JP2004098592A - 画像形成装置およびその走査長制御方法 - Google Patents

画像形成装置およびその走査長制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストアップを招くことなく、各レーザ光による主走査長の差に起因する画質の劣化を低減することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の変調部48(48A,48B)においては、第一のカウント手段53aが乱数分カウントした後、第二のカウント手段53bはカウントを開始し、第二のカウント手段53bのカウント値が設定値57に応じた最大値になると、PWM出力手段58およびクロック出力手段59はそれぞれ出力周波数を変え、変えられた出力周波数のPWM信号およびクロック信号を出力する。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する画像形成装置およびその走査長制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、レーザ光により画像露光を行う電子写真装置においては、レーザ光を回転多面鏡(ポリゴンミラー)に照射して偏向し、その偏向された反射光で感光体上を露光する方法が用いられている。ここで、感光体としては、レーザ光源から等距離すなわちポリゴンミラーの反射面から円弧を描く形状のものが望ましいが、露光後の画像形成のため、多くの画像形成装置では、円筒形の感光体を採用している。
【0003】
また、複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により、感光体上のそれぞれ対応するラインを露光走査する電子写真装置においても、同様に、円筒形の感光体が用いられているので、各光源から感光体までの光路長がそれぞれ異なり、各レーザ光による主走査倍率(主走査方向の走査長であって主走査長ともいう)に差が生じることになる。また、各レーザ光の波長の差によっても、各レーザ光による主走査倍率に差が生じることになる。
【0004】
この主走査倍率の差を補正する方法として、対応するレーザ光の走査ライン上において画素単位でスペースを挿入または削除することにより対応するレーザ光の走査長を補正する方法が特開2000−238342号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、円筒形の感光体は大きな直径を有するため、各レーザ光による主走査倍率の差は無視可能な程度のものであったが、近年、装置の小型化に伴う感光体の小型化により、その主走査倍率の差を無視することができない状況にある。
【0006】
また、光源と感光体の間にf−θレンズなどの光学素子を設けて上記補正を行う方法もあるが、この光学素子に対しては高い精度が要求され、コストアップを招くことになる。また、レーザ光の波長差により生じる主走査倍率差は、光学素子で補正することができないので、レーザ光の波長を選別するなどの方法で、この主走査倍率差の低減に対処するしかない。
【0007】
また、特開2000−238342号公報に記載の、画素単位でスペースを挿入または削除する方法では、画像の構成が不連続になるという問題を生じる。例えば連続した黒い画像を形成する場合、連続した黒の中に空白、つまり白を挿入することになり、画質の劣化を招くことになる。
【0008】
本発明の目的は、コストアップを招くことなく、各レーザ光による主走査長の差に起因する画質の劣化を低減することができる画像形成装置およびその走査長制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置であって、前記複数の変調手段の少なくとも1つは、1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力手段と、1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力手段と、前記クロック出力手段から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生手段と、対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント手段と、前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生手段から発生された乱数の値に前記第一のカウント手段のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント手段とを有し、前記クロック出力手段と前記PWMデータ出力手段とは、前記第二のカウント手段のカウント値が所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えることを特徴とする。
【0010】
また、前記第一のカウント手段は、前記クロックのカウントの開始後に、次の走査開始信号が出力されると、カウント値をクリアすることを特徴とする。
【0011】
また、前記所定値は、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光による前記潜像担持体上の走査長の差から算出される値であることを特徴とする。
【0012】
また、前記所定値は、予め設定されている固定値であることを特徴とする。
【0013】
また、前記第二のカウント手段は、カウント値が所定値に到達すると、カウント値をクリアすることを特徴とする。
【0014】
また、前記クロック出力手段および前記PWMデータ出力手段の出力周波数は、基本クロックの整数倍の周期を有する高周波クロックの個数の制御により可変されることを特徴とする。
【0015】
