JPH09183992A - 塑性加工用洗浄防錆油組成物 - Google Patents

塑性加工用洗浄防錆油組成物

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JPH09183992A
JPH09183992A JP7352266A JP35226695A JPH09183992A JP H09183992 A JPH09183992 A JP H09183992A JP 7352266 A JP7352266 A JP 7352266A JP 35226695 A JP35226695 A JP 35226695A JP H09183992 A JPH09183992 A JP H09183992A
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glycerin
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幸雄 松崎
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常年 菅原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に深絞り性の比較的低い鋼板、表面処理鋼
板、アルミニウム合金板等の難加工性材料の塑性加工に
おいて、極めて良好な加工性、洗浄性、防錆性および極
圧性を兼ね備えた塑性加工用洗浄防錆油組成物を提供す
る。 【解決手段】 組成物全量基準で、(A)25℃での蒸
気圧が5.0×10-6〜1.0×10-3MPaの炭化水
素系溶剤70質量%超〜90質量%、(B)硫黄含有量
5〜20質量%の硫化エステル5〜25質量%、並びに
(C)グリセリンと炭素数10〜22の脂肪酸の部分エ
ステル1〜10質量%、(D)スルフォン酸のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩またはアミン塩から選ばれ
る少なくとも1種の化合物1〜15質量%、を必須成分
として配合してなり、かつ40℃における動粘度が2〜
6mm2/sである塑性加工用洗浄防錆油組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塑性加工用洗浄防錆
油組成物に関し、詳しくは特に深絞り性の比較的低い鋼
板、表面処理鋼板、アルミニウム合金等の難加工性材料
の塑性加工、すなわちプレス成形、曲げ成形、引き抜き
成形、しごき成形、深絞り加工等の塑性加工の前工程に
おいて、被加工材の錆を防止し、かつ被加工材表面の異
物を洗浄・除去し、しかも塑性加工時において潤滑剤と
して好ましく用いられる塑性加工用洗浄防錆油組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、硫化エステルを含有する塑性
加工用潤滑剤は優れた加工性を有していることが知られ
ていた。従って、鋼板、表面処理鋼板、アルミニウム合
金等の難加工性材料のプレス成形、曲げ成形、引き抜き
成形、しごき成形等の塑性加工においては、潤滑油基油
に対して組成物全量基準で硫化エステルを3〜10質量
%程度含有する潤滑剤が多用されてきた。
【0003】近年、鋼板グレードの統一化動向や自動車
等の車体重量軽減のために、深絞り性の比較的低い鋼
板、メッキ処理等を施した表面処理鋼板、アルミニウム
合金板等の難加工性材料を、深絞りプレス部位へ適用し
たいという要求が高くなってきた。しかしながら、この
ような難加工性材料の深絞りプレス加工を行うには、塑
性加工用潤滑剤に非常に高い加工性が要求される。従来
公知の潤滑剤ではプレス加工の際にプレス割れが生じる
等の問題が発生し、更に高い加工性を有する塑性加工用
潤滑剤の開発が望まれていた。
【0004】さらに、難加工性材料のプレス加工は、被
加工材を圧延等によって製造した後、直ちに行われるわ
けではなく、所定期間ストックしてから行われるのが通
常であり、加工性と共に防錆性が必要とされる。しかし
ながら、上記したような硫黄を含有する添加剤は優れた
加工性を有することが知られているが、同時に腐食性を
有するものが多いため、加工性と防錆性との両立は非常
に困難であった。
【0005】また、表面性状を重視する場合には、プレ
ス加工を行う前に被加工材表面に付着した異物を洗浄・
除去する必要がある。この際には、低粘度の油剤が洗浄
液として好ましいが、一方難加工性材料を深絞り成形す
る際には、一般的には比較的粘度の高い潤滑剤が必要と
される。従って、従来公知の潤滑剤ではこれら難加工性
材料を深絞り成形するのに十分な加工性と良好な洗浄性
を両立させることは困難であった。一方、油剤管理の面
から油種の統一化が要望されていることから、加工性、
洗浄性、防錆性の全てを満足する潤滑剤の開発が望まれ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に深絞り
性の比較的低い鋼板、表面処理鋼板、アルミニウム合金
