JPH091859A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH091859A
JPH091859A JP7157950A JP15795095A JPH091859A JP H091859 A JPH091859 A JP H091859A JP 7157950 A JP7157950 A JP 7157950A JP 15795095 A JP15795095 A JP 15795095A JP H091859 A JPH091859 A JP H091859A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログ周期信号を用いることで、高い周波
数の基準クロックを用いることなく、また、多数の位相
が異なるクロックを用いることなく、高精度に同期信号
と画素クロックとの同期がとれる画像形成装置を提供す
る。 【構成】 発振器26からの矩形波をもとに鋸歯状波C
1 ,D1 を作り、レーザダイオード20からのレーザ光
がフォトセンサ25に入力して作られる同期信号E1
タイミングで鋸歯状波C1 をサンプルホールドして信号
1 を得る。このサンプルホールド信号F1 と鋸歯状波
1 ,D1 を比較器30a,30bで比較し、フリップ
フロップ31a〜31cで交互に出力することで、同期
信号E1 に対して常に一定の時間関係をもつ画素クロッ
クK1 を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリなどの画像形成装置、特にレーザ走査を行う
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やレーザビームプリンタ
に代表されるレーザ走査による光書込み装置(以下、レ
ーザユニット)では、回転鏡へレーザ光を当てることで
主走査を実現している。レーザ光が主走査方向のどの位
置に照射されているかを検知するために、レーザユニッ
ト内に光検知用のセンサを設け、このセンサにレーザ光
が当たった瞬間に発生する同期信号を基準にして1主走
査ラインの書き込みを行うようにすることで、副走査方
向に発生する画像のぶれ(ジッタ)を許容範囲内に抑え
るようにしている。
【0003】同期信号は、回転鏡を駆動するモータの回
転ムラなどの原因により、各ラインごとにそのタイミン
グが変化するため、例えば以下のような方法でジッタを
防いでいる。
【0004】 1画素周期のクロックに対して4倍程
度の周波数のクロックを発振し、これをカウンタで分周
することにより、1画素周期のクロックを作成する。同
期信号が発生した時点でカウンタをクリアすることによ
り、同期信号に対して最大1/4画素分のジッタに抑え
られる(通常のレーザプリンタなど)。
【0005】 1画素周期のクロックをもとに、互い
に異なる時間を遅延させた多数のクロックを作成する。
多数のクロックから1つを選択する回路を設け、同期信
号の発生タイミングに応じて多数のクロックから最適な
1つを選択して出力する。
【0006】特公平5−80191号公報は、従来技術
として上記の方法(特開昭51−46141号公報や
特公昭58−32543号公報)を挙げ、これらの方法
では基準クロックの周波数が高くなるためにコストが高
くなるといった問題を指摘して、180度位相が異なる
2つの基準クロックを用いることにより、基準クロック
の周波数を1/2に落とす方法を提案している。この特
公平5−80191号公報は上記の改良技術に相当す
る。
【0007】特開昭63−296559号公報は、従来
技術として上記の方法を挙げ、さらに、カラープリン
タなどで複数の光走査装置による走査を行う場合、個々
の光走査装置での画像書き出しタイミングを、各色画像
が最終的に一致するように1画素クロック内で調整する
必要があるという問題を提起している。その解決方法と
して、同期信号の発生タイミングに応じて多数の位相が
異なるクロックから1つを選択する回路の選択設定を、
個々の光走査装置ごとに調整する回路を提案している。
この特開昭63−296559号公報は上記の改良技
術に相当する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術(レ
ーザプリンタ)の方法では、発振周波数の高さによって
ジッタ量が決まるため、最低でも4倍程度の周波数で発
振する必要があるが、書き込み速度が速くなると発振周
波数が高くなりすぎて、回路の実現が困難になるほか、
電波雑音の放射量の増大や他の回路への影響、高速な素
子を採用することによるコストの上昇などの不具合を招
く。
【0009】上記の従来技術の方式では、互いに異な
る時間を遅延させた多数のクロックを作成する必要があ
るが、温度や電圧変動などに対して安定な遅延を発生す
る回路を作ることは高度な技術が必要である。また、ジ
ッタを最小限に抑えるには、細かなステップで遅延をか
けた多数のクロックを作成する必要があり、遅延量の制
御とともに回路を構成する遅延素子数の増大を招く。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、アナログ周期信号を用いることで、
高い周波数の基準クロックを用いることなく、また、多
数の位相が異なるクロックを用いることなく、高精度に
同期信号と画素クロックとの同期がとれる画像形成装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
画像形成装置は、主走査方向の1ラインごとに画像形成
の開始タイミングを示す同期信号を発生する同期信号発
生手段と、周期的に電圧値が変化するアナログ周期信号
を発生する発振手段と、前記発振手段からのアナログ周
期信号の電圧値を前記同期信号の入力によりサンプルホ
ールドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホー
