JPH0373908A - 多点同期方式の光書込み記録装置 - Google Patents

多点同期方式の光書込み記録装置

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JPH0373908A
JPH0373908A JP2247890A JP2247890A JPH0373908A JP H0373908 A JPH0373908 A JP H0373908A JP 2247890 A JP2247890 A JP 2247890A JP 2247890 A JP2247890 A JP 2247890A JP H0373908 A JPH0373908 A JP H0373908A
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JP
Japan
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writing
pll circuit
recording
circuit
synchronous
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JP2247890A
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English (en)
Inventor
Susumu Imagawa
今河 進
Yoshinobu Takeyama
佳伸 竹山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0373908A publication Critical patent/JPH0373908A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高品質レーザプリンタ等のラスク型多点同期
方式の光書込み記録装置に関するものである。
従来の技術 従来、この種のラスク型の光書込み記録装置は、レーザ
プリンタ、レーザ製版機、レーザファクシミリ、デジタ
ル複写機等の機器として知られ、レーザビームによる主
走査と記録媒体送りによる副走査とにより二次元的に記
録を行うものである。
このような光書込み記録装置において、走査のための書
込みビームは、一般にレーザ光源を画像情報に応じて変
調し、かつ、ポリゴンミラー等の偏向器で偏向走査させ
て感光体等の記録媒体に光書込みを行うようにしている
。光走査を適正に行なうためには、光走査のタイミング
をとるための同期信号が必要である。そこで、一般には
、ビームの走査光路上の走査開始位置側であって画像範
囲外となる位置に配置させた1つの受光素子でビームを
受光し、この受光素子により同期信号を得、同期信号に
同期してビームを画像情報により変調している。しかし
、走査開始時のみの同期であるため、画像終端部側では
、ビーム走査用の偏向器の回転ムラ(ポリゴンミラー等
の駆動において一定速度で回転させることは困難で、現
実には速度ムラ等が生じる)、加工精度ムラ等により、
光走査の速度ないしはタイミングが必ずしも各走査毎に
一定とはならず、書込みドツト位置、即ち印字品質等が
劣化してしまう。
そこで、書込みドツト間隔が一定となる良好なる光書込
みを行うため、同期ビーム及び多数のスリット(グレー
ティング、グリッド又はスケールとも称される)を有す
るリニアエンコーダを用いて画素クロックを発生させる
多点同期方式の光書込み記録装置が、例えば米国特許2
,389.403号明細書等により知られている。ここ
に、リニアエンコーダの製造を容易にする等の改良を施
したものとして、特開昭54−97050号公報に示さ
れるものがある。これは、記録密度のN倍(Nは整数)
のピッチで透明部と非透明部とを形成したリニアエンコ
ーダの透過光から得られる光電パルス信号をPLL (
フェーズ・ロックド・ループ)回路を用いて1/N分周
(N逓倍)してビデオクロック(画素クロック)を発生
させるものである。
また、多点同期方式の例として、特開昭60−1096
7号公報に示されるようにグレーティングを用いて画素
クロックを発生させるものや、特開昭60−75168
号公報に示されるように凹面ミラーアレイと複数の小径
の受光素子とを用いたものもある。
第15図は、この内、特開昭60−10967号公報に
示される多点同期方式であって、半導体レーザを光源と
するレーザ走査光学系による記録装置の一例を示す、ま
ず、画素信号により変調されて書込みビームP1 を射
出する記録用半導体レーザ1が設けられている。この書
込みビームPIは回転するポリゴンミラー2のある1面
により偏向され、fθレンズ3を通った後、ミラー4に
より反射されて感光体5上に結像され、走査ライン6で
示すような記録走査を行う。一方、半導体レーザlとは
別に設けられた同期用半導体レーザ7から射出された同
期ビームP、はポリゴンミラー2の同一反射面上におい
てビームP1 に対しある間隔離れた位置(主走査方向
では同一位置)に入射されて、ビームP1 と同様にf
θレンズ3に入射する。fθレンズ3透過後は上下位置
が異なることにより、このビームP3はミラー4上を通
過して感光体5と光学的に等価な位置に配置させたグレ
ーティング8を走査する。このグレーティング8の透過
部分を通過したビームP、はレンズアレー1’ 9によ
り複数、例えば4個の受光素子10a〜10dに順次集
光結像され、これらの受光素子10a〜10dから基準
パルスPrが発生する。
即ち、これらの受光素子10a〜10dにより受光され
光電変換された受光信号は各々増幅された後、加算回路
により加算処理される。これにより、グレーティング8
の明暗配列に従う走査長全域に渡るパルス列信号なる基
準パルスPrとなり、必要に応じて波形整形回路による
波形整形を受けた後、P L L回路11により処理さ
れて画素クロックPoが生成される。
ここに、このようなPLL回路の構成・作用を第16図
により説明する。まず、PLL回路11に対する入力信
号である基準パルスPrは、電圧制御発振器(VCO)
12から出力される画素クロックPoを分周器13によ
り1/N分周してなる分周帰還パルスルbとの間の位相
差が、位相比較器14において比較される。そして、こ
の位相比較器14からの出力は雑音や高周波成分を除去
するローパスフィルタ(LPF)15を介して電圧制御
発振器12に出力され、基準パルスPrと分局帰還パル
スルbの位相が一致するように電圧制御発振器12がフ
