JP2001159795A - 画像走査装置及び該装置の調整方法 - Google Patents

画像走査装置及び該装置の調整方法

Info

Publication number
JP2001159795A
JP2001159795A JP34290299A JP34290299A JP2001159795A JP 2001159795 A JP2001159795 A JP 2001159795A JP 34290299 A JP34290299 A JP 34290299A JP 34290299 A JP34290299 A JP 34290299A JP 2001159795 A JP2001159795 A JP 2001159795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
light
holder substrate
reading
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34290299A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Yamanaka
久志 山中
Makoto Masuda
麻言 増田
Yasuhiro Ono
泰宏 小野
Tetsutsugu Ito
哲嗣 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP34290299A priority Critical patent/JP2001159795A/ja
Publication of JP2001159795A publication Critical patent/JP2001159795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像走査装置において、原稿を照明するとき
に読取領域の中心に、照度分布状態を変化させることな
く、その照度ピークを一致させる。 【解決手段】 原稿台7上の原稿Gを照明する露光ラン
プ9と、該露光ランプ9の一部の光を反射し原稿を照射
する反射板10とを一定の位置関係を保つために同一の
ホルダ基板40に取付け固定して照明装置を構成する。
この照明装置を走査光学部を構成する第1の走査部12
に対して読取走査方向(A)に移動可能に設ける。これ
により、上記照明装置による照度分布54のピーク光量
位置Ccを読取領域の中心Bcに一致させるために、ホ
ルダ基板40を右方向に距離C移動させることで、ピー
ク位置を一致でき、この時の照度分布状態を崩すことな
く、移動調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿等の画像を光学
的に走査し、画画像を読取素子や像担持体等の被結像部
に結像させてなる読取装置であり画像走査であって、特
に原稿の読取領域における照射光による照度分布のピー
クを簡単に読取領域に一致させる画像走査装置、及びそ
の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、原稿の画像を読取った
画像データを記録媒体であるシート等に記録再生するよ
うに構成されている。この画像形成装置に備えられる記
録装置としては、例えば電子写真方式、インクを選択的
に吐出させて記録するインクジェット方式、感熱紙ある
いは熱転写インクを有するサーマルヘッドを備える熱記
録方式等を利用するものが一般的である。
【0003】そこで、上記記録装置に原稿の画像を読取
るための画像走査装置である画像読取装置、つまりスキ
ャナを備えれば、複写機能を持たせることができ、上記
スキャナにて画像を分解して読取った画像データ、ある
いは原稿の反射光像を直接像担持体である感光体等に結
像する記録装置を用いてその原稿の画像を再生出力させ
ることができる。
【0004】スキャナは、主にガラス等の透明な部材で
構成される原稿台面上に搬送、又は置かれた原稿に対し
て、これを光源から発せられる光で照明し、これを光学
的に走査し、得られた反射光像を読取素子であるCCD
等の光電変換素子(読取素子)の受光部に結像させ、そ
の受光量に応じた蓄積電荷量をアナログ信号として出力
する。そのアナログ信号をデジタル信号に変換し、これ
を記録装置にて可視画像として再生出力できる画像デー
タとして出力する。
【0005】上述した画像読取装置であるスキャナは、
原稿を照明するための光源として、ハロゲンランプや、
キセノンランプ等が用いられる。特にハロゲンランプ
は、キセノンランプより発光量が大きく、反対にキセノ
ンランプはハロゲンランプより発熱量が非常に少ない。
したがって、比較的昇温に弱い電子部品を用いるような
読取装置においては、照明用の光源としてハロゲンラン
プよりもキセノンランプを設ける方が好都合である。つ
まり、上述したようにCCD等の読取素子を用いて画像
を画素分解して読取るデジタル方式のスキャナにおいて
は、上記キセノンランプが用いられる。
【0006】また、原稿からの反射光を直接像担持体で
ある感光体等へと導き結像(露光)するような場合に
は、必要以上の光量を確保する必要性から、ハロゲンラ
ンプを光源として用いるられることが多い。
【0007】ここで、キセノンランプを用いて問題とな
るのが発光量であり、光量不足による読取りが安定しな
いことである。そのため、発光量不足を補うために、従
来ではランプにて原稿面を集中して照射するようにラン
プを加工することが提案され、実施に供されるようにな
った。例えば、特開平5−144412号公報記載の発
明には、特に一部に光を照射するための窓(アパーチャ
ー)を設け、該窓以外のキセノンランプの管壁面に蛍光
対を塗布することで、上記窓部分からの光が原稿面に集
中するようにしている。これにより、発光する光を原稿
面に集中させることで、全体としての照度を確保するよ
うにできる。
【0008】また、原稿を照明するための照度を確保す
るために、ランプからの光を直接原稿面に照射すると共
に、ランプからの一部の光を反射板を設けて原稿面を間
接的に照射するようにするこが、例えば特開平9−34
027号公報に記載されている。このように、原稿はラ
ンプからの直接光と、反射板からの間接光とで照明する
ことで、原稿面の照度を上げることができる。
【0009】以上のような構成を採用することで、キセ
ノンランプ等を用いCCD等の読取素子に限らず、像担
持体である感光体を用いても、適正な光量を確保して原
稿からの反射光像を結像させ、良好なる画像形成を可能
にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、特開平
5−144412号公報記載のキセノンランプにしろ、
特開平9−34027号公報記載の照明装置にしろ、光
源からの光を効率よく原稿の画像を走査すべく、デジタ
ル的な画像の読取、あるいは直接像担持体への結像を目
的として原稿面を照射するようにしている。これによ
り、反射光像が結像される被結像部となるCCD素子、
あるいは感光体の感度にて適した十分な照度を確保でき