板等の難加工性材料の塑性加工において、極めて良好な
加工性、洗浄性、防錆性および極圧性を兼ね備えた塑性
加工用洗浄防錆油組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく研究を重ねた結果、硫化エステルを含有
し、さらに特定性状の揮発性溶剤、および特定の構造の
化合物を所定量配合してなり、かつ特定の粘度範囲の潤
滑剤組成物が、極めて優れた加工性、洗浄性、防錆性を
有しすることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、組成物全量基準で、
(A)25℃での蒸気圧が5.0×10-6〜1.0×1
-3MPaの炭化水素系溶剤70質量%超〜90質量
%、(B)硫黄含有量5〜20質量%の硫化エステル5
〜25質量%、並びに(C)グリセリンと炭素数10〜
22の脂肪酸の部分エステル1〜10質量%、(D)ス
ルフォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩また
はアミン塩から選ばれる少なくとも1種の化合物1〜1
5質量%、を必須成分として配合してなり、かつ40℃
における動粘度が2〜6mm2/sである塑性加工用洗
浄防錆油組成物を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、本発明の内容をより詳細に
説明する。本発明における(A)成分は、25℃での蒸
気圧が5.0×10-6〜1.0×10-3MPaの炭化水
素系溶剤である。
【0010】この炭化水素系溶剤の25℃での蒸気圧の
下限値は5.0×10-6MPa、好ましくは1.0×1
-5MPaであり、一方、上限値は1.0×10-3MP
a、好ましくは5.0×10-4MPaである。25℃で
の蒸気圧が5.0×10-6MPa未満の場合は洗浄防錆
油組成物を塗布後の塗布被膜の乾燥性が悪く、一方、蒸
気圧が1.0×10-3MPaを超える場合は洗浄防錆油
組成物の引火性が大きくなり安全面で問題があるため、
それぞれ好ましくない。
【0011】(A)成分の炭化水素系溶剤としては、上
記の蒸気圧の規定以外には特に限定されるものではな
く、通常の炭化水素系溶剤として使用されている鉱油系
および/または合成系炭化水素溶剤が使用できる。鉱油
系溶剤としては、具体的には例えば、原油を常圧蒸留ま
たは減圧蒸留して得られた溶剤留分を、水素化精製、硫
酸洗浄、白土処理等の精製処理を適宜組み合わせて精製
した、パラフィン系、ナフテン系、アロマティック系等
の溶剤留分およびこれらの混合物等が使用できる。
【0012】また、合成系炭化水素溶剤としては、例え
ば、パラフィン系、ナフテン系、アロマティック系、オ
レフィン系合成炭化水素溶剤が使用できる。ここでいう
パラフィン系合成炭化水素溶剤としては、具体的には例
えば、プロピレン、ブテンおよびイソブチレン等のオレ
フィンを単独で、またはその混合物を重合して得られる
低分子量オリゴマーを、さらにその中に含まれる二重結
合を水素化して製造される、いわゆる合成イソパラフィ
ン等が挙げられる。
【0013】またナフテン系合成炭化水素溶剤として
は、具体的には例えば、α−メチルスチレンの2量体化
やベンゼン、トルエン、キシレンのスチレンによるアル
キル化により得られるジアリールアルカンをさらに核水
素化することにより製造される、いわゆる合成ナフテン
等が挙げられる。
【0014】また、アロマティック系合成炭化水素溶剤
としては、具体的には例えば、プロピレンオリゴマーで
ベンゼンをアルキル化することによって得られるハード
型アルキルベンゼンや、灯油より分離したノルマルパラ
フィンを脱水素化して得られるノルマルオレフィン、あ
るいはノルマルパラフィンを塩素化して得られる塩素化
パラフィンによってベンゼンをアルキル化して製造され
るソフト型アルキルベンゼン等が挙げられる。
【0015】またオレフィン系合成炭化水素溶剤として
は、具体的には例えば、エチレン、プロピレン、ブテン
およびイソブチレン等のオレフィンを単独で、またはそ
の混合物のかたちで重合することによって製造される低
分子量オリゴマー等が挙げられる。これらの合成系炭化
水素溶剤は単独で使用してもよく、また2種類以上併用
してもよい。さらに鉱油系炭化水素溶剤と任意の割合で
混合した混合溶剤も使用できる。
【0016】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物にお
ける(A)成分の配合量は、組成物全量基準で70質量
%を超えることが必要である。また、配合量の上限値
は、組成物全量基準で90質量%、好ましくは85質量
%である。(A)成分の配合量が組成物全量基準で70
質量%以下の場合は洗浄防錆油組成物の粘度が高くなり
洗浄性が低下し、一方、配合量が組成物全量基準で90
質量%を超える場合は得られる洗浄防錆油組成物の被膜
が薄くなり、加工性や防錆性が低下するため、それぞれ
好ましくない。
【0017】また、本発明における(B)成分は、硫黄
