「入力信号NINがNB(負で大きい)ならば、
出力信号DSはPS(正で少し大きい)とする」、ルー
ル2は「入力信号NINがNM(負で中ぐらい大きい)
ならば、出力信号DSはZ(ほぼ零)とする」、ルール
3は「入力信号NINがPM(正で中ぐらい大きい)な
らば、出力信号DSはZ(ほぼ零)とする」、ルール4
は「入力信号NINがPB(正で大きい)ならば、出力
信号DSはNS(負で少し大きい)とする」としてい
る。
【0071】上記した定義によって、例えば、入力信号
NINが0.7の場合について推論する。
NINが0.7の場合について推論する。
【0072】まず、入力信号NINが0.7とすると、
図11に示すメンバーシップ関数の内「PM」「PB」
に適合し、これより、図12に示すルール内でルール3
とルール4とが対象となる。
図11に示すメンバーシップ関数の内「PM」「PB」
に適合し、これより、図12に示すルール内でルール3
とルール4とが対象となる。
【0073】そこで、ルール3では、図13に示すよう
に前件部の入力信号NIN0.7に対してPM=0.6
で後件部Z=0.6となる。また、ルール4では、図1
3に示すように前件部の入力信号NIN0.7に対して
PM=0.3で後件部NS=0.3となる。
に前件部の入力信号NIN0.7に対してPM=0.6
で後件部Z=0.6となる。また、ルール4では、図1
3に示すように前件部の入力信号NIN0.7に対して
PM=0.3で後件部NS=0.3となる。
【0074】この結果、ルール3の後件部適合度は、
0.6で図示太線以下の台形の部分、ルール4の後件部
適合度は、0.3で図示太線以下の台形の部分となる。
0.6で図示太線以下の台形の部分、ルール4の後件部
適合度は、0.3で図示太線以下の台形の部分となる。
【0075】これによって、ルール3とルール4につい
てMINーMAX法を適用すると、図13に示す出力信
号DSの合成図形が得られ、合成図形から重心を求める
と、重心Wが約−0.2として推論される。この結果、
出力信号が−0.2僅か減操作されるようになる。
てMINーMAX法を適用すると、図13に示す出力信
号DSの合成図形が得られ、合成図形から重心を求める
と、重心Wが約−0.2として推論される。この結果、
出力信号が−0.2僅か減操作されるようになる。
【0076】なお、図11に示すように、ここで適用さ
せるルールは、NOx濃度検出値信号101の所定時間
の最大値がある所定の範囲内に有る通常の安定した制御
状態の場合は、NOx濃度設定補正信号122を操作し
ないようにする。そして、外乱等によりガスタービン装
置1の排出NOxが増加状態となり、NOx濃度検出値
信号101の所定時間の最大値がある所定の範囲より高
くなると、NOx濃度設定補正信号122を減操作す
る。また、外乱等によりガスタービン装置1の排出NO
xが減少状態となり、NOx濃度検出値信号101の所
定時間の最大値がある所定の範囲より低くなると、NO
x濃度設定補正信号122を増操作するようにしてい
る。
せるルールは、NOx濃度検出値信号101の所定時間
の最大値がある所定の範囲内に有る通常の安定した制御
状態の場合は、NOx濃度設定補正信号122を操作し
ないようにする。そして、外乱等によりガスタービン装
置1の排出NOxが増加状態となり、NOx濃度検出値
信号101の所定時間の最大値がある所定の範囲より高
くなると、NOx濃度設定補正信号122を減操作す
る。また、外乱等によりガスタービン装置1の排出NO
xが減少状態となり、NOx濃度検出値信号101の所
定時間の最大値がある所定の範囲より低くなると、NO
x濃度設定補正信号122を増操作するようにしてい
る。
【0077】このファジイ推論機構55fからの出力信
号は、リミッタ付積分器55gにより積分されてNOx
濃度補正設定信号123となる。
号は、リミッタ付積分器55gにより積分されてNOx
濃度補正設定信号123となる。
【0078】条例等から定まるNOx濃度設定値信号1
00は、このNOx濃度設定補正信号122が加算補正
されて新たな設定値であるNOx濃度補正設定信号12
3となる。
00は、このNOx濃度設定補正信号122が加算補正
