JPH091756A - 感熱記録受容体用積層フィルム - Google Patents

感熱記録受容体用積層フィルム

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JPH091756A
JPH091756A JP7150098A JP15009895A JPH091756A JP H091756 A JPH091756 A JP H091756A JP 7150098 A JP7150098 A JP 7150098A JP 15009895 A JP15009895 A JP 15009895A JP H091756 A JPH091756 A JP H091756A
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JP
Japan
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film
layer
polyester
laminated
biaxially oriented
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JP7150098A
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Kazuo Endo
一夫 遠藤
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオプリンター用受容紙、印画紙、カー
ド、ラベル等の感熱記録用受容体のベースフィルム、そ
の中でも特にビデオプリンター用受容紙として用いられ
た際のプリント印字適性(染料、インキの転着受容性)
および裏面の筆記性に優れた二軸配向ポリエステル積層
体を提供する。 【構成】 ポリエステルIと当該ポリエステルIに非相
溶なポリマーとからなり、b値(bA )が1.0以下で
感熱記録受容層側の面を構成するA層と、ポリエステル
IIよりなり、表面の中心線平均粗さ(RaB )が0.1
0〜0.50μmで筆記層側の面を構成するB層とを有
する二軸配向積層ポリエステルフィルムであって、下記
式およびを同時に満足することを特徴とする感熱記
録受容体用積層フィルム。 【数1】 0.6≦ρ≦1.2 ……… OD≧0.6 ……… (上記式中、ρは積層フィルムの見掛け密度(g/cm
3 )、ODは積層フィルムの隠蔽度を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオプリンター用受
容紙、印画紙、カード、ラベル等の感熱記録用受容体の
ベースフィルム、その中でも特にビデオプリンター用受
容紙として用いられた際のプリント印字適性(染料、イ
ンキの転着受容性)および裏面の筆記性に優れた二軸配
向ポリエステル積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、感熱記録受容体用ベースフィルムに用いられるフィ
ルムとしては多量の無機粒子を配合した2軸延伸ポリプ
ロピレンベースのような不透明なフィルム、あるいは多
量の酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機粒子およびポ
リプロピレン等のポリオレフィンを配合して得られる2
軸延伸ポリエステルベースの白色フィルムが使用されて
いる。
【0003】しかしながら、従来のベースフィルムは以
下のような欠点を有している。すなわち、2軸延伸ポリ
プロピレンベースのフィルムはプリント時の加熱により
カールを生じ変形する。また多量の酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の無機粒子を配合して得られる2軸延伸ポリ
エステルベースのフィルムは、白色性は付与できるが、
フィルム自体が高密度化するとともに、クッション性が
なくプリント時の印字適性(染料、インキの転着受容
性)に劣るものであった。
【0004】白色ポリエステルフィルムの欠点を改良す
るため、例えば特開昭63−168441号公報では、
ポリエステルをベースにポリプロピレンを配合し、フィ
ルム内部に微細空洞を作ったものが提案されているが、
低密度化されクッション性は改良されるものの、熱寸法
安定性、機械的強度およびプリント裏面の筆記性に劣る
等の欠点を有している。さらにプラスチックフィルムの
共通の問題として静電気が発生しやすく、その結果、フ
ィルムが帯電してしまうという欠点も有している。
【0005】一般に、ポリエステルフィルムの表面に帯
電防止性を付与させる方法として、有機スルホン酸塩等
の低分子量のアニオン性界面活性剤タイプの化合物を練
り込む方法、金属化合物を蒸着する方法、アニオン性化
合物やカチオン性化合物、あるいはいわゆる導電性粒子
を表面に塗布する方法等が知られている。アニオン性化
合物を練り込む方法は、安価に製造できるという利点が
あるものの、帯電防止効果において限界がある。さら
に、低分子化合物を用いるため耐水性が悪く、ブルーミ
ングによって接着性の経時的な低下や、化合物の転着に
