JPH09186462A - 多層フレキシブルプリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層フレキシブルプリント配線板の製造方法

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JPH09186462A
JPH09186462A JP996A JP996A JPH09186462A JP H09186462 A JPH09186462 A JP H09186462A JP 996 A JP996 A JP 996A JP 996 A JP996 A JP 996A JP H09186462 A JPH09186462 A JP H09186462A
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JP
Japan
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circuit
insulating layer
wiring board
butadiene rubber
printed wiring
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Pending
Application number
JP996A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Fukai
弘之 深井
Yuji Tosaka
祐治 登坂
Shin Takanezawa
伸 高根沢
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトプロセスを利用したビルドアップ工法
によって、フォトバイアホールの形成性、耐熱性、電気
絶縁性を損なうことなく、実用上満足できる可とう性が
ある多層フレキシブルプリント配線板の製造方法を提供
する。 【解決手段】 回路41を形成したフレキシブルプリン
ト配線板の回路面4に感光性の架橋したアクリロニトリ
ルブタジエンゴム粒子を含む絶縁層5を形成し、フォト
プロセスによりこの絶縁層5にバイアホール6を形成
し、次いで、絶縁層5の表面の回路42の形成及びバイ
アホール6による層間接続を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層フレキシブル
プリント配線板の製造方法に関する。さらに詳細にいえ
ば、バイアホールによって異なる回路層間を接続する多
層フレキシブルプリント配線板の製造方法に関し、前記
バイアホールをフォトプロセスにより形成する多層フレ
キシブルプリント配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リジッド多層配線板の製造方法に、第1
の回路を形成したプリント配線板の回路面に感光性の絶
縁層を形成し、フォトプロセスによりこの絶縁層にバイ
アホールを形成し、次いで、前記絶縁層表面に回路形成
及びバイアホールによる層間接続を行って多層化すると
いう、いわゆるフォトプロセスを利用したビルドアップ
工法がある。この工法は、配線板の薄型化及び高密度化
に有効な工法である。一方、フレキシブルプリント配線
板は、接着剤を塗布乾燥したベースフィルムに銅はくラ
ミネート、レジストパターン形成、エッチングによる回
路パターン形成、カバーレイ形成、端子及びランド部め
っきの工程で製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、感光性の絶
縁層は、可とう性に乏しく、フォトプロセスを利用した
ビルドアップ工法でフレキシブルプリント配線板を製造
すると、折り曲げた際にクラックができてしまう。そこ
で、アクリロニトリルブタジエンゴムを絶縁層の材料中
に配合する方法が試みられた。ところが、可とう性を満
足するだけのアクリロニトリルブタジエンゴムを絶縁層
の材料中に配合すると、フォトバイアホールの形成性、
耐熱性、電気絶縁性が悪くなる。
【0004】本発明は、フォトプロセスを利用したビル
ドアップ工法によって、フォトバイアホールの形成性、
耐熱性、電気絶縁性を損なうことなく、実用上満足でき
る可とう性がある多層フレキシブルプリント配線板の製
造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、回路41を形
成したフレキシブルプリント配線板の回路面4に感光性
