JPH1131885A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法

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JPH1131885A
JPH1131885A JP18880597A JP18880597A JPH1131885A JP H1131885 A JPH1131885 A JP H1131885A JP 18880597 A JP18880597 A JP 18880597A JP 18880597 A JP18880597 A JP 18880597A JP H1131885 A JPH1131885 A JP H1131885A
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JP18880597A
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Hiroyuki Fukai
弘之 深井
Masayuki Hama
真之 浜
Shin Takanezawa
伸 高根沢
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に回路と絶縁層とを順次積み上げていく
ビルドアップ法による多層プリント配線板の製造方法に
おいて、第1の回路表面を無処理のままで、第1の回路
と絶縁層との接着性、特に、はんだ耐熱性を確保できる
ようにしする。 【解決手段】 絶縁基板2に形成された第1の回路1上
にアクリロニトリルブタジエンゴムを含有する絶縁層材
料により絶縁層3を形成し、この絶縁層3の上に第2の
回路5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板の製造方法に関する。さらに詳細にいえば、ビルドア
ップ法による多層プリント配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多層プリント配線板の製造方法の一つに
ビルドアップ法がある。ビルドアップ法は、順次回路と
絶縁層を積み上げていく方法である。通常、第1の回路
は、銅張積層板に回路加工を行って形成し、その上に絶
縁層、第2の回路を積み上げ、第2の回路を第1の回路
として、その上に絶縁層、第2の回路を積み上げる。
【0003】積み上げる方法としては二つの方法が知ら
れている。その第1は、第1の回路上に絶縁層を形成
し、その上に第2の回路を無電解めっきを利用して形成
する方法(無電解めっき法)である。その第2は、第1
の回路上に絶縁層を介して張付けられた銅はくをエッチ
ングして第2の回路を形成する方法(エッチング法)で
ある。
【0004】多層プリント配線板において、多くの場
合、第1の回路と第2の回路とを電気的に接続する必要
がある。そこで、第1の方法では、絶縁層材料のマトリ
ックス樹脂として感光性樹脂を用いて絶縁層を形成し、
フォトプロセスにより、必要な箇所の絶縁層を除去して
バイアホールを形成し、無電解めっきによりバイアホー
ルの内壁及び絶縁層表面に銅を析出させることにより、
第1の回路と第2の回路との接続と第2の回路形成を行
っている。また、マトリックス樹脂として熱硬化性樹脂
をを用いたときには、レーザなどの手段によりバイアホ
ールを形成している。
【0005】また、第2の方法では、銅はくをエッチン
グすることにより第2の回路を形成するとともにバイア
ホールを形成する箇所の銅はくも除去し、バイアホール
を形成する箇所の絶縁層をレーザなどにより除去してバ
イアホールを形成し、無電解めっきによりバイアホール
の内壁に銅を析出させることにより、第1の回路と第2
の回路との接続を行って配線板を作製している。
【0006】第1、第2何れの方法においても、第1の
回路と絶縁層との接着を確保し、特にはんだ耐熱性を良
好にするため、第1の回路表面を粗化処理してから、絶
縁層を形成又は接着するようにしている。この粗化処理
は第1の回路表面を酸化処理して酸化銅の微細な針状結
晶を形成させ、さらに、必要により、形成された酸化銅
の針状結晶を還元する工程からなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、酸化処理に
は、亜塩素酸ナトリウム溶液などの酸化処理液に浸漬処
理する必要があり、また、還元処理には、ジメチルアミ
ンボラン溶液などの還元処理液に浸漬する必要があり、
これらの処理後に基板を洗浄する工程が必要となる。ま
た、粗化処理された表面の針状結晶は極めて弱く傷つき