されて新たな設定値であるNOx濃度補正設定信号12
3となる。
【0079】なお、リミッタ付積分器55gの出力であ
るNOx濃度設定補正信号122は、所定の範囲を逸脱
して積分しないように上下限のリミッタで制限をかけて
いる。
るNOx濃度設定補正信号122は、所定の範囲を逸脱
して積分しないように上下限のリミッタで制限をかけて
いる。
【0080】このように、所定期間最大出口NOx濃度
検出値が所定範囲以上の場合には、脱硝装置出口NOx
濃度が規制値にあまり接近しないように脱硝装置出口N
Ox濃度設定値を下げる。一方、脱硝装置出口NOx濃
度が規制値に対し余裕がありすぎる場合には、脱硝装置
出口NOx濃度設定値を上げる。このことにより、脱硝
装置出口NOx濃度設定値は規制値に対して速応し設定
され、脱硝装置出口NOx濃度は規制値に対して安全な
領域に制御されると共に、アンモニアの使用量も抑える
ために経済的な制御系を構成することが可能となる。
検出値が所定範囲以上の場合には、脱硝装置出口NOx
濃度が規制値にあまり接近しないように脱硝装置出口N
Ox濃度設定値を下げる。一方、脱硝装置出口NOx濃
度が規制値に対し余裕がありすぎる場合には、脱硝装置
出口NOx濃度設定値を上げる。このことにより、脱硝
装置出口NOx濃度設定値は規制値に対して速応し設定
され、脱硝装置出口NOx濃度は規制値に対して安全な
領域に制御されると共に、アンモニアの使用量も抑える
ために経済的な制御系を構成することが可能となる。
【0081】図8に示す第2実施例の説明では、脱硝制
御装置の設定補正部55は、脱硝装置出口NOx濃度設
定補正値の制御をファジイ推論で実現したが、これに限
らず図14に示すように、PI制御器55kを用いて入
力信号を比例積分を施して得られる出力信号に基づいて
NOx濃度設定補正信号122としても同様の効果が得
られる。
御装置の設定補正部55は、脱硝装置出口NOx濃度設
定補正値の制御をファジイ推論で実現したが、これに限
らず図14に示すように、PI制御器55kを用いて入
力信号を比例積分を施して得られる出力信号に基づいて
NOx濃度設定補正信号122としても同様の効果が得
られる。
【0082】また、第2実施例の代わりに、図15に示
すように論理制御器55mを用い、予め入力信号に対す
る出力信号を設定しておいても同様の効果が得られる。
すように論理制御器55mを用い、予め入力信号に対す
る出力信号を設定しておいても同様の効果が得られる。
【0083】また、設定補正部55の入力信号として脱
硝装置出口NOx濃度検出値信号101を採用したが、
図16に示すように脱硝装置入口NOx濃度検出値12
4を用い、この脱硝装置入口NOx濃度検出値124を
入力信号として図8や図14および図15の補正演算を
してNOx濃度設定補正信号122とNOx濃度設定値
信号100とを加算器56で加算するようにしても同様
の効果が得られる。
硝装置出口NOx濃度検出値信号101を採用したが、
図16に示すように脱硝装置入口NOx濃度検出値12
4を用い、この脱硝装置入口NOx濃度検出値124を
入力信号として図8や図14および図15の補正演算を
してNOx濃度設定補正信号122とNOx濃度設定値
信号100とを加算器56で加算するようにしても同様
の効果が得られる。
【0084】また、第2実施例では、設定補正部55の
入力信号として脱硝装置出口NOx濃度検出値を採用し
たが、図17に示すように脱硝装置入口NOx濃度予測
値125を用いても同様の効果が得られる。
入力信号として脱硝装置出口NOx濃度検出値を採用し
たが、図17に示すように脱硝装置入口NOx濃度予測
値125を用いても同様の効果が得られる。
【0085】また、図18に示すように設定補正部のル
ールに、期間最大出口NOx濃度検出値が規定値以上所
定範囲を上回った場合に脱硝装置出口NOx濃度設定補
正値を急激に減操作するルールを追加すれば一層効果を
上げることができる。
ールに、期間最大出口NOx濃度検出値が規定値以上所
定範囲を上回った場合に脱硝装置出口NOx濃度設定補
正値を急激に減操作するルールを追加すれば一層効果を
上げることができる。