また、前記クロック出力手段および前記PWMデータ出力手段の出力周波数は、電圧または電流に応じて可変可能であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記目的を達成するため、レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置であって、前記複数の変調手段の少なくとも1つは、1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力手段と、1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力手段と、前記クロック出力手段から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生手段と、対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント手段と、前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生手段から発生された乱数の値と第一の所定値との加算値に、前記第一のカウント手段のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント手段とを有し、前記クロック出力手段と前記PWMデータ出力手段とは、前記第二のカウント手段のカウント値が第二の所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えることを特徴とする。
【0017】
また、前記第一のカウント手段は、前記クロックのカウントの開始後に、次の走査開始信号が出力されると、カウント値をクリアすることを特徴とする。
【0018】
また、前記第二の所定値は、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光による前記潜像担持体上の走査長の差と前記潜像担持体上の有効走査長とから算出される値であることを特徴とする。
【0019】
また、前記第二の所定値は、予め設定されている固定値であることを特徴とする。
【0020】
また、前記第二のカウント手段は、カウント値が前記第二の所定値に到達すると、該カウント値をクリアすることを特徴とする。
【0021】
また、前記クロック出力手段および前記PWMデータ手段の出力周波数は、基本クロックの整数倍の周期を有する高周波クロックの個数の制御により可変されることを特徴とする。
【0022】
また、前記クロック出力手段および前記PWMデータ出力手段の出力周波数は、電圧または電流に応じて可変可能であることを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、上記目的を達成するため、レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置の走査長制御方法であって、前記複数の光源のうち、対応する光源から発光されたレーザ光による走査長を制御する制御工程を備え、前記制御工程は、1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力工程と、1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力工程と、前記クロック出力工程から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生工程と、前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント工程と、前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生工程から発生された乱数の値に前記第一のカウント工程のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント工程とを有し、前記クロック出力工程と前記PWMデータ出力工程では、前記第二のカウント工程のカウント値が所定値に到達すると、前記クロックと前記PWMデータとのそれぞれの出力周波数を変えることを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、上記目的を達成するため、レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置の走査長制御方法であって、前記複数の光源のうち、対応する光源から発光されたレーザ光による走査長を制御する制御工程を備え、前記制御工程は、1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力工程と、1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力工程と、前記クロック出力手段から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生工程と、前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント工程と、前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生手段から発生された乱数の値と第一の所定値との加算値に、前記第一のカウント工程のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント工程とを有し、前記クロック出力工程と前記PWMデータ出力工程では、前記第二のカウント工程のカウント値が第二の所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0026】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
【0027】
画像形成装置は、図1に示すように、複数枚の原稿を積載可能な原稿給紙装置1と、副走査方向に移動可能に構成されているスキャナユニット4とを備える。原稿給紙装置1は、積載されている複数枚の原稿をその先頭から1枚ずつ原稿台ガラス2上へ搬送する。スキャナユニット4は、原稿台ガラス2上に搬送された原稿を照明するためのランプ3と、原稿台ガラス2上の原稿からの反射光を反射ミラー6に導くための反射ミラー5とを搭載する。反射ミラー6は、反射ミラー7と協働して反射ミラー5からの反射光をレンズ8に導き、レンズ8は、上記反射光をイメージセンサ部9に結像する。イメージセンサ部9は、結像された光像を電気信号に変換し、この電気信号は所定の処理が施された後に、画像信号として露光制御部10に入力される。