含有量が5〜20質量%の硫化エステルである。本発明
における硫化エステルの製造方法は任意であるが、通
常、油脂や1分子中に1個以上の不飽和結合を有するカ
ルボン酸エステルと、硫黄、一塩化硫黄、二塩化硫黄、
メルカプタン類等の硫黄化合物とを高温で反応させるこ
とによって得られる。この製造方法の詳細については、
具体的には例えば、特開昭59−159896号公報に
記載されている。
【0018】ここでいう油脂としては、具体的には例え
ば、魚油、牛脂、豚脂、抹香鯨油、ラノリン油脂等の動
物油脂や、トール油、亜麻仁油、オリーブ油、大豆油、
ナタネ油、ヒマシ油、落花生油、米糠油等の植物油脂お
よびこれらの混合物等が好ましく用いられる。
【0019】またここでいうカルボン酸エステルとして
は、炭素数3〜20の不飽和カルボン酸、具体的には例
えば、アクリル酸、プロピオル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、および上記動
植物油脂から抽出、加水分解し、精製して得られる油脂
カルボン酸等の不飽和カルボン酸の炭素数1〜20のア
ルキルエステル、具体的には例えば、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリ
デシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、
ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル等
のアルキルエステルが好ましく用いられる。なお、上記
アルキル基は直鎖状であっても、分岐状であっても良
い。本発明の(B)成分としては、特に加工性に優れる
点から、上記に例示したような動植物油脂の硫化物、い
わゆる硫化油脂がより好ましく用いられる。
【0020】本発明の(B)成分の硫化エステルの硫黄
含有量の下限値は5質量%、好ましくは8質量%であ
り、一方、硫黄含有量の上限値は20質量%、好ましく
は15質量%である。(B)成分の硫黄含有量が5質量
%未満の場合は加工性が低下し、一方、硫黄含有量が2
0質量%を超える場合は防錆性が低下するため、それぞ
れ好ましくない。
【0021】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物にお
ける(B)成分の配合量の下限値は、組成物全量基準で
5質量%、好ましくは7質量%、より好ましくは10質
量%であり、一方、配合量の上限値は、組成物全量基準
で25質量%、好ましくは20質量%である。(B)成
分の配合量が組成物全量基準で5質量%未満の場合は加
工性が低下し、一方、配合量が組成物全量基準で25質
量%を超える場合は洗浄防錆油組成物の粘度が高くなり
作業性が低下するため、それぞれ好ましくない。
【0022】また、本発明における(C)成分は、グリ
セリンと炭素数10〜22の脂肪酸の部分エステルであ
る。なお、ここでいう部分エステルとは多価アルコール
中の水酸基の少なくとも1個以上がエステル化されない
水酸基の形のままで残っているエステルを意味する。
【0023】ここでいう脂肪酸としては飽和脂肪酸でも
不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂
肪酸でもよい。具体的には例えば、直鎖状または分岐状
のデカン酸、直鎖状または分岐状のウンデカン酸、直鎖
状または分岐状のドデカン酸、直鎖状または分岐状のト
リデカン酸、直鎖状または分岐状のテトラデカン酸、直
鎖状または分岐状のペンタデカン酸、直鎖状または分岐
状のヘキサデカン酸、直鎖状または分岐状のヘプタデカ
ン酸、直鎖状または分岐状のオクタデカン酸、直鎖状ま
たは分岐状のノナデカン酸、直鎖状または分岐状のイコ
サン酸、直鎖状または分岐状のヘンイコサン酸、直鎖状
または分岐状のドコサン酸(全ての異性体を含む)等の
飽和脂肪酸;デセン酸、直鎖状または分岐状のウンデセ
ン酸、直鎖状または分岐状のドデセン酸、直鎖状または
分岐状のトリデセン酸、直鎖状または分岐状のテトラデ
セン酸、直鎖状または分岐状のペンタデセン酸、直鎖状
または分岐状のヘキサデセン酸、直鎖状または分岐状の
ヘプタデセン酸、直鎖状または分岐状のオクタデセン
酸、直鎖状または分岐状のノナデセン酸、直鎖状または
分岐状のイコセン酸、直鎖状または分岐状のヘンイコセ
ン酸、直鎖状または分岐状のドコセン酸等の不飽和脂肪
酸;およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0024】(C)成分としては、具体的には例えば、
グリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレ
ート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンジ
ドデカノエート(グリセリンジラウレート)、グリセリ
ンジイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエー
ト(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイ
ソミリステート、グリセリンジテトラデカノエート(グ
リセリンジミリステート)、グリセリンジイソミリステ
ート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリン
モノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテー
ト、グリセリンジヘキサデカノエート(グリセリンジパ
ルミテート)、グリセリンジイソパルミテート、グリセ
リンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレ
ート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリン
ジオクタデカノエート(グリセリンジステアレート)、
グリセリンジイソステアレート、グリセリンモノオクタ
デセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリ
ンモノイソオレエート、グリセリンジオクタデセノエー
ト(グリセリンジオレエート)、グリセリンジイソオレ
エートおよびこれらの混合物等が好ましく用いられ、特
にモノエステルであるグリセリンモノドデカノエート
(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモノイソラ
ウレート、グリセリンモノテトラデカノエート(グリセ
リンモノミリステート)、グリセリンモノイソミリステ
ート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリン
モノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテー
ト、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセリンモ
ノステアレート)、グリセリンモノイソステアレート、
グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリンモノオ
レエート)、グリセリンモノイソオレエートおよびこれ
らの混合物等がより好ましく用いられる。
【0025】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物にお
ける(C)成分の配合量の下限値は、組成物全量基準で
1質量%、好ましくは2質量%であり、一方、配合量の
上限値は、組成物全量基準で10質量%、好ましくは7
質量%である。(C)成分の配合量が組成物全量基準で
1質量%未満の場合は防錆性および加工性が低下し、一
方、配合量が組成物全量基準で10質量%を超える場合
は脱脂性が低下するため、それぞれ好ましくない。
【0026】本発明における(D)成分として、スルフ
ォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはア
ミン塩から選ばれる少なくとも1種の化合物である。ア
ルカリ金属としては具体的にはナトリウムやカリウム等
が挙げられ、アルカリ土類金属としては具体的には、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム等が挙げられる。ま
たアミンとしてはアンモニア;モノメチルアミン、ジメ
チルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミ
ン、ジプロピルアミン、トリプロピルアミン等の炭素数
1〜3のアルキル基を有するアルキルアミン;モノメタ
ノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールア
ミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロ
パノールアミン、トリプロパノールアミン等の炭素数1
〜3のアルカノール基を有するアルカノールアミン;等
が挙げられる。
【0027】上記(D)成分は特に製造方法を限定する
ものでなく、任意の方法によって製造されたものが使用
可能であるが、具体的には例えば、分子量100〜15
00、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化合
物をスルフォン化することによって得られるアルキル芳
香族スルフォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アミン塩およびこれらの混合物等が使用できる。
【0028】ここでいうアルキル芳香族スルフォン酸と
しては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合
物をスルフォン化したものやホワイトオイル製造時に副
生する、いわゆるマホガニー酸等の石油スルフォン酸
