JPH09183751A - 有機錫を触媒とするエステル交換方法 - Google Patents
有機錫を触媒とするエステル交換方法Info
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- JPH09183751A JPH09183751A JP8106152A JP10615296A JPH09183751A JP H09183751 A JPH09183751 A JP H09183751A JP 8106152 A JP8106152 A JP 8106152A JP 10615296 A JP10615296 A JP 10615296A JP H09183751 A JPH09183751 A JP H09183751A
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Abstract
を得ることができるエステル交換方法を提供する。 【解決手段】モノおよびポリカルボン酸のメチルまたは
エチルエステルが 【化5】 で表わされる構造を有する有機錫触媒の触媒有効量の存
在下における反応によりアルコールおよびポリオールと
エステル交換される。アルコールまたはポリオールラル
ボン酸エステルが形成され、次に、これをpHが約1
3.2よりも大きくないアルカリ水性液で洗浄して、実
質上全ての有機錫触媒を除去することにより、有機錫触
媒を実質上含まないアルコールまたはポリオールカルボ
ン酸エステルを回収することができる。
Description
キルエステルとアルコールまたはポリオールとの間のエ
ステル交換反応の触媒作用を行なった有機錫触媒を実質
上含まないカルボン酸の高級エステルを回収する方法に
関する。
族ポリカルボン酸のエステルは、重合性モノマとして商
業上の重要性が高まっている。かかる性質の物質は、商
業上多くの用途を有するホモポリマおよびコーポリマの
双方を形成するのに使用されている。かかる用途には、
紙製品のコーティング、廃水処理システム、光学レンズ
のコーティング、床磨き剤、嫌気性接着剤、流動点降下
剤、紙コーティング、UVおよびEBコーティングおよ
び接着剤、織物仕上げ剤、感圧接着剤、粘度指数向上
剤、注封材料およびシーラント、エレクトロニクスおよ
び印刷板用の感光性ポリマ、ゴムおよびプラスチック改
質剤、UV硬化性インクおよびオーバープリントワニ
ス、歯科および医療用樹脂、放射線硬化オリゴマー用の
反応性希釈剤、ゴム加硫用架橋剤、水分遮断フィルム、
イオン交換樹脂、PVCプラスチゾル、小径球の封入剤
および含浸剤、皮革仕上げ剤、砂型鋳物用のバインダ樹
脂、画像形成システム用のUV硬化樹脂、シラン中間体
などが含まれ、かかる用途は、当業者に周知である。
に、多官能性モノマ、即ち、不飽和カルボン酸と多官能
性アルコールとのエステルである。当業者に同様に周知
のように、かかる特性の物質は、通常使用される溶媒に
は不溶性である硬質コーティングを形成するのに、架橋
剤として使用することすることができる。特に関心を集
めているものとして、アクリル酸(2−プロペン酸)と
メタクリル酸(2−メチル−2−プロペン酸)のエステ
ルである。一官能性であるとともに多官能性であるこれ
らのエステルは、長い間、上記した用途のホモポリマお
よび/またはコーポリマの成分として使用されてきた。
は、芳香族ポリカルボン酸の不飽和エステルである。か
かるモノマの重合生成物は、優れた誘電特性、寸法安定
性、耐熱性、耐候性、耐溶剤性および機械的特性を所有
している。好ましいポリマ生成物はまた、透明性、反射
率および表面硬度をはじめとする最適の光学特性を有し
ている。かかるポリマは、光学材料としての使用が所望
されている。
ように、上記したモノマは、直接エステル化、即ち、不
飽和カルボン酸と一価または多価アルコールとの、酸を
触媒とする反応によりつくられてきた。これに対する大
きな例外として、アミン基のような塩基性官能基を含む
不飽和エステルの製造がある。これらの場合には、かか
る生成物は従来、ナトリウムメチレート、酸化鉛、チタ
ン酸テトライソプロピルなどのような触媒を使用したエ
ステル交換処理により行なわれてきた。(例えば、米国
特許第3,642,877号参照)。この種の化合物を
商業的に製造する場合、最終反応混合物を、減圧下にお
いて分別蒸留に供し、金属触媒および/または重合抑制
剤を含まない所望のモノマを高純度の状態で得るが、金
属触媒および重合抑制剤はこれらの化合物の製造にわた
って存在しなければならない。
化の生成物は、重合抑制剤とともに酸触媒および過剰の
未反応カルボン酸を除去する塩基洗浄処理により精製さ
れる。理論上は、かかる反応生成物を減圧下の分別蒸留
により精製することは可能であるが、商業的に実施する
場合には、この処理は比較的高揮発性の物質とともに使
用されているに過ぎない。これは、これらの生成物の多
く、特に、長鎖脂肪族アルコールのエステルおよび多価
アルコールのエステルは、高真空が採用される場合で
も、比較的高沸点を有するので、蒸留が著しく困難とな
るからである。当業者にとって周知のように、この種の
モノマは種々の重合抑制剤を用いて抑制した場合でも、
約115−120°を越える温度で重合を開始する傾向
がある。従って、商業的に実施する場合には、この反応
生成物を、蒸留されない「残留」(”bottom
s”)生成物として単離するのが好ましい。
た直接エステル化は、種々の課題、特に、幾つかの副反
応の発生に遭遇する。特に、かかる方法は、最終生成物
から除去するのが、不可能ではないとしても困難となる
着色物質の形成を引き起こす場合がある。このような着
色物質は、生成物を多くの用途、特に、紙処理用化学薬
品、産業向けコーティングなどに適さないものとする場
合がある。更に、酸を触媒とする副反応は副生成物を形
成する。かかる副生成物は、それ自身は必ずしも有害で
はないが、最終生成物の未反応希釈剤として作用し、最
終生成物の有効性を低下させる。他の課題として、反応
を終了させるのに、過剰のカルボン酸を使用する必要が
あることが挙げられる。この過剰のカルボン酸は、一般
には、回収してリサイクルすることができないので、原
