JP3263184B2 - 脱硝制御装置 - Google Patents

脱硝制御装置

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JP3263184B2 JP14925193A JP14925193A JP3263184B2 JP 3263184 B2 JP3263184 B2 JP 3263184B2 JP 14925193 A JP14925193 A JP 14925193A JP 14925193 A JP14925193 A JP 14925193A JP 3263184 B2 JP3263184 B2 JP 3263184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインドサイクル
発電プラント或はガスタービン発電プラントにおける特
に燃焼器に多段燃焼方式を採用したプラントの脱硝制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、排熱回収方式のコンバインドサ
イクル発電プラントには、ガスタービン、蒸気タービン
及び発電機が共通軸で結合されている方式の一軸型と、
ガスタービンと蒸気タービンとが別々の軸に分離され、
各軸に発電機が結合される方式の多軸型とがある。
【0003】図9は、一軸型のコンバインドサイクル発
電プラントの一例を示す概略構成図であり、コンプレッ
サ1、ガスタービン2、発電機3、及び蒸気タービン4
が共通軸5によって互いに連結されている。上記コンプ
レッサ1で加圧された圧縮空気は燃焼器6に供給され、
その圧縮空気に燃料調節弁7,8の開度調節によって流
量制御された燃料が導入混合され等圧燃焼され、高温・
高圧の燃焼ガスがガスタービン2に供給され、そのガス
タービン2が駆動される。
【0004】ガスタービン2の排ガスは、排熱回収ボイ
ラ9に導かれてそこで蒸気を発生させ、排熱回収ボイラ
9で熱が回収され低温となったガスは、排ガスとして大
気中に排出される。
【0005】一方、上記排熱回収ボイラ9で発生された
蒸気は蒸気加減弁10を介して蒸気タービン4に導入さ
れ、蒸気タービン4の駆動が行なわれる。そして、蒸気
タービン4を通った蒸気は復水器11に導かれ、ここで
復水される。また、前記ガスタービン2及び蒸気タービ
ン4によってコンプレッサ1が駆動されるとともに発電
機3が駆動され、発電機3によって電力が発生される。
【0006】図10は、ガスタービン発電プラントの概
略構成を示す図であり、上記コンバインド発電プラント
のガスタービン系のみで構成されており、ガスタービン
2からの排ガスは蒸気ダクト12を介して大気中に排出
される。
【0007】ところで、上記排熱回収ボイラ9または排
気ダクト12から大気中に排出される排ガス、すなわち
燃焼器6の燃焼生成ガス中には、NO,NO2 等一般的
にNOx で総称される有害な窒素酸化物が含まれてお
り、その許容値が法的に規制されている。
【0008】そこで、一般に、排熱回収ボイラ9或は排
気ダクト12には燃焼生成ガスに含まれるNOx を低減
除去するために脱硝装置13が設けられている。
【0009】上記脱硝装置とは、燃焼生成ガスにアンモ
ニア等の還元物質を還元物質流量調節弁14によって調
節しながら還元物質注入装置15を介して注入し、NO
x と還元物質を脱硝装置13で反応させ、無害な窒素と
水に還元して除去する装置であり、未反応のNOx はそ
のまま大気中に排出される。
【0010】例えば、還元剤としてアンモニアを使用す
る場合には、その供給量が少なすぎると未反応のNOx
が増えることになり、また多すぎると未反応のアンモニ
アが排出されることになる。また、プロセスが触媒での
NOx とアンモニアの化学反応であるため、制御の応答
性がよくないという特徴がある。
【0011】このように、燃焼生成ガス中のNOx の量
に見合った量の還元物質が適切なタイミングで供給され
ない場合には種々の不都合が生じる。そのため、還元物
質の供給量と供給タイミングを制御し、排出NOx を規