ィードバック制御される。これにより、電圧制御発振器
12からは基準パルスPrに位相同期し、かつ、N逓倍
された画素クロックPOが発生する。このようなPLL
回路11により走査速度の変化(基準パルスPrの周波
数変化)に追従した画素クロックPoが得られること・
になる。
そこで、プリンタコントローラ又はホストマシンから書
込み用の半導体レーザ用の駆動変調回路に出力する画素
対応の記録情報を、このPLL回路11からの画素クロ
ックPoに同期させて変調させながら記録を行なわせる
ことにより、ドツト配列精度の高い露光記録が可能とな
る。即ち、記録中に回転多面鏡の回転ムラ等によって走
査速度が変動しても、それに応じて半導体レーザの変調
タイミングも画素クロックPaにより制御されるので、
適正な光書込みが可能となるというものである。
ここに、P L L回路は回路構成等によってほぼ一定
の応答遅れがあるため、基準パルスが発生しても直ちに
その位相と分周帰還パルスの位相とが揃うことはない。
そこで、上記特開昭54−97050号公報にあっては
、基準パルスと分周帰還パルスとの位相が揃うに必要な
時間(=ロックアツプ時間)が経過し、位相が揃った後
、ゲートが開かれ書込み信号が出力されることにより、
画素クロックとするようにしている。このような画素ク
ロックに同期させてレーザ光源を変調させると、有効走
査線の始点(即ち、最初のドツト位置)が垂直方向に揃
う正しい位置に記録できる。ここに、ロックアツプ時間
が短い程、有効走査線が長くなり、高解像度を得るに便
利となる。この点、上記公報にあっては、走査線の最初
の光電パルスで分周器をリセットし、光電パルスと基準
パルスとの位相を強制的に合わせて位相補正量を小さく
することにより、ロックアツプの時間を短縮するように
している。
また、上記公報の場合、書込みビームと同期用ビームと
の合成・分離を可能とするため、書込みビームは青色ア
ルゴンレーザ、同期用ビームは赤色ヘリウムレーザなる
ガスレーザを各々光源として用いるようにしている。
ところで、PLL回路の出力をこのようにレーザプリン
タ等の書込み画素クロック生成用に用いると、位相比較
器14に入力する基準パルスPrは、第17図に示すよ
うに、グレーティング8の走査時なる書込み域と非走査
時なる非書込み域とで断続的なものとなる。この時、電
圧制御発振器12の発振周波数を制御するローパスフィ
ルタ15からの出力電圧は、基準パルスPrが入力し始
める時点と途切れる時点とでともに大きなリップル(振
動)を持つ。そして、PLL系のループ利得で決まる時
定数(ここでは、PLLのプルインタイム=同期確立時
間)で定常値に落ち着く。実際の画素クロックPOはP
LL系が定常値に落ち着いた状態でPLL系をロック状
態として出力させる必要がある。
このようにプルインタイムを要するため、第17図に示
す書込み域は、実際の書込み幅よりも長いものとなる。
グレーティング8を用いて第15図に示すような信号を
発生させる場合、装置の小型化のために、このプルイン
タイムをできるだけ短くする必要がある。即ち、この種
のPLL系にあっては、短時間でロックさせ得ることが
重要である。
そこで、従来より種々の工夫がなされている。
第1に、基準パルス入力時にループフィルタの定数を切
換える方法がある。
第2に、基準パルス断時(非書込み域)の電圧制御発振
器の入力電圧をPLLロック時の電圧に維持させる方法
がある。
第3に、特開昭63−234630号公報等に示される
ように、例えば基準パルス断時のようにPLLに対して
入力される基準パルスの周波数が大きく変化した場合、
擬似パルス発生回路中の発振器によるクロックを分周し
たものをPLLに対し基準パルスに相当する擬似パルス
として入力させ、同期補償を行うようにした擬似パルス
押入法がある。
発明が解決しようとする課題 このような書込みドツト間隔が一定となるようにする多
点同期方式において、安定した画像を得ることが損なわ
れる場合が多々ある。
まず、上記特開昭54−97050号公報方式による場
合、PLL回路における分周比1/N(逓倍数N)が一
定であり、決められた記録密度しか得られない。例えば
、グレーティングのピッチをQ [dpil  とした
場合、記録密度としてはΩXN [dpil  L/か
得られない。この点、レーザ走査記録装置において、記
録密度を可変させる方式としては、例えば特開昭61−
66465号公報や、特開昭61−66466号公報に
示されるものがある。前者は、偏向器の走査速度やビー
ム径を可変させて記録密度を可変させるものである。
後者は、画素クロック、ビーム径又は感光体送り速度(
副走査速度)を可変させて記録密度を可変させるもので
ある。ところが、これらは画素クロックがレーザ走査域
であって非画像域に配置させたビーム検出器からの信号
に同期した一定周波数のもの、即ち、従来の技術におい
て最初に説明した同期方式であり、偏向器の面精度、駆
動モータの回転ムラによって記録ドツト位置の精度が悪
くなり、印字品質が劣化してしまうものである。また、
これらの公報によれば、電圧制御発振器に加える電圧を
変えることにより変倍(記録密度の切換え)を行う例も
示されているが、温度変化等によって電圧変化が生じ、
画素クロックが安定せず、画像も安定しないものとなる
また、上記特開昭54−97050号公報方式による場
合、ドツトを常に正しい位置に記録できるのは、一定温
度下である。一般に、PLL回路は環境温度が変化する
と、ロック時であっても、基準パルスとPLL発振出力
を分周したクロック(分周帰還パルス)との位相誤差ψ
も変化する。
例えば、第18図に示すように、温度t、にあっては基
準パルスと分周帰還パルスとの位相誤差がψ、であった
としても、温度tl では位相誤差がφ8のように変動
してしまう。この結果、記録ドツトに位置ずれが生じ得
ることになる。つまり、温度変化があっても安定した画
像を得るための対策がなされていない。
さらに、上記特開昭54−97050号公報によると、
2つのレーザ光源によるレーザビームを分離するミラー
及び2つのガスレーザが必要となり、装置が大型化して
しまう。この点、上記特開昭60−10967号公報に
示されるように、書込みビームと同期ビームとのレーザ
光源として同じ赤外域波長を持つ半導体レーザを用いて
、小型化を図るようにしたものも考えられている。とこ
ろが、書込みビームが書込み信号に応じて変調されるの
に対し、同期ビームは常に画素クロックを生成し得るよ
うに、プリンタ等の装置の電源投入後、常に発光してい
