JP4260140B2 - 製パン機 - Google Patents

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Description

本発明は、製パン機に関するものである。
この種の製パン機は、内部に加熱ヒータを配設した焼成室と、該焼成室内に着脱可能に配置するパンケースとを備えている。このパンケースの底には、内部に収容させたパン生地材料を攪拌するとともに混練するための羽根部材が回転可能に取り付けられている。この羽根部材は、駆動モータに動力伝達機構を介して着脱可能に連結されている。
この製パン機では、ユーザは、焼成室内にパンケースを配置した状態で、希望の製パンコースを選択するとともに、パンケース内に焼き上げるパンに必要な材料を収容させてスタートスイッチを操作する。これにより、制御手段は、選択された製パンコースに応じて設定されたプログラムに従って予熱、攪拌、混練、発酵および焼成の各工程を実行してパンを焼き上げる。
具体的には、予熱工程では、焼成室内を所定温度に維持し、パン生地材料の温度を整える。攪拌工程では、予め設定した時間、間欠的に羽根部材を回転させることにより、パン生地材料と水とをゆっくり十分に混ぜ合わせる。混練工程では、所定時間、加熱ヒータを停止した状態で羽根部材をフルパワーで回転させることにより、パンケース内のパン生地材料を混練りする。発酵工程では、加熱ヒータにより焼成室内を所定温度に維持し、混練りしたパン生地材料を発酵させる。焼成工程では、所定時間、焼成室内を高温に維持し、パンを焼き上げる。
前記攪拌工程は、パン生地材料と水との攪拌状態に拘わらず、2分間行った後、後の混練工程に移行される。そして、具体的な制御としては、予め設定された待機時間(0.45秒)停止させる停止動作と、予め設定された駆動時間(0.05秒)羽根部材をフルパワーで回転させる回転動作とを交互に行うものである。
しかしながら、パン生地材料および水がパンケース内に偏った状態でセットされた場合などには、前記攪拌工程の設定された時間内では前記パン生地材料と水とを十分に混ぜ合わせることができないことがある。この場合、次工程の混練工程で羽根部材をフルパワーで回転し続けると、パン生地材料が飛散し、最悪の場合にはパンケースから飛び出して加熱ヒータに付着して焼け焦げるという不都合がある。
本発明の製パン機に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特許第3346055号公報 特開平9−187383号公報
特許文献1には、練り羽根の回転を検知する手段を設け、混練工程中に羽根部材の回転数の上昇を検知すると、駆動モータの回転数を一時的に落とすことにより、羽根部材の空回りを防止する構成とした製パン機が記載されている。
特許文献2には、同様に練り羽根の回転を検出する手段を設け、その検出値に基づいて練り羽根が一定の回転数を維持するように駆動モータの回転数を制御する構成とした製パン機が記載されている。
しかし、これらの構成では、混練工程での練り羽根の回転数を制御するものであり、その前工程である攪拌工程において、十分に混ぜ合わせるものではない。そのため、前記問題を解決することはできない。因みに、前記攪拌工程の時間を長く設定すれば、前記問題は解消できる。しかし、この場合には、混練工程を含めるとパン生地材料を攪拌する時間が長くなり、これに伴ってパン生地材料が昇温する。その結果、パン生地材料が過剰に発酵されることになるため、焼き上げたパンに大きな空洞部分が生じたり、酸味が生じるという問題がある。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、パン生地材料と水とを十分に混ぜ合わせ、迅速に混練工程に移行可能な製パン機を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の製パン機は、加熱手段を有する焼成室を設けた本体と、前記焼成室内に着脱可能に配置されるパンケースと、該パンケース内に回転可能に装着した羽根部材と、羽根部材を回転駆動させるための駆動手段とを備え、前記焼成室内を所定温度に維持して温度を整える予熱工程、前記羽根部材を間欠的に回転させてパン生地材料と水とを混ぜ合わせる攪拌工程、羽根部材をフルパワーで回転し続けてパン生地材料を混練りする混練工程、焼成室内を所定温度に維持してパン生地材料を発酵させる発酵工程、および、焼成室内を高温に維持してパンを焼き上げる焼成工程の各工程を実行してパンを焼き上げる製パン機において、前記羽根部材の回転数を検出する手段を設け、前記攪拌工程では、前記回転数検出手段によって検出した予め設定した時間当たりの羽根部材の回転数、予め設定したしきい値以下を検出したか否かにより、次の混練工程に移行するか否かを判断する構成としている。
