JPH09180974A - エアフィルタを備えた基板処理装置 - Google Patents

エアフィルタを備えた基板処理装置

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JPH09180974A
JPH09180974A JP7351770A JP35177095A JPH09180974A JP H09180974 A JPH09180974 A JP H09180974A JP 7351770 A JP7351770 A JP 7351770A JP 35177095 A JP35177095 A JP 35177095A JP H09180974 A JPH09180974 A JP H09180974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機成分による基板処理装置の汚染を防止す
る。 【解決手段】 本発明による基板処理装置は、基板の処
理を行なう基板処理部と、基板処理部の上部空間を覆う
ように配設され、前記基板処理部に対して下向きにクリ
ーンエアーを供給するクリーンベンチ26と、前記クリ
ーンベンチを通るエアーを駆動するファン34と、前記
ファンよりも下流側の位置に設けられた有機物質除去用
フィルタ36と、を備える。また、ファン34よりも上
流側の位置にアルカリ成分除去用またはパーティクル除
去用のフィルタ36を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウェハや
液晶表示基板などの基板を処理する基板処理装置に関
し、特に、エアフィルタを備えた基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハや液晶表示基板などの基板
を処理する基板処理装置では、その処理環境を清浄に保
つことが要求される。このために、基板処理装置は、い
わゆるクリーンルーム内に設けられるが、環境の清浄度
をさらに向上させたい場合がある。このような場合に
は、基板処理装置の本体の上部に、クリーンエアー(清
浄空気)を下方に吹き出すためのクリーンベンチが設け
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クリーンベンチでは、
クリーンエアーを吹き出すためのファンが用いられてい
る。このファンには潤滑油が使用されており、潤滑油に
は有機成分が含まれているので、クリーンベンチから基
板処理装置内に供給されるクリーンエアーにも有機成分
が混入する。このため、従来は、基板処理装置内の搬送
路や各処理ユニットに有機成分が流れ込み、基板を汚染
する可能性があるという問題があった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、有機成分による
基板処理装置の汚染を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明
は、基板処理装置であって、基板の処理を行なう基板処
理部と、基板処理部の上部空間を覆うように配設され、
前記基板処理部に対して下向きにクリーンエアーを供給
するクリーンベンチと、前記クリーンベンチを通るエア
ーを駆動するファンと、前記ファンよりも下流側の位置
に設けられた有機物質除去用フィルタと、を備えること
を特徴とする。
【0006】ファンの下流側に有機物質除去用フィルタ
を設けたので、ファンから発生した有機物質が除去され
たよりクリーンなエアを基板処理部に供給することがで
きる。従って、有機成分による基板処理装置の汚染を防
止することができる。
【0007】前記有機物質除去用フィルタは活性炭を含
むことが好ましい。活性炭をフィルタエレメントとして
用いれば、有機物質を効率良く除去するフィルタを比較
的安価に構成できる。
【0008】また、基板処理装置は、さらに、前記ファ
ンよりも上流側の位置にアルカリ成分除去用の第2のフ
ィルタを備えることが好ましい。こうすれば、有機成分
のみでなく、アルカリ成分も除去することができるの
で、清浄度をさらに向上させることができる。
【0009】あるいは、基板処理装置は、さらに、前記
ファンよりも上流側の位置にパーティクル除去用の第2
のフィルタを備えることが好ましい。こうすれば、有機
成分のみでなく、パーティクル(微小物質)も除去する
ことができるので、清浄度をさらに向上させることがで
きる。
【0010】なお、前記第2のフィルタは、前記基板処
理装置の運転中に交換可能なフィルタエレメントを有す
ることが好ましい。基板処理装置の運転を継続しながら
第2のフィルタのフィルタエレメントを交換するように
