JPH09108116A - 製パン器の誤操作警報装置 - Google Patents

製パン器の誤操作警報装置

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JPH09108116A
JPH09108116A JP27085195A JP27085195A JPH09108116A JP H09108116 A JPH09108116 A JP H09108116A JP 27085195 A JP27085195 A JP 27085195A JP 27085195 A JP27085195 A JP 27085195A JP H09108116 A JPH09108116 A JP H09108116A
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JP
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bread
time
erroneous operation
discrimination
determination
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JP27085195A
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English (en)
Inventor
Isaya Morishita
偉作矢 森下
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 攪拌羽根や水の入れ忘れといった使用者が比
較的おかしやすい過ちを確実に判別して警報を発する。 【解決手段】 攪拌羽根の付け忘れの有無を判別するた
めの第1の判別値、及びパン材料のうちの水の入れ忘れ
の有無を判別するための第2の判別値を記憶する判別値
記憶部51と、パンの種類に応じて予め設定された複数
種類の判別時間を記憶する判別時間記憶部48と、使用
者によるメニュー選択操作によって選択されたパンの種
類に応じて判別時間記憶部48から対応する判別時間を
読み出し、その読み出した判別時間の計測を行う時間計
測部49と、判別時間の計測終了時に駆動モータの負荷
電流値と判別値記憶部51に記憶された各判別値との比
較を行うことによって、攪拌羽根の付け忘れの有無、及
び水の入れ忘れの有無を判別する誤操作判別部50とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小麦粉、水、ベー
キングパウダなどのパン材料を焼成ケースに投入し、焼
成ケース内でパン材料を混練させ、一次醗酵及び二次醗
酵させた後に焼成してパンを焼き上げる製パン器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近時、一般家庭でも手軽にパンを焼くこ
とのできる製パン器が提供されている。この製パン器
は、小麦粉、水、ベーキングパウダなどのパン材料を焼
成ケースに投入し、焼成ケース内でパン材料を混練さ
せ、一次醗酵及び二次醗酵させた後に焼成するといった
一連の工程を、時間と温度とにより制御して連続的に行
うようになっている。
【0003】つまり、製パン器を用いてパンを焼こうと
する場合には、製パン器のオーブン室に焼成ケースをセ
ットし、次に焼成ケース内に攪拌羽根を装着し、この後
焼成ケース内に小麦粉、水、ベーキングパウダなどのパ
ン材料を投入するといった一連の準備作業を、使用者自
身がまず行う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、製パン器に
よってパンを焼こうとする場合、それだけに集中してい
るわけではなく、掃除や洗濯といった別の仕事をやりな
がらパンも焼くといったことがよくある。また、このよ
うな準備作業中に電話がかかってきたり、訪問者があっ
たりすると、その時点で準備作業を中断しなければなら
ない場合もある。
【0005】例えば、焼成ケースのセット後に上記理由
