JPH0918134A - 加熱装置における被加熱板の搬送方法 - Google Patents

加熱装置における被加熱板の搬送方法

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JPH0918134A
JPH0918134A JP16608595A JP16608595A JPH0918134A JP H0918134 A JPH0918134 A JP H0918134A JP 16608595 A JP16608595 A JP 16608595A JP 16608595 A JP16608595 A JP 16608595A JP H0918134 A JPH0918134 A JP H0918134A
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heated
plate
heated plate
claw
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JP16608595A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sawabe
博 沢辺
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NIHON DENNETSU KK
Nihon Dennetsu Co Ltd
Original Assignee
NIHON DENNETSU KK
Nihon Dennetsu Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線基板の熱膨張に起因する反りの発生を解
消し、反りの発生によって配線基板が搬送装置から脱落
するのを防止する搬送方法を確立することによって、配
線基板へのストレスを与えず安全に搬送できるようにす
る。 【構成】 チェーン体24の保持爪21上にある配線基
板1の一側端1aを押圧爪27で挟んで保持・固定する
とともに、配線基板1の他側端1bをワイヤ31または
ベルト32上で滑動自在に支持し、さらに、ワイヤ31
またはベルト32を保持爪21と同じ速度で走行させて
配線基板1を搬送させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子回路等を形
成する配線基板等の被加熱板を搬送手段で搬送しながら
加熱装置で加熱し、被加熱板のはんだ付けや搭載電子部
品を固着する接着剤硬化処理を行う加熱装置において、
被加熱板の搬送におけるストレスを無くし、しかも搬送
を安全に行う加熱装置における被加熱板の搬送方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】配線基板等の被加熱板を加熱処理する例
としては、表面実装部品の接着剤による固着プロセスや
リフローはんだ付けプロセス、また、フローはんだ付け
プロセス等を挙げることができる。そして、これらの加
熱処理は、配線基板の端部を搬送コンベアに載置して連
続的に加熱炉内や加熱手段上を搬送する方法が一般的に
採用されている。
【0003】図6(a)〜(c)は、従来のリフローは
んだ付け装置を説明する図で、図6(a)はリフローは
んだ付け装置の側断面図、図6(b)は配線基板の加熱
プロファイルの一例を示す図、図6(c)は搬送コンベ
アの縦断面図で、図6(a)のI−I線による断面図で
ある。
【0004】加熱装置として最も一般的なリフローはん
だ付け装置は、ヒータやファン等から構成される加熱装
置4を炉体内3に備え、炉体3内を通した搬送コンベア
2で搬送方向Aに向けて搬送される配線基板1を、熱線
や熱風等によって加熱する構成になっている。また、目
的とする加熱プロファイルが得やすいように炉体3内を
幾つかの加熱室5に分けて構成し、加熱プロファイルの
制御性の向上を図っている。そして、炉体3の封止性の
向上を目的として、搬入口7および搬出口8に抑止板9
によりラビリンス流路等を形成して封止部10を形成す
ることもある。
【0005】図6(a)の例では、炉体3を4室の加熱
室5に分けて構成し、予熱部11として3室、そしてリ
フロー部12として1室を設けている。予熱部11の第
1室は昇温部13であり、配線基板1を目的とする予熱
温度まで直ちに昇温させ、その後段の均熱部14の2室
では配線基板1の各部分が目的とする予備加熱温度で均
一な温度となるようにして温度むらの解消を図ってい
る。そして、リフロー部12でははんだ溶融温度へ昇温
させ、リフローはんだ付けが行われる。