制値以下に抑えるために脱硝制御装置が提案されてい
る。
【0012】すなわち、排熱回収ボイラ9或は排気ダク
ト12の排ガス入口側には脱硝入口NOx 濃度検出器1
6を設けるとともに、出口側には排ガスO2 濃度検出器
17及び脱硝出口NOx 濃度検出器18が設けられ、ま
た例えばコンプレッサ1の吸入側に空気流量を検出する
ガスタービン状態量検出器19を、さらに還元物質流量
調節弁14の上流側に流量検出器20を設け、各検出器
16,17,18,19,20からの各検出信号を脱硝
制御装置21に入力し、その脱硝制御装置21からの出
力信号によって上記還元物質流量調節弁14の開度を制
御し、還元物質の流量を調節するようにしてある。
【0013】上記脱硝制御装置21は大きくフィードバ
ック制御系とフィードフォワード制御系に分けられる。
このフィードバック制御系は還元物質流量制御の時定数
が脱硝出口NOx 濃度の時定数に対して異なるため、還
元物質流量を計測し、還元物質流量調節弁14を操作す
るフィードバック制御を行う2次フィードバック制御系
と、その目標値として脱硝出口NOx 濃度を計測し、設
定値と等しくなる様にフィードバック制御を行なう1次
フィードバック制御系とを組み合わせた、いわゆるカス
ケード制御系によって構成されている。
【0014】図11は、上記脱硝制御装置21の一構成
例を示すブロック図であって、信号発生器22には脱硝
出口NOx 濃度設定値が設定されており、それから基本
制御設定信号aが記憶器23に出力されている。また、
その記憶器23には制御設定値操作装置24からの信号
も入力されるようにしてあり、プラントの運転員が前記
設定値を増加減少させたい時に操作を行ない、記憶器2
3に記憶されている基本制御設定値信号aを任意の値に
書き換えることができるようにしてある。
【0015】すなわち、プラント運転員が制御設定値操
作装置24を操作しない場合は、信号発生器22からの
基本制御設定値信号aが、また操作した場合は制御設定
値操作装置24で設定された値が制御設定値信号bとし
てNOx 濃度換算装置25に出力される。通常、NOx
の規制、管理は、排ガス中のO2 濃度により換算された
値(現状ではO2 濃度を16%としてNOx 濃度を換算
する)すなわち換算NOx 濃度で行なわれるため、信号
発生器22からの基本制御設定値信号a及び制御設定値
操作装置24で運転員により設定される値は換算NOx
濃度であり、制御設定値信号bは換算NOx 濃度であ
る。これに対して、還元物質の注入は、換算を行なう前
のNOx の実濃度(実際の排ガス中のO2 濃度下でのN
x の濃度)に対して行なうため、制御設定値信号bに
対して逆換算を行なう必要がある。そのためNOx 濃度
換算装置25を設け、排ガスO2 濃度検出器17からの
排ガスO2 濃度信号Cによって逆換算を行ない、換算N
x 濃度である制御設定値信号bを実NOx に換算し、
実制御設定値信号dとして減算器26に出力される。
【0016】上記減算器26には、脱硝出口NOx 濃度
検出器18からの脱硝出口NOx 濃度信号eも入力され
ており、そこで実制御設定値信号dと脱硝出口NOx
度信号eの偏差が求められ、PI演算器27にその偏差
信号fが入力される。PI演算器27ではこの偏差信号
fにより還元物質流量目標信号gが求められ加算器28
に出力される。
【0017】以上により、脱硝出口NOx 濃度信号eと
実制御設定値信号dが等しくなるような還元物質の流
量、すなわち還元物質流量目標信号gが求められる。
【0018】ところが、フィードバック制御系では、脱
硝出口NOx 濃度検出器18に遅れがあるので、脱硝出
口排ガス中の実NOx 濃度信号eが出力するまでに時間
がかかる等の問題がある。
【0019】そこで、上記フィードバック制御にフィー
ドフォワード制御を付加し、フィードバック制御の応答
の遅さを補うことが行なわれている。
【0020】すなわち、排ガス流量演算装置29で、ガ
スタービンの状態量、例えばコンプレッサ1の空気流
量、燃焼器6への燃料流量等を検出するガスタービン状