によって準備作業を一旦中断し、別の仕事をしてから又
は電話や訪問者の対応を終えてから、再び攪拌羽根の装
着、パン材料の投入といった準備作業を継続して行う場
合がある。このように途中から準備作業を継続する場
合、実際には焼成ケースをセットした状態で準備作業が
中断しているにも関わらず、攪拌羽根まで装着している
と使用者が勘違いして、攪拌羽根を付けないまま焼成ケ
ースにパン材料を投入してしまうと場合がある。
【0006】また、焼成ケースに投入するパン材料のう
ち、水の入れ忘れも結構多いのが現状である。そして、
このような水の入れ忘れや、攪拌羽根の付け忘れは、パ
ン材料の投入後に透明の蓋体を通して内部を確認しても
分からないため、そのまま製パン工程を開始していまう
といった不具合が発生していた。
【0007】本発明は係る問題点を解決すべく創案され
たもので、その目的は、攪拌羽根や水の入れ忘れといっ
た使用者が比較的おかしやすい過ちを確実に判別して警
報を発することのできる製パン器の誤操作警報装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の製パン器の誤操作警報装
置は、焼成ケースに投入されたパン材料を混練する攪拌
羽根が前記焼成ケースの底部に着脱可能に取り付けられ
るとともに、前記攪拌羽根を回転駆動する駆動モータを
有する製パン器において、前記攪拌羽根の付け忘れの有
無を判別するために、前記駆動モータの負荷電流値によ
って予め設定された第1の判別値を記憶する判別値記憶
部と、焼き上げるパンの種類に応じて予め設定された複
数種類の判別時間を記憶する判別時間記憶部と、前記攪
拌羽根によるパン材料の混練工程の開始時、使用者によ
るメニュー選択操作によって選択されたパンの種類に応
じて前記判別時間記憶部から対応する判別時間を読み出
し、その読み出した判別時間の計測を行う時間計測部
と、この時間計測部による判別時間の計測終了時に前記
駆動モータの負荷電流値と前記判別値記憶部に記憶され
た判別値との比較を行うことによって、前記攪拌羽根の
付け忘れの有無を判別する誤操作判別部と、この誤操作
判別部の判別結果に基づいて誤操作の警報を行う誤操作
警報部とを備えたものである。また、本発明の請求項2
に記載の製パン器の誤操作警報装置は、焼成ケースに投
入されたパン材料を混練する攪拌羽根が前記焼成ケース
の底部に着脱可能に取り付けられるとともに、前記攪拌
羽根を回転駆動する駆動モータを有する製パン器におい
て、前記攪拌羽根の付け忘れの有無を判別するために、
前記駆動モータの負荷電流値によって予め設定された第
1の判別値、及びパン材料のうちの水の入れ忘れの有無
を判別するために、前記駆動モータの負荷電流値によっ
て予め設定された第2の判別値を記憶する判別値記憶部
と、焼き上げるパンの種類に応じて予め設定された複数
種類の判別時間を記憶する判別時間記憶部と、前記攪拌
羽根によるパン材料の混練工程の開始時、使用者による
メニュー選択操作によって選択されたパンの種類に応じ
て前記判別時間記憶部から対応する判別時間を読み出
し、その読み出した判別時間の計測を行う時間計測部
と、この時間計測部による判別時間の計測終了時に前記
駆動モータの負荷電流値と前記判別値記憶部に記憶され
た各判別値との比較を行うことによって、前記攪拌羽根
の付け忘れの有無、及び水の入れ忘れの有無を判別する
誤操作判別部と、この誤操作判別部の判別結果に基づい
て誤操作の警報を行う誤操作警報部とを備えたものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図2は、本発明の誤操作警
報装置が適用された製パン器の概略構造を示す縦断面
図、図3はその正面図である。
【0010】この製パン器1は、円筒状の外ケース3
と、外ケース3の下端側に嵌合固定される支持脚5を有
する底ケース4と、外ケース3のほぼ上半分に内設され
てオーブン室を形成する上面が開口した円筒容器形の内
ケース6とからなる焼がま本体2を備えている。そし
て、外ケース3の正面中央部に、時間設定及び焼き上が
り選択用の操作パネル7が取り付けられるとともに、左