【0006】図6(b)の加熱プロファイルの例は、配
線基板1の一連の加熱の様子をグラフ化して示したもの
であり、横軸は時間を示し、縦軸は配線基板1の温度を
示す。ちなみに、融点約183℃の共晶はんだでは、一
般に予熱温度TC =約150℃で、リフロー温度TR
約250℃程度に調節・選択されている。なお、TA
室温を示す。
【0007】図6(c)は一般的な搬送コンベア2の例
であり、ガイドレール15に沿って回動する搬送チェー
ン16に配線基板1を載置するピン17と、載置位置を
案内する案内板18とを設けて構成している。すなわ
ち、配線基板1の一側端1aと他側端1bとを搬送コン
ベア2のピン17上に載置して搬送する仕組みである。
ちなみに、このピン17の長さはP=約5mm程度で、
案内板18との間の隙間はD=約0.5〜1.0mm程
度に選択されることが一般的である。すなわち、ピン1
7の長さPを必要以上に長くすると、配線基板1に部品
を搭載することができない領域を大きくしてしまい不都
合だからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、配線基板1
の大きさが大きくなってその幅Wが長くなれば、加熱処
理中の配線基板1の熱膨張量も大きくなる。そして、こ
の熱膨張量はフローはんだ付け装置と比較して、リフロ
ーはんだ付け装置の方がはるかに大きい。これは、予熱
温度がフローはんだ付け装置では一般的に約100℃程
度であるのに対して、リフローはんだ付け装置では一般
的に約150℃程度と高温であること、およびリフロー
はんだ付け装置ではフローはんだ付け装置と比較して予
熱時間やリフロー加熱時間が長いことに理由している。
【0009】そのため、幅Wの長い配線基板1において
は、図6(c)で説明した隙間Dの間隔を越えた熱膨張
量となり、配線基板1の両側端1a,1bが案内板18
に当接してさらに膨張するため、配線基板1に反りを発
生する。
【0010】図7は配線基板1の熱膨張に原因して配線
基板1に反りを発生する状況を示す一部破断正面図で、
図6と同一符号は同一部分を示し、配線基板1の幅Wが
長いと熱膨張によって破線で示したように両側端1a,
1bが案内板18に当接してさらに伸長するため、反り
を生ずることを説明している。
【0011】一方で、このような問題を軽減するために
隙間Dを大きくすると、ピン17に載置される部分の長
さが短くなり、配線基板1が搬送コンベア2の搬送チェ
ーン16から脱落し易くなる問題がある。そこで、ピン
17の長さPを長くすると、今度は配線基板1に部品を
搭載できる有効領域(有効面積)が少なくなる問題が生
じていた。
【0012】他方、配線基板1における反りの発生は、
前記のような理由によるものばかりではなく、重量の大
きい部品が搭載されている場合や配線基板1の各面(図
7における上側の面と下側の面)に温度差がある場合等
にも発生する。そしてこの場合は、配線基板1の幅方向
(図7のW方向)方向の熱膨張量よりも反りが大きく発
生するため、配線基板1がピン17上から脱落し易くな
るという問題点があった。
【0013】ところで、配線基板1を確実に保持して搬
送する技術がある。例えば、特公平4−71628号公
報の技術(以下、公知例1という)と、特開平4−14
7764号公報の技術(以下、公知例2という)であ
る。
【0014】図8(a),(b)、図9(a),(b)
は、これらの技術を説明する図で、図8(a),(b)
は公知例1のプリント基板の保持搬送方法およびその装
置からの抜粋であり、図9(a),(b)は公知例2の
プリント基板の保持搬送方法およびその装置からの抜粋
である。そして、図8(a)および図9(a)はいずれ
もチェーン体に設けられた保持爪および押圧爪の構造を
示す図で、図8(b)および図9(b)はいずれも回転
する搬送コンベアの平面図である。
【0015】これら図8,図9のいずれの技術も、配線
基板1を保持爪21と押圧爪22,27との間に挟んで
保持・固定するものであり、これらの保持爪21と押圧
爪22,27とからなる爪片はガイドレール23に沿っ
て走行する搬送コンベア2のチェーン体24に取り付け
てある。なお、図8(b)および図9(b)において、
21Kは前記保持爪21の先端部分の軌跡を示してい
る。
【0016】図8(a),(b)に示す公知例1の技術
では、圧縮ばね25の反発力で通常開いている押圧爪2
2がガイド板26に押圧されて閉じる構成となってお
り、この時に配線基板1を挟んで保持・固定する構成で
ある。
【0017】また、図9(a),(b)の公知例2の技
術では、圧縮ばね25Aの反発力で通常閉じている押圧
