JP3730376B2 - 原稿位置決め装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、電子写真装置に備えられる原稿位置決め装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の原稿位置決め装置はステイを備え、このステイに原稿スケールを取り付けている。原稿スケールには白濃度基準板が設けられている。
また、ステイには駆動ベルトが設けられ、この駆動ベルトは駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡されている。駆動ベルトには原稿サイズの指示針が取り付けられている。
【0003】
原稿のサイズを表示する場合には、駆動プーリが駆動モータにより回転され、駆動ベルトが走行される。この駆動ベルトの走行により、原稿サイズ指示針が所定位置に移動されて読取原稿のサイズを表示する。
【0004】
このように原稿のサイズが表示されたのち、この表示された部分に原稿をセットして原稿スケールの原稿突当面に突当てることにより、原稿を位置決めする。
ところで、原稿スケールは原稿サイズ指示針が装置上部より目視できなければならないため、透明なプラスチック材料等により成形されている。
【0005】
しかし、原稿スケールがプラスチック材料の場合は、露光ランプの熱によって原稿スケールが熱変形して浮きを生じ、原稿台ガラスと原稿スケールの原稿突当面との間に隙間を生じてしまう。
【0006】
隙間が生じると、原稿の先端が隙間に入り込んでしまい、原稿の先端位置が定まらず、画像の先端が欠けたり、原稿が斜めにセットされ画像に傾きを生じてしまう不都合があった。
【0007】
また、原稿スケールに貼り付けられている白濃度基準板と原稿台ガラスとの間に、ちり・紙粉等が入り込んで白濃度基準板に付着し、白色基準補正に障害をきたし、画像に白すじを発生させる虞がある。
【0008】
そこで、露光ランプの熱による原稿スケールの原稿突当面の熱変形を防ぐ為、原稿突当面をスプリング等により、原稿台ガラスに押し付けたり、原稿スケールの原稿突当面を熱変形しにくい別部材で成形したり、さらに、白濃度基準板の劣化を防止するために、白濃度基準板と共に原稿スケールを原稿台ガラスに貼り付けている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、原稿スケールの原稿突当面を別部材(アルミニューム窓等)により形成した場合には、原稿スケールと原稿突当面との取付精度が必要になり、組立性が悪くなるとともに、部品点数が増え、コスト高になるという問題ある。
【0010】
また、原稿突当面を押さえ付けるスプリング等を使用した場合には、スプリングの劣化に伴う交換が必要になるとともに、スプリングの部品単体の精度も保たなければならない為、部品がコストアップしてしまう。
【0011】
さらに、先端のみ別部材を使用し、白濃度基準板と共に原稿台ガラスに貼り付けた場合においては、白濃度基準板が劣化し交換を要する場合、原稿台ガラスごと交換しなければならないため保守性が悪いとともに、コスト高になってしまう。
【0012】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、原稿スケールが熱膨張しても、特別な部材を必要とすることなく、原稿載置台からの浮き上がりを防止し、原稿スケール下部への原稿の潜り込み及び白濃度基準板の汚れを防止できるようにした原稿位置決め装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、原稿を載置する原稿載置台と、この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部とを具備し、前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とすることを特徴とする。
【0014】
請求項2記載のものは、原稿を載置する原稿載置台と、この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とし、かつ、幅寸法Wが、式 W=前記位置決め部の熱膨脹率×厚さ寸法×幅寸法/2×温度で得られることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載のものは、原稿を載置する原稿載置台と、この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部とを具備し、前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とすることを特徴とする。
【0016】
請求項4記載のものは、原稿を載置する原稿載置台と、この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とし、かつ、幅寸法Wが、式 W=前記原稿位置決め部の熱膨脹率×厚さ寸法×幅寸法/2×温度で得られることを特徴とする。
【0017】