パンケースに収容したパン生地材料と水とは、混ぜ合わせ不良状態では粘度が低く、良好状態では粘度が高くなる。そして、パン生地材料の粘度が高くなると、抵抗が増大するため、一定トルクで回転される羽根部材は、その回転数が低下する。そして、本発明では、回転数検出手段によって羽根部材の回転数を検出し、その検出値と予め設定したしきい値とに基づいて、次の混練工程に移行するか否かを判断するため、確実に良好な混ぜ合わせ状態を判断できる。その結果、次工程の混練工程で羽根部材をフルパワーで回転させても、パン生地材料が飛散することを防止できる。しかも、不要なパン生地材料の攪拌を防止できるため、過剰な発酵を防止し、良好な状態でパンを焼き上げることができる。
この製パン機では、前記混練工程への移行判断は、予め設定した判定回数以上、羽根部材の回転数がしきい値以下を検出することが好ましい。このようにすれば、混ぜ合わせ状態の偏りにより一時的に回転数が低下し、その状態を検出することによる誤判断を防止できる。
また、前記攪拌工程の最大動作時間を設けることが好ましい。このようにすれば、予め規定した分量ではなく、少量のパン生地材料により製パン制御が実行されるような誤使用状態でも、確実に製パン制御を実行できる。
さらに、前記焼成工程の次に冷却工程を備えるとともに、少なくとも焼き上げまでに必要な予定時間を表示する表示手段を備え、前記移行判断により実際に攪拌工程を行った経過時間を前記最大動作時間から減算し、その時間差分を前記冷却工程に加算することが好ましい。このようにすれば、焼き上げ予定時間が突然変更されることにより、ユーザに違和感を与えることを防止できる。
さらにまた、前記攪拌工程は、前記回転数検出手段によって前記羽根部材の回転数を検出することなく動作させる第1攪拌モードと、前記回転数検出手段の検出結果としきい値に基づいて混練工程に移行するか否かを判断する第2攪拌モードとを有することが好ましい。このように、略確実に混ぜ合わせ不良な状態である最初の段階は、回転数検出手段による判断を行わない構成とすることにより、無駄な電力消費を防止できる。
そして、前記回転数検出手段は、前記駆動手段から出力されるパルスにより回転数を検出することが好ましい。このようにすれば、設計変更することなく、簡単に羽根部材の回転数を検出できる。
また、複数種のパンを焼き上げ可能とし、パンの種類によって前記しきい値を変更することが好ましい。
本発明の製パン機では、回転数検出手段によって羽根部材の回転数を検出し、その検出値と予め設定したしきい値とに基づいて、次の混練工程に移行するか否かを判断するため、確実に良好な混ぜ合わせ状態を判断できる。その結果、次工程の混練工程で羽根部材をフルパワーで回転させても、パン生地材料が飛散することを防止できる。しかも、不要なパン生地材料の攪拌を防止できるため、過剰な発酵を防止し、良好な状態でパンを焼き上げることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本発明に係る実施形態の製パン機を示す。この製パン機は、上端開口の本体10に蓋体26が着脱かつ開閉可能に装着されるとともに、本体10の内部にパンケース30を着脱可能に装着するものである。
前記本体10は、胴部材11aと底部材11bとからなる外装体11を備えている。この外装体11の内部には、隔壁によって区画された上端開口の焼成室12と、該焼成室12の下部の駆動機構収容室13と、遮熱板によって区画された前側の操作基板収容室14とが設けられている。
