JP4422224B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電子写真複写機として適用される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置は感光体を備え、この感光体の表面を帯電装置により一様に帯電させ、この帯電された感光体の表面を露光装置により、画像情報に応じて露光することにより、静電潜像を形成する(反転現像の場合は、印字する部分の感光体にレーザ光などの露光を行う)。静電潜像は現像装置に送られ、現像装置から現像剤が供給されることにより現像剤像となる。そして、この現像剤像は転写装置へ送られて転写紙に転写される。
【0003】
ところで、感光体の性能にもよるが、一次帯電で均一に帯電された感光体表面の電位が露光により残留電位レベルまで十分に低下するには、0.15秒程度の時間を要する。このため、露光から現像までの間の時間を0.15秒以上確保できるように、露光と現像の位置が設定されている。
【0004】
また、レーザ光などの露光の一部は感光体表面で反射されて帯電装置に送られ、帯電装置で反射されて再び、感光体に戻ることがある。
【0005】
このように露光が再び感光体に戻ると、画像ノイズになるため、感光体で反射した露光は帯電装置から離れていくように設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、感光体で反射した光が帯電装置から離れていくように設定すると、光の照射地点が現像位置に近づくため、感光体中心に対する露光と、現像の角度が小さくなる。
【0007】
このため、露光と現像との間の時間を前述の時間だけ確保するには、感光体の径を大きくする必要があり、感光体ユニットや画像形成装置のコンパクト化が困難になるという不都合があった。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、像担持体の径を大きくすることなく、露光と現像との間の時間を十分に確保できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、像担持体に当接し、該像担持体上に残留した現像剤を除去するもので、前記像担持体の表面を均一に帯電させる機能を有するクリーニングブレードと、このクリーニングブレードによって帯電された前記像担持体の前記クリーニングブレードに近接する表面部位に光を照射して静電潜像を形成し、その光照射角度を光照射により前記像担持体から反射する反射光が前記クリーニングブレードに向う角度とする潜像形成手段と、前記潜像形成手段により形成された静電潜像に現像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段により現像された現像剤像を被転写材に転写させる転写手段とを有し、前記潜像形成手段の光照射により、前記像担持体から反射する反射光を受ける前記クリーニングブレードが導電剤としてカーボンブラックを含有させて黒色とされ、かつその面を十点平均粗さでRz=0.1μm以下の鏡面とされ、この鏡面の角度が該鏡面から反射される反射光が前記像担持体に向わない角度とされることにより、前記クリーニングブレードから反射される反射光が前記像担持体に戻ることを規制することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、像担持体に当接し、該像担持体上に残留した現像剤を除去するもので、前記像担持体の表面を均一に帯電させる機能を有するクリーニングブレードと、このクリーニングブレードによって帯電された前記像担持体の前記クリーニングブレードに近接する表面部位に光を照射して静電潜像を形成し、その光照射角度を光照射により前記像担持体から反射する反射光が前記クリーニングブレードに向う角度とする潜像形成手段と、この潜像形成手段の光照射により、前記像担持体から反射する反射光を受ける前記クリーニングブレードの面を十点平均粗さでRz=0.1μm以下の黒色化処理された鏡面とし、この鏡面の角度を該鏡面から反射される反射光が前記像担持体に向わない角度とすることにより、前記クリーニングブレードから反射される反射光が前記像担持体に戻ることを規制する規制手段と、前記潜像形成手段により形成された静電潜像に現像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段により現像された現像剤像を被転写材に転写させる転写手段とを具備する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施の形態であるデジタル複写機を示すもので、このデジタル複写機は装置本体10を備え、この装置本体10内には後述する読取手段として機能するスキャナ4、及び画像形成手段として機能する画像形成部6が設けられている。
