JP4506257B2 - 電子製版機 - Google Patents

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Description

本発明は印刷原版を作成する製版機に関し、特に、レーザ走査ユニットを用いてマスターシートの表面に画像形成を行なう電子製版機に関する。
印刷原版である印刷マスターを製作する製版の技術分野では、レーザ走査ユニットを用いてコンピュータなどから読み出されたデジタル画像をマスターシートの表面に画像形成する電子製版機が公知である。この電子製版機においては、フィードロールを用いてマスターシートを副走査方向に調速状態におき、マスターシートの表面にデジタル画像を形成する。
近年、可動フレームに固定したレーザ走査ユニットを用い、各種のマージンをもつ印刷物に対応するために、形成すべきマージンに応じた位置に可動フレームを移動させる駆動手段と、主走査方向の両端の非画像部に対向した状態で前記可動フレームに固定されかつ発光により前記マスターシートの表面の電荷を除去する一対の発光素子とを備える電子製版機が提案されている(特許文献1参照)。このように、可動フレームに固定したレーザ走査ユニットを用いる電子製版機は、各種の印刷マスターの製版に際して有効である。
特開2003−195514号公報
ところで、可動フレームに固定したレーザ走査ユニットは、可動フレームの移動により移動可能に構成され、例えば主走査を開始すべき適宜の位置にまで移動し、フィードロール上のマスターシートの露光面に対してレーザビームの走査を行なうものである。したがって、可動フレームあるいはレーザ走査ユニットとフィードロール(露光面)とが、レーザビームの主走査方向に平行にならずに傾いていると、露光面でのレーザビームの大きさすなわち描画される画像のサイズが場所によって異なり、また走査範囲が非対称になる。例えば両面印刷では、表用の版と裏用の版とでは、印字位置は左右対称となり、したがって、表用の版の左マージンと裏用の版の右マージンとを一致させなければならない。レーザユニットを移動可能にした製版機においては、レーザユニットを移動することにより、表用の版として左マージンを形成する、あるいは裏用の版として右マージンを形成することができるが、レーザユニットの走査位置で画像サイズに非対称性があれば、表と裏の画像サイズが異なってしまい、表用の版と裏用の版とで画像がずれることになる。このような可動フレームあるいはレーザ走査ユニットの傾きは、機構部品の加工精度や組立精度に起因して起こるものであるが、加工精度や組立精度を上げることによって対処するには限界があった。
本発明は、このような問題に鑑み、画像サイズ調整手段を備え、レーザ走査ユニットを固定した可動フレームの位置に応じて画像サイズを調整可能とする、あるいはレーザ走査ユニットの傾きに応じて画像サイズを調整可能とする電子製版機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、マスターシート上を第1の方向にレーザで走査するレーザ走査ユニットと、前記レーザ走査ユニットが固定されるともに前記第1の方向に移動可能な可動フレームと、該可動フレームを移動させるための駆動手段とを備え、前記マスターシート上に形成すべきマージンに応じた位置に前記レーザ走査ユニットを移動させる第1の移動手段と、前記レーザ走査ユニットに対向して配置され、前記マスターシートを第2の方向に移動させる第2の移動手段と、前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の異なる2点に移動して、該異なる2点における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像から、レーザ走査ユニットの位置と画像サイズとの直線的な関係を求め、求められた関係から前記レーザ走査ユニットの位置に応じて画像サイズを調整する画像サイズ調整手段とを備え、前記画像サイズ調整手段により前記画像サイズが均一になるように制御する電子製版機を提供する。
また、本発明は、マスターシート上を第1の方向にレーザで走査するレーザ走査ユニットと、前記レーザ走査ユニットが固定されるとともに前記第1の方向に移動可能な可動フレームと、該可動フレームを移動させるための駆動手段とを備え、前記マスターシート上に形成すべきマージンに応じた位置に前記レーザ走査ユニットを移動させる第1の移動手段と、前記レーザ走査ユニットに対向して配置され、前記マスターシートを第2の方向に移動させる第2の移動手段と、前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の中央に移動して、該中央における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像の左半分と右半分との画像から、レーザ走査位置と画像サイズとの直線的な関係を求め、求められた関係から前記レーザの走査位置に応じて画像サイズを調整する画像サイズ調整手段とを備え、前記画像サイズ調整手段により前記画像サイズが左右対称になるように制御する電子製版機を提供する。