態量検出器19からのガスタービン状態量信号hによ
り、ガスタービン排ガス流量の計算を行ない、ガスター
ビン排ガス流量信号iとして乗算器30に入力される。
一方、この乗算器30には、脱硝入口NOx 濃度検出器
16からの脱硝入口排ガス中の実NOx 濃度信号jも入
力され、そこで前記ガスタービン排ガス流量信号iと脱
硝入口NOx 濃度信号jとが乗算され、脱硝入口NOx
流量信号kとして第2の乗算器31に入力される。
【0021】また、上記第2の乗算器31には、脱硝入
口排ガス中のNOx 量に対応して注入する還元物質量の
割合いわゆるモル比信号lが信号発生器32から入力さ
れており、そこで脱硝入口NOx 流量信号kとモル比信
号lの乗算が行なわれ、基準還元物質流量信号mとして
前記加算器28に加えられる。すなわち、脱硝入口実N
x 濃度に対して必要な還元物質である基準還元物質流
量信号mが求められる。
【0022】しかして、上記加算器28では、1次フィ
ードバック制御系の出力すなわち還元物質流量目標信号
gとフィードフォワード制御系の出力すなわち基準還元
物質流量信号mの加算が行なわれ、還元物質流量指令信
号nが求められる。そしてこの還元物質流量指令信号n
が2次フィードバック制御系の目標値として減算器33
に出力される。
【0023】上記減算器33では、還元物質流量検出器
20で検出された還元物質実流量信号oと上記還元物質
流量指令信号nとの差が求められ、その偏差信号PがP
1演算器34に入力され、そこで上記偏差信号をゼロと
するような操作信号qが還元物質流量調節器35に出力
されそれによって還元物質流量調節弁14の開度が調節
される。このようにして、脱硝出口NOx 濃度と制御設
定値とが等しくなるように制御されることになり、プラ
ントから排出されるNOx が規制値以下に抑えられる。
【0024】図12は上記制御によるプラントの特性曲
線を示し、(a)はプラントの回転数N及び負荷Lとを
示し(b)に示すようにガスタービン出口NOx 濃度J
は回転数及び付加の上昇とともに増大し、これに伴ない
還元物質を注入することによって、脱硝出口NOx 濃度
Eが制御設定値bとなるように制御される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年自然環
境破壊への関心が高まりつつあり、NOx に対する規制
値にも種々の規制が設けられ、厳しくなる傾向にある。
また、それに加え、未反応の還元物質、例えばアンモニ
アに対しても種々の規制が加えられる傾向にある。
【0026】そこで、図9または図10の燃焼器に関し
て、その排出NOx が従来の燃焼器より少ない低NOx
型燃焼器はその燃焼方式により分類され、代表的なもの
としては多段燃焼方式、触媒燃焼方式が上げられ、実用
の面から言えば、多段燃焼方式の燃焼器が有望視されて
いる。
【0027】上記多段燃焼方式のメカニズムは、起動時
は燃料調整弁を用いて通常の燃料流量を注入するが、燃
料投入量が大きくなるに従って、燃焼温度が高くなるた
め、NOx の発生量が高くなる。これを防止するため燃
料投入量が多くなると、他の燃料調整弁を使用し、燃焼
器の長手方向に順次燃料を分割して供給し、火炎温度を
低下させることによりNOx の生成を抑えるものであ
る。
【0028】ところが、このような燃焼モードの切換え
点でのガスタービン排出NOx 変動に対しては、従来の
制御においては何らその対策が考慮されていない等の問
題がある。
【0029】すなわち、従来の制御はフィードバック制
御の遅れ分を、フィードフォワード制御で補償している
が、フィードフォワード制御に用いている脱硝入口NO
x 濃度検出器には出口のものと同様に検出遅れがあるの
で、脱硝入口実NOx 濃度に対して必要な還元物質の流
量すなわち基準還元物質流量信号mが遅れてしまう。こ
のため、フィードフォワード制御ではこのような外乱に
対して十分な補償ができず、排出NOx は切換え点を通
過する毎に大きく変動してしまい規制値を満足しない。
【0030】図13の(b)に従来の制御技術を低NO