材料コストとともに、廃棄物処理コストの上昇を招いて
いる。
よりつくることができるのは勿論であるが、同様の課題
の多くはそのままである。特に、アルミニウムイソプロ
ポキシド、ナトリウムメトキシド、テトライソプロピル
チタネートおよび酸化鉛のような多くの有効なエステル
交換触媒もまた、上記した同じ副反応の触媒作用を行な
う。更に別の課題として、これらの触媒の多くは、最終
生成物から、特に商業的規模で除去するのが不可能では
ないとしても困難であることが挙げられる。
有触媒系が報告されている。ジャーナル・オブ・オーガ
ニック・ケミストリー、第54巻、第4013−14頁
(1989年)に記載のオテラ(Otera)等の論文
には、二塩化ジアルキル錫は、エステル交換の際に立体
制御を行なうテンプレートとして作用する、(4個の錫
原子を有する)安定した、硬質の梯子状構造体である二
錫オキサンを形成することが記載されている。これらの
物質は、触媒として作用するためにそのまま残っていな
ければならない構造を有する「逆ミセル」として説明さ
れている。しかしながら、この文献には、商業規模の製
造に重要な工程である、純粋なエステル生成物を単離す
る方法は全く記載されていない。
トリー、第56(18)巻、第5307−11頁(19
91年)に記載のオテラ(Otera)等の論文には、
これらの化合物は、一価アルコールのエステル交換にお
いて有効な触媒であることが記載されている。これは、
1、2−および1、3ジオール以外のエステル交換を同
様に記載するテトラヘドロンレターズ、第27(21)
巻、第2383−6頁(1986年)においてオテラ等
により確認されている。
リルアルコールを用いたエステル交換による芳香族ジカ
ルボン酸のジアリルエステルの合成が開示されている。
この反応は、二塩化ジアルキル錫、酸化ジアルキル錫ま
たはこれらの混合物と、金属マグネシウム、亜鉛、錫、
鉛、アルミニウム、ニッケルもしくはジルコンまたはこ
れらの酸化物のような第2触媒との組み合わせを触媒と
するものである。この特許の開示は、一価アルコールを
使用する反応に限定され、得られるエステルは従来の蒸
留および再結晶法により分離されるものであり、金属触
媒を含まない純粋な形態でエステルを得ることは、全く
記載されていない。
二塩化ジアルキル錫とジアルキル錫ジカルボキシレート
の混合物を触媒とするエステル交換反応が記載されてお
り、アルキル基は1乃至12個の炭素原子を含んでい
る。あるいは、アルキル基が1乃至12個の炭素原子を
含む塩化ジアルキル錫モノカーボネートまたは塩化アル
キル錫ジカルボキシレートを、エステル交換触媒として
使用することができる。実施例には、二塩化ジブチル
錫、ジブチル錫ジカルボキシレートおよびこれらの混合
物をエステル交換触媒として使用することが記載されて
いる。かかる触媒系では、錫触媒を含まない純粋な形態
で非蒸留性エステルを回収することができない。
留性生成物であるエステルを単離することができるエス
テル交換触媒または方法は記載されていない。従って、
金属触媒を含まない純粋な非蒸留性エステル生成物を単
離することができる、アルコールおよびポリオールのモ
ノまたはポリカルボン酸によるエステル交換において有
効な触媒系が依然として待望されている。
上記した刊行物の記載とは全く異なる態様で使用して、
これまで得ることができなかった非蒸留性(nondi
stillable)エステル交換生成物を高収率かつ
高純度で提供することができる。本発明は、簡単な触媒
除去方法を提供するものである。本発明の方法に従って
つくられる生成物は、実質上無色であり、しかも副生成
物および金属触媒を含んでいない。
となく簡単な苛性アルカリ水性液洗浄により反応混合物
から除去することができるという知見に基づくものであ
る。酸洗浄は、最終生成物からの有機錫触媒残留物の除
去を促進する。希釈苛性アルカリ水性液における有機錫
触媒残留物の相対溶解度は、錫原子に取着された疎水性
アルキル基のサイズにより決められる。特に、各錫原子
に直接取着されたアルキル基の炭素原子の総数は、4を
越えるべきではない。従って、本発明の一の実施例によ
れば、カルボン酸のメチルまたはエチルエステルをアル
コールおよびポリオールでエステル交換する方法が提供
されており、この方法は、 (A)(1)アラルキル、脂肪族および脂環式アルコー
ルおよびポリオールよりなる群から選ばれたアルコール
およびポリオールと、(2)モノおよびポリカルボン酸
から選ばれたカルボン酸のメチルまたはエチルエステル
とからなる反応混合物を提供する工程と、反応混合物が
ポリオールとポリカルボン酸との混合物を含まない場合
には、 (B)前記アルコールまたはポリオールおよび前記カル
ボン酸が液体となる温度で、かつ、
存在下で、前記混合物を反応させる工程とを備え、上記
式において、各Snについて、Aは1乃至4個の炭素原
子を含むアルキル基から独立して選ばれ、Xはアルキ
ル、塩素、臭素、ヒドロキシル、1乃至18個の炭素原
子のアルコキシおよび1乃至18個の炭素原子のアシル
オキシ基から独立して選ばれ、Xがアルキルである場合
には、各SnについてのAとXの炭素原子の総数は4よ
りも大きくなく、Xがアルキルではないときには各Sn
についてのAの炭素原子の総数は4よりも大きくなく、
Yは塩素、臭素、ヒドロキシル、1乃至18個の炭素原
子のアルコキシおよび1乃至18個の炭素原子のアシル
オキシ基から選ばれ、Rは水素、1乃至18個の炭素原
子のアルキルおよび1乃至18の炭素原子のアシル基か
ら選ばれ、またはY、Xおよび−O−Rは協働して水素
化錫酸(stannanoic acid)基もしくは
その無水物を形成し、Nは1乃至10の整数であり、従
って、前記カルボン酸とメタノールまたはエタノールの
アルコールまたはポリオールエステルが形成され、更に (C)前記有機錫触媒の実質上全てを除去するようにp
Hが約13.2よりも大きい水性アルカリで前記反応混
合物を洗浄する工程と、 (D)前記有機錫触媒を実質上含まない前記アルコール
またはポリオールカルボン酸を回収する工程とを備える
ことを特徴とする構成に係る。
水性酸洗浄液を使用して、反応混合物から回収すること