請求項5記載のものは、原稿を載置する原稿載置台と、この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、この読取手段により読取られた画像情報に応じて像担持体に原稿像を形成する像形成手段と、この像形成手段により形成された像担持体上の画像を被転写体に転写させる転写手段と、前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部とを具備し、前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とすることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載のものは、原稿を載置する原稿載置台と、この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、この読取手段により読取られた画像情報に応じて像担持体に原稿像を形成する像形成手段と、この像形成手段により形成された像担持体上の画像を被転写体に転写させる転写手段と、前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とし、かつ、幅寸法Wが、式 W=前記原稿位置決め部の熱膨脹率×厚さ寸法×幅寸法/2×温度で得られることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す一実施の形態を参照して説明する。
図1はADF機能付きデジタル複写機の構成を示すものである。
図中1は原稿を自動送りするADF(自動原稿送り装置)である。このADF1の上端部には原稿が載置されるADFトレイ2が取り付けられている。このADF1の内部には原稿Gを搬送する搬送ベルト3が設けられている。搬送ベルト3の原稿搬出側には反転ローラ3a、フラッパ3bが設けられている。ADF1の上部には排出トレイ3cが設けられている。なお、このADFトレイ2には原稿Gが載置されているか否か検出するセンサ(図示しない)が設けられている。
【0020】
また、図中4は複写装置本体で、この複写装置本体4の上面部には読取対象物即ち原稿Gが載置される原稿台5が設けられている。この原稿台5の内側 (下方) には、原稿台5に載置された原稿Gを照明する照明ランプ6、照明ランプ6から発生される照明光を原稿Gに集光する反射板7、及び、原稿Gからの反射光を第2のキャリッジ12に向かって反射させる光走査手段としての第1のキャリッジ9が配置されている。
【0021】
第1のキャリッジ9には、原稿Gからの反射光を折曲げる第1のミラー10が組み込まれている。第1のキャリッジ9は、原稿台5と平行に移動可能に配置され、後述するベルトなどを介して駆動モータによって、原稿台5に沿って平行に移動される。
【0022】
第2のキャリッジ12には、第1のキャリッジ9の第1のミラー10を介して折曲げられた原稿Gからの反射光を順に折曲げる第2のミラー13及び第3のミラー14が互いに直角に配置されている。
【0023】
第2のキャリッジ12は、第1のキャリッジ9を駆動する後述するワイヤを介して第1のキャリッジ9に対して従動されるとともに、第1のキャリッジ9に対し、1/2の速度で原稿台5に沿って平行に移動される。
【0024】
第1のキャリッジ9の下方であって、第2のキャリッジ12を介して折返された光の光軸を含む面内には、図示しない駆動機構を介して移動可能に形成され、第1のキャリッジ12からの反射光に集束性を与えるとともに、自身が移動することで反射光を所望の倍率で結像させる結像レンズ17、及び、結像レンズ17を介して集束された反射光を光電変換するとともに、画像メモリに対して原稿Gの画像が変換された電気信号を出力する読取手段としてのCCDセンサ18を有している。
【0025】
画像形成部21は、光源即ち半導体レーザ22を含み、CCDセンサ18を介して読み取られた原稿Gの画像情報に対応してレーザ22からの光を強度変化させるとともに、記録媒体即ち感光体24に向かわせる光学装置25を有している。
【0026】
光学装置25は、レーザ22から発生されたレーザ光に集束性を与え、概ね円形の断面形状を有するレーザ光に変換する図示しない第1レンズ、この第1レンズを介して円形の断面形状を有するレーザ光に変換された光を感光体24の軸方向に沿って偏向させる光偏向装置26、偏向されたレーザ光を感光体24上の所望の位置に順次結像させるために、レーザ光の偏向角と感光体24上における光軸からビームが結像されるべき位置までの距離を一致させる第2のレンズ27、及び、レーザ光を感光体24に向かって折返すミラー28を含んでいる。
【0027】
画像形成部21の略中央部には、光学装置25からのレーザ光によって、静電潜像 (画像) が形成される記録媒体即ち感光体24が矢印方向に回転自在に配置されている。感光体24の周囲部には、その回転方向に沿って感光体24の表面に所定の電荷を帯電させる帯電装置31、感光体24に形成された静電潜像にトナーを供給することで現像する現像装置32、用紙カセットから給送される被転写材即ち用紙Pを感光体24から分離させるためAC電圧印加装置33aを一体に有し、感光体24に形成されたトナー像を用紙Pに転写させる転写装置33、及び、感光体24における電荷の分布を除去する一方で感光体24の帯電特性を初期状態に戻すとともに残存トナーをかき落とすクリーニング装置34が順に配置されている。
【0028】
感光体24における回転方向上流に対応する位置であって感光体24の直下には、感光体24に向かって用紙P、例えば、複写用紙、OHPシート等を供給するための内蔵式用紙カセット36が挿入されている。また、感光体24の回転方向上流に対応する位置であって感光体24の右方には、さまざまな大きさを有する用紙Pを一枚づつ給送するためのバイパストレイ37が配置されている。