前記焼成室12は、パンケース30を着脱可能に収容するもので、その内周下部には、前記パンケース30を加熱する加熱ヒータ15が配設されている。この焼成室12の底面中央には貫通孔が設けられ、この貫通孔の縁に補強部材16が配設されている。なお、この補強部材16には、所定間隔をもって基体17に位置決めするための支持脚16aが設けられている。
前記駆動機構収容室13には、前記焼成室12の下部を支持する基体17が配設され、この基体17にパンケース30の羽根部材33を駆動するための駆動モータ18と、これら駆動モータ18と羽根部材33とを連結して動力を伝えるための動力伝達機構19と、前記加熱ヒータ15や駆動モータ18などに駆動電力を供給する電源回路などを実装した回路基板20とが配設されている。また、焼成室12の側面に接触するように、温度検知手段としてサーミスタ21が配設されている。本実施形態では、駆動モータ18は、出力軸の回転に伴ってパルスを出力するホールICを搭載したものを使用している。
前記動力伝達機構19は、基体17において、前記焼成室12の中心と対応する位置に設けた軸受部材22と、該軸受部材22に回転可能に取り付けるとともに羽根部材33を着脱可能に連結する大径の第1プーリ23と、前記駆動モータ18の出力軸に設けた小径の第2プーリ24と、これらプーリ23,24に巻回したエンドレスベルト25とからなる。ここで、前記第1プーリ23の上面中央には、前記羽根部材33を着脱可能に装着するために、複数の差込溝を設けた連結部23aが設けられている。
前記蓋体26は、外装カバー27と、焼成室12の上端開口を閉塞する金属製の内側カバー28とからなり、前記本体10に背部でヒンジ構造により接続されたものである。前記外装カバー27と内側カバー28には、焼成室12の中央に対応する位置に貫通孔が設けられ、その貫通孔に耐熱性を有する透明なガラスからなる覗窓29が装着されている。
前記パンケース30は、その外形が略四角形状をなし、その上端開口の対向位置には一対の軸受部31が設けられ、これら軸受部31に略凹字形状をなすハンドル部材32が回動可能に装着されている。このパンケース30の底面中央には、内部に収容したパン生地材料を攪拌するための羽根部材33が回転可能に装着されている。また、パンケース30の底中央の外面には、パンケース30を載置するための台座部材34が設けられている。この台座部材34には、前記羽根部材33の軸部を回転可能に軸着する軸受部34aが設けられている。また、前記羽根部材33の軸部には、その下端に前記動力伝達機構19の連結部23aに着脱可能に連結するための連結部材35が設けられている。
前記操作基板収容室14には、胴部材11aの正面に図2に示す操作パネル36が配設され、その背部に入力手段であるスイッチ、マイコン41および液晶パネル40などを実装したパネル基板39が配設されている。
図2に示すように、操作パネル36には、パネル基板39に実装した液晶パネル40を露出させるための貫通孔37が設けられている。また、この貫通孔37の周囲に位置するように、パネル基板39に実装したスイッチに対応する操作部38a〜38jが設けられている。ここで、操作部38aは処理の実行およびとりけしをするためのスタート/とりけしスイッチと対応し、操作部38bはタイマー設定時間を増やす△スイッチと対応し、操作部38cはタイマー設定時間を減らす▽スイッチと対応し、操作部38dは酵母としてドライイーストを使用したメニューの選択スイッチと対応し、操作部38eは天然酵母を使用したメニューの選択スイッチと対応し、操作部38fは焼き上げるパンの焼き色を選択する焼き色スイッチと対応し、操作部38gはクッキー・パスタ生地の選択スイッチと対応し、操作部38hはケーキの選択スイッチと対応し、操作部38iはジャムの選択スイッチと対応し、操作部38jは必要なパン生地材料とその配合量のレシピを表示させるレシピスイッチと対応するものである。
前記パネル基板39に実装した液晶パネル40は、ドットマトリクス表示方式のものである。この液晶パネル40は、前記操作部38d〜38fを操作することによる複数のコースの選択状態を示す表示を行う。また、焼き上げまでに必要な予定時間をデクリメント表示するとともに、「庫内高温」、「具入り」、「調理中」、「保温中」、「タイマー」、「ねかし」、「コネ」、「発酵」、「焼き」、および、「できあがり」などの製パン機の動作状態などの示す文字表示をマイコン41の指示に従って行うものである。