【0086】また、図19に示すようにNOx濃度検出
値信号101を設定補正部55で補正してNOx濃度補
正設定信号123を作成し、このNOx濃度補正設定信
号123とNOx濃度検出値信号101とを加算器51
によって加算してFB制御部52へ入力するNOx濃度
偏差信号102としても同様の効果が得られる。
値信号101を設定補正部55で補正してNOx濃度補
正設定信号123を作成し、このNOx濃度補正設定信
号123とNOx濃度検出値信号101とを加算器51
によって加算してFB制御部52へ入力するNOx濃度
偏差信号102としても同様の効果が得られる。
【0087】このようにNOx濃度設定値信号を補正す
るために必要な信号を取り込んで所定時間の最大検出値
に基づいてNOx濃度設定補正信号またはNOx濃度補
正設定信号を生成するようにしたためプラントの変動に
応じてNOx濃度設定値信号が補正される。従って、仮
にNOx濃度検出値信号が負荷変化時の制御偏差や設備
の経年変化や大気温度、大気湿度、天気、風向等による
外乱により影響を受けて変動しても、実際のNOx濃度
設定値信号を条例等から定まるNOx濃度規制値よりか
なり低めに設定する必要がない。また、プラントの安定
時にNOx濃度検出値信号が必要以上に抑えられ、不必
要なアンモニアが注入により条例等から定まるアンモニ
ア濃度規制値を越えることから回避できる。
るために必要な信号を取り込んで所定時間の最大検出値
に基づいてNOx濃度設定補正信号またはNOx濃度補
正設定信号を生成するようにしたためプラントの変動に
応じてNOx濃度設定値信号が補正される。従って、仮
にNOx濃度検出値信号が負荷変化時の制御偏差や設備
の経年変化や大気温度、大気湿度、天気、風向等による
外乱により影響を受けて変動しても、実際のNOx濃度
設定値信号を条例等から定まるNOx濃度規制値よりか
なり低めに設定する必要がない。また、プラントの安定
時にNOx濃度検出値信号が必要以上に抑えられ、不必
要なアンモニアが注入により条例等から定まるアンモニ
ア濃度規制値を越えることから回避できる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、不正確な
アンモニア流量検出器のアンモニア流量信号の代わり
に、ガスタービンの状態量に基づいて所定の関数演算処
理を施して得られるアンモニア流量予想信号を用いたた
めモル比予測信号が実際に近い値となる。従って、プラ
ントの急激変動時にも追従して制御されるため、制御性
能が改善されNOx規制値を逸脱することを低減でき
る。
アンモニア流量検出器のアンモニア流量信号の代わり
に、ガスタービンの状態量に基づいて所定の関数演算処
理を施して得られるアンモニア流量予想信号を用いたた
めモル比予測信号が実際に近い値となる。従って、プラ
ントの急激変動時にも追従して制御されるため、制御性
能が改善されNOx規制値を逸脱することを低減でき
る。
【0089】また、別の発明、さらに、もうひとつ別の
発明は、NOx濃度設定値信号を補正するために必要な
信号を取り込んで所定時間の最大検出値に基づいてNO
x濃度設定補正信号またはNOx濃度補正設定信号を生
成するようにしてプラントの変動に応じてNOx濃度設
定値信号が補正されるために実際のNOx濃度設定値信
号を条例等から定まるNOx濃度規制値よりかなり低め
に設定する必要がなく、不必要なアンモニアの注入によ
り条例等から定まるアンモニア濃度規制値を越えること
を低減できる。
発明は、NOx濃度設定値信号を補正するために必要な
信号を取り込んで所定時間の最大検出値に基づいてNO
x濃度設定補正信号またはNOx濃度補正設定信号を生
成するようにしてプラントの変動に応じてNOx濃度設
定値信号が補正されるために実際のNOx濃度設定値信
号を条例等から定まるNOx濃度規制値よりかなり低め
に設定する必要がなく、不必要なアンモニアの注入によ
り条例等から定まるアンモニア濃度規制値を越えること
を低減できる。
【図1】本発明の第1実施例を示す脱硝制御装置のブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図2】図1の関数発生器の第1の例を示す説明図であ