る。
【0011】そこで、上記ランプからの直接光と反射板
等からの間接光により原稿を照明する場合、読取位置で
の照度が最大(ピーク)になるようにする設定すること
で良好な結果を得ることができる。これは、例えば特開
平6−121119号公報に記載されている通りであ
る。この公報記載の発明によれば、その原稿の読取位置
(被結像部に結像させる画像領域)の照度が最大になる
ように、上記ランプの位置を走査方向(原稿の読取方向
/副走査方向)に移動可能に設け、読取位置での照度が
最大となるようにランプの配置位置調整を行っている。
このとき、ランプの光照射窓部分の開口角及びランプ配
置時の傾き角のバラツキによる原稿面照度分布のピーク
値の位置ズレを補正している。
【0012】しかし、上記特開平6−121119号公
報記載のものによれば、原稿の読取位置(領域)での照
度が最大となるようにランプのみを移動調整するように
しいるのみで、直接光のみを考慮した調整であり、間接
光による調整を含めて行われていない。そのため、ラン
プの移動にあわせて反射板等からの間接光の影響によ
り、原稿面での最大照度を得られる位置が多少ずれると
しても、当初の最大照度(ピーク)が大きく変化するこ
とで、光量不足が生じることが考えられる。
【0013】つまり、ランプと反射板との位置関係が当
初の関係からずれるため、当初では適正な値照度分布に
おける最大照度(ピーク値)が得られていても、そのピ
ーク値が大きく低下し光量不足に陥ることにもなる。
【0014】また、ランプのみ移動し、反射板を固定し
た状態では、上述したように原稿の読取位置が照度分布
のピークでの光量が低下した場合、ピークでの光量が十
分でなくなり、読取不良の危惧がある。
【0015】また、上述した従来の装置においれは、原
稿面の照度分布において、読取位置での照度が最大にな
るように調整するように説明されているが、その照度の
最大位置を読取位置に一致させるための具体的は方法に
ついては開示されていない。
【0016】本発明の目的は、上述したような不具合に
鑑み、原稿面の照度分布が最大ピークとなる位置を、読
取位置として簡単に調整可能な画像読取装置である画像
走査装置を提供することを目的とする。
【0017】また本発明は、上述した目的を達成するこ
とで、原稿面の照度分布が最大位置での読取り、つまり
原稿からの反射光を被結像部に適正な光量にて結像を可
能にし、良好なる画像の読取り、画像形成を行える画像
走査装置を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための第1の発明による画像走査装置は、原稿を照明す
るために設けられた光源と、該光源からの一部の光を反
射し上記原稿面へと間接的に照射する反射部材とを取付
け保持するホルダ基板を設け、上記ホルダ基板は、原稿
面を光学的に走査し、該原稿からの反射光を被結像部へ
と導き、原稿の画像を被結像部に結像させるための走査
光学部に対して走査方向に移動可能に設けられているこ
とを特徴とする。
【0019】このように構成であれば、光源及び反射部
材との位置関係を全く崩れることはない。つまり、原稿
面を照明するために、予め光源及び反射部材を適正な照
度ピークを得られる照度分布が得られた状態でホルダ基
板に取付けておけば、その照度のピーク位置を読取位置
に一致させるために、ホルダ基板を移動調整すればよ
い。その場合、光源及び反射部材の位置関係が崩れない
ため、適正な照度ピークを保ったまま、そのピーク読取
位置に簡単に調整できる。これにより、被結像部での適
正な光量による画像の読取り、画像形成を行うことが可
能となる。
【0020】また、上述した構成を特徴とする画像走査
装置において、上記ホルダ基板には、光源及び反射部材
を一定の位置関係を保つための位置決め部が設けられて
おり、かつ原稿からの反射光を被結像部へと導く光路を
確保するために光通過口が形成されているため、光源及
び反射部材とを一定の位置関係に保つことができる。し
かも、原稿からの反射光を被結像部へと導く光路を確保
するための光通過口との関係も一定に保つことができる
ため、位置調整により適正な光量による光学的な走査を
可能にできる。
【0021】また上述した構成を特徴とする画像走査装
置において、上記光源は、光の出射領域が規制された照
射窓を予め備えたキセノンランプであり、該キセノンラ
ンプの一端を保持する保持部が上記ホルダ基板の位置決
め部に位置決められ、上記照射窓の取付け角度を一定の
関係に保つようになっている。そのため、光量不足を補
うために照射窓より集中して原稿面を照射するような場
合、その照射窓が一定の角度で取付けられるようにして
位置決めすることができる。これにより、適正なピーク
を示す照度分布を得ることができ、よって良好なる原稿
の光学的な走査を行える。
【0022】さらに、上述した構成を特徴とする画像走
査装置において、上記ホルダ基板に設けられる光通過口
は、読取走査方向側の幅が、上記光学走査部に設けられ
ている原稿の読取領域を決めるスリット幅よりも大き
く、かつホルダ基板が最大に移動できる以上の大きさに
形成しておけば、調整終了により光通過口の周縁が読取
領域を規制するスリット幅を遮蔽することがなくなり、
光量不足に陥る等の不具合が生じることはなくなる。
【0023】さらにまた、上述した構成を特徴とする画
像走査装置において、上記ホルダ基板及び走査光学部に
移動するホルダ基板の移動状態を示す目盛、あるいは罫
書き等を設けておけば、組立時に目盛を目安としてホル
ダ基板を走査光学部に仮配置しておき、実際の調整時間
の短縮に役立つ。特に目盛等を目安として移動量を確認
でき、調整を簡単に、かつ短時間に行えるようになる。
【0024】以上説明したような画像走査装置におい
て、実際に照度分布におけるピーク位置を読取位置に調
整するための調整方法としては、上記照度を計測する測
定器による測定結果が最大値を示す部分をピークとして
判断し、そのピークが読取領域の中心に一致するように
上記ホルダ基板を移動調整することができる。この場
合、上記測定器を原稿を載置するような原稿面に直接載
置して行うようにしてもよく、また測定器を走査方向に
移動させ、その移動による最大の照度位置を認識し、そ
の位置と読取位置とのずれ量を認識し、そのずれ量に応
じてホルダ基板を移動させて固定すればよい。
【0025】上記ホルダ基板を走査光学部に対して走査
方向に移動可能にする構成としては、例えば、ホルダ基
板または走査光学部側に凸状の被ガイド部または、この
被ガイド部が案内されるガイド溝を走査光学部またはホ
ルダ基板に形成する。ガイド溝は、走査方向に平行に形
成される。そして、ホルダ基板側にはガイド溝に平行に
長孔を設け、この長孔を介してビス等にて走査光学部に
固定する。したがって、ホルダ基板は走査光学部に対し
て走査方向に移動可能であり、予め設定されている照度
分布状態を崩すことなく、平行に走査方向へと移動させ
ることができる。
【0026】
【本発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下