【0018】
装置本体10の上面には、図示しないコントロールパネル、及び読取対象物、つまり原稿が載置される透明なガラスからなる原稿載置台12が設けられている。また、装置本体10の上面には、原稿載置台12上に原稿を自動的に送る自動原稿送り装置7(以下、ADFと称する)が配設されている。このADF7は、原稿載置台12に対して開閉可能に配設され、原稿載置台12に載置された原稿を原稿載置台12に密着させる原稿押さえとしても機能する。
【0019】
ADF7は、原稿がセットされる原稿トレイ8、原稿の有無を検出するエンプティセンサ9、原稿トレイ8から原稿を一枚ずつ取り出すピックアップローラ14、取り出された原稿を搬送する給紙ローラ15、原稿の先端を整位するアライニングローラ対16、原稿載置台12のほぼ全体を覆うように配設された搬送ベルト18を備えている。そして、原稿トレイ8に上向きにセットされた複数枚の原稿は、その最下の頁、つまり、最終頁から順に取り出され、アライニングローラ対16により整位された後、搬送ベルト18によって原稿載置台12の所定位置へ搬送される。
【0020】
ADF7において、搬送ベルト18を挟んでアライニングローラ対16と反対側の端部には、反転ローラ20、非反転センサ21、フラッパ22、排紙ローラ23が配設されている。後述するスキャナ4により画像情報の読み取られた原稿、搬送ベルト18により原稿載置台12上から送り出され、反転ローラ20、フラッパ22、および排紙ローラ23を介してADF7上面の原稿排紙部24上に排出される。原稿の裏面を読み取る場合、フラッパ22を切換えることにより搬送ベルト18によって搬送されてきた原稿は、反転ローラ20によって反転された後、再度搬送ベルト18により原稿載置台12上の所定位置に送られる。
【0021】
装置本体10内に配設されたスキャナ4は、原稿載置台12に載置された原稿を照明する蛍光灯等の光源25および原稿からの反射光を所定の方向に偏向する第1のミラー26を有し、これらの光源25および第1のミラー26は、原稿載置台12の下方に配設された第1のキャリッジ27に取り付けられている。第1のキャリッジ27は原稿載置台12と平行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト等を介して駆動モータにより、原稿載置台12の下方を往復移動される。
【0022】
また、原稿載置台12の下方には、原稿載置台12と平行に移動可能な第2のキャリッジ28が配設されている。第2のキャリッジ28には、第1のミラー26により偏向された原稿からの反射光を順に偏向する第2及び第3のミラー30、31が互いに直角に取り付けられている。第2のキャリッジ28は、第1のキャリッジ27を駆動する歯付きベルト等により、第1のキャリッジ27に対して従動されるとともに、第1のキャリッジ27に対して、1/2の速度で原稿載置台12に沿って平行に移動される。
【0023】
また、原稿載置台12の下方には、第2のキャリッジ28上の第3のミラー31からの反射光を集束する結像レンズ32と結像レンズ32により集束された反射光を受光して光電変換するCCDセンサ34とが配設されている。結像レンズ32は、第3のミラー31により偏向された光の光軸を含む面内に、駆動機構を介して移動可能に配設され、自身が移動することで反射光を所望の倍率で結像する。そして、CCDセンサ34は、入射した反射光を光電変換し、読み取った原稿Dに対する電気信号を出力する。
【0024】
一方、画像形成部6は、潜像形成手段として作用するレーザ露光装置40を備えている。レーザ露光装置40は、光源としての半導体レーザ(図示しない)と、半導体レーザから出射されたレーザ光を連続的に偏向する走査部材としてのポリゴンミラー36と、ポリゴンミラー36を後述する所定の回転数で回転駆動する走査モータとしてのポリゴンモータ37と、ポリゴンミラー36からのレーザ光を偏向して後述する感光体ドラム44へ導く光学系42と、を備えている。このような構成のレーザ露光装置40は、装置本体10の後述する支持フレームに固定および支持されている。
【0025】
