JP2002240920A - 搬送装置および加熱装置 - Google Patents

搬送装置および加熱装置

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JP2002240920A
JP2002240920A JP2001044288A JP2001044288A JP2002240920A JP 2002240920 A JP2002240920 A JP 2002240920A JP 2001044288 A JP2001044288 A JP 2001044288A JP 2001044288 A JP2001044288 A JP 2001044288A JP 2002240920 A JP2002240920 A JP 2002240920A
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英和 今井
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真一 藤川
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正貴 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送時に生じるプリント基板の反りを防止す
るワイヤ体を細くできる搬送装置を提供する。 【解決手段】 プリント基板Sの底面両側を支持しつつ
一対の搬送チェーン21aでプリント基板Sを搬送する。
テンションビーム31の上端に設けた保持溝部に摺動可能
に配設したワイヤ体35がプリント基板Sの底面を支持す
る。ワイヤ体35は一対の搬送チェーン21aと同期して移
動する。一対の搬送チェーン21aで搬送するプリント基
板Sの搬送時に生じる反りをワイヤ体35で防止できる。
ワイヤ体35に大きな張力を与える必要がなくなる。ワイ
ヤ体35を細くできる。ワイヤ体35を細くすれば一対の搬
送チェーン21aで搬送するプリント基板Sを支持する面
積を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理物の下方両
側を支持してこの被処理物を搬送する搬送装置およびそ
れを備えた加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の搬送装置としては、例え
ば図9に示す構成が知られている。
【0003】この図9に示す搬送装置1aは、被処理物と
してのプリント基板Pの対向する下方両側を、突起部分
を有する一対の搬送体としての搬送チェーン2a,2bでそ
れぞれ支え、このプリント基板Pを搬送する。これら一
対の搬送チェーン2a,2bは、互いに並列に配設された一
対のレール体3a,3bによりそれぞれ支持されている。
【0004】また、これら一対の搬送チェーン2a,2b間
における幅方向の中間域の例えば中央には、これら一対
の搬送チェーン2a,2bにて搬送するプリント基板Pの反
りを防止する反り防止チェーン4が取り付けられてい
る。この反り防止チェーン4は、一対の搬送チェーン2
a,2bにより搬送されるプリント基板Pの下面略中央域
を、このプリント基板Pが搬送される方向に沿って支持
する。
【0005】ところが、この搬送装置1aを、リフロー装
置や硬化炉装置などの加熱装置に用いた場合には、一対
の搬送チェーン2a,2b、およびこれら一対の搬送チェー
ン2a,2bを支持しガイドするレール体3a,3bそれぞれの熱
容量が大きいため、これら一対の搬送チェーン2a,2bで
搬送するプリント基板Pを加熱する際に、これら一対の
搬送チェーン2a,2bで支持するプリント基板Pの下面両
側近傍の温度が上がりにくくいので、このプリント基板
Pの加熱効率が良くない。
【0006】さらに、この搬送装置1aを、搬送中のプリ
ント基板の下面を熱風で加熱する加熱装置に用いた場合
には、反り防止チェーン4がプリント基板Pへの熱風の
到達を阻害してしまう。このため、この反り防止チェー
ン4により支持されるプリント基板Pの一部の温度が上
昇しにくい。
【0007】そして、この加熱装置で加熱するプリント
基板Pに、特に環境問題に即して普及しつつある無鉛は
んだを使用した場合には、一般的な無鉛はんだの融点が
錫鉛共結はんだと比べ高いことにより、プリント基板P
自体の耐熱温度との差が小さくなってしまう。このた
め、このプリント基板Pを、このプリント基板Pの耐熱
温度以下、かつ無鉛はんだの融点以上の温度に加熱する
ためには、このプリント基板Pをより高精度に加熱しな
ければならない。
【0008】この場合、錫鉛共結はんだに比べプリント
基板Pをより高温に加熱しなければならないので、この
プリント基板Pの反りが大きくなり、反り防止チェーン
4がさらに必要となることが多いが、この反り防止チェ
ーン4を多く用いることにより、プリント基板Pの加熱
効率が良くない。
【0009】また、この搬送装置1aを、搬送されるプリ
ント基板Pの下方に加熱ユニットを設けたリフロー装置
に取り付けた場合には、このリフロー装置に反り防止チ
ェーン4を取り付けたことにより、加熱にとって最適な
位置にヒータや整流板などを設置することが困難とな
る。このため、この反り防止チェーン4を取り付けたこ
とにより生じるこのリフロー装置の加熱効率の低下が防
止しにくい。
【0010】さらに、この搬送装置1aを、窒素ガスを炉
内に満たした低酸素濃度雰囲気の中ではんだ付けする窒
素リフロー装置に取り付けた場合には、このリフロー装