の絶縁層5を形成し、フォトプロセスによりこの絶縁層
5にバイアホール6を形成し、次いで、絶縁層5の表面
の回路42の形成及びバイアホール6による層間接続を
行う多層フレキシブルプリント配線板の製造方法におい
て、前記絶縁層5が架橋したアクリロニトリルブタジエ
ンゴム粒子を含むことを特徴とする。3層以上の多層フ
レキシブルプリント配線板を製造するときには、絶縁層
5の表面に回路42を含む回路面4aを次の回路面とし
て、同じ工程を繰り返す。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、説明す
る。まず、ベースフィルム1に接着剤層2を介して銅は
く3をラミネートする(図1(a)参照)。
【0007】次に、回路41となる部分を覆うようにエ
ッチングレジストを形成し、エッチング法により回路4
1を形成する(図1(b)参照)。
【0008】次に、回路41を含む回路面4全面に感光
性の絶縁層5を形成する(図1(c)参照)。感光性の
絶縁層5を形成する方法としては、液状の樹脂を用いる
ロールコート法やカーテンコート法、フィルム状にした
樹脂を用いるラミネート法がある。
【0009】この絶縁層5を形成する材料に、感光性樹
脂のほかに、架橋したアクリロニトリルブタジエンゴム
粒子を配合する。架橋したアクリロニトリルブタジエン
ゴム粒子は乳化重合後のアクリロニトリルブタジエンゴ
ムを架橋して得られる、1次粒子径約500〜1000
Åの微小高分子量架橋ゴム粒子である。カルボキシル基
変性の有無は問わない。架橋したアクリロニトリルブタ
ジエンゴム粒子は、絶縁層材料固形分中、5〜40重量
%とする。5重量%より少ないと効果がなく、40重量
%を超えるとフォトバイアホール形成性が悪くなる。
【0010】ベースとなる感光性樹脂としては特に制限
がなく、光を照射して架橋可能な官能基を有する共重合
体又は単量体を含む組成物であればよい。光を照射して
架橋可能な感光性樹脂のほかに加熱により硬化する樹脂
を含んでいてもよい。このような熱硬化性樹脂として
は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等があり、上記熱硬
化性樹脂カルボキシル基を付加したものも使用できる。
感光性樹脂のほかに熱硬化性樹脂を併用すると、絶縁性
及び耐熱性が向上するという効果が得られる。感光性樹
脂のほかに熱硬化性樹脂を併用するとき、その配合量は
10〜40重量%とする。この範囲より少ないと効果が
なく、多いとフォトバイアホール形成性が悪くなる。ま
た、絶縁層5を形成する材料に、微粉末シリカ、水酸化
アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、炭酸カルシウム、
タルク、硫酸バリウムのような無機充填剤を配合するの
が好ましい。無機充填剤を配合した絶縁層は、化学粗化
工程で粗化凹凸を形成しやすく、絶縁層とめっきにより
析出する銅との接着力がよくなる。また、塗膜の補強の
てんからも良い結果が得られる。
【0011】絶縁層5との接着性を良くするために、回
路41の表面に微細な凹凸を形成するのが好ましい。回
路41の表面を酸化したり、酸化した後、水素化ホウ素
ナトリウム又はジメチルアミンボランのような還元剤で
還元することにより、回路41の表面に微細な凹凸を形
成することができる。
【0012】次に、感光性の絶縁層5の表面に、バイア
ホール6を形成したい部分に光線が当たらないようにし
たフォトマスクを置き、露光し、露光しない部分を現像
液で食刻して、バイアホール6を形成する(図1(d)
参照)。
【0013】次に、感光性の絶縁層5の表面に回路42
を形成し、バイアホール6の内壁にめっきして層間回路
を電気的に接続する(図1(f)及び図2(b)参
照)。感光性の絶縁層5の表面に回路42を形成する方
法としては、感光性の絶縁層5の表面全面に無電解めっ
き銅7を析出させ(図1(e)参照)、必要により電解
めっきにより回路導体を所定の厚さにした後、回路とな
らない部分をエッチングで除去する方法、感光性の絶縁
層5の表面の回路とならない部分にめっきレジスト8を
形成して(図2(a)参照)、必要な個所に無電解めっ
きする方法いずれによってもよい。無電解めっきに先立
って、感光性の絶縁層5の表面を酸化性の粗化液で処理
して粗化する。また、全面無電解めっき又は必要な個所
に無電解めっきのいずれによるにしても、感光性の絶縁
層5にめっき触媒を含有させておくか、粗化した後にめ
っき触媒を付着させることが必要である。