【0029】
感光体24と用紙カセット36との間には、カセット36から用紙Pを1枚ずつ引出す給紙ローラ38、バイパストレイ37から供給される用紙Pを給送する給紙ローラ39、給紙ローラ38或いは39を介して引出された用紙Pを感光体24へ向かって給送するための一対の搬送ローラ41、搬送ローラ41から感光体24へ向かって用紙Pを給送するための給送路42、及び、用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体24上のトナー像の先端と用紙Pの先端とを整合させ、感光体24における外周面の移動速度と同じ速度で用紙Pを給送する一対のタイミングローラ44が配置されている。
【0030】
感光体24における回転方向下流に対応する位置には、感光体24上に形成されたトナー像が転写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙Pを搬送する搬送装置46、用紙Pに転写されたトナーを加熱することで溶融させ、用紙Pに定着させる定着装置47、及び、トナー像が定着された用紙Pを装置の外部へ排出させる一対の排出ローラ48を有している。排出ローラ48のさらに左方には、トナー像が定着された用紙Pがストックされる排出トレイ49が配置されている。
【0031】
画像形成時には、ADF1により原稿Gが原稿台5に搬送されて載置され、この原稿台5に載置された原稿Gに第1のキャリッジ9の照明ランプ6から光が照射されるとともに、第1及び第2のキャリッジ9,12が原稿台5に沿って走行される。この走行により原稿Gに光が走査され、原稿からの反射光が第1乃至第3のミラー10,13,14を介して結像レンズ17に送られる。反射光はこの結像レンズ17で集束されてCCDセンサ18に受光され、ここで、光電変換されたのち、画像メモリに対して電気信号 (原稿Gの画像が変換された信号) が出力される。
【0032】
しかるのち、CCDセンサ18を介して読み取られた原稿Gの画像情報に対応してレーザ22からレーザ光が照射される。このレーザ光は図示しない第1レンズを介して光偏向装置26に送られ、感光体24の軸方向に沿って偏向される。このレーザ光は第2のレンズ27及び折返すミラー28を介して感光体24に照射される。感光体24の表面は帯電装置31により表面が一様に帯電されており、レーザ光の照射により、感光体24上には原稿像に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体24の回転により、現像装置32に送られ、現像装置32からトナーが供給されることにより、現像されて顕像化される。このように形成されたトナー像は感光体24の回転により、転写装置33へ送られる。このときには、カセット36或いはバイパストレイ37から用紙Pが供給され、この用紙Pはタイミングローラ44で整位されたのち、感光体24と転写装置33との間の画像転写部へと送り込まれる。ここで、感光体24上のトナー像が用紙Pに転写される。このトナー像が転写された用紙Pは搬送装置46により搬送され、定着装置47へ送られ、ここで、トナー像は用紙Pに定着されたのち、排出ローラ48を介して排出トレイ49に排出される。
【0033】
図2は原稿台5の一側部に設けられる原稿位置決め装置を示す平面図である。
図中51はステイで、このステイ51には、位置決め部材としての透明なプラスチック製の原稿スケール52が取り付けられている。原稿スケール52は透明なプラスチック部材により成形され、両端部が固定部材としての固定ねじ53,53によりステイ51に固定されている。原稿スケール52の裏面部には図3にも示すように、白濃度基準板55が貼り付けられ、原稿台5に離間対向されている。白濃度基準板55には、露光ランプ6からの光が照射されるようになっている。
【0034】
また、原稿スケール52の下方部には白濃度基準板55に沿って駆動ベルト56が設けられている。駆動ベルト56は駆動プーリ58と従動プーリ59との間に掛け渡され、駆動プーリ58には駆動モータ60が接続されている。駆動ベルト56には原稿のサイズを表示する指示針62が取り付けられている。
【0035】
原稿サイズを表示する場合には、駆動モータ60の駆動により駆動プーリ58が回転され、この回転により駆動ベルト56が走行されて、指示針62が読取原稿のサイズ幅の分だけ移動して読み取り原稿サイズ幅を表示する。ついで、この表示された原稿サイズに合わせて原稿スケール52の原稿突当面52aに原稿Gを突当てて位置決めする。
【0036】
図4はステイ51及び原稿スケール52を示す平面図である。
原稿スケール52の両端部にはそれぞれ切欠部64,64が形成されている。これら切欠部64,64は最大サイズの原稿幅Hの外側(原稿スケール52の目盛りの印字されている部分より外側)に位置されている。切欠部64,64は固定ねじ53,53を結むラインRと原稿スケール52の原稿突当面52aとの間の寸法lより長い寸法Lで深く切り込まれている。すなわち、切欠部64,64の寸法Lは寸法lの1.25倍の長さで形成されている。
【0037】
【表1】
【0038】
