JP2703526B2 - リパーゼとヒドロキシ酸先駆物質を含有する局所適用用製品 - Google Patents

リパーゼとヒドロキシ酸先駆物質を含有する局所適用用製品

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒドロキシ酸を皮
膚に放出可能で、頭皮を含む皮膚を柔軟にするために使
用される、局所適用用の製剤に関する。また、この製剤
の使用方法、および化粧品的および／または皮膚科学的
な皮膚の処置、特に、ざ瘡、しわ、およびこじわの処置
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ヒドロキシ酸は、顔および／またはボデ
ィを手入れするために、特に、顔に明るく輝かしい肌色
を付与し、健康的で滑らかで、より若々しい外観を付与
するのに、また、ざ瘡となる黒皮面皰を消失させるため
に、化粧品および／または皮膚科学の分野において、ま
すます使用されつつある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】残念ながら、これらの
酸性化合物は、一般的に、これら酸の活性を維持するた
めに、４以下のｐＨを有する組成物に用いられており、
皮膚にこれらの組成物を適用すると、皮膚が刺激され、
かゆみを起こし、刺すような痛みが生じるという、かな
りの不快感を引き起こす大きな欠点を有する。よって、
敏感肌の人がこのような酸性化合物を使用することは、
しばしば、不可能である。
【０００４】よって、特に、上述した欠点を生じること
なく、健康的な外観を有し、若返った皮膚にし、ざ瘡を
処置することが可能なヒドロキシ酸をベースにした化粧
品用および／または皮膚病用の製品が引き続き必要とさ
れている。
【０００５】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本出願人は、予期しないことに、ヒドロキシ酸類のエス
テル類と組み合わせて特定の酵素、リパーゼを使用する
ことにより、皮膚にヒドロキシ酸を連続して放出するこ
とが可能になり、よって、ヒドロキシ酸類の攻撃性を克
服し、従来技術の欠点を回避できることを見い出した。
【０００６】したがって、本発明の主題は、酵素と、少
なくとも１つのヒドロキシ酸の先駆物質とを含有する局
所適用用の製剤であって、前記酵素がリパーゼであり、
前記先駆物質が２から２５の炭素原子を有する飽和また
は不飽和、直線状または分枝状の鎖を有する少なくとも
１つのエステル官能基を含有するエステルであることを
特徴とする製剤にある。
【０００７】ここで、製剤とは、化粧品用または皮膚病
用の通常の意味における製剤（組成物の組み合わせ）に
加えて、通常の意味の製剤の各成分（本願では酵素と先
駆物質）を別個の容器に分離して収容して、物理的に未
だ組み合わされていない状態に維持しているような場
合、換言すれば製剤セットのような場合をも含むものと
定義する。
【０００８】ヒドロキシ酸エステル／リパーゼの組み合
わせの使用により、ヒドロキシ酸の放出をコントロール
し、よって、攻撃性を低減させることが可能になるばか
りでなく、化粧品または皮膚科学の分野で通常使用され
る媒体とエステルとのより良好な融和性により、調製が
容易になる。特に、本発明の製剤は、敏感肌の人が不具
合を被ることなく使用可能で、特に、ｐＨの範囲が６ま
で調製可能である。
【０００９】リパーゼは、トリグリセリドをモノグリセ
リド類およびジグリセリド類に、グリセロールと遊離の
脂肪酸類に加水分解する酵素として知られている。特
に、油汚れ、例えば、揚げ油類、油類、脂類、または脂
肪性の化粧品類、例えば棒状口紅によって生じる汚れを
除去可能にするために洗浄剤として使用される［エイ
チ． アンドリー（H. Andree）らの「洗浄成分として
のリパーゼ（Lipases as detergent components）」、J
ournal of Applied Biochemistry（1980年度版）の第２
巻、218頁から229頁参照］。トリグリセリド類を分解す