やすいため、処理後の基板を重ねて取り扱うことができ
ず、1枚1枚ラックに立て掛けて搬送したり、基板と基
板との間にクッションシートを挿む必要があるなどハン
ドリング性も悪くなる。
【0008】本発明は、かかる点に鑑み、第1の回路表
面を無処理のままで、第1の回路と絶縁層との接着性、
特に、はんだ耐熱性を確保できるようにした多層プリン
ト配線板の製造方法を提供することを課題とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、絶縁基板2に形成された第1の回路1上にアクリロ
ニトリルブタジエンゴムを含有する絶縁層材料により絶
縁層3を形成し、この絶縁層3の上に第2の回路5を形
成することを特徴とする多層プリント配線板の製造方法
である。
【0010】アクリロニトリルブタジエンゴムを含有す
る絶縁層材料により形成された絶縁層の上に、アクリロ
ニトリルブタジエンゴムを含有しない絶縁層を形成し
て、絶縁層を複層にすると、絶縁層の層間絶縁抵抗を高
くできることから好ましい。すなわち、請求項2に記載
の発明は、アクリロニトリルブタジエンゴムを含有する
絶縁層材料により形成された絶縁層の上に、アクリロニ
トリルブタジエンゴムを含有しない絶縁層を形成する、
請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】アクリロニトリルブタジエンゴム
は、アクリロニトリルとブタジエンとの乳化共重合によ
って得られる。本発明においては、アクリロニトリルの
含有量が15〜40重量%の範囲のもので、アクリロニ
トリルの含有量が15重量%未満、又は40重量%を超
えると銅との密着力が低下する傾向にある。このことか
ら、アクリロニトリルの含有量が20〜35重量%の範
囲のものがより好ましい。さらに、部品実装工程などで
の熱衝撃を緩和し、また、他の成分との相溶性の観点か
ら、数平均分子量が5,000〜500,000のもの
を用いるのが好ましく、30,000〜400,000
のものを用いるのがより好ましい。数平均分子量が5,
000未満であると、弾性率が高くなって熱衝撃を緩和
できなくなる傾向にある。また、数平均分子量が50
0,000を超えると他の成分との相溶性が低下するけ
いこうを示すようになる。アクリロニトリルブタジエン
ゴムの配合量は、絶縁層材料の固形分中5〜40重量%
とするのが好ましい。5重量%未満であると銅との密着
力が低下し、40重量%を超えると、絶縁性が低下する
傾向にある。このことから、アクリロニトリルブタジエ
ンゴムの配合量は、絶縁層材料の固形分中10〜25重
量%とするのがより好ましい。アクリロニトリルブタジ
エンゴムにメタアクリル酸などのような不飽和カルボン
酸を反応させることによりカルボキシル基を付加さたせ
たカルボキシル基変性アクリロニトリルブタジエンゴム
を用いることもできる。
【0012】マトリックス樹脂としては、ビルドアップ
法において従来から絶縁層材料のマトリックス樹脂とし
て用いられているものを用いることができる。すなわ
ち、感光性樹脂又は熱硬化性樹脂を単独で又は両者を併
用したものが用いられる。フォトプロセスによりバイア
ホールを形成するときには、感光性樹脂が必須である。
絶縁層形成後の工程におけるめっき、部品実装、実使用
時に必要な特性としての、耐めっき液性、耐熱性、絶縁
性等を考慮して、熱硬化性樹脂としては、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂、
グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン
型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、これらに臭素等のハ
ロゲンを付加したエポキシ樹脂、レゾール型フェノール
樹脂などプリント配線板用積層板のマトリックス樹脂と
して汎用されている各種の熱硬化性樹脂を用いることが
できる。また、感光性樹脂としては、ウレタンアクリレ
ート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、フタル酸変性エポキシアクリレート等を用いること
ができる。マトリックス樹脂は、絶縁層を形成するため
には、絶縁層材料の固形分中少なくとも50重量%必要
である。
【0013】絶縁層材料には、マトリックス樹脂として
感光性樹脂を用いたときには光重合開始剤を、また、熱
硬化性樹脂を用いたときには熱硬化触媒を配合するのが
好ましい。光重合開始剤、熱硬化触媒の配合量は、それ
ぞれ、用いる感光性樹脂、熱硬化性樹脂の量や種類に応