【0028】
露光制御部10は、入力された画像信号に基づきレーザ光を発光し、このレーザ光で感光ドラム11上を露光走査する。このレーザ光の露光走査により、感光ドラム11上には、レーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム11上に形成された潜像は、現像器13から供給されたトナーによりトナー像として可視像化される。
【0029】
また、上記レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット14またはカセット15からシートが給紙され、このシートは搬送路を介して転写部16へ向けて搬送される。この搬送されたシート上には、転写部16により、感光ドラム11上のトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは、定着部17に搬送される。
【0030】
定着部17においては、シート上のトナー像が熱圧されてシート上に定着される。この定着部17を通過したシートは、排紙ローラ対18を経て外部に排出される。
【0031】
トナー像の転写後の感光ドラム11の表面は、クリーナ25で清掃された後に、補助帯電器26で除電される。そして、感光ドラム11の表面の残留電荷が前露光ランプ27で消去されて一次帯電器28において良好な帯電が得られる状態にされた後に、一次帯電器28で感光ドラム11の表面が帯電される。
【0032】
上記一連の工程を繰り返すことにより、複数枚の画像形成が可能になる。
【0033】
次に、上記露光制御部10の詳細な構成について図2および図3を参照しながら説明する。図2は図1の露光制御部10の構成を模式的に示す平面図、図3は図1の露光制御部10の構成を模式的に示す側面図である。
【0034】
次に、上記露光制御部10の詳細な構成について図2を参照しながら説明する。図2は図1の露光制御部10の構成を模式的に示す平面図である。
【0035】
露光制御部10は、図2に示すように、ツインレーザ構成の半導体レーザ43を駆動するレーザ駆動装置31を有する。半導体レーザ43の内部には、レーザ光の一部を検出するPDセンサ(図示せず)が設けられ、レーザ駆動装置31は、PDセンサの検出信号を用いて半導体レーザ43のAPC(Auto Power Control)制御を行う。半導体レーザ43から発光された2つのレーザ光は、コリメータレンズ35および絞り32によりほぼ平行光となり、所定のビーム径でポリゴンミラー(回転多面鏡)33に入射する。ポリゴンミラー33は、図中の矢印が示す方向に等角速度で回転しており、この回転に伴い、ポリゴンミラー33に入射したレーザ光は、連続的に角度を変える偏向ビームとなって反射される。偏向ビームとなった反射されたレーザ光は、f−θレンズ34により集光作用を受ける。同時に、f−θレンズ34は走査の時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正を行うので、f−θレンズ34を通過したレーザ光は、感光ドラム11上に図中の矢印の方向に等速で結合走査される。感光ドラム11の一方の端部近傍には、ポリゴンミラー33から反射されたレーザ光を検出するビームディテクト(以下、BDという)センサ36が設けられており、BDセンサ36の検出信号はポリゴンミラー33の回転とデータの書き込みの同期をとるための同期信号として用いられる。
【0036】
このようなレーザ駆動装置31においては、1走査中のレーザ光の光量を一定に保持するために、1走査中の光検出区間でレーザ光の出力を検出して半導体レーザ43の駆動電流を1走査の間保持するという駆動方式を採用している。
【0037】
次に、半導体レーザ43に対する具体的な制御方法について図3を参照しながら説明する。図3は図2の半導体レーザ43に対する具体的な制御構成を示す回路図である。
【0038】
半導体レーザ43は、図3に示すように、2つのレーザ光を出力可能なチップであり、2つのレーザダイオード43A,43Bと、上記PDセンサ43Cとから構成される。各レーザダイオード43A,43Bの駆動電源には、バイアス電流源41A,41Bとパルス電流源42A,42Bとが適用されており、これにより、レーザダイオード43A,43Bの発光特性の改善が図られている。また、レーザ光の発光を安定化させるために、PDセンサ43Cからの出力信号を用いてバイアス電流源41A,41Bに帰還をかけ、レーザダイオード43A,43Bの発光時のバイアス電流量の自動制御が行われている。すなわち、感光ドラム11への画像ラインのレーザ光照射の間欠期間において、以下のように、各レーザダイオード43A,43Bの発光量が調整される。
【0039】
レーザダイオード43Aのバイアス電流量を制御する場合は、シーケンスコントローラ47が、レーザダイオード43Aのバイアス電流制御ラインBIAS_Aをアクティブとし、スイッチ50Aをオンにする。逆に、レーザダイオード43Bのバイアス電流制御ラインBIAS_Bはアンアクティブされ、スイッチ50Bがオフされる。次いで、ラインFBがアクティブとされて、スイッチ51がオンし、フィードバックループが形成される。そして、ラインFULL_Aがアクティブとされて、論理素子40AがON信号をスイッチ49Aへ出力する。このとき、ラインFULL_Bはアンアクティブにされている。この状態で、バイアス電流源41Aとパルス電流源42Aからの電流の和がレーザダイオード43Aへ流れる。そのときのPDセンサ43Cからの出力信号は電流電圧変換器44に入力されて電圧に変換され、この電圧は増幅器45で増幅された後に、スイッチ51を介してAPC回路46Aに入力される。
【0040】
次いで、このAPC回路46Aからの出力は、ラインVAPC_Aを介してバイアス電流源41Aに制御信号として供給される。この制御信号により、レーザダイオード43Aを目標光量で発光させられるバイアス電流の設定が可能となる。なお、レーザダイオード43Bの光量制御時には、ラインBIAS_AとラインBIAS_Bの論理を反転させ、かつラインFULL_AとラインFULL_Bの論理を反転させることにより、同様のシーケンスで、バイアス電流制御を実行することができる。この回路方式はAPC(Auto Power Control)回路方式といわれ、現在レーザを駆動する回路方式として一般的なものである。