【0014】2層のフレキシブルプリント配線板とする
ときは、この後、端子及びランド部を除いて、回路面を
保護するカバーレイを形成し、端子及びランド部にはん
だめっき、ニッケルめっき又は金めっきを施す。
【0015】感光性の絶縁層5の表面に形成した回路4
2を含む回路面を次の回路面4として工程を繰り返すこ
とにより、3層以上のフレキシブルプリント配線板を製
造できる。
【0016】
【実施例】
実施例1 厚さ35μmの接着剤層を設けた厚さ25μmのポリイ
ミドフィルムの接着剤層表面に、厚さ18μmの電解銅
はくを重ね、温度170℃、圧力3MPaで40分間加
熱加圧した。次に、この銅はく面をエッチングして回路
を形成した。次に、架橋カルボン酸変性アクリロニトリ
ルブタジエンゴム粒子(日本合成ゴム株式会社製、商品
名XER−91を使用)10部(重量部、以下同じ)、
フタル酸変性ノボラック型エポキシアクリレート(日本
化薬株式会社製、商品名R−5259を使用)70部、
アクリロニトリルブタジエンゴム(日本合成ゴム株式会
社製、商品名PNR−1Hを使用)20部、アルキルフ
ェノール樹脂(日立化成工業株式会社製、商品名ヒタノ
ール2400を使用)3部、光重合開始剤(チバガイギ
ー社製、商品名イルガキュア651を使用)7部、水酸
化アルミニウム(昭和電工株式会社製、商品名ハイジラ
イトH−42Mを使用)10部からなる組成物を回路面
にロールコートにより塗布し、80℃で10分間乾燥し
て、厚さ50μmの絶縁層を形成した。次に、バイアホ
ールとなる個所に遮蔽部を設けたフォトマスクを通し
て、400mJ/cm2 の紫外線を照射、1%炭酸ナト
リウム水溶液で30℃、2分間現像処理してバイアホー
ルを形成し、後露光のため、2J/cm2 の紫外線を照
射した。次に、50℃に加温した粗化液(KMnO4
60g/l、NaOH:40g/l水溶液)に3分間浸
漬して絶縁層表面を粗化し、SnCl2 :30g/l、
HCl:300ml/l水溶液に3分間浸漬して中和し
た。次に、PdCl2 を含む無電解めっき触媒液(日立
化成工業株式会社製、商品名HS−202Bを使用)に
常温で10分間浸漬、水洗、無電解めっき液(日立化成
工業株式会社製、商品名CUST201を使用)に常温
で25分間浸漬、水洗、その後、硫酸銅の電解めっきを
して、厚さ20μmの導体層を形成し、150℃で30
分間アニーリングした。次に、回路として残す部分にエ
ッチングレジスト形成、エッチング、エッチングレジス
ト除去の順に処理して回路を形成した。
【0017】実施例2 架橋カルボン酸変性アクリロニトリルブタジエンゴム粒
子の配合量を25部としたほか、実施例1と同様にし
た。
【0018】実施例3 厚さ35μmの接着剤層を設けた厚さ25μmのポリイ
ミドフィルムの接着剤層表面に、厚さ18μmの電解銅
はくを重ね、温度170℃、圧力3MPaで30分間加
熱加圧した。次に、この銅はく面をエッチングして回路
を形成した。次に、架橋カルボン酸変性アクリロニトリ
ルブタジエンゴム粒子(日本合成ゴム株式会社製、商品
名XER−91を使用)10部、フタル酸変性ノボラッ
ク型エポキシアクリレート(日本化薬株式会社製、商品
名R−5259を使用)70部、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(日本合成ゴム株式会社製、商品名PNR−
1Hを使用)10部、アルキルフェノール樹脂(日立化
成工業株式会社製、商品名ヒタノール2400を使用)
3部、光重合開始剤(チバガイギー社製、商品名イルガ
キュア651を使用)7部、水酸化アルミニウム(昭和
電工株式会社製、商品名ハイジライトH−42Mを使
用)10部、無電解めっき用触媒(パラジウム付加充填
剤、日立化成工業株式会社製、商品名Cat#14を使
用)6部からなる組成物を回路面にロールコートにより
塗布し、80℃で10分間乾燥して、厚さ50μmの絶
縁層を形成した。次に、バイアホールとなる個所に遮蔽
部を設けたフォトマスクを通して、400mJ/cm2
の紫外線を照射、1%炭酸ナトリウム水溶液で30℃、
2分間現像処理してバイアホールを形成し、後露光のた
め、2J/cm2 の紫外線を照射した。次に、めっきレ
ジスト(日立化成工業株式会社製、商品名SR−300
0を使用)をラミネートし、紫外線を照射、さらに現像
した。次に、50℃に加温した粗化液(KMnO4 :6
0g/l、NaOH:40g/l水溶液)に3分間浸漬
して絶縁層表面を粗化し、SnCl2 :30g/l、H
Cl:300ml/l水溶液に3分間浸漬して中和し