じて適宜選定される。このほか、アルミナ、シリカ、ア
ルミノケイ酸塩、炭酸カルシウムのような無機充填剤や
架橋アクリロニトリルブタジエンゴム粒子などを配合す
ることもできる。無機充填剤は、絶縁層の機械的強度を
補う作用をし、架橋アクリロニトリルブタジエンゴム粒
子は、絶縁層と第1の回路との密着性補強の作用をする
ものであり、配合する量としては、10〜80重量%の
範囲で適宜選択される。
【0014】アクリロニトリルブタジエンゴムを含有す
る絶縁層材料により形成された絶縁層の上に、アクリロ
ニトリルブタジエンゴムを含有しない絶縁層を形成する
ときには、アクリロニトリルブタジエンゴムを含有する
絶縁層材料により形成された絶縁層の厚さを10〜20
μm程度とするのが好ましい。この程度の厚さがあれ
ば、必要なはんだ耐熱性を確保できる。
【0015】以下図面を参照しながら、説明する。ま
ず、両面銅張積層板をエッチングして、第1の回路1を
基板2上に形成する(図1(a)参照)。次に、その上
に、絶縁層3を形成する(図1(b)参照)。絶縁層3
を形成する方法としては、液状の絶縁層材料を用いるロ
ールコート法やカーテンコート法、フィルム状にした絶
縁層材料を用いるラミネート法がある。次に、この前記
絶縁層3に、バイアホール4を形成する。(図1(c)
参照)。バイアホール4を形成する方法としては、レー
ザにより穴あけする方法、又は、マトリックス樹脂とし
て感光性樹脂を用いてフォトプロセスにより形成する方
法が好ましい。フォトプロセスによるときは、バイアホ
ール4を形成したい部分に光線が当たらないようにした
フォトマスクを置き、露光し、露光しない部分を現像液
で食刻して、バイアホール4を形成する。次に、絶縁層
3の表面を粗化し、めっき前処理としてパラジウムを表
面及びバイアホール4の内壁に付着させ、無電解めっき
液に浸漬して厚さ0.3〜1.5μmの銅を析出させ、
析出した銅の上に電気めっきにより所望の厚さとなるま
でさらに銅を析出させてめっき層6を形成する(図1
(d)参照)。このとき同時にバイアホール4の内壁に
も銅が析出する。最後に、回路としては不要な箇所の銅
をエッチングすることにより第2の回路5を形成する
(図1(e)参照)。
【0016】次に、エッチング法により第2の回路を形
成する工法について、製造工程を説明する。まず、両面
銅張積層板をエッチングして、第1の回路1を基板2上
に形成する。この工程は無電解めっき法と同じである。
粗化面に絶縁層3a形成した銅はく7を用意し、絶縁層
3aが第1の回路1と接するようにして重ね(図2
(a)参照)、接着一体化する(図2(b)参照)。接
着一体化する方法としては、ラミネーターにより張り合
わせる方法、鏡板で挾んでプレスにより加熱加圧する方
法いずれでもよい。次に、バイアホール4となる箇所の
銅はく7をエッチングにより除き、さらにその箇所の絶
縁層3aにレーザなどにより穴あけして、バイアホール
4を形成する(図2(c)参照)。次に、めっき前処理
としてパラジウムをバイアホール4の内壁に付着させ、
無電解めっき液に浸漬して厚さ0.3〜1.5μmの銅
を析出させ、析出した銅の上に電気めっきにより所望の
厚さとなるまでさらに銅を析出させる(図2(d)参
照)。最後に、回路としては不要な箇所の銅はく7をエ
ッチングすることにより第2の回路5を形成する(図2
(e)参照)。
【0017】無電解めっき法、エッチング法の何れで
も、第2の回路を、次は第1の回路として以上の工程を
繰り返して、さらに層数の多い多層フレキシブルプリン
ト配線板を製造できる。
【0018】
【実施例】
実施例1 銅はく厚さ35μmの両面銅張積層板(ガラス布基材エ
ポキシ樹脂両面銅張積層板、日立化成工業株式会社製の
MCL−E−67(商品名)を使用)をエッチングして
第1の回路を形成した。次に、フタル酸変性ノボラック
型エポキシアクリレート(日本化薬株式会社製、PCR
−1050(商品名)を使用)70部(重量部、以下同
じ)、数平均分子量が200,000のアクリロニトリ
ルブタジエンゴム(アクリロニトリル量:27重量%、
カルボキシル基量:7重量%、日本合成ゴム株式会社
製、PNR−1H(商品名)を使用)20部、アルキル
フェノール樹脂(日立化成工業株式会社製、ヒタノール
2400(商品名)を使用)3部、光重合開始剤(チバ
ガイギー社製、イルガキュア651(商品名)を使用)
7部、架橋アクリロニトリルブタジエンゴム粒子(日本
合成ゴム株式会社製、XER−91(商品名)を使用)
5部、水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製、ハイ
