JP2000137179A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2000137179A
JP2000137179A JP10309295A JP30929598A JP2000137179A JP 2000137179 A JP2000137179 A JP 2000137179A JP 10309295 A JP10309295 A JP 10309295A JP 30929598 A JP30929598 A JP 30929598A JP 2000137179 A JP2000137179 A JP 2000137179A
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light beam
clock signal
unit
beam detection
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Junko Matsuo
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体上を露光走査する際に、この感光体上
におけるレーザ光による露光開始点を一致させることに
より、忠実な画像として再現記録することのできる画像
記録装置を簡単な構成で提供する。 【解決手段】 半導体レーザー素子461等からなる光
ビーム発生手段と、光ビーム検出信号を出力するビーム
ディテクトセンサ465と、光ビームを変調するための
変調手段704、705と、光ビーム検出信号に基づい
て、N個の光ビームを周期的に走査させる光ビーム走査
手段462〜464とからなる画像記録装置において、
基準クロック信号を発生する基準クロック信号発生手段
700を備え、光ビーム検出手段465は、N個の光ビ
ームを感光体の走査開始前に検出してN個の光ビーム毎
に光ビーム検出信号を出力し、画像クロック信号発生手
段101〜103は、N個の光ビーム検出信号HSYN
C及び基準クロック信号CLKに基づき、同一周期で同
一開始点からN個の画像クロック信号LDCLKを順次
発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に基づい
て変調された光ビームにより感光体上を走査することに
より画像を記録再現する画像記録装置に関するものであ
り、さらに詳しくは、複数のレーザビームにより感光体
上を走査露光することにより複数のライン画像を同時に
記録する画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ記録装置を搭載したレーザ
プリンタ、あるいはデジタル複写機等の画像記録装置の
市場では、低速の低価格機から高速の高価な高価格機ま
でナインナップが準備され順次市場に投入されている。
そして、その中でも記録速度の速い高速機市場において
は、高速出力のみならず高画質、高機能と、全ての仕様
において高いレベルが要求されている。
【0003】まず、高速出力を行なうための方法につい
て考えると、レーザ記録装置においては、感光体の回転
速度のアップさせることと、この高速回転する感光体上
に画像を記録するためにレーザ光走査装置の走査速度を
アップさせることで高速出力に対応する方法が考えられ
る。
【0004】そこでレーザ光走査装置の走査速度をアッ
プさせる場合を検討すれば、レーザ光を所定の方向(主
走査方向)に走査させるための回転多面鏡を高速回転さ
せる必要が生じる。
【0005】しかし回転多面鏡を高速回転させる方法で
は、必然的に回転多面鏡用のモータが大きくなることか
ら、モータの放熱の問題も発生し、現時点では装置の全
体の大きさ、および設置スペースの問題、さらには高速
化による騒音の問題、装置の重量増大の問題等も招来す
ることから、上記モータを大きくするには限界があるこ
とがわかる。
【0006】従って最近の高速のレーザ記録装置におい
ては、回転多面鏡の回転を高速化するだけでなく、複数
のレーザビームを用いて一回の走査で複数ライン分のラ
イン画像を同時に記録することで高速化を図る技術が用
いられている。
【0007】しかしながら複数のレーザビームにより同
時に複数のライン画像を記録する場合には、複数のライ
ン画像の感光体上における走査開始地点が主走査方向に
おいてずれる(ジッタ)ことがあり、これは、複数のレ
ーザ発光源を並列に配置した場合に発生する配置位置の
ずれが原因となっている。
【0008】さらに最近では高解像度の画像を記録再現
するために、主走査方向の複数のライン画像の副走査方
向におけるピッチを狭めて、連続した階調表現を可能と
するために、並列配置された複数のレーザ発光源を斜め
に傾けて配置する方法が知られており、そのために斜め
に配置された複数のレーザ発光源は、各発光源毎に主走
査方向における走査開始地点にずれが生じることとなっ
ている。
【0009】このように、感光体上において、レーザ光
による露光走査開始位置が微妙にずれる(主走査方向に
前後して副走査方向が整列しない)と、記録再現される
画像の繊細な階調表現が出来なくなる。
【0010】そこで、感光体上における走査露光開始位
置が副走査方向において整列するように、感光体の露光
走査開始前に各レーザビームを検出すると、各レーザ発
光源毎に設定された所定時間が経過(基準クロックを所
定数カウント)してから、各レーザ発光源を画像データ
に応じて変調駆動(点灯)させている。
【0011】この方法を実現するために従来は、位相の
異なる複数の画像クロック信号を発生させておき、感光
体の露光走査開始前に各レーザビームを検出した時点で
所定の条件を満たす画像クロック信号を確定して、その
確定された画像クロック信号によりレーザ発光源の変調
駆動を行っていた。
【0012】以上の構成については、特開昭56−10
4572号公報、特開昭60−153259号公報、特
開平9−1859号公報などにその開示がある。まず特
開昭56−104572号公報には、複数のレーザービ
