JPH09187383A - 自動製パン機 - Google Patents

自動製パン機

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JPH09187383A
JPH09187383A JP354196A JP354196A JPH09187383A JP H09187383 A JPH09187383 A JP H09187383A JP 354196 A JP354196 A JP 354196A JP 354196 A JP354196 A JP 354196A JP H09187383 A JPH09187383 A JP H09187383A
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rotation
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Hironobu Tanaka
裕展 田中
Akihisa Nakano
昭久 仲野
Kouji Noda
効司 野田
Toshikatsu Maeda
敏克 前田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動製パン機において、負荷状態及びモータ
ーの回転力の伝達状態にかかわりなく、安定した練りの
回転状態を保ち、調理性能を確保する。 【解決手段】 ヒーター2を有する焼成室1と、前記焼
成室1内に着脱自在に装着しうるパンケース3と、前記
パンケース3の内底部に設けられ、モーター4により駆
動される練り羽根7と、練り羽根7の回転数を測定する
回転数測定手段14eと、練り工程時に回転数測定手段
14eからの出力に応じて、練り羽根7が一定の回転数
を保持するようモーター4の回転数の制御を行う練り安
定手段14fとを設けることにより、安定した練りを行
うことができる自動製パン機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭で使用する
自動製パン機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来例の自動製パン機について説
明する。従来例の全体構成図である図18に於いて、焼
成室1内には加熱手段であるヒーター2と着脱自在なパ
ンケース3が有り、モーター4に接続したプーリ5から
は動力を伝達するベルト6を通じて練り羽根7に接続し
たプーリ8が設置され、焼成室1にはプロセス判定や温
度調節を行うために焼成室温度検知手段であるサーミス
タ9が設置されている。焼成室1の上部には蓋10と、
イーストを投入するイースト投入口11が有り、イース
ト投入口11は連動するソレノイド12によってイース
トを落下させる。
【0003】このような構成の従来の自動製パン機にお
いては、メニュー選択、調理スタートや取消等の操作は
操作手段13によって行われ、操作手段13からの操作
に応じてマイクロコンピュータ等で構成された制御手段
14は、サーミスタ9からの信号と、予め求められた練
り、温度制御データに従ってパン焼き全ての制御を行
い、調理の進行状況に応じてLCDやLED等で構成さ
れた表示手段15を点灯、消灯させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、練りのモーター制御を予め定められた一定
の駆動力によって行っているので、パン生地の状態によ
るモーターの負荷の変化、時間経過に伴うベルト等のゆ
るみによるモーターの回転力伝達の変動等により、駆動
力は一定であっても、練り羽根の回転数が変動して、い
つも安定した練りが行えないという問題点を有してい
た。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、練り羽根の回転数を検知することにより、負荷状態
及び回転力の伝達状態を判断し、それに応じてモーター
の回転を調整することで、予め定められた練りデータの
回転数を保持するようモーターの回転数の制御を行い、
安定した練りの調理性能を確保し、使い勝手が良く美味
しいパンを作ることができる優れた自動製パン機を提供
することを目的とする。
【0006】また、練り工程時にサーミスタによって、
焼成室内の生地温度が高くなりすぎたことを検知する
と、モーターの回転数を落とすことにより、練りによる
生地温度の上昇を抑え、生成されたグルテンが熱により
崩れるのを防ぐことにより、美味しいパンを作ることが
できる優れた自動製パン機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の一つの手段は、ヒーターを有する焼成室と、