ルドされた電圧値と前記アナログ周期信号とを比較する
比較手段と、前記比較手段からの出力に応じて画像形成
の基準となる画素クロックを生成する画素クロック生成
手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】本発明に係る請求項2の画像形成装置は、
上記請求項1において、アナログ周期信号として同周期
で位相が180度異なる2つのものを用い、これら2つ
のアナログ周期信号のうち同期信号の発生タイミングで
電圧値変化が途中となる方のアナログ周期信号を選択し
てサンプルホールドするとともに、そのサンプルホール
ド値に対して前記選択された方のアナログ周期信号を比
較するようにしたことを特徴としている。
【0013】本発明に係る請求項3の画像形成装置は、
上記請求項1において、アナログ周期信号として三角波
を用い、同期信号の発生タイミングが三角波の立ち上が
り部分に対応しても立ち下がり部分に対応しても同期信
号の発生タイミングで三角波の電圧値をサンプルホール
ドし、かつ同期信号の発生タイミングで比較手段の出力
を反転させることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1においては、同期信号の発生タイミン
グに応じてアナログ周期信号の電圧値をサンプルホール
ドするので、発振手段がその基準としているクロックに
対して同期信号がどのタイミングで発生したのかを電圧
値に置き換えて保持することになり、周期的に変化する
アナログ周期信号を保持電圧値に対して比較すること
で、同期信号の発生タイミングに応じた位相の画素クロ
ックを無段階に作成する。
【0015】請求項2においては、同期信号の発生タイ
ミングが一方のアナログ周期信号での電圧値が急激に変
化する位相であっても、これとは位相を180度異にす
る他方のアナログ周期信号の電圧値変化途中部分に対応
し、その位相で電圧値をホールドするから、同期信号発
生タイミングでのサンプルホールドが安定良く行われ
る。
【0016】請求項3においては、アナログ周期信号と
して三角波を用いることにより、アナログ周期信号の変
化点付近でのサンプルホールドが安定したものとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置の実施例と
してデジタル複写機に適用した場合を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0018】図1はデジタル複写機の概略構成を示す断
面図である。複写機1の上端部には硬質の透明ガラスで
構成された原稿載置台2が配設され、原稿載置台2の上
に載置された原稿(図示せず)はランプユニット3によ
って照射され、原稿からの反射光がミラー4a,4b,
4cおよびレンズユニット5を介してCCDセンサ6の
受光面に導かれ、電気信号に変換される。CCDセンサ
6により取り込まれた画像データは図示しない画像処理
部を経てレーザユニット7に送られ、レーザ光として出
射される。出射されたレーザ光は、ミラー8,9を介し
て、矢印B方向に回転可能な感光体ドラム10上に静電
潜像を形成する。
【0019】感光体ドラム10の回転域には、露光に先
立って感光体ドラム10の表面を均一に帯電する帯電チ
ャージャ11が設けられ、前記のレーザ光により露光部
に静電潜像が形成される。また、帯電チャージャ11の
下流側にはトナーと現像剤を収納した現像槽12、転写
/剥離チャージャ13、クリーニング部14および除電
ランプ15がこの順に配置されている。転写/剥離チャ
ージャ13の左側には定着部18が設けられており、ト
ナー像を転写された用紙が熱と圧力を受けて、トナーが
用紙に定着される。
【0020】複写動作の詳しい手順は次のとおりであ
る。帯電チャージャ11が感光体ドラム10の表面を均
一に帯電すると同時に、スキャンが行われ、CCDセン
サ6より取り込まれた画像データは図示しない画像処理
部を経て、レーザユニット7よたレーザ光として出射さ
れ、感光体ドラム10の表面を露光し、露光部に静電潜
像が形成される。次いで、画像領域の静電潜像に現像槽
12からトナーが供給され、トナー像が形成される。そ
のトナー像は転写/剥離チャージャ13の位置で用紙カ
セット16から供給された用紙17に転写される。この
とき、感光体ドラム10の表面には転写に寄与しない一
部のトナーが残留するが、この残留トナーをクリーニン
グ部14が掻き落とす。次いで、除電ランプ15が感光
体ドラム10の表面の残留電荷を除電する。トナー像を
転写された用紙17は定着部18を通過するとともに熱
と圧力によりトナー像が用紙17に定着される。定着さ
れた用紙17は排出ローラ19により機外に排出され
る。
【0021】図2はレーザユニット7の構成を示したも
のである。レーザダイオード20は、画像処理部(図示
せず)からの画像データによりオン/オフ制御され、画
像データ値の大小によりオン時間が制御される。これに
より、面積階調による中間調画像の再現が可能となる。
レーザダイオード20から出射された光はレンズ21を
通って、図示しないモータにより定速回転している8面
の多面鏡22に入射する。多面鏡22で反射したレーザ
光は補正用レンズ23などを通して感光体ドラム10上
に結像し、感光体ドラム10上を主走査方向に走査す
る。
【0022】レーザ光の走査開始側にはセンサ用ミラー
24が設けられており、1ライン分の走査が開始される
前に反射したレーザ光がフォトセンサ25に入射するよ
うになっている。フォトセンサ25からの出力は同期信
号として図3に示すレーザユニット制御回路に入力され
る。
【0023】〔第1実施例〕図3は第1実施例に係るレ
ーザユニット制御回路の回路図であり、図4は同制御回
路中に示したA1 〜K1 の各点での波形を示すタイミン
グチャートである。
【0024】発振器26により矩形波A1 が形成され、