x 型燃焼器に適用した場合の応答結果を示す。図中Jは
ガスタービン出口NOx 濃度の変化を示しており、ここ
に示すように燃料を順次切り替える毎にピークがある。
このピーク値は従来型の燃焼器のそれより高くなる傾向
にあり、かつ不連続的に瞬時に切り替えるために還元物
質を注入しても、ガスタービン出口NOx 濃度Eを設定
値bに制御できず、規制値も超えてしまう。
【0031】この切換点は起動停止時に必ず発生し、ま
た負荷変化時にも通過するので、プラントの運用上に問
題がある。さらに、制御性が悪いため、余計な還元物質
を注入することになり、経済性に優れないという問題が
ある。
【0032】本発明はこのような点に鑑み、コンバイン
ドサイクル発電プラント及びガスタービン発電プラン
ト、特に多段燃焼方式の燃焼器をもつガスタービンによ
り構成されるものにおいて、起動、停止過程及び負荷変
化時の急激なプロセス状態の変換に追従が可能であり、
さらに種々の規制に対処可能な脱硝制御を行ない、経済
性及び安全性に優れた運転を可能とする脱硝制御装置を
得ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、脱硝出口
NOx 濃度及び脱硝入口NOx 流量信号によって還元物
質流量調節弁の開度を制御し、燃焼生成ガス中のNOx
を除去する脱硝制御装置において、燃焼器の燃焼モード
を検出する燃焼モード検出器と、上記燃焼モード検出器
によって検出された燃焼モードによって選択された補償
信号を、上記還元物質流量調節弁の制御系に制御信号と
して出力する燃焼モード補償信号設定器とを有すること
を特徴とする。
【0034】第2の発明は、燃焼器の燃焼モードの切換
えに対応して出力信号を切換える信号切換え検出器と、
その信号切換え検出器からの出力信号によって作動さ
れ、各燃焼モードへの切換え時点からの時間に関する還
元物質流量制御信号を、上記還元物質流量調節弁の制御
系に出力する関数発生装置とを有することを特徴とす
る。
【0035】第3の発明は、燃焼器の燃焼モードを検出
する燃焼モード検出器と、プラント指標信号を燃焼モー
ド毎にそれぞれ補償する補償回路と、上記燃焼モード検
出器からの検出信号によって上記補償回路を選択し、そ
の補償回路からの出力信号を還元物質流量調節弁の制御
系に制御信号として付加する信号選択器とを有すること
を特徴とする。
【0036】
【作用】例えば初期燃焼モードから第2次燃焼モードに
切換った場合には、その切り換えによって選択された補
償信号、或は関数発生器からの制御信号、または補償回
路によって補償されたプラント指標信号が還元物質流量
調節弁制御系に制御信号として付加される。
【0037】したがって、燃焼モードの切換えに応じて
直ちに還元物質流量調節弁の開度が制御され、ガスター
ビン出口NOx 濃度に応じた流量の還元物質が注入さ
れ、プラントから排出されるNOx から排出されるNO
x を規制値以下に抑えることができる。
【0038】
【実施例】以下、図1乃至図8を参照して本発明の実施
例について説明する。なお、図中図11と同一部分には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0039】図1は、一例として2段燃焼方式の燃焼器
をもつガスタービンにより構成されるコンバインドサイ
クル発電プラントまたはガスタービン発電プラントにお
ける脱硝制御装置の概略構成を示す図であって、初期燃
焼モード情報を検出する初期燃焼モード検出器40及び
第2次燃焼モード情報を検出する第2次燃焼モード検出
器41によって検出された信号は、それぞれ制御モード
判定器42に入力され、そこで現在の燃焼モードが判定
されるようにしてある。
【0040】一方、初期及び第2次燃焼モード毎の還元
物質流量調節弁制御用の補償信号が設定されている補償
信号設定器43,44の設定信号が信号選択器45に入
力されており、その信号選択器45において、前記制御
モード判定器42からの出力信号によってその時点にお
ける燃焼モードに対応する設定信号が選択され、その選
択された設定信号が、還元物質流量調節弁14の制御系