ができるという知見に基づくものである。フェノール抑
制剤を除去するのに、別途の苛性アルカリ洗浄が依然と
して必要である。しかしながら、これは、連続する酸お
よびアルカリ洗浄工程により最終生成物の残留錫を更に
低減させることができるので、有利である。従って、本
発明に係る方法は、反応混合物をアルカリ水性液により
洗浄する工程に先立って、約1.5よりも低いpHの酸
水性液で反応混合物を洗浄する工程を必要に応じて更に
備えることができる。
クリレートエステルのエステル交換に特に適している。
本発明方法の別の特徴は、有機錫触媒を現場で(in
situ)調製することができることにある。本発明の
この観点による実施例に係る方法は、反応混合物におい
て各錫原子に直接取着されている4つの炭素原子よりも
少ないまたは等しい、触媒有効量の三塩化モノアルキル
錫または二塩化ジアルキル錫を更に含む。反応工程は更
に、1つ以上の錫−塩素結合のソルボリシスが行なわれ
て触媒有効量の有機錫触媒を形成するように、反応混合
物を加熱する工程を更に含む。
混合物は、HCl受容体化合物を更に含むのが好まし
い。かかる化合物によれば、有機錫触媒の現場での形成
を容易に行なうことができる。本発明のこの観点による
実施例に係る反応混合物はまた、炭素原子が18個以下
のカルボン酸の塩を含むのが好ましい。かかる化合物に
よれば、18個以下の炭素原子を含むアシルオキシ基を
有する有機錫触媒の現場での調製を容易にすることがで
きる。例えば、二塩化ジアルキル錫を酢酸ナトリウムと
反応させると、触媒として即有効な二酢酸ジアルキル錫
を形成することができる。
カルボン酸の高級エステルを「残留」生成物として産業
規模で得ることができる。本発明の他の特徴は、本発明
およびその最良の実施の形態を記載する以下の説明およ
び特許請求の範囲の記載から明らかになるものである。
H)n は、得ようとするエステルのアルコールまたはポ
リオールを示し、R1 OHはエステル化反応において使
用されるエステルの一価アルコールであり、Aはエステ
ルを誘導する酸(即ち、A=−CH=CH2 である場合
には、アクリレートが生成物である)を示す。変数nは
1以上の整数、好ましくは、1乃至4の整数である。
ゆるモノおよびポリカルボン酸エステル誘導体に適用さ
れる。上記した反応式において、Aは芳香族、脂肪族ま
たは脂環式のモノまたはポリカルボン酸残分(resi
due)とすることができる。
和、モノ不飽和およびポリ不飽和カルボン酸から誘導す
ることができる。これらの酸は、直鎖であっても分枝し
ていてもよく、置換されていてもよい。Aにより表わさ
れる脂肪族および脂環式カルボン酸は、約2乃至約30
個の炭素原子を含むのが好ましく、より好ましくは、約
3乃至約20個の炭素原子を含む。
ゆるカルボン酸エステル出発物質に対して機能すること
ができるが、芳香族並びに不飽和の脂肪族および脂環式
カルボン酸のエステルは、そのエステル交換反応生成物
をモノマとして使用することができるので好ましい。脂
肪族および脂環式カルボン酸エステルの不飽和結合は、
重合部位として作用する。これに対して、芳香族カルボ
ン酸エステルは、二重結合が重合部位として作用する不
飽和アルコールでエステル交換されるのが好ましい。本
発明の方法は、飽和脂肪族および脂環式カルボン酸の高
級エステルおよび芳香族カルボン酸の飽和エステルを合
成するのに使用することができるが、これらの物質は、
好ましい化合物とは異なり、一層激しい反応条件の直接
エステル化によりつくることができる。
酸エステル出発物質のアルコール部を示す。本発明のエ
ステル交換方法により、この基を含む一価アルコールを
形成することができる。R1 は本発明のエステル交換方
法の実質上あらゆる低級アルキル基を表わすことができ
るが、実用上からは、R1 はメチルまたはエチルであ
る。
ステル出発物質には、メチルおよびエチルアクリレー
ト、メチルおよびエチルメタクリレート、メチルおよび
エチルベンゾエート、メチルおよびエチルフタレート、
メチルおよびエチルトリメリテート、メチルおよびエチ
ルテレフタレート、メチルおよびエチルイソフタレー
ト、メチルおよびエチルナフタレンジおよびトリカルボ
キシレート、メチルおよびエチルベンゼントリカルボキ
シレートなどが含まれる。本発明のエステル交換方法
は、これらのカルボン酸の高級エステルを形成する。
交換反応において形成されるべきエステルのアルコール
部を示し、R(OH)n はつくろうとするエステルの一
価または多価アルコール出発物質を示す。本発明におい
ては、Rは、本明細書に記載のエステル交換方法により
つくろうとするエステルのアルコールまたはポリオール
出発物質の残分として定義される。
ル、脂肪族または脂環式アルコールまたはポリオールの
残分を示す。アラルキルアルコールまたはポリオールの
アルキル基は、ヒドロキシル置換される。Rが誘導され
るアラルキルアルコールおよびポリオールは、1つまた
は複数の芳香環あるいは融合環を含むことができる。芳
香環は置換されていても、あるいは未置換であってもよ
い。本発明に係るアラルキルアルコールおよびポリオー
ル残分は、約7乃至約20個の炭素原子を含むのが好ま
しく、より好ましくは、約8乃至約12個の炭素原子を
含む。
ルおよびポリオールは、飽和、モノ不飽和あるいはポリ
不飽和とすることができる。アルコールおよびポリオー
ル残分は、直鎖であっても分枝していてもよく、置換さ
れていても未置換であってもよい。Rにより示されるア
ルコールおよびポリオール残分は、好ましくは、約2乃
至約40個の炭素原子、より一層好ましくは、約3乃至
約26個の炭素原子を含む。
るのに特に好ましいアルコールおよびポリオールには、
n−またはイソの炭素原子が8乃至22個のアルカノー
ル、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルア
ルコール、ベンジルアルコール、2−フェノキシ−エタ
ノール、シクロヘキサノール、アリルアルコール、メタ
リルアルコール、クロチルアルコール、エチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、