さらに、本発明は、 マスターシート上を第1の方向にレーザで走査するレーザ走査ユニットと、前記レーザ走査ユニットが固定されるとともに前記第1の方向に移動可能な可動フレームと、該可動フレームを移動させるための駆動手段とを備え、前記マスターシート上に形成すべきマージンに応じた位置に前記レーザ走査ユニットを移動させる第1の移動手段と、前記レーザ走査ユニットに対向して配置され、前記マスターシートを第2の方向に移動させる第2の移動手段と、前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の異なる2点に移動して、該異なる2点における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像から、レーザ走査ユニットの位置と画像サイズとの第1の直線的な関係を求め、前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の中央に移動して、該中央における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像の左半分と右半分との画像から、レーザ走査位置と画像サイズとの第2の直線的な関係を求め、前記第1の直線的な関係から前記レーザ走査ユニットの位置に応じて画像サイズを調整するとともに、前記第2の直線的な関係に基づいて前記レーザの走査位置に応じて画像サイズを調整する画像サイズ調整手段とを備え、前記画像サイズ調整手段により前記画像サイズが均一かつ左右対称になるように制御する電子製版機を提供する。
前記レーザの走査位置は、少なくともレーザビーム位置検出器の出力信号を用いて決定されることができる。
た、前記第2の移動手段は、マスターシートを第2の方向に同期送りするフィードロールとすることができる。
らに、前記画像サイズ調整手段は、ドットクロックの周期を変更することによって画像サイズを変更するようにしてもよく、前記ドットクロックの周期を変更するために必要な情報を入力する入力手段を備えることもできる。
本発明は、上記のように構成したから、レーザ走査ユニットの加工精度や組立精度に起因して起こる画像サイズの不均一性あるいは非対称性を補正することができる。さらに、本発明によれば、露光面上の画像サイズを調整して補正するので、画像サイズの不均一性あるいは非対称性がどのような原因で起ころうとも、画像サイズを均一あるいは対称に補正できる。
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の作用効果を明らかにするために、本発明を実施する前提となる製版装置の一例を説明し、本発明の課題となった現象について具体的に説明する。
図1は、デジタル画像またはアナログ画像(原稿画像)を処理できるデジタル製版機の概略断面である。外部光を遮光できる機体10の右下部にはそれぞれサイズの異なったマスターシートロールを装架できる第1給紙部1及び第2給紙部2が内蔵される。これらの第1給紙部1及び第2給紙部2はそれぞれ、マスターシートロールを取付けられる着脱自在な装架ドラム1a、2a、マスターシートの先端を引き出す繰出ローラ1b、2b、給紙ローラ1c、2cを備え、またそれらの間にマスターシートを指定された長さに切断するカッター(図示せず)を備える。図1の紙面と直角である主走査方向に走査するレーザ走査ユニット5が、機体10上部のフィードロール4に対向して配置されている。レーザ走査ユニットには、外部のコンピュータ(図示せず)などの画像編集装置からのデジタル画像が入力する。
第1給紙部1あるいは第2給紙部2から引き出されたマスターシートは、カッターで切断され、第1給紙部1の上部にあるマスターシートに荷電を行なう荷電部3に送られる。荷電部3を通ったマスターシートは、副走査速度で調速駆動されるフィードロール4に供給される。フィードロール4に送られたマスターシートの表面には、レーザ走査ユニット5からのレーザビームが走査され、マスターシートの感光面に原稿画像が潜像化される。潜像化されたマスターシートは、機体10の略中央部に略垂直向きに配置した露光台6に供給され、露光台6から機体10の左下部にある現像部8aに引き渡される。