よる帯電防止性能の低下を起こしやすく、耐久性に問題
がある。金属化合物を蒸着する方法は、帯電防止性が優
れ、近年は透明導電性フィルムとして用途が拡大してい
るものの、製造コストが高く、特定の用途には向いてい
るが、一般の帯電防止フィルムとしては利用しがたい。
【0006】導電性化合物を塗布する方法は、前記易接
着性樹脂と混合物の形で同時に塗布できるので簡便な方
法である。さらに、塗布層を有する二軸延伸ポリエステ
ルフィルムの製造方法として、塗布液をシートまたはフ
ィルムに塗布した後、フィルムを延伸、熱処理する塗布
延伸法(インラインコーティング法)といわれる方法が
あるが、この方法を使用すれば、フィルムの製膜と塗布
を同時に実施するため、幅広の製品が安価に得られる利
点がある。しかし、易接着性、帯電防止性等を同時に満
足させる塗布層を選ぶには、配合処方にかなりの困難が
伴う。
【0007】例えば、導電性カーボンなどの導電性粒子
を用いる方法では、帯電防止効果が比較的良好であると
ともに比較的安価に製造できる利点があるものの、フィ
ルムの透明性や光沢度を悪化させる欠点がある。低分子
量のアニオン系化合物や、カチオン系化合物を用いる方
法では、練り込み法と同様に、耐水性やブルーミングに
よる接着性の経時的な低下やブロッキングの悪化の問題
を有する。
【0008】高分子量のアニオン性帯電防止剤としてポ
リスチレンスルホン酸ナトリウム塩等の高分子量の帯電
防止剤を塗布したフィルムが知られているが、ポリスチ
レンスルホン酸ナトリウム塩は、塗布延伸法に適用した
場合、塗布層が不連続となり、やすく帯電防止効果が十
分発揮されないことが多い。また、高分子量のカチオン
系帯電防止剤は、アニオン性帯電防止剤に比べ静防能は
優れるが、熱的安定性に劣るため、通常の条件で塗布延
伸を実施した場合は、延伸、熱処理工程で揮散あるいは
熱分解が生じて、期待された帯電防止効果が発揮されな
い場合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、ある特定の多層構造を有す
る二軸配向ポリエステル積層フィルムが優れた特性を有
し、感熱記録受容体用、その中でも特にビデオプリンタ
ー用ベースフィルムとして極めて有用であることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、ポリエステル
Iと当該ポリエステルIに非相溶なポリマーとからな
り、b値(bA )が1.0以下で感熱記録受容層側の面
を構成するA層と、ポリエステルIIよりなり、表面の中
心線平均粗さ(RaB )が0.10〜0.50μmで筆
記層側の面を構成するB層とを有する二軸配向積層ポリ
エステルフィルムであって、下記式およびを同時に
満足することを特徴とする感熱記録受容体用積層フィル
ムに存する。
【0011】
【数2】 0.6≦ρ≦1.2 ……… OD≧0.6 ……… (上記式中、ρは積層フィルムの見掛け密度(g/cm
3 )、ODは積層フィルムの隠蔽度を表す)
【0012】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明において、ベースとなるポリエステルフィルムを構
成するポリエステルIおよびIIとしては、代表的には、
例えば、構成単位の80モル%以上がエチレンテレフタ
レートであるポリエチレンテレフタレート、構成単位の
80モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレートであ
るポリエチレン−2,6−ナフタレート、構成単位の8
0モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレートであるポリ−1,4−シクロヘキサンジメチ
レンテレフタレート等が挙げられる。そのほかには、ポ
リエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等が挙げられる。
【0013】上記の優位構成成分以外の共重合成分とし
ては、例えば、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール成
分、イソフタル酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、
5−ソジウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸およびオキシモノカルボン酸などの
エステル形成性誘導体を使用することができる。また、
ポリエステルとしては、単独重合体または共重合体の他
に、他の樹脂との小割合のブレンドも使用することがで
きる。なお、本発明においては、用いるポリエステルI
およびIIはそれぞれ同一であっても、異なっていてもよ
い。
【0014】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムの全層厚みは通常、100〜350μm、好ましくは
150〜300μmである。全層厚みが100μm未満