ームを斜めに配置し、ビーム検出手段からの検出結果に
基づいて複数のクロック信号を各ビームへ適宜対応させ
て同期をとることにより、簡単な構成で画像の書き出し
位置を正確に一致させることができる記録装置が開示さ
れている。
【0013】すなわち、複数のレーザービームを斜めに
配置し、点燈された特定のビームを検出する検出手段の
検出結果に基づいて、1つの位置信号を形成し、該位置
信号に基づいて同一周期で且つ位相のことなる複数のク
ロック信号を発生させ、前記複数のクロック信号を記録
信号を格納する複数の格納手段へ印加し、複数ビームの
各々に対応した記録信号の読み出しを行なうことが記載
されている。
【0014】また特開昭60−153259号公報に
は、基準クロツクを一定の位相で順次遅延させるクロツ
ク遅延部を設け,これら複数のクロツクの中から光検知
器出力との関係を一定に保つものを画像クロツクとする
ことにより、ジツタの減少を図ることのできるレーザー
プリンタの同期装置が開示されている。
【0015】すなわちレ−ザビ−ムが光検知器に達する
と,光検知出力パルスHSが出力され、さらにこのパル
スHSがラツチ回路に入り、複数のクロツクT0、T1
の組合せが、デ−タセレクタのデ−タ入力に入力される
それぞれ1/4周期だけ遅れたパルスT0〜T3の何れ
か1つを選択する。そしてデ−タセレクタのセレクト入
力SA、SBに入るパルスデ−タは,光検知器出力パル
スHSによつて同期化されているので,選択され出力端
子Yから出力されるパルスデ−タは、パルスHSに略同
期したものとなり、当該出力を画像クロツクとすること
で、ジツタの少ない画像記録を行なうことができる技術
が記載されている。
【0016】さらに特開平9−1859号公報には、ア
ナログ周期信号を用いることで、高い周波数の基準クロ
ックを用いることなく、また多数の位相が異なるクロッ
クを用いることなく、高精度に同期信号と画素クロック
との同期がとれる画像形成装置を提供することを目的と
した画像形成装置が開示されている。
【0017】すなわち、発振器からの矩形波をもとに鋸
歯状波C1、D1を作り、レーザダイオードからのレー
ザ光がフォトセンサに入力して作られる同期信号E1の
タイミングで鋸歯状波C1をサンプルホールドして信号
F1を得て、このサンプルホールド信号F1と鋸歯状波
C1、D1を比較器30a、30bで比較し、フリップ
フロップ31a〜31cで交互に出力することで、同期
信号E1に対して常に一定の時間関係をもつ画素クロッ
クK1を生成する旨の記載がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開昭5
6−104572号公報、特開昭60−153259号
公報に記載の方法であれば、予め複数の位相の異なる画
像クロック信号を発生させておく必要があり、主走査方
向における記録開始位置のずれを最小限に抑えようとす
ると、画像クロック信号の位相を細かくずらして発生さ
せて多くの画像クロック信号として発生させておく必要
があり、そのために位相をずらすための遅延回路の数が
増加して回路構成が複雑になる。
【0019】従って、複数の画像クロック信号のための
クロック周波数がさらに高いものとなり、回路の実現が
難しくなったり、高周波ノイズの問題、高速素子の採用
によるコスト上昇等の問題が発生する。
【0020】また、互いに異なる遅延時間のクロックを
多数生成するための遅延回路は温度や電圧変動等に対し
て安定した遅延量を確保することが難しくなり、コスト
上昇の要因となる。
【0021】さらに上記従来技術に記載の技術では、位
相が異なる複数の画像クロック信号を発生させていたと
しても、感光体の露光走査開始前にレーザビームの到達
を検出したときに所定の条件を満たす画像クロックが確
実に得られるといったものではないので、複数のレーザ
発光源の露光開始点を全て統一することは原理的に難し
いという問題があった。
【0022】一方、アナログ周期信号を用いた特開平9
−1859号に記載の技術でも、サンプルホールド回路
や微分回路が必要となり、回路のスループットが長くな
り、短い時間で処理させるのは困難であると共に、特に
コンデンサを用いた回路は、他の素子と比べて一般的に
素子精度が低く、製品ばらつきが大きくなったり、選別
品を用いることでコスト上昇を招くという問題がある。
【0023】さらに基準信号としてアナログ周期信号を
用いているので、電源変動や素子バラツキ等の影響が、
鋸歯状波の波形変化として現れ、デジタル信号を用いた
場合と比較して、画像クロックのバラツキ、走査開始位
置変動が発生しやすくなるという欠点がある。
【0024】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、感光体上
を露光走査する際に、この感光体上におけるレーザ光に
よる露光開始点を一致させることにより、忠実な画像と
して再現記録することのできる画像記録装置を簡単な構
成で提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、画像信号に基づいてN個の光ビームを発生させ
る光ビーム発生手段と、前記光ビームの走査位置を検出
し光ビーム検出信号を出力するための光ビーム検出手段
と、前記光ビームを変調するための変調手段と、前記光
ビーム検出信号に基づいて、前記N個の光ビームを前記
変調手段により、画像クロック信号発生手段からの画像
クロック信号に対応して変調し、前記感光体上を周期的
に走査させる光ビーム走査手段と、前記感光体上に走査
記録された画像を記録する画像記録手段とからなる画像
記録装置において、基準クロック信号を発生する基準ク
ロック信号発生手段を備え、前記光ビーム検出手段は、
さらにN個の前記光ビームを前記感光体の走査開始前に
検出してN個の前記光ビーム毎に前記光ビーム検出信号
を出力し、前記画像クロック信号発生手段は、さらにN
個の前記光ビーム検出信号、及び前記基準クロック信号
に基づき、それぞれの前記光ビーム検出信号が入力され