る。
る。
【図3】図1の関数発生器の第2の例を示す説明図であ
る。
る。
【図4】図1の関数発生器の第3の例を示す説明図であ
る。
る。
【図5】図1の関数発生器の第4の例を示す説明図であ
る。
る。
【図6】図1の関数発生器の第5の例を示す説明図であ
る。
る。
【図7】本発明の第2実施例を示す脱硝制御装置のブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図8】図7の設定補正部を示す構成図である。
【図9】図8の設定補正部に備えるリレーの動作を示す
説明図である。
説明図である。
【図10】図8の設定補正部に備える関数発生器の関数
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図11】図8の設定補正部に備えるファジイ推論機構
のメンバーシップ関数を示す説明図である。
のメンバーシップ関数を示す説明図である。
【図12】図8の設定補正部に備えるファジイ推論機構
のルールを示す説明図である。
のルールを示す説明図である。
【図13】図8の設定補正部に備えるファジイ推論機構
によって推論した一例を示す説明図である。
によって推論した一例を示す説明図である。
【図14】図8に示す設定補正部の他の第1の例を示す
構成図である。
構成図である。
【図15】図8に示す設定補正部の他の第2の例を示す
構成図である。
構成図である。
【図16】図7の脱硝制御装置の他の第1の例を示す構
成図である。
成図である。
【図17】図7の脱硝制御装置部の他の第2の例を示す
構成図である。
構成図である。
【図18】図12のファジイ推論機構のルールの他の例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図19】図7の脱硝制御装置の他の第3の例を示す構
成図である。
成図である。
【図20】複合発電プラントの概略系統図である。
【図21】従来の脱硝制御装置の第1の例を示すブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
【図22】従来の脱硝制御装置の第2の例を示すブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
1 ガスタービン装置 2 排熱回収ボイラ 3 蒸気タービン装置 4 煙突 6 空気圧縮器 8 燃焼器 9 ガスタービン 15 脱硝装置 30A,30B 脱硝制御装置 31 第1加算器 32 第1PI制御器 33 FF制御器 34 第2加算器 35 第1除算器 36 第2除算器 37 第3加算器 38 第2PI制御器 39 アクチュエータ 40 流量調整弁 41,41a,41c,41e,41g 関数発生器 41b,41f 乗算器 41d 加算器 50 脱硝制御装置 51 加算器 52 FB制御部 53 FF制御部 54 融合部 55 設定補正部 55a 高値選択器 55b,55c 切換器 55d 設定器 55e 関数発生器 55f ファジイ推論機構 55g リミッタ付積分器 55h リレー 55i 否定回路 55j オンディレータイマ 55k PI制御器 55m 論理制御器 56 加算器
Claims (14)
- 【請求項1】 ガスタービンと蒸気タービンよりなる複
合発電設備の前記ガスタービンから排出される排出ガス
中の窒素酸化物を除去するため、アンモニア注入による
選択接触還元法を採用する乾式脱硝装置の前記アンモニ
ア注入の量を増減させるアンモニア流量調整弁の開閉に
よって前記排出ガス中のNOx濃度を制御する脱硝制御
装置において、 NOx濃度設定値信号と前記乾式脱硝装置の出口のNO
x濃度検出値信号との偏差信号に基づいてフィードバッ
ク演算処理を施して得られるフィードバック信号と、水
噴射量信号に基づいてフィードフォワード演算処理を施
して得られるフィードフォワード信号とからモル比設定
信号を設定するモル比設定手段と、 前記ガスタービンの状態量信号に基づいてアンモニア流
量予想信号を算出するアンモニア流量予想算出器を有
し、算出される前記アンモニア流量予想信号をガス流量