におけるフィードフォワード制御回路に設けられた加減
乗除算器46に入力されるようにしてある。
【0041】しかして、燃焼モード検出器40,41に
よって検出された信号に基づいて、制御モード判定器4
2により現在の燃焼モードが判定され、その判定によっ
て、初期燃焼モード用の補償信号設定器43及び第2次
燃焼モード用の補償信号設定器44からの設定信号が信
号選択器45で選択される。そして、この信号選択器4
5で選択された設定制御信号がフィードフォワード制御
回路に入力され、脱硝入口NOx 濃度による制御信号に
付加され、これによって還元物質流量調節弁14の開度
が急速に制御される。
【0042】この時の信号の状態を図2に示す。ここで
は、説明を簡単にするため、起動時の初期燃焼モードの
設定値を0とし、燃料投入量が増大した第2次燃焼モー
ドの設定信号を負の値としている。
【0043】すなわち、起動時は初期燃焼モードで運転
するので、初期燃焼モード検出器40がONしており、
第2次燃焼モード検出器41はOFFしている。したが
って、この状態では初期燃焼モード用の補償信号設定器
43からの制御設定値がフィードフォワード制御回路の
加減乗除算器46において、基準還元物質流量信号に加
算/乗算される。この状態から燃料投入量を増加してい
くと、2次燃焼モードに切り換り、第2次燃焼モード検
出器41がONする。したがって、第2次燃焼モード用
の補償信号設定器44からの設定信号tがフィードフォ
ワード制御回路の制御信号に加算され、これによりフィ
ードフォワード制御信号が瞬時に減少し、還元物質の注
入量がガスタービン出口NOx 濃度の減少に合ったもの
とされる。
【0044】このように、燃焼モードの切換りに際し、
ガスタービン出口NOx 濃度変化に瞬時に対応すること
ができ、切換え時の大幅な変動を吸収し、プラントの起
動、停止過程及び負荷変化時において、最適な還元物質
流量を注入することができる。
【0045】なお、各制御モードが唯一である場合に
は、制御モード判定器は不用であり、直接信号選択器4
5に入力可能である。また、燃焼モードを表す信号とし
ては、燃焼モード信号または各燃焼器への燃料流量、各
燃料流量調節弁開度、各燃料流量調節操作信号、燃焼器
温度、排ガス温度の少なくとも1つの信号とすることが
できる。
【0046】図3は、他の実施例を示す図であり、初期
燃焼モード用の制御パラメータ設定器47及び第2次燃
焼モード用の制御パラメータ設定器48が設けられてお
り、両設定器からの出力信号が燃焼モードに応じて信号
選択器49によって選択され、その選択された制御パラ
メータ信号xが、フィードバックパラメータとしてフィ
ードバック制御回路に印加されるようにしてある。すな
わち、上記制御パラメータ信号xがフィードバック制御
系のPI演算器27に印加される。
【0047】しかして、この場合も燃料投入量が増加さ
れ、2次燃焼モードに切り換ると、制御パラメータ設定
器47からの制御パラメータ設定信号が選択され、フィ
ードバック制御が実施されるようになる。したがって、
還元物質流量調節弁14が急速に閉方向に制御され、ガ
スタービン出口NOx 値の減少に合わせて還元物質の流
量が減少される。図4に上記各信号の状態を示す。
【0048】このようにして第1実施例と同様に、プラ
ントの起動、停止過程及び負荷変化時において最適な還
元物質流量を注入することができる。
【0049】また、図5は本発明のさらに他の実施例を
示す図であり、例えば燃料流量の如きプラント指標信号
50が、各燃焼モード毎の補償回路すなわち初期燃焼モ
ード用の補償回路51及び第2次燃焼モード用の補償回
路52に入力されており、初期燃焼モード検出器40或
は第2次燃焼モード検出器41の出力信号に応じて作動
される信号選択器53によって、上記両補償回路51,
52からの補償信号uが選択され、これが、フィードフ
ォワード制御系の加減乗除算器46に入力されるように
してある。
【0050】しかして、例えば初期燃焼モードで運転さ
れる起動時においては、初期燃焼用の補償回路51が選