る。よって、スタンバイ時間が長い場合には、同期ビー
ムのフレア光によって感光体、フィルム等が露光されて
しまい、安定した画像が得られないことがある。
また、PLL回路を短時間でロックさせるための対策に
ついても、第1の方法の場合、切換え時にリンギングが
発生してしまう。第2の方法の場合、温度変化に弱い欠
点がある。第3の方法の場合、本来の基準パルスが発生
している場合であっても、擬似パルス発生回路中の発振
器のクロックノイズがこのPLLに影響を及ぼしてしま
い、PLL動作が不安定となる。よって、安定した画像
が得られない。
課題を解決するための手段 請求項1記載の発明では、書込みビームと画素クロック
生成用の同期ビームとの光路内にこれらのビームを偏向
させる偏向器を設け、偏向された前記同期ビームの走査
線上に記録密度のN倍(Nは整数)のピッチで透明部と
非透明部とを形成したグレーティングを配置し、このグ
レーティングからの透過光を光電変換する光電変換素子
を設け、光電変換素子からの基準パルス信号と位相同期
してN逓倍された画素クロックを生成するPLL回路を
設け、前記書込みビームの走査線に対して直交する方向
に定速で駆動される記録媒体を前記画素クロックに同期
して変調される書込みビームにより露光して記録する多
点同期方式の光書込み記録装置において、少なくとも前
記PLL回路による逓倍数Nを記録密度設定信号に応じ
て可変させる逓倍数可変手段を設けた。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明に加え、
記録密度設定信号に応じて記録媒体の定速駆動速度を可
変させる媒体速度可変手段を設けた。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明に加え、
記録密度設定信号に応じて偏向器の偏向周波数を可変さ
せる偏向周波数可変手段を設けた。
また、請求項4記載の発明では、書込みビームを変調さ
せる画素クロックを生成するPLL回路を用いた多点同
期方式の光書込み記録装置において、前記PLL回路の
出力信号から多相クロックを生成する多相クロック生成
手段を設け、この多相クロック生成手段から出力される
多相クロックの1つを画素クロックとしそ選択する選択
手段を設けた。
一方、請求項5記載の発明では、書込みビームの他に、
画素クロック生成用の同期ビームを用いる多点同期方式
の光書込み記録装置において、書込み開始信号のないス
タンバイ期間中は前記同期ビームを消灯させる点灯・消
灯駆動回路を設けた。
この際、請求項6記載の発明では、点灯・消灯制御回路
を、同期ビームの発光量設定電位を変化させて同期ビー
ムを消灯させるものとした。また、請求項7記載の発明
では、請求項5記載の発明に加え、書込み開始信号の発
生により発光させた同期ビームの発光量が所定値に達し
て安定した後で書込みビームによる書込み動作を開始さ
せるシーケンス制御手段を設けた。
さらに、請求項8記載の発明では、書込みビームを変調
させる画素クロックを生成するPLL回路を用い、書込
み域と非書込み域とで断続的に発生する前記P L L
回路への基準パルスの断状態時には、発振器を備えた擬
似パルス発生回路により発生させた前記基準パルスの周
波数にほぼ等しい周波数のパルスを前記PLL回路に対
し擬似パルスとして別個に入力させて安定化させるよう
にしたP L L回路を用いた多点同期方式の光書込み
記録装置において、前記基準パルスの断続を検出して基
準パルス発生時には前記発振器の発振を停止させる発振
器オン・オフ回路を設けた。
作用 請求項1記載の発明によれば、PLL回路中の逓倍数N
を記録密度設定信号に応じて逓倍数可変手段によって可
変させるという容易な構成にして、主走査方向の記録密
度の切換え可変が可能となる。
この時、基となる画素クロックはPLL回路を含む多点
同期方式により制御された常に安定したものであり、逓
倍数Nを可変させた場合にも安定した画素クロックが得
られることになる。よって、記録ドツト位置精度がよく
て画像品質のよい密度切換えがなされ、安定した画像が
得られる。
また、請求項2記載の発明によれば、記録密度設定信号
に応じて媒体速度可変手段により記録媒体の定速駆動速
度が可変されるので、主走査方向の記録密度だけでなく
、副走査方向の記録密度も可変切換え可能となる。
これは、記録密度設定信号に応じて偏向周波数可変手段
により偏向器の偏向周波数を可変させる請求項3記載の
発明でも同様であるが、記録媒体の駆動速度を常に一定
とし、たままでよいので、例えば記録媒体周りを電子写
真プロセスの如く構成した場合、記録密度に応じてプロ
セス条件を変更することなく、安定した画像を得ること
が可能となる。
また、請求項4記載の発明によれば、PLL回路に対す
る基準パルスとPLL回路の発振クロックとの間の位相
誤差が温度変化により変化しても、PLL回路の出力信
号から多相クロック生成手段によって多相クロックを生
成することにより、位相誤差の小さいものが存在する。
このような位相誤差の小さいクロックを、選択手段によ
り選択して画素クロックとすることにより、記録ドツト
の位置ずれの小さいものとなる。よって、安定した画像
が得られる。
さらに、請求項5記載の発明によれば、書込み開始信号
のないスタンバイ期間中は点灯・消灯制御回路によって
同期ビームが消灯されるので、同期ビームのフレア光に
より感光体、フィルム等が露光されて画像品質が劣化す
るようなことがなく、安定した画像が得られる。よって
、同期ビームに書込みビームと同じ赤外域のレーザ光源
を用いても支障ないものとなる。この際、請求項6記載
の発明のように、点灯・消灯制御回路を、同期ビームの
発光量設定電位を変化させて同期ビームを消灯させるも
のとすれば、簡単な回路構成で済み、かつ、同期ビーム
用のレーザ光源を劣化させることもない。また、請求項
7記載の発明のように、シーケンス制御手段により同期
ビームが安定してから書込みビームによる書込み動作を
開始させることにより、同期ビームに発光/消灯が伴っ
ても、実際の書込み時には安定した画素クロックの下に
書込み動作が行われることになる。
また、請求項8記載の発明によれば、擬似パルス発生回
路の発振器が、発振器オン・オフ回路により非書込み域
だけで発振動作して擬似パルスを発生させるので、本来
の基準パルスが発生している書込み域ではPLL回路自
身のクロック成分だけとなり、擬似パルス発生回路の発
振器のクロックノイズの影響を受けず、安定した画像が
得られることになる。
実施例 請求項1記載の発明の一実施例を第1図ないし第4図に