【0041】
レーザは温度特性を有し、温度が高くなるほど一定の光量を得るための電流量は増加する。また、レーザは自己発熱するため、一定の電流を供給するだけでは一定の光量を得ることができず、これらは画像形成に重大な影響を及ぼす。このことを解決する方法としては、1走査毎に前述したAPC回路方式を用いて、走査毎の発光特性が一定になるように、走査毎に流す電流量を制御する方法がある。このようにして一定光量に制御されたレーザ光は、変調部48A,48Bで変調されたデータでスイッチ49A,49Bをオン/オフすることにより、オン/オフされ、このレーザ光により感光ドラム11上に画像(静電潜像)が形成されることになる。
【0042】
次に、変調部48A,48Bの詳細な構成について図4を参照しながら説明する。図4は図3の変調部48A,48Bの詳細な構成を示すブロック図である。ここで、変調部48A,48Bは同じ構成を有するものとし、それらを総称して変調部48というものとする。すなわち、本実施形態では、各光源(レーザダイオード)の数分の変調部が設けられ、各変調部は、それぞれ対応する光源の走査長を制御可能であるとする。よって、例えば各レーザ光源のうち、走査長が長い1つの光源を基準にして、他の光源の走査長を基準の光源の走査長に一致させるように補正することも可能であるし、また各光源の走査長を予め決められている基準走査長に一致させるように補正することも可能である。また、走査長が他の光源に比して短い光源が予め特定されているような場合、この光源に対する変調部のみを走査長の補正が可能なように構成してもよい。
【0043】
上述したように、半導体レーザ43の各レーザダイオード43A,43Bからそれぞれ発光されたレーザ光は、ポリゴンミラー33により偏向されて感光ドラム11面上を露光走査する。ポリゴンミラー33はスキャナモータ51により回転され、このスキャナモータ51はモータドライバ50により駆動される。レーザ光が感光ドラム11を走査する際には、このレーザ光が走査開始位置に到達すると、このレーザ光がBDセンサ36により検知され、BDセンサ36から走査開始位置信号が出力される。このBDセンサ36の出力は、変調部48に入力される。
【0044】
変調部48は、図4に示すように、第一および第二のカウント手段53a,53bと、第一および第二のデータ比較手段54a,54bと、乱数発生手段55と、演算手段56と、PWM出力手段58と、クロック出力手段59とを有する。第一のカウント手段53aは、クロック出力手段59から出力されるクロックをカウントアップし、BDセンサ36の出力でそのカウント値をクリアする。乱数発生手段55は、クロック出力手段59の出力毎に乱数を発生する。第一のデータ比較手段54aは、第一のカウント手段53aのカウント値と乱数発生手段55で発生された乱数の値とを比較し、その比較結果に応じてイネーブル信号を第二のカウント手段53bに出力する。
【0045】
第二のカウント手段53bは、第一のカウント手段53aと同様に、クロック出力手段59から出力されるクロックをカウントアップする。第二のデータ比較手段54bは、演算手段56の出力と、第二のカウント手段53bの出力を比較し、その比較結果に応じてリセット信号を第二のカウント手段53bに出力する。第二のカウント手段53bは、上記リセット信号が入力されると、そのカウント値をリセットすると同時に、制御信号をPWM出力手段58およびクロック出力手段59に出力する。
【0046】
次に、動作について図5および図6を参照しながら説明する。図5は図4の変調部48におけるBDセンサ出力、各カウント値および制御信号の出力例を示すタイミングチャート、図6は制御信号とPWM信号およびクロック信号の出力例を示すタイミングチャートである。
【0047】
第一のカウント手段53aは、クロック出力手段59から出力されるクロック信号(ビデオクロック)をカウントアップし、BDセンサ36の出力により第一のカウント手段53aのカウント値をクリアし、そして再び上記クロック信号のカウントを開始する(図5(a),(b),(c)を参照)。乱数発生手段55は、クロック出力手段59から出力されるクロック信号毎に、乱数を発生する(図5(d)を参照)。ここで、発生される乱数は便宜上0〜3の範囲の値をとるものとする。この乱数発生手段55から発生された乱数の値(BDセンサ36の出力が入力された時点での値)は、第一のデータ比較手段54aにおいて、第一のカウント手段53aのカウント値と比較され、両者が一致すると、第二のカウント手段53bを動作可能にするためのイネーブル信号が第二のカウント手段53bに出力される。
【0048】
第二のカウント手段53bは、上記イネーブル信号が入力されると、クロック出力手段59から出力されたクロックのカウントアップを開始する(図5(e)を参照)。また、上記イネーブル信号と上記クロック信号とをANDゲートを介して入力するように構成することによって、第二のカウント手段53bへのクロック信号の供給を制限するようにしてもよい。第二のカウント手段53bのカウント値は、第二のデータ比較手段54bに入力され、演算手段56の出力値と比較される。演算手段56は、複数のレーザ光の走査長の差を示す設定値57を入力し、この設定値に基づきPWM出力手段58、クロック出力手段59の出力周波数を走査中に変調させる間隔値を算出する。この間隔値は、例えばBDセンサ36の出力間の第一のカウント手段53aのカウント値の最大値に対して、レーザ光の走査長の差を補正するために必要な画素片数で割ることによって得られる値である。この間隔値は、第二のデータ比較手段54bに出力される。
【0049】
演算手段56の出力値(間隔値)は、第二のカウント手段53bの最大値として第二のデータ比較手段54bに設定され、第二のデータ比較手段54bは第二のカウント手段53bのカウント値と上記設定された最大値と比較し、両者が一致した場合は、第二のカウント手段53bのカウント値をクリアするためのリセット信号を出力する。また、第二のカウント手段53bのカウント値がクリアされるタイミングで、制御信号がPWM出力手段58およびクロック出力手段59に入力される(図5(e),(f)を参照)。この制御信号の入力により、PWM出力手段58およびクロック出力手段59はその出力周波数を変化させる(図6を参照)。