右の対象位置に、持ち運び用の取っ手8,8が取り付け
られている。
【0011】また、外ケース3の上部開口部には、透明
なガラス製のドーム形蓋体9が開閉可能に取り付けられ
ている。蓋体9にはその周縁部に額フレーム10が装着
されており、この額フレーム10の後側を、外ケース3
に装着された支持ブラケット11に取り付けることによ
り、この支持ブラケット11の支持軸12を中心として
蓋体5が開閉可能に設けられている。また、額フレーム
6の前側には握り手13が一体的に形成されており、こ
の握り手13を持って蓋体9の開閉操作を行うようにな
っている。
【0012】また、外ケース3の前面内側にディスプレ
イ及びスイッチ取付基板15と演算回路基板16とが配
設されており、底ケース4に立設固定された基台18の
上面に、内ケース6の底部が載置固定されている。ま
た、内ケース6の内部には、小麦粉、水、ベーキングパ
ウダなどのパン材料を投入して混練、醗酵及び焼成を行
う上部が開口された円筒容器形状の焼成ケース20が設
けられている。
【0013】この焼成ケース20は、その底部に複数個
の係止爪21(2個ないし4個程度が適当である)が形
成されており、この係止爪21を内ケース6の底部に形
成された複数個の係止片22(係止爪21の個数に対応
した数)に回転によって係脱することにより、内ケース
6内に着脱可能な構成となっている。また、焼成ケース
20内の底部には、投入されたパン材料を混練する攪拌
羽根23が回転軸24に連結されて配設されるととも
に、この攪拌羽根23によって混練されたパン材料が連
れ回されるのを防ぐための突条体25が、焼成ケース2
0内の側面に取り付けられている。
【0014】攪拌羽根23は、図示は省略しているが、
基台18の下部に配設された攪拌用のメインモータ(図
1において符号44により示す)、タイミングプーリ及
びタイミングベルトなどからなる駆動手段によって回転
軸24が回転駆動されることにより、適度な速度で回転
されるようになっている。ここで、適度な速度とは、焼
成ケース20に投入されたパン材料を飛散させることな
く、かつむらなく十分に混練できる速度をいう。
【0015】また、内ケース6の内周面に沿って電熱部
材である環状の熱線放射形メインヒータ26が配設され
るとともに、内ケース6の内部温度を測定するためのオ
ーブンセンサ27が、内ケース6の内壁面の前側上部位
置に取り付けられている。温度センサに関しては、この
他にも、焼成ケース20に投入されたパン材料の温度を
検出する生地センサ28が回転軸24の上端部に取り付
けられるとともに、焼がま本体2の内部温度がイースト
菌の死滅温度以下であるか否かを検出するセンサである
サーモスタット29が、内ケース6の外壁面に取り付け
られている。
【0016】ここで、上記構成の製パン器1による製パ
ン動作について、前準備をも含めて簡単に説明してお
く。製パン動作を行うに際して、使用者はまず内ケース
6の内部に焼成ケース20を取り付け、次にこの焼成ケ
ース20内に攪拌羽根23を装着し、この後焼成ケース
20内に小麦粉、水、ベーキングパウダなどのパン材料
を投入するといった一連の準備作業を行ってから、製パ
ン動作を開始する。
【0017】ここで、例えば食パンを焼くときの製パン
動作は、余熱工程、第一攪拌工程、休止工程、第二攪拌
工程、醗酵工程、丸め工程、控え時間工程、丸め工程、
焙炉工程、焼成工程、冷却工程からなり、メインヒータ
26は、余熱工程から焼成工程に到るまでの間、断続的
に又は連続的に動作し、オーブンセンサ27は、余熱工
程から焼成工程に到るまでの間、連続的に内ケース6内
の温度を測定している。
【0018】つまり、メインヒータ26は、余熱工程に
おいては断続的に動作して庫内を20〜40度の範囲内
での一定温度t1に保ち、これに続く第一攪拌工程、休
止工程、第二攪拌工程においては条件により断続的に動
作して庫内を同じく20〜40度の範囲内での一定温度
t1に保ち、これに続く醗酵工程から焙炉工程までは断
続的に動作して庫内を60度前後の一定温度t2に保
ち、これに続く焼成工程では連続的に動作して庫内を1