や、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラ
ントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアル
キル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアル
キル基を有するアルキルベンゼンをスルフォン化したも
の、あるいはジノニルナフタレン等のアルキルナフタレ
ンをスルフォン化したもの等の合成スルフォン酸等が挙
げられる。
【0029】この(D)成分としては、上記のアルキル
芳香族スルフォン酸を直接アルカリ金属塩基(アルカリ
金属の酸化物や水酸化物等)、アルカリ土類金属塩基
(アルカリ土類金属の酸化物や水酸化物等)または上述
したアミン(アンモニア、アルキルアミンやアルカノー
ルアミン等)と反応させることにより得られる中性(正
塩)スルフォネートや塩基性スルフォネートだけでな
く、中性(正塩)スルフォネートを炭酸ガスの存在下で
さらに過剰のアルカリ金属塩基やアルカリ土類金属塩基
と反応させることによって製造される炭酸塩過塩基化ス
ルフォネートや、中性(正塩)スルフォネートをアルカ
リ金属塩基やアルカリ土類金属塩基、およびホウ酸また
は無水ホウ酸等のホウ酸化合物と反応させることによっ
て製造されるホウ酸塩過塩基化スルフォネート等を用い
ることができる。(D)成分のJIS K 2501に
規定する過塩素酸法による全塩基価は任意であるが、通
常0〜500mgKOH/g、好ましくは0〜400m
gKOH/gの塩基価を有するスルフォン酸塩を用いる
ことができる。
【0030】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物にけ
る(D)成分の下限値は、組成物全量基準で1質量%、
好ましくは2質量%であり、一方、配合量の上限値は、
組成物全量基準で15質量%、好ましくは10質量%、
より好ましくは8質量%である。(D)成分の配合量が
組成物全量基準で1質量%未満の場合は防錆性が低下
し、一方、配合量が15質量%を超える場合は粘度が高
くなり洗浄性を低下させる恐れがあるため、それぞれ好
ましくない。
【0031】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物は、
上記(A)〜(D)成分を必須成分として配合してなる
ものであり、さらに組成物の40℃における動粘度が
1.5〜6mm2/sであることが必要である。40℃
における動粘度の下限値は1.5mm2/s、好ましく
は2mm2/sである。また、40℃における動粘度の
上限値は6mm2/s、好ましくは5mm2/sである
が、6mm2/sを超える場合は、洗浄性が劣るため好
ましくない。
【0032】また、本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成
物において、防錆性の効果を高めるために、上記粘度範
囲を超えない程度に、(E)成分として40℃での動粘
度が5〜2000mm2/sの精製鉱油および/または
合成油を配合することも可能である。
【0033】この精製鉱油および/または合成油は、4
0℃における動粘度が5〜2000mm2/s、好まし
くは10〜1000mm2/sのものであるが、その種
類は特に限定されるものではなく、通常潤滑油の基油と
して使用される精製鉱油や合成油が使用できる。
【0034】精製鉱油としては、例えば、原油を常圧蒸
留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤脱れ
き、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、
水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理を適宜組
み合わせて精製したパラフィン系、ナフテン系等の油が
使用できる。また、合成油としては、例えば、ポリα−
オレフィン(ポリブテン、1−オクテンオリゴマー、1
−デセンオリゴマー等)、アルキルベンゼン、アルキル
ナフタレン、ジエステル(ジトリデシルグルタレート、
ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペ
ート、ジトリデシルアジペート、ジ2−エチルヘキシル
セバケート等)、ポリオールエステル(トリメチロール
プロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラル
ゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエ
ート、ペンタエリスリトールペラルゴネート等)、ポリ
オキシアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル等
が使用できる。これらの精製鉱油および合成油は単独で