ジペンタエリトリトール、2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオール、グリセリンなどが含まれる。本発明
のエステル交換方法は、メチルまたはエチルアクリレー
トまたはメタクリレートと反応させると、アクリルまた
はメタクリル酸の高級エステルを形成する。
ゆるアラルキル、脂肪族または脂環式ポリオール出発物
質と実質上あらゆる芳香族、脂肪族または脂環式モノカ
ルボン酸との組み合わせ、あるいはアラルキル、脂肪族
または脂環式アルコールと実質上あらゆる芳香族、脂肪
族または脂環式モノまたはポリカルボン酸との組み合わ
せに対しても機能することができる。ポリオールとポリ
カルボン酸との組み合わせは、反応体が架橋して有用性
のない反応生成物を形成するので望ましくない。
出発物質に特によく適している。これは、不飽和アルコ
ール、ポリオールおよびカルボン酸はより激しい直接エ
ステル化条件に感応性を有するからである。商業的に有
用なモノマは、多くの場合、アラルキルまたは飽和脂肪
族もしくは脂環式アルコールを不飽和脂肪族または脂環
式モノもしくはポリカルボン酸エステルと反応させるこ
とにより、あるいは不飽和アルコールを芳香族、飽和脂
肪族または脂環式モノもしくはポリカルボン酸エステル
と反応させることにより得られる。商業的に有用なモノ
マはまた、アラルキルまたは飽和脂肪族もしくは脂環式
ポリオールを不飽和脂肪族または脂環式モノカルボン酸
エステルと反応させても得られる。
あらゆるアルコールの実質上あらゆるモノまたはポリカ
ルボン酸エステルとのエステル交換あるいは実質上あら
ゆるポリオールの実質上あらゆるモノカルボン酸エステ
ルとのエステル交換の場合には、予期し得ない独特の結
果が得られる。有機錫触媒系が使用される場合には、簡
単なアルカリ洗浄後に得られるエステル交換生成物は実
質上有機錫触媒を含まない。
媒残分の相対的溶解度は、錫に取着される疎水性アルキ
ル基のサイズにより決まる。例えば、二塩化ジメチル錫
から得られる触媒は、希釈苛性アルカリ水性液に可溶で
あるが、二塩化ジブチル錫から得られる触媒は、希釈苛
性アルカリ水性液には不溶性である。同様に、三塩化ブ
チル錫から得られる触媒は、希釈苛性アルカリ水性液に
可溶である。三塩化オクチル錫から得られる触媒は界面
活性剤と同様の挙動を示し、過剰の希釈苛性アルカリに
は可溶とはならない。従って、有機錫触媒は、錫原子当
たり1または2個のアルキル錫結合を有するものでなけ
ればならず、この1または2個のアルキル基は苛性アル
カリとともに容易に除去することができるように総数で
4個よりも多くない即ち4個以下の炭素原子を含む。
個よりも多く含む有機錫触媒は、反応混合物から除去す
ることができるが、酸水性液洗浄が希釈苛性アルカリ洗
浄に先立って必要となる。例えば、イソデシルメタクリ
レートをつくるのに三塩化n−オクチル(およびナトリ
ウムメトキシド)を使用すると、37%塩化水素酸で明
瞭な開環が行なわれ、有機相を酸水性相から容易に分離
することができた。次いで、20%の苛性アルカリで洗
浄を行なうことにより、不溶性沈渣が界面に集められ、
水性相の一部として廃棄された。湿潤した有機相を塩化
ナトリウム溶液で洗浄することにより湿潤有機相を中和
するとともに溶媒を除去したところ、イソデシルメタク
リレートが95%の収率で得られた。最終生成物を原子
吸光分光分析したところ1940ppmのSnを含んで
いたが、これは触媒が85%除去されたことを示してい
る。
ールのエステル交換に有用な有機錫化合物の選択および
調製が、既に記載されている(米国特許出願、第08/
116,448号)。特に有用なものは、錫−ハライド
結合のソルボリシスにより、三ハロゲン化モノアルキル
錫または二ハロゲン化ジアルキル錫から得られる有機錫
化合物である。例えば、二塩化ジブチル錫を苛性アルカ
リ水性液により加水分解することにより、優れたエステ
ル交換触媒として作用する酸化ジブチル錫が得られる。
塩化第二錫(SnCl4 )、塩化第一錫(SnCl2 )
およびこれらのソルボリシス生成物は、不十分なエステ
ル交換触媒である。テトラアルキル錫は、容易にはソル
ボリシスを行なわず、即ち、触媒活性を発揮しない。更
にまた、一ハロゲン化トリアルキル錫から得られる有機
錫化合物は、不十分なエステル交換触媒である。
レートモノマの製造のエステル交換触媒として有用であ
るためには、触媒を提供するハロゲン化錫化合物は、1
つまたは2つのアルキル−錫結合と、上記したように、
総数で4個以下の炭素原子を含む1つまたは2つのアル
キル基を有するものでなければならない。三ハロゲン化
モノアルキル錫から得られる触媒は、単純な第一および
第二アルコールのエステル交換のほとんどの場合に二ハ
ロゲン化ジアルキル錫に代えて使用することができる。
それぞれの場合に、活性形態の触媒が、少なくとも1つ
の錫−塩化物結合のソルボリシスにより得られる。誘導
時間のない即時触媒の場合には、ソルボリシスは、ナト
リウムメトキシドまたは酢酸ナトリウムのような塩基を
反応混合物にハロゲン化有機錫とともに加えることによ
り促進され、これにより活性形態の触媒を現場において
迅速に提供することができる。更にまた、ジアルキルジ
カルボキシレート自体は、1、3−および1、2−グリ
コールのエステル交換には有効性が乏しい触媒である。
しかしながら、二ハロゲン化ジアルキル錫と上記した物
質(酸化物、ジアルコキシドまたはジカルボキシレー
ト)のそれぞれとを等モルで組み合わせることにより、
迅速な反応を行なわせることができる。下記の実施例1
に示すように、ネオペンチルグリコール(1、3グリコ
ール)は、二塩化ジメチル錫とテトラメチルジアセトキ
シ−二錫オキサン(distannoxane)との組
み合わせを使用して、効率的にエステル交換される。
をエステル交換する場合、三塩化アルキル錫1モル当た
り全てで3つの塩化物を最大3つまで、触媒活性を失う
ことなく(例えば、アルコキシド基で)置換することが
できる。3つ全ての塩化物原子が置換されると、得られ
るアルキル水素化錫酸は、そのエステルおよび/または
無水物とともに、全て有効なエステル交換触媒となる。