【0050】
すなわち、第一のカウント手段53aが乱数分カウントした後、第二のカウント手段53bはカウントを開始し、第二のカウント手段53bのカウント値が設定値57に応じた最大値になると、PWM出力手段58およびクロック出力手段59はそれぞれ出力周波数を変え、変えられた出力周波数のPWM信号およびクロック信号を出力する。
【0051】
次に、PWM信号出力手段58およびクロック出力手段59の構成について図7を参照しながら説明する。図7は図4のPWM信号出力手段58およびクロック出力手段59の構成を示すブロック図である。
【0052】
PWM信号出力手段58およびクロック出力手段59は、図7に示すように、一体的に構成され、変調制御部60と、9つのDタイプのフリップフロップ61a〜61iと、9つの2入力AND回路62a〜62iと、2つの2入力セレクタ回路63,64と、9入力OR回路66と、2入力OR回路67と、JKフリップフロップ68とを含む。
【0053】
入力された画像データは8ビットのパルス幅データに変調され、このパルスデータの各ビットは、2入力AND回路62a〜62iの入力の一方に入力される。ここで、2入力AND回路62hおよび62iには、同じデータが入力される。
【0054】
フリップフロップ61a〜61iは、高周波クロック(CLK)の立ち上がりでD端子の入力をQ端子に出力する。各フリップフロップ61a〜61iの出力は、上記2入力AND回路62a〜62iの入力の他方に接続される。それと同時に各フリップフロップ61a〜61iは、フリップフロップ61aの出力がフリップフロップ61bの入力に、フリップフロップ61bの出力がフリップフロップ61cの入力にというような縦続に接続されている。また、フリップフロップ61hの出力は2入力セレクタ回路63および2入力セレクタ回路64にも接続される。フリップフロップ61iの出力は、2入力セレクタ回路63にも接続される。
【0055】
2入力AND回路62a〜62iの出力は、それぞれ9入力OR回路66に接続され、9入力OR回路66の出力はPWM信号として出力される。2入力セレクタ回路63は、変調制御部60の出力に応じて、フリップフロップ61a〜61iの出力を選択し、2入力OR回路67の入力の一方に接続される。2入力セレクタ回路64の他方の入力はGNDに接続されている。2入力セレクタ回路64は、変調制御部60の出力によって、フリップフロップ61hの出力をフリップフロップ61iに入力させるか否かを制御する。
【0056】
変調制御部60は、第二のカウンタ回路53bの出力(制御信号)に応じて、2入力セレクタ回路63,64のセレクト動作を切り換える。例えば上記制御信号が“H”の場合、2入力セレクタ回路64はフリップフロップ61hの出力を選択し、2入力セレクタ回路63はフリップフロップ61iの出力を選択する。これにより、1画素を形成するためのフリップフロップの数が9個となる。上記制御信号が“L”の場合、2入力セレクタ回路64はGNDを選択し、2入力セレクタ回路63はフリップフロップ61hの出力を選択する。これにより、1画素を形成するためのフリップフロップの数が8個となる。
【0057】
JKフリップフロップ68は、クロック信号を出力するためのフリップフロップであり、フリップフロップ61aが出力するパルスの立ち上がりで、電源のHiレベルをラッチし、フリップフロップ61eの出力パルスで、そのHiレベルをLowにリセットして、フリップフロップ61a〜61hまたは61iをデータが周回する周期と同周期(高周波クロックの8クロックまたは9クロック分)のクロック信号を生成する。2入力OR回路67の入力の他方はタイミング信号が入力され、その出力はフリップフロップ61aに入力される。
【0058】
次に、PWM信号出力手段58およびクロック出力手段59の動作について説明する。
【0059】
まず、フリップフロップ61a〜61iに入力される高周波クロックに同期して高周波クロック1クロック分の幅の信号がタイミング信号として、2入力OR回路67に入力される。これにより、フリップフロップ61a〜61iで構成されるリング状のシフトレジスタの出力の1つが常に“1”となる。変調制御部60は、第二のカウント手段53bが出力する制御信号を受け、上記リング状のシフトレジスタの大きさを制御するように2入力セレクタ回路63,64の切換動作を制御する。1画素を高周波クロックの8クロック分で構成する場合は、2入力セレクタ回路63で、フリップフロップ61hの出力を選択し、2入力セレクタ回路64で、GNDを選択する。これにより、フリップフロップ61a〜61hの8個のフリップフロップからなるリング状のレジスタが構成されることになる。1画素を高周波クロックの9クロック分で構成する場合は、2入力セレクタ回路63で、フリップフロップ61iの出力を選択し、2入力セレクタ回路64で、フリップフロップ61hの出力を選択する。これにより、フリップフロップ61a〜61iの9個のフリップフロップからなるリング状のレジスタが構成されることになる。これらの切換えで、フリップフロップ61a〜61iの出力が高周波クロックの8クロックまたは9クロック分に相当する1周期で“1”が出力されるようになる。
【0060】
各2入力AND回路62a〜62hまたは62a〜62iには、対応するパルス幅データのビットデータが設定されており、1画素毎にデータを変化させる。各2入力AND回路62a〜62hまたは62a〜62iは、それぞれ、設定されたデータと高周波クロックの8クロックまたは9クロック分に相当する1周期での“1”とをAND演算し、それぞれのAND演算の結果は9入力OR回路66に入力される。9入力OR回路66は、各2入力AND回路62a〜62hまたは62a〜62iの出力をOR演算し、そのOR演算の結果を高周波クロックの8クロックまたは9クロック分の周期で構成されたPWM信号として出力する。
【0061】
本実施形態では、フリップフロップ61a〜61hの特定箇所(61aと61e)の出力をJKフリップフロップ68に入力することによって、PWM信号と同様に8/9CLKで構成されたクロック信号を出力する構成を採用しているが、このJKフリップフロップ68を用いずに、2入力AND回路62a〜62iの画像データが入力される箇所にCLKパターンを入力することでもクロック信号を生成することもできる。