に図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明の画像走
査装置における原稿の照明を行うための装置の要部を示
す平面図であり、図2は図1のア−ア線での原稿を載置
する原稿台を含めて示した断面図である。図3は本発明
による照明装置による適正な照度分布を含めて示した原
稿面の照明原理及び位置調整を説明するための図、図4
は本発明にかかる読取装置の光源及び該光源の保持機構
の一例を示すもので(a)は光源の斜視図、(b)はラ
ンプの保持部の一例を示す断面図である。そして、上述
した本発明による照明装置を含む画像走査装置(スキャ
ナ)を搭載してなるデジタル複写機の内部構造を示す構
成図である。
【0027】まず、図5を参照して本発明における画像
形成装置を構成するデジタル複写機の構成について説明
する。
【0028】本発明のデジタル複写機1は、シート供給
部2を含むレーザプリンタである記録装置3の上部に原
稿搬送装置4を備える画像走査装置であるスキャナ5を
備えて構成されている。
【0029】スキャナ5は、原稿の画像を光学的に走査
して原稿からの反射光を被結像部へと結像するための読
取部6を備えている。読取部6は、透明なガラスからな
る原稿を載置するための原稿台7、該原稿台7に対応し
て設けられシート原稿に対しては1枚ずつ送り込む上記
原稿搬送装置(ADF)4、原稿台7に載置された原稿
の画像を光学的に走査するための走査光学部であるスキ
ャナユニット8とを備えている。また上記原稿台7に厚
もの原稿(ブック原稿等)の画像を光学的に走査するた
めに、上記原稿搬送装置4は、原稿台7に直接載置でき
るように開閉可能に設けられている。
【0030】上記スキャナユニット8には、原稿台7の
下面より光を照射するための露光ランプ9、該ランプか
らの一部の光を反射し原稿台7の原稿面へと間接的に照
射する反射部材である反射板10、及び原稿からの反射
光を光電変換素子(以下CCD「Charge Coupled Dev
ice」と記す)17に導くための第1の反射ミラー11
を支持する第1の走査部12と、該第1の反射ミラーか
らの反射光を上記CCD17への光路へと反射する第2
及び第3反射ミラー13,14を支持してなる第2の走
査部15と、第2および第3反射ミラーを介して上記C
CD17に結像させる光学レンズ16と、そして光学レ
ンズ16にて結像された原稿の反射光像を電気的なデジ
タル画像信号に変換するための上述したCCC17とか
ら構成されている。
【0031】上記読取部6にて読取られた原稿の画像情
報、つまりCCD17からの電気信号は、後に説明する
記録装置3にて再生記録できる画像データに画像処理さ
れ、記録装置側の記録部へと送られる。記録部へと送ら
れる前に、必要に応じて再生記録されるデータに画像処
理される。
【0032】本発明にかかる上記スキャナ5は、原稿が
原稿台7に載置されると、原稿の画像を読取るための光
学的な走査が開始される。その走査は、原稿台7に沿っ
て平行に第1の走査部12が、例えば速度Vで走行され
る。その走行に合わせて露光ランプ9の点滅駆動制御、
例えばON−OFF駆動制御が原稿の1ライン走査を行
う毎に行われる。そして、走行される第1の走査部12
に対して、第2の走査部15は、原稿からCCD17ま
での光路長が一定になるように、上記走行速度VのV/
2の速度で同一方向に走行される。
【0033】このようにして、載置された原稿に対し、
原稿台7の下部で、スキャナユニット8の第1及び第2
の走査部12,15が走査されることで、原稿の画像が
1ライン毎にCCD17に結像され、読取られていく。
【0034】上記スキャナ5にて読取られ、画像処理さ
らた後の画像データは、一旦記憶され、出力指示に従っ
て記憶されたデータが読出され、以下に示す記録装置3
を構成するレーザ走査装置に送られ記録媒体であるシー
ト上に再生記録される。
【0035】記録装置3は、上述したようにスキャナ5
の読取部6にて読取られた画像データを、記録媒体であ
るシート上に可視像として出力するものであって、図で
は電子写真方式による記録部を備えている。記録装置5
は、記録部として電子写真プロセス部からなり、特にド
ラム形状の像担持体である感光体18の周囲に対向する
ようにして画像を記録するための複数のプロセス手段を
備えている。それらのプロセス手段は、感光体18表面
を均一に帯電する帯電器19、上述したスキャナ10か
らの送られてくる画像データに基づいてレーザによる光
像を露光走査するレーザ走査装置20、露光後に形成さ
れた静電潜像を可視像化するためにトナーにて原稿する
現像装置21、現像後のトナー像を適宜搬送されてくる
記録媒体であるシートに転写するために転写器22、転
写後に残留するトナーを除去し次の画像形成に備えるた
めのクリーニング装置23および図示しない除電器等が
その順序に配置されている。
【0036】また、記録装置3は、上述したように感光
体18に形成されたトナー像を転写するための転写位
置、つまり画像形成位置(記録位置)へとシートを送り
込むためのシート供給部2を備えている。このシート供
給部2は、上述した転写器22の転写位置へと送り込む
ための搬送系である。この搬送系とは別に、転写後に感
光体18より剥離された記録済みシートを装置外へ排出
する排出系、また排出されるシートを再度転写位置へと
送り込むための再搬送系とが記録装置3に備えられてい
る。
【0037】まず、シート供給部2による搬送系は、複
写機1本体の底部に引き出し自在に設けられ、決められ
たサイズのシートを収容してなる第1及び第2給紙ユニ
ット24,25、該給紙ユニットに収容されるシートP
を選択的に給紙するための選択駆動される給紙ローラ2
6,27、給紙されたシートを転写器25の転写位置へ
と送り込む、転写位置の手前に配置された搬送ローラ
(レジストローラ)28、上記給紙ローラに給紙された
シートをレジストローラ28へと送り込むためそれぞれ
に給紙されるシートを合流させて搬送する搬送経路29
等が備えされている。レジストローラ28は、シート先
端と、感光体18に形成されるトナー像先端とを一致さ
せるようにシートの搬送開始を制御するものであって、
給紙ローラ26、または27を介して給紙されるシート
を一旦停止させ、先端を揃えた後、感光体18に形成さ
れたトナー像とのタイミングを合わせて転写位置へと搬
送する。
【0038】以上がシート供給部2の搬送系の構成であ
り、次に排出系について説明する。転写位置を通過する
転写後のシートは、感光体18と対向する面側に、トナ
ー像が転写器22の作用にて転写されている。そのトナ
ー像は未定着であるため、転写後に定着装置30が配置
されている。この定着装置30は、従来から周知の通り
であり、トナー像と対接する側をヒートローラとし、こ
のヒートローラに対して加圧ローラを設けて構成されて
いる。
【0039】定着装置30を通過するシートは、分岐さ
れた搬送経路を選択するための切換ゲート31にて、選
択された方向へと案内される。特に定着装置30の搬送
方向の下流側は、排出系の排出経路32と再搬送系の再