なお、露光台6は、原稿台9におかれた原稿画像を露光(アナログ入力)するためにも使用される。すなわち、原稿画像は、機体10の左上部に設けられた原稿台カバー9aを開けて原稿台9にセットされ、露光光学系7を用いて露光台6の表面に配置されたマスターシートに投影される。ここで、露光光学系7は、原稿がセットされる原稿台9を照明する照明ランプ7a、原稿画像を露光台6の表面に結像する投影レンズ7b、反射ミラー7cとから構成される。
現像部8aはマスターシートが通過する現像パレット上に現像液を噴出して湿式現像を行なう。現像されたマスターシートは現像部8aの出口側に隣り合わされた定着部8bで加熱乾燥されてトナー画像を定着し、機体10の左側下部から排出される。
レーザ走査ユニット5は、フィードロール4の上方に水平面内に位置した状態で機体10に固定される矩形状の固定枠を有し、固定枠の内面にはフィードロール4の長さ方向に対して平行な方向に延長する一対のスライドレールが固定され、これらのスライドレールの間にはレーザ走査ユニットを保持する枠状可動フレームが支持されている。レーザ走査ユニット5を固定した枠状可動フレームは、スライドレールに平行な送りねじによって、レーザの主走査方向に移動できる。
一方、可動フレームの下部には主走査方向と平行な方向に、所定の間隔を保って対向した一対の取付板が固定され、これらの取付板には主走査方向に整列した多数のLEDなどの発光素子が取付けられている。これらの発光素子の発光によりマスターシートの表面の不必要な部分の電荷を除去して、各種マージンを設定できる。例えば、発光素子を発光させて、フィードロールの同期した回転によりマスターシートを副走査方向に移動すると、これらの発光素子はレーザの主走査幅に等しい間隔を保って対向しているので、走査画面の左右余白部分の電荷が光照射で除去される。
図2に、レーザ走査ユニットの模式図を示す。レーザ走査ユニット5は、レーザ光源Sと、多面体ミラーMと、露光面Eでの走査速度を一定にするためのfθ特性レンズLとを備える。レーザ光源Mからのレーザビームは、多面体ミラーMの回転に従って走査され、fθレンズLにより波面が整形されて露光面Eへと導かれる。図3(a)は、レーザ走査ユニット5とフィードロール(露光面)4を横から見た概念図であり、前述のように、マスターシートは、フィードロール4に送られ、レーザビームにより主走査され、フィードロール4の回転により副走査されて、画像が露光される。これを図3(a)の矢印方向から見ると、図3(b)のように、レーザビームの走査は、1点から順次放射状に照射されていることがわかる。なお、破線の矢印は、レーザの走査方向を示す。
図4〜7は、レーザ走査ユニット5と、レーザ走査ユニット支持する可動フレーム30及び固定フレーム(又は機体)35と、フィードロール4との位置関係を説明し、画像サイズの不均一性と非対称性を生じるビーム走査を説明するための図である。
図4、5では、レーザ走査ユニット5を左右に移動させた場合を模式的に示す。左方に位置する場合をレーザ走査ユニット5aとして示し、右方に移動した場合をレーザ走査ユニット5bとして示す。図4のように、可動フレーム30及び固定フレーム35が、フィードロール4に平行して取付けられていると、レーザ走査ユニットがどの位置にあっても、レーザの露光面走査は全く同一であり、均一な走査が行なわれる。
しかしながら、図5に示すように、機構的部品の加工精度や組立精度により、可動フレーム30がフィードロール4に対して傾く場合がある。これは、固定フレーム自体が傾いている場合、あるいは可動フレームが固定フレームに対して傾いている場合など、結果的にフィードロール4に対して可動フレーム30が傾いている場合をすべて含む。このような場合は、左方のレーザ走査ユニット5aと右方のレーザ走査ユニット5bとでは、フィードロールへの距離が異なってくるので、露光面での走査は両者均一とはならない。レーザ走査ユニット5bでは、露光面上の1ドットの大きさは、レーザ走査ユニット5aの場合より大きくなる。すなわち、レーザ走査ユニット5bが描画する画像サイズは、レーザ走査ユニット5aが描画する画像サイズより大きくなる。また、傾きのために、露光面のビーム走査位置すなわちビーム走査角度によって画像サイズが変化して、同一位置での1ラインの走査においても、画像の左右の大きさが対称ではなくなる。
図6は、レーザ走査ユニットと露光面との距離及びレーザ走査位置(走査角度)の相違により、画像サイズが変化することを説明する図である。図3(a)(b)に示したように、ビームが走査する様子は、ビームの出射点、露光面での始点、終点からなる二等辺三角形で概略的に表すことができる。ビームの走査角度は一定であるから、二等辺三角形の頂角は一定である。図4に示した、レーザ走査ユニットが露光面に平行に位置する場合の均一な走査は、ビームの出射点P、露光面Eでの始点Q、終点Rからなる二等辺三角形で表すことができる。しかしながら、可動フレームが傾いていると、ビームの出射点は、例えば点P2に移動して、露光面Eからの距離が異なってくる。また、露光面における走査の始点がQ1と同じ位置のQ2としても、終点R2は、R1よりも長く走査されることになる。すなわち、ビームの三角形が、出射点P、始点Q、終点Rからなる不等辺三角形となる。なお、参考のために、仮想的な露光面E’を考え、始点Q1、終点Rとすると、三角形Pは、二等辺三角形となる。この三角形では、画像サイズが大きくなるだけで、左右の非対称はない。