置の加熱炉の入口から出口までプリント基板Pを支持す
る反り防止チェーン4を取り付けることにより、この加
熱炉の入口および出口の開口面積を大きくしなければな
らない。このため、この加熱炉内を一定の雰囲気に保つ
ために必要な窒素量が大幅に増加してしまい、このリフ
ロー装置のランニングコストが上がる。
【0011】また、この種の搬送装置としては、例えば
図10に示す構成が知られている。
【0012】この図10に示す搬送装置1bは、上述の図
9に示す搬送装置1aの反り防止チェーン4をチェーンで
はなく線条体としてのワイヤ体5に置換したものであ
る。そして、このワイヤ体5は、一対の搬送チェーン2
a,2bにて搬送されるプリント基板Pの下面略中央域を支
持し、このプリント基板Pの反りを防止する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この搬
送装置1bの一対の搬送チェーン2a,2bにて搬送されるプ
リント基板Pの反りの発生をワイヤ体5で防止するため
には、このワイヤ体5でプリント基板Pを十分に支持し
なければならない。よって、このワイヤ体5に比較的大
きな張力を与えなけばならない。
【0014】このため、このワイヤ体5に大きな張力を
与えることにより、このワイヤ体5の劣化が激しくな
り、このワイヤ体5の寿命が短くなってしまう。また、
このワイヤ体に大きな張力を与えるためには、このワイ
ヤ体をある程度太くしなければならないので、このワイ
ヤ体を細くすることが容易でないという問題を有してい
る。
【0015】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、搬送時に生じる被処理物の反りを防止する線条体
を細くできる搬送装置およびそれを備えた加熱装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の搬送装置
は、被処理物の下方両側を支持してこの被処理物を搬送
する一対の搬送体と、これら一対の搬送体間でこれら一
対の搬送体に沿って配設され、これら一対の搬送体によ
る前記被処理物の搬送方向に沿った線条体保持部が上端
に形成され垂直方向に面方向を有する板状体と、この板
状体の線条体保持部に摺動可能に配設され、前記一対の
搬送体と同期して移動し、これら一対の搬送体による前
記被処理物の搬送時にこの被処理物の下方を支持する線
条体とを具備しているものである。
【0017】そして、この構成では、被処理物の下方両
側を支持させてこの被処理物を一対の搬送体で搬送する
際に、板状体の上端の線条体保持部に摺動可能に配設し
た線条体がこの被処理物の下方を支持する。また、この
線条体は、一対の搬送体と同期してこれら一対の搬送体
の搬送方向に向けて移動する。この結果、一対の搬送体
により搬送される被処理物の搬送時に生じる反りが線条
体により防止される。よって、一対の搬送体により搬送
される被処理物に生じる反りを防止する線条体を、板状
体の線条体保持部に摺動可能に配設したことにより、移
動時の線条体を板状体の線条体保持部が保持し続ける。
このため、この線条体に大きな張力を与える必要がなく
なるので、この線条体を細くすることが可能となる。こ
の結果、この線条体を細くすることにより、一対の搬送
体により搬送される被処理物を支持する面積が少なくな
る。
【0018】請求項2記載の搬送装置は、請求項1記載
の搬送装置において、一対の搬送体間における幅方向に
向けて板状体を進退可能に移動させる幅調整機構を具備
しているものである。
【0019】そして、この構成では、一対の搬送体間に
おける幅方向に向けて幅調整機構で進退可能に板状体を
移動させることが可能となる。このため、幅寸法の異な
る被処理物を搬送する際に、この被処理物の幅方向にお
ける所望する位置を支持するように板状体を移動でき
る。よって、所定の寸法より幅寸法が小さい被処理物に
生じる搬送時の反りをより確実に防止可能となるととも
に、被処理物の形状などの変更に応じて微調整が可能と
なる。
【0020】請求項3記載の搬送装置は、請求項1また
は2記載の搬送装置において、板状体および線条体を一
体に上下方向に向けて進退可能に移動させる高さ調整機
構を具備しているものである。
【0021】そして、この構成では、高さ調整機構によ
り板状体および線条体を一体に上下方向に向けて進退可
能に移動させることが可能となるので、一対の搬送体に
より搬送される被処理物に対する線条体の支持加減が調
整可能となる。
【0022】請求項4記載の搬送装置は、請求項1ない
し3いずれか記載の搬送装置において、一対の搬送体に
よる被搬送物の搬送方向に向けて板状体に張力を与える
板引張機構を具備しているものである。
【0023】そして、この構成では、一対の搬送体によ
る被搬送物の搬送方向に向けて板引張機構により板状体
に張力を与えることにより、この板状体における被処理
物の搬送方向に向かう強度が向上する。この結果、薄い
板状体であっても、この板状体の線条体保持部に配設し
た線条体に必要以上に大きな張力を与えることなく、こ
の線条体で、一対の搬送体により搬送される被処理物
を、この被処理物の搬送方向に向けてより確実に支持で
きる。よって、板状体を薄くすることが可能になるとと
もに、線条体を細くすることが可能となる。このため、
搬送される被処理物への線条体の支持面積を少なくでき
る。
【0024】請求項5記載の搬送装置は、請求項1ない
し4いずれか記載の搬送装置において、線条体に張力を
与え、この線条体の弛みを防止する線引張機構を具備し