基づいて説明する。第2図に本発明を適用した半導体レ
ーザをレーザ光源とするレーザ走査光学系によるレーザ
走査記録装置の一例を示す。
まず、2つの半導体レーザ(LD)21.22が設けら
れている。一方の半導体レーザ21は画素信号により変
調された書込みビームP、を射出するものである。他方
の半導体レーザ22は画素クロック発生用の同期ビーム
P4 を射出する。これらの半導体レーザ21,22か
ら射出されたビームP、、 P、は各々コリメートレン
ズ23.24により平行光束化され、偏光ビームスプリ
ッタ25により合成される。これらのビームはシリンダ
レンズ26により副走査方向のビーム径が整形された後
、偏向器であるポリゴンミラー27の1つの反射面に入
射し、その回転に伴い偏向される。ポリゴンミラー27
により偏向された両ビームP、。
P4はfθレンズ28に入射する。このfθレンズ28
はポリゴンミラー27の各反射面の倒れを補正する機能
を持つアナモフィックな構成、即ち主走査方向と副走査
方向とで焦点距離が異なる構成とされている。書込みビ
ームP、はfθレンズ28により光導電性感光体等の感
光性記録媒体29上に微小スポットに絞り込まれ、記録
媒体29上を主走査方向に露光走査する。
一方、fθレンズ28を透過した同期ビームP、は分離
ミラー30で反射され、書込みビームP、と分離される
。このため、まず、半導体レーザ22から射出される同
期ビームP4の光軸は第2図及び第3図に破線で示すよ
うに書込みビームP、(実線で示す)の光軸に対し副走
査方向にわずかに角度を持たせてあり、ポリゴンミラー
27による偏向後、この分離ミラー30により書込みビ
ームP、どの分離が可能とされている。即ち、両ビーム
P、、 P、はポリゴンミラー27の反射面上の走査方
向と垂直方向にわずかに離れた位置に、互いにわずかに
異なった角度で入射し、わずかに異なった方向へ反射さ
れる。もっとも、ポリゴンミラー27の回転軸に直交す
る平面への射影では両ビームp、、p4の反射光は互い
に重なり合う(即ち、主走査方向には同一位置となる)
分離ミラー30で分離反射された同期ビームP、は、グ
レーティング31に入射し、ポリゴンミラー27の回転
に従いこのグレーティング31を走査する。このグレー
ティング31は特に図示しないが、第15図の場合と同
様に、透明部(明部)と不透明部(暗部)とを一定のピ
ッチ、具体的には記録画素密度のN倍(Nは整数)のピ
ッチで交互に多数連続形成したものである。透明部と非
透明部とのピッチが、記録密度のN倍と粗いピッチ構造
とされているので、グレーティング31は製作容易であ
り、かつ、ゴミ等による汚れの影響を受けにくい。同期
ビームP4がグレーティング31を走査しつつ透過する
と、その光強度は透明部、不透明部の配列に従い変調さ
れる。
このグレーティング31を透過したビームは、レンズア
レイ32に入射する。このレンズアレイ32は複数個(
n個)の集光レンズ33a〜33nを走査線長の全長に
渡って密接させてアレイ配列したものである。また、レ
ンズアレイ2に関してグレーティング31と反対側には
レンズアレイ32の集光レンズ33の数nと同数の受光
素子34a〜34n(具体的には、ピンフォトダイオー
ド)をアレイ配列した受光系35が配備されている。各
受光素子34の受光部はレンズアレイ32における各集
光レンズ33と1対1の関係で設けられ、かつ、各集光
レンズ33の集光する光を当該レンズに対応する受光部
が受光するように設定されている。従って、グレーティ
ング31を透過した同期ビームP4が集光レンズ33の
1つに入射すると、この光は、この集光レンズ33に対
応する受光素子34に集光する。即ち、グレーティング
31を透過したビームはレンズアレイ32により受光系
35に分割受光される。
これらの受光素子34a〜34nにより受光され光電変
換された受光信号は、第4図に示すように、各々増幅器
36a〜36nにより増幅された後、加算回路37によ
り加算される。これにより、グレーティング31の明暗
配列に従う走査長全域に渡るパルス列(基準パルス)信
号となり、必要に応じて波形整形回路38による波形整
形を受けた後、PLL回路39により処理されて画素ク
ロックが生成される。
ここに、PLL回路39の構成・作用を第1図により説
明する。本実施例のPLL回路39も第16図の場合と
同様に、電圧制御発振器40と分周器41と位相比較器
42とローパスフィルタ43とをベースとしてなる。即
ち、加算回路37による基準パルスPrは、電圧制御発
振器40から出力される画素クロックPOを分周器41
により1/N分周(N逓倍)してなる分周帰還パルスP
bとの間の位相差が、位相比較器42において比較され
る。この位相比較器42からの出力は雑音や高周波成分
を除去するローパスフィルタ43を介して電圧制御発振
器40に出力され、基準パルスPrと分周帰還パルスル
bとの位相が一致するように電圧制御発振器40がフィ
ードバック制御される。これにより、電圧制御発振器4
0からは基準パルスPrに位相同期し、かつ、N逓倍さ
れた画素クロックPOが発生する。このようなPLL回
路39により走査速度の変化(基準パルスPrの周波数
変化)に追従した画素クロックPoが得られる。
そこで、第4図に示すように、プリンタコントローラ又
はホストマシン44から記録用の半導体レーザ21用の
駆動変調回路45に出力する画素対応の記録情報を、こ
のPLL回路39からの画素クロックPoに同期させて
変調させながら記録を行なわせることにより、ドツト配
列精度の高い露光記録が可能となる。即ち、記録中にポ
リゴンミラー27の回転ムラ等によって走査速度が変動
しても、それに応じて半導体レーザ21の変調タイミン
グも画素クロックPoにより制御されるので、適正な光
書込みが可能となる。
なお、同期ビームP4の半導体レーザ22は駆動回路4
6により発光駆動される。
ここで、本実施例では、主走査方向の記録密度の切換え
を可能とするため、PLL回路39中の1/N分周器4
1に対してその逓倍数Nを記録密度設定信号に応じて可
変させる逓倍数可変手段としての制御回路47を設けた
ものである。記録密度設定信号はプリンタコントローラ
又はホストマシン44からの外部信号として制御回路4
7に入力される。
このような構成において、グレーティング31のピッチ
をα [1ines/ 1nchl  とすると、主走
査方向の記録密度d、4は、PLL回路39における逓
倍数Nにより規制され、 dM= Q X N (dots/ 1nch=dpi