50〜200度の範囲内での一定の焼成温度t3(例え
ば、160度)に保つように制御される。これらの温度
制御は、オーブンセンサ27によって測定される庫内温
度に基づいて行われる。
【0019】図1は、上記構成の製パン器1に適用した
誤操作警報装置の電気的構成を示すブロック図である。
製パン器1の各種動作を制御するパン調整回路41に
は、操作パネル7に設けられた各種スイッチの出力が導
かれている。操作パネル7には、パンの種類(食パン、
フランスパン、ホールグレイン、ケーキ等)を選択する
メニュースイッチ42の他、図示は省略しているが、パ
ンの焼き上がり時間をセットする予約スイッチ、これら
の初期設定をリセットする取消スイッチ、予約時間を変
更するスイッチ、時計をセットするスイッチ、製パン動
作を開始させるスタートスイッチ等が設けられている。
【0020】また、パン調整回路41には、常開リレー
スイッチ43を介してメインモータ44が接続されてお
り、常開リレースイッチ43のオン/オフ制御により、
メインモータ44に電源45が供給されるようになって
いる。また、メインモータ44には、負荷電流を検出す
る電流検出センサ46が取り付けられており、電流検出
センサ46の出力は、A/D変換器47を介して誤操作
判別部50に入力されている。
【0021】また、パン調整回路41の出力は、誤操作
判別部50と判別時間の計測を行う時間計測部49とに
導かれている。時間計測部49には、焼き上げるパンの
種類に応じて予め設定された複数種類の判別時間を記憶
する判別時間記憶部48の出力が導かれており、時間計
測部49の出力は、誤操作判別部50に導かれている。
【0022】誤操作判別部50には、パン調整回路41
の出力の他にも、パンの種類毎に2種類の判別値を記憶
する判別値記憶部51の出力が導かれており、誤操作判
別部50の出力は、その判別結果に基づいて使用者に誤
操作であることを警報する誤操作警報部52に導かれた
構成となっている。なお、図示は省略しているが、パン
調整回路41には、オーブンセンサ27の出力が導かれ
ているとともに、メインヒータ26のオン/オフ制御も
行うようになっている。
【0023】図4は、判別時間記憶部48に記憶されて
いる判別時間データの一例を示している。ここで、判別
時間とは、攪拌羽根23によるパン材料の混練工程の開
始時点(すなわち、メインモータ44の駆動開始時点)
から、メインモータ44の負荷電流が変化することによ
って誤操作が確実に判別できるようになるまでの最も短
い時間のことであり、この判別時間は、パンの種類によ
って若干異なった値となる。
【0024】パンの種類によって判別時間が異なるの
は、使用されるパン材料の種類やその分量がパンの種類
によって異なるため、生地の粘度が異なることになるか
らである。つまり、粘度の高いものほど負荷電流の変化
(増加)が速いことから、判別時間は短時間でよく、粘
度の低いものほど負荷電流の変化(増加)が遅いことか
ら、判別時間は必然的に長くなる。
【0025】図4では、ホールグレインの粘度(負荷)
が一番高く、次にケーキ、フランスパンと続き、食パン
の粘度(負荷)が一番低いことになる。そのため、判別
時間については、ホールグレインでは約30秒、ケーキ
では約40秒、フランスパンでは約50秒、食パンでは
約60秒となっている。
【0026】判別時間記憶部48には、このような4種
類の判別時間がパンの種類に対応して記憶されている。
このように、パンの種類に応じて最適な判別時間を設定
するのは、混練工程の開始後できるだけ早く、誤操作の
あったことを使用者に知らせるためである。ただし、判
別時間をここまで細かく分ける必要がない場合には、ホ
ールグレインとケーキとを1つのグループとして扱い、
フランスパンと食パンとを1つのグループとして扱っ
て、判別時間をそれぞれ60秒と40秒の2種類に設定
することも可能である。
【0027】図5は、判別値記憶部51に記憶されてい
る2種類の判別値を求めるための説明図であって、メイ
ンモータ44の回転駆動開始時からの負荷電流の変化を
示すグラフである。図中実線で示す曲線61は、内ケー