ドライバ34とインバータ35に入力される。ドライバ
34を通った矩形波A1 は微分用コンデンサ27cによ
り微分され、ダイオード32aにより微分波形のうち負
電圧側へ出るパルスはカットされ、図4に示すような波
形B1 となる。インバータ35を通った矩形波A1 は、
図示はしないが波形B1 より位相が180度ずれた形と
なる。微分によるパルスによりトランジスタ33aが瞬
間的にオンする。トランジスタ33aがオンすると、コ
ンデンサ27aは放電しその両端電圧は0〔V〕とな
る。オペアンプ37aはボルテージフォロワとなってお
り、出力端子の電圧は非反転入力端子(+)の入力電圧
すなわちコンデンサ27aの電圧値となる。トランジス
タ33aがオフすると、抵抗36aを通じてコンデンサ
27aが充電されるが、抵抗36aに印加される電圧は
ツェナーダイオード28aによってコンデンサ27aの
電圧よりも一定電圧だけ高い電圧に制御されるため、抵
抗36aに流れる電流は一定値となる。したがって、コ
ンデンサ27aへの充電電流は一定値となり、これに伴
ってオペアンプ37aから出力される信号C1 の波形は
図4に示すように鋸歯状波となる。
【0025】インバータ35の後段の、コンデンサ27
d、ダイオード32b、トランジスタ33b、コンデン
サ27b、オペアンプ37b、ツェナーダイオード28
b、抵抗36b等を含む回路の構成は、ドライバ34の
後段の回路構成と同じであり、上記と同様に動作する。
ただし、位相が180度ずれているので、オペアンプ3
7bから出力される鋸歯状波の信号D1 は、図4に示す
ように、鋸歯状波の信号C1 に対して位相が180度ず
れたものとなる。
【0026】位相が180度異なる2つの鋸歯状波信号
1 ,D1 を作るのは、最終的な画素クロックK1 とし
て、発振器26の矩形波A1 と同じ周期で交互に
“H”,“L”を繰り返す矩形波を得るためである。
【0027】29はサンプルホールドICであり、鋸歯
状波の信号C1 (電圧値)を同期信号E1 の立ち下がり
エッジでホールドし、信号F1 として出力する。同期信
号E1 は前述のフォトセンサ25から導かれるものであ
る。図4では、初めはV1〔V〕の電圧を保持していた
が、同期信号E1 の立ち下がりタイミングでV2〔V〕
の電圧を保持することになる。
【0028】比較器30aでは、〔サンプルホールド電
圧F1 =V2〕<〔鋸歯状波電圧C1 〕であれば、出力
信号G1 が“H”になる。一方、比較器30bでは、
〔サンプルホールド電圧F1 =V2〕<〔鋸歯状波電圧
1 〕であれば、出力信号H1が“H”になる。図4の
場合は、鋸歯状波電圧C1 ,D1 は、同期信号E1 の立
ち上がりまではV1との比較が実行され、同期信号E1
の立ち上がり以降はV2との比較が実行される。
【0029】31a,31b,31cは、セット端子
S、リセット端子R付きのDタイプフリップフロップで
ある。フリップフロップ31aではデータ端子Dがグラ
ンドGNDに接続されているため、信号G1 の立ち上が
りによってQ端子からの信号I1 が“L”となる。信号
1 が“L”となると、フリップフロップ31cのセッ
ト端子Sがアクティブとなり、そのQ端子からの出力で
ある画素クロックK1 が“H”になる。また、フリップ
フロップ31cのノットQ端子が“L”となり、フリッ
プフロップ31aのセット端子Sがアクティブとなるこ
とで、信号I1 は直後に再び“H”に戻る。
【0030】全く同様に、フリップフロップ31bでも
データ端子DがグランドGNDに接続されているため、
信号H1 の立ち上がりによってQ端子からの出力である
信号J1 が“L”となる。信号J1 が“L”となると、
フリップフロップ31cのリセット端子Rがアクティブ
となり、そのQ端子からの出力である画素クロックK1
が“L”になる。また、その“L”となった画素クロッ
クK1 がフリップフロップ31bのセット端子Sに導か
れているので、信号J1 は直後に再び“H”に戻る。
【0031】信号J1 が“L”となるたびに画素クロッ
クK1 が立ち下がり、信号I1 が“L”となるたびに画
素クロックK1 が立ち上がる。この繰り返しにより、画
素を形成するための基準となる画素クロックK1 が形成
される。画素クロックK1 の周期およびデューティ比は
発振器26の矩形波A1 の周期およびデューティ比に一
致する。図4に示すように、同期信号E1 の立ち下がり
から初めの画素クロックK1 の立ち上がりまでの時間T
は鋸歯状波の1周期(すなわち、発振器26の矩形波A
1 の1周期)と一致し、常に一定に保たれる。したがっ
て、この画素クロックK1 を用いた画素の形成は同期信
号E1 の立ち下がりタイミングと一定の時間関係を保つ
ことになる。
【0032】換言すれば、同期信号E1 の発生タイミン
グに応じてアナログ周期信号である鋸歯状波の信号C1
の電圧値が信号F1 としてサンプルホールドされるた
め、発振器26が基準として出力している矩形波A1
対して同期信号E1 がどのタイミングで発生したかを電
圧値として保持でき、この電圧値をアナログ周期信号と
しての鋸歯状波の信号C1 と比較することで、同期信号
1 の発生タイミングに応じた位相の画素クロックK1
を無段階に作成することができる。
【0033】以上により、発振器26としては、画素ク
ロックK1 の1画素周期と同じ周期のものでよいことに
なり、従来例のようにことさら高い発振周波数の発振
器を用いなくてもよく、回路実現の困難性やコストアッ
プ等の問題を避けることができる。また、従来例のよ
うに細かなステップで遅延した多数のクロックを作成す
る必要をなくしながら、同期信号E1 に対して高い精度
で一定の時間関係をもつ画素クロックK1 を作成でき
る。
【0034】また、アナログ周期信号として鋸歯状波の
信号C1 ,D1 を用いているので、電圧変化が直線的と
なり、サンプルホールド値とアナログ周期信号との比較