【0062】
以上より、本実施形態では、複数のレーザ光のそれぞれによる走査長が同一になるように対応するレーザ光の走査長を補正する手段を容易に構成することができるとともに、補正するために走査ライン上に画素片を分散して挿入し、かつ走査毎に異なる箇所に挿入することが可能になり、画像形成に影響を与えなくすることができる。その結果、コストアップを招くことなく、各レーザ光による主走査長の差に起因する画質の劣化を低減することができる。
【0063】
また、本実施形態では、1画素を形成する高周波クロックの個数を変化させることによって、主走査倍率の補正を行う方法を説明したが、元となるクロックおよびその周辺回路(例えばPLL回路の分周比やVCOの電圧値など)そのものを微調整することでも同様の効果が得られる。
【0064】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8および図9を参照しながら説明する。図8は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の変調部の詳細な構成を示すブロック図、図9は図8の変調部48におけるBDセンサ出力、各カウント値および制御信号の出力例を示すタイミングチャートである。
【0065】
上記第1実施形態では、主走査中に平均してかつ走査毎に異なる箇所で画素片を挿入する構成を採るが、本実施形態では、感光ドラム上の像形成が行われる有効画像エリア区間で平均してかつ走査毎に異なる箇所で画素片を挿入する構成を採る。なお、以下においては、上記第1実施形態と異なる点のみを説明する。
【0066】
変調部48は、図8に示すように、第一および第二のカウント手段73a,73bと、第一および第二のデータ比較手段74a,74bと、第一および第二の演算手段75a,75bと、乱数発生手段76と、PWM出力手段78と、クロック出力手段79とを有する。第一のカウント手段73aは、クロック出力手段79から出力されるクロックをカウントアップし、BDセンサ36の出力でそのカウント値をクリアする。乱数発生手段76は、クロック出力手段79の出力毎に乱数を発生する。第一の演算手段75aは、乱数発生手段76で発生された乱数に所定の演算処理を施す。第一のデータ比較手段74aは、第一のカウント手段73aのカウント値と第一の演算手段75aの演算結果の値とを比較し、その比較結果に応じてイネーブル信号を第二のカウント手段73bに出力する。
【0067】
第二のカウント手段73bは、第一のカウント手段73aと同様に、クロック出力手段79から出力されるクロックをカウントアップする。第二のデータ比較手段74bは、第二の演算手段75bの出力と第二のカウント手段73bの出力とを比較し、その比較結果に応じてリセット信号を第二のカウント手段73bに出力する。第二のカウント手段73bは、PWM出力手段78およびクロック出力手段79に接続される。
【0068】
上記変調部48において、第一のカウント手段73aは、クロック出力手段79から出力されるクロック信号(ビデオクロック)をカウントアップし、BDセンサ36の出力により第一のカウント手段53aのカウント値をクリアし、そして再び上記クロックのカウントを開始する(図9(a),(b),(c)を参照)。乱数発生手段76は、クロック出力手段79から出力されるクロック信号毎に、乱数を発生する(図9(d)を参照)。ここで、発生される乱数は上記第1実施形態と同様に、0〜3の範囲の値をとるものとする。この乱数発生手段76から発生された乱数の値(BDセンサ36の出力が入力された時点での値)は、第一の演算手段75aに入力される。第一の演算手段75aは、上記乱数の値と、走査開始位置から有効画像エリアの開始位置までのカウント値とを加算する。この加算値は、第一のデータ比較手段74aにおいて、第一のカウント手段73aのカウント値と比較され、両者が一致すると、第二のカウント手段73bを動作可能にするためのイネーブル信号が第二のカウント手段73bに出力される。
【0069】
第二のカウント手段73bは、上記イネーブル信号が入力されると、クロック出力手段79から出力されたクロックのカウントアップを開始する(図9(e)を参照)。第二のカウント手段73bのカウント値は、第二のデータ比較手段74bに入力され、第二の演算手段75bの出力値と比較される。第二の演算手段75bは、複数のレーザ光の走査長の差を示す設定値77を入力し、この設定値に基づきPWM出力手段78、クロック出力手段79の出力周波数を走査中に変調させる間隔値を算出する。この間隔値は、例えば有効画像区間に対して、レーザ光の走査長の差を補正するために必要な画素片数で割ることによって得られる値である。この間隔値は、第二のデータ比較手段74bに出力される。
【0070】
第二の演算手段75bの出力値(間隔値)は、第二のカウント手段73bの最大値として設定され、第二のデータ比較手段74bは第二のカウント手段73bのカウント値と上記設定された最大値と比較し、両者が一致した場合は、第二のカウント手段73bのカウント値をクリアするための信号を出力する。また、第二のカウント手段73bのカウント値がクリアされるタイミングで、制御信号がPWM出力手段78およびクロック出力手段79に入力される(図9(e),(f)を参照)。この制御信号の入力により、PWM出力手段58およびクロック出力手段59はその出力周波数を変化させる。
【0071】
すなわち、第一のカウント手段73aが有効画像エリアの開始位置に対応するカウント値に乱数の値を加算した値分をカウントした後、第二のカウント手段73bがカウントを開始し、第二のカウント手段73bのカウント値が設定値に応じた最大値に到達すると、PWM出力手段78、クロック出力手段79の出力周波数が変えられる。
【0072】