前記焼成室内に着脱自在に装着しうるパン焼き型と、前
記パン焼き型の内底部に設けられ、モーターにより駆動
される練り羽根と、前記焼成室内の温度を検知する焼成
室温度検知手段と、練り羽根の回転数を測定する回転数
測定手段と、練り工程時に回転数測定手段からの出力に
応じて、練り羽根が予め定められた練りデータの回転数
を保持するようモーターの回転数の制御を行う練り安定
手段とを有した構成とする。
【0008】また、他の手段は、練り工程時に、焼成室
温度検知手段によって計測した生地温度が所定の温度以
上になると、モーターの回転数を下げる温度上昇防止手
段を有した構成とする。
【0009】また、更に他の手段は、練り羽根の回転状
態を表示する回転表示手段と、回転数測定手段からの出
力に応じて、前記回転表示手段の制御を行う表示制御手
段とを有した構成とする。
【0010】また、更に他の手段は、練り工程の進捗状
態を表示する練り進捗表示手段と、回転数測定手段から
の出力に応じて前記進捗表示手段の制御を行う表示制御
手段とを有した構成とする。
【0011】また、更に他の手段は、使用者によって練
り工程時の練り羽根の累積の回転数を入力する回転数入
力手段と、回転数測定手段からの出力と、前記回転数入
力手段によって入力された累積回転数に応じて、練りの
制御を行う練り制御手段とを有した構成とする。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、加熱手段
を有する焼成室と、前記焼成室内に着脱自在に装着しう
るパン焼き型と、前記パン焼き型の内底部に設けられ、
モーターにより駆動される練り羽根と、モーターの駆動
を制御するモーター制御手段と、前記焼成室内の温度を
検知する焼成室温度検知手段と、練り羽根の回転数を測
定する回転数測定手段と、練り工程時に前記回転数測定
手段からの出力に応じて、予め定められた練りデータの
回転数を保持するようモーターの回転数の制御を行う練
り安定手段とを備えた自動製パン機としているので、練
り工程時に、負荷状態及び回転力の伝達状態により、練
り羽根の回転数が予め定められた練りデータの値より落
ちたならば、モーターの回転数が上がり、反対に、練り
羽根の回転数が予め定められた練りデータの値を超えた
ならば、モーターの回転数が下がるので、練り羽根は予
め定められた練りデータの回転数を保ち、練りデータ通
りの調理性能を確保することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、練り工程時に、焼
成室温度検知手段によって生地温度の上昇を検知する
と、モーターの回転数を下げる温度上昇防止手段を備え
ているので、練り工程時に生地温度が高くなりすぎる
と、練りの回転数が落ちるので、練りによる生地温度の
上昇を抑え、生成されたグルテンが熱により崩れるのを
防ぐことができ、使い勝手がよい。
【0014】請求項3記載の発明は、練り羽根の回転状
態を表示する回転表示手段と、前記回転数測定手段から
の出力に応じて、前記回転表示手段の制御を行う表示制
御手段とを備えているので、使用者は調理中蓋を開ける
ことなく、練り羽根の回転状態が分かるので、リアルな
練りの状態を確認することができる。さらに、練り羽根
忘れで負荷が無く回転数が増えた状態、または生地によ
ってモーターロックになり回転数が落ちた状態が一目で
分かり、異常状態の確認も容易で、使い勝手がよい。
【0015】請求項4記載の発明は、練り工程の進捗状
態を表示する練り進捗表示手段と、前記回転数測定手段
からの出力に応じて前記進捗表示手段の制御を行う表示
制御手段とを備えているので、練り工程の進捗状態が表
示され、生地によって練り時間が変動しても、使用者は
練り工程の終了時間等が推測でき、使い勝手がよい。
【0016】請求項5記載の発明は、練り工程時の練り
羽根の累積の回転数を入力する回転数入力手段と、前記
回転数測定手段からの出力と、前記回転数入力手段によ
って入力された累積回転数に応じて、練りの制御を行う
練り制御手段とを備えているので、予め決められた練り
のデーターだけでなく、使用者が任意に練りの累積回転
数を設定できるので、好みに応じた生地状態を作り出す
優れた自動製パン機を実現できる。
【0017】(実施の形態1)以下本発明の実施の形態
1について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1
は本実施の形態の自動製パン機の側断面であり、この図
1において上記従来例と同一の構成要素には同じ番号を
付し説明を省略する。図1に示すようにプーリ8の円周