ると、同一周期で同一開始点からN個の前記画像クロッ
ク信号を順次発生させ、前記光ビーム走査手段はN個の
前記画像クロック信号に同期してN個の前記光ビームを
前記感光体上に走査記録させることを特徴とする画像記
録装置である。
【0026】請求項2に記載の発明は、前記画像クロッ
ク信号発生手段が、単一の前記基準クロック信号を発生
させるN個の画像クロック信号発生源から構成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置である。
【0027】請求項3に記載の発明は、前記光ビーム検
出手段が、N個の前記光ビーム検出信号を信号毎に分離
して出力し、各々の前記ビーム検出信号を対応する前記
N個の画像クロック信号発生源に入力させる制御手段を
備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置
である。
【0028】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の構成をデ
ジタル画像形成装置に採用した形で説明する。デジタル
複写機30本体は大きく分けてスキャナ部31と、レー
ザ記録部32から構成されている。
【0029】レーザ記録部32は、給紙トレイから供給
される記録材の上に画像を記録再現する画像記録ユニッ
ト(上段)と、この画像記録部に対してサイズなどの異
なる記録材を選択的に供給可能にするために、多くの異
なる記録材を収容している多段給紙ユニット(下段)と
から構成されている。
【0030】まずスキャナ部31は、透明なガラスから
なる原稿載置台35と、原稿載置台35上へ自動的に原
稿を供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(R
ADF)36、および原稿載置台35上に載置された原
稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユ
ニット、すなわちスキャナユニット40から構成されて
いる。
【0031】このスキャナ部31にて読み取られた原稿
画像は、画像データとして後述する画像データ入力部へ
と送られ、画像データに対して所定の画像処理が施され
る。
【0032】RADF36には、備えられた図示しない
原稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、
セットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナーユニッ
トの原稿載置台上へ給送する装置である。
【0033】またRADF36は、オペレーターの選択
に応じて原稿の片面または両面をスキャナーユニットに
読み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面
原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を
通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ群、および
制御部などから構成されている。このRADF36につ
いては、従来から多くの出願、商品化がなされているの
で、これ以上の説明は省略する。
【0034】原稿載置台35上の原稿の画像を読み取る
ためのスキャナー部31を構成するスキャナーユニット
40は、原稿面上を露光するランプリフレクターアセン
ブリ41と、原稿からの反射光像を光電変換素子(CC
D)に導くための原稿からの反射光を反射する第1の反
射ミラー42aを搭載してなる第1の走査ユニット40
a、また第1の反射ミラーユニット40aからの反射光
像を光電変換素子(CCD)に導くための第2、第3反
射ミラー42b、42cを搭載してなる第2の走査ユニ
ット40b、原稿からの反射光像を上述した各反射ミラ
ーを介して電気的画像信号に変換する素子(CCD)上
に結像させるための光学レンズ43、および原稿からの
反射光像を電気的画像信号に変換する上述したCCD素
子44から構成される。
【0035】スキャナ部31は、上記RADF36とス
キャナーユニット40の関連した動作により、原稿載置
台35上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原
稿載置台35の下面に沿ってスキャナーユニット40を
移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。
【0036】特に第1走査ユニット40aは、原稿載置
台に沿って左から右へと一定速度Vで走行され、また第
2走査ユニット40bは、その速度Vに対してV/2の
速度で同一方向に平行に走査制御される。これにより、
原稿載置台35上に載置された原稿の画像を1ライン毎
に順次CCD素子44へと結像させて画像を読み取るこ
ととなる。
【0037】原稿画像をスキャナーユニット40にて読
み取ることにより得られた画像データーは、後述する画
像処理部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部
のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じメモリ内の画
像を読み出してレーザ記録部32に転送して記録シート
P上に画像として記録再現される。
【0038】次にレーザ記録部32は、画像が記録され
る記録材をサイズ毎に収容しておき選択された記録材を
順次供給する記録材供給部50と、画像を形成させるた
めの記録材であるシートの搬送系、レーザ書き込みユニ
ット46、および画像を形成するための電子写真プロセ
ス部47とから構成されている。
【0039】レーザ書き込みユニット46は、上述した
スキャナーユニット40にて読み取った後のメモリから
読み出した画像データ、または外部の装置から転送され
てきた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レ
ーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プロセス
部47を構成する感光体ドラム上において等角速度で偏
向されるように補正するf−θレンズなどを有してい
る。
【0040】上記電子写真プロセス部47は、周知であ
る感光体ドラムの周囲に帯電器、現像器、転写器、剥離
器、クリーニング器、除電器を備えている。
【0041】一方、記録材供給部50、およびシートの
搬送系は、上述した画像形成を行う電子写真プロセス部
47の特に転写器が配置された転写位置へとシートPを
供給搬送する供給搬送部33と、該供給搬送部33へと
選択的に順次シートPを送り込むための給紙トレイ装置
51、52、53と、必要なサイズのシートを適宜給紙
させるための手差し給紙装置54と、転写後のシートP
に形成された画像、特にトナー像を定着するための定着
器49と、定着後のシートPの裏面に再度画像を形成す
るためにシートPを再供給するための再供給搬送経路5
6と、再供給経路56から送り込まれてくるシートPを
再度画像記録部へと再供給するための再供給ユニット5
5とから構成されている。
【0042】また、定着器49の下流側における装置の
左側には、画像が記録されたシートPを受け取り、この
シートPに対して所定の処理を施す後処理装置34が配
置されている。
【0043】以上のような構成からなるデジタル複写機
30は、スキャナ部31にて原稿の画像を読み取り画像
データとして画像メモリに蓄積させると共に、レーザ書
き込みユニット46および電子写真プロセス部47にお
いて、画像メモリから画像データを順次読み出しなが
ら、レーザ書き込みユニット46によってレーザ光線を
走査させることにより感光体ドラム48の表面上に静電
潜像として形成して、トナーにより可視像化されたトナ
ー像は多段給紙ユニットのいずれかから搬送されたシー
トPの上に静電転写され定着される。
【0044】このようにして画像が形成されたシートP
は、裏面に再度画像を形成するのであれば再供給搬送経
路55,56を経て電子写真プロセス47へと導かれ、
また、そのままの状態で装置外に排出する場合は、定着
器49から排紙ローラ57を経へ後処理装置34内へと
導かれ、必要に応じてシートPに対して所定の後処理が
施される。
【0045】次にこのデジタル複写機30における、読
み取られた原稿画像情報に画像処理を行う画像処理部の
構成および機能について説明する。図2は、図1のデジ
タル複写機30を構成している各種ユニット部、画像処
理部などの全体ブロック構成図であり、略中央に位置す
るメイン中央演算処理装置401(CPU)により各ユ
ニット部毎に搭載されたサブ中央演算処理装置(CP
U)との連携をとりながら動作管理している状態を示す
図である。
【0046】このブロック図から分かるように、大きく
は図面略右上に位置する操作パネルを管理制御するオペ
レーションパネルボード100と、図面略左上に位置す
るデジタル複写機30を構成する各ユニットを管理制御
するマシンコントロールボード200と、図面略左下に
位置する原稿画像を電気的に読み取り電子データとする
CCDボード300と、図面略中央に位置する前記CC
Dボード300にて電子データ化された原稿画像に対し
て所定の画像処理を施すメイン画像処理ボード400
と、このメイン画像処理ボード400にて処理された画
像情報に対してさらに所定の画像処理を施すサブ画像処
理ボード500と、さらに、図面略右下に位置する前記
サブ画像処理ボード500にインターフェイスを介して
接続されたその他の拡張ボード群600(プリンタボー
ド、FAXボード、機能拡張ボード)などから構成され
ている。以下、各ボード毎に管理制御している内容につ
いて説明する。
【0047】(オペレーションパネルボード)オペレー
ションパネルボード100は、基本的にサブの中央演算
処理装置(CPU)101により制御されており、操作
パネル103上に配置されたLCD表示部104の表示
画面、各種モードに関する指示を入力する操作キー群1
05のから操作入力などを管理している。
【0048】そして操作キー群105から入力されたデ
ータ、LCD画面に表示させる情報など操作パネルにお
ける各種制御情報を記憶しておくメモリ102が設けら
れている。
【0049】この構成において、サブの中央演算処理装
置(CPU)101は、メインの中央演算処理装置(C
PU)401との制御データ通信を行い、デジタル複写
機30の動作指示を行う。
【0050】また、メインの中央演算処理装置401か
らは、デジタル複写機30の動作状態を示す制御信号を
サブの中央演算処理装置(CPU)101へと転送する
ことで、操作パネル103のLCD画面104を通して
装置が現在どのような状態にあるのか操作者に動作状態
を表示するようになっている。
【0051】(マシンコントロールボード)マシンコン
トロールボード200は、サブの中央演算処理装置20
1により全体が制御されており、ADF・RADFなど
の自動原稿送り装置203、原稿画像を読み取る読み取
りスキャナ部204、画像情報を画像として再現するプ
ロセス部205、画像が記録される用紙を収納部からプ
ロセス部へ向かって順次搬送する給紙搬送部206、画
像が記録された用紙を反転させて用紙の両面に画像が形
成されるように用紙を反転搬送する両面ユニット20
7、画像が記録された用紙に対してステープルなどの後
処理を行うフィニッシャ208などを管理している。
【0052】(CCDボード)CCDボード300は、
原稿画像を電気的に読み取るためのCCD301、CC
D301を駆動する回路(CCDゲートアレイ)30
2、CCD301から出力されるアナログデータのゲイ
ン調整などを行うアナログ回路303、CCD301の
アナログ出力をデジタル信号に変換して電子データとし
て出力するA/D変換器304などから構成され、制御
管理はメインの中央演算処理装置401により行われて
いる。
【0053】(メイン画像処理ボード)メイン画像処理