出射点P、始点Q、終点Rからなる不等辺三角形では、Q2とR2の距離は、Q1とR1の距離より大きくなり、また、走査ビームの中心と露光面との交点を表す点C1は、Q1R1を2等分するが、点Pから出射する走査ビームの中心と露光面との交点を表す点Cでは、Q<Cとなり、左右の画像が非対称となることがわかる。
また、図7に示すように、可動フレーム30にレーザ走査ユニット5を固定する際にも、前記と同様に加工精度、組立精度によっては、レーザ走査ユニとット5が可動フレームに対して傾くことがある。この場合は、レーザビームの出射点の位置が変化しなくとも、レーザ走査ユニットが露光面に対して傾くので、露光面でのレーザの走査位置に応じて画像サイズが変化し、画像が左右非対称になる。
本発明は、前記のように、画像サイズを補正して画像サイズの均一性及び対称性を確保するものである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図8は、本発明による画像サイズ制御の一例を示すものである。外部のコンピュータなどの画像編集装置からの画像データが、例えばネットワークを介してRIP(Raster Image Processor)サーバ51に取り込まれる。RIPサーバ51に取り込まれた画像データは、画像データインタフェース52を介し必要に応じて信号を変換して、ラッチ回路53に入力する。ラッチ回路53を動作させるドットクロックは、分周・同期回路56により、原クロック発生器55からの原クロックから生成される。ラッチ回路53では、ドットクロックが分周・同期回路から入力するたびに、画像データをラッチして1ドットごとの点灯信号として、レーザ光源Sの点灯消去を制御する。
一方、多面体ミラーMは、多面体ミラー回転用スキャナモータ62により一定のクロックで駆動され回転する。このスキャナモータを駆動するクロックは、スキャナクロック発生器61により生成される。また、スキャナクロック発生器61により生成されるクロックは、ビーム位置検出装置81にも入力する。ビーム位置検出装置81は、走査されるビームをモニタし、ビームの走査の始点を検出する。ビーム位置検出装置81からの出力信号は、分周・同期回路56に与えられ、ビーム走査と同期させるように働く。
このようにして、レーザ光源Sから出射するレーザは、多面体ミラーMで反射し、露光面Eに画像を形成する。画像の1ドットごとに点灯信号が得られ、1ドットの大きさは、ドットクロックの周期で決まるから、分周・同期回路56で生成されるドットクロックの周期を変更すれば、画像信号の点灯周期も変更され画像のサイズを変化させることができる。図9(a)、(b)に、ドットクロックの周期と画像サイズの対応を模式的に示す。図(b)のドットクロック2の周期は、図(a)のドットクロック1の周期より大きいので、これに応じて斜線で示した1ドットごとの画像サイズが大きくなっている。
ドットクロックの周期の変更をレーザビームの走査中に行なえば、走査位置に応じて1ドットの大きさを変更でき、画像サイズの補正ができる。本実施形態では、あらかじめ計測して求めた画像サイズのデータに基づいて、分周・同期回路56により原クロックの分周比の設定を変更することにより、ドットクロック周期を変えるようにした。
画像サイズを均一かつ左右対称となるように補正するためには、レーザ走査ユニットの位置あるいは露光面でのレーザビーム位置と画像サイズの関係を知る必要がある。図5のように、レーザ走査ユニット5a又は5bを固定した可動フレーム30がフィードロール4に対して傾いているとき、通常傾き自体は変化しないと考えてよいので、レーザ走査ユニットの位置と画像サイズとは、直線的な関係にあると想定できる。
したがって、レーザ走査ユニットを固定した可動フレームがフィードロールに対して傾いている場合のレーザ走査ユニットの位置と画像サイズとの関係は、図10に示すように直線となる。図10は、横軸にレーザ走査ユニット位置PSをとり、縦軸に画像サイズの相対値WRをとったものである。
これを式で表現すると、
WR=a×PS+b ・・・ (1)
