JP2000158686A - 光源制御装置 - Google Patents

光源制御装置

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JP2000158686A
JP2000158686A JP10341251A JP34125198A JP2000158686A JP 2000158686 A JP2000158686 A JP 2000158686A JP 10341251 A JP10341251 A JP 10341251A JP 34125198 A JP34125198 A JP 34125198A JP 2000158686 A JP2000158686 A JP 2000158686A
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light
ultraviolet
yellow
color
light source
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JP10341251A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kokubo
秀幸 小久保
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/30Embodiments of or processes related to thermal heads
    • B41J2202/34Thermal printer with pre-coating or post-processing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の変動を小さくするとともに、電源
の定格電力を小さくする。 【解決手段】 イエロー用光定着器は、2本のY用紫外
線ランプ17a,17bが同時に駆動されることによっ
て、カラー感熱記録紙のイエロー感熱発色層を光定着す
る。各Y用紫外線ランプ17a,17bは、対応するス
イッチングトランジスタ35,40をスイッチング信号
で繰り返しON/OFFすることで繰り返し発光され
る。スイッチングトランジスタ35,40のそれぞれに
与えられるスイッチング信号は、互いに180°位相が
ずらされ、各Y用紫外線ランプ17a,17bの発光位
相がずらされて、これらに流れる各電流の合計のピーク
値、変動幅を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱プリンタの光
定着器や、複写機,スキャナ等の照明,光記録に用いら
れる光源の発光を制御する光源制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラー感熱プリンタでは、支持
体上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエ
ロー感熱発色層を順番に形成したカラー感熱記録紙を用
い、サーマルヘッドで感熱記録紙を押圧・加熱して感熱
発色層にカラー画像を記録する。そして、イエロー感熱
発色層とマゼンタ感熱発色層に対しては、記録直後に各
感熱発色層に特有な波長域の紫外線を蛍光ランプの1種
類である紫外線ランプを光源とした光定着器から照射し
て定着している。また、複写機,スキャナ等では、光源
ととしての蛍光ランプ等で原稿を照明して、得られる透
過光や反射光を光電変換して画像を記録媒体に記録した
り、画像データとしている。
【0003】上記のような光定着器やスキャナは、紫外
線の照射量や照明光の光量を大きくしたりする等の目的
で、複数個の光源を有し、これらで同時に紫外線の照射
や原稿の照明を行うようにしたものがある。例えば、カ
ラー感熱プリンタでは、波長の同じ紫外線を出力する紫
外線ランプをカラー感熱記録紙の搬送方向に並べて配置
して1つの光定着器を構成し、これらの各紫外線ランプ
に同時に電流を流して発光させるようにしたものがあ
る。また、各色の画像を3個のサーマルヘッドで記録す
るようにした3ヘッド1パス方式のカラー感熱プリンタ
では、カラー感熱記録紙上での紫外線の照射位置は異な
るが、イエロー感熱発色層及びマゼンタ感熱発色層を光
定着する各紫外線ランプに対して同時に電流が流されて
発光される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に複数個、例えばn個の蛍光ランプ等の光源に対して同