搬送経路33に分岐されており、その分岐点に上記切換
ゲート31が設けられている。排出経路32の排出口近
傍には、排出を行うための排出ローラ34が設けられて
いる。この排出ローラ34に対向して排出されるシート
をステープル又はパンチング、あるいはシートの反転処
理等を行うシート後処理装置35が設けられている。
【0040】切換ゲート31にて搬送経路が切換られる
再搬送経路33には、シートの表裏を反転するスイッチ
バック搬送経路36が連通されており、該スイッチバッ
ク搬送経路を経由させてシートを一時収容する中間トレ
イ37が設けられている。該中間トレイ37には、一面
に記録を完了してなるシートを再搬送する給紙ローラ3
8が設けられており、該給紙されるシートはレジストロ
ーラ28へと連通する経路29へと送り込まれる。これ
により、シートの両面への再生記録を可能にしている。
【0041】以上のシート搬送装置において、シートの
片面に画像を記録する場合には、給紙カセット24また
は25から給紙されるシートは、レジストローラ28を
介して転写位置へと搬送されると、その位置でトナー像
が形成される。そして、転写後に、感光体18より分離
され、定着装置30を経て排出経路32へと、切換ゲー
ト31の選択にて案内され、排出ローラ34を経て後処
理装置35へと排出処理される。
【0042】(本発明の一実施形態)以上説明したよう
なデジタル複写機1において、該複写機の記録装置3の
上部に搭載されているスキャナ5は、載置される原稿を
光照射するために、上述したように露光ランプ9を備え
ている。この露光ランプ9は、読取部6を構成する被結
像部を構成するCCD17にて画像を読取るための適正
感度を得るべく、決められた光量以上の照度で原稿を照
明する。
【0043】そのため、従来周知のように露光ランプ9
としてはキセノンランプが用いられる場合、該キセノン
ランプとしては、特開平5−144412号公報に記載
のようなものを利用できる。例えば、図4(a)に示す
ように、線状の長い直管の一部に光の出射窓(アパ−チ
ャ)9aを備え、それ以外の部分から光が漏洩すること
なく、窓9a部分から光が出射されるように構成された
露光ランプ9である。
【0044】上記露光ランプ9は、図1及び図2に示す
ように原稿を照明する照明装置を構成するホルダ基板4
0に保持されている。該ホルダ基板40には、露光ラン
プ9の一端部側を保持する保持部41aが一体的(一体
成型)に形成されている。その保持部41aは、図1の
イ−イ線の断面を図4(b)に示すように構成されてい
る。そして露光ランプ9の他の端部を保持する保持部4
1bは、ホルダ基板40に一体成型されている保持部材
42に予め設けられている位置決め部43を介して位置
決められ、ビス43等にてホルダ基板40に固定される
ようになっている。
【0045】上記保持部41b側は、ホルダ基板40側
に設けられている保持部材42の位置決め部43にてホ
ルダ基板40に位置決められるようにして固定されるも
のであって、露光ランプ9をホルダ基板40に位置決め
して保持される。
【0046】上記ホルダ基板40には、原稿台7上の原
稿Gからの反射光を走査光学部を構成するための第1の
走査部12に支持固定されている第1の反射ミラー11
に導くための光路を確保する光通過口である開口部45
が形成されている。この開口部45は、ホルダ基板40
をスリット形状に切り欠いて形成した開口の他に、透明
部材にて形成した通過口としてもよい。そして、ホルダ
基板40には、開口部45を挟んで、露光ランプ9に対
向するように反射板10が取付け固定されている。
【0047】反射板10は、ホルダ基板40に一体成型
されている凸部40aの上部位置に設けられている位置
決め部46にて位置決めされ、ビス47にてホルダ基板
40に固定されている。したがって、露光ランプ9及び
反射板10は、ホルダ基板40に一定の関係を保った状
態、つまり位置決め部43、46にて一定の関係が維持
された状態で取付け固定されている。そして、開口部4
5においても同様に、一定の関係を保って露光ランプ9
及び反射板10がホルダ基板40に取付け固定されてい
る。
【0048】上記露光ランプ9及び反射板10を取付け
固定してなるホルダ基板40は、原稿台7に対して平行
に原稿の画像を読取る方向(副走査方向A)に移動可能
に設けられている第1の走査部12に固定される。この
固定においては、走査方向にホルダ40は、平行に移動
可能に設けられている。そのため、ホルダ基板40の下
部には、一体成型された凸形状の被ガイド部48が露光
ランプ9の両端部に対応するようにして2箇所に設けら
れている。この被ガイド部48に対応して、上記第1の
走査部12側には、ガイド溝51が形成されている。
【0049】したがって、ホルダ基板40の被ガイド部
48が第1の走査部12のガイド溝51に嵌め込まれる
ことで、ホルダ基板40は、図においてA方向(副走査
方向)に第1の走査部12による走査方向と平行に移動
可能であり、その移動範囲はガイド溝51の長手方向の
長さで決まる。
【0050】そして、ホルダ基板40を第1の走査部1
2に位置調整して固定するために、ホルダ基板40に
は、位置調整用の長孔49がガイド溝51に平行に設け
られている。この長孔49にはビス50が貫通されてお
り、該ビス50は第1の走査部12に螺子止めされるよ
うになっている。よって、ホルダ基板40は、第1の走
査部12に対して副走査方向(画像読取りのための走査
方向)に移動可能であって、その移動による位置調整後
に、ビス50にて第1の走査部12に固定できるように
構成されている。
【0051】なお、長孔49はガイド溝51と平行であ
り、ガイド溝51は走査方向に平行に設けられている。
また、ガイド溝51と被ガイド部48を設ける関係は、
逆であってもよい。つまり、被ガイド部48を第1の走
査部12側に、またガイド溝51をホルダ基板40側に
設けるようにしてもよい。
【0052】以上のような構成の露光ランプ9及び反射
板10を支持し、第1の走査部12に対して移動可能な
ホルダ基板40を設けることで、原稿台7上の原稿面の
照射位置を簡単に位置調整することができる。つまり、
照度分布を崩すことなく、走査方向に平行移動するよう
に位置調整を行える。以下に、本発明による位置調整に
かかる説明を行う。
【0053】(本発明による位置調整の説明)本発明に
おいては、上述したように露光ランプ9からの光を原稿
台7上の原稿を照射するようにホルダ基板40に露光ラ
ンプ9が保持されている。この露光ランプ9から照射さ
れる光は、図3に示すように原稿台7上の原稿Gを照明
する。そして、原稿からの反射光は、ホルダ基板40に
設けられた開口部45を通過し、対応して設けられてい
る第1の反射ミラー11を介して反射され、図5にて説
明したように結像レンズ16等にて被結像部であるCC
D17に結像される。
【0054】なお、図3は露光ランプ9及び反射板10
を備える照明装置(照明ユニット)による原稿面の照明
状態を説明するためのものであって、特に本発明におけ