 ) −−−−−−−−−−−−(1)となる。ここに
、本実施例では、この逓倍数Nを記録密度設定信号に応
じて可変させるものであり、可変された逓倍数Nに応じ
て主走査方向記録密度が可変される。例えば、ピッチQ
 = 50 [1ines/1nch]とした場合、逓
倍数NをN=24、N=20%N=16の3通りで可変
させれば、N=24の時にはdM=1200dpiとな
り、N=20の時にはdv = 1000dpt とな
り、N=16の時にはdM= 800dpiとなる。
このようにPLL回路39中の1/N分周器41の逓倍
数Nを可変させるという容易な構成にして、主走査方向
の記録密度を切換え可変することができる。この時、基
となる画素クロックPoが多点同期方式により常に安定
したものであり、逓倍数Nを可変させた場合にも安定し
て画素クロッグPoが得られ、記録ドツト位置精度がよ
くて画像品質のよい密度切換えが可能となる。
つづいて、請求項2記載の発明の一実施例を第5図によ
り説明する。前記実施例で示した部分と同一部分は同一
符号を用いて示す。本実施例は、前記実施例による主走
査方向の記録密度切換えに加え、副走査方向の記録密度
も外部からの記録密度設定信号に応じて可変切換えし得
るようにしたものである。
いま、偏向器の走査周波数(偏向周波数)をf(Hz)
、記録媒体の定速駆動速度をv [1nch/5ecl
  とすると、副走査方向の記録密度ds[dpi)は
、 ds= f / v (dpil   ・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)で示
される。ここに、偏向器がポリゴンミラー27の場合、
走査周波数fは、ポリゴンミラー27の回転数をR(r
pml  、面数をmとすると、f =  (R/60
)Xm  [Hzl    ・−−−・・(3)で与え
られる。これを、(2)式に代入すると、dg=m−R
/60V[dpil  ・・・・・・・・・・・・・・
・(4)となる。
また、画素クロックPOの周波数f、[Hz]は、f主
走査方向の記録幅をH1偏向器の1走査時間と実際の記
録に使用される時間との比率、即ち、有効走査期間率を
ηとすると、 f、=f−H−d、/η  ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・(5)で表される。(3)式
を代入すると、 f、=H−dM−R−m/60η ・・・・・・・・・
・・・・・・(6)となる。
ここに、本実施例では(4)式中、記録媒体の速度■を
、外部からの記録密度設定信号に応じて可変することに
より、副走査方向の記録密度dsを可変切換えできるよ
うにしたものである。具体的には、媒体速度可変手段と
もなる制御回路47によって、記録媒体29駆動用の駆
動回路(モータを含む)48を制御し、モータ回転数を
可変することにより、記録媒体29の速度Vを可変させ
るものである。
このようにして、本実施例によれば、主走査方向の記録
密度d、とともに、記録媒体29の駆動速度Vの可変に
より副走査方向の記録密度d8も可変切換え可能となる
また、請求項3記載の発明の一実施例も第5図により説
明する。本実施例では、(2)式中、ポリゴンミラー2
7の走査周波数f、より具体的には、(4)式中の回転
数Rを、外部からの記録密度設定信号に応じて可変する
ことにより、副走査方向の記録密度dsを可変切換えで
きるようにしたものである。第5図では、偏向周波数可
変手段ともなる制御回路47によって、ポリゴンミラー
27駆動用の駆動回路(モータを含む)49を制御し、
そのモータ回転数を可変することにより、回転数Rを可
変させるものである。
本実施例によれば、記録媒体29の駆動速度Vを常に一
定としたまま、ポリゴンミラー27の偏向周波数f(回
転数R)の可変切換えにより副走査方向の記録密度ds
を切換えるので、記録媒体周りを電子写真プロセスの如
く構成した場合、記録密度に応じてプロセス条件を変更
することなく、安定した画像を得ることができる。
もちろん、請求項2,3記載の発明を併せて示す第5図
のように、(4)式中の速度Vと回転数Rとの双方を可
変切換え可能として、副走査方向の記録密度d、を切換
えるようにしてもよい。
双方可変切換え可能とした場合には、記録密度が変化し
ても、一定の画素クロックで記録することが可能となり
、記録情報をホストマシンとの間で授受する部分(コン
トローラやインタフェース部)の構成が簡易なものとな
る。例えば、主、副走査方向の記録密度d MX d 
s=1000 dpt X 1000dpi、有効走査
期間率η=0.5、ポリゴンミラー27の回転数R=4
000rpm 、面数m=8、媒体駆動速度v = 0
 、 5331nch/seeを基本値とした場合、請
求項2記載の発明方式(■方式)、請求項3記載の発明
方式(■方式)及び請求項2+3記載発明方式(■方式
)の各々について、前述した(2)〜(6)式により、
画素クロック(MHz)を算出すると、下表のように、
■方式では画素クロック一定なる結果が得られるもので
ある。
ついで、請求項4記載の発明の第一の実施例を第6図及
び第7図に基づいて説明する。まず、基準パルスPrが
入力されるPLL回路51(構成的には、第16図に示
したようなものでよい)には多相クロック生成手段とな
るデイレイライン52が接続されている。このデイレイ
ライン52は、第7図に示すように、基準パルスPrに
同期した発振クロック出力なる基準クロックAを基にし
てπ/3ずつ位相のずれた多相のクロックB、C。
A、B、Cを生成出力するものである6よって、6相の
クロックが得られる。
これらの6相のクロックは、1つのクロックを画素クロ
ックとして選択出力する選択手段となる画素クロック選
択回路53に入力されている。この画素クロック選択回
路53は、A、B、Cなるクロックが各々D端子に入力
されるとともに、書込み信号(L  G ate)がク
ロック端子に入力される3つのDフリップフロップ54
〜56と、A。
B、C,A、B、CなるクロックとDフリップフロップ
54〜56の出力Q @t Qll Q*+ Q*tQ
、、 Q、どの内の3つずつを選択組合せした信号が入
力される6つのANDゲート57〜62と、これらのA
NDゲート57〜62の出力が入力されるORゲート6
3とよりなり、書込みイ言号(LG ate)発生直後
に立上りエツジを持つクロックを画素クロックとして選
択出力されるように構成されている。
このような構成において、例えば第7図中にタイミング
S、にて、基準パルスPrに同期した書込み信号(L 