ているものである。
【0025】そして、この構成では、線引張機構で線条
体に張力を与え、この線条体の弛みを防止することによ
り、線条体保持部での線条体の保持が確実になる。よっ
て、この線条体による搬送時における被処理物の支持が
より確実になる。
【0026】請求項6記載の加熱装置は、内部に搬送さ
れた被処理物を加熱する加熱炉と、この加熱炉内にて前
記被処理物を搬送する請求項1ないし5いずれか記載の
搬送装置とを具備しているものである。
【0027】そして、この構成では、請求項1ないし5
いずれか記載の搬送装置により被処理物を加熱炉内にて
搬送する際に、板状体の上端の線条体保持部に摺動可能
に配設した線条体がこの被処理物の下方を支持する。こ
の結果、移動時の線条体を板状体の線条体保持部が保持
し続けるので、線条体に必要以上に大きな張力を与える
必要がなくなる。よって、この紐体を細くすることが可
能となるから、この線条体を細くすることにより、一対
の搬送体により搬送される被処理物を支持する面積が少
なくなる。このため、線条体の熱容量が少なくなるの
で、この被処理物が加熱炉内で効率良く加熱可能とな
る。そして、反り防止された被処理物の全面を均一に加
熱処理できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の搬送装置の一実施
の形態の構成を図1ないし図8を参照して説明する。
【0029】図1ないし図8において、11は搬送装置
で、この搬送装置11は、例えばこの搬送装置11にて搬送
する被処理物としてのワークであるプリント基板Sを加
熱するリフロー装置や硬化炉装置などの加熱装置12に取
り付けられている。このプリント基板Sは、電子部品を
搭載した面実装型である。また、加熱装置12は、図2に
示すように、内部を通過するプリント基板Sを加熱する
炉体としての加熱炉13を備えている。
【0030】この加熱炉13内には、酸素防止用の不活性
ガス、例えば窒素ガスが注入されており、電子部品の金
属面や、はんだ付け面の酸化によるはんだ付け不良が防
止される。
【0031】さらに、この加熱炉13内には、搬送装置11
にて搬送されるプリント基板Sの上面および下面それぞ
れを加熱する加熱手段としてのヒータユニット14が配設
されている。これらヒータユニット14は、搬送装置11の
搬送方向における上方および下方それぞれに水平方向に
沿って並設されている。
【0032】また、搬送装置11は、プリント基板Sが加
熱炉13内を通過するように設置されている。そして、こ
の搬送装置11は、図3に示すように、プリント基板Sの
下面両側を支持して、このプリント基板Sを搬送する一
対の搬送体としてのコンベアである搬送チェーン21a,21
bを備えている。これら一対の搬送チェーン21a,21bは、
互いに平行に並設されている。また、これら一対の搬送
チェーン21a,21b個々は、無端状に形成されている。さ
らに、これら一対の搬送チェーン21a,21bの往路面は、
水平に配設されている。また、これら一対の搬送チェー
ン21a,21bは、プリント基板Sの下面を水平方向に沿っ
て保持する。
【0033】さらに、これら一対の搬送チェーン21a,21
bの互いに相対する側には、これら一対の搬送チェーン2
1a,21bでプリント基板Sを搬送する際に、このプリント
基板Sの下面両側を支持してガイドする複数の係止爪部
としてのチェーンピン22a,22bが突出している。これら
複数のチェーンピン22a,22bは、各搬送チェーン21a,21b
のリンクプレートを屈曲可能に連結する軸体23a,23bを
延長してそれぞれ形成されている。
【0034】また、一方の搬送チェーン21aは、図3に
示すように、固定された固定レール24にて摺動可能に支
持およびガイドされている。そして、他方の搬送チェー
ン21bは、これら一対の搬送チェーン21a,21b間における
幅方向に向けて進退可能に移動する可動レール25にて摺
動可能に支持およびガイドされている。
【0035】さらに、これら一対の搬送チェーン21a,21
b間には、鉛直方向に面方向を有する細長板状の板状体
としての反り防止板であるテンションビーム31がこれら
一対の搬送チェーン21a,21bに沿って平行に設置されて
いる。このテンションビーム31の搬送方向における両側
端には、下方に向けて突出した接続片32a,32bがそれぞ
れ形成されている。これら接続片32a,32bは、垂直方向
に面方向を有する平板状の取付部材としてのブラケット
33a,33bに取り付けられている。
【0036】また、テンションビーム31の上端面は水平
に形成されており、この上端面には、図4および図5に
示すように、縦断面凹溝状の線条体保持部としてのガイ
ド部である保持溝部34が半円形に設けられている。この
保持溝部34は、一対の搬送チェーン21a,21bによるプリ
ント基板Sの搬送方向に沿って形成されている。また、
この保持溝部34には、一対の搬送チェーン21a,21bによ
るプリント基板Sの搬送時にこのプリント基板Sの下方
略中央域を搬送方向に沿って支持し、搬送時におけるこ
のプリント基板Sの反りを防止する線条体としてのワイ
ヤ体35が摺動可能に配設されている。このワイヤ体35
は、図示しないモータにより回転されるプーリに巻回さ
れたベルト体により一対の搬送チェーン21a,21bと同期
して互いに等しい速度で移動する無端体である。
【0037】ここで、このワイヤ体35は、このワイヤ体
35自体の破断強度より遥かに低く、一対の搬送チェーン