る露光ランプ9および反射板10を保持し固定してなる
ホルダ基板40については図示していない。
【0055】そこで、露光ランプ9は、例えばキセノン
ランプ等が用いられている場合、そ発光される光を有効
に利用するために、その照射できる幅を規制するように
した照射窓9aが設けられている。この照射窓9aから
出射される光、つまり直接光は原稿台7の読取領域
(B)へと集中的に照射できるように保持部41b等を
介してホルダ基板40に予め位置決められて固定されて
いる。この読取領域Bは、その中心がCCD17の中心
になるように光路調整され、特に第1の走査部12に読
取領域を決めるための幅のスリット12bに対応してい
る。
【0056】また露光ランプ9にて原稿台7上の原稿G
を直接照射する直接光領域(図3において大きなハッチ
ングで示す領域52)に対して、露光ランプ9からの一
部の光は、反射板10にて反射され、原稿台7の原稿の
上記読取領域Bを間接的に照射される。この間接的に照
射される領域53は細かなハッチングで示す領域であ
る。
【0057】以上のように露光ランプ9からの直接照射
光52と、反射板10からの間接照射光53とで原稿面
を効率よく照射できる。したがって、両方が照射される
領域の照度が高くなる。
【0058】そこで、上述したように露光ランプ9及び
反射板10にて原稿台7上の原稿の浮きがない状態で、
読取領域B内でのピーク光量値に対する最低光量値の比
率を90%以上にするようにしている。つまり、露光ラ
ンプ9の照射窓9aの開口幅(角度Φ)、その時の配置
角度(θ)、そして反射板10の取付け角度等を設定
し、上述したように読取領域B内でピーク光量を100
%とした場合、それに対し90%以上となるように設定
されている。これは、先に説明したようにホルダ基板4
0に露光ランプ9及び反射板10を一定の関係を保つべ
く、例えば位置決め部43,46を介して取付け固定す
ることで可能となる。
【0059】特に、原稿Gの浮きがない状態、つまり原
稿Gが原稿台7に密着された状態での読取領域Bの副走
査方向(矢印A方向)内において、読取領域の中央部B
cに生じるピーク光量値に対し、端部Be,Beに生じ
る光量の比率が、ピーク光量値を100%とした時に、
90%以上になるように設定されている。
【0060】この設定は、露光ランプ9について総発光
量が所定以上のものを使用すると共に、窓9aの幅を所
定の値にし、かつスリット12aの幅(副走査方向の
幅)を、例えば6mmとし、直接照射光52と間接照射
光53との光量バランスがとられた状態としている。理
想的には、中央部Bcがピークを示し、そのピークに対
して読取領域Bの端部Beが90%の光量となるように
設定される。
【0061】しかしながら、実際には読取領域B内での
照度分布は、これらの各要素の設定値に対する加工精度
バラツキ、組立精度バラツキ等が影響し、必ずしも読取
領域Bの中央部Bcにてピーク光量値が得られるとは限
らない。そのため、中央部Bcの光量分布がピーク値を
示すように設定するために、露光ランプ9のみを移動す
れば、当然反射板10からの間接反射光53の領域、及
びその光量が変化し、ピーク位置が大きくずれたり、ピ
ーク値が所定以上に低下し、全体がなだらかな分布光量
となることがある。
【0062】また、読取領域Bでの実際の原稿Gの読取
を行っている位置は、中央部Bcを中心でなく、副走査
方向に多少ずれた位置で読取るような場合がある。この
ような場合、読取領域Bでの中心部Bcの光量分布がピ
ークを示すようにしておけば、読取位置であるCCD1
7での光量低下による読取不良等の悪影響を少なくでき
る。
【0063】よって、予め設定されている読取領域Bの
中央部Bcでの光量が常にピーク光量値を示すように調
整しておくことが非常に重要となる。ここで、上記読取
領域Bとは、先に説明したように第1の走査部12に設
けられている読取幅を規定するためのスリット12aの
幅であり、その中心(Bc)をCCD17への結像のた
めの光軸として設定されている。
【0064】そのため、本発明によれば、上述したよう
に露光ランプ9及び反射板10を保持してなるホルダ基
板40を第1の走査部12に対して移動可能に設け、そ
の移動を行うことで、原稿台7を照射する際の照度分布
のピーク値を全く変化させることなく、そのまま平行、
特に走査方向に簡単に移動調整できる。この時、光量分
布が変化することもない。
【0065】以上のことを以下に説明する。つまり、図
3にて説明したように露光ランプ9からの直接光52及
び間接光53にて、原稿台7を照射する。このとき、原
稿面の照度分布を図2において符号54として示してい
る。この時の照度分布54は、露光ランプ9の外径、ラ
ンプ9の開口窓の幅(開口角度Φ)、開口窓の向き角
θ、直接照射光と間接照射光との比率、露光ランプ9と
反射板10との位置関係等のバラツキにより、読取領域
Bの中心部Bcで、ピーク光量値を示さない場合があ
る。図1によれば、読取領域Bの中心部Bcより距離C
だけずれた状態でピークCcを示す照度分布となってい
る。
【0066】特に本発明においては、露光ランプ9及び
反射板10はホルダ基板40に保持され、互いに位置決
められて固定されている。そのため、照度分布54のピ
ークCcの位置を読取領域Bの中心部Bcに一致させる
ために、上記ホルダ基板40を図において、右方向に距
離Cだけ移動させれば破線で示すように分布状態が全く
変化することなく、平行移動して中心部Bcの光軸に一
致させることができる。
【0067】この場合、露光ランプ9及び反射板10の
位置関係は全く変化することはなく、しかも開口角度
Φ、その開口角度Φによる照射窓9aの向き角度θも変
化することはない。さらに、露光ランプ9による直接照
射光(52)と間接照射光(53)の比率も変化するこ
とはないため、照度分布54は変わることもなく、ピー
クCcの光量値を保ったまま、それを副走査方向に平行
移動できる。よって、ピーク光量値を保ち、これを読取
領域の中心部Bc、つまりCCD17に結像させる時の
光軸に簡単に一致させることができる。
【0068】この時、ホルダ基板40の開口部45の開
口幅(走査方向の幅)Eは、ホルダ基板40が調整のた
めに移動可能な範囲をFとした場合、第1の走査部1の
スリット幅(スリット12aの走査方向の幅)Dに対し
て、E≧F+D関係を維持するように設けられる。但
し、移動可能な範囲Fは、開口部45とスリット12a
の中心が一致する状態で、走査方向にそれぞれF/2で
移動できるように設定される。
【0069】例えば、スリット幅Dの範囲でホルダ基板
40が移動可能に設けられている場合には、第1の走査
部12のスリット幅D(読取領域Bに対応)に対し、ホ
ルダ基板40の開口部45の幅Eは、E≧2Dの関係と
なるように設定される。これは読取領域の中心部Bc
(光軸)を境にして一方への移動の最大移動量がD/2
であり、開口部45の半分の開口幅E/2を、スリット
の幅D以上のなるように設定する。
【0070】これにより、ホルダ基板40を、図2に示
すようなピークCcの光量を変化させることなく照度分