半導体レーザは、スキャナ4により読み取られた原稿の画像情報、あるいはファクシミリ送受信文書情報に応じたオン・オフ制御され、このレーザ光はポリゴンミラー36及び光学系42を介して感光体ドラム44へ向けられ、感光体ドラム周面を走査することによりドラム周面上に静電潜像を形成する。
【0026】
また、画像形成部6は、装置本体10のほぼ中央に配設された像担持体としての回転自在な感光体ドラム44を有し、感光体ドラム44周面は、レーザ露光装置40からのレーザ光により露光され、所望の静電潜像が形成される。感光体ドラム44の周囲には、ドラム周面を所定の電荷に帯電させる帯電手段としての帯電チャージャ45、感光体ドラム周面上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像器46、感光体ドラム44に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写ローラ48、感光ドラム周面に残留したトナーを清掃する清掃装置50、及び感光体ドラム周面の除電する除電器51が順に配置されている。
【0027】
装置本体10の一側下部には、大容量フィーダ55が設けられ、この大容量フィーダ55には、使用頻度の高いサイズのコピー用紙、例えば、A4サイズのコピー用紙が約3000枚収納されている。また、大容量フィーダ55の上方には、手差しトレイ56を兼ねた給紙カセット57が脱着自在に装着されている。
【0028】
装置本体10内には、カセット57及び大容量フィーダ55から感光体ドラム44と転写ローラ48との間に位置した転写部を通って延びる搬送路58が形成され、搬送路58の終端には定着装置60が設けられている。定着装置60に対向した装置本体10の側壁には排出口61が形成され、排出口61には排紙トレイ62が装着されている。
【0029】
また、搬送路58において感光体ドラム44の上流側にはレジストローラ対65が設けられている。レジストローラ対65は取り出されたコピー用紙の傾きを補正するとともに、感光体ドラム44上のトナー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整位させ、感光体ドラム周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを転写部へ給紙する。レジストローラ対65の手前、詰まり、給紙ローラ対64側には、コピー用紙Pの到達を検出するアライニング前センサ66が設けられている。
【0030】
ピックアップローラ63により各カセットあるいは大容量フィーダ55から1枚ずつ取り出されたコピー用紙は、給紙ローラ対64によりレジストローラ対65へ送られる。そして、コピー用紙は、レジストローラ対65により先端が整位された後、転写部に送られる。転写部において、感光体ドラム44上に整形された現像剤像、つまり、トナー像が、転写ローラ48により用紙P上に転写される。トナー像の転写されたコピー用紙は、感光体ドラム44周面から剥離され、搬送路58の一部を構成する搬送ベルト67を介して定着装置60に搬送される。そして、定着装置60によって現像剤像がコピー用紙に溶融定着された後、コピー用紙Pは、排出ローラ対68および排紙ローラ対69により排出口61を通して排紙トレイ62上へ排出される。
【0031】
搬送路58の下方には、定着装置60を通過したコピー用紙Pを反転して再びレジストローラ対65へ送る自動両面装置70が設けられている。自動両面装置70は、コピー用紙Pを一時的に集積する一時集積部71と、搬送路58から分岐し、定着装置60を通過したコピー用紙Pを反転して一時集積部71に導く反転路72と、一時集積部71に集積されたコピー用紙を一枚ずつ取り出すピックアップローラ73と、取り出された用紙を搬送路74を通してレジストローラ対65へ給紙する給紙ローラ75とを備えている。また、搬送路58と反転路72との分岐部には、コピー用紙を排出口61あるいは反転路72に選択的に振り分ける振り分けゲート76が設けられている。
【0032】
次に、画像形成動作について説明する。
【0033】