ス6の内部に焼成ケース20をセットし、次に焼成ケー
ス20内に攪拌羽根23を装着し、この後焼成ケース2
0内に小麦粉、水、ベーキングパウダなどのパン材料を
投入するといった一連の準備作業を全て行った後に、混
練工程を開始したときの負荷電流の変化を示している。
【0028】また、図中一点鎖線で示す曲線62は、上
記一連の準備作業において、パン材料の投入時に水を入
れ忘れて混練工程を開始したときの負荷電流の変化を示
している。また、図中二点鎖線で示す曲線63は、上記
一連の準備作業において、攪拌羽根23の装着を忘れて
混練工程を開始したときの負荷電流の変化を示してい
る。
【0029】正常な製パン動作を示す曲線61では、混
練工程の開始直後はメインメータ44の回転始動によっ
て負荷電流が急激に立ち上がり、その後パン材料の混練
とともに攪拌羽根23に負荷がかかるため、メインモー
タ44の負荷電流も一定の曲線を描いて増加することに
なる。また、水を入れ忘れて混練工程を開始したときの
製パン動作を示す曲線62では、混練工程の開始直後は
メインメータ44の回転始動によって負荷電流が急激に
立ち上がるが、その後パン材料を混練しても練り状とな
らないために、メインモータ44の負荷電流はほぼ一定
レベルで推移することになる。
【0030】また、攪拌羽根23を付け忘れて混練工程
を開始したときの製パン動作を示す曲線63では、混練
工程の開始直後はメインメータ44の回転始動によって
負荷電流が急激に立ち上がるが、その後パン材料は混練
されないために、メインモータ44の負荷電流はほぼ一
定レベルで推移することになる。
【0031】この場合、メインモータ44の回転駆動開
始時点m1から判別時間Mが経過した時点m2において
は、図示の如く曲線62と曲線63との間に一定のレベ
ル差があり、曲線62と曲線61との間にも十分なレベ
ル差があるので、判別時間Mが経過した時点m2におけ
る曲線62と曲線63との間の任意の負荷電流値T1
を、攪拌羽根23の付け忘れの有無を判別するための第
1の判別値とし、曲線61と曲線62との間の任意の負
荷電流値T2を、パン材料のうちの水の入れ忘れの有無
を判別するための第2の判別値として、判別値記憶部5
1に記憶する。
【0032】なお、この第1の判別値T1及び第2の判
別値T2は、パンの種類によって異なることから、判別
値記憶部51には、パンの種類毎(本例では、食パン、
フランスパン、ホールグレイン、ケーキの4種類)に第
1の判別値T1及び第2の判別値T2が記憶されてい
る。
【0033】時間計測部49は、攪拌羽根23によるパ
ン材料の混練工程の開始時、使用者によるメニュー選択
操作によって選択されたパンの種類に応じて、判別時間
記憶部48から対応する判別時間を読み出し、その読み
出した判別時間の計測を行うブロックである。
【0034】誤操作判別部50は、時間計測部49によ
る判別時間の計測終了時に、電流検出センサ46によっ
て検出されるメインモータ44の負荷電流値と、判別値
記憶部51に記憶されている各判別値T1,T2との比
較を行うことによって、攪拌羽根23の付け忘れの有
無、及び水の入れ忘れの有無を判別するブロックであ
る。
【0035】誤操作警報部52は、誤操作判別部51の
判別結果に基づいて、誤操作の警報を行うブロックであ
る。警報の方法としては、ブザーによる警報音、図示し
ない操作パネル7の表示部への文字表示等が可能である
が、この他にも、混練動作を停止する等の方法も可能で
ある。また、これらを組み合わせて警報を行うことも可
能である。
【0036】次に、上記構成の製パン器の誤操作警報装
置の動作について、図6に示すフローチャートを参照し
て説明する。製パン動作の前準備として、使用者はまず
内ケース6の内部に焼成ケース20を取り付け、次にこ
の焼成ケース20内に攪拌羽根23を装着し、この後焼
成ケース20内に小麦粉、水、ベーキングパウダなどの
パン材料を投入して、一連の準備作業を終了する(ステ
ップS1)。
【0037】この後、使用者は、操作パネル7のメニュ
ースイッチ42を操作してパンの種類を選択し、予約ス
イッチを操作してパンの焼き上がり時間の設定を行った