布54のまま副走査方向に平行移動調整するために、ホ
ルダ基板40を調整範囲の最大移動量(D/2)移動さ
せても、開口部45端縁がスリット12aに重なり、光
路の一部を遮蔽し、読取領域の幅を狭め、光量不足にな
るのを避けることができる。
【0071】この場合、ホルダ基板40の開口部45の
長手方向(走査方向と直交する方向)の端部に罫書き、
目盛55等を刻印する。この時、中心線等を合わせて形
成する。中心線は、例えば開口部45の中心(Bcに対
応)とすればよい。また、開口部45に対してホルダ基
板40を取付けるための第1の走査部12側のスリット
12aに対応し、かつホルダ基板40の両端縁に対応す
る位置に、目盛又は罫書き56を同様にして刻印してお
く。これにより、調整前の組立、特に露光ランプ9及び
反射板10を取付け固定したホルダ基板40を第1の走
査部12に取付けるときに、上記目盛55,56等を目
印に中心線を一致させるように簡単に組立を行える。
【0072】この状態で、先に説明したように開口部4
5の幅Eとスリット12aのスリット幅Dとの関係が、
中心部(Bc)を基準としたホルダ基板40の最大移動
範囲をD/2とした時に、D/2≦(E−D)/2とし
て設定しておけば、上述したように調整後による開口部
45の端縁がスリット12aの開口の一部を遮蔽するこ
とがなくなる。
【0073】以上のように目盛55,56が第1の走査
部12とホルダ基板40とに設けられていることで、位
置調整が簡単となり、調整時には、これらの目盛を目安
にして、上記ホルダ基板40を任意の位置に移動調整で
きる。特に、ホルダ基板40には、被ガイド部48が設
けられ、第1の走査部12にはガイド溝51が形成され
ているため、ホルダ基板40による移動がガイド溝51
に沿って良好に移動でき、上記目盛55,56を目安に
して短時間に調整作業を行える。
【0074】そこで、量産時における組立ての過程にお
いて、ある傾向性が固まれば、予めその傾向に合わせて
ホルダ基板40の第1の走査部12へと固定位置を、目
盛55,56を目安に仮配置し、その状態で最終的に照
度ピークを中心部Bcに位置させるように調整でき、調
整作業を短縮できる。
【0075】次に、実際に読取領域B(スリット幅Eに
対応)の中心部Bcに図1に示すような照度分布54に
おけるピークCc位置を一致調整するための調整方法を
詳述する。そのためにまず、照明される位置での照度を
測定できる測定器である照度計57をスリット12aに
対応した原稿台7上の読取領域Bに載置する。その状態
で露光ランプ9を点灯させ、図1に示す照度分布54の
ピーク光量位置Ccのポイントをホルダ基板40を移動
(副走査方向Aへの移動)させ、照度計57の出力変動
にて探す。そして、照度計57からの最大の出力状態を
得られる位置を、ピーク光量位置Ccとして判断し、ホ
ルダ基板40をビス50にて固定し、調整を終了する。
この場合、照度計57の中心をスリット12aに対応す
る読取領域Bの中心Bcに一致させておく。
【0076】なお、照度計57は、照明される光量等に
応じた出力値をデジタル的に表示する表示器58を接続
するようにしておく。これにより、ピークCcを最大値
として目視することができ、図2に示すような照度分布
54でのピーク位置Ccを簡単に探すことができる。
【0077】以上のように、露光ランプ9及び反射板1
0を保持してなるホルダ基板40を第1の走査部12に
対して移動可能(走査方向に移動可能)に設けているこ
とで、調整作業時に予め図2に示すようなピーク値を示
す照度分布54が得られている状態を全く崩すことな
く、読取領域Bの中心Bc、つまり読取光軸上でピーク
光量位置Ccを簡単に一致させることができる。
【0078】上述した照度計57においては原稿台7に
載置するとして説明したが、原稿台7はホルダ基板40
及び第1の走査部12等を含むスキャナ5の上面に全面
に設けられている。そのため、原稿台7を固定した状態
ではホルダ基板40の副走査方向への移動調整を行えな
くなる。そこで、少なくとも読取領域Bに対応する幅の
原稿台7と同一材質からなる調整用のガラス部材を仮設
しておき、その部材上に照度計57を載置することで、
ホルダ基板40を移動調整を、照度計57を見ながら行
うことができる。
【0079】また、照度計57を原稿台7に載置するこ
となく、読取領域Bに対して読取方向(副走査方向A)
に移動させ、照度計57の出力表示58が最大になる位
置を特定し、その位置と読取領域Bの中心部Bcとのズ
レ量を測定する。そのズレ量に応じて原稿台7を除去
し、その下部のホルダ基板40を目盛55,56等を目
安にして移動調整することもできる。この調整方法であ
れば、上述したように調整用のガラス部材を別途用意し
ておく必要はなくなる。
【0080】上記露光ランプ9としてキセノンランプを
用いるような場合、点灯駆動デバイスであるインバータ
基板を必要としている。そのインバータ基板60は、図
2に示すように例えば第1の走査部12側に設けられて
いる。この時、ホルダ基板40の移動調整時に邪魔にな
らように固定しておくことが重要となる。そのため、露
光ランプ40の制御デバイスであるインバータ基板60
は、第1の走査部12の副走査方向の移動側面であり、
スリットよりも遠く離れ、ホルダ基板40を移動調整す
る第1の走査部12の上面でない位置に取付板61を介
して第1の走査部12の裏面に取付けられている。
【0081】上記取付板61は、第1の走査部12のス
リットと反対側の側面にビス62等にて固定される。こ
れにより、ホルダ基板40の移動調整作業時に、インバ
ータ基板60の取付手段にて障害となることはなく、ま
たスリットにインバータ基板60が入り込み、読取りに
支障を与える危険性もなくなる。
【0082】以上説明したように照明用光源(9)にて
原稿台(7)に載置された原稿を照明し、原稿からの反
射光を被結像部である読取素子(CCD等)に結像して
画像を読取る装置において、従来から提案されている直
接照射光と間接照射光によってもたらされる原稿の読取
領域での照度分布のピーク光量位置と読取るための光軸
(中心)上の読取位置を一致させるために、上記照度分
布の状態を全く変化させることなく、そのまま平行して
読取走査方向(副走査方向)へと移動調整でき、ピーク
光量位置を上記光軸上に簡単に一致調整できる。
【0083】また、本発明の実施形態によれば、露光ラ
ンプ9をキセノンランプを用いる場合について説明した
が、このようなランプでなく、ハロゲンランプ等を用い
反射板10を設けてランプからの一部の光を反射して原
稿面を照射するように構成するものにおいては同様にし
て実施できる。つまり、露光ランプ9、反射板10とし
てこれらを同一のホルダ基板40に取付け、該ホルダ基
板40が例えば光学走査部の例えば走査手段である第1
の走査部12に対して読取走査方向に移動可能に設ける
ことで実施可能となる。この場合、少なくとも原稿から
の反射光を読取素子17に導くための光路を確保すべく
光通過口(45)を形成しておく必要があり、その通過
口は透明部材で構成してもスリット構成としてもよく、