も、また2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0035】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物にお
いて、(E)成分を配合する場合の配合量の下限値は、
組成物全量基準で1質量%、好ましくは2質量%、より
好ましくは3質量%であり、一方、配合量の上限値は、
組成物全量基準で20質量%、好ましくは15質量%で
あることが望ましい。(E)成分の配合量が組成物全量
基準で1質量%未満の場合は、防錆性の向上が見られ
ず、一方、配合量が組成物全量基準で20質量%を超え
る場合は良好な洗浄性を得ることが困難となる可能性が
あるため、それぞれ好ましくない。
【0036】さらに、本発明の塑性加工用洗浄防錆油組
成物において、加工性および防錆性の効果を高めるため
に、(F)成分として酸化ワックス金属塩および/また
は(G)成分としてラノリン脂肪酸エステルを配合する
ことができる。この(F)成分である酸化ワックス金属
塩とは、石油留分の精製の際に得られるパラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムや
合成により得られるポリオレフィンワックス等のワック
スを酸化することによって製造される酸化ワックスに対
して、さらにナトリウム、カリウム等のアルカリ金属や
マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類
金属の塩や塩基を反応させ、酸化ワックスが有する酸性
基の一部または全部を中和して金属塩としたものであ
り、本発明においては特に酸化ワックスバリウム塩が好
ましく用いられ、酸化パラフィンバリウム塩がより好ま
しく用いられる。
【0037】(F)成分のケン化価、全酸価および金属
含有量は任意であるが、組成物の貯蔵安定性や酸化安定
性、水置換性およびさび止め性に優れる点から、JIS
K2503に規定するケン化価が50〜100mgK
OH/g、JIS K 2501に規定する全酸価が2
〜20mgKOH/gおよび金属含有量2〜6質量%の
性状を有するものが好ましく用いられる。
【0038】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物にお
いて、(F)成分を配合する場合の配合量の下限値は、
組成物全量基準で0.5質量%、好ましくは1質量%で
あり、一方、配合量の上限値は、組成物全量基準で10
質量%、好ましくは8質量%であることが望ましい。
(F)成分の配合量が組成物全量基準で0.5質量%未
満の場合は、加工性および防錆性の向上が見られず、一
方、組成物全量基準で10質量%を超える場合は良好な
洗浄性を得ることが困難となる可能性があるため、それ
ぞれ好ましくない。
【0039】また、この(G)成分であるこのラノリン
脂肪酸エステルとは、羊の毛に付着するろう状物質を精
製して得られるラノリン(羊毛脂)にグリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ソルビタン等の多価アルコールを反応さ
せ、ラノリン中に含有される脂肪酸成分の一部または全
部をエステル化したものである。本発明に用いられるラ
ノリン脂肪酸エステルのケン化価および全酸価は任意で
あるが、組成物の貯蔵安定性や酸化安定性、水置換性お
よびさび止め性に優れる点から、JIS K 2503
に規定するケン化価50〜220mgKOH/gおよび
JIS K 2501に規定する全酸価2〜10mgK
OH/gの性状を有するものが好ましく用いられる。
【0040】本発明の塑性加工用洗浄防錆油組成物にお
いて、(G)成分を配合する場合の配合量の下限値は、
組成物全量基準で0.5質量%、好ましくは1質量%、
一方、配合量の上限値は、組成物全量基準で10質量
%、好ましくは8質量%であることが望ましい。(G)
成分の配合量が組成物全量基準で0.5質量%未満の場
合は、加工性および防錆性の向上が見られず、一方、組
成物全量基準で10質量%を超える場合は良好な洗浄性
を得ることが困難となる可能性があるため、それぞれ好
ましくない。
【0041】本発明においては上述のように、(A)〜
(D)成分、および必要に応じて(E)〜(G)成分を
所定量配合することにより、加工性、洗浄性、防錆性に
優れた塑性加工用洗浄防錆油組成物を得ることができる
が、その各種性能をさらに高める目的で公知の潤滑油添
加剤を単独で、または数種類組み合わせた形で使用する
ことができる。
【0042】これらの添加剤としては、具体的には例え
ば、トリクレジルフォスフェート等のリン酸エステル、
豚脂等の油脂、脂肪酸等に代表される潤滑性向上剤;
2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、4,
4′−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフ
ェノール)、4,4′−ビス(2,6−ジ−tert−
ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−ter
t−ブチル−o−クレゾール)等に代表される酸化防止
剤;ジエチレングリコールモノアルキルエーテル等の湿
潤剤;アクリルポリマー、パラフィンワックス、マイク
ロワックス、スラックワックス、ポリオレフィンワック
ス等の造膜剤;脂肪酸アミン塩等の水置換剤;ジアルキ
ルジチオリン酸亜鉛、リン化合物等の極圧剤;グラファ
イト、フッ化黒鉛、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、ポ
リエチレン粉末等の固体潤滑剤;アミン、アルカノール
アミン、アミド、カルボン酸等の腐食防止剤;ベンゾト
リアゾール、チアジアゾール等の金属不活性化剤;メチ
ルシリコーン、フルオロシリコーン、ポリアクリレート
等の消泡剤;等が挙げられ、これらを単独で使用しても
よく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。こ
れら公知の添加剤を併用する場合の含有量は任意である
が、通常、これら公知の添加剤の合計含有量が組成物全
量基準で0.1〜10質量%となるような量を添加する
のが望ましい。
【0043】本発明に係る塑性加工用洗浄防錆油組成物
は、例えば通常の鋼板や、溶融亜鉛メッキ鋼板、合金化
溶融鋼板、電気亜鉛溶融鋼板、電気亜鉛−鉄合金溶融鋼
板、電気亜鉛−ニッケル合金溶融鋼板、二層メッキ鋼
板、ターンシート等の表面処理鋼板の塑性加工、具体的
には例えば、プレス成形、曲げ成形、引き抜き成形、し
ごき成形等において特に好ましく使用されるものであ
る。また、鋼板や表面処理鋼板の塑性加工のみでなく、
アルミニウムおよびアルミニウム合金等の非鉄金属の圧
延、絞り、しごき、引き抜き等の塑性加工においても好
適に用いられるものである。さらに、本発明の塑性加工
用洗浄防錆油組成物は、洗浄防錆油としても、塑性加工
用潤滑油としても使用できるため、油剤管理が簡単とな
る等の効果を有するものである。
【0044】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例および比較例に
よりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの内容
に何ら限定されるものではない。実施例1〜4および比較例1〜6 表1に示す組成により、本発明に係る塑性加工用洗浄防
錆油組成物を調製した(実施例1〜4)。
【0045】また比較のため、表1に示す組成に従い、
(A)成分の含有量が低い場合(比較例1)、(B)成
分を用いない場合(比較例2)、(B)成分の含有量が
低い場合(比較例3)、(C)成分を用いない場合(比
較例4)、(D)成分を用いない場合(比較例5)、
(C)成分であるグリセリンモノステアレートの代わり
にソルビタンジエステルを用いた場合(比較例6)につ
いても組成物を調製した。
【0046】なお、使用した各成分は以下のとおりであ
る。 (A)成分 A1:鉱油系のナフテン系炭化水素系溶剤(蒸気圧3.
0×10-4MPa(@25℃)) A2:イソブチレンオリゴーマの水素添加物からなる合
成イソパラフィン(蒸気圧3.0×10-5MPa(@2
5℃)) (B)成分 B1:硫化豚脂(硫黄含有量13質量%) B2:硫化ラノリン油脂(硫黄含有量10質量%) (C)成分 C1:グリセリンモノステアレート (D)成分 D1:石油スルフォン酸の中性バリウム塩(全塩基価
(過塩素酸法)0mgKOH/g) (E)成分 E1:パラフィン系溶剤精製鉱油(動粘度25mm2/s
(@40℃)) (F)成分 F1:酸化パラフィンバリウム塩(ケン化価65mgK
OH/g、全酸価4.0mg/KOH、バリウム含有量
4.0質量%) (G)成分 G1:ラノリン脂肪酸ペンタエリスリトールエステル
(ケン化価100mgKOH/g、全酸価5mgKOH
/g) (H)成分(その他の成分) H1:ソルビタンモノオレート
【0047】実施例1〜4および比較例1〜6の組成物
について40℃における動粘度を測定すると共に、以下
に示す試験により性能評価を行い、その結果を表1に併
記した。 [円筒成形性試験]以下の試験板材表面に試料油を2g
/m2の割合でスプレー塗油し、室温で12時間放置乾
燥後、ポンチ径50mmのSKD11製工具を用い、ポ
ンチ速度600mm/minの条件で円筒成形試験を行
ってその最大のしわ押さえ力(tf)で評価した。この
値が大きいほど加工性に優れていることを示す。なお、
絞り比は冷間鋼板および合金化溶融亜鉛メッキ鋼板では
2.2、アルミニウム合金板では1.9とした。 試験板材 W1:冷間圧延鋼板でJISグレードSPCE材(板厚
0.8mm) W2:溶融メッキ法により片面当たり45g/m2の亜鉛
をメッキし、熱処理によりメッキ層を合金化した、両面
合金化溶融亜鉛メッキ鋼板(板厚0.8mm) W3:5000系アルミニウム合金板(板厚1.0m
m)
【0048】[極圧性試験]JIS K 2519.