上には磁石16を設置し、磁石16の上方にはホールI
C17を設置する。
【0018】図2は同、自動製パン機の電気回路図であ
る。図2に示すように、商用電源18には、ヒーター2
とヒーター2をオン・オフするリレー19、モーター4
をオン・オフするトライアック20と、制御手段14を
接続する。制御手段14はリレー19を制御する加熱通
電制御手段14aと、トライアック20を制御するモー
ター制御手段14bと、サーミスタ9によって焼成室1
内の温度を判断する温度検知手段14cと、表示手段1
5を制御する表示制御手段14dと、ホールIC17に
よって練り羽根7の回転数を測定する回転数測定手段1
4eと、回転数測定手段14eの出力から、練り羽根7
の回転数が所定の値より増加しているか、または減少し
ているかを判断する練り安定手段14fによって構成す
る。
【0019】図3は同、自動製パン機の回転数制御信号
図であり、モーター制御手段14bは、モーター4の回
転数を低くしたいときには、図3(a)のようにトライ
アック20に対して、駆動のためのオフ信号を0.5se
c、オン信号を0.2secと、オン信号をオフ信号よりも
短く出力することで、モーター4がオンする時間を短く
し、回転数を低くする。反対に、回転数を高くしたいと
きには、図3(b)のようにトライアック20に対して
オフ信号を0.2sec、オン信号を0.5secと、オン信号
をオフ信号よりも長く出力することで、モーター4がオ
ンする時間を長くし、回転数を高くする。オン・オフ信
号の時間は、実験等により予め定められている。
【0020】以上のように構成された自動製パン機につ
いて、その動作を図2及び図4、図5を用いて説明す
る。図4は同、自動製パン機の動作を示すフローチャー
トである。まず制御手段14は練り工程にはいるとステ
ップ1でモーター制御手段14bによりトライアック2
0を駆動し、モーター4をオンさせる。モーター4が回
転することでプーリ8上に取り付けた複数個の磁石16
がホールIC17の下を通過する。そのためホールIC
17には磁石16が通過するごとに磁力線が通過し、回
転数測定手段14eにハイ信号を出力する。そこで、ス
テップ2では回転数測定手段14eによってモーター4
をオンしたときの練り羽根7の単位時間あたりの回転数
を、ホールIC17からのハイ信号をカウントすること
で測定し、これをN1として練り安定手段14fに出力
する。
【0021】図5は、予め定められた練り工程の、時間
と練り羽根7の回転数(N2)の関係を表したもので、
練り始めは回転数を低くし、パンケース3内の粉等が飛
び散らないで、混ざり始めるようになっており、ある程
度材料が混ざると、回転数を上げて材料を練りグルテン
の生成を行う様子を表している。ステップ3では練り安
定手段14fが測定した回転数N1と、図5で表してい
る予め定められた練りに最適な回転数N2とを比較す
る。もしN1>N2ならば、練り羽根7の回転が速いこ
とから練りが強すぎると判断し、YESとなってステッ
プ4に移行する。ステップ4では、練り安定手段14f
がモーター制御手段14bに対し、回転数を落とすよう
オフ信号を出力し、モーター制御手段14bはオフ信号
を受け取ると、トライアック20を駆動しているオン・
オフ信号のオフ信号の割合を増やしモーター4のオフす
る時間を長くすることで、モーター4の回転数を落と
す。その後ステップ2に戻る。反対にステップ3でNO
となるとステップ5に移行し、N1<N2かどうか判断
する。もしYESならば、練り羽根7の回転が遅いこと
から、練りが弱いと判断しステップ6に移行する。ステ
ップ6では練り安定手段14fがモーター制御手段14
bに対し、回転数を上げるようオン信号を出力し、モー
ター制御手段14bはオン信号を受け取ると、トライア
ック20を駆動しているオン・オフ信号のオン信号の割
合を増やしモーター4のオンする時間を長くすること
で、モーター4の回転数を上げる。その後ステップ2に
戻る。反対にステップ5でNOとなるとN1=N2とな
ることから最適な練りの回転状態であると判断しステッ
プ2以降を繰り返す。
【0022】以上のように本実施の形態によれば、ヒー
ター2を有する焼成室1と、前記焼成室1内に着脱自在
に装着しうるパンケース3と、前記パンケース3の内底
部に設けられ、モーター4により駆動される練り羽根7
と、練り羽根7の回転数を測定する回転数測定手段14
eと、練り工程時に回転数測定手段14eからの出力に
応じて、練り羽根7が、予め定められた練りデータの回
転数を保持するよう、モーター4の回転数の制御を行う
練り安定手段14fとを設けることにより、安定した練
りを行うことができる。