以上より、本実施形態では、複数のレーザ光のそれぞれによる走査長が同一になよるように、走査ラインの有効画像エリア区間で画素片を分散して挿入し、かつ走査毎に異なる箇所に挿入することによって、各レーザ光による主走査長の差に起因する画質の劣化をさらに低減することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、乱数発生手段によりクロック出力手段から出力されたクロックに同期して乱数を発生し、第一のカウント手段により対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点からクロックのカウントを開始し、対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における乱数発生手段から発生された乱数の値に第一のカウント手段のカウント値が到達すると、第二のカウント手段によりクロックのカウントを開始し、クロック出力手段とPWMデータ出力手段とは、第二のカウント手段のカウント値が所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えるので、各レーザ光による主走査長の差をなくすように、対応するレーザ光の走査長を容易に補正することが可能になり、コストアップを招くことなく、各レーザ光による主走査長の差に起因する画質の劣化を低減することができる。
【0074】
また、本発明によれば、対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における乱数発生手段から発生された乱数の値と第一の所定値との加算値に、第一のカウント手段のカウント値が到達すると、第二のカウント手段により、クロックのカウントを開始し、クロック出力手段とPWMデータ出力手段とは、第二のカウント手段のカウント値が第二の所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えるので、各レーザ光による主走査長の差に起因する画質の劣化をさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】図1の露光制御部10の構成を模式的に示す平面図である。
【図3】図1の露光制御部10の構成を模式的に示す側面図である。
【図4】図3の変調部48A,48Bの詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図4の変調部48におけるBDセンサ出力、各カウント値および制御信号の出力例を示すタイミングチャートである。
【図6】制御信号とPWM信号およびクロック信号の出力例を示すタイミングチャートである。
【図7】図4のPWM信号出力手段58およびクロック出力手段59の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の変調部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】図8の変調部48におけるBDセンサ出力、各カウント値および制御信号の出力例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 露光制御部
11 感光ドラム
31 レーザ駆動装置
33 ポリゴンミラー
36 BDセンサ
43 半導体レーザ
43A,43B レーザダイオード
48A,48B 変調部
53a,73a 第一のカウント手段
53b,73b 第二のカウント手段
55,76 乱数発生手段
58,78 PWM出力手段
59,79 クロック出力手段
60 変調制御部
61a〜61i フリップフロップ
62a〜62i 2入力AND回路
63,64 2入力セレクタ回路
66 9入力OR回路
68 JKフリップフロップ

Claims (16)

  1. レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置であって、
    前記複数の変調手段の少なくとも1つは、
    1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力手段と、
    1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力手段と、
    前記クロック出力手段から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生手段と、
    対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント手段と、
    前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生手段から発生された乱数の値に前記第一のカウント手段のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント手段とを有し、
    前記クロック出力手段と前記PWMデータ出力手段とは、前記第二のカウント手段のカウント値が所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一のカウント手段は、前記クロックのカウントの開始後に、次の走査開始信号が出力されると、カウント値をクリアすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定値は、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光による前記潜像担持体上の走査長の差から算出される値であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記所定値は、予め設定されている固定値であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記第二のカウント手段は、カウント値が所定値に到達すると、カウント値をクリアすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記クロック出力手段および前記PWMデータ出力手段の出力周波数は、基本クロックの整数倍の周期を有する高周波クロックの個数の制御により可変されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記クロック出力手段および前記PWMデータ出力手段の出力周波数は、電圧または電流に応じて可変可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置であって、