信号で除算して得られるアンモニア濃度信号について予
測NOx信号で、さらに、除算して得られるモル比予測
信号を生成するモル比予測値生成手段と、 前記モル比予測信号と前記モル比設定信号との値が等し
くなるように前記アンモニア流量調整弁へ制御信号を出
力する制御手段とを備えたことを特徴とする脱硝制御装
置。 - 【請求項2】 ガスタービンと蒸気タービンよりなる複
合発電設備の前記ガスタービンから排出される排出ガス
中の窒素酸化物を除去するため、アンモニア注入による
選択接続還元法を採用する乾式脱硝装置の前記アンモニ
ア注入の量を増減させるアンモニア流量調整弁の開閉に
よって前記排出ガス中のNOx濃度を制御する脱硝制御
装置において、 NOx濃度設定値信号と前記乾式脱硝装置の出口のNO
x濃度検出値信号との偏差を算出してNOx濃度偏差信
号を出力する第1加算器と、 前記NOx濃度偏差信号にフィードバック制御演算処理
を施してフィードバック制御信号を出力する第1制御器
と、 燃焼器の水噴射量信号にフィードフォワード演算処理を
施してフィードフォワード制御信号を出力するフィード
フォワード制御器と、 前記フィードバック制御信号と前記フィードフォワード
制御信号とを加算してモル比設定信号を出力する第2加
算器と、 前記ガスタービンの状態量に基づいて所定の関数演算処
理を施して得られるアンモニア流量予想信号を出力する
アンモニア流量予想算出器と、 前記アンモニア流量予想信号をガス流量信号によって除
算してアンモニア濃度信号を出力する第1除算器と、 前記アンモニア濃度信号を予測NOx信号によって除算
してモル比予測信号を出力する第2除算器と、 前記モル比設定信号とモル比予測信号との偏差を算出し
てモル比偏差信号を出力する第3加算器と、 前記モル比偏差信号にフィードバック制御演算処理を施
して得られる制御信号を前記アンモニア流量調整弁へ出
力して前記アンモニア注入の量を増減させる第2制御器
とを備えたことを特徴とする脱硝制御装置。 - 【請求項3】 ガスタービンと蒸気タービンよりなる複
合発電設備の前記ガスタービンから排出される排出ガス
中の窒素酸化物を除去するため、アンモニア注入による
選択接触還元法を採用する乾式脱硝装置の前記アンモニ
ア注入の量を増減させるアンモニア流量調整弁の開閉に
よって前記排出ガス中のNOx濃度を制御する脱硝制御
装置において、 NOx濃度設定値信号を補正するために必要な信号を取
り込んで所定時間の最大検出値に基づいてNOx濃度設
定補正信号を生成する設定補正部を有し、生成される前
記NOx濃度補正信号とNOx濃度設定信号とを加算し
て得られるNOx濃度補正設定信号と前記乾式脱硝装置
の出口のNOx濃度検出値信号との偏差信号に基づいて
得られるフィードバック制御演算を施してフィードバッ
ク制御信号を出力するフィードバック制御手段と、 NOx因子検出信号にフィードフォワード演算処理を施
して得られるフィードフォワード制御信号を出力するフ
ィードフォワード制御手段と、 前記フィードバック制御信号と前記フィードフォワード
制御信号とから前記アンモニア調整弁へ出力する制御信
号を生成する手段とを備えたことを特徴とする脱硝制御
装置。 - 【請求項4】 ガスタービンと蒸気タービンよりなる複
合発電設備の前記ガスタービンから排出される排出ガス
中の窒素酸化物を除去するため、アンモニア注入による
選択接触還元法を採用する乾式脱硝装置の前記アンモニ
ア注入の量を増減させるアンモニア流量調整弁の開閉に
よって前記排出ガス中のNOx濃度を制御する脱硝制御
装置において、 NOx濃度設定値信号を補正するために必要な信号を取
り込んで所定時間の最大検出値に基づいてNOx濃度補
正設定信号を生成する設定補正部を有し、生成されるN
Ox濃度補正設定信号と前記乾式脱硝装置の出口のNO
x濃度検出値信号との偏差信号に基づいて得られるフィ
ードバック制御演算を施して得られるフィードバック制
御信号を出力するフィードバック制御手段と、 NOx因子検出信号にフィードフォワード演算処理を施
して得られるフィードフォワード制御信号を出力するフ
ィードフォワード制御手段と、 前記フィードバック制御信号と前記フィードフォワード