る性質のため、皮膚を洗浄するための固定形態で化粧品
の分野で使用されている（例えば、米国特許第４，５５
６，５５４号参照）。
【００１０】本発明のリパーゼは、その酵素活性を保持
するために、十分に安定なものでなければならない。そ
れは、ＥＣ ３．１．１．３．分類の酵素のグループに
属するもので、トリグリセリドの１−および３−位に結
合しているエステルを分離するリパーゼに相当する。こ
のようなものとしては、例えば、ノボ ノアディスク
（Novo Nordisk）社から「リパーゼ ＳＰ６４４」およ
び「リポラーゼ １００Ｌ」の商品名で販売されている
ものから選択することができる。
【００１１】リパーゼは、本発明の製剤において、製剤
の全重量に対して、０．０５重量％から３０重量％、好
ましくは０．１重量％から１０重量％、さらに好ましく
は０．１重量％から５重量％の範囲内の量で使用され
る。
【００１２】本発明で適用されるヒドロキシ酸類として
は、直線状、分枝状または環状、または飽和または不飽
和とできる、α−ヒドロキシ酸類またはβ−ヒドロキシ
酸類を挙げることができる。炭素鎖の水素原子は、さら
に、ハロゲンまたは２から１８の炭素原子を有するハロ
ゲン化されたアルキル基、アシル基、アシルオキシ基、
アルコキシカルボニル基またはアルコキシ基で置換可能
である。
【００１３】化粧品において、最も広く使用されている
ヒドロキシ酸類としては、特に、グリコール酸、乳酸、
リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、２−ヒドロキシアルカン
酸、マンデル酸およびサリチル酸、およびそれらのＣ1
からＣ22のアルキル化誘導体類、例えば、５−ｎ−オク
タノイルサリチル酸、５−ｎ−ドデカノイルサリチル酸
または２−ヒドロキシ−３−メチル安息香酸、またはそ
れらのＣ1 からＣ22のアルコキシル化誘導体類、例え
ば、２−ヒドロキシ−３−メトキシ安息香酸がある。
【００１４】本発明で使用されるエステルは、２から２
５の炭素原子を有する飽和または不飽和、直線状または
分枝状の鎖を有する１つまたは複数のエステル官能基を
含有し、また、任意に１つまたは複数の置換基を含有す
るエステルである。エステル官能基の鎖は、特に、任意
に置換される、アシル基、ベンゾイル基、アルキルベン
ゾイル基、アシルベンゾイル基および２−ヒドロキシフ
ェニルアセチル基から選択される。置換基としては、特
に、ヒドロキシル化した基を挙げることができる。
【００１５】本発明の好ましい実施態様としては、エス
テル官能基の鎖が、１２から１８の炭素原子を有するも
のである。
【００１６】そのようなものとしては、例えば、脂肪ア
ルコール類、例えば、ドデシル、ヘキサデシル、ステア
リル、セチル、ミリスチル、リノレイル（linoleyl）、
オクチルおよびオレイルアルコール類のエステル類、ま
たは、ブチル、プロピルおよびエチルアルコール類のエ
ステル類、または、多価アルコール類のエステル類、例
えば、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エ
チレングリコールまたはグリセロールのエステル類、ま
たはこれらのエステル類の混合物から選択されるエステ
ル類がある。
【００１７】本発明の好ましい実施の形態において使用
されるエステルは、サリチル酸セチル、サリチル酸ドデ
シル、乳酸セチル、グリコール酸プロピル、乳酸グリセ
リル、サリチル酸メンチルまたは乳酸メンチルである。
【００１８】エステルは、本発明の製剤において、製剤
の全重量に対し、０．１重量％から２０重量％、好まし
くは１重量％から１０重量％の範囲内の量で使用され
る。
【００１９】本発明の第１の変形例において、リパーゼ
と先駆物質は、好ましくは使用直前に調製される単一の
組成物中に混合される。
【００２０】第２の変形例において、リパーゼと先駆物
質は互いに接触しないように、例えば、２つの異なる組
成物中に包装して、使用時に混合してもよいし、連続し
てまたは時間をずらして適用してもよい。
【００２１】例えば、組成物を皮膚に適用する前に、混