時に電流を流すようにした場合には、1個の光源を用い
た場合のn倍の電流が流れる。このため、光源に電力を
供給する電源回路の定格電力を大きくしなければなら
ず、電源回路が大型化してしまうといった問題があっ
た。また、インバータ回路等を用いて電流を断続的に流
して蛍光ランプを繰り返し発光させるような場合には、
各蛍光ランプに流れる電流のピーク及び最小のタイミン
グが重なる。すなわち、電源回路に対しての負荷変動幅
が大きくなるので、電源回路から出力される電圧が不安
定になり、電源回路を共有するその他の動作に悪影響を
与えることもある。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためのもの
であり、複数個の光源を用いて記録、定着,記録または
照明を行うときに、電源回路の小型化及び出力電圧を安
定できるようにした光源制御装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光源制御装置では、複数個の光源毎に設け
られ、発光信号に応じて対応する光源を繰り返し発光さ
せる光源駆動手段と、各光源駆動手段に対して互いに位
相をずらした発光信号を出力する発光信号出力手段とを
備え、発光位相をずらして前記各光源を発光させるよう
にしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図2に、本発明を実施したカラー
感熱プリンタの概略を示す。カラー感熱記録紙10が搬
送される搬送路には、回動自在なプラテンローラ11が
配されている。また、このプラテンローラ11に対向す
る位置に、サーマルヘッド12が配されている。サーマ
ルヘッド12は、その底部に発熱素子アレイ12aが形
成されている。この発熱素子アレイ12aは、カラー感
熱記録紙10の搬送方向と直交する主走査方向(カラー
感熱記録紙の幅方向)に多数の発熱素子がライン状に配
列されている。サーマルヘッド12は、軸13を支点に
して揺動自在であり、発熱素子アレイ12aをプラテン
ローラ11上のカラー感熱記録紙10に押圧するプリン
ト位置と、プラテンローラ11から離れた退避位置との
間で揺動する。
【0008】カラー感熱記録紙10は、周知のように、
支持体上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層が順次層設されている。各感熱発色
層は、深層になるほど発色するために大きな発色熱エネ
ルギーが必要であり、このカラー感熱記録紙10では、
イエロー感熱発色層の発色熱エネルギーが最も低く、シ
アン感熱発色層の発色熱エネルギーが最も高い。
【0009】発色熱エネルギーは、感熱発色層が発色す
る直前のバイアス熱エネルギーと所望とする濃度に発色
させるための階調熱エネルギーとからなる。バイアス熱
エネルギーは、各感熱発色層毎に一定の値であるが、階
調熱エネルギーは、記録する感熱発色層の特性曲線に基
づいて、記録すべき画素の発色濃度、すなわち階調レベ
ルに応じて変化し、発色濃度が高くなるほど大きくな
る。また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外
線に対して光定着性を有し、この近紫外線が照射される
ことで発色能力が消失する。同様に、マゼンタ感熱発色
層は、365nmの紫外線が照射されることで発色能力
が消失する。
【0010】サーマルヘッド12は、カラー感熱記録紙
10が上流(図中右側)から下流に向けて搬送されてい
る間に発熱素子アレイ12aで1色の画像を1ラインず
つ発色記録する。そして、カラー感熱記録紙10が3往
復することにより、イエロー,マゼンタ、シアンの順番
で3色面順次でカラー画像が発色記録される。
【0011】サーマルヘッド12の下流に、搬送ローラ
対15が配置されている。この搬送ローラ対15は、一
方がパルスモータ16で駆動されるキャプスタンローラ
15aであり、他方がカラー感熱記録紙10の搬送に伴
って従動回転するピンチローラ15bである。ピンチロ
ーラ15bは、キャプスタンローラ15aとの間にカラ
ー感熱記録紙10をニップしたニップ位置と、カラー感
熱記録紙10から離れたニップ解除位置との間で移動可
能にされている。搬送ローラ対15は、キャプスタンロ
ーラ15aがパルスモータ16によって正逆両方向に回
転される。この搬送ローラ対15の回転により、カラー
感熱記録紙10が搬送路に沿って往復動される。