であったり、350μmを超えると、プリント時のビデ
オプリンター内での搬送性や取扱性に劣るようになる傾
向がある。
【0015】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムの感熱記録受容層側の面を構成するA層は、ポリエス
テルIからなる層に、無数の微細な空洞を含有したもの
であって、この微細な空洞によって光を散乱し、白色不
透明とした層であることが好ましい。具体的には、A層
はポリエステルIに不相溶なポリマーである、例えばポ
リプロピレン、ポリスチレンおよびポリ−4−メチルペ
ンテン−1等のポリオレフィン、好ましくはポリエステ
ルIに特定のポリプロピレンを配合してシート状に押出
成形し、次いで当該シートを少なくとも一軸方向に延伸
することにより、フィルムの表面および内部に微細な独
立空洞を含有させたものである。この際、空洞の微細
化、隠蔽性および白色度を増すために界面活性剤、不活
性粒子および蛍光増白剤を配合することが好ましい。
【0016】本発明で用いることのできるポリプロピレ
ンとは、少なくとも95モル%以上がプロピレン単位を
有するポリマーであることが好ましく、例えばエチレン
単位を5モル%を超えて共重合させたコポリマーは微細
空洞の生成が極めて少なくなり、見掛け比重の低減を十
分達成できない恐れがある。ポリプロピレンのメルトフ
ローインデックスは通常0.5〜50である。メルトフ
ローインデックスが0.5未満では、生成する空洞が大
きくなりすぎて、延伸時の破断が発生するようになる傾
向がある。またメルトフローインデックスが50を超え
ると、テンターにおける横延伸時にクリップ外れが発生
するようになる傾向がある。
【0017】ポリプロピレンのポリエステルIへの配合
量は通常3〜30%重量である。配合量が3重量%未満
では、フィルム中の微細空洞の生成量が少なくなる傾向
があり、見掛け比重の低減効果が少なくなる恐れがあ
る。また配合量が30重量%を超えると、生成する空洞
が多くなりすぎて、延伸時の破断が発生するようになる
傾向がある。
【0018】本発明では、上記ポリプロピレンに界面活
性剤を併用することが好ましい。界面活性剤は、必ずし
も最終フィルムの見掛け比重の低減に寄与するものでは
ないが、フィルム中に生成させる気泡をより微細化させ
ることができる。本発明でいう界面活性剤とは、2物質
間の界面に集まりやすい性質を持ち、その2物質間の界
面の性質を著しく変えるもの、すなわちポリエステルと
ポリプロピレンの界面における性質を変えるような化合
物を指し、ポリエステルとポリプロピレンの相溶性を高
める作用を持つ化合物をいう。具体的にはアニオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤および両性界面活性剤等が挙げられる。かかる界面活
性剤のうちいずれを使用してもよいが、好ましくはノニ
オン系界面活性剤、特にシリコーン系界面活性剤が好ま
しい。界面活性剤の配合量はポリエステルに対し、通常
0.01〜3重量%である。配合量が0.01重量%未
満では、微細空洞が得られにくくなる傾向がある。ま
た、配合量が3重量%を超えると、最終的にフィルムと
した際、界面活性剤がフィルム表面にブリードアウトし
て印刷インキの接着性や耐汚染性に劣るようになる傾向
がある。。
【0019】A層に配合することのできる不活性粒子の
例としては、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、有機粒子等を挙げることがで
き、好ましくは硫酸バリウム、炭酸カルシウムが、その
中でもフィルムの隠蔽性改良効果の大きい酸化チタンが
好ましいが、これらに限定されるものではない。
【0020】酸化チタン粒子の結晶形態としてはアナタ
ーゼ型、ルチル型のいずれでもよいが、白色度および耐
候性の点からアナターゼ型酸化チタン粒子であることが
好ましい。さらに酸化チタン粒子のポリエステルへの分
散性および耐候性向上を目的に粒子の表面をアルミニウ
ム、けい素、亜鉛等の酸化物および/または有機化合物
で処理したものも用いることができる。
【0021】本発明で用いらることのできる蛍光増白剤
としては、波長が400〜700nmに蛍光ピークを有
するものであれば種類を問わないが、好適なものとして
は、商品名ユピテックスOB(チバガイギー社)、OB
ー1(イーストマン社)およびミカホワイト(日本化薬
−三菱化学)等の市販品が挙げられる。蛍光増白剤のポ
リエステルフィルム中の含有量は通常50〜5000p
pm、好ましくは100〜3000ppmである。蛍光
増白剤の含有量が50ppm未満では、白色度が不十分
となる傾向がある。また蛍光増白剤の含有量が5000
ppmを超えると、蛍光増白剤をポリエステルに配合す
る際の押出機等の練込工程で当該蛍光増白剤が熱劣化を
起こす恐れがある。
【0022】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムの感熱記録受容層側の面を構成するA層の黄味を表す
指標であるb値(bA )は1.0以下、好ましくは0.