合しながら、組成物を導出させ得る分配パイプで連通し
た２つの区画の中に、組成物を配することもできる。こ
のような２つの区画がパッケージされた装置としては、
例えば、仏国特許公開第２，０４５，５５９号、仏国特
許公開第２，１０５，３３２号、仏国特許公開第２，２
５８，３１９号、仏国特許公開第２，２９３，３７５
号、仏国特許公開第２，５８６，９１３号または仏国特
許公開第２，６４３，６１５号に記載されているものが
ある。
【００２２】また、他の組成物に浸漬された微小顆粒
（microgranules）またはマイクロカプセルの形態、お
よび／またはカプセルの形態で組成物の１つを生産する
ことが可能であり、マイクロカプセルまたは微小顆粒
は、適用時に皮膚と摩擦することにより破壊され、よっ
て、リパーゼと先駆物質が混合され、皮膚に遊離の活性
成分を放出することが可能になる。
【００２３】本発明の製剤は、含有する活性成分エステ
ルに応じて、化粧品的および／または皮膚科学的な皮膚
の処置のために使用可能である。
【００２４】本発明の製剤は、有利には、化粧品および
／または皮膚科学の分野において局所適用に適した媒体
を含有する。
【００２５】したがって、本発明の主題は、皮膚の治療
を意図した皮膚病用の膏薬または軟膏を調製するため
に、上述した製剤を使用することにある。
【００２６】さらに、本発明の主題は、皮膚の美容処理
のために、上述した製剤を使用することにある。特に、
本発明の主題は、非治療的に（美容目的に）、ざ瘡、し
わ、およびこじわに抗するために、上述した製剤を使用
することにある。
【００２７】またさらに、本発明の主題は、酵素と、ヒ
ドロキシ酸の少なくとも１つの先駆物質を、同時にまた
は時間をずらせて皮膚に適用する皮膚の美容処理方法に
おいて、前記酵素がリパーゼであり、前記先駆物質が２
から２５の炭素原子を有する飽和または不飽和、直線状
または分枝状の鎖を有する少なくとも１つのエステル官
能基を含有するエステルであることを特徴とする方法に
ある。
【００２８】一般的に、化粧品的および／または皮膚病
的に許容可能な媒体は、水または水の混合物、および脂
肪物質および脂肪物質の混合物を含む。
【００２９】本発明で使用可能な脂肪物質としては、鉱
物性油類（ワセリン、鉱物性油）、植物性油類およびそ
れらの硬質化した誘導体類、動物性油類、合成油類、シ
リコーンオイル類（ジメチコーン、シクロメチコーン）
およびフッ素化オイル類を挙げることができる。他の脂
肪物質類としては、脂肪アルコール類（セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール）、脂肪酸類およびロウ類を
挙げることができる。
【００３０】特に、製剤は水性、アルコールまたは水性
／アルコールの溶液類、親水性または親油性のゲル類、
任意に発泡可能な、クリームまたはゲルの外観を有する
油中水中油（Ｏ／Ｗ／Ｏ）型または水中油中水（Ｗ／Ｏ
／Ｗ）型または水中油（Ｏ／Ｗ）型または油中水（Ｗ／
Ｏ）型のエマルション類、またはマイクロエマルション
類の形態、エアゾールの形態またはイオン性および／ま
たは非イオン性の脂質類を含有する小胞分散液の形態で
提供される。これらの投薬製剤は、本分野における通常
の方法により調製される。
【００３１】また、公知の方法において、本発明の局所
使用に適した媒体は、化粧品または皮膚科学の分野にお
ける通常のアジュバンド類、例えば、親水性または親油
性のゲル化剤類、界面活性剤類、親水性または親油性の
活性剤類、防腐剤類、酸化防止剤類、溶媒類、香料類、
フィラー類、遮蔽剤類および着色物質類を含有してもよ
い。
【００３２】本発明の製剤の種々の成分の量は、従来よ
り考慮される分野において使用される量である。
【００３３】本発明の製剤は、特に、顔、首、手または
ボデイ用の、保護、トリートメントまたは手入れ用組成
物、または髪、特に、頭皮の手入れ用の組成物、例え
ば、シャンプー類、トリートメントローション類、スタ
イリングクリーム類またはゲル類、または抜け毛防止用
のローション類またはゲル類の形態の組成物を構成する