爪27の矢印Bの部分(図9(a))が押圧板ガイド2
8および回転押圧板29に押圧されて開く構成となって
おり、そのため、配線基板1の搬入口7および搬出口8
でのみ押圧爪27が開いて配線基板1を保持できる姿勢
をとる構成であり、その後は圧縮ばね25Aの反発力に
よって押圧爪27が保持爪21上の配線基板1を挟み、
保持・固定する構成である。また、30は前記チェーン
体24を掛け渡すスプロケットである。
【0018】これらの技術を用いれば、配線基板1が確
実に保持・固定されるため、搬送コンベア2から脱落す
ることは確実に防止することができる。しかし、配線基
板1の両側端1a,1bが保持・固定されていること、
また、図6(c)に例示した搬送コンベア2と同様に、
配線基板1を保持する保持爪21の幅以上には配線基板
1が熱膨張して伸長することができないため、特に幅の
広い配線基板1では加熱されて熱膨張を生じた際に反り
を生じることがあった。
【0019】本発明の目的は、配線基板等の被加熱板の
熱膨張に起因する反りの発生を解消すること、および反
りの発生に起因して配線基板が搬送装置から脱落するこ
とを防止する加熱装置における被加熱板の搬送方法を確
立することによって、配線基板へのストレスを与えず、
しかも安全に搬送可能とし、高品質の配線基板を高信頼
性の加熱プロセスで製造できるようにすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱装置におけ
る被加熱板の搬送方法は、配線基板を搬送する際の保持
および支持方法に特徴がある。
【0021】本発明にかかる請求項1記載の発明は、被
加熱板の一側端を爪片で挟んで保持するとともに、被加
熱板の他側端を滑動自在に支持して搬送するものであ
る。
【0022】また、請求項2に記載の発明は、被加熱板
の一側端を挟んで保持する爪片を走行させるとともに、
被加熱板の他側端をワイヤまたはベルト上で滑動自在に
支持し、さらに前記ワイヤまたはベルトを爪片と同じ速
度で走行させて被加熱板を搬送するものである。
【0023】また、請求項3に記載の発明は、被加熱板
の一側端を挟んで保持する爪片を走行させるとともに、
被加熱板の他側端を搬送方向に対し直列状に複数個を設
けた回転可能のローラ上に滑動自在に支持して走行させ
ながら被加熱板を搬送するものである。
【0024】また、請求項4に記載の発明は、被加熱板
の一側端を挟んで保持する爪片を走行させるとともに、
被加熱板の他側端を搬送方向に設けた凸条部材に滑動自
在に支持して走行させながら前記被加熱板を搬送するも
のである。
【0025】
【作用】各請求項に対応して次のような作用がある。
【0026】本発明の請求項1記載の発明は、被加熱板
の一側端は爪片で挟んで保持されているので確実に固定
される。他方、反対側の他側端は滑動自在に支持するの
で、被加熱板に熱膨張を生じても被加熱板は支持部材上
を滑って膨張する。
【0027】したがって、熱膨張に原因する反りを被加
熱板に生ずることはなく、また、配線基板は爪片に挟ん
で保持・固定しているので、搬送手段から脱落すること
もない。
【0028】また、本発明の請求項2記載の発明は、被
加熱板を挟む爪片とワイヤまたはベルトとは同じ速度で
走行させているので、請求項1の作用と同様に配線基板
の熱膨張はワイヤまたはベルト上を滑って受容され支持
される。また、配線基板は爪片に挟んで保持・固定して
いるので、搬送手段から脱落することもない。そして、
これらの保持および支持部材を走行させているので、配
線基板を連続して搬送することができる。
【0029】また、本発明の請求項3記載の発明は、配
線基板の一側端は爪片に挟んで保持・固定しているの
で、配線基板が搬送手段から脱落することはない。ま
た、配線基板の他側端はローラの上を滑動し走行する。
したがって、配線基板の熱膨張はローラ上を滑って受容
され支持される。また、配線基板の他側端を支持する搬
送手段を容易に構成することができる。
【0030】また、本発明の請求項4記載の発明は、配
線基板の一側端は爪片に挟んで保持・固定しているの
で、前記配線基板が搬送手段から脱落することはない。
また、配線基板の他側端は凸条部材上を滑動自在に走行
する。したがって、配線基板の熱膨張は凸条部材上を滑
って受容され支持される。また、配線基板の他側端を支
持する搬送手段を一層容易に構成することができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明による加熱装置における被加熱
板の搬送方法を実際上どのように具体化できるかを実施
例で説明する。なお、これらの実施例においては加熱炉