後、スタートスイッチを操作して、製パン動作を開始す
る。そして、製パン動作の混練工程(第一攪拌工程等)
が開始されると(ステップS2)、時間計測部49は、
メニュースイッチ42の操作によって選択されたパンの
種類に応じた判別時間を判別時間記憶部48から読み出
し、その読み出した判別時間の計測を行う(ステップS
3)。例えば、メニュースイッチ42の操作によって選
択されたパンの種類が食パンである場合、時間計測部4
9は、判別時間記憶部48から判別時間である60秒を
読み出し、その60秒の計測を行い、計測を終了すると
計測終了信号を誤操作判別部50に出力する。
【0038】誤操作判別部50は、計測終了信号を受け
取ると、メニュースイッチ42の操作によって選択され
たパンの種類に応じた判別値T1,T2を判別値記憶部
51から読み出す(ステップS4)。そして、その時点
で電流検出センサ46から得られる負荷電流値Tmと、
読み出した判別値T1,T2との比較を行う(ステップ
S5)。
【0039】そして、その比較の結果がTm>T2であ
る場合には、混練工程が正常に行われていると判断し
て、警報を行うことなく混練工程を続行する(ステップ
S6)。一方、比較の結果がT2>Tm>T1である場
合には、パン材料のうちの水の入れ忘れであると判断し
て、誤操作警報部52に警報指示を出力する。
【0040】誤操作警報部52では、この警報指示に従
って、例えばブザーを鳴らすと同時に、操作パネル7の
表示部に「水入れ忘れ」等の文字表示を行って、使用者
に水入れ忘れの誤操作であることを報知する(ステップ
S7)。また、比較の結果がT1>Tmである場合に
は、攪拌羽根23の付け忘れであると判断して、誤操作
警報部52に警報指示を出力する。
【0041】誤操作警報部52では、この警報指示に従
って、例えばブザーを鳴らすと同時に、操作パネル7の
表示部に「羽根付け忘れ」等の文字表示を行って、使用
者に羽根付け忘れの誤操作であることを報知する(ステ
ップS8)。なお、ステップS7,ステップS8におい
ては、これらの報知とともに、混練工程を停止させるよ
うに構成することが可能である。このように、混練工程
を停止するようにすれば、誤操作の報知時に使用者が製
パン器の側にいない場合であっても、その後に不測の事
態を生じるようなことはない。
【0042】また、上記実施の態様では、誤操作判別部
50でTmとT1,T2との比較を行う構成として説明
しているが、誤操作の中でも攪拌羽根23の付け忘れが
最も多い現状に鑑みれば、誤操作判別部50においてT
mとT2との比較のみを行い、攪拌羽根23の付け忘れ
のみを警報するように、構成自体を簡素化することが可
能である。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の製パン器の誤操
作警報装置は、攪拌羽根によるパン材料の混練工程の開
始時、使用者によるメニュー選択操作によって選択され
たパンの種類に対応する判別時間の計測を行った後、メ
インモータの負荷電流値と判別値記憶部に記憶されてい
る判別値との比較を行うことによって、攪拌羽根の付け
忘れの有無を判別するようにしたので、パンの種類に応
じた最適なタイミングで攪拌羽根の付け忘れを確実に報
知することができる。また、本発明の請求項2記載の製
パン器の誤操作警報装置は、攪拌羽根によるパン材料の
混練工程の開始時、使用者によるメニュー選択操作によ
って選択されたパンの種類に対応する判別時間の計測を
行った後、メインもーたの負荷電流値と判別値記憶部に
記憶されている2種類の判別値との比較を行うことによ
って、攪拌羽根の付け忘れの有無、及び水の入れ忘れの
有無を判別するようにしたので、パンの種類に応じた最
適なタイミングで攪拌羽根の付け忘れ、及び水の入れ忘
れを確実に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる製パン器の誤操作警報装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の誤操作警報装置が適用される製パン器