制御信号とから前記アンモニア調整弁へ出力する制御信
号を生成する手段とを備えたことを特徴とする脱硝制御
装置。 - 【請求項5】 ガスタービンと蒸気タービンよりなる複
合発電設備の前記ガスタービンから排出される排出ガス
中の窒素酸化物を除去するため、アンモニア注入による
選択接触還元法を採用する乾式脱硝装置の前記アンモニ
ア注入の量を増減させるアンモニア流量調整弁の開閉に
よって前記排出ガス中のNOx濃度を制御する脱硝制御
装置において、 NOx濃度設定値信号を補正するために必要な信号を取
り込んで所定時間毎に検出される最大値に基づいてNO
x濃度設定補正信号を生成する設定補正部と、 NOx濃度設定値信号と前記NOx濃度設定補正信号と
を加算してNOx濃度補正設定信号を出力する第1加算
器と、 前記乾式脱硝装置の出口のNOx濃度検出値信号と前記
NOx濃度補正設定信号との偏差を算出してNOx濃度
偏差信号を出力する第2加算器と、 前記NOx濃度偏差信号にフィードバック制御演算処理
を施して得られるフィードバック制御信号を出力するフ
ィードバック制御部と、 NOx因子検出信号にフィードフォワード処理を施して
得られるフィードフォワード制御信号を出力するフィー
ドフォワード制御部と、 前記フィードバック制御信号と前記フィードフォワード
制御信号とを加算して得られる制御信号を前記アンモニ
ア流量制御弁へ出力する融合部とを備えたことを特徴と
する脱硝制御装置。 - 【請求項6】 前記アンモニア流量予測算出器は、前記
ガスタービンの状態量信号としてアンモニア流量調整弁
の開度信号を用い、このアンモニア流量調整弁開度信号
を関数演算して得られるアンモニア流量予想信号とした
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の脱硝制
御装置。 - 【請求項7】 前記アンモニア流量予測算出器は、前記
ガスタービン状態量信号としてアンモニア流量信号が所
定値より大きいときアンモニア流量信号をアンモニア流
量予想信号として用い、アンモニア流量信号が所定値未
満のときアンモニア注入量調整弁開度信号を関数演算し
て得られた値に応じて前記アンモニア流量信号を補正し
てアンモニア流量予想信号としたことを特徴とする請求
項1または請求項2記載の脱硝制御装置。 - 【請求項8】 前記アンモニア流量予測算出器は、前記
ガスタービンの状態量信号として前記制御信号を用い
て、この制御信号に関数演算して得られる値をアンモニ
ア流量予想信号としたことを特徴とする請求項1または
請求項2記載の脱硝制御装置。 - 【請求項9】 前記アンモニア流量予測算出器は、前記
ガスタービンの状態量信号として、アンモニア流量調整
弁開度信号とアンモニア流量調整弁入口圧力信号とを用
い、これらの信号を関数演算して得られる値をアンモニ
ア流量予想信号としたことを特徴とする請求項1または
請求項2記載の脱硝制御装置。 - 【請求項10】 前記アンモニア流量予測算出器は、前
記ガスタービンの状態量信号として、アンモニア流量調
整弁開度信号とアンモニア流量調整弁圧力差信号を用
い、これらの信号を関数演算して得られる値をアンモニ
ア流量予想信号としたことを特徴とする請求項1または
請求項2記載の脱硝制御装置。 - 【請求項11】 前記設定補正部は、ファジイ推論機構
または比例積分演算器または論理制御器によって構成す
ることを特徴とする請求項3乃至請求項5記載の脱硝制
御装置。 - 【請求項12】 前記設定補正部は、前記NOx濃度設
定値信号を補正するために必要な信号として前記脱硝装
置の出口NOx濃度検出値信号または前記脱硝装置の入
口NOx濃度検出値信号または脱硝装置入口NOx濃度
予測値を用いることを特徴とする請求項3乃至請求項5
記載の脱硝制御装置。 - 【請求項13】 前記設定補正部は、前記NOx濃度設
定値信号を補正するために必要な信号として脱硝装置の
出口NOx濃度検出値信号を取り込み、所定時間内にお
ける脱硝装置の出口NOx濃度検出値の最大値である最
大NOx濃度検出値を算出し、この最大NOx濃度検出
値が所定範囲内以上の場合には、前記NOx濃度設定補
正信号またはNOx濃度補正設定信号を減少させ、最大