21a,21bにて搬送されるプリント基板Sとともに移動さ
せることができる張力で、加熱炉13の入口から出口まで
張られている。
【0038】そして、テンションビーム31の接続片32a,
32bがそれぞれ接続されたブラケット33a,33bには、この
テンションビーム31を一対の搬送チェーン21a,21b間に
おける幅方向に向けて進退可能に移動させる幅調整機構
としての位置決め機構41a,41bがそれぞれ取り付けられ
ている。これら位置決め機構41a,41bは、周方向に向け
て回動させることにより、テンションビーム31およびワ
イヤ体35を一対の搬送チェーン21a,21bに対する幅方向
に向けて進退可能に移動させる調整ねじ42a,42bをそれ
ぞれ備えている。
【0039】これら調整ねじ42a,42bの外周面には、図
3および図4に示すように、ねじ溝43a,43bが螺刻され
ている。また、これら調整ねじ42a,42bは、水平に配設
されてブラケット33a,33bに螺合されており、この調整
ねじ42a,42bを周方向に向けて同期させて回動させるこ
とにより、一対の搬送チェーン21a,21bの幅方向に向け
て各ブラケット33a,33bを同期させて移動する。
【0040】また、これら調整ねじ42a,42bの上方およ
び下方には、これら調整ねじ42a,42bの回動により各ブ
ラケット33a,33bを移動させる際に、これらブラケット3
3a,33bを支持してガイドするガイドロッド44a,44bがそ
れぞれ取り付けられている。これらガイドロッド44a,44
bは、一対の搬送チェーン21a,21bの幅方向に向けて水平
に配設されて、各ブラケット33a,33bに挿通されてい
る。
【0041】さらに、各調整ねじ42a,42bは、これら調
整ねじ42a,42bを同期させて回動させる幅調連動手段45
にそれぞれ機械的に接続されている。この幅調連動手段
45は、各調整ねじ42a,42bの一端それぞれに取り付けた
傘歯車46が、シャフト体47の上端に取り付けた傘歯車48
にそれぞれ噛合し、これらのシャフト体47の下端に取り
付けた傘歯車49が、連動軸50の両端に取り付けられた傘
歯車50a,50bにそれぞれ噛合することにより形成されて
いる。
【0042】ここで、各位置決め機構41a,41bの各ガイ
ドロッド44a,44bの支持部分には各ブラケット33a,33bと
の間に適当なクリアランスが設けられている。この結
果、テンションビーム31に張力を与えた状態であって
も、これらガイドロッド44a,44b自体はテンションビー
ム31に与えた張力を支えることはない。そして、テンシ
ョンビーム31に与えた張力は、各ブラケット33a,33bと
位置決め機構41a,41bの各調整ねじ42a,42bとが接触する
ことにより保たれている。
【0043】そして、各ブラケット33a,33bの下端に
は、テンションビーム31およびワイヤ体35を一体に上下
方向に向けて移動させる、すなわち昇降させることによ
り、ワイヤ体35の上端部としての往路面の高さ位置を調
整する高さ調整機構としての位置調整ユニットである上
下動機構51a,51bがそれぞれ取り付けられている。これ
ら上下動機構51a,51bは、空圧または油圧などの流体圧
シリンダにより形成されている。
【0044】これら上下動機構51a,51bは、流体圧シリ
ンダに供給される流体の流量が等しくなるように調整す
れば、同期させて作動させることができ、ワイヤ体35の
往路面を水平にした状態で、テンションビーム31および
ワイヤ体35を一体に昇降させる。
【0045】また、図6に示すように、テンションビー
ム31の搬送始端側に位置する接続片32aの外側下端に
は、一対の搬送チェーン21a,21bによる搬送方向に向け
て、このテンションビーム31に張力を与えるための係合
爪部53が一体的に形成されている。この係合爪部53は、
下方に向けて突出し、側面に円弧状の突起53aを有して
いる。また、この係合爪部53には、軸方向を水平方向に
向けてブラケット33aに取り付けられた付勢手段として
の張力付与手段である第1のスプリング54の一端が係合
し、この第1のスプリング54の他端は、ブラケット33a
に係合している。この第1のスプリング54は、係合爪部
53を、搬送始端側に向けて付勢することにより、テンシ
ョンビーム31に水平方向へと向かう最小限の張力を与え
る。
【0046】そして、この第1のスプリング54の下方に
は、一対の搬送チェーン21a,21bにてプリント基板Sを
搬送する際に、これら一対の搬送チェーン21a,21bによ
るプリント基板Sの搬送方向、すなわち水平方向に向け
てテンションビーム31に張力を与える板引張機構61が取
り付けられている。この板引張機構61は、ブラケット33
aに取り付けられており、空圧または油圧などの流体圧
シリンダなどであるアクチュエータ62を備えている。
【0047】このアクチュエータ62は、一対の搬送チェ
ーン21a,21bによるプリント基板Sの搬送の際に作動し
て、テンションビーム31に、例えば400N程度の張力
を与える。そして、非搬送時は、第1のスプリング54の
復元力のみでテンションビーム31に張力を与える。
【0048】また、アクチュエータ62の作動ロッド先端
には、ナックル63が設けられている。このナックル63に
は、テンションビーム31に張力を与える細長板状の支持
部材としてのテンションアーム64の基端が回動可能に軸
支されている。このテンションアーム64の長手方向にお
ける中間近傍は、支点となる軸体65によりブラケット33