を精度良く行うことができる。また、アナログ周期信号
発生回路の回路構成も比較的簡単なものにすることがで
きる。
【0035】〔第2実施例〕図5は第2実施例に係るレ
ーザユニット制御回路の回路図であり、図6は同制御回
路中に示したA2 〜R2 の各点での波形を示すタイミン
グチャートである。
【0036】図3と同じ構成要素には同一番号を付して
ある。
【0037】発振器26で形成された矩形波A2 はフリ
ップフロップ39で2分周され、矩形波C2 としてドラ
イバ34とインバータ35に入力される。ドライバ34
およびインバータ35から2つの鋸歯状波の信号E2
2 が形成されるまでは、図3,図4での説明と同じで
ある。サンプルホールドIC29a,29bは、同期信
号G2 の立ち下がりタイミングでそれぞれ鋸歯状波の信
号E2 ,F2 をサンプルホールドし、信号H2 ,I2
なる。
【0038】発振器26からの矩形波A2 はインバータ
38を通してフリップフロップ40のクロック端子CK
に入力され、フリップフロップ40のデータ端子Dには
矩形波C2 が入力されているため、図6に示すように、
フリップフロップ40のQ端子から出力される矩形波B
2 は矩形波C2 とは位相が180度異なる(矩形波A2
基準)。フリップフロップ42のデータ端子Dに矩形波
2 が入力され、クロック端子CKには同期信号G2
インバータ41で反転されたものが入力されているた
め、フリップフロップ42は同期信号G2 の立ち下がり
タイミングで矩形波B2 の状態を読み込み、Q端子に信
号K2 として出力する。
【0039】図6に示すように、鋸歯状波の信号E2
斜めに立ち上がる部分の中央付近で信号B2 は“H”と
なり、逆に、鋸歯状波の信号F2 が斜めに立ち上がる部
分の中央付近で信号B2 は“L”となる。
【0040】比較器30a,30bの反転入力端子
(−)にはそれぞれサンプルホールドされた信号H2
2 がアナログスイッチ43を通して入力される。アナ
ログスイッチ43は信号K2 が“H”のときは信号H2
を選択し、信号K2 が“L”のときは信号I2 を選択
し、信号J2 として出力する。したがって、同期信号G
2 の立ち下がりタイミングにおいて2つの鋸歯状波の信
号E2 ,F2 のうち斜めに立ち上がる部分の中央付近の
状態にある方のサンプルホールド値が選択されて、信号
2 として出力される。図6の場合は、信号E2 (電圧
値V3)の方が選択される。信号J2 は比較器30a,
30bによりそれぞれ鋸歯状波の信号E2 ,F2 と比較
される。
【0041】サンプルホールドされた信号J2 は同期信
号G2 が入力されたタイミングに応じて信号H2 と信号
2 を切り換えたものであるから、フリップフロップ3
1a,31b,31cを第1実施例の場合と同様に動作
させるためには、信号J2 の選択結果に応じて比較器3
0a,30bから出力される信号L2 ,M2 を、信号N
2 ,O2 のどちらかとして選択する必要がある。アンド
・オア回路44aは、信号K2 が“H”のときは信号L
2 を選択し、信号K2 が“L”のときは信号M2 を選択
して、信号N2 として出力する。一方、アンド・オア回
路44bは、信号K2 が“H”のときは信号M2 を選択
し、信号K2 が“L”のときは信号L2を選択して、信
号O2 として出力する。
【0042】図6に示すように、2つの鋸歯状波の信号
2 ,F2 のサンプルホールド電圧のうち有効となるサ
ンプルホールド値は、鋸歯状波の信号の斜めに立ち上が
る部分の中央付近でサンプルホールドされた値となる。
図6の場合には、同期信号G2 の立ち下がりタイミング
で信号E2 はV3〔V〕、信号F2 はV4〔V〕であ
り、それぞれが信号H2 ,I2 となる。斜めに立ち上が
る部分の中央付近でサンプルホールドされたのは、V3
〔V〕の方である。そして、同期信号G2 の立ち下がり
タイミングで信号B2 が“H”であり、信号K2
“H”に切り換えられるから、アナログスイッチ43に
おいて信号H2 のV3〔V〕が選択されて、信号J2
なる。
【0043】比較基準としてサンプルホールドの対象と
すべきアナログ周期信号が鋸歯状波である場合、その鋸
歯状波の変化点付近ではその電圧値が急激に変化する
が、もしそのタイミングで同期信号が入力されて鋸歯状
波のサンプルホールドが行われると、そのサンプルホー
ルド値が不確定なものになるおそれがある。これに対し
て、位相が180度異なる2つの鋸歯状波を用い、これ
ら2つの鋸歯状波のうち、同期信号が入力された時点が
斜めに立ち上がる部分の中央付近となる方の鋸歯状波を
サンプルホールドし、電圧値が急激に変化する変化点付
近を自動的に避けるようにしたので、サンプルホールド
値として確定的なものを採取でき、同期信号G2 の立ち
下がりから初めの画素クロックR2 の立ち上がりまでの
時間Tを正確に一定(鋸歯状波の1周期)にすることが
できる。
【0044】〔第3実施例〕図7は第3実施例に係るレ
ーザユニット制御回路の回路図であり、図8は同制御回
路中に示したA3 〜J3 の各点での波形を示すタイミン
グチャートである。
【0045】図3,図5と同じ構成要素には同一番号を
付してある。
【0046】45は一般的なミラー積分回路であり、発
振器26からの矩形波A3 を入力して図8に示すような
三角波B3 を発生する。矩形波A3 が“H”の期間は三
角波B3 は立ち上がり状態にあり、矩形波A3 が“L”
の期間は三角波B3 は立ち下がり状態にある。
【0047】サンプルホールドIC29は、同期信号C
3 の立ち下がりタイミングで三角波B3 をサンプルホー
ルドし、信号D3 を出力する。同期信号C3 をインバー
タ41で反転した信号がフリップフロップ42のクロッ
ク端子CKに入力され、そのデータ端子Dには矩形波A
3 が入力されている。したがって、フリップフロップ4