まず、原稿載置台12上に原稿を載置し、この原稿にスキャナ4により光りを走査する。この走査により、原稿から反射される光は第1乃至第3のミラー26,39,31さらに結像レンズ32を介してCCDセンサ34により受光され、原稿像が読み取られる。この読み取り情報に基づいてレーザ露光装置40からレーザ光が出射され、このレーザ光はポリゴンミラー36及び光学系42を介して感光体ドラム44に走査される。感光体ドラム44の周面は帯電チャージャ45により帯電され、この帯電された感光体ドラム44上に上記したレーザ光の走査により静電潜像が形成される。静電潜像は感光体ドラム44の回転により、現像器46に対向され、現像器46からトナーが供給されることにより現像される。このトナー像は感光体ドラム44の回転により、転写部へと送られる。一方、このときには、大容量フィーダ55或いはカセット57から用紙が供給されて転写部へ送られ、感光体ドラム44上のトナー像が転写ローラ48の作用により、用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は感光体ドラム44から剥離されて搬送ベルト67により、定着装置60へ搬送されて定着される。トナー像が定着された用紙は排出ローラ68及び排出ローラ69を介して排出口61から排紙トレイ62上に排出される。
【0034】
なお、両面コピーを行う場合には、定着装置60を通過したコピー用紙Pは、振り分けゲート76により反転路72に導かれ、反転された状態で一時集積部71に一時的に集積された後、ピックアップローラ73および給紙ローラ75により、搬送路74を通してレジストローラ対65へ送られる。そして、コピー用紙Pはレジストローラ対65により整位された後、再び転写部に送られ、コピー用紙Pの裏面にトナー像が転写される。その後、コピー用紙Pは、搬送路58、定着装置60及び排紙ローラ対69を介して排紙トレイ62上に排紙される。
【0035】
ところで、上記したレーザ露光装置40による露光時においては、レーザ光の大部分は感光体ドラム44の中心方向に進んで静電潜像を形成する本来の働きを行うが、一部は感光体ドラム44の表面で反射する。レーザ光が感光体ドラム44上の照射地点に対し、回転方向の下流側から照射されると、感光体ドラム44で反射したレーザ光は帯電チャージャー45の方向に進み、帯電チャージャー45で乱反射して感光体体ドラム44に再びレーザ光が照射される。このように感光体体ドラム44再度、レーザ光が照射されると、画像のハーフトーンにノイズが現れる虞があり、600dpi以上の高い解像度の画像形成装置や、多値のレーザ制御を行って高画質を追求すると、無視できない問題である。
【0036】
この問題を解決するため、感光体ドラム44からの反射光が直接、帯電チャージャ45側に照射されない範囲の角度でレーザ光を照射することが考えられるが、この場合には、感光体ドラム44の表面にある小さな凹凸により乱反射が起こり、帯電チャージャ45側に反射光が照射されてしまうことがある。
【0037】
そこで、レーザ光を感光体ドラム44上の照射地点に対し感光体ドラム44の回転方向上流側から照射することにより、レーザ光が感光体ドラム44で反射した後、帯電チャージャ45側から離れていくように設定し、画像にノイズが載ることを防止することが考えられている。
【0038】
なお、レーザ光を感光体ドラム上の照射地点に対し感光体の回転方向下流側から照射する場合でも、レーザ照射地点での感光体ドラムの接線から帯電チャージャ45が見えない位置であれば、反射光が帯電チャージャ45に照射されない。
【0039】
また、レーザ光が感光体ドラムで反射した後に、帯電チャージャ45に照射されても、レーザ照射の位置と帯電チャージャ45が十分に離れている場合には、画像上にノイズが現れにくい。
【0040】
即ち、レーザ光は感光体ドラム上に照射されたときに、ビーム径が40〜80μm程度に最も絞られるように調整されているため、反射後はビーム径が広がっていき、感光体ドラム44に再びレーザ光が照射されても十分遠い位置ならノイズになり難い。
【0041】
以上のように、反射されたレーザ光で画像にノイズが現れないようにするには、感光体ドラム44の中心に対して、帯電チャージャ45と露光位置のなす角度を大きくするか、帯電チャージャ45から露光位置を遠ざけるのが、好ましい。
【0042】
しかしながら、レーザ光の照射地点を前述のように設定すると、レーザの光照射地点が現像器46に近づいてしまい、露光から現像までの時間を0.15秒程度確保するには、感光体ドラム44の径を大きくしなければならなくなる。
【0043】
そこで、この実施の形態では、感光体ドラム44の径を大きくすることなく、露光から現像までの間時を十分に確保できるようにする。
【0044】
図2は感光体ドラム44に対するレーザ光の照射方法を示すものである。
【0045】