ボード400は、メインの中央演算処理装置401によ
り制御され、前記CCDボード300から送られてきた
原稿画像の電子データをもとに、画像の階調性を所望の
状態で表現できるように、シェーディング補正、濃度補
正、領域分離、フィルタ処理、MTF補正、解像度変
換、電子ズーム(変倍処理)、ガンマ補正など多値の画
像データの状態のまま処理を施す多値画像処理部40
2、処理が施された画像データあるいは処理の手順管理
など各種制御情報を記憶させておくメモリ403、処理
が施された画像情報でもって画像を再現するためにレー
ザ書き込みユニット46側へとデータを転送制御するレ
ーザコントロール404などから構成される。
【0054】(サブ画像処理ボード)サブ画像処理ボー
ド500は、メイン画像処理ボード400とコネクタ接
続され、メイン画像処理ボード400上のメインの中央
演算処理装置401により制御された、2値画像処理部
501、画像処理の施された2値画像情報、あるいは処
理上での制御情報などを記憶管理するメモリおよびメモ
リを制御するゲートアレイ502、複数枚の原稿画像情
報を記憶管理しておき、複数枚の原稿画像を繰り返し所
望部数の数だけ読み出して複数の複写物を生成するため
のハードディスクおよびハードディスクを制御するゲー
トアレイ503、外部インターフェイスとしてのSCS
I(Small Computer System Interface)およびSCS
Iを制御するゲートアレイ504などから構成される。
【0055】また前述の2値画像処理部501は、多値
画像情報を2値画像に変換する処理部、画像を回転する
処理部、2値画像の変倍処理を行う2値変倍(ズーム)
処理部などから構成され、さらに、ファックス画像を通
信手段を介して送受信することができるようにファック
スインターフェイスも備えている。
【0056】(拡張ボード)拡張ボード600として
は、パーソナルコンピュータなどから送られてくるデー
タをデジタル複写機のプリンタ部からプリンタモードと
して出力可能とするためのプリンタボード601、デジ
タル複写機の編集機能を拡張してデジタル複写機の特徴
を有効活用するための機能拡張ボード602、デジタル
複写機のスキャナ部から読み込んだ原稿画像を相手先に
対して送信したり、相手先から送られてきた画像情報を
デジタル複写機のプリンタ部から出力することを可能に
するファクシミリボード603などがある。
【0057】以下、デジタル複写機の画像処理装置とし
て、コピー、ファックス、プリンタモードとしての画像
データの処理、画像データの流れについてさらに詳しく
説明する。
【0058】(コピーモード)デジタル複写機30のR
ADF36の所定位置にセットされた原稿は、1枚ずつ
スキャナユニット40の原稿載置台35上へと順次供給
され、原稿の画像は先に説明したスキャナユニット40
の構成により順次読み取られ、8ビットの電子データと
してメイン画像処理ボード400へと転送される。
【0059】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施され、8
ビットの電子画像データにガンマ補正などの処理を行い
レーザコントロール部404を介してレーザ書き込みユ
ニット46へと送られる。
【0060】これにより、デジタル複写機30のスキャ
ナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザ記録部3
2から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0061】(コピーモードにおける電子RDH機能)
同じくデジタル複写機30のRADF36の所定位置に
セットされた原稿は、1枚ずつスキャナユニット40の
原稿載置台35上へと順次供給され、原稿の画像は先に
説明したスキャナユニット40の構成により順次読み取
られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボー
ド400へと転送される。
【0062】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施され、こ
の8ビットの電子画像データは、次にメイン画像処理ボ
ード400側のコネクタ405からサブ画像処理ボード
500側のコネクタ505を介してサブ画像処理ボード
500側に送られ、2値画像処理部501の多値2値変
換部において誤差拡散などの処理と共に8ビットの電子
画像データから2ビットの電子画像データに変換され
る。このようにして変換された2ビットの電子画像デー
タは、原稿1枚毎にハードディスクなどのディスクメモ
リ503へと転送されて一時的に記憶管理される。
【0063】なお、8ビットの電子画像データを誤差拡
散などの処理を含めて2ビットの電子画像データに変換
しているのは、ただ多値2値変換を行っただけでは画質
的に問題があるので、画質の劣化が少なくなるように配
慮しているためである。また、8ビットの電子画像デー
タを2ビットの電子画像データに変換するのは、画像の
記憶容量などを考慮したためである。
【0064】さてデジタル複写機30のRADF36に
セットされた原稿群の全てが読み取り処理されると、先
程一時的にハードディスク503に記憶された2ビット
の電子画像データををゲートアレイの制御により指定さ
れた部数の数だけ繰り返し読み出して、読み出された2
ビットの電子画像データは、再度コネクタ接続部40
5、505を介してメイン画像処理ボード400へ送ら
れ、ガンマ補正などの処理を行いレーザコントロール部
404を介してレーザ書き込みユニット46へと送ら
れ、デジタル複写機30のスキャナ部31にて読み取ら
れた原稿画像は、レーザ記録部32から階調性のあるコ
ピー画像として出力される。
【0065】なお上記説明では、全ての原稿群画像が読
み取られてから画像群を所望する部数の数だけ繰り返し
読み出すようにして説明したが、1部目の画像出力は所
定分の画像が準備できた段階で順次出力するように構成
することも可能である。