2は、同期信号C3 の立ち下がりタイミングで矩形波A
3 をサンプルし、その反転値をノットQ出力から信号E
3 として出力する。
【0048】比較器30はサンプルホールド信号D3
三角波B3 とを比較し、D3 <B3の場合に出力信号F
3 として“H”を出力し、D3 ≧B3 の場合に“L”を
出力する。
【0049】XORゲート48は、信号E3 と信号F3
との排他的論理和を信号G3 として出力する。三角波B
3 の立ち上がり中に同期信号C3 が立ち下がると、信号
3は“L”となる。次に同期信号C3 が立ち下がるの
が三角波B3 の立ち下がり中となるときは、信号E3
“H”となる。そして、信号E3 が“L”の状態では信
号G3 は信号F3 そのままとなるが、信号E3 が“H”
の状態では信号G3 は信号F3 を反転したものとなる。
【0050】フリップフロップ49は、信号G3 の立ち
上がりによってQ端子の出力状態を反転する。したがっ
て、同期信号C3 が三角波B3 の立ち上がり中にサンプ
リングされた場合は、三角波B3 の立ち上がり時に信号
3 に発生するエッジが有効となり、逆に、同期信号C
3 が三角波B3 の立ち下がり中にサンプリングされた場
合は、三角波B3 の立ち下がり時に信号F3 に発生する
エッジが有効となる。
【0051】同期信号C3 が入力された時点で、フリッ
プフロップ49のQ端子の状態は不安定であるため、同
期信号C3 の入力時点でフリップフロップ49にリセッ
トをかける。3つのインバータからなる遅延反転部46
は同期信号C3 を微小時間だけ遅延させて反転し、信号
3 を作る。ORゲート47は、同期信号C3 が“L”
でかつ遅延反転された信号H3 が“L”のときに限り、
出力信号I3 を“L”とする。図8に示すように、同期
信号C3 と信号H3 が同時に“L”となるのは、同期信
号C3 が立ち下がった瞬間だけであり、このとき“L”
となる信号I3によってフリップフロップ49はリセッ
トされる。これにより、画素クロックJ3 は、同期信号
3 の立ち下がりで一旦“L”となり、三角波B3 の1
周期Tの経過後に立ち上がるタイミングに修正される。
すなわち、発振器26からの矩形波A3 が“H”のとき
に同期信号C3 が立ち下がった場合でも、矩形波A3
“L”のときに同期信号C3 が立ち下がった場合でも、
画素クロックJ3 は、同期信号C3 の立ち下がり時に立
ち下がり、かつ、信号G3 の立ち上がり時に立ち上がる
波形となり、同期信号C3 の立ち下がりタイミングから
初めて画素クロックJ3 が立ち上がるまでの期間は常に
三角波B3 の周期Tに一致する。
【0052】本実施例によれば、アナログ周期信号の電
圧変化点付近で同期信号C3 が入力された場合でも、ア
ナログ周期信号として三角波B3 を用いており、その三
角波B3 は変化が急激でないため、サンプルホールド値
の誤差が大きくならない。したがって、画素クロックJ
3 の作成を常に安定したものとすることができる。
【0053】〔第4実施例〕図9は第4実施例に係るレ
ーザユニット制御回路の回路図であり、図10は同制御
回路中に示したA4 〜R4 の各点での波形を示すタイミ
ングチャートである。図3,図5,図7と同じ構成要素
には同一番号を付してある。
【0054】発振器26からの矩形波A4 はフリップフ
ロップ39によって分周され、そのQ端子およびノット
Q端子から互いに位相が180度異なる矩形波が出力さ
れる。ノットQ端子からの矩形波がB4 である。矩形波
4 はミラー積分回路45aに入力されて三角波C4
形成され、アナログスイッチ51aに入力される。フリ
ップフロップ39のQ端子から出力されるもう一つの矩
形波はミラー積分回路45bに入力され、三角波C4
は位相が180度異なる矩形波(図示せず)となって、
アナログスイッチ51bに入力される。アナログスイッ
チ51a,51bの制御は三角波を形成するための矩形
波B4 (一方は不図示)によって行われ、その矩形波が
“H”の期間で三角波の立ち上がり期間にアナログスイ
ッチ51a,51bがオンし、電流制限用抵抗54a,
54bを介してコンデンサ53a,53bを充電する。
NORゲート50aには発振器26からの矩形波A4
フリップフロップ39からの三角波形成用の矩形波B4
とが入力されており、三角波C4 の立ち下がり期間の後
半で“H”となる信号D4 をトランジスタ52aに出力
し、信号D4 が“H”の期間にコンデンサ53aから電
荷が放電される。三角波C4 の立ち上がり完了からトラ
ンジスタ52aがオンするまでの期間で三角波C4 の立
ち下がり期間の前半では、コンデンサ53aに接続され
た素子はいずれもハイインピーダンス状態となり、その
充電電圧は保持される。以上の結果として、コンデンサ
53aの電圧波形はE4 のように変化する。NORゲー
ト50b、トランジスタ52bも同様に動作し、コンデ
ンサ53bの電圧波形はF4 のように変化する。以上の
ように三角波を元にして作られた信号E4 ,F4 はとも
に台形波であり、位相が互いに180度異なっている。
【0055】台形波の信号E4 ,F4 はそれぞれサンプ
ルホールドIC29a,29bと三連のアナログスイッ
チ55に入力される。サンプルホールドIC29a,2
9bはこれまで述べた実施例のものと同一であり、同期
信号G4 の立ち下がりタイミングで信号E4 ,F4 をサ
ンプルホールドし、それぞれ信号H4 ,I4 を出力す
る。インバータ41とフリップフロップ42により、同
期信号G4 の立ち下がりタイミングで矩形波B4 の状態
が信号J4 として出力される。同期信号G4 の立ち下が
りタイミングで、要素45a〜54aで構成される上側
の台形波回路の出力信号E4 が立ち上がり中であれば信
号J4 は“H”になり、下側の台形波回路の出力信号F
4 が立ち上がり中であれば信号J4 は“L”になる。
【0056】三連のアナログスイッチ55は、フリップ