5以下である。bA が1.0を超えると、黄味が強くな
りすぎて白色度が不十分となり、プリント画像の高級感
が劣るようになるので好ましくない。本発明の二軸配向
積層ポリエステルフィルムのもう一方の面を構成する筆
記層となるB層の厚みは通常0.1〜20μm、好まし
くは0.5〜10μmである。B層の厚みが0.1μm
未満では、筆記性の改良効果が不十分となる傾向があ
る。B層の厚みが20μmを超えると、後述する積層フ
ィルムの見掛け密度が大きくなる傾向がある。
【0023】B層が含有する不活性粒子の平均粒径は、
通常1.0〜5.0μm、好ましくは1.5〜4.0μ
mである。また粒子の含有量は、通常0.5〜3.0重
量%、好ましくは0.7〜2.5重量である。B層中の
粒子の平均粒径が1.0μm未満であったり、含有量が
0.5重量%未満では、筆記性が劣るようになる傾向が
ある。B層中の粒子の平均粒径が5.0μmを超えた
り、含有量が3.0重量%を超えると、フィルム製膜時
に破断が生じやすくなったり、フィルムとした際の機械
的強度が劣るようになる傾向がある。
【0024】本発明においては、B層表面の中心線平均
粗さ(RaB )は0.10〜0.50μm、好ましくは
0.15〜0.40μmである。RaB が0.10μm
未満では、表面粗度が不足して光沢度が大きくなり、筆
記性が不十分となるので好ましくない。RaB が0.5
0μmを超えると、フィルム製膜時に破断が生じやすく
なったり、フィルムとした際の機械的強度が劣るので好
ましくない。B層に配合できる不活性粒子の例として
は、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、有機粒子等を挙げることができ、その中で
も硫酸バリウム、シリカおよび炭酸カルシウムが好まし
いが、これらに限定されるものではない。
【0025】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムの見掛け密度(ρ)は0.6〜1.2g/cm3 、好
ましくは0.7〜1.1g/cm3 である。ρが0.6
g/cm3 未満では、製膜時に破断が頻発し生産性が劣
るようになるので好ましくない。ρが1.2g/cm3
を超えると、例えばビデオプリンター用ベースフィルム
とした際のクッション性が劣り、プリント時の印字性が
悪化するとともにコストアップとなり好ましくない。
【0026】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムの隠蔽性を表す指標である隠蔽度(OD)は0.6以
上、好ましくは0.8以上である。ODが0.6未満で
は、光線透過の防止が不十分となり、表裏の印字層の表
示が不鮮明となるので好ましくない。本発明における二
軸配向積層ポリエステルフィルムの全層厚み(TT )に
対するB層厚み(TB )の比(Tb /TT )は0.00
05〜0.1、さらには0.0025〜0.05が好ま
しい。かかる比が0.0005未満では、筆記性の改良
効果が劣る傾向がある。かかる比が0.1を超えると、
積層フィルムの見掛け密度が大きくなる傾向がある。
【0027】本発明における二軸配向積層ポリエステル
フィルムの少なくとも片面に、フィルムの製造工程内で
帯電防止層を設けることが好ましい。設ける帯電防止層
に用いる塗布剤成分の一つでとして、主鎖にイオン化さ
れた窒素元素を有するポリマーであるアイオネンポリマ
ーが挙げられる。アイオネンポリマーの代表的な例の一
つとして下記の構造式が示されるが、これに限定される
ものではない。
【0028】
【化1】 (上記式中、XはBr、Clを表し、R1 およびR2
それぞれ2価の基を表す)
【0029】上記式中の2価の基を有する化合物とし
て、例えばアルキレン基(メチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基等)、アリーレン基(フェニレン基、トリレ
ン基キシリレン基等)が挙げられる。ヘテロ元素を含有
する基として、例えばエーテル(ジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル等)、尿素およびその誘導体(N,N’
−ジメチル尿素、N,N’−ジエチル尿素等)、ピベラ
ジンおよびその誘導体およびその他種々の化合物から導
かれる2価の基が挙げられる。以上の基に特性基(エス
テル、エーテル、アルコール、アミド、ウレタン、ケト
ンおよびその他から導かれる1価の基)等をさらに導入
してもよい。またポリマー、オリゴマー(ポリアクリレ
ート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリオレフィン
等)から導かれる2価の基も挙げられるが、以上の例に
限定されるものではない。
【0030】帯電防止層の塗布剤成分一つとして用いら
れるポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタンお
よび含塩素系ポリマーとしては、通常塗布剤として用い
られるものであれば特に限定されるものではない。例え
ば含塩素系ポリマーとしては、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体およびクロロプレン等が挙げられる。