表1は、露光ランプ6の点灯時に、図8に示すように、原稿台5と原稿スケール52の原稿突当面52aとの間に形成される最大の隙間量Sを、図5に示すように、原稿スケール52に切欠部64,64を形成しない場合と、図6に示すように切欠部64,64を固定ネジ53,53を結ぶ線分Rまで短く形成した場合と、図7にも示すように切欠部64,64を固定ネジ53,53を結ぶ線分Rまでの距離の1.25倍の長さまで長く形成した場合、さらに、平常温度時と温度上昇時とで比較して示すものである。
【0039】
図9は表1の内容をグラフにして示す図である。
図9中a線は原稿スケール52に切欠部64,64を形成しない場合における平常温度での隙間変化、b線は同じく温度上昇時での隙間変化、c線は切欠部64,64を短く形成した場合における温度上昇時での隙間変化、d線は切欠部64,64を長く形成した場合における温度上昇時での隙間変化をそれぞれ示し、e線は海外LT紙の紙厚を示すものである。
【0040】
原稿台5と原稿スケール52の原稿突当面52aの最大の隙間量Sは露光ランプ6の点灯により原稿スケール52が温度65℃に温度上昇した時でも海外LT紙の紙厚0.088mm以上になってはいけない。
【0041】
切欠部64,64のない従来の原稿スケールの場合、通常温度時は起点(突当基準位置)より300mmの位置で0.05mmの隙間Sがあり、その他の位置では0.03mmの隙間Sがあるが、原稿が入り込むことはない。
【0042】
従来の原稿スケールを用いて露光ランプ6を点灯させた時は、起点より100mmの位置まで0.088mmの原稿が入り込んでしまう。
切欠部64,64を固定ネジ53,53を結ぶラインR上まで短く形成した場合、起点と300mmの両端で0.088mm以上の浮きが生じる。
【0043】
切欠部64,64を原稿スケール52の原稿突当面52aから固定ねじ部53,53までの長さlの1.25倍の長さLで長く形成した場合、起点より300mmの位置で0.04mm以上の浮きを生じている。すなわち、切欠部64,64を1.25倍の長さLで長く形成した時だけ、原稿Gを原稿スケール52の原稿突当面52aに突き当てても、原稿Gが原稿台5と原稿スケール52の原稿突当面52aとの間の隙間Sに入り込むことなく、位置決めできる。
【0044】
原稿スケール52が浮かなくなるのは、切欠部64,64を設けることでプラスチックの熱膨張を逃がすことができるからであり、その切欠部64,64は原稿突当面52aと固定点までの距離lの1.25倍である。
【0045】
なお、原稿スケール53の切欠部64の幅寸法Wは下式により求められる。
W=原稿スケールの熱膨脹率×板厚×最高温度×幅寸法/2
したがって、たとえば、原稿スケール53の熱膨脹率が7×105 /C°、板厚が2mm、最高温度が65C°、幅寸法が300mmであるときの切欠部64の幅寸法Wは、
となる。
【0046】
なお、式中において2で割り算しているのは、切欠部64,64を原稿スケール53の2か所に形成しているためである。
但し、厳密に言うと、l/2ーWの長さであるので、それを考慮して幅を決めると、尚良い。
【0047】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、原稿の位置決部材に該位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす切欠部を形成するため、位置決め部材の熱膨張における浮き上がりを防止できる。
【0048】
したがって、原稿載置台と位置決部材との間に隙間が形成されず、従来のように、位置決部材の原稿突当面に原稿を突当てた時、隙間に原稿が入り込むことがない。
【0049】
また、原稿載置台と位置決部材との間に隙間が形成されないため、ちり、紙粉等が入り込むことがなく、白色補正が正常に行われ、画像に白すじ等が発生しなくなった。
【0050】
さらに、位置決め部材の浮き上がりを規制するための部材を特別に必要としないため、部品点数を削減でき、また、白濃度基準板の劣化に伴う部品交換時には、位置決め部材のみを交換すれば良いので、保守性が向上し、コストを削減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電子写真装置を示す内部構成図。
【図2】原稿位置決め装置を示す平面図。
【図3】原稿位置決め装置を示す断面図。
【図4】原稿スケールを示す平面図。
【図5】原稿スケールに切欠部を形成しない状態を示す平面図。
【図6】原稿スケールに切欠部を短く形成した状態を示す図。
【図7】原稿スケールに切欠部を長く形成した状態を示す図。
【図8】原稿スケールの浮き上がりにより形成される隙間を示す図。
【図9】原稿スケールの起点からの位置と隙間量との関係を示すグラフ図。
【符号の説明】
5…原稿台ガラス(原稿載置台)
6…露光ランプ
51…ステイ
52…原稿スケール
52a…原稿突当面
53,53…固定ネジ(固定部材)
55…白濃度基準板
56…駆動ベルト
58…駆動プーリ
59…カラー
60…駆動モータ
62…指示針
G…原稿
64…切欠部
Claims (6)
- 原稿を載置する原稿載置台と、
この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、
前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、