できればホルダ基板40に形成しておくと好適である。
【0084】なお、本発明の実施形態によれば、読取装
置(スキャナ)にて読取った画像データを再生出力する
画像形成装置を構成する記録装置において、電子写真方
式によるデジタル複写機を例に説明した。しかし、この
方式に限るものではなく、画像をデジタル的に再生する
ことができる、インクジェット方式やサーマルプリント
方式を利用した記録装置に本発明の画像走査装置を設け
ることもできる。
【0085】また、上述した実施形態の説明において
は、スキャナである画像走査装置は、原稿の画像をデジ
タル的に画素分解して読取るものであった。しかし、原
稿の画像を直接像担持体である感光体18に結像させて
画像の再生を行う複写機においてもそのまま実施するこ
ができる。この複写機、つまりアナログ複写機は、原稿
を光学的に走査するために露光ランプ9及び反射板10
等を設け、これを第1の走査部12及び第2の走査部1
5にて光学的に走査し、結像レンズ16を介してCCD
17に結像させる代わりに、感光体18表面に結像させ
るようにしている。そのため、第1の走査部12に対し
て、露光ランプ9及び反射板10を保持してなるホルダ
基板40を実施形態において説明した通り、移動調整可
能に設けれることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成の装置によれ
ば、光源からの直接照射光及び反射による間接照射光を
原稿面に照射し、原稿からの反射光を被結像部に結像す
る画像走査装置において、少なくとも光源及び間接照射
光による照明を行うための反射部材とを同一のホルダ基
板に設け、この基板を原稿を光学的に走査する光学走査
部に対して走査方向に移動可能に設けることで、全体の
照度分布を全く変更することなく、そのままの状態で走
査方向へと平行移動できるため、適正なピーク光量を示
す照度分布状態を全く変化させることなく、ピーク位置
を読取のための中心部に簡単に一致調整させることがで
きる。
【0087】この場合、必要に応じて目盛等を任意に設
けることで移動調整を簡単にでき、また光源及び反射部
材をホルダ基板に位置決め固定するようにすることで、
適正なピークの光量を示す照度分布を容易に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置を構成する読取ユニット
の原稿の読取領域に対応する部分を示す平面図である。
【図2】図1に示すア−ア線の断面を示すもので、特に
原稿を載置する原稿台を含めて示した断面図である。
【図3】本発明にかかる原稿を照射する照射装置による
光照射状態を説明するための図である。
【図4】本発明にかかる照射装置を構成する露光ランプ
及びその保持部を示すもので、(a)は露光ランプとし
て用いられるキセノンランプの一例を示す斜視図、
(b)は露光ランプを保持する保持部を示すもので図2
に示すイ−イ線の断面図である。
【図5】本発明の画像走査装置を備てなるデジタル複写
機の内部構造を示す構成図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 4 原稿搬送装置(ADF) 5 スキャナ(画像読取装置) 7 原稿台 8 読取部(光学的な読取手段) 9 露光ランプ(光源) 10 反射板(反射部材) 11 反射ミラー(走査光学部) 12 第1の走査部(走査光学部) 15 第2の走査部 16 結像レンズ 17 CCD(読取素子) 40 ホルダ基板 41 ランプ保持部 43 位置決め部 45 開口部(光通過口) 46 位置決め部 48 被ガイド部 49 長孔 50 ビス(固定部材) 51 ガイド溝 54 照度分布 55 目盛(または罫書き) 56 目盛(または罫書き) 57 照度計(測定器) 58 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 泰宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 伊藤 哲嗣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H108 AA01 CB01 HA01 HA07 5B047 AA01 BC09 BC12 CA12 5C072 AA01 CA02 CA15 DA04 DA15 DA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明するために設けられた光源
    と、該光源からの一部の光を反射し上記原稿面へと間接
    的に照射する反射部材とを取付け保持するホルダ基板を
    設け、 上記ホルダ基板は、原稿面を光学的に走査し、該原稿か
    らの反射光を被結像部へと導き、原稿の画像を被結像部
    に結像させるための走査光学部に対して走査方向に移動
    可能に設けられていることを特徴とする画像走査装置。
  2. 【請求項2】 上記ホルダ基板には、光源及び反射部材
    を一定の位置関係を保つための位置決め部が設けられて
    おり、かつ原稿からの反射光を被結像部へと導く光路を
    確保するために光通過口が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の画像走査装置。
  3. 【請求項3】 上記光源は、光の出射領域が規制された
    照射窓を予め備えたキセノンランプであり、該キセノン
    ランプの一端を保持する保持部が上記ホルダ基板の位置
    決め部に位置決められ、上記照射窓の取付け角度を一定
    の関係に保つようになっている上記請求項2記載の画像
    走査装置。
  4. 【請求項4】 上記ホルダ基板に設けられる光通過口
    は、読取走査方向側の幅が、上記光学走査部に設けられ
    ている原稿の読取領域を決めるスリット幅よりも大き
    く、かつホルダ基板が最大に移動できる以上の大きさに
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の画像走
    査装置。
  5. 【請求項5】 上記ホルダ基板及び走査光学部に移動す
    るホルダ基板の移動状態を示す目盛、あるいは罫書き等
    を設けていることを特徴とする請求項1記載の画像走査
    装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1乃至5の画像走査装置にお
    いて、ホルダ基板を移動させて光源及び反射板による照
    度分布のピークが読取領域の中心に一致させるための調
    整方法であって、 上記照度を計測する測定器による測定結果が最大値を示
    す部分をピークとして判断し、そのピークが読取領域の
    中心に一致するように上記ホルダ基板を移動調整するよ
    うにしてなる画像走査装置の調整方法。