bに回転可能に軸支されている。さらに、一対の搬送チ
ェーン21a,21bによる搬送始端側に位置するこのテンシ
ョンアーム64の先端側部には、係合爪部53の突起53aに
係合する切欠凹部66が切り欠き形成されている。
【0049】この結果、アクチュエータ62のナックル63
が突出することにより、図6にて二点鎖線で示すよう
に、テンションアーム64の切欠凹部66が搬送始端側に向
けて移動するので、テンションビーム31に水平方向へと
向かう張力を与える。ここで、板引張機構61は、常時テ
ンションビーム31の降伏点以下の応力で大きな張力を与
えることにより、加熱炉13の入口から出口まで、プリン
ト基板Sの反り防止に支障が出るようなこのテンション
ビーム31の中央部の垂れ下がりが生じないようにする。
【0050】ここで、板引張機構61のアクチュエータ62
は、流体圧シリンダであるから、加熱炉13内での加熱に
より生じるテンションビーム31の熱膨張を吸収するとと
もに、ストローク全域で等しい力を発生する。このた
め、熱膨張によるテンションビーム31の張力低下は生じ
ない。また、テンションビーム31に張力を与えるために
第1のスプリング54とは別に強力なスプリングの弾性復
元力を使うことも考えられるが、熱膨張による変位で張
力が低下するため、好ましくない。
【0051】さらに、このアクチュエータ62は、空気圧
などが任意に増減可能であり、位置決め機構41a,41bに
よりテンションビーム31を幅方向に位置決め調整する
際、または上下動機構51a,51bによりワイヤ体35の往路
面を一対の搬送チェーン21a,21bのチェーンピン22a,22b
より下方に移動させる高さ方向における位置決め調整の
際には、このアクチュエータ62の空気圧を減じ、または
この空気圧を開放することによりテンションビーム31の
張力を緩めることによってなめらかな位置調整ができ
る。
【0052】そして、図1に示すように、テンションビ
ーム31の水平方向における両側外方には、このテンショ
ンビーム31の保持溝部34に保持されたワイヤ体35を、一
対の搬送チェーン21a,21bによる搬送方向に向けて回動
させる回転体としてのプーリ71a,71bが、ブラケット33
a,33bにそれぞれ回転可能に取り付けられている。ま
た、これらプーリ71a,71bは、これらプーリ71a,71bに巻
装されたワイヤ体35の往路面が水平となるようにブラケ
ット33a,33bに回転自在にそれぞれ軸支されている。
【0053】さらに、搬送終端側に位置するプーリ71b
の同心状にプーリ71cが取り付けられている。このプー
リ71cには、このプーリ71cを回動させることにより、プ
ーリ71bに巻装されたワイヤ体35を回動させるワイヤ駆
動部としての駆動ベルト72が巻回されている。この駆動
ベルト72は、ブラケット33bに軸支された駆動プーリ73
に巻装されている。また、この駆動プーリ73とプーリ71
cとの間に巻装された駆動ベルト72の内側には、この駆
動ベルト72の弛みを防止するテンションローラ74が取り
付けられている。このテンションローラ74は、ブラケッ
ト33bに回転可能に取り付けられている。
【0054】また、図7および図8に示すように、搬送
終端側に位置にするプーリ71bの下方には、このプーリ7
1bに巻装されたワイヤ体35に張力を与え、このワイヤ体
35の弛みを防止する線引張機構81が取り付けられてい
る。この線引張機構81は、搬送終端側に位置するブラケ
ット33bに取り付けられている。また、この線引張機構8
1は、プーリ71bの下方に回転可能に配設されたテンショ
ンローラ82を備えている。このテンションローラ82は、
細長板状の軸支板である揺動板83の中間部に挿通された
軸体84にて回転可能に軸支されている。
【0055】そして、この揺動板83の軸体84の一端は、
ブラケット33bに形成された上下方向に長手方向を有す
る長穴85に摺動可能に挿入されている。また、この揺動
板83の基端は、軸体87によりブラケット33bに回動可能
に軸支されている。さらに、この揺動板83の先端には、
上下方向に軸方向を有する付勢手段としての張力付与手
段である第2のスプリング86の上端が係合し、この第2
のスプリング86の下端は、ブラケット33bに係合してい
る。
【0056】この結果、第2のスプリング86の収縮方向
の復元力により、揺動板83の軸体84が長穴85内で下方に
向けて付勢され、この軸体84に回転可能に取り付けられ
たテンションローラ82が下方に向けて付勢されるので、
このテンションローラ82に巻装されたワイヤ体35の弛み
を防止できる。
【0057】また、図6および図7に示すように、各プ
ーリ71a,71bそれぞれの搬送方向に沿った内側には、ワ
イヤ体35の復路面の高さ位置を調整する調整プーリ88a,
88bがそれぞれ取り付けられている。これら調整プーリ8
8a,88bには、ブラケット33a,33bそれぞれに軸支される
回転中心軸89a,89bを上下動調整するための偏心機構が
それぞれ設けられている。また、これら調整プーリ88a,
88bは、上側外周面にワイヤ体35がそれぞれ巻装されて
いる。さらに、これら調整プーリ88a,88bは、図示しな
い調整手段により互いに同期して回動調整されて、ワイ
ヤ体35の戻り部分である復路面の高さ位置を水平に昇降
させる。
【0058】次に、上記一実施の形態の作用を説明す
る。
【0059】まず、プリント基板Sの底面両側を一対の
搬送チェーン21a,21bのチェーンピン22a,22bそれぞれで