と表せる。すなわち、レーザ走査ユニットと露光面との距離が大きくなると、その距離に比例して画像サイズが大きくなる。ここで、レーザ走査ユニットの2つの位置PSでの画像サイズWRを求め、連立方程式を解けば、式(1)のa,bを決定でき、任意のレーザ走査ユニット位置PSにおける画像サイズの相対値WRが求まる。この相対値は、画像サイズを一定に制御するためのデータとなるもので、これを知れば、レーザ走査ユニット位置にかかわらず画像サイズを均一に制御するための補正量を得ることは簡単である。
レーザ走査ユニットの2つの位置PSでの画像サイズWRを求めるには、以下のような計測を行なう。まず、補正すべき対象の電子製版機を用いて、テストのための画像を出力する。たとえば、図5に示すレーザ走査ユニット5aの位置及びレーザ走査ユニット5bの位置とで、A3用紙の一辺(297.00mm)の長さの画像を作成する。次に、作成された画像を、人間の手によってあるいは計測装置による自動計測によりその長さを計測する。その結果、レーザ走査ユニット5aによる画像では、297.01mmとなり、レーザ走査ユニット5bによる画像では、297,05mmとなったとする。このように2点での画像サイズが異なると、可動フレーム30はフィードロール4に対して傾いていることがわかり、式(1)からこの電子製版機におけるのレーザ走査ユニットの位置と画像サイズとの量的関係を示すデータが得られる。
また、図7に示すように、レーザ走査ユニットが可動フレームに傾いて固定された場合については、レーザビームの露光面での走査位置に応じて画像サイズが変化するが、この変化も、同様にビーム走査の始点から一定の傾きで直線的に変化するとしてよい。この傾きによる画像サイズの変化を見るには、まず、レーザ走査ユニットを固定した可動フレームを固定フレームの中央に移動して、先の例と同様のテストチャート画像を出力する。次いで、左半分と右半分とを計測し、計測値が一致すれば傾きはなく、計測値が異なっていれば傾いていることがわかる。異なる計測値は、走査の始点と終点との画像サイズの相違を表しているとみて、走査位置と画像サイズとの関係を知るデータが得られる。
図8に戻って、これらのデータに基づく画像サイズの補正を説明する。このようにして得られたデータ、あるいはこのデータに基づいて得られた画像サイズの補正値は、人手によりあるいは計測装置(図示せず)から直接に入力部71(図8)を介して、CPU73に入力される。CPU73は、画像の均一性と対称性を確保するように、原クロックの分周比の設定を変更する信号を生成して分周・同期回路56に入力する。
分周・同期回路56は、この信号に基づいてレーザ走査ユニットの位置に対応し、あるいはレーザの走査位置に対応して、原クロックの分周比の設定を変更し、画像を均一にまたは対称になるように補正する。ここで、レーザの走査位置に対応して、原クロックの分周比の設定を変更するには、レーザビーム位置検出器81の出力信号とスキャナモータクロック発生器61からビームの走査タイミングを特定し、走査位置に応じたサイズ補正を行なうようにすればよい。このようにして、可動フレームの傾きあるいはレーザ走査ユニットの傾きに起因する画像サイズの非均一性又は非対称性が補正され、均一で対称な画像を印刷することができる。
なお、説明の便宜上、可動フレームすなわちレーザ走査ユニットを左右の2点に移動して行なう計測を、先に説明したが、実際には、まず、レーザ走査ユニットを固定した可動フレームを中央に移動して走査を行なって、左右の対称性を確認するための計測を行い、その後にレーザ走査ユニットを固定した可動フレームを左右の2箇所に移動して、画像の均一性を確認するための計測を行なうほうがよい。
また、レーザ走査ユニットの位置又はレーザ走査角度に応じて、原クロックの分周比の設定を変更する場合、1ドットごとに変更する必要はなく、またその変更の大きさも電子製版機ごとに適宜設定できる。
本発明を適用可能なデジタル製版機の一例を示す概略図である。 本発明の一実施形態であるレーザ走査ユニットを示す概念図である。 フィードロールに対するレーザ走査ユニットから走査されるレーザビームを説明する図である。 レーザ走査ユニットを固定した可動フレームとフィードロールとの位置関係(その1)を説明する図である。 レーザ走査ユニットを固定した可動フレームとフィードロールとの位置関係(その2)を説明する図である。 図5のレーザ走査ユニットの走査により非均一性と非対称性が現れることを説明する図である。 レーザ走査ユニットの可動フレームに対する位置関係を説明する図である。 本発明の一実施形態による画像サイズ制御システムを示す図である。 (a)、(b)は、それぞれドットクロックの周期と画像サイズの対応を示す図である。 レーザ走査ユニットの位置と画像サイズとの関係を示す図である。
符号の説明
1…第1給紙部
2…第2給紙部
3…荷電部
4…フィードロール
5…レーザ走査ユニット
6…露光台
7…露光光学系
8a…現像部