 Gate)が立上った場合を考える。
この場合、各フリップフロップ54〜56の出力Q、、
Q、、Q、は、Q、=H,Q、=H,Q、=Lとなる。
このような状態でANDゲート57〜62の内、出力可
能となり得るのはANDゲート59だけであり、書込み
信号(L  Gate)が立上った直後に立上りエツジ
を持つクロックCが、ORゲート63から画素クロック
として選択出力される。
一方、第7図中に示すタイミングS、にて書込み信号(
L  Gate)が立上った場合には、ANDゲート6
1のみが出力可能となり、直後に立上りエツジを持つク
ロックBが、ORゲート63から画素クロックとして選
択出力される。
このようにPLL回路51の出力から生成した6相のク
ロックA−C,A−Cから書込み信号(L  Gate
)が立上った直後に立上りエツジを持つクロックを選択
し、これを画素クロックとして出力させるので、温度変
化等に起因してPLL回路51で基準パルスPrと分周
帰還クロックとの間の位相誤差が変化したとしても、ド
ツト記録位置のずれを最悪でも1/6ドツトに抑えるこ
とができる。
なお、本実施例では多相化を、6相としたが、より高精
度が要求される場合には、8相、10相・・・の如く、
より多相化することに°より、クロック間の位相差を小
さくできる。また、画素クロックの選択については、書
込み信号(L  G ate)立上り直後に立下るクロ
ックを選択するようにしてもよい。
つづいて、請求項4記載の発明の第二の実施例を第8図
により説明する。本実施例は、多相クロック生成手段を
、3つのDフリップフロップ64〜66からなる分周回
路67により構成し、6相のクロックA〜C,A〜Cを
PLL回路51の出力を分周して生成するようにしたも
のである。この分周方式によれば、クロック発振周波数
とデイレイ量との対応をとる必要がない。もっとも、P
LL回路51を実使用クロックの周波数fの数倍、ここ
では6倍(f、=6・f)で発振させる必要があり、高
周波域では不向きといえる。
また、請求項5ないし7記載の発明の一実施例を第9図
ないし第12図により説明する。なお、本実施例が適用
されるレーザプリンタの書込み光学系の構成は、第15
図によるものく例えば特開昭60−109667号公報
等に示されるもの)とし、同一部分は同一符号を用いる
ものとする。
同期ビームP、用の半導体レーザ7は第9図に示す点灯
・消灯駆動回路72により制御される。
まず、外部装置からの書込み開始信号S、に同期して立
上る同期ビーム点灯信号T、がベースに入力されてオン
するトランジスタQ1 が設けられている。トランジス
タQ、のエミッタ側にはツェナダイオードZDを介して
抵抗R,とコンデンサCとによるCR時定数回路73が
接続されている。
このCR時定数回路73にはトランジスタQ、が接続さ
れている。このトランジスタQ、に対しては、−12V
電源電圧を分圧する抵抗R,(抵抗値5にΩ)と抵抗R
,(抵抗値1にΩ)が接続され、その接続中点は比較器
74の子端子に基準電圧Vrefとして入力されている
。比較器74の出力側は、可変抵抗VRを介して前記半
導体レーザ7に対する閉ループ回路75に接続されてい
る。
この閉ループ回路75は、半導体レーザ7と+12v電
源電圧との間に接続されて駆動電流I。Pを流すトラン
ジスタQ、と、半導体レーザ7の光の一部を受光モニタ
するフォトダイオード76とフォトダイオード76に生
じた光電流を電流−電圧変換するI−V変換器77とこ
の■−V変換器77の出力(=モニタ出)J)と前記比
較器74の出力で決まる発光電位VPとを比較する比較
器78とをループ状に接続してなる。
このような構成において、書込み開始信号S。
が発生しスタンバイ状態になると、同期ビーム点灯信号
T、が立上り、トランジスタQ、がオンする。そして、
CR時定数回路73がCR時定数で充電すると、トラン
ジスタQ、がオフする。この状態では比較器74の基m
電圧VrefはVref #−IOVとなる。基準電圧
Vref = −10Vの時、閉ループ回路75は駆動
電流I。、を増やす方向で作用して、半導体レーザ7を
点灯させ、同期ビームP1 を出力させる。
これにより、多点同期方式による書込み制御が可能とな
るが、本実施例では、シーケンス制御手段(特に図示せ
ず)により、同期ビームP8の発光量が所定値に達して
安定した後で実際の書込み信号(第11図に示すように
、画像域のライン数信号)F、Gateを立上らせるも
のである。具体的には、基rat圧Vrefが安定する
までの時間CRと、半導体レーザ7の発光量が設定値と
等しくなるように働く閉ループ回路75のループ応答時
間との和に相当する時間をtl、信号7.発生後に画像
域の1ライン書込み幅信号り、Gateが発生するまで
の時間をt、とじた時、1.(1,の場合であれば書込
み信号F、GateはP、  (第10図に実線で示す
)のタイミングで立上るが、t。
〉t8の場合であれば書込み信号F、GateはP。
(第10図に破線で示す)のタイミングで立上ることに
なる。ここに、画像域の1ライン書込み幅信号り、Ga
teは、第12図のブロック図に示すように、ホスト4
4aから信号S、を受けたコントローラ44bから同期
用のLD駆動回路46に信号T、が与えられて同期ビー
ムが点灯すると発生するもので、具体的には、同期ビー
ムにより生成される参照パルスRef、  Pをタイミ
ング生成部79でカウントすることにより発生するもの
である。このように同期ビームP!が安定してから書込
み動作が開始されるので、PLL回路11の基準パルス
Prが安定したものとなり画素クロックPOも安定し良
好なるドツト位置精度が得られる。
実際の書込み信号F、Gateは所定ライン数書込むと
(所定数の信号り、Gat6を計数すると)、立下る。
同時に、同期ビーム点灯信号T、も立下る。
同期ビーム点灯信号T、が立下ると、トランジスタQ1
 がオフし、CR時定数回路73がCR時定数で放電し
、トランジスタQ1がオンすることにより、比較器74
の基準電圧VrefがほぼOVとなる。この基準電圧V
ref#OVの時には、駆動電流■。PもほぼOとなる
。よって、同期ビーム点灯信号T、が立下った後は、半
導体レーザ7は消灯され、同期ビームP3 を生じない
。この消灯状態は、次に書込み開始信号S。が発生する
まで続く。よって、スタンバイ時には同期ビームP。
がないため、この同期ビームP、のフレア光により感光
体5等が露光されてしまうようなことはない。また、本
実施例によれば、同期用の半導体レーザ7の点灯・消灯