ジライトH−42M(商品名)を使用)10部を配合し
て絶縁層材料を調製した。得られた絶縁層材料を、回路
面にロールコートにより塗布し、80℃で10分間乾燥
して、厚さ50μmの絶縁層を形成した。次に、バイア
ホール接続をする箇所に遮蔽部を設けたフォトマスクを
通して、400mJ/cm2 の紫外線を照射、1%炭酸
ナトリウム水溶液で30℃、2分間現像処理してバイア
ホールを形成し、後露光のため、2J/cm2 の紫外線
を照射した。次に、50℃に加温した粗化液(KMnO
4 :60g/l、NaOH:40g/l水溶液)に3分
間浸漬し、SnCl2 :30g/l、HCl:300m
l/l水溶液に3分間浸漬して中和して、絶縁層表面を
粗化した。次に、PdCl2 を含む無電解めっき触媒液
(日立化成工業株式会社製、HS−202B(商品名)
を使用)に常温で10分間浸漬、水洗、無電解めっき液
(日立化成工業株式会社製、CUST201(商品名)
を使用)に常温で30分間浸漬、水洗、その後、硫酸銅
の電解めっきをして、厚さ20μmの導体層を形成し、
150℃で30分間アニーリングした。次に、回路とし
て残す部分にエッチングレジスト形成、エッチング、エ
ッチングレジスト除去の順に処理して第2の回路とバイ
アホール接続を形成することにより4層プリント配線板
を作製した。
【0019】実施例2 アクリロニトリルブタジエンゴムを、数平均分子量が3
50,000、アクリロニトリル量が27重量%、カル
ボキシル基量が7重量%のアクリロニトリルブタジエン
ゴム(日本合成ゴム株式会社製を使用)に変更したほか
は実施例1と同様にして第2の回路とバイアホール接続
を形成することにより4層プリント配線板を作製した。
【0020】実施例3 アクリロニトリルブタジエンゴムを、数平均分子量が2
00,000、アクリロニトリル量が35重量%、カル
ボキシル基量が7重量%のアクリロニトリルブタジエン
ゴム(日本合成ゴム株式会社製を使用)に変更したほか
は実施例1と同様にして第2の回路とバイアホール接続
を形成することにより4層プリント配線板を作製した。
【0021】実施例4 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
株式会社製、エピコート1001(商品名)を使用)3
0部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(東都化成
株式会社製、YDCN−701P(商品名)を使用)3
0部、レゾール樹脂(日立化成工業株式会社製、HP1
80R(商品名)を使用)15部、数平均分子量が20
0,000のアクリロニトリルブタジエンゴム(アクリ
ロニトリル量:27重量%、カルボキシル基量:7重量
%、日本合成ゴム株式会社製、PNR−1H(商品名)
を使用)17部、アルキルフェノール樹脂(日立化成工
業株式会社製、ヒタノール2400(商品名)を使用)
3部、熱硬化触媒として2メチルイミダゾール(四国化
成工業株式会社製、2MZ(商品名)を使用)5部、架
橋アクリロニトリルブタジエンゴム粒子(日本合成ゴム
株式会社製、XER−91(商品名)を使用)5部、水
酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製、ハイジライト
H−42M(商品名)を使用)10部を配合して絶縁層
材料を調製した。得られた絶縁層材料を、実施例1と同
様にして第1の回路を形成した両面銅張積層板の回路面
にロールコートにより塗布し、80℃で10分間乾燥
し、さらに160℃で60分間アニーリングして、厚さ
50μmの絶縁層を形成することにより4層プリント配
線板を作製した。次に、炭酸ガスレーザにより、バイア
ホール接続をする箇所にバイアホールを形成した。以下
実施例1と同様にして第2の回路とバイアホール接続を
形成することにより4層プリント配線板を作製した。
【0022】実施例5 フタル酸変性ノボラック型エポキシアクリレート(日本
化薬株式会社製、PCR−1050(商品名)を使用)
70部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ株式会社製、エピコート1001(商品名)を
使用)20部、光重合開始剤(チバガイギー社製、イル
ガキュア651(商品名)を使用)7部、熱硬化触媒と
して2−ウンデシルイミダゾールアジン(四国化成工業
株式会社製、C11Z−A(商品名)を使用)5部、架
橋アクリロニトリルブタジエンゴム粒子(日本合成ゴム
株式会社製、XER−91(商品名)を使用)5部、水
酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製、ハイジライト