等を省略して図示していないが、図6に例示したような
リフローはんだ付け装置や接着剤硬化炉に設備できる他
に、フローはんだ付け装置にも設備することができる。
【0032】〈実施例1〉図1(a),(b)は、本発
明の加熱装置における被加熱板の搬送方法に適用される
搬送装置の第1の実施例を示す図で、搬送コンベア2を
図6あるいは図8,図9の搬入口7あるいは搬出口8側
から見た図で、図9と同一符号は同一部分を示す。そし
て、図1(a)は支持部材がワイヤの場合を示し、図1
(b)は支持部材がベルトの場合を示している。なお、
図1の左側の搬送コンベア2は図9の公知例2の技術と
同様に構成した例を示している。
【0033】すなわち、配線基板1の一側端1aは保持
爪21と押圧爪27の間に挟まれて保持・固定し、他側
端1bはガイドレール33上のワイヤ31またはガイド
レール34上のベルト32の上に滑動自在に支持する構
成である。そして、保持爪21と押圧爪27はガイドレ
ール23に沿って回転するチェーン体24とともに走行
し、無端状のワイヤ31またはベルト32はガイドレー
ル33,34に沿って走行させて搬送コンベア35を構
成している。なお、ワイヤ31またはベルト32の材質
としては耐熱性を有するものであればよく、鉄やステン
レス等の金属部材,テフロン(商品名)等の耐熱性樹脂
部材等を用いることができる。
【0034】図2(a),(b)は、本発明の搬送コン
ベア2の構成を示す図で、図2(a)は搬送コンベア
2,35を上側から見た平面図、図2(b)は図2
(a)のワイヤ31またはベルト32状の搬送コンベア
35側のみを側面から見た図で、図1,図9と同一符号
は同一部分を示す。なお、1c,1dは配線基板1の前
縁,後縁を示す。
【0035】すなわち、図2(a)に示すように図面上
の左側の搬送コンベア2は公知例2と同様に構成してあ
り、図1に示す保持爪21および押圧爪27等を設けた
チェーン体24がスプロケット30、30間に掛け渡し
てあって、ガイドレール23に沿って回動・走行するよ
うに構成してある。また、ワイヤ31またはベルト32
からなる搬送コンベア35はローラ36,36間に掛け
渡してガイドレール33または34に沿って回動・走行
するように構成してある。
【0036】図3は、図1のチェーン体24と保持爪2
1および押圧爪27等から構成される搬送コンベア2
と、ワイヤ31またはベルト32(図3では図示してい
ないが、ワイヤ31に代えて図1(b)のベルト32で
あってもよい。)から構成される搬送コンベア35の回
転駆動機構の一例を示す図で、搬送コンベア2,35を
図2の搬入口7側から見た図である。
【0037】すなわち、モータ41の回転出力をそのギ
アヘッド42で減速し、スプロケット43とスプライン
軸44に設けたスプロケット45との間にチェーン46
を掛け渡して回動伝動する。一方、保持爪21および押
圧爪27を取り付けてあるチェーン体24を駆動するス
プロケット30の駆動軸47とスプライン軸44との間
には、かさ歯車装置48を設けて回転方向を変えて回転
伝動する。他方、ワイヤ31を掛け渡してあるローラ3
6を回転駆動するスプロケット49は、スプライン軸4
4に設けたスプロケット50との間にチェーン51を掛
け渡して回転伝動する。
【0038】そして、前記ローラ36を回転駆動するた
めにスラプライン軸44に設けたスプロケット50ある
いはかさ歯車装置48は、スプライン軸44に対して図
面上の左右方向に移動可能であり、したがって、配線基
板1の幅に応じてその位置を調節できるように構成して
ある。一般的には、左右何れか一方の搬送コンベア2,
35の位置を調節し、配線基板1の幅に合わせてその間
隔を調節・設定する構成としている。
【0039】以上の駆動機構の構成において、保持爪2
1および押圧爪27を設けたチェーン24体を駆動する
スプロケット30の大きさ、他方、ワイヤ31を掛け渡
したローラ36の径を考慮し、保持爪21および押圧爪
27の搬送速度とワイヤ31の搬送速度とが同速となる
ように、かさ歯車装置48の減速比およびローラ36を
駆動するスプロケット49,50の減速比を決める。
【0040】このように、配線基板1の一側端1aを保
持爪21および押圧爪27の間に挟んで固定し、他側端
1bでは配線基板1をワイヤ31に載置して滑動自在に
支持する。そして、前記保持爪21と押圧爪27の搬送
速度とワイヤ31の搬送速度とは同一である。したがっ
て、配線基板1は一側端1aが固定され、他側端1bが
滑動自在に支持されて搬送され、また、加熱されるに伴
って生ずる熱膨張はワイヤ31上に載置された他側端1
