JPH09175927A - 脱色素剤としてプロシステインを含有する化粧品組成物 - Google Patents

脱色素剤としてプロシステインを含有する化粧品組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚に毒性を示さず、特に皮膚に適用する限
り、不快な臭いを発しない、安定な、皮膚の脱色素化お
よび／または漂白組成物を提供する。 【解決手段】 本発明は、L−２−オキソチアゾリジン
−４−カルボン酸を皮膚を脱色素化および／または漂白
するための薬剤として含有する化粧品または皮膚病学的
組成物、または、該組成物を皮膚に適用する工程を含有
する、医療行為を除く、皮膚の脱色素化および／または
漂白方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品および／ま
たは皮膚病学的組成物における、脱色素化剤または漂白
剤としてのL−２−オキソチアゾリジン−４−カルボン
酸の使用に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】皮膚
の色は多くの要因、特に季節、種族、性別に依存し、主
に、メラノシトにより製造されるメラニンの濃度によっ
て定められるものである。しかしながら、ここ数年、メ
ラニンの細胞内バイオケミカル合成中の１以上のポイン
トに作用することによって、皮膚を脱色素化または漂白
するために、メラニン形成を減少させるおよび／または
減速させることが研究されている。また、長年の間、種
々の分子が、脱色素化剤または漂白剤として既に使用さ
れ、テストされている。特に、ビタミンC、ビタミンC誘
導体またはビタミンE誘導体、アルブチン、ヒドロキノ
ン、コウジ酸、胎盤誘導体およびグルタチコーンおよび
その誘導体が既に、組成物に添加されている。
【０００３】これらの種々の化合物は、メラニン合成の
一部を担う酵素、チロシナーゼの活性および／または合
成に作用することが知られており、形成されたメラニン
の量を減少させることが知られており、または、ケラチ
ノシトを経由するメラニンの除去を刺激することが知ら
れている。しかしながら残念なことに、ヒドロキノンの
場合、皮膚に適用すると、毒性であるか、または、ビタ
ミンCおよびコウジ酸の場合には、溶液中で不安定であ
るかのいずれかであり、該不安定性のため、組成物の合
成が幾分困難であり、または、これらは不快な臭いを有
する可能性があり、特にグルタチオンに関しては、イオ
ウ臭を有しており、結果として使用を限定することにな
る。さらに、これらの化合物は数が少ない。したがっ
て、漂白作用に効果的であり、しかも上記欠点を有さな
い、新規な皮膚漂白剤、すなわち、皮膚に毒性を示さ
ず、特に皮膚に適用する限り、不快な臭いを発しない、
安定な組成物が求められている。
【０００４】明らかに、”プロシステイン”として知ら
れている、L−２−オキソチアゾリジン−４−カルボン
酸を、髪抜けに対抗するための薬剤として使用すること
は知られている（EP６５６２０１参照）。しかしなが
ら、該化合物を脱色素剤として使用することはこれまで
行なわれていなかった。
【０００５】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明の主題はしたがって、L−２−オキソチアゾリジ
ン−４−カルボン酸を皮膚を脱色素化および／または漂
白するための薬剤として含有する化粧品または皮膚病学
的組成物である。皮膚と接触すると、該酸はイオウ臭の
不快な臭いを放つことがないという優位性を有する。該
酸は、組成物の全重量に対して、０．１重量％から１０
重量％、好ましくは２重量％から５重量％の範囲の量で
存在してもよい。
【０００６】本発明による組成物はさらに、化粧品また
は皮膚病学的分野で通常使用される種々の成分を通常の
濃度で含有してもよい。これらの成分は、特に、脂肪物
質、防腐剤、ビタミン、ゲル化剤、香料、界面活性剤、
水、抗酸化剤、充填剤、遮へい剤、保湿剤、およびこれ
らの混合物から選択される。脂肪物質としては、鉱油、
合成油、ワックス、シリコーン、脂肪アルコールまたは
脂肪酸が挙げられる。オイルとしては、液状ペトロラタ
ムおよびホホバ油が挙げられ、ワックスは、サイポール
ワックス（sipol wax）から選択可能である。これらの
オイルおよびワックスは、合成または天然由来のもので
もよい。
【０００７】界面活性剤は、モノ＝ジグリセリル＝ステ
アリン酸ナトリウム（sodium monodiglyceryl steara
te）およびステアリン酸ナトリウムから選択されてもよ
く、ゲル化剤は、任意にオキシエチレン化されてもよい