【0066】(プリンタモード)パーソナルコンピュー
タなどのネットワーク接続された外部機器から送られて
きた画像は、プリンタボード601上でページ単位の画
像としてボード601上で展開された後、インターフェ
イスであるSCSI504から一旦サブ画像処理ボード
500側へ転送されハードディスク503などのメモリ
へと記憶される。
【0067】なお、プリンターボード601上でページ
画像として展開された画像は、サブ画像処理ボード50
0側に送られるが、ページ画像に2値画像処理は行わ
ず、ハードディスク503に一時記憶されるだけであ
る。また、一旦記憶されたページ画像がハードディスク
503から読み出されるときも、ページ画像に対する2
値画像処理は行わない。
【0068】そしてハードディスク503へ一時記憶さ
れた画像情報は、所定のページ順となるようにハードデ
ィスク503から読み出されながらメイン画像処理ボー
ド400へと送られてガンマ補正を行い、レーザコント
ロール404からLSU46にて画像を再現するよう画
像の書き込みが制御される。
【0069】(ファックスモード)ファックスモードに
は、相手先に対する原稿の送信と、相手先からの原稿の
受信に対する処理がある。先に相手先に対する原稿の送
信について説明すると、デジタル複写機30のRADF
36の所定位置にセットされた送信原稿は、1枚ずつス
キャナユニット40の原稿載置台35上へと順次供給さ
れ、送信原稿の画像は先に説明したスキャナユニット4
0の構成により順次読み取られ、8ビットの電子データ
としてメイン画像処理ボード400へと転送される。
【0070】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
【0071】そして、この8ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ40
5からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を
介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像
処理部501の多値2値変換部において誤差拡散などの
処理と共に8ビットの電子画像データから2ビットの電
子画像データに変換され、2値画像化された送信原稿
は、所定の形式で圧縮されメモリ502に記憶される。
【0072】なお、8ビットの電子画像データを誤差拡
散などの処理を含めて2ビットの電子画像データに変換
しているのは、ただ多値2値変換を行っただけでは画質
的に問題があるので、画質の劣化が少なくなるように配
慮しているためである。
【0073】そして相手先との送信手続きを行い送信可
能な状態が確保されると、メモリ502から読み出され
た所定の形式で圧縮された送信原稿画像はファックスボ
ード603側へと転送され、このファックスボード60
3上で圧縮形式の変更など必要な処理を施して、相手先
に対して通信回線を介して順次送信されることとなる。
【0074】次に相手先から送信されてきた原稿画像の
処理について説明する。相手先から通信回線を介して原
稿が送信されてくると、ファックスボード603での通
信手続きを行いながら相手先から送信されてくる原稿画
像を受信すると共に、所定の形式に圧縮された状態の受
信画像は、サブ画像処理ボード500の2値画像処理部
501に設けられたファックスインターフェイスから2
値画像処理部501へと送られ、圧縮伸張処理部などに
よりページ画像として送信されてきた原稿画像を再現す
る。
【0075】そして、ページ単位の画像として再現され
た原稿画像は、メイン画像処理ボード400側へと転送
されガンマ補正を行い、レーザコントロール404から
LSU46にて画像を再現するよう画像の書き込みが制
御される。
【0076】以上がデジタル複写機における画像の入力
から出力までの流れを表したものであり、今回は特に画
像をレーザ記録再現する画像記録部32、レーザコント
ロール部404、レーザ走査ユニット46に関する発明
であり、以下に詳しく説明する。
【0077】図3は、レーザ走査ユニット46による感
光体への露光走査を簡単に表したものであり、所定方向
に回転駆動されている感光体48の表面には、半導体レ
ーザ素子461から発せられた2つのビーム光が、回転
駆動モータ462により所定速度で回転する回転多面鏡
463により偏向され、主走査方向に順次露光走査され
る。
【0078】なお、感光体上における焦点距離の違いを
補正するために、回転多面鏡463と感光体48との間
における光路中には、f−θレンズ464と、感光体上
に画像を露光走査記録する際に各ライン毎にタイミング
をとるためのビームディテクトセンサ(BDセンサ)4
65、および主走査方向に向かって露光走査されるレー
ザ光の一部をビームディテクトセンサ(BDセンサ)4
65に導くための導光ミラー466とが配置されてい
る。
【0079】図4はレーザ駆動回路を表したものであ
り、図3のレーザ走査ユニット46を駆動しながら感光
体上に画像を露光走査するものである。また図5は、半
導体レーザ素子461における2つの発光部LD−Aと
LD−Bから所定のタイミングでもってレーザ光が照射
されるための駆動方法を表したものである。
【0080】図4について詳細説明すると、図4のレー
ザ駆動回路は、基準クロック信号を発生する基準クロッ
ク信号発生部700、半導体レーザ素子461の2つの
発光部LD−AとLD−Bの感光体上における走査開始
位置のズレを補正(ジッタ補正)するための画像クロッ
ク信号発生部701、702、メイン画像処理ボード4
00側から転送されてくる画像データを一時的に蓄える
バッファ(FIFO、first-in first-out)等から構成
されるG/A(ゲートアレイ)703、画像データに基
づいてレーザ光を変調するPWM変換部(パルス幅変調
部)704、705、半導体レーザ素子461における
2つの発光部LD−AとLD−Bを駆動する回路(ドラ
イバ)706、707、ビームディテクトセンサ465