これらのポリマーは、そのモノマーの一成分としてノニ
オン、カチオンまたは両性系の親水成分を共重合するこ
とで親水性を付与し、水に分散させることができる。あ
るいはノニオン、カチオンまたは両性系の界面活性剤を
用いて、いわゆる強制乳化させることにより水分散させ
たり、ノニオン、カチオンまたは両性系の界面活性剤を
用いて乳化重合させ水分散体としたりすることもでき
る。また、これらのポリマーは共重合体でも使用でき、
ランダム共重合体ブロック共重合体およびグラフト共重
合体のいずれでもよく、異種ポリマーの結合体でもよ
い。例えばポリウレタンまたはポリエステルの水溶液ま
たは水分散体存在下でアクリル系モノマーを乳化重合さ
せて得られるポリウレタン−グラフト−ポリアクリレー
トまたはポリエステル−グラフト−ポリアクリレートが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0031】帯電防止層の塗布剤成分の一つとして用い
られるメラミン系架橋剤としては、アルキロールまたは
アルコキシアルキロール化したメラミン化合物であるメ
トキシメチル化メラミン、ブトキシメチル化メラミン等
が例示され、メラミンの一部に尿素等を共縮合したもの
も使用できる。またエポキシ系架橋剤としては、水溶性
あるいは水溶化率が50%以上のエポキシ基を持つ化合
物であれば良い。架橋剤を添加することにより、塗布層
の固着性、耐水性、耐溶剤性および機械的強度が改良さ
れる。この結果、上塗り層を塗布後、上塗り層上でも帯
電防止性が発揮される。また、上塗り層との接着性の改
良に加え、驚くべきことに帯電防止性も改良される。特
にメラミン系架橋剤は硬化速度が速く、プロトン酸ある
いはそのアンモニウム塩等の硬化触媒を併用すると一層
効果的である。
【0032】本発明において、帯電防止層を設ける場
合、帯電防止層を得るための塗布液中に配合される主鎖
にイオン化された窒素元素を有するポリマーの配合量
は、5〜50重量%、さらには10〜40重量%が好ま
しい。かかる配合量が5重量%未満では、後述する受像
層塗布後の帯電防止性が不十分となる傾向がある。かか
る配合量が50重量%を超えると、受像層との密着性が
不十分となる傾向がある。
【0033】本発明において、帯電防止層を得るための
塗布液中に配合されるポリエステル、ポリアクリレー
ト、ポリウレタンおよび含塩素系ポリマーから選ばれる
少なくとも1種のポリマーの配合量は通常40〜90重
量%、好ましくは50〜80重量%である。かかる配合
量が40重量%未満では、帯電防止層の上に受像層を設
ける際、両層間の密着性が不十分となる傾向がある。か
かる配合量が90重量%を超えると、耐ブロッキング性
が不十分となる傾向がある。塗布液中に配合されるメラ
ミン系またはエポキシ系の架橋剤の少なくとも1種の配
合量は通常5〜45重量%、好ましくは10〜30重量
%である。かかる配合量が5重量%未満では、帯電防止
性や耐ブロッキング性の改良効果が不十分となる傾向が
ある。かかる配合量が45重量%を超えると、受像層と
の密着性が不十分となる傾向がある。
【0034】本発明においては、塗布層中にさらに潤滑
剤を配合することにより、滑り性と適度な離型性を付与
することができる。潤滑剤としてはポリオレフィン系ワ
ックス、鉱物油、動植物油、ろう、エステル類および金
属石けん等が挙げられるが、ポリオレフィン系ワックス
を用いれば接着性を損なわないので、通常はこれを用い
る。さらに本発明においては、塗布層に必要に応じて消
泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、無機粒子、有機系高分子
粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤および染料な
どを含有していてもよい。
【0035】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムをビデオプリンター用基材とする場合、通常、昇華型
染料の受像層を設ける。受像層成分としては、一般にポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、
塩化ビニル樹脂およびこれらの混合物あるいは共重合体
等が使用できる。また必要に応じて、各種ワックス類、
シリコン類等の離型改良剤、シリカ等の無機粒子を添加
することもできる。
【0036】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムの製造方法としては特殊なものでなく、通常のポリエ
ステルフィルムを製造する方法を採用し得る。すなわ
ち、全ての層が口金から共溶融押出しされる共押出法が
採用でき、かかる方法で押出された層は二軸方向に延
伸、熱固定される。共押出方法としては、フィードブロ
ックタイプまたはマルチマニホールドタイプのいずれを
用いてもよい。以下、フィルムの製造方法を具体的に説
明するが、本発明の構成要件を満足する限り、以下の例
示に特に限定されるものではない。
【0037】二酸化チタン、蛍光増白剤、その他の滑剤
等を各々所定量含有したポリエステルチップとポリプロ