8b…定着部
9…原稿台
10…電子製版機の機体
30…可動フレーム
35…固定フレーム

Claims (7)

  1. マスターシート上を第1の方向にレーザで走査するレーザ走査ユニットと、
    前記レーザ走査ユニットが固定されるともに前記第1の方向に移動可能な可動フレームと、該可動フレームを移動させるための駆動手段とを備え、前記マスターシート上に形成すべきマージンに応じた位置に前記レーザ走査ユニットを移動させる第1の移動手段と、
    前記レーザ走査ユニットに対向して配置され、前記マスターシートを第2の方向に移動させる第2の移動手段と、
    前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の異なる2点に移動して、該異なる2点における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像から、レーザ走査ユニットの位置と画像サイズとの直線的な関係を求め、求められた関係から前記レーザ走査ユニットの位置に応じて画像サイズを調整する画像サイズ調整手段とを備え、
    前記画像サイズ調整手段により前記画像サイズが均一になるように制御する電子製版機。
  2. マスターシート上を第1の方向にレーザで走査するレーザ走査ユニットと、
    前記レーザ走査ユニットが固定されるとともに前記第1の方向に移動可能な可動フレームと、該可動フレームを移動させるための駆動手段とを備え、前記マスターシート上に形成すべきマージンに応じた位置に前記レーザ走査ユニットを移動させる第1の移動手段と、
    前記レーザ走査ユニットに対向して配置され、前記マスターシートを第2の方向に移動させる第2の移動手段と、
    前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の中央に移動して、該中央における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像の左半分と右半分との画像から、レーザ走査位置と画像サイズとの直線的な関係を求め、求められた関係から前記レーザの走査位置に応じて画像サイズを調整する画像サイズ調整手段とを備え、
    前記画像サイズ調整手段により前記画像サイズが左右対称になるように制御する電子製版機。
  3. マスターシート上を第1の方向にレーザで走査するレーザ走査ユニットと、
    前記レーザ走査ユニットが固定されるとともに前記第1の方向に移動可能な可動フレームと、該可動フレームを移動させるための駆動手段とを備え、前記マスターシート上に形成すべきマージンに応じた位置に前記レーザ走査ユニットを移動させる第1の移動手段と、
    前記レーザ走査ユニットに対向して配置され、前記マスターシートを第2の方向に移動させる第2の移動手段と、
    前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の異なる2点に移動して、該異なる2点における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像から、レーザ走査ユニットの位置と画像サイズとの第1の直線的な関係を求め、前記可動フレームを移動させて前記レーザ走査ユニットを前記第1の方向の中央に移動して、該中央における前記レーザ走査ユニットによるレーザ走査で得られた画像の左半分と右半分との画像から、レーザ走査位置と画像サイズとの第2の直線的な関係を求め、前記第1の直線的な関係から前記レーザ走査ユニットの位置に応じて画像サイズを調整するとともに、前記第2の直線的な関係に基づいて前記レーザの走査位置に応じて画像サイズを調整する画像サイズ調整手段とを備え、
    前記画像サイズ調整手段により前記画像サイズが均一かつ左右対称になるように制御する電子製版機。
  4. 前記レーザの走査位置は、少なくともレーザビーム位置検出器の出力信号を用いて決定される請求項2又は3に記載の電子製版機。
  5. 前記第2の移動手段は、マスターシートを第2の方向に同期送りするフィードロールである請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子製版機。
  6. 前記画像サイズ調整手段は、ドットクロックの周期を変更することによって画像サイズを変更する請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子製版機。
  7. 前記ドットクロックの周期を変更するために必要な情報を入力する入力手段を備える請求項6に記載の電子製版機。
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