択され、その補償回路51を介してプラント指標信号を
補償した補償信号uがフィードフォワード制御系に加算
或は乗算により入力される。
【0051】そこで、この状態から燃料投入量が増加し
ていくと、第2次燃焼モードに切換り、第2次燃焼モー
ド検出器41がONし、第2次燃焼モード用の補償回路
52からの出力信号が補償信号u(NOx 量減少に相当
する信号)としてフィードフォワード制御系に入力され
る。
【0052】したがって、フィードフォワード制御信号
は瞬時に減少し、還元物質流量調節弁14が閉方向に制
御され、ガスタービン出口NOx 濃度の減少に対応した
流量に還元物質流量を制御することができる。図6にこ
の時の各信号の状態を示す。これにより、図1に記載さ
れた実施例等と同様に切換え時の大幅なガスタービン出
口NOx 濃度の変動を吸収し、最適な還元物質流量を確
保することができる。
【0053】図7は本発明のさらに他の実施例を示す図
であり、初期燃焼モード検出器40及び第2次燃焼モー
ド検出器41の検出信号はそれぞれ各燃焼モードが始ま
った時点からの時間の関数とする還元物質流量信号を出
力する関数発生装置56,57に入力されている。
【0054】すなわち、上記信号切換え検出回路55
は、各燃焼モードを検出し、これらの信号をオフしても
一定時間後までONし続けるオフディレイタイマー5
8,ONした瞬間のみ出力するワンショットタイマー5
9,及びNOT回路60,AND回路61,OR回路6
2から構成されており、初期燃焼モード状態の時には、
その出力信号が初期燃焼モード用の関数発生装置56に
入力され、また第2次燃焼モード状態のときには第2次
燃焼モード用の関数発生装置57に入力される。
【0055】上記関数発生装置56,57はそれぞれタ
イマー63,及び時間関数発生器64a,64bを有し
ており、そのタイマー63は燃焼モードの切換えが行な
われた時点すなわち信号切換検出回路55からの出力信
号が入力した時点からカウントし始め、時間関数発生器
64a,64bから上記カウント値の関数として還元物
質流量信号を出力するものであり、その信号が信号選択
器53を介して加減乗除算器46に入力されるようにし
てある。
【0056】しかして、燃焼モードの切換が行なわれた
場合には、その切換え時点からの時間の関数として設定
されたその燃焼モードに対応する還元物質流量のフィー
ドフォワード信号uが、フィードフォワード制御系に入
力され、フィードフォワード制御系に入力され、フィー
ドフォワード制御信号の補償が行なわれる。このときの
各信号の状態を図8に示す。
【0057】なお、モード切換信号が外部より与えられ
る場合には外部からのモード切換え信号を関数発生装置
56,57に直接入力することもできる。
【0058】このようにして、燃焼モードの変更によっ
てフィードフォワード制御信号が瞬時に変更され、ガス
タービン出口NOx の減少に応じた還元物質流量を供給
することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は燃焼の切
換に応じて各燃焼モードに対応する制御信号を還元物質
流量調節弁の制御系に印加するようにしたので、制御で
の遅れを保障しプラント状態量の急激な変化に対しても
最適な還元物質の注入が可能であり、脱硝出口NOx
度を規定値におさえることができるとともに、無駄な還
元物質の浪費を防止でき、経済性に優れかつ安全なプラ
ントの運転を行なうことができる等の効果が奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱硝制御装置の系統図。
【図2】(a),(b),(c)はそれぞれ図1の装置
の特性説明図。
【図3】本発明の他の実施例の系統図。
【図4】(a),(b),(c)はそれぞれ図3の装置
の特性説明図。
【図5】本発明のさらに他の実施例の系統図。
【図6】(a),(b),(c)はそれぞれ図5の装置
の特性説明図。
【図7】本発明の他の実施例の系統図。
【図8】(a),(b),(c)はそれぞれ図7の装置
の特性説明図。