ピレンチップおよび界面活性剤を所定量ブレンドした混
合物(A層)およびシリカ、硫酸バリウム等の不活性粒
子を所定量含有したポリエステル(B層)を各々所定の
温度で乾燥し、各々別の溶融押出装置に供給し、当該ポ
リマーの融点以上の温度に加熱し溶融する。次いで、溶
融したポリマーを押出口金内において層流状で接合積層
させてスリット状のダイから押出し、回転冷却ドラム上
でガラス転移温度以下の温度になるように急冷固化し、
実質的に非晶状態の未配向シートを得る。この場合、シ
ートの平面性を向上させるため、シートと回転冷却ドラ
ムとの密着性を高めることが好ましく、本発明において
は静電印加密着法および/または液体塗布密着法が好ま
しく採用される。
【0038】静電印加密着法とは、通常、シートの上面
側にシートの流れと直交する方向に線状電極を張り、当
該電極に約5〜10kVの直流電圧を印加することによ
りシートに静電荷を与え、ドラムとの密着性を向上させ
る方法である。また、液体塗布密着法とは、回転冷却ド
ラム表面の全体または一部(例えばシート両端部と接触
する部分のみ)に液体を均一に塗布することにより、ド
ラムとシートとの密着性を向上させる方法である。本発
明においては必要に応じ両者を併用してもよい。
【0039】本発明においてはこのようにして得られた
シートを2軸方向に延伸してフィルム化する。延伸条件
について具体的に述べると、前記未延伸シートを好まし
くは縦方向に70〜145℃で2〜6倍に延伸し、縦一
軸延伸フィルムとした後、フィルムの片面あるいは両面
に順次塗布液を塗布し、適度な乾燥を施すか、あるいは
未乾燥で、横方向に90〜160℃で2〜6倍延伸を行
い、150〜250℃で1〜600秒間熱処理を行うこ
とが好ましい。さらにこの際、熱処理の最高温度ゾーン
および/または熱処理出口のクーリングゾーンにおい
て、縦方向および/または横方向に0.1〜20%弛緩
する方法が好ましい。
【0040】塗布層をポリエステルフィルムに塗布する
方法としては原崎勇次著、槙書店、1979年発行、
「コーティング方式」に示されるリバースロールコータ
ー、グラビアコーター、ロッドコーター、エアドクター
コーター等を用いることができる。本発明において、こ
れらの塗布装置を用いて塗布される塗布フィルムは、塗
布後少なくとも一軸方向に延伸され、好ましくは塗布前
に少なくとも一軸方向に延伸され、さらに塗布後少なく
とも一軸方向に延伸されることが必要である。塗布後延
伸処理をしない場合、形成される塗布層とポリエステル
フィルムとの密着力が弱く、実用に適した接着性が得ら
れなくなる恐れがある。これらを工業的に有利に達成す
るためには、二軸延伸フィルム製造工程内で塗布する方
法が好ましい。かかる方法の例として、製膜工程の長手
方向に一軸延伸されたフィルムに塗布し、乾燥または未
乾燥の状態でさらに先の一軸延伸方向と直角の方向に延
伸した後、熱処理を施す方法が製造コスト面の点から採
用されるが、これらに限定されるわけではない。
【0041】塗布層は、ポリエステルフィルムの片面だ
けに積層してもよいし、両面に積層してもよい。片面に
のみ積層した場合、その反対面には必要に応じて異なる
塗布層を形成させ、本発明のポリエステルフィルムにさ
らに他の特性を付与することもできる。なお、塗布液の
フィルムへの塗布性、接着性を改良するため、塗布前に
フィルムに化学処理や放電処理を施してもよい。また、
本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムの表面特性をさ
らに改良するために、塗布層形成後、放電処理を施して
もよい。
【0042】本発明の二軸配向積層ポリエステルフィル
ムに設ける帯電防止層の厚みは、最終的な乾燥厚さで
0.02〜0.5μm、さらには0.03〜0.3μm
の範囲が好ましい。帯電防止層の厚さが0.02μm未
満では、帯電防止効果が小さくなる傾向があり、0.5
μmを超えると、フィルムが相互にブロッキングしやす
くなったり、特にフィルムの高強度化を目的として塗布
処理フィルムを再延伸する場合には、工程中にロールに
粘着しやすくなったりすることがある。ブロッキングの
問題は、特にフィルムの両面に同一の帯電防止層を設け
る場合に顕著に現れる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、本発明における
各種の物性および特性の測定方法、定義は下記のとおり
である。また、実施例および比較例中、「部」および
「%」とあるのは、各「重量部」および「重量%」を意
味する。
【0044】(1)平均粒径 (株)島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−
CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法に
よって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒
子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値
を用いて平均粒径とした。 (2)中心線平均粗さ(RaB ) 日本工業規格JIS B0601に記載されている方法