【0012】搬送ローラ対15の下流には、イエロー用
光定着器17と、マゼンタ用光定着器18が配されてい
る。イエロー用光定着装置17は、カラー感熱記録紙1
0の搬送方向に並べられた第1Y用紫外線ランプ17
a,第2Y用紫外線ランプ17b、これらの背後を覆う
リフレクタ17cとからなる。また、マゼンタ用光定着
装置18は、イエロー用光定着装置17と同様に並べら
れた第1M用紫外線ランプ18a,第2M用紫外線ラン
プ18b、これらの背後を覆うリフレクタ18cとから
なる。
【0013】各Y用紫外線ランプ17a,17bは、サ
ーマルヘッド12でイエロー画像を記録している間に繰
り返し発光され、それぞれ発光ピークが420nmの近
紫外線(以下、Y用紫外線という)を発生する。これに
より、イエロー画像が発色記録されたカラー感熱記録紙
10の部分にY用紫外線を照射して、イエロー感熱発色
層の発色能力を消失して、イエロー画像を定着する。
【0014】また、各M用紫外線ランプ18a,18b
は、マゼンタ画像を記録している間に繰り返し発光さ
れ、それぞれ発光ピークが365nmの紫外線(以下、
M用紫外線という)を発生する。これにより、マゼンタ
画像が発色記録されたカラー感熱記録紙10の部分にM
用紫外線が照射して、マゼンタ感熱発色層の発色能力を
消失し、マゼンタ画像を定着する。
【0015】各Y用紫外線ランプ17a,17b,各M
用紫外線ランプ18a,18bは、それぞれ対応するY
用ランプドライバ20、M用ランプドライバ21で駆動
される。各紫外線ランプ17a,17b,18a,18
bは、従来の蛍光ランプと同様に一対のフィラメント間
で放電を行っているときに、ランプ管内面の蛍光物質が
発光する。
【0016】この例では、カラー感熱記録紙10の搬送
速度を遅くすることなく、所定の照射量のY用紫外線,
M用紫外線をカラー感熱記録紙10に照射するために、
各光定着器17,18の紫外線ランプを搬送方向に2本
並べているが、幅広のカラー感熱記録紙を用いた際に、
紫外線の照射範囲を広くする場合には、紫外線ランプの
長手方向をカラー感熱記録紙の幅方向に一致させて、こ
の幅方向に並べるように配置する。
【0017】コントローラ22は、カラー感熱プリンタ
のプリンタの各部を制御する。画像メモリ23には、カ
ラー感熱記録紙10に記録すべき画像のイエロー画像デ
ータ,マゼンタ画像データ,シアン画像データが書き込
まれる。記録時には、コントローラ22によって、記録
すべき色の画像データ、例えばイエロー画像の記録時に
はイエロー画像データが画像メモリ23から1ラインず
つ読み出されて、ヘッドドライバ24に送られる。
【0018】ヘッドドライバ24は、入力される1ライ
ン分の画像データをそれぞれれ駆動データに変換し、駆
動データに基づいて発熱素子アレイ12aの各発熱素子
を駆動する。これにより、各発熱素子は、対応する画像
データに応じた発色熱エネルギーを発生し、これをカラ
ー感熱記録紙10に与える。
【0019】図1にY用ランプドライバ20の構成を示
す。電源回路25は、商用交流電源から得られる交流を
整流、平滑化して所定の直流電圧を出力する。スイッチ
26は、カラー感熱プリンタのメインスイッチ(図示省
略)に連動してON/OFFされる。光源制御装置とし
てのY用ランプドライバ20は、電源回路25からの直
流電圧を用い、インバータ式で各Y用紫外線ランプ17
a,17bを発光させる。
【0020】従来のインバータ式の回路と同様に、第1
Y用紫外線ランプ17aには、これに並列に接続された
コンデンサ31と、このコンデンサ31に直列に接続さ
れたコイル32とから構成される直列共振回路が接続さ
れている。また、電源回路25のプラス端子には、コン
デンサ33とコイル34とが並列に接続された並列回路
を介して、第1スイッチングトランジスタ35のドレイ
ン及び上記のコイル32の一端が接続されている。これ
らの直列共振回路、並列回路、第1スイッチングトラン
ジスタ35は、発光信号に応答して光源を発光させる光
源駆動手段を構成する。
【0021】第1Y用紫外線ランプ17aと同様にし
て、第2Y用紫外線ランプ17bについても、コンデン
サ36とコイル37とからなる直列共振回路が接続さ
れ、コンデンサ38とコイル39とからなる並列回路と
第2スイッチングトランジスタ40とが接続されてい
る。
【0022】各スイッチングトランジスタ35,40と
しては、MOS型FETが用いられている。これらの第
1,第2スイッチングトランジスタ35,40は、その