【図9】一軸型コンビンドサイクル発電プラントの一例
の構成を示す図。
【図10】ガスタービン発電プラントの一例の構成を示
す図。
【図11】従来の脱硝制御装置の概略構成を示す図。
【図12】(a),(b)は従来の制御装置における特
性説明図。
【図13】(a),(b)は従来の多段燃焼方式におけ
る制御特性説明図。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 3 発電機 4 蒸気タービン 9 排熱回収ボイラ 13 脱硝装置 14 還元物質流量調節弁 15 還元物質注入装置 16 脱硝入口NOx 濃度検出器 17 排ガスO2 濃度検出器 18 脱硝出口NOx 濃度検出器 19 ガスタービン状態量検出器 20 還元物質流量検出装置 21 脱硝制御装置 40 初期燃焼モード検出器 41 第2次燃焼モード検出器 42 制御モード判定器 43,44 燃焼モード保障信号設定器 45,53 信号選択器 46 加減乗除算器 50 プラント指標信号 51 初期燃焼モード用の補償回路 52 第2次燃焼モード用の補償回路 56,57 関数発生装置 58 オフディレイタイマー 59 ワンショットタイマー 63 タイマー 64a,64b 時間関数発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−23538(JP,A) 特開 昭63−7823(JP,A) 特開 昭60−84132(JP,A) 実開 昭63−149221(JP,U) 特公 昭63−62251(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 F02C 9/00 B01D 53/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱硝出口NOx濃度及び脱硝入口NOx流
    量信号によって還元物質流量調節弁の開度を制御し、燃
    焼生成ガス中のNOxを除去する脱硝制御装置におい
    て、多段燃焼方式の燃焼器における各時点の燃焼モード
    を検出する燃焼モード検出器と、上記燃焼モード検出器
    によって検出された燃焼モードよって選択された補償信
    号を、上記還元物質流量調節弁の制御系に制御信号とし
    て出力する燃焼モード補償信号設定器とを有することを
    特徴とする、脱硝制御装置。
  2. 【請求項2】燃焼モードを表す信号は、燃焼モード信
    号、または各燃焼器への燃料流量、各燃料流量調節弁開
    度、各燃料流量調節弁操作信号、燃焼器温度、排ガス温
    度の少なくとも1つの信号であることを特徴とする請求
    項1記載の脱硝制御装置。
  3. 【請求項3】脱硝出口NOx 濃度及び脱硝入口NOx
    量信号によって還元物質流量調節弁の開度を制御し、燃
    焼生成ガス中のNOx を除去する脱硝制御装置におい
    て、燃焼器の燃焼モードの切換えに対応して出力信号を
    切換える信号切換え検出器と、その信号切換え検出器か
    らの出力信号によって作動され、各燃焼モードへの切換
    え時点からの時間に関する還元物質流量制御信号を、上
    記還元物質流量調節弁の制御系に出力する関数発生装置
    とを有することを特徴とする、脱硝制御装置。
  4. 【請求項4】脱硝出口NOx 濃度及び脱硝入口NOx
    量信号によって還元物質流量調節弁の開度を制御し、燃
    焼生成ガス中のNOx を除去する脱硝制御装置におい
    て、燃焼器の燃焼モードを検出する燃焼モード検出器
    と、プラント指標信号を燃焼モード毎にそれぞれ補償す
    る補償回路と、上記燃焼モード検出器からの検出信号に
    よって上記補償回路を選択し、その補償回路からの出力
    信号を還元物流量調節弁の制御系に制御信号として付加
    する信号選択器とを有することを特徴とする、脱硝制御
    装置。
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