bの伸びとして受容される(図1参照)。そのため、配
線基板1の熱膨張が搬送状態に影響(配線基板1の反
り)を与えることもなく搬送コンベア2から脱落するこ
ともない。
【0041】なお、くさりやチェーン等の連鎖状部材を
ワイヤ31またはベルト32に代えて使用することもで
きる。
【0042】〈実施例2〉図4(a),(b)は、本発
明の第2の実施例を示す図で、搬送コンベア2を図2の
搬入口7から見た図である。そして図4(a)は支持部
材がローラの場合を示し、図4(b)は支持部材が凸条
部材の場合を示している。なお、図4(a),(b)の
左側の搬送コンベア2は公知例2の技術と同様に構成し
た例を示し、図1と同一符号は同一部分を示す。
【0043】第2の実施例が第1の実施例と相違する点
は、配線基板1を滑動自在に支持する部材がローラ61
あるいは凸条部材62で構成されていて、それ自体は配
線基板1の搬送のために移動しないことである。
【0044】図4(a)の例では、配線基板1が載置さ
れるローラ61が、図2に示すように配線基板1の搬送
方向Aに沿って設けたガイドレール63に直列状に多数
設けてあり、配線基板1の一側端1aが保持爪21およ
び押圧爪27で固定されて搬送されるに伴って、他側端
1bはローラ61上を滑動しながら搬送される仕組みで
ある。
【0045】また、図4(b)の例では、配線基板1が
支持される凸条部材62が、搬送方端Aに沿って設けた
ガイドレール63に直線状に設けてあり、配線基板1の
一側端1aが保持爪21および押圧爪27で固定されて
搬送されるに伴って、その他側端1bは凸条部材62上
を滑りながら搬送される仕組みである。
【0046】図4(a),(b)の実施例も第1の実施
例と同様に、配線基板1は一側端1aを固定し他側端1
bを滑動自在に支持して搬送され、また、加熱されるに
伴って生ずる熱膨張はローラ61または凸条部材62上
に載置された他側端1bの伸びとして受容される。その
ため、配線基板1の熱膨張が搬送状態に影響(配線基板
1の反り)を与えることもなく、搬送コンベア2から脱
落することもない。また、搬送コンベア2を簡単な構成
で実現できる長所もある。
【0047】〈実施例3〉図5は、本実施例の第3の実
施例を示す正面図で、図1と同一符号は同一部分を示
し、搬送コンベア2,71を図2の搬入口7あるいは搬
出口8側から見た図である。すなわち、図5の左側の搬
送コンベア2は第1の実施例および第2の実施例と同様
に、配線基板1の一側端1aを保持爪21および押圧爪
27の間に挟んで保持・固定し、右側の搬送コンベア7
1は、支持爪72および押圧爪73の間に配線基板1を
滑動自在に挟んで支持する構成である。
【0048】すなわち、左側の搬送コンベア2の圧縮ば
ね25Aの反発力は配線基板1を保持できる程度に強
く、右側の搬送コンベア71の圧縮ばね74の反発力は
配線基板1が自在に滑動できる程度に押圧を弱くして構
成してある。また、右側搬送コンベア71の支持爪72
の幅L2 は、左側に示す搬送コンベア2の保持爪21の
長さL1 よりも長くしてあり、配線基板1の熱膨張を受
容できる長さとしている。
【0049】したがって、配線基板1は一側端1aが固
定され、他側端1bが滑動自在に支持されながら搬送さ
れる。そして、加熱されるに伴って生ずる配線基板1の
熱膨張は、支持爪72の幅L2 上における配線基板1の
他側端1bの伸びとして受容される。そのため、配線基
板1の熱膨張が搬送状態に影響(配線基板1の反り)を
与えることもなく搬送コンベア2,71から脱落するこ
とがない。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば各請求項
に対応して次のような効果がある。
【0051】本発明の請求項1記載の発明によれば、被
加熱板の一側端を爪片で挟んで保持するとともに、被加
熱板の他側端を滑動自在に支持して搬送するので、配線
基板を確実に保持・固定して搬送することができるとと
もに、反りの発生を防止し、不要なストレスが配線基板
等の被加熱板に加わることが解消され、また、被加熱板
が搬送コンベアから脱落することもなく安全に搬送する
ことができる。その結果、高品質の配線基板を高信頼性
の加熱プロセスで製造することができるようになる。
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、被加
熱板の一側端を挟んで保持する爪片を走行させるととも
に、被加熱板の他側端をワイヤまたはベルト上で滑動自
在に支持し、さらに、前記ワイヤまたはベルトを爪片と
同じ速度で走行させて被加熱板を搬送するので、配線基