ポリエチレングリコールから選択されてもよい。本発明
による組成物は、水溶液、水−アルコールまたはオイル
溶液、水中油形または油中水形エマルション、水性また
は油性ゲル、または、小胞体の分散物、特に脂質小胞体
の分散物の形態であってもよい。該組成物は、比較的流
動性があり、クリーム、軟膏、ミルク、ローション、ペ
ースト、またはフォームの形状であってもよく、任意
に、エアゾール形態で皮膚に適用されてもよい。
【０００８】本発明はまた、L−２−オキソチアゾリジ
ン−４−カルボン酸を含有する組成物を、医療行為を除
く皮膚の脱色素化および／または漂白するために、皮膚
に適用する工程を含有する、皮膚の脱色素化および／ま
たは漂白方法を提供する。本発明を以下に実施例を挙げ
て説明する。濃度は重量％で示されている。
【０００９】
【実施例】 実施例１：顔用漂白クリーム − L−２−オキソチアゾリジン−４−カルボン酸 ２ − ステアリン酸ナトリウム ３ − 液状ペトロラタム ６ − アルキルパラベン ０．０５ − ソルビン酸カリウム １０ − ステアリルアルコール １ − 香料 １ − 水 合計 １００
【００１０】 実施例２：ボディ用漂白クリーム − L−２−オキソチアゾリジン−４−カルボン酸 ５ − ホホバ油 １３ − サイポールワックス ６ − パルミチン酸イソプロピル ２ − グリセロール １５ − アルキルパラベン ０．５ − 香料 １ − 水 合計 １００
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ａ６１Ｋ 31/425 ＡＤＡ Ａ６１Ｋ 31/425 ＡＤＡ Ｃ０７Ｄ 277/14 Ｃ０７Ｄ 277/14 (72)発明者 カトリーヌ・カウス フランス・75011・パリ・スクワー・サ ン・イレーネ・４ (72)発明者 ライナー・シュミット フランス・75018・パリ・リュ・マルカ ド・243 (72)発明者 マルセル・レグニエ フランス・75018・パリ・リュ・ドスロ・ 21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 L−２−オキソチアゾリジン−４−カル
    ボン酸を皮膚を脱色素化および／または漂白するための
    薬剤として含有する化粧品または皮膚病学的組成物。
  2. 【請求項２】 L−２−オキソチアゾリジン−４−カル
    ボン酸が組成物の全重量に対して、０．１重量％から１
    ０重量％までの範囲の量で存在することを特徴とする請
    求項１に記載の組成物。
  3. 【請求項３】 L−２−オキソチアゾリジン−４−カル
    ボン酸が組成物の全重量に対して、２重量％から５重量
    ％までの範囲の量で存在することを特徴とする請求項２
    に記載の組成物。
  4. 【請求項４】 脂肪物質、防腐剤、ビタミン、ゲル化
    剤、香料、界面活性剤、水、抗酸化剤、充填剤、遮へい
    剤、保湿剤、およびこれらの混合物から選択される少な
    くとも１つの成分をさらに含有することを特徴とする請
    求項１に記載の組成物。
  5. 【請求項５】 脂肪物質がオイルおよびワックスから選
    択されることを特徴とする請求項４に記載の組成物。
  6. 【請求項６】 界面活性剤がモノ＝ジグリセリル＝ステ
    アリン酸ナトリウムおよびステアリン酸ナトリウムから
    選択されることを特徴とする請求項４に記載の組成物。
  7. 【請求項７】 ゲル化剤が任意にオキシエチレン化され
    てもよいポリエチレングリコールから選択されることを
    特徴とする請求項４に記載の組成物。
  8. 【請求項８】 L−２−オキソチアゾリジン−４−カル
    ボン酸を含有する組成物を、医療行為を除く皮膚の脱色
    素化および／または漂白するために、皮膚に適用する工
    程を含有する、皮膚の脱色素化および／または漂白方
    法。
JP8340210A 1995-12-22 1996-12-19 脱色素剤としてプロシステインを含有する化粧品組成物 Expired - Lifetime JP2885747B2 (ja)

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FR9515335A FR2742658B1 (fr) 1995-12-22 1995-12-22 Utilisation de la procysteine comme agent depigmentant

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