の切換えが、比較器74に対する基準電圧Vrefを、
−10VとほぼOVとで可変することにより行うように
しているので、点灯・消灯駆動回路72の回路構成が簡
単で済み、かつ、半導体レーザ7の劣化も軽減される。
なお、本実施例は1ペ一ジ分の書込み時のタイミング例
で説明したが、複数ページ分を連続して書込む場合には
、別の制御信号を用い同期ビームを点灯し続けてもよい
(同期ビーム点灯信号T。
をHレベルのままとしてもよい)。さらには、本発明に
いう同期ビームPヨの消灯は、完全なる消灯に限らず、
発光出力を極端に小さくした点灯状態であってもよい。
また、請求項8記載の発明の一実施例を第13図及び第
14図に基づいて説明する。本実施例も、第15図構成
を基本とするものであり、第15図ないし第17図で示
した部分と同一部分はそのまま用いるものとする。
本実施例は、第16図に示したようなPLL回路11に
対して、別個に設けられて第13図に示すように構成さ
れた擬似パルス発生回路81の構成及びその動作に特徴
がある。まず、グレーティング8の透過光である基準パ
ルスPrが発生すると(書込み域)、タイマ82が最初
の基準パルスPrの立下りによりタイマ出力P、を生ず
る。ここに、基準パルスPrの周期をt8、 タイマ8
2の時定数τをτ=CRとした時、1.(τ とされる
。タイマ82がタイマ出力Plを生ずると、第■のカウ
ンタ83がイネーブル状態となる。このようなイネーブ
ル状態で第1のカウンタ83は、書込み域で発生する各
基準パルスPrの立下りエツジを計数し、所定の計数値
(グレーティング8により決まる)に達すると、第1の
フリップフロップ84を経て、後段の第2,3のカウン
タ85゜86、第2,3のフリップフロップ87,88
、及び発振器89に対する発振器オン・オフ回路90に
信号P、として知らせる。この信号P、の立上りが書込
み域の終了、即ち、基準パルスPrが断状態となる非書
込み域への移行を示すもので、信号P、の立上りにより
発振器オン・オフ回路90がオン状態となり発振器89
が発振を開始する。
この発振器89は基準パルスPrに対して十分な分解能
を持って発振するもので、その発振出力Pl、は第2の
カウンタ85による分周処理を経てパルス信号Plとし
て出力される。第2のフリップフロップ87は第2のカ
ウンタ85から信号Plが入力される毎にその出力を反
転させ、結果として基準パルスPrと同じ又はほぼ同等
の周期t8 のパルスP、を発生する。これが、非書込
み域のみPLL回路ll側に出力される擬似パルスとな
る。このように基準パルスPrの断状態時には、代わり
に擬似パルスP、がPLL回路11に入力されるので、
プルインタイムの短縮化が確保される。
一方、第3のカウンタ86は非書込み域で発生したこの
パルスP、を所定数だけ計数すると、信号P、を出力し
て第3のフリップフロップ88を経てクリア信号P1.
を出力し、第1のフリップフロップ84をクリアさせる
。これにより、信号P、が立下る。この信号P、の立下
りが非書込み域の終了、即ち、基準パルスPrが発生す
る書込み域への移行を示すもので、立下りにより発振器
オン・オフ回路90がオフ状態となり、発振器89の発
振を停止させる。このようにして、本来の基準パルスP
rが発生している書込み域では発振器89の発振動作が
停止されるので、基準パルスPrの発生中はP L L
回路11自身のクロック成分だけとなり、発振器89の
クロックノイズがPL L回路11に影響しない。よっ
て、安定したPLL動作が得られる。
発明の効果 本発゛明は、上述したように構成したので、請求項1記
載の発明によれば、PLL回路中の逓倍数Nを記録密度
設定信号に応じて逓倍数可変手段によって可変させると
いう容易な構成にして、主走査方向の記録密度を切換え
可変させることができ、この時、基となる画素クロック
がPLL回路を含む多点同期方式により制御された常に
安定したものであり、記録密度を可変させた場合にも安
定した画素クロックを得ることができ、よって、記録ド
ツト位置精度がよくて画像品質のよい密度切換えが可能
となり、安定した画像を得ることができる。このとき、
請求項2記載の発明によれば、記録密度設定信号に応じ
て媒体速度可変手段により記録媒体の定速駆動速度を可
変させるので、主走査方向の記録密度だけでなく、副走
査方向の記録密度も可変切換え可能となり、さらに、請
求項3記載の発明によっても、記録密度設定信号に応じ
て偏向周波数可変手段により偏向器の偏向周波数を可変
させるので、主走査方向の記録密度だけでなく、副走査
方向の記録密度も可変切換え可能となり、特に、記録媒
体の駆動速度を常に一定としたままでよいので、例えば
記録媒体周りを電子写真プロセスの如く構成した場合、
記録密度に応じてプロセス条件を変更することなく、安
定した画像を得ることが可能となる。
また、請求項4記載の発明によれば、PLL回路の出力
信号から多相クロック生成手段により多相クロックを生
成し、選択手段により1つのクロックを選択して画素ク
ロックとすることにより、PLL回路に対する基準パル
スとPLL回路の発振クロックとの間の位相誤差が温度
変化により変化したとしても、記録ドツトの位置ずれを
小さいものとすることができ、多点同期方式による書込
み品質を向上させ、安定した画像を得ることができる。
さらに、請求項5記載の発明によれば、書込み開始信号
のないスタンバイ期間中は点灯・消灯制御回路によって
同期ビームを消灯させることにより、スタンバイ時に同
期ビームのフレア光により感光体、フィルム等を露光し
てしまうことがなく、画像品質の劣化を防止して安定し
た画像を得ることができ、よって、同期ビームに書込み
ビームと同じ赤外域のレーザ光源を用いて小型化を図っ
ても支障ないものとすることができ、この際、請求項6
記載の発明によれば、点灯・消灯制御回路を、同期ビー
ムの発光量設定電位を変化させて同期ビームを消灯させ
るものとしたので、簡単な回路構成で済み、かつ、同期
ビーム用のレーザ光源を劣化させることもなく、さらに
は、請求項7記載の発明によれば、シーケンス制御手段
により同期ビームが安定してから書込みビームによる書
込み動作を開始させるので、同期ビームに発光/消灯が
伴っても、実際の書込み時には安定した画素クロックの
下に書込み動作を行わせることができ、良好なるドツト
位置精度が得られる。
また、請求項8記載の発明によれば、擬似パルス発生回
路の発振器が、オン・オフ回路により書込み域だけで発
振動作して擬似パルスを発生させるようにしたので、本
来の基準パルスが発生している書込み域ではPLL回路