支持できるように、可動レール25を幅方向の適宜な位置
へと移動する。
【0060】次いで、これら一対の搬送チェーン21a,21
bでプリント基板Sを搬送した際に、ワイヤ体35にてこ
のプリント基板Sの底部を支持できるように、各位置決
め機構41a,41bそれぞれの調整ねじ42a,42bを連動させて
回動させることによりテンションビーム31を幅方向にお
ける適宜な位置に移動するとともに、各上下動機構51a,
51bにてこのテンションビーム31の高さ位置を調整す
る。
【0061】この後、板引張機構61のアクチュエータ62
のナックル63を突出させることにより、テンションアー
ム64の切欠凹部66を搬送始端側に向けて移動させてテン
ションビーム31に張力を与えるとともに、線引張機構81
の揺動板83の先端をスプリング86により下方に向けて付
勢してテンションローラ82を下方に向けて移動させるこ
とにより、ワイヤ体35に張力を与える。
【0062】このとき、ワイヤ体35の復路面の高さ位置
を調整する場合には、各調整プーリ88a,88bを同期させ
て回動させる。
【0063】そして、一対の搬送チェーン21a,21bおよ
びワイヤ体35をモータにより同期させて等速で移動する
ように回行駆動しながら、これら一対の搬送チェーン21
a,21bの搬入端部間にプリント基板Sを設置する。する
と、これら一対の搬送チェーン21a,21bによりこのプリ
ント基板Sが加熱炉13内へと搬送される。
【0064】このとき、このプリント基板Sの下面がワ
イヤ体35に支持されつつ、このプリント基板Sが加熱炉
13内を搬送される。
【0065】また、一対の搬送チェーン21a,21bにて搬
送されるプリント基板Sをワイヤ体35で支持しない場合
には、上下動機構51a,51bにてテンションビーム31を下
方へと移動させるとともに、位置決め機構41a,41bによ
りテンションビーム31を固定レール24の方向へ幅寄せ移
動して、ワイヤ体35を固定レール24から突出するチェー
ンピン22aの下側に待避させる。さらに、板引張機構61
のアクチュエータ62のナックル63を後退させてテンショ
ンビーム31に付加された張力を解除する。この結果、一
対の搬送チェーン21a,21bにより搬送されるプリント基
板Sに何ら影響を与えないようにできる。
【0066】このとき、第1のスプリング54の復元力に
よりテンションビーム31に適度な張力が与えられるとと
もに、第2のスプリング86の復元力によりワイヤ体35に
適度な張力が与えられる。
【0067】上述したように、上記一実施の形態によれ
ば、一対の搬送チェーン21a,21bにてプリント基板Sを
搬送する際に、これら一対の搬送チェーン21a,21bと同
期して移動するワイヤ体35がこのプリント基板Sの底面
を支持するので、これら一対の搬送チェーン21a,21bに
より搬送されるプリント基板Sの搬送時に生じる反りを
防止できるとともに、プリント基板Sに対しワイヤ体35
が相対的に摺動することによりこのプリント基板Sに摩
擦が生じることなく、この摩擦によるプリント基板Sの
破損を防止できる。
【0068】また、板引張機構61のアクチュエータ62の
ナックル63を突出させることにより、テンションビーム
31に搬送方向に沿った強力な張力を与えることができ、
このテンションビーム31における搬送方向に沿った方向
の強度を向上できる。
【0069】この結果、薄いテンションビーム31であっ
ても、このテンションビーム31の保持溝部34に配設した
細いワイヤ体35に余り大きな張力を与えることなく、プ
リント基板Sをこのワイヤ体35で搬送方向に沿ってより
確実に支持できるから、このテンションビーム31をより
薄くできる。
【0070】さらに、ワイヤ体35を、テンションビーム
31の上端に搬送方向に沿って形成した保持溝部34に摺動
可能に配設したことにより、この保持溝部34により移動
時のワイヤ体35を保持でき、このワイヤ体35が保持溝部
35から逸脱することを防止できる。
【0071】このため、このワイヤ体35に張力を与える
線引張機構81は、大きな張力を与える必要がなくなるの
で、このワイヤ体35を細くできる。
【0072】これらの結果、これらテンションビーム31
およびワイヤ体35を薄くおよび細くすることにより、プ
リント基板Sへのワイヤ体35による支持面積を少なくで
きるとともに、これらテンションビーム31およびワイヤ
体35の熱容量を少なくできるから、搬送中のプリント基
板Sの全域を加熱炉13内でより均一に加熱できる。
【0073】すなわち、一対の搬送チェーン21a,21bに
より搬送されるプリント基板Sの反りを防止するために
加熱炉13内に設けるものは、テンションビーム31および
ワイヤ体35のみとなり、これらテンションビーム31およ
びワイヤ体35の熱容量は、一対の搬送チェーン21a,21
b、固定レール24および可動レール25の合計と比較して
非常に小さく、周辺に与える熱影響も同時に小さい。
【0074】よって、ワイヤ体35が外部から加熱炉13内
に移動したとき、短時間でプリント基板Sの温度まで上
昇するので、加熱炉13内でプリント基板Sを加熱する際
に、このプリント基板Sにワイヤ体35が接触する部分の
温度低下が起きにくくなるので、特に高精度な加熱温度
制御を必要とする鉛フリーはんだによるはんだ付けの際
にも未溶融などの問題を起きにくくできる。
【0075】さらに、窒素ガスの注入で炉内雰囲気の酸
素濃度を低く保ちながらはんだ付けする加熱炉13、すな
わち窒素リフロー装置においては、窒素ガスの流出を極