この実施の形態では、感光体ドラム44に対するレーザ光の照射部位が帯電チャージャ45に近接する部位とし、レーザ光は感光体ドラム44の照射部位に対し、その回転方向(矢印で示す)下流側から照射され、感光体ドラム44からの反射光は、帯電チャージャ45に向って反射されるようになっている。
【0046】
図3は帯電チャージャ45を示すものである。
【0047】
この帯電チャージャ45はスコロトロンチャージャーで、断面凹状をなすチャージャケース81と、このチャージャケース81内に設けられるチャージャーワイヤ82と、チャージャケース81の下端部に設けられて感光体ドラム44に対向するグリッド83からなる。
【0048】
帯電チャージャ45のチャージャケース81の一側面部、即ち、感光体ドラム44から反射されてくるレーザ光が照射される面には鏡面85が形成され、チャージャケース81は鏡面85によって反射されるレーザ光が感光体ドラム44に戻ることのない角度で取付けられている。帯電チャージャ45の鏡面85の表面粗さは、十点平均粗さでRz=0.1μm以下が好ましい。
【0049】
この構成により、露光時に感光体ドラム44に照射されたレーザ光は、感光体ドラム44から反射され、帯電チャージャ45の鏡面85に照射される。鏡面85に照射されたレーザ光は図2に矢印で示すように反射され、上方、即ち、感光体ドラム44と遠ざかる方向に送られる。
【0050】
従って、この実施の形態によれば、感光体ドラム44の帯電チャージャ45に近接する表面部位に対し、感光体の回転方向下流側からレーザ光を照射しても、感光体ドラム44からの反射光を再度、感光体ドラム44に反射させることはない。
【0051】
よって、感光体ドラム44の径を大きくすることなく、露光から現像までの間の時間を十分に確保することができ、コンパクト化が可能となる。
【0052】
図4は本発明の第2の実施の形態であるデジタルプリンタを示すものである。
【0053】
デジタルプリンタは装置本体100を備え、この装置本体100のほぼ中央部には像担持体としての回転自在な感光体ドラム104が設けられている。感光体ドラム104の周面は、後述するレーザ露光装置110からのレーザ光により露光され、所望の静電潜像が形成される。感光体ドラム104の周囲には、感光体ドラム周面上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像ローラ106、感光体ドラム104に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写ローラ108、感光ドラム周面に残留したトナーを清掃するクリーニングブレード109、及び感光体ドラム104周面を除電する除電器(図示しない)が順に配置されている。
【0054】
また、装置本体100内の下部側には、潜像形成手段として作用するレーザ露光装置110を備えている。レーザ露光装置110は、光源としての半導体レーザ(図示しない)と、半導体レーザから出射されたレーザ光を連続的に偏向する走査部材としてのポリゴンミラー111と、ポリゴンミラー111を所定の回転数で回転駆動する走査モータとしてのポリゴンモータ112と、ポリゴンミラー111からのレーザ光を偏向して後述する感光体ドラム104へ導く光学系114とを備えている。このような構成のレーザ露光装置110は装置本体100の支持フレームに固定および支持されている。
【0055】
半導体レーザは、原稿の画像情報、あるいはファクシミリ送受信文書情報に応じたオン・オフ制御され、このレーザ光はポリゴンミラー111及び光学系114を介して感光体ドラム104へ向けられ、感光体ドラム周面を走査することによりドラム周面上に静電潜像を形成する。
【0056】
装置本体100内の上部側には、給紙トレイ116から感光体ドラム104と転写ローラ108との間に位置した転写部を通って延びる搬送路118が形成され、搬送路108の終端には定着装置119及び排紙ローラ対121が設けられている。定着装置119に対向した装置本体10の側壁には排出口120が形成され、排出口120には排紙トレイ(図示しない)が設けられている。
【0057】
又、装置本体100の上面部には開閉カバー123が設けられ、用紙Pは開閉カバー123の下面に沿って搬送されて搬送路118へ導かれる。
【0058】
次に、画像形成動作について説明する。
【0059】