    前記複数の変調手段の少なくとも1つは、
    1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力手段と、
    1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力手段と、
    前記クロック出力手段から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生手段と、
    対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント手段と、
    前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生手段から発生された乱数の値と第一の所定値との加算値に、前記第一のカウント手段のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント手段とを有し、
    前記クロック出力手段と前記PWMデータ出力手段とは、前記第二のカウント手段のカウント値が第二の所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記第一のカウント手段は、前記クロックのカウントの開始後に、次の走査開始信号が出力されると、カウント値をクリアすることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記第二の所定値は、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光による前記潜像担持体上の走査長の差と前記潜像担持体上の有効走査長とから算出される値であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 前記第二の所定値は、予め設定されている固定値であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  12. 前記第二のカウント手段は、カウント値が前記第二の所定値に到達すると、該カウント値をクリアすることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  13. 前記クロック出力手段および前記PWMデータ手段の出力周波数は、基本クロックの整数倍の周期を有する高周波クロックの個数の制御により可変されることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  14. 前記クロック出力手段および前記PWMデータ出力手段の出力周波数は、電圧または電流に応じて可変可能であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  15. レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置の走査長制御方法であって、前記複数の光源のうち、対応する光源から発光されたレーザ光による走査長を制御する制御工程を備え、
    前記制御工程は、
    1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力工程と、
    1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力工程と、
    前記クロック出力工程から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生工程と、
    前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント工程と、
    前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生工程から発生された乱数の値に前記第一のカウント工程のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント工程とを有し、
    前記クロック出力工程と前記PWMデータ出力工程では、前記第二のカウント工程のカウント値が所定値に到達すると、前記クロックと前記PWMデータとのそれぞれの出力周波数を変えることを特徴とする走査長制御方法。
  16. レーザ光を発光する複数の光源と、前記複数の光源毎に設けられ、対応する画素単位の画像データに応じて対応する光源を変調駆動する複数の変調手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光により潜像担持体上を主走査方向に露光走査する走査手段と、前記複数の光源からそれぞれ発光されたレーザ光が走査開始位置に到達したことを検知して走査開始信号を出力する走査開始位置検知手段とを備える画像形成装置の走査長制御方法であって、前記複数の光源のうち、対応する光源から発光されたレーザ光による走査長を制御する制御工程を備え、
    前記制御工程は、
    1画素当りの周期を規定するクロックを出力周波数可変に出力するクロック出力工程と、
    1画素当りのPWMデータを出力周波数可変に出力するPWMデータ出力工程と、
    前記クロック出力手段から出力されたクロックに同期して乱数を発生する乱数発生工程と、
    前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点から前記クロックのカウントを開始する第一のカウント工程と、
    前記対応する光源のレーザ光に対する走査開始信号の出力時点における前記乱数発生手段から発生された乱数の値と第一の所定値との加算値に、前記第一のカウント工程のカウント値が到達すると、前記クロックのカウントを開始する第二のカウント工程とを有し、
    前記クロック出力工程と前記PWMデータ出力工程では、前記第二のカウント工程のカウント値が第二の所定値に到達すると、それぞれの出力周波数を変えることを特徴とする画像形成装置の走査長制御方法。
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