力少なくする必要がある。従来のように搬送されるプリ
ント基板Sの反りを図示しない反り防止チェーンで防止
する場合には、この反り防止チェーンを使用しないとき
に固定レールの下方に待避移動させる必要があり、その
待避移動スペースを確保するために、加熱炉13の開口部
を大きくしなければならず、一定の低酸素濃度を保つた
めに供給すべき窒素ガス量を増加させなければならない
が、幅寸法の小さいテンションビーム31およびワイヤ体
35を用いることにより、これらテンションビーム31およ
びワイヤ体35を搬送チェーン21aのチェーンピン22aの下
方に待避させるだけで良く、固定レール24の下方まで待
避移動させる必要がないから、その分、加熱炉13の開口
部を小さくすることができ、窒素ガスの流出を抑えるこ
とができる。
【0076】また、ワイヤ体35のみでプリント基板Sの
反りを防止する場合には、より大きな張力をこのワイヤ
体35に与えなければならない。このため、このワイヤ体
35の寿命が短くなるとともに、このワイヤ体35の径寸法
をある程度太くしない限り十分な張力を掛けてプリント
基板Sを支持することができないので、プリント基板S
への接触幅が比較的広くなってしまうが、このワイヤ体
35をテンションビーム31で保持することにより、ワイヤ
体35の幅寸法を小さくできる。
【0077】すなわち、プリント基板Sを支持するため
に必要な強い張力は、幅が狭く搬送方向に細長い断面を
持つテンションビーム31が受け持つので、プリント基板
Sに対する接触幅を狭くしたままテンションビーム31に
十分な張力を与えることができ、その分、このワイヤ体
35には駆動用の弱い張力のみを与えれば済むため、この
ワイヤ体35の寿命を大幅に延長できる。よって、この搬
送装置11によれば、プリント基板Sへの熱影響を小さく
できる。
【0078】そして、位置決め機構41a,41bの各調整ね
じ42a,42bを同期させて回動させることにより、テンシ
ョンアーム31およびワイヤ体35を幅方向に向けて移動で
きる。よって、一対の搬送チェーン21a,21b間における
最大幅寸法より小さい幅寸法のプリント基板Sを搬送す
る際に、これらプリント基板Sの幅方向における所望す
る位置を支持するようにテンションビーム31およびワイ
ヤ体35を連動して移動できる。
【0079】このため、一対の搬送チェーン21a,21b間
における最大幅寸法より幅狭なプリント基板Sであれ
ば、このプリント基板Sに生じる搬送時の反りをより確
実に防止できる幅方向位置にテンションビーム31および
ワイヤ体35を移動調整できるとともに、搬送するプリン
ト基板Sの形状などの変更に応じて微調整ができる。
【0080】さらに、各上下動機構51a,51bによりテン
ションビーム31およびワイヤ体35を一体に上下方向に向
けて移動できるため、一対の搬送チェーン21a,21bによ
り搬送されるプリント基板Sに対するワイヤ体35の支持
加減を調整できるとともに、不使用時のテンションビー
ム31およびワイヤ体35は、固定レール24から突出するチ
ェーンピン22aの下側へ待避させることもできる。
【0081】また、線引張機構81のテンションローラ82
を第2のスプリング86で付勢してワイヤ体35に張力を与
えることにより、このワイヤ体35の弛みを防止できる。
この結果、テンションビーム31の保持溝部34によるワイ
ヤ体35の保持をより確実にできるから、このワイヤ体35
による搬送時におけるプリント基板Sの支持をより確実
にできる。
【0082】さらに、テンションビーム31、ワイヤ体3
5、板引張機構61および線引張機構81それぞれをブラケ
ット33a,33bに取り付けたことにより、これらブラケッ
ト33a,33bのみを位置決め機構41a,41bおよび上下動機構
51a,51bにより幅方向および上下方向に移動させるだけ
で、テンションビーム31およびワイヤ体35の幅方向にお
ける位置決めおよび高さ位置を一体に調整できる。この
結果、これら位置決め機構41a,41bおよび上下動機構51
a,51bの構成を簡略化できる。
【0083】なお、上記一実施の形態では、加熱装置12
の加熱炉13の入口からこの加熱炉13の出口へとプリント
基板Sを搬送する搬送装置11について説明したが、加熱
炉13を通過させる以外の目的であってもこの搬送装置11
を用いることができるとともに、プリント基板S以外の
ワークでもこの搬送装置11で搬送できる。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の搬送装置によれば、一対
の搬送体により搬送される被処理物に生じる反りを防止
する線条体を、板体の線条体保持部に摺動可能に配設し
たことにより、この線条体に大きな張力を与える必要が
なくなりこの線条体を細くできるから、この線条体を細
くすることによりこの線条体による被処理物を支持する
面積を少なくできる。
【0085】請求項2記載の搬送装置によれば、請求項
1記載の搬送装置の効果に加え、幅寸法の異なる被処理
物を搬送する場合でも、この被処理物の幅方向における
所望する位置を支持するように板状体を移動させことが
できるので、これら幅寸法の異なる被処理物それぞれに
生じる搬送時の反りを効率良く防止できるとともに、被
処理物の形状などの変更に応じて微調整ができる。
【0086】請求項3記載の搬送装置によれば、請求項
1または2記載の搬送装置の効果に加え、高さ調整機構
により板状体および線条体を一体に上下方向に向けて移
動させることができるので、一対の搬送体により搬送さ