画像形成情報に基づいてレーザ露光装置40からレーザ光が出射され、このレーザ光はポリゴンミラー111及び光学系114を介して感光体ドラム104に走査される。感光体ドラム104の周面は後述するようにクリ−ニングブレード109により帯電され、この帯電された感光体ドラム104上にレーザ光の走査により静電潜像が形成される。静電潜像は感光体ドラム104の回転により、現像ローラ106に対向され、現像ローラ106からトナーが供給されることにより現像される。このトナー像は感光体ドラム104の回転により、転写部へと送られる。一方、このときには、用紙Pが供給されて転写部へ送られ、感光体ドラム104上のトナー像が転写ローラ108の作用により、用紙Pに転写される。トナー像が転写された用紙Pは感光体ドラム104から剥離されて搬送され、定着装置119へと搬送されてトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Pは排出ローラ121を介して排出口120から排紙トレイ上に排出される。
【0060】
図5は感光体ドラム104に当接されるクリーニングブレード109を示すものである。
【0061】
このクリーニングブレード109は導電性のクリーニグブレードで、一次帯電の機能が合わせ持たされている。
【0062】
導電性のクリーニグブレード109は取付金具126に取付けられ、取付金具126には交流電源127及び直流電源128が接続され、交流と直流の重畳電流が印加されるようになっている。
【0063】
なお、クリーニングブレード109には、図6に示すように、型に材料を流し込み、成形後、エッジ部をカットして成形するタイプ(注型タイプ)がある。
【0064】
また、図7に示すような製造装置130により製造されるタイプ(遠心成形タイプ)がある。
【0065】
製造装置130は装置本体131を備え、この装置本体131の前面部には開閉扉132が設けられている。また、装置本体131内には回転ドラム133が設けられている。回転ドラム133の背面部には駆動シャフト134が接続され、この駆動シャフト134にはプーリ135、及びタイミングベルト136を介して駆動モータ137の駆動プーリ138が連結されている。
【0066】
ブレードを製造する場合には、回転ドラム133の中に材料を流し込んでから、駆動モータ137を駆動する。これにより、駆動プーリ138、タイミングベルト136、及びプーリ135を介して駆動シャフト134が回転され、回転ドラム133が回転される。この回転ドラム133の回転により、材料が遠心力で回転ドラム133の内周面部に均一な厚みに付着されて筒状物が製造される。このように製造された筒状物を回転ドラム133から取り出して所定寸法に切断することにより、クリーニングブレードを製造する。
【0067】
この遠心成形タイプには、回転ドラム133の金型面をクリーニングエッジに使用するタイプ(金型面使用タイプ)と、回転ドラム131の金型と反対の面(エア面)を使用するタイプ(エアー面使用タイプ)がある。この中で遠心成形のエア面使用タイプが最も好ましい。
【0068】
エア面使用タイプは容易に表面粗さ0.1μm以下のクリーニングエッジ面を持ったクリーニングブレードを得ることができるのに対し、他のタイプはクリーニングエッジ面が金型に接するためには、金型の表面粗さを拾い良好な表面粗さを得ることができないからである。
【0069】
勿論、エアー面使用タイプ以外のものを、コーティングなどの処理を行って表面粗さを整えても良い。
【0070】
導電性クリーニングブレードの導電剤としてはカーボンブラック、金属紛、イオン導電剤が用いられる。
【0071】
上記した図5に示されるクリーニングブレード109の感光体ドラム104から反射されてくるレーザ光が照射される表面には表面粗さRz=0.1μm以下の鏡面141が形成され、クリーニングブレード109は鏡面141によって反射されるレーザ光が感光体ドラム104に戻ることのない角度で取付けられている。
【0072】
この構成により、露光時に感光体ドラム104に照射されたレーザ光は、感光体ドラム104から反射され、クリーニングブレード109の鏡面141に照射される。鏡面141に照射されたレーザ光は矢印で示すように反射され、感光体ドラム104と遠ざかる方向に送られる。
【0073】
従って、この実施の形態によれば、感光体ドラム104のクリーニングブレード109に近接する表面部位に対し、感光体ドラム104の回転方向下流側からレーザ光を照射しても、感光体ドラム44からの反射光を再度、感光体ドラム44に反射させることはない。
【0074】
感光側でクリーニングに光を吸収する機能を付加してもよい。
【0075】
導電剤にカーボンを選択することでブレードを黒色にするのが好ましい。