前記パネル基板39に実装したマイコン41は、前記スイッチの操作部38a〜38jの操作により選択された条件に従って前記各負荷部品を制御する。本実施形態では、図2に示す操作パネル36に表示されているように、調理メニューとして、ドライイーストを使用する通常の「食パン」コース、外周縁の生地まで柔らかい食パンである「ソフト」コース、「早焼き」コース、「フランスパン」コース、および、「パン・ピザ生地」コースと、天然酵母を使用する「生種つくり」コース、「食パン」コース、および、「パン・ピザ生地」コースとが設けられている。また、ドライイーストを使用する通常の「食パン」コースは、「もちもち」および「ふんわり」の2種の製パン方法を搭載している。ここで、図2中、「ふつう」と「うすい」は焼き上げるパンの焼き色を意味する。なお、これら各コースで焼き上げられる複数種のパンは、それぞれ必要なパン生地材料の種類は勿論、個々の材料の投入量が相違する。
前記した各製パンコースは、予め設定されたプログラムに従ってマイコン41が各構成部品を制御し、予熱、攪拌、混練、発酵、焼成および冷却の各工程を実行して焼き上げる。そして、本実施形態では、これらの工程からなる従来の製パンプログラムにおいて、前記攪拌工程のみ変更している。具体的には、この攪拌工程は、予め設定した第1設定時間、羽根部材33の回転数を検出することなく動作させる第1攪拌モードと、羽根部材33の回転数を検出しながら動作させる第2攪拌モードとを備えた構成とする。この羽根部材33の回転数検出手段は、前記駆動モータ18から出力されたパルス数に基づいてマイコン41が行うように構成している。
ここで、前記攪拌工程では、パンケース30に収容したパン生地材料と水とは、混ぜ合わせ不良状態では粘度が低く、良好状態では粘度が高くなる。そして、パン生地材料の粘度が高くなると、抵抗が増大するため、一定トルクで回転される羽根部材33は、その回転数が低下する。
そのため、前記第2攪拌モードでは、予め設定した時間当たりの羽根部材33の回転数と、予め設定したしきい値とに基づいて、次の混練工程に移行するか否かを判断する。具体的には、この移行判断は、予め設定した判定回数以上、羽根部材33の回転数がしきい値以下を検出することにより行う。なお、予め規定した分量ではなく、少量のパン生地材料により製パン制御が実行された場合、攪拌抵抗は少なくなり、良好な混ぜ合わせ状態であっても攪拌部材33の回転数がしきい値以下にならない場合がある。そこで、このような誤使用状態を考慮して、前記攪拌工程の最大動作時間(=第2設定時間)が予め設けられている。また、前記しきい値は、必要なパン生地材料や水の量が異なるパンの種類毎に異なるように設定(変更)されている。
さらに、本実施形態では、ユーザが希望の製パンコースを選択した後、スタート/とりけしスイッチの操作部38aを操作して製パン制御を実行すると、焼き上げまでに必要な予定時間を演算し、液晶パネル40に表示するとともに、時間が経過するにつれてデクリメント表示する。ここで、前記各工程において、攪拌工程は最大動作時間が設定されているが、実際の時間は不確定なものである。そのため、本実施形態では、図3のパターン(1)に示すように、焼き上げが完了する予定時刻の演算は、攪拌工程が最大動作時間、動作した場合で演算する。そして、図3のパターン(2)に示すように、前記第2攪拌モードにより、実際の攪拌工程に要した経過時間が最大動作時間より短かった場合、以後の工程をその時間分、順次前に早める。そして、攪拌工程での実際の経過時間を最大動作時間から減算した時間差分を、焼き上げたパンの味覚や触感に殆ど影響が及ばない最終の冷却工程に加算し、予定時刻表示と実際の終了時間とが一致するように構成している。なお、前記時間のデクリメント表示は、1分単位、10分単位、所定の工程が完了した時点での残時間など、希望に応じて変更が可能である。
次に、前記マイコン41による製パン制御について具体的に説明する。
図示しない電源コードが商用電源に接続されると、マイコン41は、図示しない電源回路から動作可能な直流電圧が印加されることにより動作可能な状態になり、以下に説明する図4の製パン処理と、図示しない液晶パネル40の表示処理とを並行して行う。