NOx濃度検出値が所定範囲以下の場合には、前記NO
x濃度設定補正信号またはNOx濃度補正設定信号を増
加させ、最大NOx濃度検出値が所定範囲以内の場合に
は、前記NOx濃度設定補正信号またはNOx濃度補正
設定信号をそのまま保持するように、ファジイ推論をし
て前記NOx濃度設定補正信号またはNOx濃度補正設
定信号を生成することを特徴とする請求項3乃至請求項
5記載の脱硝制御装置。 - 【請求項14】 前記ファジイ推論による前記NOx濃
度設定補正信号またはNOx濃度補正設定信号の生成に
おいて、前記NOx濃度検出値が規制値以上で、かつ、
所定範囲を上回った場合に、前記NOx濃度設定補正信
号またはNOx濃度補正設定信号を急激に減操作するこ
とを付加したことを特徴とする請求項13記載の脱硝制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22230393A JPH0754611A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 脱硝制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22230393A JPH0754611A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 脱硝制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754611A true JPH0754611A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16780251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22230393A Pending JPH0754611A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 脱硝制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754611A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015064193A1 (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | 株式会社エコ・サポート | ガスタービン・コンバインドサイクル発電システム |
CN113985825A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-01-28 | 大唐湘潭发电有限责任公司 | 一种基于dcs系统优化scr脱硝系统的方法 |
CN114870583A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-08-09 | 山东电力工程咨询院有限公司 | 一种基于氨逃逸监测的全工况脱硝控制系统及方法 |
CN115253620A (zh) * | 2022-09-26 | 2022-11-01 | 保定正德电力技术有限公司 | 一种玻璃窑炉脱硝喷氨自动控制方法及系统 |
-
1993
- 1993-08-16 JP JP22230393A patent/JPH0754611A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015064193A1 (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | 株式会社エコ・サポート | ガスタービン・コンバインドサイクル発電システム |
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CN114870583B (zh) * | 2022-04-28 | 2023-02-28 | 山东电力工程咨询院有限公司 | 一种基于氨逃逸监测的全工况脱硝控制系统及方法 |
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