触媒活性の損失は、アルキル水素化錫酸の塩(例えば、
アミン塩またはアルカリ金属塩)が形成されるように過
剰の塩基が存在する場合に観察される。通常は、アルカ
リ加水分解による最後(3番目)の塩化物の置換は、容
易には行なわれず、この塩化物はエステル交換反応条件
下では除去することができない。これは、1つの塩化物
が置換されると直ちにエステル交換が開始するので、触
媒には必要でない。しかしながら、アルキルSnCl3
が、アルキルSnCl3 1モル当たり3モルのナトリウ
ムメトキシドとともに使用される場合には、触媒活性は
保持される。
uSn(OH)2 Cl)は、BuSnCl3 の加水分解
により形成される安定な物質である。これは、結晶質の
白色固体として購入することができる。この物質は、第
一および第二アルコールの優れたエステル交換触媒であ
る。グリコールは、OH基が3個よりも多い炭素原子と
離れて配置されている限りは、エステル交換することが
できる。二水酸化一塩化モノブチル錫はまた、真空下で
加熱し、水分が損失したときに低量(oligomer
ic)ポリ錫オキサンに変換することができる。これら
のオリゴマは、触媒によるエステル交換において出発物
質のBuSn(OH)2 Clと同様に有効である。同等
の特性が、低級アルキル基を有するモノアルキル錫触媒
からも得られる。
の塩化物を含むアルキルSnCl3のソルボリシス生成
物は、1、2および1、3グリコールのエステル交換の
触媒であるが、アルキルSnCl3 のモル当たり2つ以
上の塩化物の置換後は触媒活性は低下する。かかる弊害
は、ヒドロキシル基が4つ以上の炭素原子と離れている
場合には生じない。かくして、二水酸化一塩化モノアル
キル錫、アルキル水素化錫酸または酸化モノアルキル錫
(アルキル水素化錫酸無水物)は、1、2−および1、
3−グリコールのエステル交換には有効ではない。
ることによりアクリレートおよびメタクリレートエステ
ル交換反応混合物から除去することができるこれらの有
機錫触媒の活性形態物は、
は1乃至4個の炭素原子を含むアルキル基から独立して
選ばれ、Xはアルキル、塩素、臭素、ヒドロキシル、1
乃至18個の炭素原子のアルコキシおよび1乃至18個
の炭素原子のアシルオキシ基から独立して選ばれ、Xが
アルキルである場合には、各SnについてのAとXの炭
素原子の総数は4よりも大きくなく即ち4以下であり、
Xがアルキルではないときには各SnについてのAの炭
素原子の総数は4以下である。
8個の炭素原子のアルコキシおよび1乃至18個の炭素
原子のアシルオキシ基から選ばれ、Rは水素、1乃至1
8個の炭素原子のアルキルおよび1乃至18の炭素原子
のアシルオキシ基から選ばれ、またはY、Xおよび−O
−Rは協働して水素化錫酸基もしくはその無水物を形成
し、Nは1乃至10の整数である。Nが1よりも大きい
場合には、AとXは錫原子から錫原子へ変わることがで
きる。
は、総数で4個以下の炭素原子を含まなければならない
が、各Snについて、XおよびYのアルコキシおよびア
シルオキシ基並びにRのアルキルおよびアシル基は、錫
原子から容易に加水分解され、かつ、希釈苛性アルカリ
水性液洗浄により反応混合物から除去されるので、最大
18個の炭素原子を含むことができる。
ールまたはポリオールを装填してから、モノまたはポリ
カルボン酸のメチルまたはエチルエステルを装填する。
カルボン酸のメチルまたはエチルエステルのアルコール
またはポリオールに対するモル比は、広い範囲に亘って
変えることができ、当業者であれば、必要以上の実験を
行なうことなく容易に定めることができる。
およびメチルまたはエチルカルボン酸が液体である温度
が選定される。これは、本発明方法において利用するこ
とができるカルボン酸エステル、アルコールおよびポリ
オールは広範に亘って使用することができるので、かな
りの程度変わることになる。しかしながら、反応体が液
体である反応温度の選定は、当業者であれば必要以上の
実験を行なうことなく容易に決定することができる事項
である。
る。多くの場合は、触媒は、約0.01乃至約2.00
重量パーセントのレベルで存在し、約0.05乃至約
1.00重量パーセントのレベルであるのがより好まし
い。
を、4個以下の炭素原子を有する三塩化モノアルキル錫
または二塩化ジアルキル錫から現場でつくることができ
るということにある。触媒は、二塩化ジアルキル錫を反
応混合物に含ませることにより現場で形成され、これは
反応条件の下でのソルボリシスにより有機錫触媒に変わ
るが、エステル交換反応の速度は、三塩化モノアルキル
錫または二塩化ジアルキル錫の有効量が変換(ソルボリ
シス化)されるまでは、当初は緩慢である。
属の水酸化物またはアルコキシド、アルカリ土類金属の
水酸化物または酸化物、アルカリ金属またはアルカリ土
類金属の炭酸塩または重炭酸塩、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属のカルボキシレート、三塩基性燐酸アル
カリ、第三アミンのような有機塩基などのごときHCl
受容体あるいはアルカリ塩基を反応混合物に添加するこ
とにより促進させることができる。X、Yおよび−O−
Rのアルコキシ基は、1乃至22個の炭素原子を含むア
ルカリ金属のアルコキシドを使用することにより得られ
る。好ましいアルカリ金属には、リチウム、ナトリウム
およびカリウムが含まれる。好ましいアルコキシドとし
て、エステル交換されるべきアルコールのナトリウムア
ルコキシド、ナトリウムメチレートのようなメトキシド
およびナトリウムエトキシドがある。好ましいアルカリ
土類金属は、マグネシウムおよびカルシウムであり、好
ましい第三アミンはトリエチルアミンである。HCl受
容体と三塩化モノアルキル錫または二塩化ジアルキル錫
のモル比は、広範囲に亘って変えることができるが、一
般には、化学量論量が採用されるべきであり、1、2ま
たは3錫−塩素結合が所望されるかどうかにより変わ
る。3つの塩化物全てが三塩化モノアルキル錫において
置換される場合には、モノアルキル水素化錫酸およびそ
の無水物が形成される。
子を含むアルカリ金属カルボン酸塩の反応混合物に添加
することにより、X、Yおよび−O−Rに関して得られ