ゲートに入力されるスイッチング信号が「H」となって
いる間にONとなり、スイッチング信号が「L」のとき
にはOFFとなる。この例では、スイッチング信号が発
光信号となっている。
【0023】発光信号としてのスイッチング信号を出力
する信号出力部42は、スイッチング信号発生回路43
と、位相遅延回路44とからなる。スイッチング信号発
生回路40は、コントローラ22の制御下で信号レベル
が「H」と「L」に交互に繰り返し変わるスイッチング
信号を発生する。このスイッチング信号発生回路40
は、フィラメントの余熱を行うために周波数が例えば7
0〜80KHzの余熱用スイッチング信号と、Y用紫外
線ランプを繰り返し発光させるために周波数が例えば4
0〜50KHzの発光用スイッチング信号とを選択的に
出力する。
【0024】スイッチング信号発生回路40からのスイ
ッチング信号は、第1スイッチングトランジスタ35
と、位相遅延回路42に送られる。位相遅延回路42
は、入力されたスイッチング信号の位相を所定の周期だ
け遅らせ、これを第2スイッチングトランジスタ40に
送る。したがって、第2スイッチングトランジスタ40
には、第1スイッチングトラジスタに入力されるスイッ
チング信号に対して位相がずらされたスイッチング信号
が入力される。
【0025】これにより、第1,第2スイッチングトラ
ンジスタ35,40のON/OFFの位相をずらし、繰
り返し発光するY用紫外線ランプ17a,17bの発光
位相をずらす。すなわち、Y用紫外線ランプ17a,1
7bの発光位相をずらすことにより、電源回路25から
Y用紫外線ランプ17a,17bに流れる各交流電流の
位相をずらす。そして、各Y用紫外線ランプ17a,1
7bに流れる電流のピーク位相をずらして、各電流の合
計のピーク値が同時に発光させたときのものより小さく
し、定格電力が小さく小型な電源回路25を利用できる
ようにしている。また、各Y用紫外線ランプ17a,1
7bに流れる電流のピーク及び最小となるタイミングを
ずらすことにより、各電流の合計の変動幅を小さくし
て、電源回路25の出力電圧の変動を小さく抑える。
【0026】この例では、例えば図3に示すように、ス
イッチング信号発生回路42は、デュティー比(1周期
に対する「H」の占める比率)を50%のスイッチング
信号を出力する。また、位相遅延回路42は、スイッチ
ング信号発生回路42からのスイッチング信号の位相を
180°(半周期)遅延したスイッチング信号を出力す
る。これにより、第1,第2Y用紫外線ランプ17,1
8の一方に電流が流れているときには他方に電流が流れ
ないようにすることで、2本のY用紫外線ランプ17,
18を同時に繰り返し発光させても、ピーク電流の大き
さが1本分となるようにされている。
【0027】M用ランプドライバ21は、電源回路25
をY用ランプドライバ20と共用する。M用ランプドラ
イバ21の構成は、Y用ランプドライバ20と同様であ
るので、これの図示及び説明を省略する。
【0028】次に上記構成の作用について説明する。プ
リントを行う場合には、スキャナーやビデオカメラ等か
ら取り込んだ3色の画像データが画像メモリ23に書き
込まれる。この後、プリントキーを操作すれば、コント
ロー22は給紙装置を作動させ、カラー感熱記録紙10
を給紙カセット(図示せず)から下流に向けて送り出
す。この給紙中は、サーマルヘッド12がプラテンロー
ラ11から離れた退避位置にセットされている。カラー
感熱記録紙10は、サーマルヘッド12とプラテンロー
ラ11との間を通過して搬送ローラ対15にニップされ
る。
【0029】搬送ローラ対15のニップ後に、パルスモ
ータ16が回転してカラー感熱記録紙10を下流に向け
て搬送する。この搬送中に、カラー感熱記録紙10の先
端が図示しない位置センサーで検出されると、イエロー
プリント工程が開始される。まず、サーマルヘッド12
が揺動して、その発熱素子アレイ12aがカラー感熱記
録紙10を押圧するプリント位置へ移動する。
【0030】次に、コントローラ22は、Y用ランプド
ライバ20のスイッチング信号発生回路43に余熱用ス
イッチング信号の出力を指示する。この指示により、ス
イッチング信号発生回路40は、例えば70KHzの周
波数で信号レベルが「H」,「L」に交互に変化する余
熱用スイッチング信号を第1スイッチングトランジスタ
35に送る。また、この余熱用スイッチング信号は、位
相遅延回路44を介して第2スイッチングトランジスタ