た。次に、無電解めっき液(日立化成工業株式会社製、
商品名CC−41を使用)に投入して、めっきレジスト
が形成されていない部分に厚さ20μmの銅めっきを析
出させて第2の回路及びバイアホールによる層間接続を
行った。その後、150℃で30分間アニーリングし
た。
【0019】比較例1 架橋カルボン酸変性アクリロニトリルブタジエンゴム粒
子の配合量を0としたほか、実施例1と同様にした。
【0020】比較例2 架橋カルボン酸変性アクリロニトリルブタジエンゴム粒
子の配合量を0とし、アクリロニトリルブタジエンゴム
粒子の配合量を20部としたほか、実施例1と同様にし
た。
【0021】比較例3 架橋カルボン酸変性アクリロニトリルブタジエンゴム粒
子の配合量を0としたほか、実施例3と同様にした。
【0022】得られた多層フレキシブル配線板につい
て、可とう性(180度折り曲げ試験)、288℃はん
だ耐熱性及び層間耐電食性(85℃、85%RH−10
0V)を調べた。その結果を表1に示す。また、バイア
ホール形成工程中、形成可能であった最小バイアホール
の径を併せて表1に示す。
【0023】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例 1 2 3 ────────────────────────── 可とう性(回) 55 68 49 はんだ耐熱性(秒) >60 >60 >60 層間耐電食性(h) 800 750 600 最小バイアホール径(μm) 80 100 80 ────────────────────────── 比較例 1 2 3 ────────────────────────── 可とう性(回) 24 70 18 はんだ耐熱性(秒) >60 18 >60 層間耐電食性(h) 850 250 700 最小バイアホール径(μm) 80 250 80 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、回路を形成したフレキ
シブルプリント配線板の回路面に感光性の絶縁層を形成
し、フォトプロセスによりこの絶縁層にバイアホールを
形成し、絶縁層表面の回路形成及びバイアホールによる
層間接続を行う多層フレキシブルプリント配線板の製造
方法において、前記絶縁層を架橋したアクリロニトリル
ブタジエンゴム粒子を含む絶縁層とすることにより、可
とう性、フォトバイアホール形成性、耐熱性及び電気絶
縁性に優れた多層フレキシブルプリント配線板を製造で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に関し、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)及び(f)の順に製造過程によ
る形状を示す概略図である。
【図2】本発明の他の実施例(めっきレジストを形成し
て回路として必要な部分及びバイアホールのみにめっき
を析出させる方法)に関し、(a)及び(b)は、それ
ぞれ、図1の(e)及び(f)に対応する製造過程によ
る形状を示す概略図である。
【符号の説明】
1:ベースフィルム 2:接着剤層 3:銅はく 4、4a:回路面 41、42:回路 5:絶縁層 6:バイアホール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路を形成したフレキシブルプリント配
    線板の回路面に感光性の絶縁層を形成し、フォトプロセ
    スによりこの絶縁層にバイアホールを形成し、次いで、
    絶縁層表面の回路形成及びバイアホールによる層間接続
    を行う多層フレキシブルプリント配線板の製造方法にお
    いて、前記絶縁層が架橋したアクリロニトリルブタジエ
    ンゴム粒子を含むことを特徴とする多層フレキシブルプ
    リント配線板の製造方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031536A1 (ja) * 2007-09-05 2009-03-12 Sekisui Chemical Co., Ltd. 絶縁シート及び積層構造体
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CN116095953A (zh) * 2023-01-30 2023-05-09 江西沃格光电股份有限公司 多层线路板及其制作方法、显示模组

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