【0023】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2について、図6〜図8を参照しながら説明する。図6
は本実施の形態の自動製パン機の側断面であり、この図
6において上記実施の形態1と同一の構成要素には同じ
番号を付し説明を省略する。
【0024】図7は同、自動製パン機の電気回路図であ
る。図7に示すようにパン生地の温度上昇を検知すると
モーターの回転数を下げる温度上昇防止手段14gは温
度検知手段14cとモーター制御手段14bに接続す
る。
【0025】以上のように構成された自動製パン機につ
いてその動作を図7及び図8を用いて説明する。図8は
同、自動製パン機の動作を示すフローチャートである。
練り工程にはいると、まず温度検知手段14cは、ステ
ップ7でサーミスタ9により焼成室1内のパン生地温度
を検知し、これをT1として温度上昇防止手段14gに
出力する。ステップ8では、温度上昇防止手段14gが
現在の生地温度T1と、実験等で求められた、パン生地
の生成されたグルテンが崩れ始める温度T2とを比較す
る。もしT1>T2ならばYESとなりステップ9へ移
行する。ステップ9で温度上昇防止手段14gは、モー
ター4の回転による生地温度の上昇を抑え、生成したグ
ルテンが崩れるのを防ぐため、モーター制御手段14b
に、回転数を落とすようオフ信号を出力し、モーター制
御手段14bはオフ信号を受け取ると、トライアック2
0を駆動しているオン・オフ信号のオフ信号の割合を増
やしモーター4のオフする時間を長くすることで、モー
ター4の回転数を落とす。反対にステップ8でNOなら
ば、現在のモーター4の回転を維持し、ステップ7に戻
り以降を繰り返す。
【0026】以上のように本実施の形態によれば、パン
生地の温度上昇を検知するとモーターの回転数を下げる
温度上昇防止手段14gを設けることにより、練り工程
時にモーター4の回転による生地温度の上昇を防ぐこと
ができるので、生成されたグルテンが、熱により崩れる
ことを防ぐことができる。
【0027】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3について、図9〜図11を参照しながら説明する。図
9は本実施の形態の自動製パン機の側断面であり、この
図9において上記実施の形態2と同一の構成要素には同
じ番号を付し説明を省略する。
【0028】図10は同、自動製パン機の電気回路図で
ある。図10に示すように表示手段15内には、練り羽
根7の回転状態を表す回転表示手段15aがある。
【0029】以上のように構成された自動製パン機につ
いてその動作を図10及び図11を用いて説明する。図
1は回転表示手段15aの拡大図である。まず制御手段
14が練り工程で、モーター4を回転させると、回転数
測定手段14eはプーリ8上に取り付けられた複数個の
磁石16を通過することで、ホールIC17が信号を出
力するので、練り羽根7の回転角度を判断することがで
きる。回転数測定手段14eは測定した練り羽根7の回
転角度を表示制御手段14dに出力する。表示制御手段
14dは受け取った練り羽根7の回転角度のデーターに
同期して、回転表示手段15aの表示用練り羽根15a
aの表示を行う。つまり、練り羽根7の回転が速いとき
は表示用練り羽根15aaは速く回転し、練り羽根7の
回転が遅いときは表示用練り羽根15aaは遅く回転す
ることになる。
【0030】以上のように本実施の形態によれば、練り
羽根7の回転状態を表示する回転表示手段15aと、回
転数測定手段14eからの練り羽根7の回転角度に応じ
て、回転表示手段15aを制御する表示制御手段14d
を設けることにより、使用者は蓋10を開けなくても練
りの状態がリアルに確認でき、さらに練り羽根7の付け
忘れで回転が早くなったり、ロック状態によって回転が
遅くなり練りが進んでない等異常時の確認をすることも
容易となり、使い勝手が良くなる。
【0031】(実施の形態4)次に本発明の実施の形態
4について、図12〜図14を参照しながら説明する。
図12は本実施の形態の自動製パン機の側断面であり、
この図12において上記実施の形態3と同一の構成要素
には同じ番号を付し説明を省略する。
【0032】図13は同、自動製パン機の電気回路図で
ある。図13に示すように表示手段15内には、練り工
程の進捗状態を表示する進捗表示手段15bがある。
【0033】以上のように構成された自動製パン機につ
いてその動作を図13及び図14を用いて説明する。図
14は同、自動製パン機の動作を示すフローチャートで
ある。まず練り工程に入りモーター4がオンすると、回
転数測定手段14eは、ステップ10で練り羽根7の累