40にも送られる。
【0031】余熱用スイッチング信号の「H」,「L」
の変化により、第1スイッチングトランジスタ35は、
70KHzの周波数でON/OFFを交互に繰り返すよ
うになる。これにより、第1Y用紫外線ランプ17aの
各フィラメントには、第1スイッチングトランジスタ3
5のONに同期したタイミングで電源回路25から供給
される余熱電流が流れる。
【0032】一方、第2スイッチングトランジスタ40
は、これに入力される余熱用スイッチング信号の位相が
第1スイッチングトランジスタ35に入力されているも
のに対して180°遅延されている。このため、第2ス
イッチングトランジスタ40がON/OFFを交互に繰
り返して第2Y用紫外線ランプ17bの各フィラメント
に電源回路25から供給される余熱電流が流れるが、第
2スイッチングトランジスタ40は、第1スイッチング
トランジスタ34に対して180°位相がずれてON/
OFFされるため、第2Y用紫外線ランプ17bの余熱
電流が流れるタイミングも第1Y用紫外線ランプ17a
のものに対して180°位相がずれる。
【0033】上記のようにして、一定の時間だけ各Y用
紫外線ランプ17a,17bに余熱電流を流して余熱を
行うと、コントローラ22は、スイッチング信号発生回
路43に発光用スイッチング信号の出力を指示する。こ
の指示により、スイッチング信号発生回路43は、例え
ば40KHzの周波数で信号レベルが「H」,「L」に
交互に変化する発光用スイッチング信号を第1スイッチ
ングトランジスタ35に送り、また位相遅延回路44を
介して第2スイッチングトランジスタ40に送る。
【0034】この発光用スイッチング信号の出力開始に
応答して、第1スイッチングトランジスタ35、及び第
2スイッチングトランジスタ40は、余熱時と同様にし
てON/OFFを繰り返すようになる。この場合には、
直列共振回路等の作用により、各Y用紫外線ランプ17
a,17bは、対応するスイッチングトランジスタ3
5,40のONに同期したタイミングで、それぞれのフ
ィラメント間で放電を行うようになる。
【0035】そして、各Y用紫外線ランプ17a,17
bは、それぞれのフィラメント間で放電する毎に発光
し、この放電による発光が繰り返し行われるようにな
る。もちろん、第1スイッチングトランジスタ35と第
2スイッチングトランジスタ40は、互いにON/OF
Fの位相が180°ずれたものとなっているから、各Y
用紫外線ランプ17a,17bの間では、それぞれのフ
ィラメント間の放電で電流が流れるタイミングが互いに
位相が180°ずれている。
【0036】各Y用紫外線ランプ17a,17bが繰り
返し発光する状態とした後に、コントローラ22は、画
像メモリ23から第1ラインのイエロー画像データを読
み出し、これをヘッドドライバ24に送る。ヘッドドラ
イバ24は、これらのイエロー画像データを駆動データ
に変換し、1ライン分の駆動データを作成する。そし
て、各駆動データに基づいて、発熱素子アレイ12aの
対応する発熱素子を駆動し、バイアス加熱と階調加熱と
を行う。これにより、各発熱素子は、イエロー用のバイ
アス熱エネルギーとイエロー画像データに基づいた階調
熱エネルギーを発生し、カラー感熱記録紙10のイエロ
ー感熱発色層を発色させる。
【0037】このようにして、イエロー画像の第1ライ
ンの記録が終了すると、画像メモリ23から第2ライン
のイエロー画像データが読み出されて、ヘッドドライバ
24に送られる。この後、上記と同様な手順で各発熱素
子が駆動されてカラー感熱記録紙10にイエロー画像の
第2ラインが記録される。以後、同様にしてイエロー画
像の第3ライン以降を1ラインずつ順次に記録する。
【0038】イエロー画像が記録されたカラー感熱記録
紙10の部分は、イエロー用光定着器17に達すると、
第1、第2Y用紫外線ランプ17a、17bからのY用
紫外線が照射され、イエロー感熱発色層が光定着され
る。イエロー画像の最終ラインを記録した後にも、カラ
ー感熱記録紙10は、記録エリアの後端がイエロー用光
定着器17を通過するまで下流に向けて搬送される。
【0039】記録エリアの後端がイエロー用光定着器1
7を通過すると、コントローラ22の指示によりスイッ
チング信号発生回路43が発光用スイッチング信号を停
止することで、各Y用紫外線ランプ17a,17bが消
灯される。また、パルスモータ16がいったん停止され
る。さらに、サーマルヘッド12が退避位置に揺動され
る。この後、パルスモータ16が逆転され、搬送ローラ