前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、
を具備し、
前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とすることを特徴とする原稿位置決め装置。 - 原稿を載置する原稿載置台と、
この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、
前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、
前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、
前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とし、かつ、幅寸法Wが、
式 W=前記位置決め部の熱膨脹率×厚さ寸法×幅寸法/2×温度
で得られることを特徴とする原稿位置決め装置。 - 原稿を載置する原稿載置台と、
この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、
この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、
この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、
前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、
前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、
を具備し、
前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とすることを特徴とする画像読取装置。 - 原稿を載置する原稿載置台と、
この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、
この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、
この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、
前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、
前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、
前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とし、かつ、幅寸法Wが、
式 W=前記原稿位置決め部の熱膨脹率×厚さ寸法×幅寸法/2×温度
で得られることを特徴とする画像読取装置。 - 原稿を載置する原稿載置台と、
この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、
この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、
この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、
この読取手段により読取られた画像情報に応じて像担持体に原稿像を形成する像形成手段と、
この像形成手段により形成された像担持体上の画像を被転写体に転写させる転写手段と、
前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、
前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、
を具備し、
前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とすることを特徴とする画像形成装置。 - 原稿を載置する原稿載置台と、
この原稿載置台に設けられ、原稿を当接させて位置決めする原稿突当面を有する位置決め部材と、
この位置決め部材により位置決めされた原稿に光を走査する光走査手段と、
この光走査手段により光が走査されて前記原稿から反射される光を受光して原稿像を読取り読取り手段と、
この読取手段により読取られた画像情報に応じて像担持体に原稿像を形成する像形成手段と、
この像形成手段により形成された像担持体上の画像を被転写体に転写させる転写手段と、
前記位置決め部材の両端部を固定する第1及び第2の固定部材と、
前記位置決め部材に前記第1及び第2の固定部材間に位置して形成され、前記位置決め部材が熱膨張したときその膨脹分を逃がす第1及び第2の切欠部と、
前記第1及び第2の切欠部は前記原稿突当面から前記第1及び第2の固定部材を結ぶ線分に向かって形成され、その長さを前記原稿突当面から前記線分までの長さよりも大とし、かつ、幅寸法Wが、
式 W=前記原稿位置決め部の熱膨脹率×厚さ寸法×幅寸法/2×温度
で得られることを特徴とする画像形成装置。
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- 1997-09-12 JP JP24828697A patent/JP3730376B2/ja not_active Expired - Fee Related
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