H−42M(商品名)を使用)25部を配合して絶縁層
材料Bを調製した。実施例1と同じ絶縁層材料を、実施
例1と同じ両面銅張積層板の回路面にロールコートによ
り塗布し、80℃で10分間乾燥して、厚さ15μmの
絶縁層を形成した。この絶縁層の上に、絶縁層材料Bを
ロールコートにより塗布し、80℃で10分間乾燥し
て、厚さ35μmの絶縁層Bを形成した。以下実施例1
と同様にして第2の回路とバイアホール接続を形成する
ことにより4層プリント配線板を作製した。
【0023】実施例6 厚さ18μmの銅はくの粗化面に実施例4で調製した絶
縁層材料をコンマコーターにより塗布し、130℃で1
0分間乾燥して厚さ50μmの絶縁層を形成した。次
に、実施例1と同じ両面銅張積層板の回路面に絶縁層が
回路面側となるように重ね、ステンレス鏡板で挾み、1
40℃、2MPaで30分間加熱加圧し、160℃で6
0分間アニーリングした。次に、バイアホール接続をす
る箇所の銅はくをエッチングで除去し、その下の絶縁層
に炭酸ガスレーザによりバイアホールを形成した。次
に、PdCl2 を含む無電解めっき触媒液(日立化成工
業株式会社製、HS−202B(商品名)を使用)に常
温で10分間浸漬、水洗、無電解めっき液(日立化成工
業株式会社製、CUST201(商品名)を使用)に常
温で15分間浸漬、水洗、その後、硫酸銅の電解めっき
をして、バイアホール内に厚さ20μmの導体層を形成
した。次に、回路として残す部分にエッチングレジスト
形成、エッチング、エッチングレジスト除去の順に処理
して第2の回路とバイアホール接続を形成することによ
り4層プリント配線板を作製した。
【0024】実施例7 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
株式会社製、エピコート1001(商品名)を使用)4
5部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(東都化成
株式会社製、YDCN−701P(商品名)を使用)3
5部、レゾール樹脂(日立化成工業株式会社製、HP1
80R(商品名)を使用)15部、熱硬化触媒として前
記2MZ5部、架橋アクリロニトリルブタジエンゴム粒
子(日本合成ゴム株式会社製、XER−91(商品名)
を使用)5部、水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社
製、ハイジライトH−42M(商品名)を使用)15部
を配合して絶縁層材料Cを調製した。厚さ18μmの銅
はくの粗化面に絶縁層材料Cをコンマコーターにより塗
布し、100℃で10分間乾燥して厚さ15μmの絶縁
層を形成した。この絶縁層の上に、実施例4で調製した
絶縁層材料をコンマコーターにより塗布し、120℃で
10分間乾燥して、厚さ35μmの絶縁層Cを形成し
た。以下実施例6と同様にして第2の回路とバイアホー
ル接続を形成することにより4層プリント配線板を作製
した。
【0025】比較例1 フタル酸変性ノボラック型エポキシアクリレート(日本
化薬株式会社製、PCR−1050(商品名)を使用)
70部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ株式会社製、エピコート1001(商品名)を
使用)20部、光重合開始剤(チバガイギー社製、イル
ガキュア651(商品名)を使用)7部、熱硬化触媒と
して前記C11Z−A5部、水酸化アルミニウム(昭和
電工株式会社製、ハイジライトH−42M(商品名)を
使用)25部を配合して絶縁層材料を調製した。得られ
た絶縁層材料を用いたほかは実施例1と同様にして第2
の回路とバイアホール接続を形成することにより4層プ
リント配線板を作製した。
【0026】比較例2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
株式会社製、エピコート1001(商品名)を使用)4
5部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(東都化成
株式会社製、YDCN−701P(商品名)を使用)3
5部、レゾール樹脂(日立化成工業株式会社製、HP1
80R(商品名)を使用)15部、熱硬化触媒として前
記2MZ5部、水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社
製、ハイジライトH−42M(商品名)を使用)15部
を配合して絶縁層材料を調製した。得られた絶縁層材料
を用いたほかは実施例6と同様にして第2の回路とバイ