対15でカラー感熱記録紙10が搬送路の上流に向けて
搬送される。この搬送中に、記録エリアの先端がサーマ
ルヘッド12の位置に達すると、搬送ローラ対15の回
転が停止され、サーマルヘッド12が圧接位置に揺動さ
れる。さらに、各Y用紫外線ランプ17a,17bと同
様にして、M用ランプドライバ21でM用紫外線ランプ
18a、18bが繰り返し発光した状態とされる。
【0040】サーマルヘッド12を圧接位置にセットし
た後に、再びパルスモータ16が正転され、搬送ローラ
対15によりカラー感熱記録紙10が搬送路の下流に向
けて搬送される。そして、この間に、発熱素子アレイ1
2aでマゼンタ用のバイアス加熱と階調加熱とをカラー
感熱記録紙10に対して行い、マゼンタ画像を1ライン
ずつ記録する。マゼンタ画像が記録されたカラー感熱記
録紙10の部分は、各M用紫外線ランプ18a,18b
からのマゼンタ用紫外線が照射され、マゼンタ感熱発色
層が光定着される。
【0041】記録エリアの後端がマゼンタ用光定着器1
8を通過すると、上述と同様にして、カラー感熱記録紙
10がいったん戻されてから、再び下流に向けて搬送さ
れる。この搬送中に、シアン画像が発熱素子アレイ12
aで1ラインずつ記録される。シアン画像の最終ライン
が記録されたカラー感熱記録紙10は、そのまま搬送路
され排紙口を通って排紙される。
【0042】上記のように、各Y用紫外線ランプ17
a,17bはイエロー画像の記録中に、各M用紫外線ラ
ンプ18a,18bはマゼンタ画像の記録中に、それぞ
れ同時駆動されるが、それぞれ対応するスイッチングト
ランジスタ35、40のON/OFFの位相をずらして
あるため、小さな定格電力の電源回路25でも十分に駆
動できる。また、光定着器に供給する電流の変動幅が小
さく抑えられて電源回路25の出力電圧の変動が小さく
なるので、例えば、サマールヘッド12と各光定着器2
0、21とで共用するような場合でも、サーマルヘッド
12の印加電圧の変動を小さくでき、記録される画像の
濃度ムラの発生を防止できる。
【0043】図4は、Y用紫外線ランプ,M用紫外線ラ
ンプを光源としてイエロー画像及びマゼンタ画像の潜像
をカラー感熱記録紙に記録し、シアン画像をサーマルヘ
ッドで記録するとともに、このシアン画像の記録のため
の熱印加でイエロー画像及びマゼンタ画像が発色される
ようにした例を示すものである。なお、以下の説明で
は、上記実施形態と同じ構成部材については、同じ符号
を付してその説明を省略する。
【0044】Y用光ヘッド50は、その内部に第1、第
2Y用紫外線ランプ17a,17bを内蔵している。ま
た、Y用光ヘッド50の底部には、液晶アレイ52とレ
ンズアレイ53が設けられている。液晶アレイ51は微
小な液晶セグメントをカラー感熱記録紙10の幅方向に
に沿って一列に整列させたもので、液晶セグメントの一
個がプリントを行うときの1画素に対応している。この
液晶アレイ51は、液晶セグメントごとに、LCDドラ
イバ54でイエロー画像データに基づいて濃淡が制御さ
れ、Y用紫外線の遮断及び透過量の調節を行う。これに
より、イエロー画像データに応じた濃度で発色するだけ
の発色能力を残してイエロー感熱発色層を定着し、イエ
ロー画像の潜像を1ラインずつ記録する。レンズアレ5
3は、画素ごとのY用紫外線が他の画素位置まで広がる
ことを防止する。
【0045】同様に、M用光ヘッド55は、第1、第2
M用紫外線ランプ18a,18bを内蔵し、その底部に
液晶アレイ56とレンズアレイ57が設けられている。
マゼンタ画像データに基づいてLCDドライバ58によ
り液晶アレイ56の各液晶セグメントの濃淡が制御さ
れ、マゼンタ用紫外線の遮断及び透過量の制御を行う。
これにより、カラー感熱記録紙10にマゼンタ画像の潜
像を1ラインずつ記録する。
【0046】サーマルヘッド12は、シアン画像データ
に基づいて各発熱素子が駆動される。これにより、シア
ン感熱発色層を発色させてシアン画像を1ラインずつ記
録するとともに、潜像として記録されているイエロー画
像、マゼンタ画像を発色させる。
【0047】この例では、カラー感熱記録紙10が上流
から下流に向けて搬送されている間に、Y用光ヘッド5
0で照射量が画素毎に調節されたY用紫外線がカラー感
熱記録紙10に照射されてイエロー画像の潜像が1ライ
ンずつ記録される。また、M用光ヘッド55によってマ
ゼンタ画像の潜像が1ラインずつ記録される。イエロー
とマゼンタ画像の潜像が記録された部分がサーマルヘッ