【0076】
ブレードを黒色にコーティングしたり、黒色のシートを近接させてもよい。
【0077】
また、導電性クリーニグブレード109に一次帯電の機能を合わせもたせると、感光体ドラム104の中心に対し、帯電と、現像の角度Kを大きくとることができ、本提案を用いて導電性クリーニングブレード109の近傍にレーザ光を照射させると、露光と現像との間の時間をより一層長くとることができ、印字速度の高速化が可能となる。
【0078】
なお、上記した実施の形態では、常時露光にレーザ光を用いて説明したが、レーザ光だけではなく、反転現像方式のプリンタなどに用いられたLEDや正規の現像方式アナログ複写機の原稿の反射光でもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、像担持体の帯電手段に近接する表面部位に光を照射し、その光照射角度を光照射により像担持体の表面部位から反射される反射光が帯電手段に向って反射する角度とし、帯電手段から反射される反射光が像担持体に戻ることのないように反射角度を規制するから、像担持体から反射された光を再度像担持体に照射させることがない。従って、像担持体の径を大きくすることなく、露光から現像までの間の時間を十分に確保でき、装置のコンパクト化が可能になる。
【0080】
また、像担持体に帯電機能を有するクリーニングブレードを当接させ、像担持体のクリーニングブレードに近接する表面部位に光を照射し、その光照射角度を光照射により像担持体の表面部位から反射される反射光がクリーニングブレードに向って反射する角度とし、クリーニングブレードから反射される反射光が像担持体に戻ることのないように反射角度を規制するから、像担持体から反射された光を再度像担持体に照射させることがない。従って、像担持体の中心に対し、像担持体の径を大きくすることなく、帯電と現像の角度を大きくとることができ、露光と現像との間の時間をより一層長くとることができ、装置のコンパクト化が可能になるとともに、印字速度の高速化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である画像形成装置を示す構成図。
【図2】画像形成部を示す構成図。
【図3】帯電チャージャを示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態である画像形成装置を示す構成図。
【図5】感光体ドラムに当接するクリーニングブレードを示す図。
【図6】第1の製造方法によって製造されるクリーニングブレードを示す図。
【図7】第2の製造方法によってクリーニングブレードを製造する製造装置を示す図。
【符号の説明】
40…レーザ露光装置(潜像形成手段)
44…感光体ドラム(像担持体)
45…帯電チャージャ(帯電手段)
46…現像器(現像手段)
48…転写ローラ(転写手段)
81…チャージャーケース
82…チャージャーワイヤ
83…グリッド
85…鏡面(規制手段)
P…用紙(被転写材)
106…現像ローラ(現像手段)
109…クリーニングブレード
110…レーザ露光装置(潜像形成手段)
141…鏡面(規制手段)
Claims (1)
- 像担持体に当接し、該像担持体上に残留した現像剤を除去するもので、前記像担持体の表面を均一に帯電させる機能を有するクリーニングブレードと、
このクリーニングブレードによって帯電された前記像担持体の前記クリーニングブレードに近接する表面部位に光を照射して静電潜像を形成し、その光照射角度を光照射により前記像担持体から反射する反射光が前記クリーニングブレードに向う角度とする潜像形成手段と、
前記潜像形成手段により形成された静電潜像に現像剤を供給して現像する現像手段と、
この現像手段により現像された現像剤像を被転写材に転写させる転写手段とを有し、
前記潜像形成手段の光照射により、前記像担持体から反射する反射光を受ける前記クリーニングブレードが導電剤としてカーボンブラックを含有させて黒色とされ、かつその面を十点平均粗さでRz=0.1μm以下の鏡面とされ、この鏡面の角度が該鏡面から反射される反射光が前記像担持体に向わない角度とされることにより、前記クリーニングブレードから反射される反射光が前記像担持体に戻ることを規制することを特徴とする画像形成装置。
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-
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