フロップ42からの信号J4 が“H”のときは信号
4 ,H4 ,F4 をそれぞれ信号K4 ,L4 ,M4 とし
て出力し、信号J4 が“L”のときは信号F4 ,I4
4 をそれぞれ信号K4 ,L4 ,M4 として出力する。
【0057】同期信号G4 の立ち下がりタイミングが上
側の台形波信号E4 の立ち上がり中の場合には、比較器
30aの入力は上側回路でサンプルホールドされた信号
4と上側回路の台形波信号E4 とであり、もう一つの
比較器30bの入力は上側回路でサンプルホールドされ
た信号H4 と下側回路の台形波信号F4 とである。ま
た、同期信号G4 の立ち下がりタイミングが下側の台形
波信号F4 の立ち上がり中の場合には、比較器30aの
入力は下側回路でサンプルホールドされた信号I4 と下
側回路の台形波信号F4 とであり、もう一つの比較器3
0bの入力は下側回路でサンプルホールドされた信号I
4 と上側回路の台形波信号E4 とである。
【0058】したがって、同期信号G4 の立ち下がりタ
イミングに関係なく、比較器30aの出力信号N4 は立
ち上がり中の台形波信号のサンプルホールド値とその元
の台形波信号との比較出力となり、もう一つの比較器3
0bの出力信号O4 はサンプルホールドされなかった側
の台形波信号との比較出力となる。
【0059】これまでの実施例で述べたように、フリッ
プフロップ31aのクロック端子CKに対する入力信号
4 の立ち上がりで画素クロックR4 が立ち上がり、フ
リップフロップ31bのクロック端子CKに対する入力
信号O4 の立ち上がりで画素クロックR4 が立ち下が
る。その結果として、図10に示すように、同期信号G
4 の立ち下がりタイミングから常に一定の時間Tの経過
で初めて画素クロックR4 の立ち上がりとなり、同期信
号G4 に応じた画素クロックR4 を形成することができ
る。
【0060】本実施例によれば、アナログ周期信号とし
て位相が180度異なり最大値が変化しない2つの台形
波信号E4 ,F4 を用いているので、その2つの信号の
切り換えタイミング付近で同期信号G4 が入力されて
も、いずれか一方の信号は同期信号タイミングで変化が
小さい状態となっており、その信号をサンプルホールド
するから、第3実施例の三角波による方式に比べて、よ
り誤差の少ないサンプルホールド値を得ることができ、
更に安定した画素クロックR4 を作成することができ
る。
【0061】〔第5実施例〕図11は第5実施例に係る
レーザユニット制御回路の回路図であり、図11は同制
御回路中に示したA5 〜R5 の各点での波形を示すタイ
ミングチャートである。図9と同じ構成要素には同一番
号を付してある。第5実施例は、第4実施例に比べて遅
延回路56a,56bとシュミットトリガ型ドライバ5
7a,57bが異なるのみであり、これ以外の説明は省
略する。
【0062】フリップフロップ39により分周された位
相が180度異なる2つの矩形波B5 ,B5 ′はそれぞ
れ、バッファ58a,58bを介してダイオード59
a,59bと抵抗61a,61bに入力される。信号B
5 ,B5 ′が“H”のとき、ダイオード59a,59b
および抵抗62a,62bを通るパスと、抵抗61a,
61bを通るパスとの両方で、コンデンサ60a,60
bに充電が行われる。一方、信号B5 ,B5 ′が“L”
のとき、ダイオード59a,59bは逆バイアスされる
ために電流が流れず、コンデンサ60a,60bに充電
されている電荷が抵抗61a,61bを介して放電され
る。したがって、図12のように、遅延回路56a,5
6bの出力信号B05 ,B05 ′は、充電時間よりも放
電時間の方が長くなる波形となる。そして、このように
充放電によりなだらかに変化する信号B05 ,B05
をシュミットトリガ型のドライバ57a,57bによっ
て波形整形すると、デューティ比が異なる2つの矩形波
信号B15 ,B15 ′を得る。いずれもオン期間がオフ
期間よりも長く、いずれか一方が“H”の期間内に他方
の“L”の期間が含まれている。
【0063】以上の結果として、図12に示すように、
ミラー積分回路45a,45bの出力信号としてC5
5 ′の台形波が得られるとともに、NORゲート50
a,50bの出力信号としてD5 ,D5 ′の矩形波が得
られ、台形波回路からの出力信号E5 ,F5 として図示
の台形波が得られる。これらの台形波信号E5 ,F
5は、符号62で示すように互いに斜めの立ち上がり部
分が時間的にオーバーラップしている。このようにオー
バーラップ62させた理由は次のとおりである。同期信
号G5 の立ち下がりが台形波信号の立ち上がり開始付近
や立ち上がり終了付近で発生した場合には、回路の微妙
な動作のタイミングによっては、立ち上がり状態にない
側の台形波信号が飽和した最大の電圧値または最小の電
圧値0〔V〕でサンプルホールドされてしまう可能性が
ある。そうなると、サンプルホールドIC29a,29
b以降の回路が正常に働かず、同期信号G5 に対応すべ
き画素クロックR5 のエッジタイミングが狂うおそれが
ある。
【0064】これに対して本実施例のように構成すれ
ば、多少のタイミングずれがあったとしても、2つの台
形波信号E5 ,F5 の立ち上がり部分を時間的にオーバ
ーラップ62させているので、サンプルホールドされる
電圧値は必ず斜めへの立ち上がり部分の電圧値となり、
同期信号G5 に対応すべき画素クロックR5 のエッジタ
イミングが狂うことを確実に防止することができる。
【0065】〔第6実施例〕図13は第6実施例に係る
レーザユニット制御回路の回路図であり、第1実施例
(図3)の回路に差動増幅回路をつないだものに相当す
る。図3と同じ構成要素には同一番号を付してある。
【0066】差動増幅回路63aは、抵抗R1の抵抗値
が抵抗R2よりも大きく設定されており、入力電圧Vi
と基準電圧Vrとの差が増幅されて出力電圧Voとして
出力される。Vo=(R2/R1)×(Vi−Vr)で