積の回転数を測定し、これをR1とする。次にステップ
11で予め実験等で定められた練りの終了するまでの累
積の回転数R2と比較する。もし練り始めからの累積回
転数R1が、練り終了までの累積回転数R2と等しくな
ければNOとなり、ステップ12へ移行する。ステップ
12ではR1/R2を計算することで、練り全体の進捗
状況を求め、回転数測定手段14eは、求めた値を表示
制御手段14dに出力し、ステップ13に移行する。ス
テップ13では、表示制御手段14dが受け取った進捗
状況に応じて、進捗表示手段15bを点灯させ、練り工
程の進捗状況を知らせる。また、反対にステップ11で
R1=R2となったなら、練り終了まで練りの回転を行
ったと判断し、YESとなってこの処理を終了する。
【0034】以上のように本実施の形態によれば、練り
工程の進捗状態を表示する進捗表示手段15bと、回転
数測定手段14eからの出力に応じて前記進捗表示手段
15bの制御を行う表示制御手段14dとを設けること
により、使用者は、生地によって練り時間が変動しても
進捗状態が目安となり、練り工程の終了時間等が推測で
き、使い勝手が良い。
【0035】(実施の形態5)次に本発明の実施の形態
5について、図15〜図17を参照しながら説明する。
図15は本実施の形態の自動製パン機の側断面であり、
この図15において上記実施の形態4と同一の構成要素
には同じ番号を付し説明を省略する。操作手段13内に
は、練り工程時の練り羽根の累積の回転数を入力する回
転数入力手段であるスイッチ13aがある。
【0036】図16は同、自動製パン機の電気回路図で
ある。図16に示すようにスイッチ13aは練り制御手
段14hに接続されている。
【0037】以上のように構成された自動製パン機につ
いてその動作を図16及び図17を用いて説明する。図
17は同、自動製パン機の動作を示すフローチャートで
ある。まず操作手段13によって、メニューの中から練
り累積回転数自由設定のメニューが選ばれると、ステッ
プ14では、回転数入力手段であるスイッチ13aによ
って、使用者が、練りの累積回転数を入力し、これをK
1として練り制御手段14hに入力される。次に操作手
段13によって練りがスタートすると、ステップ15で
は、モーター制御手段14bによってモーター4の回転
が始まる。次にステップ16では、回転数測定手段14
eが、練り羽根7の累積の回転数を測定し、これをR1
として、練り制御手段14hに出力する。次にステップ
17では、練り制御手段14hがK1とR1の比較を行
う。もしK1=R1でないならば、使用者が入力した累
積回転数まで、練りを行っていないのでNOとなり、ス
テップ16に戻る。反対に、K1=R1となったなら
ば、使用者が入力した累積回転数まで、練りを行ったの
で、YESとなり、調理を終了する。
【0038】以上のように本実施の形態によれば、使用
者によって練り工程時の練り羽根の累積の回転数を入力
する回転数入力手段13aと、回転数測定手段14eか
らの出力と、前記回転数入力手段13aによって入力さ
れた累積回転数に応じて、練りの制御を行う練り制御手
段14hとを設けることにより、使用者が任意に練りの
累積回転数を設定でき、好みに応じた生地の状態を作り
出す優れた自動製パン機を提供することができる。
【0039】
【発明の効果】このように請求項1記載の発明によれ
ば、練り工程時に、負荷状態及び回転力の伝達状態によ
り、練り羽根の回転数が所定の値より落ちたならば、モ
ーターの回転数が上がり、反対に、練り羽根の回転数が
所定の値を超えたならば、モーターの回転数が下がるの
で、練り羽根は練りデータ通りの回転数を保ち、安定し
た練りの調理性能を確保することができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、練り
工程時に、焼成室温度検知手段によって生地温度の上昇
を検知すると、モーターの回転数を下げる温度上昇防止
手段を設けているので、練り工程時に生地温度が高くな
りすぎると、練りの回転数が落ちるので、練りによる生
地温度の上昇を抑え、生成されたグルテンが崩れるのを
防ぐことができ、使い勝手を良くすることができる。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、練り
羽根の回転状態を表示する回転表示手段と、回転数測定
手段からの出力に応じて、前記回転表示手段の制御を行
う表示制御手段とを設けることにより、使用者は調理中
蓋を開けることなく、練り羽根の回転状態が分かるの
で、リアルに練りの状態を確認することができる。さら
に、練り羽根忘れで負荷が無く回転数が増えた状態また