製パン処理では、図4に示すように、まず、ステップS1で、各スイッチの入力処理を行う。ここで、このスイッチ入力処理とは、ユーザによって各操作部38a〜38jのいずれかが操作されるまで待機し、スイッチを介して操作を検出すると、対応する条件を設定および表示するものである。
ついで、ステップS2で、操作されたスイッチが操作部38aによるスタート/とりけしスイッチであるか否かを判断する。そして、スタート/とりけしスイッチである場合にはステップS3に進み、スタート/とりけしスイッチでない場合にはステップS1に戻る。
ステップS3では、操作部38d〜38fを操作することによりユーザが選択した条件(製パンコース)や対応するしきい値などを読み込んだ後、ステップS4で、焼上時間の演算処理を行う。そして、この演算した時間が表示処理によって液晶パネル40に表示される。
ついで、ステップS5で、予熱工程を実行する。この予熱工程は、例えば、基本的な通常の食パンの場合、22分、焼成室12内を25℃に維持し、パン生地材料の温度を整える。
予熱工程が完了すると、ステップS6で、加熱ヒータ15を停止した状態で羽根部材33を間欠的に動作させる攪拌工程を実行し、パンケース30内のパン生地材料と水とを混ぜ合わせる。
攪拌工程が完了すると、ステップS7で、混練工程を実行する。この混練工程は、例えば、基本的な通常の食パンの場合、15分、加熱ヒータ15を停止した状態で羽根部材33をフルパワーで回転動作させることにより、パンケース30内のパン生地材料を混練りする。
混練工程が完了すると、ステップS8で、3つの段階に区画された発酵工程を実行する。この発酵工程は、例えば、基本的な通常の食パンの場合、第1発酵段階で、68分、25℃、第2発酵段階で、20分、25℃、第3発酵段階で、25分、35℃をそれぞれ維持し、混練りしたパン生地材料を発酵させる。
発酵工程が完了すると、ステップS9で、焼成工程を実行する。この焼成工程は、例えば、基本的な通常の食パンの場合、60分、150℃を維持し、パンを焼き上げる。
焼成工程が完了すると、ステップS10で、冷却工程を実行する。この冷却工程は、例えば、基本的な通常の食パンで、かつ、先の攪拌工程で、実際の経過時間が最大動作時間の全てを要した場合、1分、加熱ヒータ15を停止した状態で、自然冷却して水分を飛ばす。また、先の攪拌工程で、実際の経過時間が最大動作時間の全てを要さなかった場合、その時間差分に1分を加算した時間、加熱ヒータ15を停止した状態で、自然冷却して水分を飛ばす。
冷却工程が完了すると、ステップS11で、製パンが完了したことを、パネル基板39に実装した圧電ブザーなどによって報知する。
次に、ステップS6の攪拌工程について具体的に説明する。
この攪拌工程では、マイコン41は、図5に示すように、まず、ステップS6−1で、この攪拌工程で経過した時間を計測するためのタイマーをリセットしてスタートさせる。
ついで、ステップS6−2で、第1攪拌モードを実行し、ステップS6−3で、この第1攪拌モードの実行時間である第1設定時間(1分)が経過したか否かを検出する。そして、第1設定時間が経過した場合にはステップS6−4に進み、経過していない場合にはステップS6−2に戻り、第1攪拌モードを継続する。
ステップS6−4では、混練工程への移行可を判断した回数である検出回数αをリセットした後、ステップS6−5で、混練工程への移行条件を満たしたか否かを示す終了判断フラグfに0(移行条件を満たしていない。)を入力してステップS6−6に進む。
ステップS6−6では、第2攪拌モードを実行し、ステップS6−7で、この第2攪拌モードの最大実行時間である第2設定時間(5分)が経過したか否かを検出する。そして、第2設定時間が経過した場合には、そのままリターンすることにより、次工程である混練工程に移行する。一方、経過していない場合にはステップS6−8に進む。
ステップS6−8では、終了判断フラグfが1(移行条件を満たしている。)であるか否かを検出する。そして、fが1である場合にはステップS6−9に進み、fが1でない(f=0)場合にはステップS6−6に戻り、第2攪拌モードを継続する。