ことができる。
【００３４】
【実施例】本発明をよりよい理解のために、次の実施例
にて例証する。なお、量は重量％である。
【００３５】実施例１：手入れ用クリーム Ａ．ヒドロキシ酸エステル含有エマルション： 油相： ステアレス（Steareth）−２（界面活性剤） ３％ ステアレス−２１（界面活性剤） ２％ ＰＰＧ−１５ステアリルエーテル（界面活性剤） ９％ セチルアルコール ２％ ステアリルアルコール １．５％ ワセリン ５％ サリチル酸ドデシル ２％ シクロメチコーン ３％ 水相： プロピレングリコール（湿潤剤） ４％ ＰＥＧ−２０ ５％ フェノキシエタノール（防腐剤） ０．５％ 水 全体を１００％とする量
【００３６】 Ｂ．リパーゼ含有エマルション 油相： ステアレス−２（界面活性剤） ３％ ステアレス−２１（界面活性剤） ２％ ＰＰＧ−１５ステアリルエーテル（界面活性剤） ９％ セチルアルコール ２％ ステアリルアルコール １．５％ ワセリン ５％ シクロメチコーン ３％ 水相： プロピレングリコール（湿潤剤） ４％ ＰＥＧ−２０ ５％ フェノキシエタノール（防腐剤） ０．５％ リポラーゼ １００ Ｌ ８％ 水 全体を１００％とする量
【００３７】エマルションＡおよびＢは２つの分離した
区画に配され、皮膚への適用時に混合される。
【００３８】実施例２：手入れ用クリーム Ａ．ヒドロキシ酸エステル含有エマルション 油相： トリセテアレス（Triceteareth）−４＝ホスファ １０％ ート／Ｃ14−Ｃ17アルキル第２スルホン酸ナトリ ウム（Ｃ14−Ｃ17アルコールスルホン酸ナトリウ ム）［ヘキスト セラニーズ（Hoechst Celanese ）社のホスタセリン シージー（Hostacerin CG）］ （界面活性剤） セチルアルコール １％ ステアリルアルコール １．５％ ワセリン ２％ 鉱物性油 ４％ ジメチコーン［ユニオン カーバイト（Union Ca ３％ rbide）社のシリコーン Ｌ４５］ サリチル酸ドデシル ２％ シクロメチコーン ３％ 水相： プロピレングリコール（湿潤剤） ２％ ＰＥＧ−２０ ２％ フェノキシエタノール（防腐剤） ０．４％ 水 全体を１００％とする量
【００３９】 Ｂ：リパーゼ含有エマルション 油相： トリセテアレス−４＝ホスファート／Ｃ14−Ｃ17 １０％ アルキル第２スルホン酸ナトリウム（ヘキスト セラニーズ社のホスタセリン シージー） （界面活性剤） ステアリルアルコール １％ ワセリン ２％ 鉱物性油 ４％ ジメチコーン［ユニオン カーバイド社のシリコ ３％ ーン Ｌ４５］ シクロメチコーン ３％ 水相： プロピレングリコール（湿潤剤） ２％ ＰＥＧ−２０ ２％ フェノキシエタノール（防腐剤） ０．４％ リポラーゼ ＳＰ ６４４ ８％ 水 全体を１００％とする量
【００４０】エマルションＡおよびＢは２つの分離した
区画に配され、皮膚への適用時に混合される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１２Ｎ 9/20 Ａ６１Ｋ 37/54

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 酵素と、少なくとも１つのヒドロキシ酸
    の先駆物質とを含有する局所適用用の製剤において、 前記酵素がリパーゼであり、前記先駆物質が２から２５
    の炭素原子を有する飽和または不飽和、直線状または分
    枝状の鎖を有する少なくとも１つのエステル官能基を含
    有するエステルであることを特徴とする製剤。
  2. 【請求項２】 エステル官能基の鎖が、任意に置換され
    てもよいアシル基、ベンゾイル基、アルキルベンゾイル
    基、アシルベンゾイル基および２−ヒドロキシフェニル
    アセチル基から選択されることを特徴とする請求項１に
    記載の製剤。
  3. 【請求項３】 エステル官能基の鎖が、１２から１８の
    炭素原子を有することを特徴とする請求項１または２に
    記載の製剤。
  4. 【請求項４】 エステルが、ドデシルアルコール、ヘキ