アホール接続を形成することにより4層プリント配線板
を作製した。
【0027】比較例3 第1の回路表面に、酸化還元処理により微細な針状結晶
を形成させた。その他は比較例1と同様にして第2の回
路とバイアホール接続を形成することにより配線板を作
製した。
【0028】比較例4 第1の回路表面に、酸化還元処理により微細な針状結晶
を形成させた。その他は比較例2と同様にして第2の回
路とバイアホール接続を形成することにより4層プリン
ト配線板を作製した。
【0029】得られた4層プリント配線板について、は
んだ耐熱性、層間絶縁抵抗及びピール強度を調べた。そ
の結果を表1に示す。
【0030】試験方法は以下の通りとした。 はんだ耐熱性:作製した配線板から50mm角の大きさ
の試験片を切りだし、260℃のはんだ浴に浮かべ、第
2の回路にふくれを生ずるまでの時間を測定した。表1
において、>60とあるのは、60秒経過するまでにふ
くれを生じなかったことを意味する。 層間絶縁抵抗:第1の回路と第2の回路が絶縁層を挟ん
で存在し、かつ第1の回路と第2の回路がバイアホール
によって電気的に接続されていない箇所を選択して、第
1の回路と第2の回路間の絶縁抵抗を、回路間に100
v電圧を印加して抵抗値を測定した。 ピール強度:第1の回路上にある絶縁層を、幅10m
m、長さ100mmの部分をを残して除去し、第1の回
路と絶縁層とのピール強度を、JIS C 6481に
規定する銅はくピール強度の測定法に準じて測定した。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から、本発明の実施例による4
層プリント配線板は、第1の回路表面が無処理のまま
で、第1の回路表面を粗化処理して従来法により絶縁層
を形成した4層プリント配線板と同等のはんだ耐熱性を
有することがわかる。また、実施例5及び実施例7の結
果から、絶縁層としてアクリロニトリルブタジエンゴム
を含有する絶縁層材料により形成された絶縁層の上にア
クリロニトリルブタジエンゴムを含有しない絶縁層を形
成したものは、層間絶縁抵抗が大きくなっていることが
わかる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ビルド
アップ法による多層プリント配線板の製造において、第
1の回路表面を粗化する処理をしなくても、はんだ耐熱
性を確保できる。さらに、請求項2の発明によれば、は
んだ耐熱性を確保した上に、層間絶縁抵抗も大きくで
き、絶縁信頼の良好な多層プリント配線板を製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に関し、(a)、(b)、
(c)、(d)及び(e)の順に製造過程による変化を
示す概略図である。
【図2】本発明の他の実施例に関し、(a)、(b)、
(c)、(d)及び(e)の順に製造過程による変化を
示す概略図である。
【符号の説明】
1:第1の回路 2:基板 3,3a:絶縁層 4:バイアホール 5:第2の回路 6:めっき層 7:銅はく

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板に形成された第1の回路上にア
    クリロニトリルブタジエンゴムを含有する絶縁層材料に
    より絶縁層を形成し、この絶縁層の上に第2の回路を形
    成することを特徴とする多層プリント配線板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 アクリロニトリルブタジエンゴムを含有
    する絶縁層材料により形成された絶縁層の上に、アクリ
    ロニトリルブタジエンゴムを含有しない絶縁層を形成す
    る、請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
JP18880597A 1997-07-14 1997-07-14 多層プリント配線板の製造方法 Pending JPH1131885A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018131285A1 (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 東レエンジニアリング株式会社 フレキシブルプリント基板の製造方法及びフレキシブルプリント基板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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