に従い、(株)小坂研究所製表面粗さ測定機(SE−3
F)を用い、中心線平均粗さ(RaB )を求めた。な
お、触針の先端半径は2μm、荷重は30mgとし、カ
ットオフ値は0.08mmとした。
【0045】(3)b値(bA ) 東京電色(株)製カラーアナライザーTC1800MK
II型を用いて、JISZ−8722の方法に準じて、b
値(bA )を測定した。 (4)見掛け密度(g/cm3 ) 得られたフィルムの任意の部分から10cm×10cm
に切出し、マイクロメーターで任意の点9点を測定した
後、単位体積当りの重量を計算した。測定数はn=5と
し、その平均値を測定値とした。
【0046】(5)隠蔽度(OD) マクベス濃度計TD−904型を使用し、Gフィルター
下の透過光濃度を測定した。 (6)製膜性 無定形シートを縦延伸し、横延伸する際、横延伸機(テ
ンター)において、延伸時あるいは熱固定時にフィルム
が破断する状況を次に示すランクで判定し評価した。 ○:ほとんどフィルム破断を起こさず、キズもなく生産
性良好 △:時折フィルム破断したり、時折キズが入り生産性に
劣る ×:頻繁にフィルム破断したり、キズ入り生産性が全く
ない
【0047】(7)破断強度 インテスコ製引張試験機を使用し、サンプル幅15mm
にて、歪速度100%/分で引張り、破断時の応力を測
定した。測定数はn=5とし、その平均値から単位断面
積当りの強度(kg/mm2 )に換算して破断強度とし
た。 (8)表面固有抵抗 横河ヒューレット・バッカード社の同心円型電極「16
008A(商品名)」(内側電極50mm、外側電極7
0mm径)に23℃、50%RHの雰囲気下、受像層塗
布後のフィルムを設置し、100Vの電圧を印加し、同
社の高抵抗計「4329A(商品名)」で試料の表面抵
抗を測定した。
【0048】(9)筆記性 B層面にHBの鉛筆で数字を書き、その時の筆記性を次
に示すランクで判定し評価した。 ○:通常の紙と同等で筆記性良好 △:数字が一部かすれ筆記性に劣る ×:筆記性が全くない
【0049】(10)受像層密着性 東洋紡績”バイロン600”(ポリエステル) :62重量部 UCC”VYHH”(塩酢ビ) :26重量部 信越化学”KF−393”(アミノ変性シリコン) : 6重量部 信越化学”X−22−343”(エポキシ変性シリコン): 6重量部 受像層として上記の塗料をメタノール/メチルエチルケ
トン/ジメチルホルムアミドの混合溶媒に溶解し20重
量%の溶液として用い、乾燥後の膜厚が5μmとなるよ
うに塗布し、セロテープ剥離試験にて密着性を評価し
た。セロテープ剥離試験方法は以下のとおりである。
【0050】すなわち、フィルムの受像層の上にニチバ
ン(株)製セロテープ(18mm幅)を気泡の入らぬよ
う7cmの長さに貼り、この上を3kgの手動式荷重ロ
ールで一定の荷重を与え、フィルムを固定してセロテー
プの一端を500gの錘に接続し、錘が45cmの距離
を自然落下後に180°方向の剥離試験が開始する方法
で下記の基準により評価した。 ○:セロテープ面側に受像層が全く剥離しない △:セロテープ面側に受像層が一部剥離する ×:セロテープ面側に受像層が全面剥離する
【0051】(11)記録画質感度 フィルム表面に(9)項の方法で受像層を塗布した後、
松下電器(株)製ビデオプリンター”NV−MP10”
にてプリントし、プリント状態を観察した. ○:画質が良好 △:画質の一部が若干不鮮明 ×:画質が不鮮明で一部欠落部分がある
【0052】(12)フィルム積層厚み 試料フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、
ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕
微鏡にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ
平行に、明暗によってその界面が観察される。その界面
とフィルム表面までの距離を透過型電子顕微鏡写真1枚
について平均し厚みを計算した。これを少なくとも50
枚の写真について行い、測定値の厚い方から10点、薄
い方から10点を削除して30点の相加平均をフィルム
厚みとした。
【0053】実施例1 A層用として平均粒径が0.32μmの酸化チタン粒子
を5%含有する極限粘度が0.66のポリエチレンテレ
フタレートチップ90部とメルトフローインデックスが
5.5の結晶性ポリプロピレンホモポリマーチップ10
部およびシリコーン系界面活性剤(商品名:BH193
東レシリコーン(株)製)0.2部、蛍光増白剤(商
品名:OB−1 イーストマン社製)0.03部、B層
用として平均粒径が2.52μmのシリカ粒子を1.5
%含有する極限粘度が0.66のポリエチレンテレフタ
レートをそれぞれ別の乾燥機を使用し180℃で4時間
乾燥し、A層用を285℃に設定したメインの押出機
に、B層用を285℃に設定したサブの押出機に送込ん
だ。ギヤポンプ、フィルターを介して、メイン押出機か
らのポリマーとサブ押出機のポリマーをフィードブロッ
クで合流させシート状に押出し、表面温度を30℃に設
定した回転冷却ドラムで静電印加冷却法を利用して急冷
固化させ、厚み1860μmの実質的に非晶質のシート
を得た。得られた非晶質シートを縦方向に83℃で2.