れる被処理物に対する線条体の支持加減を調整できる。
【0087】請求項4記載の搬送装置によれば、請求項
1ないし3いずれか記載の搬送装置の効果に加え、板引
張機構で板状体に張力を与えることにより、この板状体
の搬送方向に向かう強度が向上するので、薄い板状体で
あっても、この板状体の線条体保持部に配設した線条体
に余り張力を与えることなく、この線条体で一対の搬送
体により搬送される被処理物をこの被処理物の搬送方向
に向けてより確実に支持できるから、板状体を薄くでき
るとともに、線条体を細くでき、搬送される被処理物へ
の線条体の支持面積を少なくできる。
【0088】請求項5記載の搬送装置によれば、請求項
1ないし4いずれか記載の搬送装置の効果に加え、線引
張機構で線条体に張力を与え、この線条体の弛みを防止
することにより、線条体保持部での線条体の保持を確実
できるから、この線条体による搬送時における被処理物
の支持をより確実にできる。
【0089】請求項6記載の加熱装置によれば、請求項
1ないし5いずれか記載の搬送装置で被処理物を加熱炉
内に搬送する際に、この被処理物の下方を板状体の上端
の線条体保持部に配設した線条体が支持し、移動時のこ
の線条体を線条体保持部が保持するので、線条体に大き
な張力を与える必要がなくなるから、この紐体を細くで
き、この線条体を細くすることにより、一対の搬送体に
より搬送される被処理物を支持する面積を少なくできる
ため、線条体の熱容量が少なくなり、この被処理物を加
熱炉内で効率良く加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置の一実施の形態の一部を示す
正面図である。
【図2】同上搬送装置を用いた加熱装置を示す説明図で
ある。
【図3】同上搬送装置の一部を示す側面図である。
【図4】同上搬送装置の一部を示す正面図である。
【図5】同上搬送装置のテンションビームおよびワイヤ
体の一部を示す断面図である。
【図6】同上搬送装置の一部を示す側面図である。
【図7】同上搬送装置の一部を示す側面図である。
【図8】同上搬送装置の一部を示す正面図である。
【図9】従来の搬送装置を示す説明図である。
【図10】他の従来の搬送装置を示す説明図である。
【符号の説明】
11 搬送装置 12 加熱装置 13 加熱炉 21a,21b 搬送体としての搬送チェーン 31 板状体としてのテンションビーム 34 線条体保持部としての保持溝部 35 線条体としてのワイヤ体 41a,41b 幅調整機構としての位置決め機構 51a,51b 高さ調整機構としての上下動機構 61 板引張機構 81 線引張機構 S 被処理物としてのプリント基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 英和 埼玉県狭山市大字上広瀬591番地11 株式 会社タムラエフエーシステム内 (72)発明者 藤川 真一 埼玉県狭山市大字上広瀬591番地11 株式 会社タムラエフエーシステム内 (72)発明者 飯島 正貴 埼玉県狭山市大字上広瀬591番地11 株式 会社タムラエフエーシステム内 Fターム(参考) 3F025 BA04 BC01 BC04 BC10 5E319 AC01 CC33 CD35 CD45

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物の下方両側を支持してこの被処
    理物を搬送する一対の搬送体と、 これら一対の搬送体間でこれら一対の搬送体に沿って配
    設され、これら一対の搬送体による前記被処理物の搬送
    方向に沿った線条体保持部が上端に形成され垂直方向に
    面方向を有する板状体と、 この板状体の線条体保持部に摺動可能に配設され、前記
    一対の搬送体と同期して移動し、これら一対の搬送体に
    よる前記被処理物の搬送時にこの被処理物の下方を支持
    する線条体とを具備していることを特徴とした搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 一対の搬送体間における幅方向に向けて
    板状体を進退可能に移動させる幅調整機構を具備してい
    ることを特徴とした請求項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 板状体および線条体を一体に上下方向に
    向けて進退可能に移動させる高さ調整機構を具備してい
    ることを特徴とした請求項1または2記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 一対の搬送体による被搬送物の搬送方向
    に向けて板状体に張力を与える板引張機構を具備してい
    ることを特徴とした請求項1ないし3いずれか記載の搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 線条体に張力を与え、この線条体の弛み
    を防止する線引張機構を具備していることを特徴とした
    請求項1ないし4いずれか記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 内部に搬送された被処理物を加熱する加
    熱炉と、 この加熱炉内にて前記被処理物を搬送する請求項1ない
    し5いずれか記載の搬送装置とを具備していることを特
    徴とした加熱装置。
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