ステップS6−9では、計測タイマーから実際の経過時間を読み取った後、ステップS6−10で、冷却工程実行時間加算処理を実行する。そして、リターンすることにより次工程である混練工程に移行する。なお、冷却工程実行時間加算処理は、前述のように、最大動作時間から実際の経過時間を減算し、その時間差分を冷却工程に加えるものである。
次に、ステップS6−2の第1攪拌モードについて具体的に説明する。
この第1攪拌モードでは、マイコン41は、図6に示すように、ステップS20で、待機時間(0.45秒)が経過したか否かを検出する。そして、待機時間が経過した場合にはステップS21に進み、駆動モータ18をオンさせて羽根部材33を回転させた後にステップS22に進む。一方、待機時間が経過していない場合にはそのままリターンする。
ステップS22では、動作時間(0.05秒)が経過するまで待機する。そして、動作時間が経過するとステップS23に進み、駆動モータ18をオフさせて羽根部材33を回転を停止させてリターンする。
次に、ステップS6−6の第2攪拌モードについて具体的に説明する。
この第2攪拌モードでは、マイコン41は、図7に示すように、ステップS30で、待機時間(0.45秒)が経過したか否かを検出する。そして、待機時間が経過した場合にはステップS31に進み、待機時間が経過していない場合にはそのままリターンする。
ステップS31では、駆動モータ18から送信されるパルスを検出することによる羽根部材33の回転数の検出を開始した後、ステップS32で、駆動モータ18をオンさせて羽根部材33を回転させてステップS33に進む。
ステップS33では、動作時間(0.05秒)が経過するまで待機する。そして、動作時間が経過するとステップS34に進み、駆動モータ18からのパルスによる羽根部材33の回転数の検出を停止した後、ステップS35で、駆動モータ18をオフさせて羽根部材33の回転を停止させる。
ついで、ステップS36で、検出した回転数Nとしきい値とを比較し、回転数Nがしきい値以下である場合にはステップS37に進み、回転数Nがしきい値より高い場合にはそのままリターンする。
ステップS37では、しきい値以下を検出した回数αに1を加算した後、ステップS38で、検出回数αが判定回数(30回)以上になったか否かを判断する。そして、判定回数以上になった場合にはステップS39に進み、終了判断フラグfに1を入力してリターンする。一方、判定回数未満である場合にはそのままリターンする。
このように、本発明の製パン機において、攪拌工程では、回転数検出手段であるマイコン41によって羽根部材33の回転数を検出し、その検出値と予め設定したしきい値とに基づいてパン生地材料の混ぜ合わせ状態を検出し、次の混練工程に移行するか否かを判断する。その結果、次工程の混練工程で羽根部材33をフルパワーで回転させても、パン生地材料が飛散することを防止できる。しかも、不要なパン生地材料の攪拌を防止できるため、過剰な発酵を防止し、良好な状態でパンを焼き上げることができる。
また、混練工程への移行判断は、予め設定した判定回数以上、羽根部材33の回転数がしきい値以下を検出したか否かにより行うため、混ぜ合わせ状態の偏りにより一時的に回転数が低下し、その状態を検出することによる誤判断を防止できる。
さらに、攪拌工程は、前記移行判断を行う第2攪拌モードの前に、羽根部材33の回転数の検出を行うことなく羽根部材33を動作させる第1攪拌モードを設けている。即ち、略確実に混ぜ合わせ不良な状態である最初の段階は、移行判断を行わない構成としているため、無駄な電力消費を防止できる。
さらに、製パン制御を開始すると、表示手段である液晶パネル40に焼き上がる予定時間を表示するため、ユーザの利便性を向上できる。しかも、本実施形態では、可変性がある攪拌工程において、実際の経過時間が最大動作時間より短かった場合、その時間差分をパンの焼き上げに影響を及ぼさない冷却工程に加算するため、焼き上げ予定時間が突然変更されることにより、ユーザに違和感を与えることを防止できる。
そして、羽根部材33の回転数検出は、駆動モータ18から出力されるパルスによりマイコン41が検出する構成としているため、このようなパルスを出力するホールICを搭載した駆動モータ18を搭載するだけで、設計変更することなく、簡単に羽根部材33の回転数を検出できる。