る。この場合にも、化学量論量が採用されるべきであ
り、錫原子当たり1、2または3の塩素原子の置換が所
望されるかどうかにより変わる。
洗浄すると、本発明に従って得られるカルボン酸のエス
テルは、活性触媒が各Snについて(Aおよび/または
Xがアルキルである場合の)AおよびXの炭素原子の比
が2以下である場合には、約400ppm未満の錫を含
有する。反応生成物は、約100ppm未満の錫を含有
するのが好ましく、約25ppm未満の錫を含むのが理
想的である。活性触媒が各Snについて(Aおよび/ま
たはXがアルキルである場合の)AおよびXの炭素原子
の比が2以下である本発明に従って得られるカルボン酸
のエステルは、約1200ppm以下の錫を含むことが
できる。
不飽和一価あるいは多価アルコール出発物質を利用した
エステル交換反応の場合には、不飽和結合の重合を、1
つ以上の重合抑制剤を用いて抑制するのが重要である。
かかる抑制剤は当業者には周知であり、このような抑制
剤にはヒドロキノンおよびそのモノメチルエステル、カ
テコール、ピロカテコール、レゾルシノール、ピロガロ
ール、プロピルガレートなどがふくまれるが、これらに
限定されるものではない。
に機能するためには酸素の存在を必要とすることであ
る。従って、かかる重合抑制剤が使用される場合には、
エステル交換反応の過程を通じて酸素含有ガス(空気ま
たは空気−窒素混合物)の流れを反応容器に供給するこ
とが必要である。使用されるべき酸素の量は、形成され
る生成物および反応容器のサイズにより定められるが、
当業者であれば、必要以上の実験を行なうことなく容易
に決めることができるものである。
抑制剤の全てが1つ以上のフェノールヒドロキシル基を
含むことである。これらのフェノール基が存在すると、
抑制剤は、水酸化ナトリウム溶液と接触したときに水溶
性のナトリウム塩を形成することができる。これによ
り、所望の場合には、反応の終了時に反応混合物から過
剰のフェノール抑制剤を容易に除去することができる。
また、当業者であれば十分に理解することができるよう
に、所望の場合には、抑制剤および/または別の抑制剤
の低レベルをこの時点で加えることができる。更に、重
合抑制剤のアルカリ溶解度により、カルボン酸エステル
のエステル交換反応生成物から重合抑制剤と残留有機錫
エステル交換触媒の双方を同じ洗浄処理により除去する
ことができる。
至約30重量%の苛性アルカリ溶液をバッチ重量の約1
0%乃至約100%の量使用して行なわれる。15重量
%乃至20重量%の苛性アルカリ溶液が好ましい。バッ
チ重量の約15%乃至約25%の量の苛性アルカリ溶液
が好ましく、バッチ重量の約20%の苛性アルカリ溶液
洗浄が最も好ましい。洗浄は1乃至5回行なうべきであ
り、2乃至3回の洗浄が好ましい。
た、強い水性酸洗浄液を使用してエステル交換反応混合
物から除去することができる。フェノール抑制剤を除去
するには、苛性アルカリを使用した追加の洗浄がなお必
要である。これは、錫原子当たり約1乃至4個の炭素原
子を含むほとんどのモノアルキルおよびジアルキル錫化
合物は酸とアルカリのいずれにも溶解し、しかも最終生
成物中の残留錫は更に減少することができるので有利で
ある。これは実施例7および8に示されており、これら
の実施例においては、ブチル水素化錫酸無水物が触媒と
して使用されている。酸で洗浄し、次いで塩基で洗浄し
たイソデシルメタクリレートは、希釈苛性アルカリだけ
で洗浄したイソデシルメタクリレート(1160ppm
のSn)よりも残留錫は低い(140ppmのSn)。
くすべきである。適宜の酸には、塩化水素酸、メタンス
ルホン酸、燐酸、硫酸および臭化水素酸が含まれる。好
ましい酸は、塩化水素酸および臭化水素酸である。酸
は、濃縮された形態で使用されるのが好ましいが、希釈
溶液もまた適している。
至約100%にすべきであり、バッチ重量の約15%乃
至約25%の量が好ましい。バッチ重量の約20%の酸
洗浄液が最も好ましい。酸洗浄は1乃至5回行なうべき
であり、2または3回の洗浄が好ましい。
テル交換によるカルボン酸の高級エステルを「残留」生
成物として産業的規模でつくられる。エステルは、高純
度および高収率に加え、有機錫反応触媒を実質上含むこ
となく形成される。
示するものである。これらの実施例は、本発明の範囲と
精神を限定するものと理解されるべきではない。以下の
実施例において、部は全て重量部であり、「モル比」は
アルカリの二塩化ジメチル錫に対するモル比を云うもの
である。
ト州グリニッチに所在するウィトコ(アーガス)コーポ
レイション、ペンシルベニア州フィラデルフィアに所在
するアトケム、サウスカロライナ州コロンビアに所在す
るカーディナル・ケミカルまたはペンシルベニア州チュ
リータウンに所在するジェレストから入手した。以下の
実施例の残留錫の値は、原子吸光分光分析により測定し
た。
シ二錫オキサン(1:1)を使用したネオペンチルグリ
コールジアクリレートの調製 ネオペンチル(104部)、メチルアクリレート(20
0部)、ヘプタン(50部)、二塩化ジメチル錫(3.
6部)、テトラメチルジアセトキシ二錫オキサン(3.
6部)、4−メトキシフェノール(0.3部)およびヒ
ドロキノン(0.3部)の混合物を、精留塔を使用した
還流下で加熱した。メタノール、ヘプタンおよび過剰の
メチルアクリレートを粗生成物から除去した。錫触媒お
よび重合抑制剤を除去するために、約50%の溶媒を含
む粗生成物を、バッチ重量の20%の量の15%水酸化
ナトリウムで2回洗浄した。生成物を15%塩化ナトリ
ウムブライン溶液で洗浄することによりアルカリ度を低
下させてから、有機相を濃縮し、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート186部(ネオペンチルグリコール基
準で収率88%)を得た。最終生成物の純度は95%で
あった。残留錫の分析値は300ppmであった。
1)を使用した1、3−ブチレングリコールジメタクリ
レートの調製 1、3−ブチレングリコール(90部)、二塩化ジメチ
ル錫(5.5部)、酢酸ナトリウム(2.0部)、4−
メトキシフェノール(0.3部)、ヒドロキノン(0.