自身のクロック威令だけとなり、擬似パルス発生回路の
発振器のクロックノイズの影響を受けず、プルインタイ
ムの短縮化を確保しつつ、安定したPLL動作を行わせ
て、安定した画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1記載の発明の一実施例を示すブロック
図、第2図は走査光学系の概略斜視図、第3図はその光
学系の側面図、第4図は全体のブロック図、第5図は請
求項2及び3記載の発明の一実施例を示すブロック図、
第6図は請求項4記載の発明の第一の実施例を示すブロ
ック図、第7図はそのタイミングチャート、第8図は請
求項4記載の発明の第二の実施例を示すブロック図、第
9図は請求項5ないし7記載の発明の一実施例を示す点
灯消灯駆動回路の回路図、第10図はそのタイミングチ
ャート、第11図は信号F、 Gate及びり、Gat
eを示す説明図、第12図はブロック図、第13図は請
求項8記載の発明の一実施例を示す擬似パルス発生回路
の回路図、第14図はそのタイミングチャート、第15
図は一般的な多点同期方式の光学系の概略斜視図、第1
6図は一般的なPLL@路のブロック図、第17図は波
形を示すタイミングチャート、第18図は従来例を示す
タイミングチャートである。 5.29・・・記録媒体、11,39,51・・・PL
L回路、27・・・偏向器、3]・・・グレーティング
、34a〜34n・・・光電変換素子、47・・・逓倍
数可変手段、媒体速度可変手段&偏向周波数可変手段、
52・・・多相クロック生成手段、53・・・選択手段
、67・・・・・・多相クロック生成手段、72・・・
点灯・消灯駆動回路、86・・・擬似パルス発生回路、
89・・・発振器、90・・・発振器オン・オフ回路、
P、、 P。 ・・・書込みビーム、P、、 P4・・・同期ビーム、
S、・・・書込み開始信号、Pr・・・基準パルス、P
、・・・擬似パルス 出 願 人   株式会社   リ コ −輿 UZ ■ 1、6ate 3月図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、書込みビームと画素クロック生成用の同期ビームと
    の光路内にこれらのビームを偏向させる偏向器を設け、
    偏向された前記同期ビームの走査線上に記録密度のN倍
    (Nは整数)のピッチで透明部と非透明部とを形成した
    グレーティングを配置し、このグレーティングからの透
    過光を光電変換する光電変換素子を設け、光電変換素子
    からの基準パルス信号と位相同期してN逓倍された画素
    クロックを生成するPLL回路を設け、前記書込みビー
    ムの走査線に対して直交する方向に定速で駆動される記
    録媒体を前記画素クロックに同期して変調される書込み
    ビームにより露光して記録する多点同期方式の光書込み
    記録装置において、少なくとも前記PLL回路による逓
    倍数Nを記録密度設定信号に応じて可変させる逓倍数可
    変手段を設けたことを特徴とする多点同期方式の光書込
    み記録装置。 2、記録密度設定信号に応じて記録媒体の定速駆動速度
    を可変させる媒体速度可変手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の多点同期方式の光書込み記録装置。 3、記録密度設定信号に応じて偏向器の偏向周波数を可
    変させる偏向周波数可変手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の多点同期方式の光書込み記録装置。 4、書込みビームを変調させる画素クロックを生成する
    PLL回路を用いた多点同期方式の光書込み記録装置に
    おいて、前記PLL回路の出力信号から多相クロックを
    生成する多相クロック生成手段を設け、この多相クロッ
    ク生成手段から出力される多相クロックの1つを画素ク
    ロックとして選択する選択手段を設けたことを特徴とす
    る多点同期方式の光書込み記録装置。 5、書込みビームの他に、画素クロック生成用の同期ビ
    ームを用いる多点同期方式の光書込み記録装置において
    、書込み開始信号のないスタンバイ期間中は前記同期ビ
    ームを消灯させる点灯・消灯駆動回路を設けたことを特
    徴とする多点同期方式の光書込み記録装置。 6、点灯・消灯制御回路を、同期ビームの発光量設定電
    位を変化させて同期ビームを消灯させるものとしたこと
    を特徴とする請求項5記載の多点同期方式の光書込み記
    録装置。 7、書込み開始信号の発生により発光させた同期ビーム
    の発光量が所定値に達して安定した後で書込みビームに
    よる書込み動作を開始させるシーケンス制御手段を設け
    たことを特徴とする請求項5記載の多点同期方式の光書
    込み記録装置。 8、書込みビームを変調させる画素クロックを生成する
    PLL回路を用い、書込み域と非書込み域とで断続的に
    発生する前記PLL回路への基準パルスの断状態時には
    、発振器を備えた擬似パルス発生回路により発生させた
    前記基準パルスの周波数にほぼ等しい周波数のパルスを
    前記PLL回路に対し擬似パルスとして別個に入力させ
    て安定化させるようにしたPLL回路を用いた多点同期
    方式の光書込み記録装置において、前記基準パルスの断
    続を検出して基準パルス発生時には前記発振器の発振を
    停止させる発振器オン・オフ回路を設けたことを特徴と
    する多点同期方式の光書込み記録装置。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04338986A (ja) * 1990-03-26 1992-11-26 Internatl Business Mach Corp <Ibm> プリンタ装置
JP2005308986A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Iwatsu Electric Co Ltd 電子製版機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4506257B2 (ja) * 2004-04-20 2010-07-21 岩崎通信機株式会社 電子製版機

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