から構成される。
【0081】この構成において、図5を用いて本発明の
ポイントを説明すると、まず、レーザ走査ユニット46
の回転多面鏡463を所定の回転速度で回転させた状態
で、半導体レーザ素子461における2つの発光部LD
−AとLD−Bを同時に点灯させ、ビームディテクトセ
ンサ465がそれぞれのビーム光を検出する。ビームデ
ィテクトセンサ465はビーム光の数だけあってもよい
が、低価格化に鑑み、精度がもっとも高いビームディテ
クトセンサ465を1つだけ使用する場合について説明
する。
【0082】1つのビームディテクトセンサー465を
使用する場合は、2つのビーム光が同時に入力しないよ
うにそれぞれの発光部の位置を意図的にずらしておく。
ビームディテクトセンサ465で検知された2つのビー
ムのビーム検出信号(HSYNC)は、G/A(ゲート
アレイ)703において第1のビーム検出信号(HSY
NC1)は画像クロック信号発生部701へ、第2のビ
ーム検出信号(HSYNC2)は画像クロック信号発生
部702に入力するように制御される。また、画像クロ
ック信号発生部701と702には、基準クロック信号
発生部700から発生された同一の基準クロック信号が
入力されている。
【0083】画像クロック信号発生部701と702は
基準クロック信号を外部からの任意のトリガー入力信号
に同期して出力させることのできる汎用IC(クロック
ジェネレータ)を使用すれば良い。
【0084】したがって各画像クロック信号発生部70
1と702は、それぞれのビーム検出信号に同期して、
同一周期の画像クロック信号を所定の開始点から発生さ
せることが可能となる(図5の補正A点、補正B点)。
【0085】あとは、感光体上における画像走査開始位
置に到達するであろう時間分の基準クロックを計数した
後(図5では3クロック計数後の印字開始位置A、印字
開始位置B)に、バッファ703に一時的に蓄えられて
いるライン画像データに基づいて半導体レーザ素子46
1における2つの発光部LD−AとLD−Bを変調駆動
させながらライン画像走査を行う。
【0086】なお、画像クロック信号発生部701と7
02は、同一特性のものであり、基準クロック信号発生
部700から発生される基準クロック信号、およびビー
ム検出信号に基づいて、同一周期の画像クロック信号と
して同一の開始点から同一のタイミングで発生させるこ
とのできる回路構成となっている。
【0087】これにより簡単な構成で、感光体ドラムの
表面上に2つの異なる発光部LA−AとLA−Bにより
書き込まれるドット画像の書き込み開始位置が一致する
と共に、以降書き込まれる2ライン画像のドット画像間
のズレも抑えられることとなる。よって、感光体上に記
録再現された画像の濃度変化(濃度表現)も忠実に再現
されることとなる。特に中間調(写真)などの画像を再
現するときに有効である。
【0088】次に、上述した汎用のクロックジェネレー
タと本発明の関係を補足説明する。同汎用ICは、例え
ばシリコンゲートCMOSプロセスで製造され、クロッ
ク入力(CLK IN)に入力されるクロック信号を、
外部からの任意のトリガ入力信号(TR)に同期させて
出力させることができるものであり、例えば周波数帯域
25〜52MHzで同期精度(ジッタ)は約±3nSで
あり、他に上記出力の反転出力と、1/2分周クロック
出力とその反転出力、ワンショットパルス出力等を出力
することが可能なものもある。
【0089】同期クロックの出力タイミングは、トリガ
入力信号の立ち下がりエッジで規定され、前記立ち下が
りエッジから同期クロックが出力されるまでの時間は、
クロック入力信号の”L”パルス幅とIC内部遅延の和
となり、同期クロックが出力されるまでの時間のバラツ
キはΔt(例えば±3nS)で規定され、高精度の同期
を得ることができる。
【0090】図7はクロック入力(CLK IN)、ト
リガ信号(TR)、出力クロック信号(CK0)の関係
を表わしたものであり、TR=HからTR=Lになる立
ち下がりエッジ(仕様により立ち下がりエッジでも良
い)に対応して、遅延時間tss(CK0)の後に、Δ
tのバラツキで入力クロックCK0と同周波数の同期ク
ロックである出力クロック(CK0)が出力される。な
お、tss(CK0)は入力クロックの“L”幅+αで
規定され、αの値はIC内部の遅延であり、温度や電源
電圧(Vcc)等が変化しなければαの値及びtssの
値は一定となる。またクロック出力はトリガ入力信号
が”H”レベルの間停止し、同期クロック出力は、所定
時間(tsp(CK0))だけ”H”レベルとなる。
【0091】図6は同汎用ICの概略内部ブロック図を
表わしており、本実施形態では、クロック入力端子80
1には基準クロック信号発生部700からの基準クロッ
クを入力し、遅延クロック発生回路805で基準クロッ
クから遅延した遅延クロックを発生させた上で、トリガ
入力端子802には意図的にずらしたHSYNC信号を
入力する。
【0092】そして、位相検出回路806で基準クロッ
クの位相を検出し、同期クロック選択回路804を経
て、同期クロック生成回路807により、同期クロック
出力端子803から、基準クロックをトリガしてから所
定のタイミングで同一周期のクロックが出力されること
になる。従って、本実施形態では同汎用ICを2個(図
4でいう画像クロック信号発生部701、702又はブ
ロック分割してG/A703内に設ける)用いること
で、2個のレーザービームについて同期させることがで
きる。また、画像クロック信号発生部701と702を
略同一特性にするために、例えば当該部分(N個のレー
ザー分)を1チップ化することで達成することも可能で
あり、この場合回路基板のコンパクト化を図りながら、
歩留まりの低下を防止できる効果も期待できる。
【0093】
【発明の効果】請求項1に記載されている画像記録装置
によれば、基準クロック信号を発生する基準クロック信
号発生手段を備え、光ビーム検出手段は、N個の前記光
ビームを感光体の走査開始前に検出してN個の光ビーム