9倍延伸した後、次いで横方向に90℃で3.2倍に延
伸した後、230℃で10秒間ら熱処理を施し、198
μm/2μm(A層/B層)の厚み構成で全層厚み20
0μmの二軸配向積層フィルムを製造した。
【0054】実施例2 実施例1において、縦延伸後、下記表2に示す塗布剤組
成の塗布液を塗布した以外は実施例1と同様の方法でフ
ィルム厚み200μmの二軸配向積層フィルムを得た。 実施例3 実施例2において、B層組成を平均粒径が2.75μm
の硫酸バリウム粒子を2.0%含有する極限粘度0.6
6のポリエチレンテレフタレートとした以外は実施例2
と同様の方法でフィルム厚み200μmの二軸配向積層
フィルムを得た。
【0055】実施例4 実施例2において、A層組成を極限粘度が0.71のポ
リエチレンテレフタレート85部とメルトフローインデ
ックスが5.5の結晶性ポリプロピレンホモポリマーチ
ップ15部およびシリコーン系界面活性剤(商品名:B
H193 東レシリコーン(株)製)0.3部とした以
外は実施例2と同様の方法でフィルム厚み200μmの
二軸配向積層フィルムを得た。
【0056】比較例1〜6 実施例2において、A層組成およびB層組成を下記表1
に示す組成とした以外は実施例2と同様の方法でフィル
ム厚み200μmの二軸配向積層フィルムを得た。 比較例7 実施例2において、積層フィルムの厚み構成比を表1に
示す厚み比とした以外は実施例2と同様の方法でフィル
ム厚み200μmの二軸配向積層フィルムを得た。得ら
れた積層フィルムの製膜性およびフィルム特性をまとめ
て下記表3および4に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】表2中の塗布剤は、以下のとおりである。 b:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/メチ
ロールアクリルアミド共重合体(モノマー比率:47.
5/47.5/5モル%)のノニオン水分散体 c:メトキシメラミン水溶液
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、ビデオプリンター用受
容紙、印画紙、カード、ラベル等の感熱記録用受容体の
ベースフィルム、その中でも特にビデオプリンター用受
容紙として用いる際のプリント時の印字適性(染料、イ
ンキの転着受容性)に優れた二軸配向ポリエステル積層
体が提供でき、本発明の工業的価値は高い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルIと当該ポリエステルIに
    非相溶なポリマーとからなり、b値(bA )が1.0以
    下で感熱記録受容層側の面を構成するA層と、ポリエス
    テルIIよりなり、表面の中心線平均粗さ(RaB )が
    0.10〜0.50μmで筆記層側の面を構成するB層
    とを有する二軸配向積層ポリエステルフィルムであっ
    て、下記式およびを同時に満足することを特徴とす
    る感熱記録受容体用積層フィルム。 【数1】 0.6≦ρ≦1.2 ……… OD≧0.6 ……… (上記式中、ρは積層フィルムの見掛け密度(g/cm
    3 )、ODは積層フィルムの隠蔽度を表す)
  2. 【請求項2】 二軸配向積層ポリエステルフィルムの少
    なくとも片面に、当該フィルムの製造工程内で設けられ
    た帯電防止層を有することを特徴とする請求項1記載の
    感熱記録受容体用積層フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のビデオプリンタ
    ー用積層フィルム。
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