あり、R1>R2であることから、変化幅が小さくな
る。
【0067】この差動増幅回路63aの入力Viと出力
Voとを端子66a間に接続するとともに、端子66
b,66c間はショートさせておく。図14に示すよう
に、仮に入力電圧Viが0〔V〕から5〔V〕の範囲で
変化するとした場合に、基準電圧Vr=−5/8
〔V〕、R1=10〔kΩ〕、R2=8〔kΩ〕と設定
すれば、出力電圧Voは0.5〔V〕から4.5〔V〕
の範囲で変化し、変化範囲が狭くなる。その結果、同期
信号E1 の立ち下がりによるサンプルホールド値は元の
鋸歯状波C1 (図4参照)に比べて上下に0.5〔V〕
ずつ小さくした値となり、比較器30a,30bの各反
転入力端子(−)に与えられることになる。
【0068】図4において、同期信号E1 の立ち下がり
による鋸歯状波C1 のサンプルホールド値V2が最大値
であった場合、そのサンプルホールド信号F1 はほぼ5
〔V〕となる。比較器30a,30bでの比較の際に、
ノイズやオフセットによりサンプルホールド値が少し変
動し、例えば、5.1〔V〕となったとする。すると、
次に鋸歯状波C1 が立ち上がってきたときにその電圧が
サンプルホールド値に達することができなくて、比較器
出力G1 ,H1 が反転しない場合が生じる。
【0069】これに対して、本実施例のように差動増幅
回路63aによってサンプルホールド値を積極的に小さ
くし、0.5〔V〕下げておくと、比較器30a,30
bの反転入力端子(−)への入力電圧V2は4.6
〔V〕となり、次に鋸歯状波C1が立ち上がってきたと
きには必ずそのサンプルホールド値4.6〔V〕を超え
ることができる。つまり、ノイズやオフセットがあって
も、上記のような不都合は発生せず、比較器出力G1
1 を所期通りに反転させることができる。
【0070】一方、差動増幅回路63bは、差動増幅回
路63aとは逆に、抵抗R3の抵抗値が抵抗R4よりも
小さく設定されている。Vo=(R4/R3)×(Vi
−Vr)であり、R3<R4であることから、変化幅が
大きくなる。この差動増幅回路63bを2つ用い、それ
ぞれの入力Viと出力Voとを端子66b,66c間に
接続するとともに、端子66a間はショートさせてお
く。図15のように、仮に入力電圧Viが0〔V〕から
5〔V〕の範囲で変化するとした場合に、基準電圧Vr
=5/7〔V〕、R3=5〔kΩ〕、R4=7〔kΩ〕
と設定すれば、出力電圧Voは−1〔V〕から6〔V〕
の範囲で変化し、変化範囲が広くなる。その結果、同期
信号E1 の立ち下がりによるサンプルホールド値は元の
鋸歯状波C1 (図4参照)に比べて上下に1〔V〕ずつ
大きくした値となり、比較器30a,30bの各非反転
入力端子(+)に与えられることになる。
【0071】図4において、同期信号E1 の立ち下がり
による鋸歯状波C1 のサンプルホールド値V2が最大値
であった場合に、ノイズやオフセットのために変動し
て、例えば、5.9〔V〕となったとする。差動増幅回
路63bによって各鋸歯状波C1 ,D1 の電圧値を1
〔V〕上げているので、最大時には6〔V〕となり、サ
ンプルホールド値5.9〔V〕を超えることができる。
つまり、ノイズやオフセットがあっても、比較器出力G
1 ,H1 を所期通りに反転させることができる。
【0072】なお、上記の2例の場合、電圧値が変動す
るため画素クロックK1 は理想的なタイミングに対して
ずれることになるが、抵抗値R1,R2あるいはR3,
R4を適当に調整することにより、そのずれを最小に抑
えることが可能であり、問題とはならない。
【0073】〔第7実施例〕図16は第7実施例に係る
レーザユニット制御回路の回路図であり、第1実施例
(図3)の回路に微分回路とA/DコンバータとD/A
コンバータをつないだものに相当する。図3と同じ構成
要素には同一番号を付してある。
【0074】インバータとORゲートから微分回路67
が構成されている。サンプルホールドIC29において
同期信号E1 の立ち下がりによってサンプルホールドさ
れた電圧値の信号F1 はA/Dコンバータ68に入力さ
れる。図17のタイミングチャートに示すように、同期
信号E1 の立ち下がりタイミングで微分回路67からパ
ルスL7 がA/Dコンバータ68に与えられ、A/Dコ
ンバータ68はサンプルホールド信号F1 の電圧値をA
/D変換し、8ビットのデジタルデータM7 として出力
する。D/Aコンバータ69はデジタルデータM7 をア
ナログ信号N7に変換し、比較器30a,30bの反転
入力端子(−)に入力する。
【0075】通常、サンプルホールドは、コンデンサに
与えられている信号電圧をサンプリング信号の入力によ
りコンデンサから切り離すことで、サンプル時点の電圧
を保持することによって行われる。したがって、画素ク
ロックK1 の高速化すなわちアナログ周期信号(鋸歯状
波)C1 ,D1 の高速化を行うには、コンデンサへの充
放電時間を短くする必要があり、そのためにコンデンサ
の容量を下げなければならない。しかし、コンデンサの
容量が小さくなると、少しのノイズで電圧値が影響を受
けたり、あるいはコンデンサの漏れ電流による影響が大
きくなって主走査の1ライン時間内で電圧が次第に低下
するといった問題が生じる。
【0076】本実施例では、デジタル値でホールドする
ことにより、上記の問題は回避され、サンプルホールド
値が漏れ電流や電圧変動の影響を受けにくくなり、主走
査方向の1ラインにわたって安定した画素クロックK1
を作成でき、しかもその画素クロックK1 の高速化を図
ることも可能である。
【0077】また、第6実施例ではアナログ処理でホー
ルドするようにしたが、本実施例ではデジタル値でホー
ルドするようにしてあるので、図14のように電圧範囲
を狭くするのに当たって、デジタルによる演算回路で図
13に示す差動増幅回路63a(あるいは63b)と同
等のものを実現できる。通常、アナログ回路はLSI化