3部)、ヘプタン(50部)およびメチルメタクリレー
ト(300部)の混合物を実施例1と同様にして加熱し
た。メタノール、ヘプタンおよび過剰のメチルメタクリ
レートを粗生成物から除去した。錫触媒および重合抑制
剤を除去するために、約50%の溶媒を含む粗生成物
を、バッチ重量の20%の量の15%水酸化ナトリウム
で2回洗浄した。生成物を15%塩化ナトリウムブライ
ン溶液で洗浄することによりアルカリ度を低下させてか
ら、有機相を濃縮し、1、3−ブチレングリコールジメ
タクリレート(BGDMA)203部(1、3−ブチレ
ングリコール基準で収率90%)を得た。最終生成物の
純度は98%であった。残留錫の分析値は320ppm
であった。
(1:1)を使用したエチレングリコールジメタクリレ
ートの調製 エチレングリコール(62.0部)、メチルメタクリレ
ート(300部)、ヘプタン(50部)、三塩化ブチル
錫(7.0部)、ナトリウムメトキシド(5.4部、2
5%メタノール)、4−メトキシフェノール(0.5
部)およびヒドロキノン(0.5部)の混合物を実施例
1と同様にして加熱した。メタノール、ヘプタンおよび
過剰のメチルメタクリレートを粗生成物から除去した。
錫触媒および重合抑制剤を除去するために、約50%の
溶媒を含む粗生成物を、バッチ重量の20%の量の15
%水酸化ナトリウムで2回洗浄した。生成物を15%塩
化ナトリウムブライン溶液で洗浄することによりアルカ
リ度を低下させてから、有機相を濃縮し、エチレングリ
コールジメタクリレート(EGDMA)185部(エチ
レングリコール基準で収率93%)を得た。最終生成物
の純度は98%であった。残留錫の分析値は160pp
mであった。
デシルメタクリレートの調製 二水酸化一塩化ブチル錫(6.9部)を真空下で加熱し
てオリゴマー化した。オリゴマー化された触媒に、シク
ロドデカノール(184部)、4−メトキシフェノール
(0.5部)、ヒドロキノン(0.5部)、ヘプタン
(50部)およびメチルメタクリレート(300部)を
加え、反応混合物を実施例1のようにして加熱した。メ
タノール、ヘプタンおよび過剰のメチルメタクリレート
を粗生成物から除去した。錫触媒および重合抑制剤を除
去するために、約50%の溶媒を含む粗生成物を、バッ
チ重量の20%の量の15%水酸化ナトリウムで3回洗
浄した。生成物を15%塩化ナトリウムブライン溶液で
洗浄することによりアルカリ度を低下させてから、有機
相を濃縮し、シクロドデシルメタクリレート228部
(シクロドデカノール基準で収率90%)を得た。純度
は98%であった。残留錫の分析値は740ppmであ
った。
用したイソボルニルアクリレートの調製 イソボルネオール(154部)、メチルアクリレート
(200部)、ヘプタン(50部)、三塩化メチル錫
(12部)、ナトリウムメトキシド(25%メタノー
ル、10.8部)、4−メトキシフェノール(0.3
部)およびヒドロキノン(0.3部)を実施例1のよう
にして加熱した。メタノール、ヘプタンおよび過剰のメ
チルアクリレートを粗生成物から除去した。錫触媒およ
び重合抑制剤を除去するために、約50%の溶媒を含む
粗生成物を、バッチ重量の20%の量の20%水酸化ナ
トリウムで2回洗浄した。生成物を15%塩化ナトリウ
ムブライン溶液で洗浄することによりアルカリ度を低下
させてから、有機相を濃縮し、166部(イソボルネオ
ール基準で収率80%)を得た。最終生成物の純度は9
5%であった。残留錫の分析値は25ppmであった。
クリレートの調製 1−ドデカノール(186部)、ブチル水素化錫酸
(5.2部)、4−メトキシフェノール(0.5部)、
ヒドロキノン(0.5部)、ヘプタン(28部)および
メチルアクリレート(200部)の混合物を実施例1と
同様にして加熱した。メタノール、ヘプタンおよび過剰
のメチルアクリレートを粗生成物から除去した。錫触媒
および重合抑制剤を除去するために、約50%の溶媒を
含む粗生成物を、バッチ重量の20%の量の20%水酸
化ナトリウムで3回洗浄した。生成物を15%塩化ナト
リウムブライン溶液で洗浄することによりアルカリ度を
低下させてから、有機相を濃縮し、1−ドデシルアクリ
レート188部(1−ドデカノール基準で収率79%)
を得た。最終生成物の純度は98%であった。残留錫の
分析値は980ppmであった。
ルメタクリレートの調製 イソデカノール(158部)、ブチル水素化錫酸無水物
(5.0部)、4−メトキシフェノール(1.0部)、
ヒドロキノン(1.0部)、ヘプタン(28部)および
メチルメタクリレート(300部)の混合物を実施例1
と同様にして加熱した。メタノール、ヘプタンおよび過
剰のメチルメタクリレートを粗生成物から除去した。錫
触媒および重合抑制剤を除去するために、約50%の溶
媒を含む粗生成物を、バッチ重量の20%の量の15%
水酸化ナトリウムで2回洗浄した。生成物を15%塩化
ナトリウムブライン溶液で洗浄することによりアルカリ
度を低下させてから、有機相を濃縮し、185部(イソ
デカノール基準で収率82%)を得た。最終生成物の純
度は96%であった。残留錫の分析値は1160ppm
であった。
ルメタクリレートの調製、酸洗浄および苛性アルカリ洗
浄による錫の除去 イソデカノール(158部)、ブチル水素化錫酸無水物
(5.0部)、4−メトキシフェノール(1.0部)、
ヒドロキノン(1.0部)、ヘプタン(28部)および
メチルメタクリレート(300部)の混合物を実施例1
と同様にして加熱した。メタノール、ヘプタンおよび過
剰のメチルメタクリレートを粗生成物から除去した。錫
触媒および重合抑制剤を除去するため、約50%の溶媒
を含む粗生成物を、バッチ重量の20%の量の濃縮塩化
水素酸(37%)で2回洗浄した。次に、バッチ重量の
20%の量の20%水酸化ナトリウムで洗浄を行なっ
た。生成物を15%塩化ナトリウムブライン溶液で洗浄
することによりアルカリ度を低下させてから、有機相を
濃縮し、199部(イソデカノール基準で収率88%)
を得た。純度は97%であった。残留錫の分析値は14
0ppmであった。
クリレートの調製、酸洗浄および苛性アルカリ洗浄によ
る錫の除去 イソデカノール(158部)、ブチル水素化錫酸無水物
(5.0部)、4−メトキシフェノール(1.0部)、
ヒドロキノン(1.0部)、ヘプタン(28部)および
メチルメタクリレート(300部)の混合物を実施例1
と同様にして加熱した。メタノール、ヘプタンおよび過
剰のメチルメタクリレートを粗生成物から除去した。錫
触媒および重合抑制剤を除去するために、約50%の溶
媒を含む粗生成物を、バッチ重量の25%の量の濃縮塩
化水素酸(48%)で1回洗浄した。次に、バッチ重量
の25%の量の20%水酸化ナトリウムで洗浄を行なっ
た。生成物を15%塩化ナトリウムブライン溶液で洗浄
することによりアルカリ度を低下させてから、有機相を
濃縮し、208部(イソデカノール基準で収率92.4
%)を得た。純度は98%であった。残留錫の分析値は
100ppmであった。
は、アルカリ水性液の有機錫触媒の溶解度の減少ととも
に増加することが観察されている。下記の表1に示す上
記実施例から得られたのデータは、有意の抽出率(即
ち、約90%よりも大きい抽出率)を得るのに要する
(Aおよび/またはXがアルキル基である場合の)Aお
よびXの炭素原子の比の実際の限界が約4以下であるこ
とを示している。
請求の範囲に記載の本発明を限定するものではなく、例
示するものと理解されるべきである。従って、上記した