すれば、基板処理装置のスループットを向上させること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例として
の基板処理装置の概略平面図であり、図2は、その概略
正面図である。但し、図1においては、クリーンベンチ
を取り外した状態を示している。
【0012】この基板処理装置10は、インデクサ12
と、スピンコータ18と、スピンデベロッパ20と、ホ
ットプレート22と、クーリングプレート24と、搬送
装置25とを備えている。インデクサ12は、複数の基
板を収納したカセットを載置するステージを有してお
り、図示しない移載装置を用いてカセットから基板を取
出したり、処理済み基板をカセット内に収納したりする
機能を有する。ホットプレート22及びクーリングプレ
ート24は、基板を所定の温度で加熱・冷却する処理ユ
ニットであり、それぞれ複数が上下方向に積み重ねて設
けられている。なお、図1に示す基板処理装置10の構
成(すなわち、インデクサ12と処理ユニット18,2
0,22,24で構成される部分)を、以下では「基板
処理部」と呼ぶ。
【0013】図2に示すように、この基板処理装置10
には、基板処理部の上方空間を覆うようにクリーンベン
チ26が配設されている。クリーンベンチ26は、基板
処理部の上面に固着された支柱30によって支持されて
いる。クリーンベンチ26からは、基板処理装置10内
の搬送路や各処理ユニットに対して下向きにクリーンエ
アー(清浄空気)が吹き出され、その環境が清浄にかつ
一定の状態に保たれるようになっている。
【0014】図3は、クリーンベンチ26の構成を示す
概念図である。クリーンベンチ26は、支柱30の上に
設けられた空洞のチェンバー部32を有している。チェ
ンバー部32の内部には、クリーンエアーを下方に吹き
出すためのファン34が設けられており、ファン34の
下流側にあるエアー吹出口には2次フィルタ36が設置
されている。また、クリーンベンチ26の上部側面にあ
るエアー吸込口には1次フィルタ38が設置されてい
る。なお、ファン34は電動でもよく、他の駆動方式に
よって駆動されるものでもよい。
【0015】ファン34が回転すると、外部のエアーが
1次フィルタ38を通ってチェンバー部32内に取り入
れられ、さらに、2次フィルタ36を通過して下方の基
板処理部に供給される。チェンバー部32内には、さら
に、1次フィルタ38とファン34の間の位置に第1の
センサ40が設けられている。また、2次フィルタ36
の下流側の位置には、第2のセンサ42が支柱30に取
付けられている。2つのセンサ40,42は、クリーン
エアー内の成分を分析するためのセンサであり、特に、
アンモニア濃度や有機成分濃度等を測定するようなセン
サが用いられる。
【0016】1次フィルタ38としては、アンモニア等
のアルカリ成分を除去するためのフィルタエレメントを
含むことが好ましい。このようなフィルタエレメントと
しては、例えばイオン交換膜や活性炭を使用することが
できる。イオン交換膜は、薄いので設置や交換の作業が
比較的容易であるが、その反面、比較的高価である。一
方、活性炭は、比較的安価であるが、かなり大量に使用
しなければならないので設置や交換の作業に比較的手間
がかかる。
【0017】1次フィルタ38のフィルタエレメントと
しては、パーティクル(微小物質)を除去するためのフ
ィルタエレメントを使用してもよい。もちろん、1次フ
ィルタ38に、アンモニア等のアルカリ成分を除去する
ためのフィルタエレメントと、パーティクルを除去する
ためのフィルタエレメントの両方を備えるようにしても
よい。
【0018】2次フィルタ36は、ファン34から発生
する油などの有機物質を除去するためのフィルタエレメ
ントを含んでいる。このようなフィルタエレメントとし
ては活性炭を使用することができる。2次フィルタ36
は、ファンから発生する有機物質を除去するので、有機
物質が基板処理部内の搬送路や各処理ユニットに流れ込
んで基板を汚染することを防止することができる。
【0019】なお、2次フィルタ36のフィルタエレメ
ントとして活性炭を使用すれば、1次フィルタ38と2
次フィルタ36の両方でアンモニア等のアルカリ成分を
除去することができる。この結果、基板処理部内に供給
されるクリーンエアー内のアルカリ成分の濃度を極めて
低くすることができる。
【0020】第1のセンサ40において検出されたアル
カリ成分(または有機成分)の濃度が所定の許容値に達
すると、その旨が基板処理装置10の図示しない表示パ
ネルに表示されるとともに警報が発生する。作業者は、
この警報に応じて1次フィルタ38を交換する。1次フ