ド12に達すると、このサーマルヘッド12でマゼンタ
画像を記録するための発色熱エネルギーがカラー感熱記
録紙10に与えられる。これにより、マゼンタ画像が1
ラインずつ発色されるのはもちろんとして、このときに
与えられる発色熱エネルギーは、イエロー感熱発色層及
びマゼンタ感熱発色層の最大のものよりも大きいから、
これらに残っている発色能力でイエロー画像及びマゼン
タ画像が発色される。
【0048】この実施形態では、4本の紫外線ランプが
同時に繰り返し発光した状態になる。このような場合に
は、Y用ランプドライバ20と、M用ランプドライバ2
1のそれそれが独立して上記実施形態と同様にして位相
をずらして各紫外線ランプを繰り返し発光させるように
してもよい。また、各ランプドライバ間で同期をとり、
各スイッチングトランジスタに供給するスイッチング信
号の位相を90°ずつすらして、各紫外線ランプに流れ
る電流の合計を小さくし、また変動幅を小さくするよう
にしてもよい。さらには、4本の紫外線ランプを2本ず
つグループ化して、グループ内では同一位相とし、グル
ープ相互間では位相を180°ずらしてもよい。
【0049】上記各実施形態では、紫外線ランプが2
本、4本の場合について説明したが、3本あるいは5本
以上であってもよい。例えば、光源が3本の場合には、
3個のスイッチングトランジスタに対して供給する各ス
イッチング信号の位相を互いに120°ずらすようにす
る。また、上記各実施形態では、発光信号としてスイッ
チングトランジスタをON/OFFするスイッチング信
号、すなわちパルス信号を用いているが、光源の駆動方
式に応じて適宜な形態の信号を用いることができる。例
えば、電流や電圧がサインカーブで変化するサイン信号
の位相をずらすようにしてもよい。
【0050】さらに、光源として紫外線ランプを用い
て、カラー感熱記録に画像を記録、定着する例について
説明したが、本発明はこれに限らず、光源としては通常
の蛍光ランプや、プラズマ発光により光を出力する面発
光体等にも利用でき、印画紙に画像を露光記録するプリ
ンタの光源、スキャナや複写機等の光源にも利用でき
る。また、複数のストロボ放電管を繰り返し発光させる
場合にも利用可能である、この場合、ストロボ発光をさ
せるトリガ信号の位相をずらすことにより、ストロボ発
光後に開始される、各ストロボ放電管毎に設けられたコ
ンデンサの充電のタイミングをずらして、各充電電流の
合計が小さくなるようにする。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光源制御
装置によれば、複数個の光源毎に設けられた各光源駆動
手段に対して互いに位相をずらした発光信号を出力し、
各光源の発光位相をずらようにしたから、各蛍光ランプ
に流れる電流のピーク及び最小のタイミングがずらされ
るため、定格電力の小さい電源装置を利用することがで
きるようになるとともに、電源回路から出力される電圧
変動を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2本の紫外線ランプを駆動するランプドライバ
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を実施したサーマルプリンタの概略を示
すブロック図である。
【図3】信号出力部から出力される位相が互いにずらさ
れた2種類のスイッチング信号を示す波形図である。
【図4】紫外線ランプで潜像を記録する例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
17,18 光定着器 17a,17b,18a,18b 紫外線ランプ 35,40 スイッチングトランジスタ 42 信号出力部 43 スイッチング信号発生回路 44 位相遅延回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の光源を用いて記録、定着または
    照明を行う際に、前記各光源の発光を制御する光源制御
    装置において、 前記光源毎に設けられ、発光信号に応じて対応する光源
    を繰り返し発光させる光源駆動手段と、各光源駆動手段
    に対して互いに位相をずらした発光信号を出力する発光
    信号出力手段とを備え、発光位相をずらして前記各光源
    を発光させることを特徴とする光源制御装置。
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