なお、本発明の製パン機は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、攪拌工程から混練工程に移行する判断は、予め設定した判定回数以上、羽根部材33の回転数がしきい値以下を検出することにより行う累積回数に基づいて行ったが、連続して予め設定した判定回数以上検出することにより行ってもよい。
また、羽根部材33の回転数を検出する手段は、駆動モータ18から出力されるパルスをマイコン41が検出する構成に限られず、駆動モータ18に流れる電流値によって検出してもよいうえ、赤外線を出力する発光手段と、赤外線の反射光を受光する受光手段とを備えたフォトセンサによって検出してもよい。
本発明に係る実施形態の製パン機を示す断面図である。 操作パネルを含む製パン機の構成を示すブロック図である。 本実施形態での製パン制御の各工程の移行態様を示す図である。 マイコンによる製パン制御を示すフローチャートである。 図4の攪拌工程を示すフローチャートである。 図5の第1攪拌モードを示すフローチャートである。 図5の第2攪拌モードを示すフローチャートである。
符号の説明
10…本体
12…焼成室
15…加熱ヒータ(加熱手段)
18…駆動モータ(駆動手段)
26…蓋体
30…パンケース
33…羽根部材
36…操作パネル
38a〜38j…スイッチの操作部
40…液晶パネル(表示手段)
41…マイコン(回転数検出手段,制御手段)

Claims (7)

  1. 加熱手段を有する焼成室を設けた本体と、前記焼成室内に着脱可能に配置されるパンケースと、該パンケース内に回転可能に装着した羽根部材と、羽根部材を回転駆動させるための駆動手段とを備え、前記焼成室内を所定温度に維持して温度を整える予熱工程、前記羽根部材を間欠的に回転させてパン生地材料と水とを混ぜ合わせる攪拌工程、羽根部材をフルパワーで回転し続けてパン生地材料を混練りする混練工程、焼成室内を所定温度に維持してパン生地材料を発酵させる発酵工程、および、焼成室内を高温に維持してパンを焼き上げる焼成工程の各工程を実行してパンを焼き上げる製パン機において、
    前記羽根部材の回転数を検出する手段を設け、前記攪拌工程では、前記回転数検出手段によって検出した予め設定した時間当たりの羽根部材の回転数、予め設定したしきい値以下を検出したか否かにより、次の混練工程に移行するか否かを判断するようにしたことを特徴とする製パン機。
  2. 前記混練工程への移行判断は、予め設定した判定回数以上、羽根部材の回転数がしきい値以下を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載の製パン機。
  3. 前記攪拌工程の最大動作時間を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の製パン機。
  4. 前記焼成工程の次に冷却工程を備えるとともに、少なくとも焼き上げまでに必要な予定時間を表示する表示手段を備え、
    前記移行判断により実際に攪拌工程を行った経過時間を前記最大動作時間から減算し、その時間差分を前記冷却工程に加算するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の製パン機。
  5. 前記攪拌工程は、前記回転数検出手段によって前記羽根部材の回転数を検出することなく動作させる第1攪拌モードと、前記回転数検出手段の検出結果としきい値に基づいて混練工程に移行するか否かを判断する第2攪拌モードとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の製パン機。
  6. 前記回転数検出手段は、前記駆動手段から出力されるパルスにより回転数を検出するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の製パン機。
  7. 複数種のパンを焼き上げ可能とし、パンの種類によって前記しきい値を変更するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の製パン機。
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