が困難であるが、デジタル回路ではLSI化が容易であ
るため、差動増幅回路63a(あるいは63b)に相当
するデジタル回路を他のデジタル回路と一体にしてLS
Iを作れば、そのコストはLSIに吸収されてしまい、
あまり問題とはならない。
【0078】本実施例では、サンプルホールドIC29
の後段にA/Dコンバータ68を配置したが、サンプル
ホールド回路を内蔵したA/Dコンバータや、あるいは
サンプルホールド回路を必要としないいわゆるフラッシ
ュA/Dコンバータを用いれば、サンプルホールドIC
29は不要となり、A/DコンバータとD/Aコンバー
タだけでサンプルホールド構造を構成してもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の画像形成装置に
よれば、アナログ周期信号を発生する発振手段が基準と
するクロックとしては、画素クロックの1画素周期と同
じ周期のものでよく、従来例のようにことさら高い周期
のクロックを用いなくてもよいので、回路の実現を容易
化できるとともにコストアップを抑えることができ、ま
た、従来例のように細かなステップで遅延した多数のク
ロックを作成する必要がなくなり、同期信号に対して常
に高い精度で一定の時間関係をもつ画素クロックを作成
することができる。
【0080】本発明に係る請求項2の画像形成装置によ
れば、位相を180度異にする2つのアナログ周期信号
を用いることにより、アナログ周期信号の電圧値が急激
に変化する位相でのサンプルホールドという不具合を避
けることができ、ゆるやかな変化途中での電圧値をホー
ルドするから、サンプルホールド値が安定したものにな
り、画素クロックのタイミングも良好なものとできる。
【0081】本発明に係る請求項3の画像形成装置によ
れば、アナログ周期信号として変化が急激でない三角波
を用いたので、サンプルホールド値の誤差を少なくし、
画素クロックの生成を安定したものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の一例とし
てのデジタル複写機の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1におけるレーザユニットの構成を示す正面
図である。
【図3】第1実施例に係るレーザユニット制御回路の回
路図である。
【図4】第1実施例の動作説明に供するタイミングチャ
ートである。
【図5】第2実施例に係るレーザユニット制御回路の回
路図である。
【図6】第2実施例の動作説明に供するタイミングチャ
ートである。
【図7】第3実施例に係るレーザユニット制御回路の回
路図である。
【図8】第3実施例の動作説明に供するタイミングチャ
ートである。
【図9】第4実施例に係るレーザユニット制御回路の回
路図である。
【図10】第4実施例の動作説明に供するタイミングチ
ャートである。
【図11】第5実施例に係るレーザユニット制御回路の
回路図である。
【図12】第5実施例の動作説明に供するタイミングチ
ャートである。
【図13】第6実施例に係るレーザユニット制御回路の
回路図である。
【図14】第6実施例での電圧値の範囲変化の説明図で
ある。
【図15】第6実施例での電圧値の範囲変化の説明図で
ある。
【図16】第7実施例に係るレーザユニット制御回路の
回路図である。
【図17】第7実施例の動作説明に供するタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
7……レーザユニット 10……感光体ドラム 20……レーザダイオード 22……多面鏡 25……フォトセンサ 26……発振器 29……サンプルホールドIC 30a…比較器 30b…比較器 43……アナログスイッチ 45……ミラー積分回路 55……三連のアナログスイッチ 56a…遅延回路 57a…シュミットトリガ型ドライバ 62……オーバーラップ 63a…差動増幅回路 67……微分回路 68……A/Dコンバータ 69……D/Aコンバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向の1ラインごとに画像形成の
    開始タイミングを示す同期信号を発生する同期信号発生
    手段と、周期的に電圧値が変化するアナログ周期信号を
    発生する発振手段と、前記発振手段からのアナログ周期
    信号の電圧値を前記同期信号の入力によりサンプルホー
    ルドするサンプルホールド手段と、前記サンプルホール
    ドされた電圧値と前記アナログ周期信号とを比較する比
    較手段と、前記比較手段からの出力に応じて画像形成の
    基準となる画素クロックを生成する画素クロック生成手
    段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 アナログ周期信号として同周期で位相が
    180度異なる2つのものを用い、これら2つのアナロ
    グ周期信号のうち同期信号の発生タイミングで電圧値変
    化が途中となる方のアナログ周期信号を選択してサンプ
    ルホールドするとともに、そのサンプルホールド値に対
    して前記選択された方のアナログ周期信号を比較するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 アナログ周期信号として三角波を用い、
    同期信号の発生タイミングが三角波の立ち上がり部分に
    対応しても立ち下がり部分に対応しても同期信号の発生
    タイミングで三角波の電圧値をサンプルホールドし、か
    つ同期信号の発生タイミングで比較手段の出力を反転さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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