は、生地によってモーターロックになり回転数が落ちた
状態が一目で分かり、異常状態の確認も容易で、使い勝
手を良くすることができる。
【0042】また、請求項4記載の発明によれば、練り
工程の進捗状態を表示する練り進捗表示手段と、回転数
測定手段からの出力に応じて前記進捗表示手段の制御を
行う表示制御手段とを設けることにより、練り工程の進
捗状態が表示されるので、生地によって練り時間が変動
しても、使用者は練り工程の終了時間等が推測でき、使
い勝手を良くすることができる。
【0043】また、請求項5記載の発明によれば、練り
工程時の練り羽根の累積の回転数を入力する回転数入力
手段と、回転数測定手段からの出力と、前記回転数入力
手段によって入力された累積回転数に応じて、練りの制
御を行う練り制御手段とを設けることにより、予め決め
られた練りのデーターだけでなく、使用者が任意に練り
の累積回転数を設定できるので、好みに応じた生地状態
を作り出す優れた自動製パン機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自動製パン機の側断面
【図2】同、自動製パン機の電気回路図
【図3】(a) 同、自動製パン機の回転数を低くする
場合の回転数制御信号図 (b) 同、自動製パン機の回転数を高くする場合の回
転数制御信号図
【図4】同、自動製パン機の動作を示すフローチャート
【図5】同、自動製パン機の練り工程時の、時間と練り
羽根の回転数の関係図
【図6】本発明の実施の形態2の自動製パン機の側断面
【図7】同、自動製パン機の電気回路図
【図8】同、自動製パン機の動作を示すフローチャート
【図9】本発明の実施の形態3の自動製パン機の側断面
【図10】同、自動製パン機の電気回路図
【図11】同、自動製パン機の回転表示手段15aの拡
大図
【図12】本発明の実施の形態4の自動製パン機の側断
面図
【図13】同、自動製パン機の電気回路図
【図14】同、自動製パン機の動作を示すフローチャー
【図15】本発明の実施の形態5の自動製パン機の側断
面図
【図16】同、自動製パン機の電気回路図
【図17】同、自動製パン機の動作を示すフローチャー
【図18】従来の自動製パン機の全体構成図
【符号の説明】
1 焼成室 2 ヒーター(加熱手段) 3 パンケース 4 モーター 7 練り羽根 9 サーミスタ(焼成室温度検知手段) 13 操作手段 13a スイッチ(回転数入力手段) 14 制御手段 14d 表示制御手段 14e 回転数測定手段 14f 練り安定手段 14g 温度上昇防止手段 14h 練り制御手段 15 表示手段 15a 回転表示手段 15b 進捗表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 敏克 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有する焼成室と、前記焼成室
    内に着脱自在に装着しうるパン焼き型と、前記パン焼き
    型の内底部に設けられ、モーターにより駆動される練り
    羽根と、モーターの駆動を制御するモーター制御手段
    と、前記焼成室内の温度を検知する焼成室温度検知手段
    と、練り羽根の回転数を測定する回転数測定手段と、練
    り工程時に前記回転数測定手段からの出力に応じて、予
    め定められた練りデータの回転数を保持するようモータ
    ーの回転数の制御を行う練り安定手段とを備えた自動製
    パン機。
  2. 【請求項2】 練り工程時に、焼成室温度検知手段によ
    って生地温度の上昇を検知すると、モーターの回転数を
    下げる温度上昇防止手段を備えた請求項1記載の自動製
    パン機。
  3. 【請求項3】 練り羽根の回転状態を表示する回転表示
    手段と、前記回転数測定手段からの出力に応じて、前記
    回転表示手段の制御を行う表示制御手段とを備えた請求
    項1または2記載の自動製パン機。
  4. 【請求項4】 練り工程の進捗状態を表示する練り進捗
    表示手段と、前記回転数測定手段からの出力に応じて前
    記進捗表示手段の制御を行う表示制御手段とを備えた請
    求項1〜3いずれか1項記載の自動製パン機。
  5. 【請求項5】 練り工程時の練り羽根の累積の回転数を
    入力する回転数入力手段と、前記回転数測定手段からの
    出力と、前記回転数入力手段によって入力された累積回
    転数に応じて、練りの制御を行う練り制御手段とを備え
    た請求項1〜4いずれか1項記載の自動製パン機。
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