ィルタ38は、クリーンベンチ26の外部側から交換可
能に設けられているので、基板処理装置10における基
板の処理を中断せずに1次フィルタ38のフィルタエレ
メントを交換することができる。このためには、1次フ
ィルタ38のフィルタエレメントをカセット交換式の形
状にしておくことが好ましい。こうすれば、新旧のカセ
ットを交換するだけで容易にフィルタエレメントを交換
することができる。
【0021】1次フィルタ38と2次フィルタ36に、
どちらも活性炭のフィルタエレメントを使用するように
すれば、1次フィルタ38のフィルタエレメントの交換
の間においても、2次フィルタ36のみで十分なフィル
タ効果を得ることができるという利点がある。
【0022】第2のセンサ42において検出された有機
成分の濃度が所定の許容値に達すると、その旨の警報が
発生され、作業者が2次フィルタ36を交換する。この
場合には、基板処理装置10における基板の処理は中断
される。
【0023】図4は、他の実施例としてのクリーンベン
チ26aの構成を示す概念図である。このクリーンベン
チ26aは、ファン50を有する送風器52と、送風器
52とチェンバー部32とを接続するダクト54とを備
えている。1次フィルタ38は、送風器52のファン5
0の上流側に設けられている。図4のように、ファン5
0で送り出されたクリーンエアーをダクト54を経由し
てクリーンベンチ26aのチェンバー部32に供給する
ようにすれば、ファン50とその上流側に設けられた1
次フィルタ38とを、これらの保守作業がしやすい位置
に設置することができる。特に、1次フィルタ38のフ
ィルタエレメントを容易に交換できる位置に設置できる
という利点がある。
【0024】このように、上記実施例では、ファン3
4,50の下流側に有機成分除去用の2次フィルタ36
を設けたので、ファンから発生する有機成分を除去し
た、よりクリーンな空気を基板処理装置10に供給する
ことができる。また、1次フィルタ38と2次フィルタ
36で構成されたのフィルタを設け、1次フィルタ38
をクリーンベンチ26の外部側から交換可能な位置に設
けたので、基板処理装置10の運転を継続したままで1
次フィルタ38のフィルタエレメントを交換することが
できる。
【0025】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての基板処理装置の概略
平面図。
【図2】本発明の一実施例としての基板処理装置の概略
正面図。
【図3】クリーンベンチの構成を示す概念図。
【図4】クリーンベンチの他の構成を示す概念図。
【符号の説明】
10…基板処理装置 12…インデクサ 18…スピンコータ 20…スピンデベロッパ 22…ホットプレート 24…クーリングプレート 25…搬送装置 26,26a…クリーンベンチ 30…支柱 32…チェンバー部 34…ファン 36…1次フィルタ(第2のフィルタ) 38…2次フィルタ(有機成分除去用フィルタ) 40,42…センサ 50…ファン 52…送風器 54…ダクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の処理を行なう基板処理部と、 基板処理部の上部空間を覆うように配設され、前記基板
    処理部に対して下向きにクリーンエアーを供給するクリ
    ーンベンチと、 前記クリーンベンチを通るエアーを駆動するファンと、 前記ファンよりも下流側の位置に設けられた有機物質除
    去用フィルタと、を備えることを特徴とする基板処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置であって、 前記有機物質除去用フィルタは活性炭を含む、基板処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の基板処理装置であって、
    さらに、 前記ファンよりも上流側の位置にアルカリ成分除去用の
    第2のフィルタを備える、基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の基板処理装置であって、
    さらに、 前記ファンよりも上流側の位置にパーティクル除去用の
    第2のフィルタを備える、基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の基板処理装置で
    あって、 前記第2のフィルタは、前記基板処理装置の運転中に交
    換可能なフィルタエレメントを有する、基板処理装置。
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