4.1に規定する曾田式四球法に準拠し、試料油の焼付
き限界荷重(kgf/cm2)を求めた。この値が大き
いほど、極圧性に優れていることを示す。 [洗浄性試験]ここで言う洗浄性とは、洗浄防錆油が鋼
板に付着した異物を洗浄し、除去する能力のことである
が、洗浄性の評価試験は以下のように行った。すなわ
ち、50mm×50mmの試験片に、市販鋼板防錆油2
g/m2を塗布後、さらにJIS標準タ゛スト11種
を、200メッシュの金網を通して、4g/m2のせ
る。この試験片を1週間室内で放置し、試料となる洗浄
防錆油でスプレー洗浄し、洗浄後に残存したダスト量か
ら洗浄率を下式にて算出するといった方法で行い、評価
は洗浄率が、90%以上の場合を5、84〜90%未満
の場合を4、78〜84%未満の場合を3、70〜78
%未満の場合を2、70%未満の場合を1とした段階評
価法で評価した。評点が大きいほど洗浄性に優れること
を示す。なお、スプレー洗浄の条件は、スプレー圧4k
gf/cm2、塗出量2ml/sec、塗出口と試験片
の距離30cm、塗出口からの距離30cmでのスプレ
ーパターン10cmで、試験片は地面に対して垂直かつ
スプレーに正対するように保持し、10秒間スプレー洗
浄後、10秒間下部に溜まるドレインを濾紙で吸収し除
去するという方法で行った。
【数1】
【0049】[さび止め性試験]JIS K 2246
4.33に規定する「塩水噴霧試験」に準拠して実施
した。試験時間4時間以上錆発生が認められなかった場
合(A級)を5、3時間〜4時間未満で錆発生が認めら
れた場合を4、2時間〜3時間未満で錆発生が認められ
た場合を3、1時間〜2時間未満で錆発生が認められた
場合を2、1時間未満に錆発生が認められた場合を1と
した5段階評価法で評価した。評点が大きいほど防錆性
に優れることを示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1の性能評価試験の結果に示すとおり、
本発明に係る実施例1〜4の塑性加工用洗浄防錆油組成
物は、加工性、極圧性、防錆性および洗浄性に優れると
いう、極めて良好な性能を兼ね備えている。それに対し
て比較例1〜6のように、本発明の(A)の成分が規定
範囲外であったり、(B)、(C)、(D)成分のどれ
か1成分が欠けただけでも、その性能は実施例1〜4の
組成物より大きく劣り、このことから本発明の組成物の
優秀性は明らかである。
【0052】また比較例2は(B)成分の含有量が本発
明の規定範囲外の場合であるが、加工性や極圧性能に劣
り、本発明の目的を満足するものではない。さらに、比
較例6に示されるように、(C)成分であるグリセリン
部分エステル(グリセリンモノステアレート)の代わり
に、ソルビタン部分エステル(ソルビタンモノオレー
ト)を用いた場合は、加工性に劣り好ましくない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の塑性加工
用洗浄防錆油組成物は、特に深絞り性の比較的低い鋼
板、表面処理鋼板、アルミニウム合金板等の難加工性材
料の塑性加工において、加工性、極圧性、防錆性および
洗浄性に優れるという、極めて良好な性能を兼ね備えて
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 135:06 135:10 129:68) C10N 30:04 30:12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成物全量基準で、 (A)25℃での蒸気圧が5.0×10-6〜1.0×1
    -3MPaの炭化水素系溶剤70質量%超〜90質量
    %、 (B)硫黄含有量5〜20質量%の硫化エステル5〜2
    5質量%、並びに (C)グリセリンと炭素数10〜22の脂肪酸の部分エ
    ステル1〜10質量%、 (D)スルフォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金
    属塩またはアミン塩から選ばれる少なくとも1種の化合
    物1〜15質量%、を必須成分として配合してなり、か
    つ40℃における動粘度が2〜6mm2/sである塑性
    加工用洗浄防錆油組成物。
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