    サデシルアルコール、ステアリルアルコール、セチルア
    ルコール、ミリスチルアルコール、リノレイルアルコー
    ル、オクチルアルコール、オレイルアルコール、ブチル
    アルコール、プロピルアルコール、エチルアルコールま
    たは多価アルコールまたはそれらの混合物のエステルか
    ら選択されることを特徴とする請求項１ないし３のいず
    れか１項に記載の製剤。
  5. 【請求項５】 ヒドロキシ酸が、α−ヒドロキシ酸類ま
    たはβ−ヒドロキシ酸類から選択されることを特徴とす
    る請求項１ないし４のいずれか１項に記載の製剤。
  6. 【請求項６】 ヒドロキシ酸が、グリコール酸、乳酸、
    リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、２−ヒドロキシアルカン
    酸、マンデル酸およびサリチル酸、およびそれらのＣ１
    からＣ２２のアルキル化誘導体類、またはそれらのＣ１
    からＣ２２のアルコキシル化誘導体類から選択されるこ
    とを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１項に記載
    の製剤。
  7. 【請求項７】 酵素と先駆物質が互いに接触しないよう
    に包装されていることを特徴とする請求項１ないし６の
    いずれか１項に記載の製剤。
  8. 【請求項８】 酵素と先駆物質が、分離した区画に包装
    されていることを特徴とする請求項７に記載の製剤。
  9. 【請求項９】 酵素および／または先駆物質がカプセル
    の形態であることを特徴とする請求項１ないし８のいず
    れか１項に記載の製剤。
  10. 【請求項１０】 酵素および／または先駆物質が微小顆
    粒類またはマイクロカプセル類の形態であることを特徴
    とする請求項１ないし９のいずれか１項に記載の製剤。
  11. 【請求項１１】 リパーゼがＥＣ ３．１．１．３．分
    類の酵素のグループから選択されることを特徴とする請
    求項１ないし１０のいずれか１項に記載の製剤。
  12. 【請求項１２】 酵素が、製剤の全重量に対して、０．
    ０５重量％から３０重量％の範囲内の量で存在すること
    を特徴とする請求項１ないし１１のいずれか１項に記載
    の製剤。
  13. 【請求項１３】 酵素が、製剤の全重量に対して、０．
    １重量％から１０重量％の範囲内の量で存在することを
    特徴とする請求項１ないし１２のいずれか１項に記載の
    製剤。
  14. 【請求項１４】 先駆物質が、製剤の全重量に対して、
    ０．１重量％から２０重量％の範囲内の量で存在するこ
    とを特徴とする請求項１ないし１３のいずれか１項に記
    載の製剤。
  15. 【請求項１５】 皮膚の治療を意図した皮膚病用の膏薬
    または軟膏を調製するための、請求項１ないし１４のい
    ずれか１項に記載の製剤の使用。
  16. 【請求項１６】 皮膚の美容処理のための、請求項１な
    いし１４のいずれか１項に記載の製剤の使用。
  17. 【請求項１７】 ざ瘡、しわ、およびこじわを美容処理
    するための、請求項１ないし１４のいずれか１項に記載
    の製剤の使用。
  18. 【請求項１８】 酵素と、ヒドロキシ酸の少なくとも１
    つの先駆物質を、同時にまたは時間のずれを持たせて皮
    膚に適用することからなる皮膚の美容処理方法におい
    て、 前記酵素がリパーゼであり、前記先駆物質が２から２５
    の炭素原子を有する飽和または不飽和、直線状または分
    枝状の鎖を有する少なくとも１つのエステル官能基を含
    有するエステルであることを特徴とする美容処理方法。
  19. 【請求項１９】 請求項１ないし１４のいずれか１項に
    記載の製剤からなる、皮膚の治療を意図した皮膚病用軟
    膏。
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