構成の数多くの変更と組み合わせを、本発明から逸脱す
ることなく行なうことができるものである。
有機錫触媒をフェノール重合抑制剤とともに、カルボン
酸エステル反応生成物から有効に除去することができ
る。従って、本発明は、これまで長く待望されてきた有
機錫触媒を含まないエステル交換反応生成物を提供する
ことができる。
Claims (19)
- 【請求項1】カルボン酸のメチルまたはエチルエステル
をアルコールおよびポリオールでエステル交換する方法
において、 (A)(1)アラルキル、脂肪族および脂環式アルコー
ル並びにポリオールよりなる群から選ばれるアルコール
およびポリオールと、(2)モノおよびポリカルボン酸
よりなる群から選ばれるカルボン酸のメチルまたはエチ
ルエステルとからなる反応混合物を得る工程と、反応混
合物がポリオールとポリカルボン酸との混合物を含まな
い場合には、 (B)前記アルコールまたはポリオールおよび前記カル
ボン酸が液体となる温度で、かつ、 【化1】 により示される構造を有する触媒有効量の有機錫触媒の
存在下で、前記混合物を反応させる工程とを備え、上記
式において、各Snについて、Aは1乃至4個の炭素原
子を含むアルキル基よりなる群から独立して選ばれ、X
はアルキル、塩素、臭素、ヒドロキシル、1乃至18個
の炭素原子のアルコキシおよび1乃至18個の炭素原子
のアシルオキシ基よりなる群から独立して選ばれ、Xが
アルキルである場合には、各SnについてのAとXの炭
素原子の総数は4よりも大きくなく、Xがアルキルでな
いときには各SnについてのAの炭素原子の総数は4よ
りも大きくなく、Yは塩素、臭素、ヒドロキシル、1乃
至18個の炭素原子のアルコキシおよび1乃至18個の
炭素原子のアシルオキシ基よりなる群から選ばれ、Rは
水素、1乃至18個の炭素原子のアルキルおよび1乃至
18個の炭素原子のアシル基よりなる群から選ばれ、ま
たはY、Xおよび−O−Rは協働して水素化錫酸基もし
くはその無水物を形成し、Nは1乃至10の整数であ
り、従って、前記カルボン酸とメタノールまたはエタノ
ールのアルコールまたはポリオールエステルが形成さ
れ、更に (C)前記有機錫触媒の実質上全てを除去するようにp
Hが約13.2よりも大きいアルカリ水性液で前記反応
混合物を洗浄する工程と、 (D)前記有機錫触媒を実質上含まない前記アルコール
またはポリオールカルボン酸エステルを回収する工程と
を備えることを特徴とする方法。 - 【請求項2】前記反応工程は前記反応混合物を加熱する
工程からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】前記反応混合物は各錫原子に取着された前
記アルキル基に4個以下の炭素原子を有する触媒有効量
の三塩化モノアルキル錫または二塩化ジアルキル錫を含
み、前記加熱工程は前記有機錫触媒が現場で形成される
ように前記三塩化モノアルキル錫または前記二塩化ジア
ルキル錫を加熱する工程からなることを特徴とする請求
項2に記載の方法。 - 【請求項4】前記反応混合物は前記有機錫触媒の形成を
促進するようにHCl受容体化合物を含むことを特徴と
する請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】前記反応混合物はモル比が約3:1以下の
前記HCl受容体化合物と前記三塩化モノアルキル錫ま
たはモル比が約2:1の前記HCl受容体化合物と前記
二塩化ジアルキル錫からなることを特徴とする請求項4
に記載の方法。 - 【請求項6】前記HCl受容体化合物はアルカリ金属の
水酸化物、1乃至18個の炭素原子を含むカルボキシレ
ートおよびアルコキシド、炭酸塩および重炭酸塩、アル
カリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、
カルボキシレート並びに有機塩基よりなる群から選ばれ
ることを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 【請求項7】前記アルカリ金属の水酸化物、アルコキシ
ド、炭酸塩、重炭酸塩およびカルボキシレートはリチウ
ム、ナトリウムおよびカリウムの水酸化物、アルコキシ
ド、炭酸塩および重炭酸塩よりなる群から選ばれること
を特徴とする請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】前記アルカリ金属のアルコキシドは前記ア
ルコールおよびポリオールのアルカリ金属メトキシド、
エトキシドおよびアルコキシドよりなる群から選ばれる
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。 - 【請求項9】前記反応混合物は炭素原子が4個以下の触
媒有効量の二水酸化一塩化モノアルキル錫を含み、前記
加熱工程は前記反応体を加える前に真空下で前記二水酸
化一塩化モノアルキル錫を予め加熱することにより、低
量ポリ錫オキサン触媒を形成する工程からなることを特
徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項10】前記加熱工程は前記メタノールまたはエ
タノールが前記反応混合物から除去されて反応工程を終
了することができるように前記反応混合物を加熱する工
程からなることを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項11】前記メチルまたはエチルエステルは不飽
和モノまたはポリカルボン酸のメチルまたはエチルエス
テルからなることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項12】前記不飽和カルボン酸はアクリル酸およ
びメタクリル酸よりなる群から選ばれることを特徴とす
る請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】前記反応混合物はポリオールからことを
特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項14】前記反応混合物はアルコールからなるこ
とを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項15】前記反応混合物を前記アルカリで洗浄す
る工程に先立ち約1.5よりも低いpHの酸水性液で前
記反応混合物を洗浄する工程を更に備えることを特徴と
する請求項1に記載の方法。 - 【請求項16】前記酸水性液はメタンスルホン酸、硫
酸、燐酸、塩化水素酸および臭化水素酸よりなる群から
選ばれることを特徴とする請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】前記酸水性液は塩化水素酸および臭化水
素酸よりなる群から選ばれることを特徴とする請求項1
6に記載の方法。 - 【請求項18】前記有機錫触媒は三塩化アルキル錫およ
び二塩化ジアルキル錫よりなる群から選ばれる有機錫化
合物の混合物からなることを特徴とする請求項1に記載
の方法。 - 【請求項19】前記有機錫触媒は酸化ジアルキル錫、ジ
アルキル錫ジアルコキシドおよびジアルキル錫ジカルボ
キシレートよりなる群から選ばれる有機錫化合物の混合
物からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
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