板の一側端を保持・固定して搬送するとともに、他側端
を滑動自在に支持して同じ搬送速度で搬送するので、請
求項1の効果に加えて被加熱板を連続して搬送すること
ができるようになり、搬送のスループットを高くするこ
とができる。
【0053】また、請求項3記載の発明によれば、被加
熱板の一側端を挟んで保持する爪片を走行させるととも
に、被加熱板の他側端を搬送方向に対し直列状に複数個
を設けた回転可能のローラ上に滑動自在に支持して走行
させながら被加熱板を搬送するので、請求項2の効果に
加えて、搬送手段を容易に構成することができるように
なり、安価な搬送手段で高品質の配線基板を高信頼性の
加熱プロセスで製造することができるようになる。
【0054】また、請求項4記載の発明によれば、被加
熱板の一側端を挟んで保持する爪片を走行させるととも
に、前記被加熱板の他側端を搬送方向に設けた凸条部材
に滑動自在に支持して走行させながら被加熱板を搬送す
るので、請求項3の構成よりもさらに容易に搬送手段を
構成することができ、一層安価な搬送手段で高品質の配
線基板を高信頼性の加熱プロセスで製造することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置における被加熱板の搬送方法
に適用される搬送装置の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の搬送コンベアの構成を示す図である。
【図3】本発明の搬送コンベアの回転駆動機構の一例を
示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す正面図である。
【図6】従来のリフローはんだ付け装置を説明する図で
ある。
【図7】配線基板の反りの状況を示す一部破断正面図で
ある。
【図8】従来のプリント基板の保持搬送方法およびその
装置を示す図である。
【図9】従来のプリント基板の保持搬送方法およびその
装置を示す図である。
【符号の説明】
1 配線基板 1a 一側端 1b 他側端 2 搬送コンベア 21 保持爪 23 ガイドレール 24 チェーン体 25A 圧縮ばね 27 押圧爪 31 ワイヤ 32 ベルト 33 ガイドレール 34 ガイドレール 35 搬送コンベア 61 ローラ 62 凸条部材 63 ガイドレール 71 搬送コンベア 72 支持爪 73 押圧爪 74 圧縮ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱装置に沿って被加熱板を搬送手段で
    搬送し、前記被加熱板の加熱処理を行う加熱装置におけ
    る被加熱板の搬送方法であって、 前記被加熱板の一側端を爪片で挟んで保持するととも
    に、前記被加熱板の他側端を滑動自在に支持して搬送す
    る、ことを特徴とする加熱装置における被加熱板の搬送
    方法。
  2. 【請求項2】 被加熱板の一側端を挟んで保持する爪片
    を走行させるとともに、前記被加熱板の他側端をワイヤ
    またはベルト上で滑動自在に支持し、さらに前記ワイヤ
    またはベルトを前記爪片と同じ速度で走行させて前記被
    加熱板を搬送する、ことを特徴とする請求項1記載の加
    熱装置における被加熱板の搬送方法。
  3. 【請求項3】 被加熱板の一側端を挟んで保持する爪片
    を走行させるとともに、前記被加熱板の他側端を搬送方
    向に対し直列状に複数個を設けた回転可能のローラ上に
    滑動自在に支持して走行させながら前記被加熱板を搬送
    する、ことを特徴とする請求項1記載の加熱装置におけ
    る被加熱板の搬送方法。
  4. 【請求項4】 被加熱板の一側端を挟んで保持する爪片
    を走行させるとともに、前記被加熱板の他側端を搬送方
    向に設けた凸条部材に滑動自在に支持して走行させなが
    ら前記被加熱板を搬送する、ことを特徴とする請求項1
    記載の加熱装置における被加熱板の搬送方法。
JP16608595A 1995-06-30 1995-06-30 加熱装置における被加熱板の搬送方法 Pending JPH0918134A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000025980A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Heidelberger Druckmas Ag 折り丁グリッパおよびデリバリ装置

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