の概略構造を示す縦断面図である。
【図3】本発明の誤操作警報装置が適用される製パン器
の正面図である。
【図4】判別時間記憶部に記憶されている判別時間デー
タの一例を示す表である。
【図5】判別値記憶部に記憶されている2種類の判別値
を求めるための説明図であって、メインモータの回転駆
動開始時からの負荷電流の変化を示すグラフである。
【図6】本発明の誤操作警報装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 製パン器 6 内ケース 20 焼成ケース 23 攪拌羽根 41 パン調整回路 42 メニュースイッチ 44 メインモータ(駆動モータ) 48 判別時間記憶部 49 時間計測部 50 誤操作判別部 51 判別値記憶部 52 誤操作警報部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成ケースに投入されたパン材料を混練
    する攪拌羽根が前記焼成ケースの底部に着脱可能に取り
    付けられるとともに、前記攪拌羽根を回転駆動する駆動
    モータを有する製パン器において、 前記攪拌羽根の付け忘れの有無を判別するために、前記
    駆動モータの負荷電流値によって予め設定された第1の
    判別値を記憶する判別値記憶部と、 焼き上げるパンの種類に応じて予め設定された複数種類
    の判別時間を記憶する判別時間記憶部と、 前記攪拌羽根によるパン材料の混練工程の開始時、使用
    者によるメニュー選択操作によって選択されたパンの種
    類に応じて前記判別時間記憶部から対応する判別時間を
    読み出し、その読み出した判別時間の計測を行う時間計
    測部と、 この時間計測部による判別時間の計測終了時に前記駆動
    モータの負荷電流値と前記判別値記憶部に記憶された判
    別値との比較を行うことによって、前記攪拌羽根の付け
    忘れの有無を判別する誤操作判別部と、 この誤操作判別部の判別結果に基づいて誤操作の警報を
    行う誤操作警報部とを備えたことを特徴とする製パン器
    の誤操作警報装置。
  2. 【請求項2】 焼成ケースに投入されたパン材料を混練
    する攪拌羽根が前記焼成ケースの底部に着脱可能に取り
    付けられるとともに、前記攪拌羽根を回転駆動する駆動
    モータを有する製パン器において、 前記攪拌羽根の付け忘れの有無を判別するために、前記
    駆動モータの負荷電流値によって予め設定された第1の
    判別値、及びパン材料のうちの水の入れ忘れの有無を判
    別するために、前記駆動モータの負荷電流値によって予
    め設定された第2の判別値を記憶する判別値記憶部と、 焼き上げるパンの種類に応じて予め設定された複数種類
    の判別時間を記憶する判別時間記憶部と、 前記攪拌羽根によるパン材料の混練工程の開始時、使用
    者によるメニュー選択操作によって選択されたパンの種
    類に応じて前記判別時間記憶部から対応する判別時間を
    読み出し、その読み出した判別時間の計測を行う時間計
    測部と、 この時間計測部による判別時間の計測終了時に前記駆動
    モータの負荷電流値と前記判別値記憶部に記憶された各
    判別値との比較を行うことによって、前記攪拌羽根の付
    け忘れの有無、及び水の入れ忘れの有無を判別する誤操
    作判別部と、 この誤操作判別部の判別結果に基づいて誤操作の警報を
    行う誤操作警報部とを備えたことを特徴とする製パン器
    の誤操作警報装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6841963B2 (en) 2001-08-07 2005-01-11 Samsung Gwangju Electronics Co., Ltd. Robot cleaner, system thereof and method for controlling same
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