JP34290299A 1999-12-02 1999-12-02 画像走査装置及び該装置の調整方法 Pending JP2001159795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34290299A JP2001159795A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 画像走査装置及び該装置の調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34290299A JP2001159795A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 画像走査装置及び該装置の調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001159795A true JP2001159795A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18357410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34290299A Pending JP2001159795A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 画像走査装置及び該装置の調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001159795A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190122A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Hitachi Eng Co Ltd 表示検査装置
JP2007214948A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Canon Inc 画像読取装置
JP2008205844A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
JP2008205843A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
US8253987B2 (en) 2008-06-20 2012-08-28 Ricoh Company, Limited Image reader and image forming apparatus including the image reader

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190122A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Hitachi Eng Co Ltd 表示検査装置
JP4597682B2 (ja) * 2005-01-07 2010-12-15 株式会社日立情報制御ソリューションズ 表示検査装置
JP2007214948A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Canon Inc 画像読取装置
JP2008205844A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
JP2008205843A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
US8253987B2 (en) 2008-06-20 2012-08-28 Ricoh Company, Limited Image reader and image forming apparatus including the image reader

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5280368A (en) Fixed full width array scan head calibration apparatus
US4967233A (en) Fixed full width array scan head calibration apparatus
US4704638A (en) Image information reading device
KR100472890B1 (ko) 원본 문서 스캐닝 장치
EP2584776B1 (en) Image reading device and image forming apparatus
JP2001281578A (ja) マルチビーム走査装置及び画像形成装置
JP2001159795A (ja) 画像走査装置及び該装置の調整方法
JP2008011230A (ja) 光学装置、画像読み取り装置及び画像形成装置
US20090185239A1 (en) Optical unit, image reading device, and image forming apparatus
JP5005376B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JPS6352381B2 (ja)
JP2004274651A (ja) 画像形成装置
JP3443353B2 (ja) 原稿読取り装置の調整装置および方法
JP2008203552A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6052634B2 (ja) 光照射装置、画像読取装置、および、画像形成装置
US11811998B2 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus having a rectangular mirror and a casing for the mirror and an image sensor, wherein opposite ends of the mirror are bonded to the casing with adhesives that differ from each other in hardness
JP2014139627A (ja) 光源ユニット、走査光学装置、及び画像形成装置
JP2002174788A (ja) 画像形成装置の光走査装置およびそれを用いた画像形成装置
US9366794B2 (en) Light guide and illumination device
JPS62201479A (ja) 画像形成装置
JPH0443863Y2 (ja)
JP3730376B2 (ja) 原稿位置決め装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP5016562B2 (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2002072821A (ja) カラー画像読取装置および画像形成装置
JP2914517B2 (ja) 走査光学機器の光学系ボックス