毎に光ビーム検出信号を出力し、画像クロック信号発生
手段は、N個の光ビーム検出信号、及び基準クロック信
号に基づき、それぞれの光ビーム検出信号が入力される
と、同一周期で同一開始点からN個の画像クロック信号
を順次発生させ、光ビーム走査手段はN個の画像クロッ
ク信号に同期してN個の光ビームを感光体上に走査記録
させることを特徴とするので、簡単な構成で、Nライン
のライン画像が画素単位で一致した画像として記録再現
することができることとなり、ムラのない階調性の高い
画像として出力することができるという効果がある。
【0094】請求項2に記載されている画像処理装置に
よれば、請求項1において、画像クロック信号発生手段
は、単一の基準クロック信号を発生させるN個の画像ク
ロック信号発生源から構成されることを特徴とするの
で、異なるN個の画像クロック信号発生手段であって
も、同一の基準クロック信号から同一の条件でもってN
個の画像クロック信号を発生させることとなり、Nライ
ンのライン画像が画素単位で一致した画像として記録再
現することができ、ムラのない階調性の高い画像として
出力できるという効果がある。
【0095】請求項3に記載されている画像処理装置に
よれば、請求項2において、光ビーム検出手段は、N個
の光ビーム検出信号を信号毎に分離して出力し、各々の
ビーム検出信号を対応するN個の画像クロック信号発生
源に入力させる制御手段を備えたことを特徴とするの
で、N個の光ビーム検出手段を用いる場合に比べ、安価
にまた各光ビーム検出手段の位置調整の必要もなくもっ
とも精度良くNラインのライン画像が画素単位で一致し
た画像として記録再現することができ、ムラのない階調
性の高い画像として出力できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタル複写機の全体
断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタル複写機の画像
データの処理、流れを表すためのブロック構成図であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタル複写機のレー
ザ走査部の構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタル複写機のレー
ザ駆動回路を表す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るレーザ駆動回路のタイ
ミングチャートを表わしており、(a)はHSYNC、
LDCLK−A、LDCLK−Bの関係を表わし、
(b)は(a)の部分拡大図を表わす。
【図6】本発明の実施形態に係る汎用クロックジェネレ
ータの内部ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に係り、同汎用ICの出力信
号(基準クロック信号、同期クロック信号、トリガ信
号)との関係を表わしたタイミングチャートである。
【符号の説明】
30 デジタル複写機 31 スキャナ部 32 レーザ記録部 40 スキャナユニット 46 レーザ走査ユニット 48 感光体ドラム 204 スキャナ部 404 レーザコントロール部 461 半導体レーザ素子 462 回転駆動モータ 463 回転多面鏡 464 f−θレンズ 465 ビームディテクトセンサ 466 導光ミラー 700 基準クロック信号発生部 701、702 画像クロック信号発生部 703 ゲートアレイ(バッファ) 704、705 PWM変換部 706、707 ドライバ 801 クロック入力端子 802 トリガ入力端子 803 同期クロック出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に基づいてN個の光ビームを発
    生させる光ビーム発生手段と、前記光ビームの走査位置
    を検出し光ビーム検出信号を出力するための光ビーム検
    出手段と、前記光ビームを変調するための変調手段と、
    前記光ビーム検出信号に基づいて、前記N個の光ビーム
    を前記変調手段により、画像クロック信号発生手段から
    の画像クロック信号に対応して変調し、前記感光体上を
    周期的に走査させる光ビーム走査手段と、前記感光体上
    に走査記録された画像を記録する画像記録手段とからな
    る画像記録装置において、 基準クロック信号を発生する基準クロック信号発生手段
    を備え、 前記光ビーム検出手段は、さらにN個の前記光ビームを
    前記感光体の走査開始前に検出してN個の前記光ビーム
    毎に前記光ビーム検出信号を出力し、 前記画像クロック信号発生手段は、さらにN個の前記光
    ビーム検出信号、及び前記基準クロック信号に基づき、
    それぞれの前記光ビーム検出信号が入力されると、同一
    周期で同一開始点からN個の前記画像クロック信号を順
    次発生させ、 前記光ビーム走査手段はN個の前記画像クロック信号に
    同期してN個の前記光ビームを前記感光体上に走査記録
    させることを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記画像クロック信号発生手段は、単一
    の前記基準クロック信号を発生させるN個の画像クロッ
    ク信号発生源から構成されることを特徴とする請求項1
    に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記光ビーム検出手段は、N個の前記光
    ビーム検出信号を信号毎に分離して出力し、各々の前記
    ビーム検出信号を対応する前記N個の画像クロック信号
    発生源に入力させる制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項2に記載の画像記録装置。
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